【SS・クロス注意】おはよう、ウタ その4

  • 1◆jTjAfv9SHdw323/01/15(日) 22:59:04
  • 2二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 23:00:17
  • 3二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 23:00:22

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  • 4二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 23:01:19

    4スレ目突入ですか…素直にうれしい

  • 5二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 23:01:49

    たておつ‼︎うん良い方向に進んでる‼︎

  • 6二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 23:06:31

    たておつ!これからどうなっていくのか楽しみです

  • 7◆jTjAfv9SHdw323/01/15(日) 23:14:16

    >>2

    スレ画をありがとうございます

    ↓は前スレで貼っていただいたダークライの概要です


    ・人々やポケモンを深い眠りに誘い悪夢を見せてしまう能力「ナイトメア」がある。

    ・この悪夢を見せてしまう能力は、"自身の意思に関係なく勝手に発動してしまう"ものであるらしく、"コントロールや制御が出来ない。"その為、悪夢で誰かを苦しめてしまう事を望まないダークライは、誰とも関わろうとせず自ら孤独に生きているらしい。


    (以上、ピクシブ百科事典より一部転載)

    URL:ttps://dic.pixiv.net/a/%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4

  • 8二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 23:22:07

    ここでのダークライの過去がそろそろ分かりそうで期待

  • 9二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 23:26:00

    ずっとほのぼののまま続いて欲しい…
    このスレのダークライ割と短気だからそこらへんが過去に関係してるのかな

  • 10二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 23:55:56

    hosyu

  • 11二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 00:00:16

    このレスは削除されています

  • 12二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 01:00:07

    ダークライも配信出てる上に受け入れられてアタリ扱いされてるのほんとに微笑ましくてかわいい

  • 13二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 02:31:41

    ついにその4!
    続きが楽しみです!

  • 14二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 07:17:49

    ダークライの見た目が服だと思われてるの面白い

  • 15二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 16:34:03

    もうシャンクスの娘ってわかってるならチャルロスがチャルロスしてこずに済むかな
    いやどうだろう

  • 16◆jTjAfv9SHdw323/01/16(月) 20:49:25

    「配信はどうだった?」

    「すっごく楽しかった!シャンクスの話も聞けちゃったし♪」ニコニコ

    「それは何よりだ。……シャンクスか」

    「そう!ファンの中にシャンクスの縄張りに住んでる人がいたの!」

    「ふふ、良い話を聞けたようで私も喜ばしいよ」

    「へへ〜♪」

    〈……〉チラ

    (…む!ああ、覚えているとも)

  • 17◆jTjAfv9SHdw323/01/16(月) 20:56:58

    >>11

    それでもスレ主はこの絵が好きです




    「あ!ゴードン、今何か合図されなかった?隠してることとかあるの?」


    〈……!〉


    そのくらいすぐわかるよ。


    「もしかしてこの前の話?そろそろ私にも教えてよ!」


    「すまないウタ、もう少し待ってくれないか。必ず教えるとも」


    もう!何で今じゃダメなの?


    「………そうやって逃げるんだ」ムッ


    「今日はパンケーキを焼くからそれで我慢してくれないだろうか」


    「ありがと〜〜!ホイップましましね!」


    じゃあしょうがないな〜♪

  • 18◆jTjAfv9SHdw323/01/16(月) 21:03:14

    〈……〉

    「君も食べるかい?」

    〈……〉コクッ

    ——————

    「ねェ、ちょっと私の世界に来てくれない?」

    私の世界。つまりウタワールド。

    〈……?〉

    「何でって?そりゃあ1人でも出来るけどさ……この前開いたら最初から真っ暗だったし、またそうだったら嫌だし……」

    事件の日の映像電伝虫を見てからずっと能力は使ってない。1回使ったらあんなだったし、また変な声が聞こえるかもしれないし。

  • 19◆jTjAfv9SHdw323/01/16(月) 21:11:43

    〈……〉ジ--..

    「怖くて出来ないんじゃないから!念のため!念のためだから!!」

    〈……〉トスン

    あの顔、絶対呆れてる!

    「じゃあ歌うよ!」スゥ!

    ♪♪♪♪♪♪♪





    〈……♪〉

    「……ちゃんと明るい!」

    この前みたいに暗くない!能力が使えてる!

  • 20◆jTjAfv9SHdw323/01/16(月) 21:18:41

    「もっと曲を聴きたい?それとも他のことする?」ニッ

    《……歌》

    「オッケー!もっと歌っちゃうね!」





    〈♪♪♪〉

    久しぶりにここを使えて楽しい!黒い人も楽しそう!

    「じゃあ次の曲は……ん?」

    バリパリパリパリィ!!

  • 21◆jTjAfv9SHdw323/01/16(月) 21:28:52

    〈!〉

    オマエガヤッタ...
      オマエノツミ...

    〈……〉ムッ

    暗いところから何か聞こえる。きっと良い言葉じゃない。

    「……もう閉じなきゃ」

    ♪♪♪♪♪♪♪

    〈!〉パチッ

    「おはよ」

    〈……〉

    何だか雰囲気が険しい。あの声がちゃんと聞こえちゃった?

    「これでもこの前より良くなったんだよ」

    あの映像を見る前ぐらいは使えたかな。

  • 22二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 21:30:41

    悪霊?
    ゴーストタイプのポケモンがいる?

  • 23◆jTjAfv9SHdw323/01/16(月) 22:02:10

    「やっぱり、私の気持ちの問題だと思う」

    〈……?〉

    「事件の映像を見た時はね、ウタワールドがずっと暗かった。『お前のせいだ』『お前の罪』みたいなこと言われちゃって怖かった」

    〈……〉

    「急にいろんなことを知っちゃったし、あんたはすごく怒ってたし、もうどうしたらいいかわからなくてさ」

    《……私ノ力》

    「……あんたの力のせいだって思ってる?」

    〈………〉ウム

    「ふふ。あんたっていつもそうだよね」

  • 24二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 22:12:10

    このレスは削除されています

  • 25◆jTjAfv9SHdw323/01/16(月) 22:45:16

    すぐ悪夢のことで落ち込む。きっとその能力で1番辛い思いをしてるのはあんたじゃない?

    「あの時は気持ちが辛かったからウタワールドが使えなかった。でも今は使える。これがどういうことかわかる?」

    〈…………?〉

    考え込んでる。そんなに難しくないよ。

    「あんたのおかげだよ。ゴードンやあんたがいたから元気になれて、使えるようになった」

    〈……〉チラ

    「悪夢なんて気にしなくて良いよ。そんなのよりずっと良いことをしてるから」

    私が慰めてるみたいになっちゃった。ちょっとは元気になってくれると良いな。

    「じゃ、電伝虫点けよ!配信の時間だし!」

    〈!〉

    何か雰囲気がしっとりしちゃったし、切り替えなきゃ!

  • 26二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 22:46:33

    >>24

    映像電伝虫拾ったタイミングが本編通りなら20歳

  • 27◆jTjAfv9SHdw323/01/16(月) 22:48:05

    >>24

    事件の映像を拾うタイミングは元に寄せてる想定なので20歳のつもりです

  • 28二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 22:52:11

    このレスは削除されています

  • 29二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 23:03:32

    ウタがお姉ちゃんだ…

  • 30二次元好きの匿名さん23/01/17(火) 07:07:49

    ほしゅだ

  • 31二次元好きの匿名さん23/01/17(火) 13:48:00

    ほのぼのが身に染み渡る

  • 32◆jTjAfv9SHdw323/01/17(火) 21:38:25

    ——————


    「練習したからね〜♪」


    ・ダンスを褒められてウタはご機嫌だ。日頃から練習していたので前より上手である。


    〈!〉


    ・その時、リクエストが飛んできた。矛先が自分であることに彼は驚いた。


    「あんたはしないの?だってさ」


    〈……〉ブンブンブン


    ・彼は勢いよく首を横に振った。自信が無いからだ。ましてやウタのダンスの後である。

  • 33◆jTjAfv9SHdw323/01/17(火) 21:44:49

    「またまた〜!出来るようになってるじゃん!」

    ・そうウタが言うや否や、彼の踊りが見たいという声が増えてしまった。

    〈……〉

    ・逃れにくい雰囲気が出来てしまい、彼は困った。

    「大丈夫、心配しないで!」ニッ

    〈………〉スック

    ・仕方が無いので彼は画面の中央へと歩いた。彼に期待の目を向ける人も映っており、ますます困った。

  • 34◆jTjAfv9SHdw323/01/17(火) 21:53:28

    「頑張って!前も上手に出来てたから!」グッ


    〈………〉ジ----...


    ・ウタは小さく声援を送る。何故期待を高める。もう退けないではないか。彼は不満の眼差しをウタに向けた。


    〈……〉


    ・彼は観念し、意を決した。


    《……ンッ!!》バッ!


