- 1◆jTjAfv9SHdw323/02/02(木) 23:16:02
なんだかんだで5スレ目です
ウタがポケモンのダークライと日常を送るお話
スレ画は1スレ目でいただいたものです
↓その1
【SS・クロス注意】おはよう、ウタ|あにまん掲示板「まわってみてどうだった?ウタ」「すごいよここ!」シャンクスが良いところって言ってたから期待はしてたけど、本当にすごいところだった。ここは音楽のことだったら何でもある!「ここで音楽の勉強出来たら、もっ…bbs.animanch.com↓その2
【SS・クロス注意】おはよう、ウタ その2|あにまん掲示板2スレ目になりましたウタがポケモンのダークライと交流するお話スレ画は前スレでいただいたものです↓1スレ目https://bbs.animanch.com/board/1334115/bbs.animanch.com↓その3
【SS・クロス注意】おはよう、ウタ その3|あにまん掲示板なんと3スレ目になりましたウタがポケモンのダークライと交流するお話スレ画は1スレ目でいただいたものです↓その1https://bbs.animanch.com/board/1334115/↓その2ht…bbs.animanch.com↓その4
【SS・クロス注意】おはよう、ウタ その4|あにまん掲示板4スレ目に突入しましたウタがポケモンのダークライと交流するお話スレ画は1スレ目でいただいたものです↓その1https://bbs.animanch.com/board/1334115/↓その2http…bbs.animanch.comここまで見ていただきありがとうございます
もうすぐゴールです
- 2二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 23:16:20
たておつ
- 3◆jTjAfv9SHdw323/02/02(木) 23:19:46
↓は以前貼っていただいたダークライの概要です
・人々やポケモンを深い眠りに誘い悪夢を見せてしまう能力「ナイトメア」がある。
・この悪夢を見せてしまう能力は、"自身の意思に関係なく勝手に発動してしまう"ものであるらしく、"コントロールや制御が出来ない。"その為、悪夢で誰かを苦しめてしまう事を望まないダークライは、誰とも関わろうとせず自ら孤独に生きているらしい。
(以上、ピクシブ百科事典より一部転載)
URL:ttps://dic.pixiv.net/a/%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4 - 4◆jTjAfv9SHdw323/02/02(木) 23:25:11
〈……?〉
・海賊と言えば市民には疎まれるもの。その旗が街中にあることが彼は不思議だった。
「……」
・ウタはそれを真っ直ぐ見つめている。
〈……〉チラッ
・彼は国王に目をやった。あの旗が何なのか気になった。
「ああ、あれは」
「赤髪海賊団……」
・国王の言葉を遮り、ウタは口にした。その一言で彼は理解した。
「そうだ。あの町は赤髪海賊団の縄張りの中にある」 - 5◆jTjAfv9SHdw323/02/02(木) 23:30:08
- 6◆jTjAfv9SHdw323/02/02(木) 23:44:37
〈……〉
・シャンクスの乗る船はすぐ分かるみたいだが、次からは港を探してみようと彼は思った。
「それにチャンスはあるからね!次の会場も……あ、ちょっと待ってて!」
・いつ頃からか、国や町との連絡に国王を挟まなくなった。国王は納得しているようだ。
「—————。……え!?」
・何か問題が起きたのだろうか。ウタが取り乱している。
「……そう」
何の話だったのかファンの人たちは気にしている。それは彼も同じだった。 - 7二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 23:55:05
たておつです!
どうなっていくウタとダークライ - 8二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 23:56:28
このレスは削除されています
- 9二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 00:00:08
ダークライが大丈夫そうで安心した
- 10二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 00:01:19
ちょっと不穏だ
- 11二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 06:53:54
たておつ
- 12二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 18:01:29
保守
- 13◆jTjAfv9SHdw323/02/03(金) 23:44:35
- 14◆jTjAfv9SHdw323/02/03(金) 23:57:47
- 15◆jTjAfv9SHdw323/02/04(土) 00:03:37
♬
♫
♪
ワァアアアアアアアアアアアア!!!
「みんな!どうだった?」
「「「「「「最ッッ高ォおおおおおおお!!!!」」」」」」
良かった。みんな喜んでくれたみたい。
「これからも時々やってみるからよろしくね!!」
パチパチパチパチパチパチパチパチ!!!!
「ありがとう!楽しかったよ!」
〈……〉チラッ
「ねェすごくない!?電伝虫越しなのに出来ちゃった!!」 - 16◆jTjAfv9SHdw323/02/04(土) 00:07:32
あたしの能力ってこんなことも出来るんだね!もしかしてって思ったけどびっくりだよ!
〈……〉
観客の方を見てる。わかってるわかってる。
「すぐに帰すから安心して!」
「ウタちゃん!」
「?」
〈?〉
どうしたのかな?
「ちょっと待って。他のみんなを帰してからね」
「何?ロミィちゃん」
あたしのファンの中でも特に熱心な子。配信でも1番よく来てくれてる。
「私、ずっとここにいたい」 - 17二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 00:10:16
ロミィちゃん長居はしない方がいい
- 18二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 00:12:37
まずい
- 19◆jTjAfv9SHdw323/02/04(土) 00:13:22
「え?」
〈!〉
「だって私、あそこから逃げたいもん……」
「あそこってあなたの住んでるところ?家族や友達がいるよ?」
「それでもずっとここの方が良い!ここならウタちゃんの歌をずっと聴ける!」
どうしよう。勝手に帰してもかわいそうだしちゃんと説得しなきゃ……。
「ロミィちゃん、気に入ってくれたのは嬉しいけどずっとは……」
《出テイケ……!》 - 20◆jTjAfv9SHdw323/02/04(土) 00:21:03
- 21二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 14:19:26
ほ
- 22二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 14:28:42
楽譜焼いてもまだおったのかこいつ…
- 23二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 14:42:36
ダークライが軌道修正してくれて安心だと思ったら
- 24二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 22:37:07
保守
- 25二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 22:38:53
あ、よかった
復活してる - 26二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 01:15:37
保守
- 27二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 08:52:00
ほし
- 28二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 18:27:27
保守保守
- 29◆jTjAfv9SHdw323/02/05(日) 20:20:20
〈……!?〉
黒い人が驚いてる。あんたは見たことある?
『………ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᚲ ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᛏ ᛏᚨᛏ ᛒᚱᚨᚲ』ビィイイイイ...!!
ドォン!!
わかってる。ここはウタワールド。それであれは……。
「ねェ……ウタ……」
「大丈夫。でも気をつけて」
『……🎼死ヲモ転ガス救イノ讃歌』ギュイイイン...!
バリバリバリバリ!!
