【SS・クロス注意】おはよう、ウタ その6

  • 1◆jTjAfv9SHdw323/03/02(木) 00:16:07

    6スレ目に至りました
    ウタがポケモンのダークライと日常を送るお話です
    スレ画は1スレ目でいただいたものです


    もうすぐ当初からスレ主が書きたかった部分に来ます

  • 2◆jTjAfv9SHdw323/03/02(木) 00:20:03

    前回まで

    ↓1スレ目

    【SS・クロス注意】おはよう、ウタ|あにまん掲示板「まわってみてどうだった?ウタ」「すごいよここ!」シャンクスが良いところって言ってたから期待はしてたけど、本当にすごいところだった。ここは音楽のことだったら何でもある!「ここで音楽の勉強出来たら、もっ…bbs.animanch.com

    ↓2スレ目

    【SS・クロス注意】おはよう、ウタ その2|あにまん掲示板2スレ目になりましたウタがポケモンのダークライと交流するお話スレ画は前スレでいただいたものです↓1スレ目https://bbs.animanch.com/board/1334115/bbs.animanch.com

    ↓3スレ目

    【SS・クロス注意】おはよう、ウタ その3|あにまん掲示板なんと3スレ目になりましたウタがポケモンのダークライと交流するお話スレ画は1スレ目でいただいたものです↓その1https://bbs.animanch.com/board/1334115/↓その2ht…bbs.animanch.com

    ↓4スレ目

    【SS・クロス注意】おはよう、ウタ その4|あにまん掲示板4スレ目に突入しましたウタがポケモンのダークライと交流するお話スレ画は1スレ目でいただいたものです↓その1https://bbs.animanch.com/board/1334115/↓その2http…bbs.animanch.com

    ↓5スレ目

    【SS・クロス注意】おはよう、ウタ その5|あにまん掲示板なんだかんだで5スレ目ですウタがポケモンのダークライと日常を送るお話スレ画は1スレ目でいただいたものです↓その1https://bbs.animanch.com/board/1334115/↓その2h…bbs.animanch.com
  • 3◆jTjAfv9SHdw323/03/02(木) 00:21:47

    以前貼っていただいたダークライの概要です

    ・人々やポケモンを深い眠りに誘い悪夢を見せてしまう能力「ナイトメア」がある。
    ・この悪夢を見せてしまう能力は、"自身の意思に関係なく勝手に発動してしまう"ものであるらしく、"コントロールや制御が出来ない。"その為、悪夢で誰かを苦しめてしまう事を望まないダークライは、誰とも関わろうとせず自ら孤独に生きているらしい。

    (以上、ピクシブ百科事典より一部転載)
    URL:ttps://dic.pixiv.net/a/%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4

  • 4二次元好きの匿名さん23/03/02(木) 00:29:31

    立ておつ
    もうすぐ終わりそう…

  • 5◆jTjAfv9SHdw323/03/02(木) 00:41:50
  • 6二次元好きの匿名さん23/03/02(木) 01:05:56

    カタクリとどうなるのかドキドキするぜ…

  • 7二次元好きの匿名さん23/03/02(木) 01:09:32

    >>6

    戦うとしても戦わないとしてもどうやってそうなるかが気になる

  • 8二次元好きの匿名さん23/03/02(木) 01:25:08

    埋め

  • 9二次元好きの匿名さん23/03/02(木) 01:25:23

    うめ

  • 10二次元好きの匿名さん23/03/02(木) 01:25:33

    ほし

  • 11二次元好きの匿名さん23/03/02(木) 07:12:07

    hos

  • 12二次元好きの匿名さん23/03/02(木) 18:23:19

    ほし

  • 13◆jTjAfv9SHdw323/03/02(木) 22:49:30

    「おれが何をしに来たか気になるのか?」


    〈!〉


    ・男は彼の考えを当ててみせた。彼は一瞬驚いた。


    「そうだ。おれはお前の連れ、ウタに用がある」


    〈……!!〉


    ・やはりそうか。であれば、見逃せない。


    「お前がその気なら……来い」


    ・敵ならば追い払う。近づけはしない。


    〈……〉ギュイイイアアアアアア...!!!