    彼は自身を鼓舞すべく身体に力を込めた。

    .

    .

    「ほら!やっぱり上手じゃない!?」

  • 35◆jTjAfv9SHdw323/01/17(火) 22:00:30

    〈……〉フゥ...フゥ...

    パチパチパチパチパチ!

    ・彼はなんとか踊りきった。人々からの感想は割と好評なようで彼はほっとした。

    「これ、今まで練習してたの!“剣の舞”って言うんだって!」

    ・彼が覚えられた踊りである。戦いの舞を激しく踊って気合いを高めたことが発祥で、その名も“つるぎのまい”。…と、国王から聞いた。

    「ほらね!すっごく良かったよ!」ニコッ

    〈……〉

    ・人前で踊ったことはともかく、ウタが楽しんでいるようだったのと拍手を貰ったことが彼は嬉しかった。

  • 36◆jTjAfv9SHdw323/01/17(火) 22:08:09

    ——————

    「え?う〜〜ん……」

    何て答えよっか?

    「え〜〜っと、私だったらこういう感じの人が良いかな〜。例えば……」

    〈……〉ズイッ

    「あ、来た」

    今日は来てくれた。ファンの人が今日はアタリって言ってる。

    〈……?〉

    「今ね、どんな人が好き?って聞かれてさ。どうやって話そうかってなってる」

  • 37◆jTjAfv9SHdw323/01/17(火) 22:23:17

    私恋愛とかしたことないしな〜。好きなタイプなんてよくわからないや。黒い人は私より長生きしてるし、そういう人についての話し方とかちょっとぐらい知ってるかも

    《シャンクス》


    「はァ!?」


    何言ってるの!?何でシャンクスが出てくるの!!?


    「いや、シャンクスは好きだけど!…ああ違う!そういうのじゃなくて今のは…あの……あああ!!」


    〈……?〉キョトン


    「何その顔!!」

  • 38二次元好きの匿名さん23/01/17(火) 22:26:46

    ウタちゃん、その人性別ないのよ

  • 39◆jTjAfv9SHdw323/01/17(火) 22:39:14

    そういうことでしょって言いたいの?私の聞きたいこと全然わかってない!ファンにも何か笑ってる人いるし〜!絶対シャンクスの縄張りの人だ!


    「もう!あたしだけでも言えるから!」プンスカ!


    あんたに聞くんじゃなかった!


    「ふゥ!ん〜〜っと、普段は子どもっぽいけどいざって時にすっごく頼りになる……ヒト…」


    これって……シャンクスじゃん……!


    〈……〉ジ---...


    「………」ポ〜〜…!


    どうしよう…シャンクスが頭に浮かんじゃう…

  • 40◆jTjAfv9SHdw323/01/17(火) 23:13:26

    *(パパっ子かァ)ニッコリ

    *(可愛がられてたんだなァ)ニンマリ

    *(赤髪にそういうところが…)ニッコリ


    「………」


    〈……〉ジ---...


    「1曲!!!歌うよ!!!!!」


    この話はおしまい!終わり!!終わらせる!!!

    .

    .

    .

    「疲れた〜〜…」ドサッ


    シャンクスが出てからあたしずっと騒いでた気がするな〜。


    〈……〉ポンポン


    「お疲れ様ってこと?……ありがと」


    あんたがシャンクスの名前を出すからじゃん…。

  • 41二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 00:00:57

    好きなタイプでシャンクス意識しちゃうの可愛い

  • 42二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 00:03:32

    このレスは削除されています

  • 43二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 06:58:23

    パパっ子ウタは健康にいい

  • 44二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 07:04:32

    ダークライってつるぎのまい覚えるんだな
    ここ見て調べて初めて知った

  • 45二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 13:38:02

    意外と物理技も豊富なんだよね
    さす伝

  • 46二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 19:28:07

    幻じゃなかった?

  • 47◆jTjAfv9SHdw323/01/18(水) 22:30:48

    ——————

    「〜♪〜♪」ピョコン

    ・最初はどうなるかと思ったが、シャンクスの娘と知られた後も配信は順調に行えた。ファンの顔ぶれは多少変わった気がするが。

    〈……〉ジッ

    「〜〜♫〜〜♪」ピョコピョコ

    ・そもそも人に好かれやすいのだろう。ウタのファンは海賊嫌いをやめてからもちゃんと増えている。

    〈………?〉ジ----...

    「〜〜♩〜〜♫」ピョッコピョッコ

  • 48◆jTjAfv9SHdw323/01/18(水) 22:38:57

    ・配信をしている時の方が休んでいた時期より元気だ。そんなウタに釣られてか、国王と彼も調子が良くなっていった。

    〈…………??〉ジロ----ッ

    「どうかした?」

    〈……〉ブンブン

    ・ふと、彼に疑問が浮かんだ。ウタの髪が動いているように見えるのは気のせいだろうかと。

    「そう?頭に何か付いてなきゃ良いんだけど」シュン

    ・風とかに関係なく髪が上下している。彼にはそう見えた。

    〈………〉

    ・思い返してみて、ファンも気にしていなかったのが彼には不思議だったが、些細なことなので彼は考えるのをやめた。

  • 49二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 22:40:27

    可愛い

  • 50◆jTjAfv9SHdw323/01/18(水) 22:51:05

    「ウタ、話したいことがある」

    〈!〉

    「何?」

    ・おそらくアレのことだろう。とりあえず城の中に戻った。
    .
    .
    「ゴードン、話って何?あんたは知ってる?」

    〈……〉ウム

    「では話そう」

    ・喜ぶとは思うが、彼はウタの様子が気になったので、国王が話すのを待った。

    「長々と言っても困るだろうから手短に言おう。近々○○○という所へ行く。そこでお前には歌を披露してもらう」

  • 51◆jTjAfv9SHdw323/01/18(水) 22:59:14

    「え……それって、エレジアの外だよね?」

    「そうだ」

    「エレジアの外に行けるってこと?」

    「そうだ」

    「みんなの前で歌えるってこと?」

    「そうだ。人前に出て歌ってもらう。お前の歌は配信で知っているから是非とも生で披露してもらいたいと」

    「………!!!」

  • 52◆jTjAfv9SHdw323/01/18(水) 23:06:35

    ・ウタは固まった。大丈夫だろうか。

    〈……〉チョンチョン

    「む?いや、理解出来ていないわけではないはずだ」

    「………ちょっと良い?」

    「ああ、構わない」

    ダッ!

    ・何かしたいようだ。ウタは彼と国王から離れた。


    「……………わァああああああああああ!!!!!」

  • 53◆jTjAfv9SHdw323/01/18(水) 23:15:08

    ・ウタは解き放たれたように跳び回った。喜びの悲鳴をあげながら全身で感情を表している。

    「……ふふッ、嬉しそうだ」ウルッ

    〈……〉ウム

    「すごいや!!みんなの前で歌えるんだ!!!」

    ・ウタは思っていた以上に喜んでくれた。国王と彼は安心した。

    「ねェいつなの!いつそこへ行くの!?」

    「◇◇日後だ。配信が落ち着いたら伝えようと彼と決めていた」

    「前から隠してたことってこれ?」

    「ああ。焦らしてすまなかった」

  • 54◆jTjAfv9SHdw323/01/18(水) 23:23:06

    「だからあの時、聞けば喜ぶって言ったんだね!すっごく楽しみ!!」

    〈……〉

    ・彼は当日の光景を想像し、思わず表情が緩んだ。

    そよそよよ………

    ・そよ風が吹いた。とても優しい風だ。

    「あ〜!気分サイッコーだからあれ歌お!」

    ・何かがあった時に吹く風は、あの曲の合図である。

    「🎼この風は どこから来たのと ーーーーー ♪」

    〈……♪〉

  • 55◆jTjAfv9SHdw323/01/18(水) 23:28:36

    ・ウタがエレジアに来た頃から口ずさんでいた歌。きっとここに来る前からシャンクスたちに聴かせていた歌。

    「……」

    ・彼も国王も歌に身を委ねた。シャンクスにも聴こえてたら良いなと彼は思った。

    「🎼ーーーーー 私が消え去っても 歌は響き続ける 」

    〈……!〉ドクッ

    「🎼ーーーーー 大海原を駆ける 新しい風になれ ooh ♪」

    ———

    「……何度聴いても、感動してしまうな」

    「ありがと。ちゃんとみんなを喜ばせるから!」

  • 56◆jTjAfv9SHdw323/01/18(水) 23:37:16

    「ああ、期待しているよ」

    「あんたもありがと!……ん?」

    〈……〉

    遠く見てる。どうしたんだろ。

    「お〜い」

    〈!〉

    「気づいた!当日は期待しててね!」

    〈……〉ウム

    考え事してたのかな?