何か歌ってる気がする。“何か”はどんどんウタワールドを壊していく。 - 30◆jTjAfv9SHdw323/02/05(日) 20:27:28
「ウタ!もうやめて!こんなの……」
オマエノツミ....
「ッ!何この声!?何か言ってる!!」
「あたしがやってるんじゃないの」
シャンクスウウウウ!!!!
「ウタの声も……?じゃあ、あの人が……!」
オトウサン....オカアサン....
「それも違うかな」
マックロノユメノナカ....
「だったら何なの?」
デテイケ....!
『……🎼全テヲ照ラス出ス光ヲ イザ無礙ニ Blah blah blah』
〈……〉
アノコノウタゴエハ!!
「これはね、悪夢だよ」 - 31◆jTjAfv9SHdw323/02/05(日) 20:32:06
- 32◆jTjAfv9SHdw323/02/05(日) 20:37:29
「だからその……ずっと夢の中はやめた方が良いんじゃない?ほら、夢から出れなくなってからこんな風になったら逃げられなくなっちゃうし……」
「………」
考え込んじゃった。
「嫌なもの見せちゃってごめんね」
「ウタ……私」
『……!』ギロッ
「!」
「!」
〈!〉
こっちに近づいてくる。襲われたら危ない!
「ごめん、もう帰すね」
『………』ギュイイイイイン.....!!
「またね!ロミィちゃん!」
「ウタ……! - 33◆jTjAfv9SHdw323/02/05(日) 20:42:55
♪♪♪♪♪♪♪
待って……!」
あれ?私の家?
「ウタ?」
もう配信は終わってる。……さっきのはなんだったのかな。
「悪い夢……」
———
「ロミィちゃん、大丈夫かな」
あたしでも怖かったのに、トラウマになってないと良いな。
〈………〉ウ-ム
「別に答えが聞きたいんじゃないから考えなくて良いよ。それに、きっと大丈夫だよね。友達とか家族とかいるだろうからさ」 - 34◆jTjAfv9SHdw323/02/05(日) 21:01:02
- 35二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 22:57:08
夢にまでムジカが出てきてたらそりゃ現実から逃げようとも思えないか…
- 36二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 07:00:39
しゅ
- 37二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 17:12:45
ほしゅ
- 38二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 22:13:50
ほし
- 39◆jTjAfv9SHdw323/02/06(月) 22:39:12
——————
「……なァベック」
「……何だ」
「最近、ウタのことをよく聞かれるんだ」
「……まァ、あんたの娘だってのはもう周知の事実だからな。おれたちも同じだ」
「……何を聞かれる?」
「………」
「子育てはどうだったとか小さい頃は何が好きだったとか誰がお気に入りだったとか」
「お前もか」 - 40◆jTjAfv9SHdw323/02/06(月) 22:44:37
- 41◆jTjAfv9SHdw323/02/06(月) 22:49:53
「それにしても…あいつは何なんだろうな〜」
「何でも自分の名前を知らねェみてェだ」
「あいつの名前でも考えてみるか?」
「…………」
——————
「みんな〜!元気〜?ウタだよ〜!」
・最近は予定がつかないためにエレジアから出ることはかなり減った。とはいえ、“配信ライブ”をやるようになったからウタもファンも退屈じゃないようだと彼は思った。
「じゃ、今日も配信ライブやっちゃうよ〜!」
♪♪♪♪♪♪♪
♫
♪ - 42◆jTjAfv9SHdw323/02/06(月) 23:02:18
- 43二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 23:03:09
お?
- 44◆jTjAfv9SHdw323/02/06(月) 23:08:33
・時々ウタはファン個人に話しかける。どういう人を選んでいるか彼にはわからない。気まぐれだろうか。
「へ〜、ヒーローの被ってた帽子か〜。良いよね〜ヒーローって。どんな人なの?」
*それはね!--------------!!
〈!!〉
「ん?」
・そのファンが口にした“ヒーロー”に、彼は驚いた。それはウタも同じだった。
「麦わらの………
ルフィ!!?」 - 45二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 23:22:07
ルフィがヒーローってことはそのファンは魚人島の人か
- 46二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 06:53:43
h
- 47二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 17:04:01
ほし
- 48◆jTjAfv9SHdw323/02/07(火) 23:35:00
- 49◆jTjAfv9SHdw323/02/07(火) 23:42:59
- 50◆jTjAfv9SHdw323/02/07(火) 23:49:05
「うん……うん!一緒にルフィを応援しよ!!」
・堂々とルフィの話が出来る相手がいるとは彼も思わなかった。ルフィは普通の海賊と違う振る舞いをしているのかもしれないと考えた。
ピッ
・通話中は思いがけずルフィの話を聞けてずっと楽しそうだった。
「ルフィが〜♪海賊で〜♪ヒーローだって〜♪」ニコニコ
〈……〉フフ
・ウタの笑顔が収まらない。彼もつられて表情が緩んだ。
「……これからもっとすごいことするのかな」
〈?〉 - 51二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 23:51:52
このレスは削除されています
- 52◆jTjAfv9SHdw323/02/07(火) 23:57:03
「昔からルフィは、何かすごいことをやり遂げる気がしてたの」
・昔というと、エレジアに来る前だろう。……その頃のウタはだいぶ小さかったが、子供心にそう思わせる何かがルフィにあったのだろうか。
「海賊なのにヒーローになっちゃったんだよ?もうルフィなら何だって創れる気がしちゃう。それこそ、“新時代”とか……。……!!」ピョコン!
・何か閃いたようだ。
「思いついた!神曲!!」
・そう言うなり作詞を始めた。すごい勢いで歌詞が綴られていく様にいつも彼は驚かされる。 - 53◆jTjAfv9SHdw323/02/08(水) 00:05:44
- 54二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 06:56:18
保保
- 55二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 07:31:41
ダークライの能力、レンジャーでのヤミヤミみたいな攻撃とかポケダンの時間移動とか映画の予知夢とか色々あるけど、どこまで使える設定なんだろう?
- 56二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 17:34:40
保守
- 57◆jTjAfv9SHdw323/02/09(木) 00:09:38
.
.
「ゴードーン、ルフィのことってどうやったらわかるかな〜」
こういうことはゴードンが何か知ってそうだしね。
「麦わらのルフィかい?」
「他にルフィなんて名前の人はいないでしょ!」
〈……〉モグモグ
「彼も海賊として随分名を馳せているが、ウタはそれで良いのか?」
「それがさ!ルフィをヒーローって言ってるファンがいたの!だからルフィのことが気になって!」
「ふむ。ルフィくんのことだったら新聞記事に載ることがあるが……」 - 58二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 00:29:23
「ルフィが載ることがあるんだね!じゃああたしもそういうの読みたい!あったら教えて!」
〈……〉ムグムグ
どんな風に書いてるんだろ〜♪今から楽しみ!