    ・彼は力を解放した。

  • 14◆jTjAfv9SHdw323/03/02(木) 23:14:19

    「買ってきたよ〜!」


    〈……!〉


    ・ウタが戻ってきてしまった。店の方を見ると、確かに姿が無かった。


    「タコさんみたいな人がたこ焼き作ってたけど気にならないのかな〜…あれ、おじさん誰?」


    〈……〉サッ


    ・彼はウタの前に出た。男に近づけたくなかったからだ。


    「お前を探していた」


    「私を?なになに?」


    ・ウタは全然警戒しなかった。この男を知らないのかと彼は気が気じゃなかった。


    「よし」

  • 15◆jTjAfv9SHdw323/03/02(木) 23:28:52

    〈……!!〉

    ・男は彼に構わず素早く……

    サッ

    〈?〉

    ・紙を複数枚寄越してきた。彼は意味がわからなかった。

    「サインをくれないか?」

    「良いよ!じゃあこれ持ってて!」

    〈…………〉

    「おじさんも私のファンなの?」サラサラ

    「いや、付き添いだ。妹たちのな」

    ・用とはそれのことか。彼はさっきまでの自分の用心が馬鹿らしく思えてしまった。

  • 16◆jTjAfv9SHdw323/03/02(木) 23:40:43

    「そうだ、妹さんたちっているかな?会いに行って良い?」

    「ああ、そこにいる」

    「ありがと!」タッタッタッ

    〈………〉

    ・彼は男とその場に残った。

    「お前もおれを知っていたな?」

    〈……〉コク

    ・“ビッグマム海賊団”は有名だ。誰がいるのかぐらいは何となくでもわかる。

    「……ママは敗れた。それに今の時代だ。攫う理由など無い」

  • 17◆jTjAfv9SHdw323/03/02(木) 23:50:38

    〈……〉

    ・つまり、この男は敵ではない。彼は理解した。

    〈……〉スッ

    「……貰っておこう」

    ・詫びの印に、たこ焼きを1つ差し出した。男はその場で食べた。

    「調べた通りだな。お前は記録とは違う」

    ・そう言って、男は立ち去った。男との対話は、彼の持っていた印象ほど悪いものではなかった。


    「ただいま〜!あ、たこ焼きどう?」

    〈……〉グッ!

    「良かった!ねェ聞いて!妹さんたちに会ってみたらさ、姉弟が何十人もいるんだって!」

    〈……!?〉ポカ-ン

  • 18◆jTjAfv9SHdw323/03/02(木) 23:58:02

    「びっくりでしょ?それであのおじさんはみんなのお兄ちゃんなんだって!良いよね〜お兄ちゃんとかお姉ちゃんって」

    ———
    .
    .
    .
    「あ〜楽しかった〜!!」

    まだ当日じゃないのにこんなに楽しめちゃうなんて!当日がもっと楽しみになっちゃう!

    〈……〉フゥ

    ちょっと眠そう。今日はいつもよりはしゃいだからね。

    「じゃあもう少し海辺歩いたら寝よっか」

    〈……!!〉

    「何?……!!!」

    黒い人が見つめた方には、私も知ってるものがあった。

  • 19二次元好きの匿名さん23/03/03(金) 06:55:42

    age

  • 20二次元好きの匿名さん23/03/03(金) 10:52:24

    そういえばマムは脱落してた

  • 21二次元好きの匿名さん23/03/03(金) 22:20:03

    保守

  • 22◆jTjAfv9SHdw323/03/03(金) 22:31:17

    「ねェ……あれって……」


    間違いない。近くにいるんだ。


    〈……〉ズイッ


    「待って」


    〈……?〉


    すぐ行きたいよね。あんたは初めてだから。


    「ちょっと心の準備……したいな。久しぶりだからちゃんと話せるかわかんないし」


    〈………??〉


    シャンクスと会いたい。けど会いたくない。……あたし変だよね。目の前にいるはずなのに足が動かない。

  • 23◆jTjAfv9SHdw323/03/03(金) 22:52:32

    〈……〉ジ---...

    きっとこう思ってる。何を怖がってるの?って。そうだよね。家族とか仲間にする態度じゃないよね。

    〈……〉チラチラ

    さっきから船の方を見てる。よっぽど会いに行きたいみたい。

    《……行クカ?》

    「行くよ。ちゃんと行くから」

    〈……〉ウム

    ヒュン!