  • 57二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 23:54:42

    このレスは削除されています

  • 58◆jTjAfv9SHdw323/01/19(木) 00:05:35

    >>57

    これ以上のものは出てこないと思っていただけると幸いです

  • 59二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 00:10:00

    このレスは削除されています

  • 60二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 07:03:04

    楽しみ

  • 61二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 07:53:46

    >>43

    追いついた〜

    これパパっ子なのか?

    てっきりシャンクスとそう言う仲になりたいから照れているのかと思ったどっちなんだ

  • 62二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 08:26:44

    >>61

    ウタ→そういう仲になりたいって誤解された

    ファンの人たち→お父さん大好きなんだな〜


    多分こんな感じ

    可愛い

  • 63二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 16:51:21

    一瞬ダークライの好きな人がシャンクスだと誤解した人もいそう

  • 64◆jTjAfv9SHdw323/01/19(木) 21:05:33

    ——————

    「そう!やっと直接ファンの人たちの前でね!」

    ・ウタは嬉々として配信でこの前のことを話している。彼は部屋の外から聞いている。

    「あ、そこに住んでる人もいるの?会えたら嬉しいな〜!」

    ・○○○に住む人も見ているようだ。これだけファンがいれば、どこに行ってもファンがいるかもしれないと彼はふと思った。

    「うん……うん……そんなところがあるんだ〜」

    ・どうやらそこのオススメの場所を紹介されているようだ。

  • 65◆jTjAfv9SHdw323/01/19(木) 21:13:01

    「君、そこの新聞を取ってくれないか」


    〈……〉パッ


    ・彼は手に取った新聞の1ページを、何となく目を通してみた。


    〈……〉


    ・“ソウルキング”。最近頭角を現したアーティストらしいが、どう見てもガイコツなのが彼は気になった。ウタは知っているだろうか。


    〈……〉サッ


    「ありがとう」


    ・穏やかな時間だ。彼はこんなどうということのない日々が好きだった。

  • 66◆jTjAfv9SHdw323/01/19(木) 21:15:59

    「ちょっと来て!」

    〈…?〉

    ・配信が終わってから呼ぶのは珍しい。何がしたいのか彼は分からなかった。


    「ほら、一緒に選んでくれる?」

    ・部屋に行くと、服がたくさん並べられていた。

    ———

    「あんたはどれが良いと思う?」

    〈……?〉

    「さっきファンの人がね、街を歩くなら変装した方が良いって言ってたから私だってわからない格好になりたいの」

  • 67◆jTjAfv9SHdw323/01/19(木) 21:22:03

    〈………〉ジト---...

    うわ〜、めんどくさそ〜…。今しなくても良いじゃんって言われてる気分。

    「まだ当日は先だけどさ!だって楽しみじゃん!準備は出来ることからした方が良いでしょ!」

    ごめん、ちょっとだだっ子みたいだった……。

    〈……〉トスン

    ありがと。付き合ってくれて。

    「じゃあこのTシャツとかどうかな?お気に入りだしまだ配信で着たことないよ?」

    〈…………〉スッ

    トットットッ...

    〈…………〉サッ

  • 68◆jTjAfv9SHdw323/01/19(木) 21:33:04

    「ちょっと!何でしまうの!」


    〈……〉ブンブンブン


    「えッダメ?じゃあわかった……。そんなに似合ってないかな〜…」


    ちょっとショック。この前配信で着たTシャツもダサいってファンの人たちに言われちゃったし。


    「だったらあんたはどれにする?」


    〈………〉


    やっぱり迷うよね。私ってわからないようにしなきゃいけないし。


    〈……〉スッ


    ポフッ

  • 69◆jTjAfv9SHdw323/01/19(木) 21:40:49

    「……帽子?」

    〈……〉ウンウン

    そっか、頭が隠れたらわかりにくいかも!ということは……。

    「パーカーみたいな頭や身体が隠れるのの方が良いかな?これはよく着てるから他のだと……」
    .
    .
    「よし、着ていく服はこれにしよう!」

    〈……〉ウム

    これでOK!黒い人も納得してそうだし、他の準備も出来そうなのからやっていこっと!

    〈……〉ス---..

  • 70◆jTjAfv9SHdw323/01/19(木) 21:46:32

    「次はあんたの格好ね!」

    〈!?〉ビクッ

    「当たり前でしょ!私が変装してもあんたがそのままだったら意味ないじゃん!」

    〈……〉

    あ、また自分は関係ないって顔してる!

    「みんなあんたのこともちゃんと見てくれてるんだよ!あんたが顔を出すと喜ぶ人もいるんだから!」

    〈………〉ソワソワ

    あ、ちょっと嬉しそう。あんたにもファンがいるんだよ。

    「私も手伝うから大丈夫!まァあんたはいっつも同じ格好だから何着ても大丈夫だと思うけど……まずは帽子?」

    私とサイズ違うだろうし、ゴードンの服とかも借りようかな。

  • 71二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 22:34:48

    ダークライさんのずっとふよふよしてる頭もそれなりに目立ちそう

  • 72二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 07:01:53

    ほんと仲のいい兄妹って感じ

  • 73二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 15:21:24

    ほしゅ

  • 74◆jTjAfv9SHdw323/01/20(金) 20:05:45

    ——————

    《………ウゥ………》スゥウウ...

    「……彼は悪夢を見てるのだろうか」

    「きっとそう」

    黒い人、前よりよくうなされてる。顔が苦しそう。

    〈………〉ムッ

    「だから側にいてあげてる」

    私が寝てる時みたいに。少しは安心すると良いな。

    「それが良い。彼もその方が安心するはずだ」

    「……」トッ

    何であんたが悪夢を見るんだろう。最初からこうじゃなかったはずなんだけど。

  • 75◆jTjAfv9SHdw323/01/20(金) 20:11:08

    〈………〉グッ

    「…!よしよし、怖くないからね」

    〜〜〜〜

    ・彼は動けずに木に寄りかかっている。その前に怪我をしていたからだ。側には少女がいる。

    「———が、治してあげますからね」

    ・目の前で聞いたのに、また名前が分からなかった。

    「ここにいて良いよ。ここは

    ブツン

    ・言葉は途切れ、場面が変わった。場所は庭園のまま変わっていない。

    「ーーーーーーー」

    ・少女は彼に話しかけている。彼の方はつれない態度をとっているようだ。

  • 76◆jTjAfv9SHdw323/01/20(金) 20:15:36

    《まだなおらないか》

    ・聞こえてくる彼の声は少女に興味が無さそうだ。口を開けば自分の傷のことばかりである。

    「もう少しだよ」

    ・それでも少女はめげずに彼と話し続けた。

    「治ったらもう悪いことはしないでね?」

    《ああ》

    ・とても雑な返事だ。反省したようには聞こえない。

    「ありがとう」

    ・それでも少女は嬉しかったようで、そんな彼にお礼を言った。

  • 77◆jTjAfv9SHdw323/01/20(金) 20:24:17

    ————-


    ・何日も経った気がする。少女は毎日彼の元へ通った。


    「音楽が聞こえてこない?」


    《……ああ》


    「ここは音楽の国。みんなが音楽を勉強したり、曲を作ったり、演奏したりしてるの」


    《そうか》


    ・聞こえる彼の声はやはりつまらなそうだ。苛立ちすら覚えている気がする。


    「……!私も出来る曲があるの!聴いてみて?」


    《ふん》


    ・彼のつまらなそうな返事で止まることは無く、少女は木の葉を手にして吹いてみせた。


    ファイルなう - アップロードされたファイルmovie(20230105213043471).m4a (11.92 MB)d.kuku.lu


    〈………!!!〉

  • 78◆jTjAfv9SHdw323/01/20(金) 20:29:25

    〜〜〜〜

    ・彼は目を見開いた。その拍子に目が覚めた。

    「〜〜♪〜〜♫」

    ・ウタは歌っている。子守唄のように穏やかな歌。

    「……!良い夢見れた?」

    《……会エタ》

    「誰と?」

    ・少女が吹いた曲を、彼はよく知っている。つまり、昔それを吹いたのはあの……。

    《……“オラシオン”》ウットリ

    「もしかして、あんたに聴かせてくれた人が?良かったね!」

  • 79二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 20:31:15

    ダークライ昔の方が喋るの上手いっぽい?

  • 80◆jTjAfv9SHdw323/01/20(金) 20:35:04

    ・悪夢は見たが、その後に良いことを思い出せたおかげで悪い気分ではなかった。……何故忘れていたのだろうと、彼は不思議に思った。

    ——————

    「お願いします!」

    「この度はよろしく頼む」

    やっと船が来た!いろいろ準備はしたから後はそこへ行くだけ!