「ただ、彼もシャンクスと同じくあくまで海賊だから良いようには書かれない。お前が読んで気分が良くなりそうなものは無かった」
「あ………そっか。海賊って普通は悪い人たちだもんね」ペコン
何か良いことしても悪い考えがあって……みたいな書かれ方しそう。
〈……!〉ムグッ!
「それに、新聞記事は政府の息がかかっているものが殆どだ。つまり書かれていることが事実とは限らない」
- 59◆jTjAfv9SHdw323/02/09(木) 00:32:53
>>58はコテハン付け忘れです
〈……!〉ゴクッ!
「そうなんだ。あんたは知ってた?」
〈………〉フゥ
わからなそう。あんたが新聞読んでるの見たことないししょうがないか。
「ファンの中にルフィくんに救われた人がいたのだろう?もしかしたら、他にもそんな人がいるかもしれないな」
〈……〉カチャン
「そっか。あの人たちみたいにルフィが好きな人がもっといるかも!」
今度配信でルフィのこと聞いてみよ。そんな人を探せるかも。
「じゃあもう食べちゃおっか……あれ?」
「彼はもう食べ終わった」
- 60◆jTjAfv9SHdw323/02/09(木) 00:41:25
———
ザザーン……
・彼は海を眺めていた。波の音がする。
〈……〉
・最近は海賊船が来ない。来ても上陸はしてこない。その理由はわからないが、彼はそんな状況に安堵していた。
〈……〉
・エレジアは平和だ。だが海の向こう側はそうじゃない。ウタが自由に歌いに行ける“新時代”は創れるのだろうかと、彼は思った。
「いたいた!」
〈!〉
・ウタだ。
「ちょっと聴いてくれない?まだ途中だけどね」 - 61二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 06:45:43
保守保守
- 62二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 16:07:09
保守
- 63二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 23:27:40
✨
- 64◆jTjAfv9SHdw323/02/10(金) 00:26:56
- 65◆jTjAfv9SHdw323/02/10(金) 00:32:56
・文字通り、心が躍るような曲。何度でも聴きたくなるような……ウタの代名詞になれそうだと思った。
〈……〉クイ
・彼は電伝虫を指差した。皆にこの曲を聴いてほしかったからだ。
「ん〜〜っと、これはまだ取っておくね」
〈?〉
・彼は首を傾げる。いつもならすぐ聴かせるのにと不審がった。
「聴かせたい時期があるの。その時に披露した方がみんな喜ぶと思う」
〈……!〉
・その新曲のタイトルを見て、彼は納得した。 - 66◆jTjAfv9SHdw323/02/10(金) 00:37:32
——————
「みんなはさ、“麦わらのルフィ”をどう思う?」
前から聞いてみたかったこと。結構有名みたいだからファンの誰かは知ってるかも。あたしの方が有名だろうけどね!
*“麦わらのルフィ”?
*あいつはだいぶヤバいらしいぞ
*噂じゃ政府の転覆を狙ってるとか
*ルフィ先輩だべか!!?
*記事を見た限りじゃ世界をめちゃくちゃにしたいとしか思えねェよ
「………ふゥ〜〜ん」
やっぱり知ってる人は多いんだね。でも「らしい」とか「噂じゃ」とかばっかり。新聞からしか見てないってこと? - 67二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 00:40:03
ロメオ混じってるぞ
- 68◆jTjAfv9SHdw323/02/10(金) 00:46:44
- 69◆jTjAfv9SHdw323/02/10(金) 00:55:19
- 70二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 06:50:51
こういうときロメ男便利だなぁ
- 71二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 18:11:33
保
- 72◆jTjAfv9SHdw323/02/10(金) 23:58:27
.
.
*その瞬間!!!天は雷を落とし!!あのお方を生かした……!!!
「すごい……!」
・ウタはその男の話に釘付けになった。
「ねェ!ルフィの話もっとある!?」
*任すてけろっ!!おれァずっと“麦わらの一味”の記事を追いかけただ!!
.
.
.
*エニエスロビーの話は涙無しじゃ語れねェべ……!ポロッ - 73◆jTjAfv9SHdw323/02/11(土) 00:09:43
- 74◆jTjAfv9SHdw323/02/11(土) 00:14:05
「ルフィモソンナナカマトアエタンダネ!」
*ゾロセンパイトイエバ100ニンギリデンセツニハジマリ...
「ウタはまだ配信中かい?」
〈……〉フン
・配信というか、通話である。あまりに長いので彼は抜け出した。
「そうか。まぁルフィくんの話のようだから、止めないでおこう」
〈……〉ウム
「では、何か飲むかい?」
.
.
. - 75◆jTjAfv9SHdw323/02/11(土) 00:27:55
- 76◆jTjAfv9SHdw323/02/11(土) 00:50:48
- 77二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 10:37:45
この人途中で部屋を抜けてたぞ
- 78二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 20:30:35
保
- 79二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 22:16:51
守
- 80◆jTjAfv9SHdw323/02/12(日) 01:01:46
「でもね!あたしも歌手としてあのくらいすごくなって!!……ふわァ〜〜〜。やるんだから……」
ぽふっ
———
・疲れていたのだろう。ウタはすぐに眠ってしまった。彼にもたれかかって。
「……」ギュウッ
・そのまま彼の首に腕を絡めてしまった。外すのは難しいと彼は思った。
〈………〉
・離れると嫌がるのは彼も知っていた。とりあえず抱き上げたものの、どうすれば良いかわからず立ち尽くした。 - 81◆jTjAfv9SHdw323/02/12(日) 01:06:07
- 82◆jTjAfv9SHdw323/02/12(日) 01:13:25
・国王もウタの寝顔に気づいたようだ。
「ふふ、この子はどんな夢を見ているだろう。安心しているようだ」
〈……?〉
・どんな夢?悪夢以外に無いと彼は思った。このままでは困ると更に見つめた。
「起こさないであげなさい」
バタン
〈……〉
・行ってしまった。自分でなんとかするしかないと彼は理解した。
「……」ギュッ
〈……〉ス--...