    「あ……」

    返事を聞いてすぐに行っちゃった。暗くてもう見えない。

    ヒュルルウウウウ....!!

    「置いてかないで……!」

  • 24◆jTjAfv9SHdw323/03/03(金) 23:59:34

    1人になった途端、風が不気味に鳴った。

    ———

    ・あの船の海賊旗は彼も知っていた。ウタに教えてもらったから知っていた。

    〈……〉

    ・彼は影に沈みながら考えた。ウタはどうしたのだろう。この前も一緒にいたくないと言っていたし、様子がおかしかった。

    〈……〉ムッ

    ・恨んでいたから何だと言うんだ。今恨んでないなら良いじゃないか。何も心配は要らないと彼は思った。

    〈!〉

    ・進むうちに、人集りを見つけた。酒を呑んでいるようだった。

  • 25◆jTjAfv9SHdw323/03/04(土) 00:20:52

    〈……〉

    ・さて、どうやって出てこようかと彼は考えた。どこから出るのが1番自然だろうか。やはり町のある方から出るのが良さそうか。

    「おれに何の用だ?」

    〈!〉

    ・今のは誰に向けた言葉だ。彼は戸惑った。

    「そこにいるだろう」

    〈……!〉

    ・正確に自分のいる方を見てきた。隠れてる意味が無いことを、彼は理解した。

    〈……〉ズズズズズズ……!!

  • 26二次元好きの匿名さん23/03/04(土) 08:57:00

  • 27二次元好きの匿名さん23/03/04(土) 20:00:48

    どうなるかな

  • 28◆jTjAfv9SHdw323/03/04(土) 21:19:29

    「----------」ニタニタ


    ・周囲の男たちは談笑しながら笑顔でこっちを見ていた。悪どさは感じないが、その余裕さが逆に彼を緊張させた。


    「わざわざ隠れて、何をするつもりだった?」バリバリ....!!


    〈……ッ!〉ムッ


    ・凄まじい気迫?を彼は感じた。気を抜いたら倒れそうだ。


    〈……〉タラ...


    ・冷や汗が彼を伝った。敵じゃないと伝えなければと彼は感じた。


    《……挨拶ニ》

  • 29◆jTjAfv9SHdw323/03/04(土) 21:37:27

    「挨拶?」バリ!!

    〈!!〉

    ・更に気迫が強くなってしまった。彼は戦いたくないので焦った。

    《……“赤髪の……シャンクス”》

    「……!」ジャキンッ

    ・とうとう剣を構えてしまった。ウタのように言葉が出ないことを彼はまた悔やんだ。

    《……ウタの……父親》

    「そいつは有名なんでな。知ってるからどうした」

    ・どうやら、こうして近づいてくる人は多いようだ。全く気を緩めないので彼は困った。

  • 30◆jTjAfv9SHdw323/03/04(土) 22:06:34

    《……ウタカラ聞イテル……エレジアデ》


    「エレジアで……!?ヘェ……!!じゃああんたがウタと配信してるっていう…!」パァアア!


    〈……〉ウム


    「そうかよく来たな〜〜!話を聞かせてくれ!」


    「宴だァ〜〜〜!!!」

    .

    .

       ワイワイガヤガヤ


    「さっきは悪かったな〜!」


    「お頭いつ気づくかなって思ってよ!」

  • 31◆jTjAfv9SHdw323/03/04(土) 22:35:52

    「バーカ!初めから気づいてたよ!」

    「アレが娘の友人だと知ってての態度か?」

    「「「ギャハハハ!!!」」」

    〈……〉グビッ

    ・急に宴が始まってからというものの、“赤髪のシャンクス”はすっかり愉快な男になっていた。曰く、酒が回っているらしい。

    「あいつの歌はどうだ?やっぱり最高だろ!?」

    〈……♪〉ウム

    「ハハハそうだろ!!今や“世界の歌姫”だもんなァ!」
    .
    .
    .
    ・気がつけばかなり長い間喋っていた。彼は雰囲気に釣られて楽しくなっていた。

  • 32二次元好きの匿名さん23/03/04(土) 22:40:17

    酔った拍子で臨戦態勢取られるの怖いな…

  • 33二次元好きの匿名さん23/03/04(土) 22:43:29

    ダークライと赤髪海賊団は仲良くなれそうだな問題があるとすればこの話している間ウタが独りぼっちになってしまっているということだが

  • 34◆jTjAfv9SHdw323/03/04(土) 23:21:05

    「そんなこともか!?ウタは気にしねェのか!!?」


    《……全ク》


    「おい!!変な目でおれの娘を見ちゃいねェだろうなァ!!!」ギロッ!