    〈……〉フリフリ

    「……」ニコ

    そうそう、ちゃんと挨拶してね。
    .
    .
    「そういえばゴードン、今って大海賊時代なんでしょ?海賊船とか来ないかな?」

    「あまり海賊船の通らない航路を選んでもらっているが……」

  • 81◆jTjAfv9SHdw323/01/20(金) 20:39:05

    「まァ今気にしたってしょうがないよね。……あれ?」

    黒い人が見当たらない。どこだろう?

    「あ、いた!」

    〈……〉

    また高いところに乗ってる。風が気持ち良さそう。

    「あんたって最初からエレジアにいたんじゃないでしょ!いつまで外にいたの?」

    〈……!……………〉

    覚えてないか。随分前みたいだし。

    「あの船は……」

    「!」

    海賊旗……!

  • 82◆jTjAfv9SHdw323/01/20(金) 20:43:59

    ———

    「あの船どうする?」

    「大したモノは積んでなさそうだが……」

    「何も無いってこたァ無いだろ。行こうぜ!」

    「おい待て!ヤバそうなのがいる」

    「あァ?」

    「この近海に来た海賊が次々と酷ェ悪夢を見るようになったって話を知ってるか?」

    「それは知ってるけどよォ、だからどうした?」

    「悪夢を見た奴らは口を揃えて『黒い服の男を見た』と言ってるらしい。見ろ、アイツがそれなんじゃないか?」

     双眼鏡にはその者が映っていた。

  • 83二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 22:57:17

    >>79

    昔は普通に喋ってたのに今は片言なのどうしたんだ……

  • 84二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 07:20:02

    ほし

  • 85二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 11:47:40

    ゴードンさんとも真っ当に仲良いの好き

  • 86二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 18:44:58

    >>62

    スレ主の意向は不明だけどそんな感じなのか

    恋人になりたいのかと勘違いしていた

  • 87二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 22:14:34

    まあCP付いてないしね

  • 88二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 01:34:15

    面白くなってきたぜ・・・!!!

  • 89二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 01:40:02

    更新待ってるぜ

  • 90二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 12:20:26

    マモル

  • 91◆jTjAfv9SHdw323/01/22(日) 19:14:34

    「まさか……」

    「もしそうならやべェぞ」

    「どうせ大した船じゃねェ。気味悪ィしあれは無視するぞ」

    ———

    「近づいてこないみたい」

    「見逃されたようだ」

    着くまでこんな感じ?だったらちょっと怖いな……。

    〈……〉ス---...

    「大丈夫。海賊船は来ないって」

    「このまま何事も無いと良いのだが」

    〈………〉

    久しぶりのエレジアの外、楽しいと良いな。

  • 92◆jTjAfv9SHdw323/01/22(日) 19:20:05

    「シャンクスもルフィも、この広い海を冒険してるんだよね」

    そう、ルフィも海賊。シャンクスの船に乗りたがってたしきっとシャンクスみたいに……。

    〈……〉チラ

    ちょっと不安そう。……そういえばそっか。

    「もう怒ってないよ。羨ましいけどね」

    前にルフィの話になった時はあたしが泣いちゃったっけ。あの時どう思ったかな。

    ザッバァーン!

    〈!〉

    「海王類」

    ほんと、びっくりするほど大きい。

  • 93◆jTjAfv9SHdw323/01/22(日) 19:26:26

    「そうそう!海王類と言えばフーシャ村の近くにもいてね、——————」

    ルフィと競走してる時に鉢合わせた時は大変だったな〜。

    〈………!〉ヒヤッ

    「な……」

    2人とも冷や汗かいてる。すごいでしょ〜♪……あたしもルフィも泳げないのによくあんなのやったよね。
    .
    .
    .
    ——————

    ・その地には何事もなく着いた。航海中に2隻ほど海賊船が目に入ったが、運良く通り過ぎてくれた。

    「お待ちしておりました!」

    ・港で出迎えられ、会場へと案内された。

  • 94◆jTjAfv9SHdw323/01/22(日) 19:32:25

    「わーーーっ!!すっごく素敵!!私ここで歌えるんだね!!」

    ・とてもはしゃいでいる。国王の顔も嬉しそうだ。

    〈……〉キラキラ

    ・夢みたいだ。眠ると見る夢ではない。ウタの歌が人前で響き渡ることが実現する。彼は瞳を光らせた。

    「では後ほどリハーサルをしますので」

    「じゃあ2人とも!本番楽しみにしてて!」

    「ああ」

    〈……〉ウム
    .
    .
    ・時間の余った国王と彼はカフェに入った。国王が2人分払ってくれた。

  • 95◆jTjAfv9SHdw323/01/22(日) 19:40:05

    「……」

    〈……〉

    ・静かな雰囲気を堪能し、しばらく無言の時間が続いた。

    「……君は」

    ・口を開いたのは国王だった。

    「私が幼い頃…エレジアを襲った時はかなり悪辣な者だったはずだが……随分と変わった」

    〈……〉

    ・何年前だっただろうか。その時は迷惑をかけた。

    「確かコンサートにも顔を出していたはずだが、その時には改心していたのか?」

  • 96◆jTjAfv9SHdw323/01/22(日) 19:55:40

    〈……〉ウム

    「そうか……」

    ・よく自分を覚えていたなと、彼は感心した。

    「当時の私は君と関わることを許されなかったが、もしかしたら……」

    ・国王はゆっくりと話をした。静かなやりとりもまた彼は心地良かった。

    「……!」

    ・国王は何か聞きたいことがありそうだ。

    「そういえば君は、あの時何が……む!」

  • 97二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 23:00:07

    ウタがちょっとずつ人生歩んでる雰囲気が好き
    ゴードンさんもちゃんと保護者だし

  • 98二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 23:01:30

    ライブに天竜人が来ませんように

  • 99二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 07:10:05

  • 100二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 14:45:36

    シャンクスやルフィの反応が気になる

  • 101二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 14:47:00

    シャンクスは配信見てる時の様子から複雑な感じかも
    悪いことにはならなかったけど親子関係言っちゃったし

  • 102二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 23:12:57

    ほしゅ

  • 103◆jTjAfv9SHdw323/01/23(月) 23:53:34

    ・時計を見ると、そろそろ時間が来ていた。

    「では行こうか」

    〈……〉

    ・何を話そうとしていたか気になったが、ウタの方が大事だ。彼はすぐに疑問を捨てた。
    .
    .
    〈……!〉

    ・会場にはたくさんの人が集まっていた。かの歌い手を一目見ようということだろう。

    「私たちはこっちだ」

    ・どうやら席は用意されていたようだ。

  • 104◆jTjAfv9SHdw323/01/24(火) 00:04:26

    〈!〉

    ・そして主役が来た。待ち侘びたような晴れやかな顔だ。

    「………!」チラッ

    ・国王に一瞥をくれ、笑いかけた気がした。彼は自分の方も見たとは思っていない。

    「………」ペコッ

    ・深々と頭を下げ、マイクを手に取った。







     パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!!!!

    〈………!!!〉

    ・その時間は一瞬で過ぎ去った。彼はその迫力にただただ圧倒された。

  • 105◆jTjAfv9SHdw323/01/24(火) 00:15:33

    「♪」ニッ



    〈!〉


    ・主役は最後に凛々しい笑顔を皆に見せ、ステージを後にした。拍手喝采が起こり、そこでようやく彼は我に返った。



    ———

    .

    .

    「あ、来た来た!おーい!」


    やっといろいろ済んで出られた〜。


    「ねェすごくなかった!?あんなにたくさんの人の前で歌えたんだよ!サイッコーだった!!」


    「ああ……素晴らしい歌声だった……!!お前はやはり最高の歌い手だ……!!」


    「ありがとうゴードン!ゴードンが教えてくれたおかげ!!」

  • 106◆jTjAfv9SHdw323/01/24(火) 00:19:42

    〈♪♪〉フンフン

    「あんたはどうだった?楽しかった?」

    《……アア》ウットリ

    「良かった!……あ〜、またこういうの出来たら良いな〜!」

    期待はしてたけどそれよりずっと良かった!

    「ゴードン、船はいつ?」

    「もう少し後だ」

    「そっか。じゃあみんなで町歩こ!」
    .
    .
    「パンケーキおいしかった〜♪」

    甘くて美味しいし見た目も可愛いし良いところだった!ゴードンも入れば良かったのに。

    「ねェあれ見て!ちょっとあんたの頭みたいじゃない?」

    〈……?〉

  • 107◆jTjAfv9SHdw323/01/24(火) 00:26:38

    ソフトクリームだって。買ってみよ!


    「♪♪♪」ハム

    〈??〉チラッ

    「上と下で別れているから、零さないように気をつけなさい」
    .
    .
    ザバ-ン

    「……」ニッコリ

    今日は楽しかったな。波風も良い気持ち。

    〈……〉zzz

    黒い人は寝てるか。今日は楽しい夢だと良いね。

    「おやすみ」

    脚に乗っちゃお。

    「……ふふ」

    今日のこと、シャンクスたちが聞いたら喜ぶかな〜。

  • 108二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 07:20:21

    ほんわかしてるな

  • 109二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 17:47:36

    保守保守

  • 110◆jTjAfv9SHdw323/01/24(火) 18:53:48

    ——————

    「会場にいた?やっぱり!ありがとう!」

    配信で見てくれてる人たちもやっぱりいたんだ。嬉しい!