ぼふっ
・彼はベッドに座り込んだ。 - 83二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 01:59:35
保守
- 84二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 12:28:13
保守
- 85二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 23:20:49
保守
- 86◆jTjAfv9SHdw323/02/13(月) 00:03:57
〈……〉
・改めて彼は思った。大きくなったなと。悪夢に負けず、よく育ってくれたと。
〈……〉シュン
・本当ならば、自分ではなくシャンクスたちやエレジアの人々の前で育ったはずだ。彼等にこの子の成長を見ていてほしかった。
《……救世主》
・彼は願った。彼等に見てほしいと。ウタの楽しく歌う姿が、世界中の皆の心を救っているのを。
《私ノ………救世主》
・無意識に彼は言葉を漏らした。
「……異常はありません」 - 87◆jTjAfv9SHdw323/02/13(月) 00:10:38
- 88◆jTjAfv9SHdw323/02/13(月) 00:18:06
- 89◆jTjAfv9SHdw323/02/13(月) 00:29:29
〜〜〜〜
.
.
.
「ん……」
寝オチしちゃった?そういえば寝る前にファンの人からルフィの話を聴いてたはず……。
「!」
〈……〉zzz...
黒い人、あたしを抱きしめたまま寝てる。身体横にしなくて良かったのかな?
〈……!〉パチッ
あ、起きた。
「おはよ」
《おはよう、ウタ》
「じゃ、朝の用事済ませよっか。配信したいし」 - 90◆jTjAfv9SHdw323/02/13(月) 00:35:33
———
「よ〜〜し!!観れた〜〜!!」
「最近はそれどころじゃなかったからな!!」
今は戦い続きな“麦わらの一味”にとって映像電伝虫を観れる時間は貴重である。
「ウソップとチョッパーは何に盛り上がってんだ?」
「さァな」
「おい!お前らも観てみろよ!!歌姫の配信だぞ!!」
.
.
「U!T!A!!!ウタちゅわ〜〜〜ん❤️」
クダラネェ アアン!!?
「2人はいつ知ったの?」
「シャボンディで合流する前にだな…」 - 91◆jTjAfv9SHdw323/02/13(月) 00:42:45
「どの日の配信も最高だぜ!!」
「歌もダンスも超一流でそれ以外にも----------!」
*「----------♪」ビシッ
*〈……〉ビシッ
「ところで黒いコイツは誰だ?」
「男っぽいのにスカート履いてるが、女装でもしてんのか?」
「ウタの相方!配信に出てきた日はアタリなんだ!」
「ダンスのキレは1回見た方が良いぜ!」
「……」
「その黒いお方が気になるのですか」
「ええ。ブルックも知っているのかしら?
“ダークライ”を」 - 92◆jTjAfv9SHdw323/02/13(月) 00:51:03
- 93二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 07:20:56
age
- 94二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 17:53:48
保守
- 95◆jTjAfv9SHdw323/02/13(月) 23:11:14
- 96◆jTjAfv9SHdw323/02/13(月) 23:20:48
- 97◆jTjAfv9SHdw323/02/13(月) 23:25:42
- 98◆jTjAfv9SHdw323/02/13(月) 23:30:21
- 99◆jTjAfv9SHdw323/02/13(月) 23:41:09
- 100◆jTjAfv9SHdw323/02/13(月) 23:52:25
———
「それでさ〜うちの船長ってば-----」
「あっはは!だよね〜」
「何だと〜!!」
・ウタと“麦わらの一味”は談笑をしている。聞いているだけでも彼は楽しかった。
「ちょっと良いかしら?」
〈?〉
・確かロビンという人だ。何の話だろうと彼は思った。
「あなた、“ダークライ”よね?」
〈………??〉
・彼は首を傾げた。“ダークライ”とは何のことだろうと。 - 101二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 00:19:31
ダークライを知ってるのはロビンだけか
- 102二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 00:24:10
癒し
- 103二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 06:58:30
しゅしゅ
- 104二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 07:19:51
ジンベエいないのかな?
- 105二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 17:56:20
ほし
- 106◆jTjAfv9SHdw323/02/15(水) 00:25:11
「どうかした?」
「ちょっと彼のことで聴きたいことがあるの」
「良いよ!あたしも答えるから」
「じゃあ聞くわね。ウタ、“ダークライ”という言葉に聞き覚えはあるかしら?」
「え?何それ?」
「……そう、知らないのね。2人とも」
・ロビンは少し呆れたようだ。知っていて当然と思っていたようだ。
「まぁ良いわ。私の知ってる記録に間違いが無ければ“その人”の能力は悪夢を見せること。ウタは悪夢に心当たりはあるかしら?」
「悪夢なら見るよ。毎晩」 - 107◆jTjAfv9SHdw323/02/15(水) 00:47:25
「毎晩悪夢?」
「おいおい、そりゃ大丈夫かウタちゃん?」
「大丈夫!もう慣れてるから!」
(慣れてる?慣れる程度のものじゃないはずだけど)
「どのくらいその人と……?」
「12年。ずっとエレジアでね」
「…!つまりあなたは、“その人”の力に晒され続けたということね」
「ロビン、ただ悪夢を見せるだけでしょ?そんなに気にすることじゃないと思うけど……」
「いいえ、彼の悪夢は並大抵のそれではないわ。人の精神を蝕み、命を削り、死に追いやるほどに強い。だから本来なら彼と暮らすどころか、近づくことさえ危険よ」 - 108◆jTjAfv9SHdw323/02/15(水) 01:02:28
「じゃあそいつは追っ払った方が良いってことか?」シャッ..