    〈……?〉


    ・ウタに着替えを持ってきたり、薄着で過ごすのを見てるのが気になるらしい。何故怒ってるのかわからず、彼は戸惑った。


    「………まぁ、とにかくウタは元気なんだな?配信をしてない時も」


    〈……〉コク


    「そりゃあ良かった。……乗り越えてくれて良かった」

  • 35◆jTjAfv9SHdw323/03/04(土) 23:58:22

    〈?〉


    「あんたは知ってるか?エレジアに起きたことを」


    《……見タ》


    「じゃあ説明は要らねェな。……おれたちは信じることしか出来なかった。何とかなることをな」


    〈……〉


    「あいつの歌声に罪は無い。海軍や世間、そしてウタが、おれたち“赤髪海賊団”の罪だと思ってくれればそれで良かった」


    〈……〉


    ・どれだけウタが“赤髪海賊団”を好いているかは知っている。それに気づいてないはずはないだろう。


    「あいつも辛い思いをしただろう?」


    《……アア》

    ・彼は声で頷いた。寝ている時も起きている時も、昔からよく泣きついていた。余程辛かっただろう。今でも辛いかもしれない。彼はそう思った。

  • 36◆jTjAfv9SHdw323/03/05(日) 08:26:31

    「許せとは言わねェ。でもおれたちには、あいつが乗り越えてくれるのを願うしか無かった。そしてあいつは乗り越えてくれた。あんな別れになっちまったが、あんたのおかげでこれで良かったと思えた」

    〈……〉

    ・改めて彼は、ウタは良い親を持ったと思った。完璧ではないかもしれないが、確かな愛で育てたから、あのような人に育ってくれたのだと確信した。

    「ウタもこの町に来てるのか?」

    〈……〉ウム

    「そうか。ならばウタには、おれたちのことは黙っててくれないか?」

    《……会ワナイノカ?》

    「大事なライブがあるからな。あいつには世界中にファンがいて、側にはゴードンやあんたがいる。あいつの人生に、おれたちは必要ない」

  • 37◆jTjAfv9SHdw323/03/05(日) 08:59:51

    〈………〉

    ・これだけウタの話をするのだ。会いたくないはずはないのに。

    〈……!〉

    ・彼はようやくウタが来ていないことに気づいた。このまま会わないつもりだろうか。

    〈……〉

    ・しかし、彼は引き止めようとはしなかった。シャンクスの話に感銘を受けていたからだ。ウタの人生はウタのものだから、出来る限り判断は受け入れようと思った。

    「会えて良かった」

    ・彼は見送るつもりだ。ウタには宴でした話でも聞かせようと考えた。

  • 38二次元好きの匿名さん23/03/05(日) 17:12:48

    あれ?
    これは直接会わずじまいな流れ?