    「え?あたしが記事に?」

    ほんとだ。あたしが写ってる。

    「……大好評か〜♪」ニッ

    みんな喜んでくれたんだね。

    「次呼ばれたらやりたいかって?もちろん!」

    ———

    「-------------」

    ピラッ

    「…………やっぱり、お前の歌は最高だ」

  • 111◆jTjAfv9SHdw323/01/24(火) 19:11:23

    ——————

    〈……?〉

    「何してるかって?グッズを考えてるの」

    ・紙にはいろいろと描かれていた。彼は意味がよくわからなかった。

    「グッズがあった方が会場を盛り上げたりとかいろいろなことが出来るって思ってさ。気になったのあったら教えて?」

    ・これら全部をウタが考えたことに彼は驚いた。他のアーティストもそうなのだろうか。

    〈………〉クイ

    ・言われた通り、気になったものを指差した。

    「これ?これはね、麦わら帽子!」

  • 112◆jTjAfv9SHdw323/01/24(火) 19:14:43

    〈?〉

    ・何とも例えがたい形だが、麦わら帽子のつもりらしい。

    「ちっちゃい頃にルフィが描いてくれたの。新時代のマーク」

    〈……〉

    ・ウタが愛おしそうに見つめる“麦わら帽子”は、思い出のようだ。自分にとっての“オラシオン”と同じ。

    「このマークに誓って、私は歌でみんなを幸せにするの」

    ——————

    「みんな!今日は楽しんでいこう!!!」

    あれからいろんなところに呼ばれて嬉しい!ちょっと忙しいけど街をまわれるし、みんなの前で歌えるし最高!

  • 113◆jTjAfv9SHdw323/01/24(火) 19:19:38







    「今から少し休憩に入ります!午後からまた再開するから楽しみにしてて!」

    ワァアアアアアア!!!


    〈……〉トントン

    「何?」

    〈……〉クイ

    船の方?……もしかして。

    「ごめん、持ってきてくれる?」

    〈……〉ウム

  • 114◆jTjAfv9SHdw323/01/24(火) 19:23:45

    スゥ-----

    良かった〜、終わる前に気づけて。
    .
    .
    「よし!次の衣装はこれかな」

    「間もなく時間です」

    みんな喜んでくれるかな。

    「聴いたえ〜」

    「ん?」

    誰?その格好本に載ってた気がする。

    「おばえの歌声気に入ったえ〜♪これからわちしのうちに来て子守歌を歌うだえ〜♪」

  • 115二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 19:24:38

    帰れ!!!!!!!!

  • 116二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 19:26:00

    やっぱり来てしまうか…

  • 117◆jTjAfv9SHdw323/01/24(火) 19:27:48

    「え〜〜っと……」

    「10億でおばえを買うえ〜!」

    「チャルロス聖のご厚意に感謝しろ。これから聖地へ来てもらう」

    「え、嫌」

    「あァん?」

    「だってこれから午後のライブだし、たくさんの人に聴いてもらいたいもん」

    「ウタさん、天竜人を怒らせてはダメだ…!」

    「!」

    この人が、天竜人……。

  • 118◆jTjAfv9SHdw323/01/24(火) 19:31:13

    「お待ちください!!彼女は……!!」

    「文句があるのかえ?」

    「しかし……!!!」

    「邪魔だえ」パン!

    「」ドサッ

    「ッ!!」

    何てことするの!?

    「しっかりして!!」

    助けなきゃ!病院に行かなきゃ!

    「港へ連れていくえ」

    「はっ」ガバッ

    「いや!放して!!」

  • 119◆jTjAfv9SHdw323/01/24(火) 19:44:40

    「今から子守歌が楽しみだえ〜♪」


    ドサッ


    「え?」


    急に倒れた。


    「グアアアアアア?!!」


    「これは!?」


    「何を急に寝ているえ!!」


    ズズズズ....!!!


    「なッ……貴様は!」

  • 120二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 19:47:19

    五老星胃痛のお知らせ

  • 121二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 19:58:16

    有名になったら絶対来るよなこいつら・・・

  • 122◆jTjAfv9SHdw323/01/24(火) 20:02:50

    「!」


    黒い人だ!


    《出テイケ……!!!》


    「コイツを殺すだえ!」パン!


    〈……!〉ドスッ


    《……ンッ!!》バババッ!


    「」

    「」

    「」ドササッ


    「くッ」


    《出テイケ…!》ギロッ

  • 123◆jTjAfv9SHdw323/01/24(火) 20:09:31

    「……チャルロス聖を病院へ」


    行っちゃった。

    「ウタさん!天竜人は……」

    「そんなことよりこの人を助けて!」

    「ウゥ...」


    あの人、大丈夫かな。

    〈……〉クイ

    「……そうだ、午後のライブ……」

    落ち着いて。切り替えなきゃ…!

  • 124◆jTjAfv9SHdw323/01/24(火) 20:27:23







    「ふぅ……」

    ちゃんと午後も出来た……と思う。違和感とか無かったよね?

    「ありがとう、助けに来てくれて。荷物も持ってきてくれたし」

    今思えば、私が歌えば眠らせられたよね。驚いて思いつかなかったけど。

    〈……〉

    「ねェ、そういえば服は?」

    〈!〉

    「ふふ、どっかに置き忘れちゃった?」

  • 125◆jTjAfv9SHdw323/01/24(火) 20:31:28

    何でそこまでしてくれるんだろう。服を忘れるぐらいだから急いだんだよね。

    「気分転換にどっかお店に行こっか」

    〈……〉コクッ

    「お、お前は!!」

    〈?〉

    「何?」

    どうしたのかな?

    「お前を知ってるぞ……!昔親父から聞いたんだ!おれの母さんはお前のせいで悪夢にうなされて死んだと!!」

    「ちょっと待って!意味がわからない!何のことなの?」

    すごく怒ってる。急にどうしたの!?

  • 126◆jTjAfv9SHdw323/01/24(火) 20:37:13

    「コイツだ!コイツは悪魔だ!」

    〈!〉

    「この町から出て行け!!」

    ———

    出て行け

         出て行け

     出ていけ

          出て行け

    〈………!!!〉ゾワッ……!

    「大丈夫だよ、気にしなくていいから…」

    〈ッ!!〉バッ!

    ・彼は逃げ出した。

  • 127二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 20:49:07

    とうとうダークライ側の掘り下げか

  • 128二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 23:59:06

    昔やらかそうとした時の話ならまあキツいけど受け止めなきゃだがいるだけで魘されて死んだ案件だったらうん…ダークライのトラウマだろうなあ

  • 129二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 00:04:41

    チャルロスの件はどうなんだろ
    五老星の視点だと
    ウタ→フィガーランド家の血筋(誤解)だから手が出しにくい
    ダークライ→また暴れられたくないから刺激したくねえ