〈……〉
・ゾロという男は刀に手を置いた。彼は悲しそうに見つめた。
「本来ならね。記録での彼は冷酷で狡猾だとも記されていたから尚更。だからあなたがこうして無事でいることが不思議なのよ。どうしてなのかしら?あなたの能力と関係があるの?」
「そんなのじゃないって。この人は悪いことなんて1度だってしたことないし、ずっと側にいてくれてたの。だからあたしはシャンクスと別れてからも寂しくなかった」
「…そういやお前、急にいなくなったよな」
・ルフィが声をかけてきた。シャンクスという言葉で何か思い浮かんだのだろうか。
「あ……うん」 - 109二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 07:04:52
ho
- 110二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 07:06:15
そういえばウソップ達も見始めた時期的にウタの事情はあんまり知らないのかね
- 111二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 17:29:40
どうなるか
- 112◆jTjAfv9SHdw323/02/16(木) 00:33:09
- 113◆jTjAfv9SHdw323/02/16(木) 00:38:29
・“麦わらの一味”の目つきが変わった。怪物と戦うつもりなのはすぐにわかった。
「アレを何とかした方が良いんじゃねェか?」
「大丈夫。こっちには何もしないから」
『……』ギョロッ
・怪物は暴れ、炎を広げてくる。ただ、こっちへは見つめてくるだけだ。
「あんな風にエレジアはめちゃくちゃになって……みんな……」
「もしかして、あれは“トットムジカ”かしら」
「……」コクッ
・ロビンは怪物を知っているようだ。 - 114◆jTjAfv9SHdw323/02/16(木) 00:45:21
「つまり、12年前の事件はあれが犯人ということね」
「当時は“赤髪のシャンクス”によるものと報道されていましたね」
「そんなことがあったのね……」
・ロビンと“ソウルキング”以外は知らなかったことに彼は少し驚いた。が、12年はかなり長い歳月だと思うと納得できた。
「まぁ、あたしがそれを歌っちゃったからなんだけど……」
「!!」
・それを聞いて一味の多くは驚いた。やはりロビンだけは察していたようだ。
「つまり、あなたは“ウタウタの実”の能力者ね?」
「うん。………」
・知らなくてつい歌ってしまった。理由はただそれだけだ。でも、そういう言い訳みたいなことを言う子じゃないことを彼は知っていた。 - 115◆jTjAfv9SHdw323/02/16(木) 01:12:03
「何でそんな
「シャンクスは?いたんだろ?」
・質問を遮ったのはルフィだった。事実を知っていてもウタの罪悪感に変わりはないから、遮ってくれたことに彼は感謝した。
「………戦ってくれた。それでその後、あたしを置いてエレジアを出たの」
「……!?」
〈…?〉
・ルフィは衝撃を受けているように見えた。シャンクスから聞いていないのだろうかと彼は思った。
「シャンクスを責めないで。わかってるから。きっと海賊のままじゃ立派な歌手になれないって思っただけだから」 - 116二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 06:55:48
待機
- 117二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 17:06:25
ほっしゅ
- 118二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 00:36:57
保守
- 119二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 07:01:35
ほっしゅ
- 120二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 11:11:29
どんな結末になるのか楽しみ めちゃくちゃ好きです…!
- 121二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 18:38:10
ほ
- 122◆jTjAfv9SHdw323/02/17(金) 23:51:08
- 123◆jTjAfv9SHdw323/02/17(金) 23:54:18
「……っていう風に、毎晩こんな調子。だからあたし、まだ1人じゃ怖くて寝れないの」ハハ
・ウタは無理矢理笑って流そうとしているみたいだ。誰から見てもわかるほど無理をしている。
「…………」
・ルフィは帽子で顔を隠した。何を思っているのだろうかと彼は考えた。
「そういや、プリンセス・ウタは前に海賊嫌いだって言ってたな…。まさかあれが……」
「……そうかも。少し前まで本当のこと知らなかったし、ファンの人たちから海賊の被害とかたくさん聞いてたし。だから本気でシャンクスも海賊も嫌いだった。……酷いよね」
「あなたの辛い記憶が、夢として現れているのですね。事件の日からずっと」 - 124◆jTjAfv9SHdw323/02/18(土) 00:01:01
《……ダカラ、覚エテル》
・あの日の出来事を悪夢として見せられているのだろう。だからきっと今でも忘れられないのだと彼は思っている。
「何とかならねェのか?」
「悪夢の力は“その人”の周囲で発動する。そうよね?」
〈……〉ウム
・ロビンはかなり詳しい。つまり、どうすれば悪夢から逃れられるかもわかっているはずだと彼は思った。
「ウタ。もし悪夢から逃れたいならば、彼から離れるべきよ」
・自分から離れろ。彼にとってはよく耳にした言葉だ。それが正しいことは知っている。 - 125◆jTjAfv9SHdw323/02/18(土) 00:04:22
「わかってる。前にも聞いたから。でも大丈夫」
「だけど、毎晩こんなのばっかりじゃ…」
「1人じゃ寝れないって言ったでしょ?この人がいるから1人じゃないの」
「??」
・今度は一味も心配する目でウタを見る。何故悪夢の元凶から離れないのか。…なんて考えているのだろうと彼は思った。
「ここに置いてかれてすぐの時はね。本気でシャンクスに捨てられたって思ってたからさ……。すっごく辛くて……寂しくて……」
「そんな時に、彼と会ったのですね」
〈……!〉
・“ソウルキング”と目が合う。目は無いはずだが、彼は優しい眼差しを感じた。 - 126◆jTjAfv9SHdw323/02/18(土) 00:15:51
「うん。歌を聴いてくれたり、遊んでくれたり、話をしてくれたり……いつも側にいてくれるのが嬉しい」
「……あなたは、悪夢が恐ろしくないのかしら?あの悪夢が」
「怖いよ。すごく怖い。でもひとりぼっちの方が怖い……かな」
「………そういうことね」
(もしかしたら、ウタにとってはあの経験がダークライの悪夢以上に恐ろしいものだったから耐えられるのかもしれないわね。……悪夢よりも酷い悪夢だったのね)
〈……?〉
・ロビンは何か考えているようだが、彼には詳細を汲み取ることは出来なかった。
「それであなたはウタさんから……」
〈……〉コク
・彼は頷いた。彼も自分の能力はよく知っている。でも、こんなことを言ってくる子を前にして離れることは出来なかった。 - 127二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 09:51:47
保守
- 128二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 21:15:54
ほしゅ
- 129◆jTjAfv9SHdw323/02/18(土) 23:29:17
「ウタがそうしてほしいんだな?黒スカート」
〈……〉ウム
・ルフィと目が合った。黒スカートは多分自分のことだ。
「だからあたしの心配はしないで。悪夢は何とかなってるから、この人のことを怖がらなくても良いよ。それよりさ!ルフィたちは今海賊やってるんでしょ?」
「……!ああ!海賊王になるんだ〜!」
・彼の力ですっかり暗くなった世界で、また雑談が始まった。声も怪物も消えたわけじゃないが、誰も気にしなかった。
.
.
「本ッ当に世界中にファンがいるんだな…」 - 130◆jTjAfv9SHdw323/02/18(土) 23:37:32
「こんな風にあんたを応援してる人、たくさんいるんだよ!ヒーローだって思ってくれてる人もいるなんてすごいよルフィ!!」
「(イヤそうな顔)」
「イヤそう!?」
「ヒーローってのは」
「肉を分け与えるような奴の事だからな」
「ルフィなら絶対なりたがらないわ」
「何それ〜?」
「ねェ、あんたはウタをどう思う?」
〈……!〉
・まるで消灯した寝室だ。和やかな雰囲気を感じて彼も和んだ。 - 131◆jTjAfv9SHdw323/02/18(土) 23:51:43
- 132二次元好きの匿名さん23/02/19(日) 09:50:01
ほっしゅ
- 133二次元好きの匿名さん23/02/19(日) 20:22:02
保守
- 134◆jTjAfv9SHdw323/02/19(日) 22:37:46
「よし!これにしよう!!みんなよく聴いてて!!」
「ウタちゃんがおれたちに!!」
「応援ソング!?」
「最高かよ!!」
「ししし!」
「この耳に焼き付けましょう!私、耳ありませんけど!」
「ほら、あんたもルフィたちと一緒に座って!」
〈……〉ス--...