  • 39二次元好きの匿名さん23/03/05(日) 17:15:34

    本当に家族との別れを乗り越えられているかも心配だな

  • 40◆jTjAfv9SHdw323/03/05(日) 22:53:45

    「シャンクス!!」

    「!」
    〈!〉

    ———

    「ウタ……いたんだな」

    「……久しぶり」

    本当に久しぶり。

    「じゃあ、おれたちの話を……」

    「うん。全部聞いてたよ」

    「そうか……」

    言いたいことはたくさんある。でも……何て言えば……。

    〈……〉ソッ

    「…!大丈夫。ちゃんと話せるから」

    優しい目つき。心配されちゃったみたい。今まで出てこなかったししょうがないか。

  • 41◆jTjAfv9SHdw323/03/05(日) 23:13:34

    「見聞色の覇気か?」

    「そんなのじゃないって。結構わかりやすいんだよ?」

    ずっとエレジアで一緒にいたからね。それに覇気なんて練習してないから使えないし。

    「本当に長い付き合いなんだな」

    「12年もいたし………ところでさ。……シャンクス……みんな」

    「何だ?ウタ」

    そう、みんなに謝るんだ。何も知らないのにずっと恨んでたことを。

    「何で…何であんなこと……!」

    あれ?何を言ってるの私。

    「……もうお前も知ってるんだよな。あの時は…」
    「違う!!!」

  • 42◆jTjAfv9SHdw323/03/05(日) 23:45:28

    「!」

    ごめんって言わなきゃ。信じきれなくてごめんって。なのに何で……?

    「何であんなこと言うの…!!?私シャンクスたちが要らないなんて思ったことないのに!!!」

    「お前……」 〈……〉フワ---...

    「私今だってシャンクスたちが大好きだから!置いてかれた時だってずっと忘れなかったんだから!!!」

    「だから……!!事件のこと……知って……エグ……ずっと……!!」

    「……」バッ

    ぎゅッ

    「……!!!……あッハハハハ!!!シャンクスゥううううう!!!!」ぎゅうッ!!

  • 43◆jTjAfv9SHdw323/03/06(月) 00:00:17

    ———

    ・彼は宙に佇んだ。親子の再会だ。あの場は自分がいるべきじゃないと感じた。

    「ふへへ……シャンクス〜〜…♪」ギュ~

    ・やっぱりウタも会いたかったのだと、彼はウタの嬉しそうな様子を見て思った。会わないままシャンクスが出航していたら、この子は後悔しただろう。

    〈……♪〉

    ・このまま家族の時間を見ていよう。彼等のあるべき幸せな姿を。そこに自分は必要ない。

    〈……〉

    ・そうだ。これが正しいんだ。怪物がエレジアを襲ったのも、ウタが自分と親しくなったのも、何かの間違いなのだ。悪夢なのだ。

  • 44◆jTjAfv9SHdw323/03/06(月) 00:20:08

    〈………〉

    ・ウタにとっての1番はシャンクスであり、赤髪海賊団であり、ファンのみんなであり、ルフィである。自分はそれらと並べない。

    〈……〉ス----....

    ・私はこれで良い。輪の外からウタの笑顔を見られれば充分だ。シャンクスたちを悪夢に巻き込まないため、彼は距離を取ろうとした。

        カァアアアアアアア!!!

    ・突然眩い光が現れた。

    〈……!!!〉

    ・彼が振り向くと、“それ”はいた。

  • 45二次元好きの匿名さん23/03/06(月) 07:03:00

    クレセリア!!