    だし

  • 130二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 09:45:10

    ここからダークライとウタを取り巻く状況が大きく変わっていきそう

  • 131二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 19:06:56

    一応保守

  • 132◆jTjAfv9SHdw323/01/25(水) 22:56:45

    ———

    「何であんなこと言ったの!?あの人ショック受けてたよ!」

    「奴は、この町を襲ったことがある。……恐ろしい出来事だった。何十年も前なのに、今でも忘れることが出来ない」

    「……」

    「とにかく、奴を近づけるな。悪夢に殺されるぞ」


    何だったんだろう。黒い人が町を襲うなんて……そんなことあるわけ……。

    「ウタ、会場に天竜人が来ていたそうだが大丈夫だったかい?」

    「うん。それより黒い人を見なかった?」

    「今すれ違ったが、何かあったのか?」

  • 133◆jTjAfv9SHdw323/01/25(水) 23:03:47

    「さっき町の人に出ていけって言われちゃったのがショックだったみたいで……酷いんだよ!優しいあの人に悪魔だとか言ってさ!」

    「出ていけ………か」

    「何?」

    「彼に聞こうとしたことがある」

    ゴードン、何か知ってそう。

    「私が若かった頃だ。彼はエレジアを襲った」

    「襲った?」

    「お前には信じられないかもしれないが、かつての彼は悪辣な者だった。目的のために力を奮い、悪夢で人を苦しめることを厭わなかった」

  • 134◆jTjAfv9SHdw323/01/25(水) 23:07:29

    「……」

    あの人にもそんな頃があったんだ。

    「だからこそ、お前と一緒にいる彼に驚いた。あの頃の悪辣さが無い、お前の知っている優しい者になっていたことに」

    あたしがお城に連れてきた時か。……最初から良い人だったんじゃなくて、良い人に『成った』んだね。……ちょっと待って。

    「え?黒い人は昔からエレジアにいたんでしょ?何でゴードンがその時に驚いたの?」

    「私はその時まで彼とほとんど交流したことが無かった。コンサートを観に来ていたのを数回見ただけで、何十年も姿を見ていなかった」

    「じゃあ、黒い人が町に住んでたことがあるんだ」

    「うむ。しかし、いつの間にか彼は町から姿を消していたそうだ。国民の中には彼を見た者もいたそうだが」

  • 135◆jTjAfv9SHdw323/01/25(水) 23:15:37

    そういえば、ずっと島の外れにいるって言ってたっけ。


    「何で町から出ていったの?」


    「私には詳しくはわからない。ただ、時々出ていけという声を耳にしていた。それが彼に向けたものだったのかもしれない」


    ………もしかして、追い出されたのかな。


    「じゃあ、あの人に聞いてくる」


    それとも、悪いことしてた時の罪悪感が出てきたとか。


    ———


    〈………〉


    ・彼は港の端に佇んでいた。


    〈………〉


    ・忘れていた。いや、忘れようとしていた。自分が何者なのか。

  • 136◆jTjAfv9SHdw323/01/25(水) 23:18:47

    〈………〉

    ・何故忘れていたのだろう。忘れてはならないことなのに。彼を罪悪感が襲っていた。

    「ねェ!大丈夫!?」

    〈!〉

    ・ウタが呼んでいる。来て欲しくないと彼は思った。

    「良かった〜!思ったより遠くに行ってなくて」トテトテ

    ・もちろんウタはまっすぐ近づいてくる。

    《ヤメロ……!!》

    「!!」

    ・来ちゃダメだ。側にいてはダメだ。離れてほしくない。彼は怖かった。

  • 137◆jTjAfv9SHdw323/01/25(水) 23:23:01

    「どうしたの?出ていけって言われたこと?悪魔だって言われたこと?大丈夫だよ!あんたが悪い人じゃないのはわかってるから!」


    《ヤメロ!!》


    「言ってくれなきゃわかんない!!」


    〈……!!〉


    ブゥウウウン!


    ———


    「何で……」


    〈……〉


    赤黒い何かで自分を覆ってる。入ったら…きっと良いことにはならない。

  • 138◆jTjAfv9SHdw323/01/25(水) 23:30:12

    「昔悪いことをしたの気にしてるならあたしも応援するからさ!乗り越えるの手伝うよ!」


    《ヤメロ…!!》


    「……わかった」


    ちょっと頑張らなきゃ。


    スッ


    ズズ...


    〈!〉


    「今、そっち行くから…」


    すごく眠い。これって海賊たちやさっきの天竜人たちを眠らせた力だよね。


    《出テイケ……!!》


    「嫌」


    《出テイケ!!》

  • 139◆jTjAfv9SHdw323/01/25(水) 23:36:13

    「私わかってるんだ。あなたが私を見てから一歩も動いてないこと」


    〈!〉


    「どうして逃げないの?あなたならどこへでも飛んでいけるのに。もしかして、何かを聞いてほしいのかしら?」


    〈……〉ギュイィイイイン...


    「当てる気も無いくせに」


    〈……〉シュウウウン...


    やっぱりそうだよね。


    「それじゃ……」スゥ!


    ♪♪♪♪♪♪♪


    〈……!〉

  • 140◆jTjAfv9SHdw323/01/25(水) 23:38:42

    「ここなら誰にも聞かれないよ。教えてくれる?」

    〈……〉

    「ゴードンから聞いたよ。あんたがエレジアの町から出ていったこと。何があったの?」

    ウタワールドなら私とあんたしかいないからゆっくり話ができるはず。

    《……昔、戦イデ怪我ヲシタ》

    「あんたが?エレジアで?」

    《…アア。……私ハ悪イ奴ダッタ。……ダカラ誰モ助ケナカッタ》

    「……」

    じゃああの人が言った通り、本当に町を……。

    《……シカシ、助ケテクレタ》

    「誰が?」

    【「———が、治してあげますからね」】

    《……女ノ子ダッタ。……私ノ手当テヲシテクレタ》

  • 141◆jTjAfv9SHdw323/01/25(水) 23:42:55

    「……」ニコ

    良かったね。優しい人に会えて。

    《……ソノ子ハ、ココ二イテ良イト言ッテクレタ。……毎日話シカケテクレタ。……ソシテ、聴カセテクレタ》

    聴かせてくれた?

    「それって……」

    《“オラシオン”》

    「……!あんたの思い出の曲ってその子のなんだね」

    〈……〉ウム

  • 142◆jTjAfv9SHdw323/01/25(水) 23:50:31

    《……ソノ子ト私ハ友達二ナッタ。……ソノ曲ヲ聴イテカラ、悪事ヲシヨウト思エナクナッタ》

    確か、心を鎮める力があったんだっけ。事件の映像を見て取り乱したあたしの心も落ち着けてくれたよね。

    《……ソノ子ハ私ヲ町二入レタリ、色々ナ所ヲ見セテクレタリ、コンサートニモ————-》

    「ふふ。素敵な友達だね」
    .
    .
    黒い人の思い出話は、聞いてるだけなのに笑顔になっちゃうぐらい幸せそうだった。出ていく理由なんて無さそうだけど。

    ズズ...

    「じゃあ、何で町を出たの?2人とも一緒にいるのが…」

    《ソノ子ハ目ヲ覚マサナクナッタ》

  • 143二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 07:21:06

    うわぁ…

  • 144二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 16:43:34

    つらっ…

  • 145◆jTjAfv9SHdw323/01/26(木) 21:34:32

    ズズズズズ……!!!


    「!」


    暗くなった。やっぱり長持ちしない。


    ———


    《……アノ子ハ毎日……弱ッテイッタ》


    ・在りし日の出来事が溢れるように頭をよぎる。


    【いつまでも まっくろの ゆめ……

    
どこまでも まっくろの ゆめ…… 】


    「ッ!何この声…?」


    ・自分と過ごすようになってからだ。あの子は毎晩うなされ、日に日にやつれていった。

  • 146◆jTjAfv9SHdw323/01/26(木) 21:42:30

    《……私ノ悪夢デ……苦シンダ》

    ・その原因は明らかだった。自分が側にいたからだ。
    
【おとうさん おかあさん
    
どこなの……? 】

    《……アノ子ノ親ハ……ソノ時イナカッタ》

    ・毎晩、家族に会いたいと言っていた。ウタのように。

    「これって……」

    ・察したようだ。うなされていた少女の言葉である。

  • 147◆jTjAfv9SHdw323/01/26(木) 21:55:19

    【まっくろの ゆめの なか……

    
おとうさんの こえが きこえた…… 】


    
《……ドウスレバ良イカ……ワカッテイタノニ》


    ・自分が離れれば、あんなことにはならなかった。離れなければならなかった。


    
【それよりも ここにいて…… 】


    《……私ハ出来ナカッタ》


    ・しかし、離れられなかった。側に留まってしまった。


    【「行かないでよぉ…!悪い夢なんか平気だからぁ…!1人の方が怖いよぉ…!!」


    ・思えば、あの時のように。


    ———


    もう黒い人はどこを見てるかわからない。独り言みたいに呟いてる。

  • 148◆jTjAfv9SHdw323/01/26(木) 22:10:55

    「………」


    あんたはただ、その子と一緒にいたかっただけなのに。


    《……起キナクナッテ……連レ出サレタ》


    「………」


    《……アノ子ハ消エタ》


    そんなことしたくなかったのに。


    《……私ハ言ワレタ》


    《“出テイケ”》

  • 149◆jTjAfv9SHdw323/01/26(木) 22:34:22

    「………」

    〈………〉

    何て言ってあげたら良いんだろう。

    《……アノ子ハ消エタ》

    これが黒い人の力だとしても、黒い人にはどうしようもない。

    《……ウタノ世界モ壊シタ》

    けど、自分が悪いと思ってる。自分のせいだって責めてる。…ちょっとそういう人知ってるかも。

    《……ウタモ消エルノカ?》

    「え?」

    《……消エル夢》

  • 150◆jTjAfv9SHdw323/01/26(木) 22:39:31

    「あたしが?」

    〈……〉コク

    そんな夢を見てたんだね……。

    「………!」

    そっか、わかったよ!

    「ねェ」ペタン

    〈?〉

    「おいで!」ニコッ

    〈……?〉ス---...

    そうそう、こっち来て!