「それじゃ、行くね」
やっぱりルフィへの曲と言えば、これかな。 - 135◆jTjAfv9SHdw323/02/19(日) 22:46:37
- 136◆jTjAfv9SHdw323/02/19(日) 22:57:58
- 137◆jTjAfv9SHdw323/02/19(日) 23:02:16
- 138◆jTjAfv9SHdw323/02/19(日) 23:07:56
- 139◆jTjAfv9SHdw323/02/19(日) 23:24:45
- 140二次元好きの匿名さん23/02/20(月) 10:07:54
ほしゅ
- 141二次元好きの匿名さん23/02/20(月) 21:17:09
保守
- 142二次元好きの匿名さん23/02/20(月) 21:17:13
ほしゅほしゅ
- 143◆jTjAfv9SHdw323/02/20(月) 23:37:42
・彼は目を覚ました。歌っているウタが光った気がして……彼はその先のことがはっきりとわからなかった。
〈……〉
・ただ、光に包まれた感覚がした。暗闇が打ち払われたような気がした。
「……」グラッ
トスン
・ウタが倒れ込んできた。彼は怪我しないように身で受けた。
〈……!〉
「……」ヒュウ..ヒュウ..
・具合が悪く見える。息が細いし、目に光が無い。彼は心配になり、ベッドに寝かせた。
「へへ……楽しかった〜…」ニィ - 144◆jTjAfv9SHdw323/02/20(月) 23:46:37
〈……〉
・彼の心配をよそに、ウタ自身は満足しているようだ。嬉しそうに笑っているのに彼は気づいた。
〈……〉スッ
「……!」
・彼は電伝虫を指差した。能力を使わなくても話は出来たと思ったからだ。
「……言ってたでしょ?……ルフィたちはまだまだ戦いがあるって」
・そういえば、そんなことを言っていた。彼ですら知っているような大海賊とルフィたちが戦うことになると。
「……だからさ、近くにいたかった。……これで最後かもって思っちゃって……電伝虫越しなんてイヤ」
〈……〉
・そうだ。ルフィとは12年ぶりだった。出来るだけ肌身で感じたかったのだろうと彼は思った。 - 145◆jTjAfv9SHdw323/02/20(月) 23:52:48
- 146二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 07:09:24
クレセリアか?
- 147二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 13:40:14
もう全部が良い方向に向かってるみたいで嬉し泣く
- 148◆jTjAfv9SHdw323/02/21(火) 22:55:50
・彼は、何故だか視線を感じた。こっちを見られてる気がしたが、もちろん月は何も言わなかった。
.
.
.
「………」zzz…
・朝になってもウタは起きなかった。やっぱり腕にしがみついている。
「2人とも、もう朝だ。昨晩から出てこなかったが大丈夫かい?」
・国王が来た。そういえば夕べから部屋を出ていなかった。
〈……〉クイ
「……そうか。だがあまり無理はしてほしくはない。起きたら程々にするよう言ってくれ」 - 149◆jTjAfv9SHdw323/02/21(火) 23:09:25
「スゥ...スゥ...」
〈………〉
・ウタが起きないと動けない。と、彼は少し困った。
〈……〉ス---..
・彼は何となく電伝虫に手を伸ばした。
ピッ
〈……〉
*あ!おはよう!
*おはよッ
*おはよう!
〈……〉サッ
・配信はいつ始めてもたくさんの人が見る。挨拶を貰ったので、彼は手を振って返した。 - 150◆jTjAfv9SHdw323/02/21(火) 23:25:58
*---------------?
《……疲レタカラ》
・もちろん、寝ているウタのことは聞かれた。それに答えたところから自然に雑談が始まった。
《……腕?》
・どうやらウタが腕にしがみついているのが気になるようだ。彼はそれにも答えた。
《……毎晩ダ》
*羨ましいッ*可愛いな〜*ウタって…
〈?〉
・ファンの人たちはざわついた。別に盛り上がる部分は無いのにと彼は不思議に思った。
.
.
*ウタちゃんのことどう思う?
・しばらく雑談をするうちに、そんな質問が飛んできた。 - 151◆jTjAfv9SHdw323/02/21(火) 23:50:10
- 152二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 07:10:20
ホシュホシュの実
- 153二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 18:38:38
保守
- 154◆jTjAfv9SHdw323/02/22(水) 23:37:10
- 155◆jTjAfv9SHdw323/02/22(水) 23:54:14
「……配信してるの?」
〈……〉ウム
「何の話〜?………へ〜」
・起きたら急に配信が始まっていたのに、ウタはとてもリラックスしていた。もはや配信が生活の一部なのだろうとも、ただ寝ぼけてるだけではとも彼は思った。
「そっか〜、そう思ってくれるなんて嬉しいな〜。ありがと〜」ヘラ~
・ウタは配信前の準備はしっかりする。シャワーは浴びるし、メイクもする。
〈……〉チラッ
・なので、眠そうなまま配信することは無い。ファンには新鮮に映ったようで、口元が緩んでいるのが見えた。 - 156二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 07:18:30
hos
- 157二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 16:18:22
続き楽しみ
- 158◆jTjAfv9SHdw323/02/23(木) 23:12:14
「あんたはあたし好き〜?」
・きっと自分はこう思ってる。彼は答えを見つけた。
《………友達》クッ
「!」
・完璧な答えだ。彼はウタに寄りかかりながら、自信を持ってそう言った。
———
「………へへへへ」ニヘラ~
やっぱり、言ってもらえると嬉しいや。
「この人ね、あたしに何でも言ってくれるの。隠し事なんてしたことないぐらい」
いつだって気持ちを態度に出してくれるし、言いたいことははっきり言ってくれるから心地が良い。 - 159◆jTjAfv9SHdw323/02/23(木) 23:17:17
- 160◆jTjAfv9SHdw323/02/23(木) 23:20:20
〈……〉
ちょっとバツが悪そう。寝坊したあたしも悪かったけどね。
「じゃあ部屋出よ〜」フラッ
〈…!〉トッ
「わッ」
〈……〉ジ--
「……ごめんごめん」
思ったより疲れてるみたい。心配されちゃったかな。
「やっぱり寝よっかな〜。まだ眠いし」
〈……〉スイ
「うわッ」 - 161◆jTjAfv9SHdw323/02/23(木) 23:30:50
《……朝食》
そっか。そういえば昨日の夕飯も食べてないや。
「……じゃあ寝るのはその後ね」
部屋から運んでもらっちゃった。
——————
〈……〉チラッ
「……」ペラッ
・国王が読んでいるのは新聞だ。新聞が何なのかは彼も分かっているが、興味が無いのでいつも手に取ろうとはしない。
「ふむ…ルフィくんが…」
〈……!〉ズイッ
「む!……君か。読むのかい?」
〈……〉ウム - 162◆jTjAfv9SHdw323/02/23(木) 23:54:40
「では一緒に見よう」
・記事の中身はルフィや海賊の話だった。どうやら何か大騒ぎを起こしたようだ。
「ウタには見せるのか?」
〈……〉
・どうしたものかと彼は思った。ウタならルフィのことは気になるはずだが、こんな書かれ方をした記事を見ても嬉しくないだろう。
「まぁ、また気になったら読むと良い。記事は昔のと一緒にいくらかそこに置いてある」
.