  • 46二次元好きの匿名さん23/03/06(月) 18:24:05

    保守

  • 47◆jTjAfv9SHdw323/03/06(月) 23:49:19

    〈------〉

    ・“それ”の放つ気配は、何度か見た輝く月と同じだった。“それ”は何も言わずに彼を見つめていた。

    〈……〉

    ・彼は優しく見つめ、“それ”に感謝した。“それ”がウタや国王を悪夢から守ってくれたのだと思ったからだ。根拠は無いが、そう確信していた。

    《---------------》

    〈……?〉

    ・“それ”はこう言った気がした。「違う」と。彼は首を傾げた。

    《----------》

    ・「悪夢に負けなかったのは、彼等自身のおかげ」と“それ”は言う。“それ”の声に彼は耳を傾けた。

  • 48二次元好きの匿名さん23/03/07(火) 06:50:26

    ほしゅ

  • 49◆jTjAfv9SHdw323/03/07(火) 08:06:10

    《----------》


    ・「自分は何もしていない。力になったのは君だ」と言う。彼はただ聞き続けた。


    《----------》


    ・「君が側にいたから、あの子は独りにならなかった。心が死ななかった」。


    【「私があんなのを出せるってわかったから連れていられなくなったんだ!化け物を出す奴なんか手に負えなくて……」


    ・事件を知った日のことが頭に浮かんだ。確かウタは、酷く自分を責めていた。


    【「嫌いだなんて思いたくなかった……!ずっと…みんなを好きで……!」




    〈……〉ソッ




    「…!……膝、借りるね」

  • 50◆jTjAfv9SHdw323/03/07(火) 08:32:50



    ・その後は、自分に気持ちを吐き出していた。1人だったらあの気持ちをどうしていたかわからない。

    〈……〉ジッ

    〈------〉コク

    ・こう思って良いのか。自分のおかげだと。誰かの助けになったのだと。彼は問いかけるように“それ”を見つめた。“それ”は優しく頷いた。

    《----------》

    「君は独りにならなくて良い。恐れずに、いつでも一緒にいて良い」と“それ”は続けた。確かにウタならそう言うと、彼は納得しかけた。

    〈……!〉ムッ

    ・しかし、彼は反対した。自分の悪夢は止められない。大事な人を悪夢で苦しめたくないから、いつかは離れなければと思った。

  • 51二次元好きの匿名さん23/03/07(火) 19:27:50

    保守

  • 52◆jTjAfv9SHdw323/03/07(火) 23:23:40

    《----------》

    〈……?〉

    ・「君の悪夢があったから、あの子は夢に閉じこもらなかった」。“それ”の言葉に心当たりがあった。

    【「まぁ私の世界はあんなだから、ここであんたと何かしてるのが1番かな。あっちと違っていくら過ごしてもああはならないし」】

    ・あの時の言葉は本心だったのか。…悪夢で壊さなければウタは夢の世界に閉じこもっていた。“それ”はこう言いたいらしい。

    〈………〉フルフル

    ・彼はそれでも首を横に振る。そうだとしてもウタの迷惑になっているのは事実。離れて悪夢を見せないようにすることは助けになると思った。

    《---------------》

    〈……?〉

  • 53二次元好きの匿名さん23/03/07(火) 23:27:23

    う〜ん悪い意味で自分の能力に自信を持ってる

  • 54◆jTjAfv9SHdw323/03/07(火) 23:34:51

    ・「あの子は迷惑だとも、離れた方が良いとも思ってない。助けが要るのはウタじゃなくて、君」。何故そう言い切れるのかと、彼は聞き返そうとした。

    キラァアアアアアアアア!!!

    《ウッ!》

    ・突然、“それ”は更に強く光った。彼は目を開けていられなかった。


    ヒラ...

    〈……!?〉

    ・何とか目を開けると、“それ”はいなくなっていた。

    ヒラン...

    ・代わりに、何かが落ちてきていた。

    ヒラリ...

    ・ゆっくり、ひらひらと、彼の元に降ってきた。

    リンッ

  • 55◆jTjAfv9SHdw323/03/07(火) 23:55:13

    ・降ってきたのは、1枚の羽だった。三日月のような形の、緑色に輝く美しい羽だった。

    〈……〉

    ・「持っていろ」。声が聞こえたわけじゃないが、そう言われた気がした。

    「お〜〜〜い!!!」

    〈!〉

    ・この声はウタだ。とりあえず気が済むまで甘えられたようだと彼はホッとした。

    「シャンクスたちが宴の続きしようって!!食べ物とかまだまだいっぱいあるよ!!」

    〈……〉ヒュ~~...

    ・ウタに呼ばれたのなら仕方ない。彼は自分にそう言い訳して赤髪海賊団の元へ降りた。

  • 56◆jTjAfv9SHdw323/03/07(火) 23:59:55

    ———

    〈------〉

    「やっと降りてきたか!」

    「2人とも何食べるんだ?甘〜いもんも作れるぞ!」

    「じゃあそこのお肉ちょうだい!」

    《……同ジ》

    〈------〉

    《ダークライ……
    きみの ちからは つよい
    きみが のぞまなくても
    まわりの ひとに
    おそろしい ゆめを みせてしまう
    だから ひとりでいた……

    でも もう だいじょうぶ
    きみの すぐ そばに
    ウタが いる……》

  • 57二次元好きの匿名さん23/03/08(水) 01:43:41

    このレスは削除されています

  • 58二次元好きの匿名さん23/03/08(水) 04:53:19

    クレセリア様様ですわ

  • 59二次元好きの匿名さん23/03/08(水) 16:07:11

    あくまで見守ってただけだったのね

  • 60◆jTjAfv9SHdw323/03/08(水) 22:51:44

    ———


    「そうだ!みんな絶対ライブに来てよ!世界一の歌い手になったら迎えに来るって言ってたでしょ!」


    「よく覚えてたな…。だが、もうすぐなんだろう?席なんて埋まってるんじゃないか?」


    「大丈夫だって!ちゃんと用意してもらうから!あたし結構顔利くんだよ?」


    「はは、そりゃ凄いな」


    シャンクスの声、すっごく安心する。顔も前よりカッコいいような…それは気のせいかな?