    「膝、借りても良いんだよ?」

  • 151◆jTjAfv9SHdw323/01/26(木) 22:49:32

    《……良イノカ?》

    「もっちろん!」

    〈……〉

    あんたがそうしてくれたこと。あたしが辛い時、悲しい時にしてくれたこと。

    〈……〉ペタ

    「……」ヨシヨシ

    いつもこうやって、あたしの側にいてくれた。悪夢の力があるってわかってても。

    「!」

    〈……〉ツ----....

    泣いてる。

  • 152二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 06:54:31

  • 153二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 09:10:59

    おれもなきそう

  • 154二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 18:58:36

    これからどうなっていくか楽しみ

  • 155◆jTjAfv9SHdw323/01/28(土) 00:01:02

    ———

    「おい、なんだアレ?」

    「黒くてでっかい何かが……」

    「近づいちゃマズいよな?」

    「あれは……彼か」

    誰かに撃ってるわけではないようだが……やはり昔、彼に何かがあったのか。

    「ねェあれ!ウタちゃんじゃない!?」

    「なッ!?」

    ウタだ。よく見ると彼のすぐ側にいる。

  • 156◆jTjAfv9SHdw323/01/28(土) 00:07:07

    「お〜〜い!!出てきてくれ〜〜!!」

    「きっと危ないよウタちゃん!!!」

    その通りだ。いくら私とウタが彼の近くで暮らしていたと言っても、決して無害になったわけではない。

    「そこから出るんだウタ!!留まるのは危険だ!!」

    私だけじゃない。周囲の人々もウタの身を案じている。




    「あの黒い球状のエネルギーはダークライによるもので間違いありません」

  • 157◆jTjAfv9SHdw323/01/28(土) 00:32:13

    ———

    「……」ヨシヨシ

    〈………〉ツ----...

    ただ撫でるだけ。だけどこれで良い。きっとあんたはあたしに何か言ってほしいんじゃないから。

    「……」サスサス

    あんたは怖いだけなんだよね。

    「……」ニ

    会ったばかりの頃はすぐ1人になりたがってたのも、最近そんな夢を見るのも。

    〈………〉ツ----...

    「あたしはここにいるよ」

    大丈夫。いなくなったりしないから。寂しい思いはさせないよ。

  • 158◆jTjAfv9SHdw323/01/28(土) 00:54:39

    【まに あわなかったの 】

    「!」

    【でも あたしは へいき…… 】

    ……その子ね、あんたを責めてないと思う。あんたのおかげで1人じゃなかったから。

    「……」ナデナデ

    お父さんやお母さんがいなくて寂しかったから、ずっと一緒にいてくれて嬉しかったんじゃないかな。

    「……」ニコ

    あたしはそうだった。シャンクスと別れたことも、それを悪夢で何度も見たのも、すごく辛かった。

    「……」ス...

    でも、いつでもあんたはいてくれたから、1人ぼっちじゃないって思えた。

    「……ありがとう」

    いつでもこう言ってあげる。優しい人だって伝えたいから。

  • 159二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 09:26:04

    ダークライ何もしないから…ゴードンさん何とかして…

  • 160二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 18:46:59

    保守

  • 161◆jTjAfv9SHdw323/01/29(日) 00:22:46

    ♪♪♪♪♪♪♪

    ズゥウウウ...

    良かった。もう少し続いてたらあたしが寝ちゃってた。

    「影が小さくなったぞ」

    「ウタちゃん大丈夫かな?」

    「もう1人いるじゃん」

    〈………〉

    「なぁ、今のってあの黒い奴がやったのか?」

    「でもあの人泣いてるぞ」

  • 162◆jTjAfv9SHdw323/01/29(日) 00:26:09

    「大丈夫かな…」

    結構人が集まっちゃったな。

    〈……〉チラッ

    すごくしおらしい。怯えてるんだね。

    「ウタ!今のってそいつがやったの?」

    「もし危ない奴だったら近くにいない方が…」

    「そんなこと言わないでよ!」

    「危ないわけないだろ!この人はなァ…!」

    〈……!〉オロオロ

    「みんな!!」

      ピタッ!

  • 163◆jTjAfv9SHdw323/01/29(日) 00:32:29

    「……この人をそっとしてあげて。寂しいのが嫌なだけなの」

    喧嘩しないで。もっと怖がっちゃう。

    〈………〉

    「あっち行こ」

    〈……〉トボトボ

    —-マリージョア—-

    「ダークライが!?」

    「チャルロス聖を攻撃し、力を開放したと……」

    「遂に牙を剥いたか……」

    「あの時のように被害が拡大する前に止めねば……」

  • 164二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 00:34:06

    何故が抜けてやがる…

  • 165二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 07:54:06

    ダークライの精神が心配だ

  • 166二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 17:47:08

  • 167◆jTjAfv9SHdw323/01/29(日) 21:59:10

    今見納めて余韻に浸っているので筆が遅くなっています
    少し気長に待っていただけると嬉しいです

  • 168二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 07:00:26

  • 169二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 10:27:01

    ほしゅしゅ

  • 170二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 18:33:38

    不穏

  • 171◆jTjAfv9SHdw323/01/30(月) 23:23:54

     動き出したという報告を受け、五老星は危機感を募らせる。

    「いえ、ダークライは既に鎮まりました」

    「何だと?奴は我々とて撃退がせいぜいだというのにどうやって…」

    「ウタが鎮めたとのことです。ダークライのエネルギーに侵入し、程なくして奴のエネルギーは縮みました」

    「それだけでか?ということは、やはり奴はウタに……」

    「間違いないでしょう。チャルロス聖への攻撃も、彼がウタに接触したことが起因だったようです」

    「………つまりだ。ウタに危害が及ばない限り、ダークライが害を為すことは無いと?」

    「おそらく。奴の能力故に周囲の人間が悪夢を見るのは避けられませんが、かつてのように奴の方から危害を加えることは無いかと」

  • 172◆jTjAfv9SHdw323/01/30(月) 23:30:12

    「むぅ………これではより一層手出しが難しいではないか」

    「ただ、ウタの方も何かを企てているわけでは無さそうです」

    「依然として支持は絶大だが、“赤髪”の娘であるという情報が出回ってからは民衆の熱狂はやや落ち着いている」

    「しかも報告によれば、トットムジカの行方も分からなくなっている。もし既に処分されているとすれば……」

    「……今のところは、我々が手を下すことを考える必要は無さそうだ」

    「不審な動きがあれば報告を頼む」

    ———
    .
    .

    〈………〉トボトボ

  • 173◆jTjAfv9SHdw323/01/30(月) 23:34:22

    「……そんなに落ち込まないで?あたしはちゃんとわかってるから」

    辛いよね。あんな風に言われるの。昔のことなんてどうしようもないのに。

    【*ウタという少女は危険だ!!あの子の歌声は!!世界を滅ぼす!!!】

    「……ッ!」ズキッ

    嫌なこと思い出しちゃった。ちょっとずつ忘れられてたのに。

    「どうすれば良いんだろうね…」

    どうしたら許してもらえるかな。さっきの人があんたを恨んでたみたいに、エレジアの人たちはやっぱりあたしを……。

    〈……〉スッ

    トン

    「…!……もう」

  • 174◆jTjAfv9SHdw323/01/30(月) 23:40:46

    あたしもちょっと落ち込んじゃったみたい。……そのくらいもっと自分を大事にしなよ。

    「あの!!」

    「?」
    〈?〉

    「キミは……」

    「やっぱり!!いつも配信見てるよ!!」

    「何〜?急に走っていって」

    「ほら姉ちゃん!ウタと相方だよ!」

    「え?……あ!いつも配信見させていただいてます!!」

    「良いよそんな畏まらなくて!こっちこそいつもありがと!」ニコッ

  • 175◆jTjAfv9SHdw323/01/30(月) 23:45:20

    ファンの人!まさか直接会えるなんて!

    〈……?〉

    分かるのって?もちろん!

    ———

    ・思いがけず、町外れでウタのファンと鉢合わせた。ウタが親しげに話している辺り、配信越しでも交流があるようだ。

    「姉ちゃんよくウタの歌を練習してるんだ!下手だけど!」

    「うるさい!言わなくていい!」

    「あたしの歌を!?どう?楽しい?」

    「え、ええ…毎日楽しく…」

    「恥ずかしがることないよ!歌うのは楽しいんだから、歌ってくれて嬉しいよ!」

    ・ファンの服は貧しそうだが、それでもウタの配信を知っているのはそれほど広まっているということのようだ。

  • 176二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 00:01:23

    >我々とて撃退がせいぜい


    世界を暗黒云々でも思ったけど全盛期のダークライってヤバそうだな

  • 177◆jTjAfv9SHdw323/01/31(火) 00:02:49

    「ねェねェ!あれ見せてよ!」

    〈……?〉

    ・何の用だろうか。ウタは隣だ。

    「あんたのことだよ」

    〈!〉

    「この子貴方の踊りが大好きで……」

    「ねェ見してよ!すっごくカッコよかったもん!」

    〈……!〉

    ・自分の、“つるぎのまい”を求めているのか。彼はその子の言葉で胸が熱くなった。

    〈……〉スック

    「ほら、踊ってくれるって!」

  • 178◆jTjAfv9SHdw323/01/31(火) 00:09:20

    「やった〜!!」

    「邪魔だから少し離れなよ!」

    《……ンッ!!》バッ!