.
・彼はシャンクスかルフィの載っている記事を出来るだけ探した。結果としてはルフィのものしか見つからなかった。
〈………〉ジ-----....
「何見てるの?」 - 163二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 07:01:40
ほ
- 164二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 18:08:55
ほしゅ
- 165◆jTjAfv9SHdw323/02/24(金) 22:55:34
- 166◆jTjAfv9SHdw323/02/25(土) 08:55:54
※最近深夜の規制に巻き込まれがちで更新が遅めなことをお許しください
「“四皇”にも勝っちゃうなんてすごいな〜!頑張れヒーロー!」
・“麦わら”のファンから聞いた話もあるせいか、ウタは楽しそうだ。
「えっと次は………ルフィが人質をとったってどういうこと?」
・何やら怪訝そうだ。その記事を見ると、ベガパンクという人物を人質にとったという内容だった。
「いくら海賊でもルフィがそんなこと…するわけないじゃん。じゃなきゃあんなに好いてくれる人がいるわけない…よね?」チラッ
・ウタは腹を立てたようで記事に文句を言った。顔は少し不安そうだった。
〈……〉ウム
・彼ははっきり頷いた。ルフィと会ったのはあの時が初めてだったが、やっぱり悪事をはたらく人とは思えなかった。
- 167◆jTjAfv9SHdw323/02/25(土) 09:02:31
- 168◆jTjAfv9SHdw323/02/25(土) 09:05:59
——————
〈……〉
「ま〜た屋根の上!」
〈……!〉
「今日は何か見えた?」ピョンッ!
〈……〉
何も見てないみたい。じゃあ風を浴びてたのかな。
「ねェ聞いてよ!今度大きなライブが開催されてね!それに呼ばれちゃったの!!」
〈!〉
「たくさんの音楽家が来るんだって!!いろんな人の歌や演奏が聴けるなんてすごくない!!?」 - 169◆jTjAfv9SHdw323/02/25(土) 09:11:21
〈……♪〉ウンウン
「ちょっと前から治安のせいで生でライブ出来なかったから楽しみ〜!!!あんたもきっと人生で1番楽しめるよ!!!」
黒い人も音楽は好きだからね。最高の日になりそう!
「……あ、そういえば」
〈……?〉
「人生と言えばさ、あんたは何十年も前にここに来たんだよね?」
〈……〉コク
「その前はずっと島の外にいたんだよね?」
〈……〉コク
「それじゃあ……ひょっとしてあんたってゴードンより年上?」 - 170二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 10:46:36
ゴムゴムの味方ロボ・・・(ボソ)
- 171二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 21:09:27
ほ
- 172◆jTjAfv9SHdw323/02/25(土) 22:44:53
- 173◆jTjAfv9SHdw323/02/25(土) 22:58:26
シャンクスの代わりにずっと面倒見てくれてるし、お礼を込めて言うならお義父さんだよ。
「あ、そういえばロビンさんが“ダークライ”って言ってたよね?」
〈……〉コク
ロビンさんいろんなことを知ってるみたいだったし、これがあんたの名前なのかも。
「……でも悪夢を見せる人って意味で呼んでそうだったしやめよっかな…これじゃあんたが悪い人みたい」
前にも悪夢を見せるからって出ていけとか酷いこと言われてたし、配信でもあんまり言わない方が良いよね。
〈……〉グッ
「あんたはそれで良いの?…じゃあダークライって呼ばれたらあんたのことって思うね。あたしはそう呼びたくないし考えておくから」 - 174◆jTjAfv9SHdw323/02/25(土) 23:23:15
もっと良い呼び名とか無いかな〜。
「そうだ、お昼食べたら配信しない?みんなにこのニュースを教えたいし!」
〈……〉ウンウン
こんな嬉しいこと、隠しておく理由なんて無いよね!あんたの呼び名のアイデアとか思いつくかもしれないし!
「じゃあ勝負しよ!先に席に着いた方が勝ちね!」
〈!?〉
「はい、321!!!」ダッ!
〈!!〉ガタッ
ツルッ!
ガラガラガラヒュ-ン
「あっはは!滑ってる〜♪」ピョ~ン! - 175二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 10:18:19
ほ
- 176二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 21:32:05
保守
- 177◆jTjAfv9SHdw323/02/26(日) 23:27:17
——————
「おはよッ!」ニコッ
《おはよう、ウタ》
・いつもよりウタが早起きだ。というのも……
「予定だと!もうすぐ会場への船が来るんだよ!」ワクワク
〈……♪〉
・そういうわけで、最近はずっとご機嫌だ。彼もまたつられて気分が良くなっていた。
「早く船来ないかな〜♪」ソワソワ
・窓から覗く海に船は無い。この頃は海賊船をほとんど見なくなっていた。
「じゃあ早く降りよ!今日はチキン焼くから」 - 178◆jTjAfv9SHdw323/02/26(日) 23:50:55
- 179◆jTjAfv9SHdw323/02/26(日) 23:59:05
「あげる」スッ
〈……〉パッ
「先行ってるね。はむッ!」
タッタッタッ...
〈……!〉ポカ-ン
・3本ほどたいらげたように見えた。彼は目を丸くした。
〈……〉モグモグ
・彼は少しずつ食べ進めた。
「君か。おはよう」
〈……〉スッ
.
.