    〈……♪〉ウットリ


    「…!どうかした?お肉美味しい?」

  • 61◆jTjAfv9SHdw323/03/08(水) 23:09:51

    〈♪〉フフッ


    「良かった」


    さっきからずっと嬉しそう。やっぱりみんなで一緒にいる方が楽しいよね♪


    「肉が美味いってよルウ!!」


    「だろ!」


    ほ〜んとラッキー・ルウの料理美味しい!いっぱい食べれちゃう!


    「そういえばさ、ラッキー・ルウ大きくなったね!ちょっと抱きついて良い?」


    触ってみたいな〜。柔らかそう!


    「なッ!?それはいくら娘でも出来ねェ!」

  • 62◆jTjAfv9SHdw323/03/08(水) 23:16:55

    「え〜〜、恥ずかしいの〜〜?」

    「そんなんじゃねェ!」プンスカ

    一同「「「「ワハハハハハハハハ!!!」」」」《フフフフ♪》

    「そうだ!何か歌うよ!エレジアでもいっぱい曲作ったんだから!」

    「おッ!良いのかァ!?」

    「おれたちの娘のステージだ!ちゃんと聴けよ野郎ども!!」

    一同「「「お〜〜〜!!!」」」
    .
    .
    .
    「ん〜〜……」パッチ

  • 63◆jTjAfv9SHdw323/03/08(水) 23:26:59

    いつの間にか寝てたみたい。昨日は楽しかったな〜♪

    「……あ」キョロキョロ

    そうだ、悪夢……!みんな大丈夫かな?

     「グガ~~」
        「スピ~~」
      「グ~~、ヘヘ」

    「あれ?」

    誰も悪夢を見てなさそう。じゃあ黒い人どっか行っちゃったのかな。

    「!」

    〈……〉zzz...

  • 64二次元好きの匿名さん23/03/08(水) 23:32:37

    そういえばルウは女苦手だったね…

  • 65◆jTjAfv9SHdw323/03/08(水) 23:55:29

    寝てる。こんなに近くで。……良かったね、やっぱりそうだったんだ。

    〈……〉パッチ

    「おはよう」

    《おはよう、ウタ》

    「ねェ見て。誰も悪い夢を見てない」

    〈……!!〉

    すごく驚いてる。こんなこと初めてだよね。

    「前にも言ったでしょ?やっぱりあんたのせいじゃなかったんだよ」

  • 66◆jTjAfv9SHdw323/03/08(水) 23:59:12

    シャンクスと仲直り出来たから、気持ちが晴れて悪夢を見なくなったってことだよね!あんただってもう悪い人じゃないから悪夢を見せなくなってても…。

    「ん?」

    〈?〉

    あれ、そういえば…



    「あんたイメチェンした?」

  • 67二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 00:09:55

    色違いに…?

  • 68二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 06:44:02

    保守

  • 69二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 15:49:16

    ほう…

  • 70◆jTjAfv9SHdw323/03/09(木) 23:28:01

    〈……?〉

    「何のことって?だってあんた目の色とかいつもと違うよ?」

    〈……〉フルフル

    知らないか……。ずっと同じ格好だしイメチェンしたらって時々思ってたけど本当に変わったらちょっと気になる。

    「具合悪かったら言ってね?病院は近くにあるから」

    〈……〉フン

    呆れられちゃったみたい。ちょっと考えすぎかな?

    「……あ!ゴードンに何も言ってない!!」

  • 71◆jTjAfv9SHdw323/03/09(木) 23:59:06

    きっと心配してるよ!