    ・彼は身体に力を込めた。
    .
    .
    .
    〈……〉フゥ

    「カッケェえええ!!ありがと〜〜!!」キラキラ

    「ありがとうございます!ワガママを聞いてくださって…」

    「大丈夫!こっちもすっごく嬉しそうだもん」

    〈……!〉キラキラ

    ・彼は嬉しかった。

    ———

    「ね?嬉しいでしょ?」

    ファンの人たちは喜びをくれる。勇気をくれる。頑張ろって思わせてくれる。あんたもわかってくれると良いな。

  • 179二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 08:19:17

  • 180二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 08:54:23

    人との交流って楽しいし嬉しいものね

  • 181二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 17:44:28

    ほし

  • 182◆jTjAfv9SHdw323/01/31(火) 23:11:51

    「ねェ配信にももっと出てきてよ!いっぱい見たいんだ!」

    〈……〉フフ

    「!」

    その腕……。

    「ねェ、怪我してるの?」

    病院とかで診てもらった方が……。

    「あはは……こいつこの前ちょっとヘマしちゃってさ。病院へ行こうにも貧しくて」

    「病院なんか良いよ!ちょっと痛いけどどうせ治るんだし」

    行かないんじゃなくて行けないんだ。

  • 183◆jTjAfv9SHdw323/01/31(火) 23:26:22

    「……そっか。毎日大変じゃない?」


    「ええそれはもちろん!うちの村って————」

    .

    .

    「……」


    「ほ〜んと毎日こんな調子で海賊が来た後なんて…あれ?ウタさんどうしたの?」


    「……」


    ごめんね……力になれなくて。


    「あの…ウタさん?」


    「あ〜!姉ちゃんのせいだ〜!」


    〈……〉ムッ


    「え!?あ、あの!すみません愚痴を長々と!」

  • 184◆jTjAfv9SHdw323/01/31(火) 23:55:46

    「大丈夫!配信中もファンの人たちからよく聞いてるから!」タラン

    〈……〉ジ---...

    そう、今は大海賊時代。戦争や血ばかり。1回配信を休んでからは減ったけど前はすっごくたくさん聞いた。

    「あなたやみんなの気持ち、よ〜くわかるよ!あたし、みんなが幸せになれるように頑張るからね!」

    「みんなを……幸せに?」

    「そう!誰も苦しくて辛い思いをしなくていい新時代を、あたしは歌で作りたいの!」

    あなたたちみたいな人が辛い思いや貧しい思いをしないように。

    「姉ちゃん、ウタは何言ってるの?」

    「そんなにみんなのことを想ってくれてるんですね」

  • 185二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 06:44:17

    ほしゅ

  • 186二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 17:20:09

    保守

  • 187◆jTjAfv9SHdw323/02/01(水) 23:24:31

    「うん!あたしファンのみんなが大好きだもん!」

    あたしを好きになってくれたみんなのためにも。

    「私ウタさんのそういうところ大好き!私みたいに他のファンの人も幸せに出来ると良いですね!」

    「え?あなたは幸せなの?」

    「そりゃあもう!私は幸せ者ですよ〜♪」

    「でも、さっきはああ言ってたじゃん?やっぱり辛くない?」

    「何ともないってわけじゃないけど、慣れちゃえば結構何とかなるよ。楽しいことだってそこそこあるし、それにウタさんの歌と配信が見れるってだけで超ハッピー!」

  • 188◆jTjAfv9SHdw323/02/01(水) 23:30:58

    「……そうなんだ。配信で辛いって言ってる人が毎日いるから、そういう思いしかしてないんだって…」


    「そういう気持ちって吐き出すとスッキリするからね〜。ウタさんは親身になってくれるからみんな話しやすいんじゃない?」


    不満を吐き出すって、あたしが黒い人にしてるようなの?あたしは少しスッキリするけど、それと同じ?


    「話すだけで良いの?あたし時々救世主って言われるし、いつもファンの人たちには感謝してるから助けになりたい」


    「やっぱり私の他にもウタさんをそう思う人っているんですね〜。何だか親近感湧いちゃう!」


    ほら、この人もあたしをそう思ってる。頼りにしてくれてる。


    〈……〉ジロッ


    「!」


    睨んだら感じ悪いよ……。

  • 189◆jTjAfv9SHdw323/02/01(水) 23:35:09

    「あ……私何か気に障ること言いました?ってコラ!髪の毛いじっちゃダメでしょ!」


    「この人の頭ずっとふよふよしてる〜」サワサワ


    《……コノ子ハ歌イ手ダ》ゴゴゴゴ


    ちょっと、何で怒ってるの?


    「分かっていますよ!ウタさんは歌手です!海賊や政府と戦うだとか社会を作り変えるだとか、そんなことしてほしいわけありませんよ!」


    〈?〉


    黒い人は首を傾げてる。あたしもどういうことか知りたい。


    「ええと、その……」

    .

    .

  • 190◆jTjAfv9SHdw323/02/01(水) 23:40:05

    「つまり、救世主っていうのは言葉のあやで、みんなウタさんが大好きってことなんです」

    〈……〉フムフム

    嬉しそうだけど、意味がわかったのかな。あたしはまだわからないや。

    「おれもウタと相方が大好き!」サワッ

    「お前は早く降りなってば!」

    〈……〉フルフル

    「あ、大丈夫…ですか。とにかく、相方さんはウタさんが救世主として危ないことをするかもって思ったんですね」

    〈……〉ウム

    「そんなの私だって嫌ですよ!ウタさんに何かあったら耐えられません!」

  • 191◆jTjAfv9SHdw323/02/01(水) 23:47:46

    「ちょっと待って!じゃあみんなは辛い日々から救われたいんじゃないの?海賊に怯えなくていい毎日がほしいっていうのは嘘?」

    「嘘じゃないよ?でも、救われたいってことなら充分救われてます。少なくとも私は」

    「でもあたし、あなたの生活にも海賊の被害にも何もしてあげられてない…」

    「いつも歌ってくれてるでしょ?相方さんとのやりとりを見せてくれてるでしょ?ウタさんの配信を見れるだけでも今日頑張った甲斐があった、明日も頑張ろうって思えるの」

    「それで……良いの?」

    「うん!あなたはもうたくさんの人を救ってますよ!私たちの救世主♪」

    「……!」

    もうちょっと、今のあたしを誇っても良いのかも。

    「ねェ」

  • 192◆jTjAfv9SHdw323/02/01(水) 23:53:38

    「何ですか?」

    「今してほしいことってある?」

    「それじゃあ、歌ってくれますか?」

    「もちろん♪」

    「踊ってみて!2人で!」

    「オッケー!」

    〈!?〉





    「ごめんなさい!勝手に私も歌い出しちゃって」

    「ぜ〜んぜん平気!歌ってくれてありがとう!楽しかったよ!」

    〈………〉ズゥウウウン....

    「何でも出来るんじゃないんだな」

  • 193◆jTjAfv9SHdw323/02/02(木) 00:02:17

    「……後でちゃんと言っておきます」

    あんたが踊れる曲にすれば良かったね。

    「2人とも、船を待たせている」

    〈!〉

    「あ、ゴードン。いつからいたの?」

    「少し前だが、楽しそうだから止められなかった」

    そっか。船員さんに後で謝らなきゃ。

    「じゃあまたね!」

    「配信待ってま〜す!」
    「配信待ってる〜!」

    〈……〉スッ

    「わッ」

     ス-----

    遠くないから抱えなくたって……。

    「……彼は立ち直ってくれたようだな」

  • 194二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 09:01:10

    このレスは削除されています

  • 195二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 17:13:29

    ほし

  • 196◆jTjAfv9SHdw323/02/02(木) 23:07:42

    ———

    「は〜〜、今日はいろいろあったね〜……」

    ・天竜人との騒動に遭い、昔を思い出し、ファンの人と会った。これら全てが1日で起きたという事実に気づくと、一気に疲れが彼を襲った。

    〈……〉フゥ..

    「眠いよね。じゃあ船に乗ったら……ねェ、あれ見て」

    〈?〉

    ・指差した先にあったのは、海賊旗だった。3本線の入った髑髏と交差した剣が特徴的だ。

  • 197二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 23:11:27

    縄張りだったんだ……っておいおいチャルロスよ

  • 198◆jTjAfv9SHdw323/02/02(木) 23:21:14
  • 199二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 23:38:54

    ume

  • 200二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 08:26:26

    うめ

オススメ

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