「———♪ ———♪」サッサッ
・ウタは歌いながらダンスの練習に励んでいる。さっきのチキンのようにたくさん食べるのは体力作りのためだ。 - 180◆jTjAfv9SHdw323/02/27(月) 00:16:46
〈……♪〉
・ウタのダンスはどんどんキレは良くなり、バリエーションは増えている。彼は見ていて楽しかった。
「ほら、一緒に練習しよ!」
彼はというと、ダンスの伸びは芳しくない。“りゅうのまい”や“はなびらのまい”などに挑んでみたが、結局ウタだけが覚えて彼の形にはならなかった。
「う〜ん………踊ろうとするから上手くいかないのかも。覚えなくて良いから、あたしと同じ動きをするって考えてみて?」
〈……!〉
・そうしてみたら、さっきまでよりは動きやすく感じた。“わざ”だと考えない方が良いのかもしれない。
「良い感じ!絶対上手くなれるよ!」 - 181二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 08:25:12
保守
- 182二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 19:25:32
保守
- 183◆jTjAfv9SHdw323/02/27(月) 23:58:07
〈……♪〉
・こういう日常の切れ端から、ウタが人気な理由をよく実感する。彼は居心地が良かった。
「🎼ノゾマヌナイフニギッテタダケ♪butダンダンオキニデヘンナキブンダゼ♪」フンフン
〈?〉
「……あ、ただの歌詞だから大丈夫!ちょっと頭に浮かんじゃってさ…」アハハ
・時々ウタは不思議な歌を口ずさむ。その度に、どんな曲が浮かんだのだろうと彼は思った。
「…!ねェ見て!」
〈……〉クルッ
・遠くに船があるのが見えた。 - 184二次元好きの匿名さん23/02/28(火) 06:59:44
ほっしゅ
- 185二次元好きの匿名さん23/02/28(火) 18:11:01
保守
- 186◆jTjAfv9SHdw323/02/28(火) 22:59:29
「ほら行くよ!荷物の準備!!」ダッ!
〈……〉ス---...
.
.
「よろしくお願いします!」ペコッ
〈……〉ペコッ
「----------」ニコ
・こちらの挨拶に、乗組員は笑顔で応じてくれた。
——————
「まだかな〜〜」
会場は今までで1番遠いから、まだまだかかるみたい。
「誰が来るんだろうね。……もしかしたらカリーナさん来るかも!」ワクワク - 187◆jTjAfv9SHdw323/02/28(火) 23:05:47
〈……?〉
「あたしの尊敬する歌手だよ!ほら、この前アーティストの話したでしょ!あのグラン・テゾーロで歌ったこともあるっていう……」
おっきなライブだし絶対参加してるよね!
「会えたら一緒に歌いたいな〜♪もしルフィたちが来てたらこの前聞けなかった話とか……どんどん楽しみなことが浮かんじゃう!」ウキウキ
《……シャンクスハ》
「え?………うん、もちろん会いたいよ。でも来てくれるかな〜」クタン
〈………〉ジ---...
怪しんでそう。やっぱり誤魔化せないかな。
《……会ッテ、何ガシタイ?》
「……謝りたい。みんなを信じ切れなくてごめんって」 - 188◆jTjAfv9SHdw323/02/28(火) 23:18:37
- 189◆jTjAfv9SHdw323/02/28(火) 23:48:20
〈……?〉
何でかわからないみたい。いろいろ聞きたそう。
「ファンのみんなはシャンクスの娘だって知ってる。それはわかってる。きっと乗ってもそんなに文句は言われない」
《……何故ダ》キッ
顔が真剣になった。
「嫌いになったんじゃないよ?今だって大好き。………ほら、事件の日の記録見るまでずっとシャンクスたちのこと恨んでたじゃん?だからその……申し訳なくてさ……」
10年ぐらい恨んでたのに、今更家族ですだなんて顔……。
〈……〉シュン - 190二次元好きの匿名さん23/03/01(水) 08:33:36
保保守
- 191二次元好きの匿名さん23/03/01(水) 19:58:07
保守
- 192◆jTjAfv9SHdw323/03/01(水) 23:07:48
「もう一緒にいる資格なんて無い気がどうしてもしちゃって……」
———
【「素晴らしい歌声だ!こんな歌声は初めてだ!」
「ホント!?」
「すごいじゃないかウタ。王様に太鼓判押されちまったな」】
・その時、彼にはウタとシャンクスのやりとりが浮かんでいた。2人は幸せそうで、とても仲睦まじい姿だった。見たのは一瞬だったが、間違いなく“家族”だ。
———
〈………〉
すごく悲しそう。ごめんね、こんなこと言っちゃって。
- 193◆jTjAfv9SHdw323/03/01(水) 23:13:26
「大丈夫!私にはゴードンやあんたがいて、ファンのみんなだっているから寂しくなんかないよ!」
〈………〉チラリ
こっちを見つめてきた。……そういうことじゃないのかな。全然喜んでくれない。
「……?」
〈………〉ス----....
船内に入っちゃった。……どうしてほしかったんだろ。わかんなくなってきちゃった。
——————
「お〜〜い!」
〈……!〉パチッ
「おはよッ!」
《おはよう、ウタ》 - 194◆jTjAfv9SHdw323/03/01(水) 23:27:10
- 195二次元好きの匿名さん23/03/01(水) 23:28:44
元通り仲良く出来なさそうなのが悲しいのかな
- 196◆jTjAfv9SHdw323/03/01(水) 23:36:44
.
.
「…難しかったね」
〈……〉
・結果としては、お互い参加賞は貰えた。思ったようにいかなかったことが少し残念だった。
「でも楽しかったしいっか♪…ねェ、あれ美味しそうじゃない?ちょっと並んでくるね!」タタッ
〈……〉フゥ
・しばらく見失う心配は無さそうだと、彼は一安心した。
〈!〉
・何となく辺りを見渡したその時、彼の知っている者がいた。
〈……〉ジッ - 197◆jTjAfv9SHdw323/03/01(水) 23:48:31
「……」ギロッ
・あちらも自分に気づいたようだ。彼は身構えた。
「……ダークライだな?」
・その男は、自分の名前を知っていた。彼はより一層警戒した。
「お前のことは前々から調べていた」
・確か、“ビッグマム海賊団”の者だったはずだ。ならば……!
〈……〉ゴゴゴゴ....
「なるほどな」
・その男は一切動じなかった。 - 198◆jTjAfv9SHdw323/03/02(木) 00:03:00
- 199◆jTjAfv9SHdw323/03/02(木) 00:25:09
次スレです
今までのあらゆる反応はスレ主にとって嬉しいものとなっています
【SS・クロス注意】おはよう、ウタ その6|あにまん掲示板6スレ目に至りましたウタがポケモンのダークライと日常を送るお話ですスレ画は1スレ目でいただいたものですもうすぐ当初からスレ主が書きたかった部分に来ますbbs.animanch.com - 200二次元好きの匿名さん23/03/02(木) 01:21:35
たておつ