    〈……〉スッ


    「わッ」


    街へ運んでくれるのかな。自分で歩けるけどな。


    「…?ねェここシャンクスだよ?」


    〈……〉クイ


    「あんたが言いに行くって?……そっか。よろしくね」


    〈……〉ヒュ-----....


    「……」zzz


    シャンクスの側に降ろしたのは、こういうことだよね。


    「……大好き」ピトッ


    もう少しだけ、くっついていようか♪

  • 72二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 07:00:52

  • 73二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 18:30:08

    保守

  • 74二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 01:00:00

    保守

  • 75二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 12:00:56

    保守

  • 76二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 12:02:01

  • 77◆jTjAfv9SHdw323/03/11(土) 21:57:56

    スレを守っていただきありがとうございます
    昨晩は規制に巻き込まれて更新出来ませんでした…


    ———

    ・誰も悪夢を見なかった。彼にとっては何よりも信じ難い話だった。

    〈……?〉

    ・自分がいつもと違うとウタは言っていたものの、彼は全く自覚が無かった。気分もいつも通りだ。

    〈………〉ヤレヤレ

    ・彼は、昨晩貰った羽が無いことに気がついた。早速失くしてしまったことに彼は呆れた。

    〈……!〉

    ・国王を見つけた。彼は地面へ降りた。

    「ああ、いたのか!ウタはどうしたんだ!?」

  • 78◆jTjAfv9SHdw323/03/11(土) 22:02:06

    ・やはり心配していそうだ。彼はちょっと申し訳なかった。

    「夕べからウタも君も姿が無いから私は……!いや、今は良い。ウタはどこかわかるかね?」

    《……シャンクス》

    「シャンクス?……来ているのか?」

    〈……〉ウム

    「つまり、あの子はシャンクスと?」

    〈……〉ウム

    「……家族の再会だ。邪魔するわけにはいかないな。戻ってきたら話を聞こう」

    ・国王は事情を汲んでくれた。強く当たることは無いとこれまでの日々で知ってはいるが、直接言われて彼は安心した。

  • 79◆jTjAfv9SHdw323/03/11(土) 22:26:08

    〈……?〉クイ

    「会いに行かないのか、か。私は大丈夫だ。伝えてくれてありがとう」

    ・シャンクスたちに集中してほしいのだろう。彼もその考えは同じなので納得した。

    〈……〉フワ---...

    ・彼はシャンクスの元へと戻った。もう起きているだろうか。

    ———

    「……」

    「……♪」ス-..ス-..

    「…寝てるのか」

    「……」ス-..ス-..

    「……お前は一生、おれの娘だ」サス...

  • 80◆jTjAfv9SHdw323/03/11(土) 22:49:17

    「ありがとシャンクス」パチッ


    「おわァ!起きてたのか!?」


    「起きてたよ〜。覇気とか使えば気づけたんじゃない?」


    「娘に使うわけないだろ…」


    「へへへ……私嬉しい。シャンクスはお父さん♪」ギュッ


    ほんと、昔から変わんないな〜。


    〈……〉フユ~~...


    「あ、おかえり。ゴードン怒ってなかった?」


    〈……〉フルフル


    「良かった。じゃあそろそろ会場へ行こうかな」

  • 81二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 22:57:10

    親子の会話が微笑ましい……

  • 82◆jTjAfv9SHdw323/03/11(土) 23:18:41

    本番の前にいろいろあるからね。


    「気は済んだか?ウタ」


    「もっちろん!」パッ


    ……足りないよ。もっとしてたい。


    「心配するな、ウタ!ライブが終わったらまた付き合ってやる!」


    「あ…!ありがと」


    聞こえてたみたい。ちょっと恥ずかしい。


    「じゃあまた!当日にね!!」


    —————


    「ねェ見て!カリーナさんのサインだよすごくない!!?」

  • 83二次元好きの匿名さん23/03/12(日) 08:28:30

    ほしゅ

  • 84二次元好きの匿名さん23/03/12(日) 19:17:41

    保守

  • 85二次元好きの匿名さん23/03/12(日) 21:37:25

    さては早速見聞色使ったな?

  • 86◆jTjAfv9SHdw323/03/12(日) 22:12:41

    —————

    「ねェ見て!カリーナさんのサインだよすごくない!!?」

    〈……♪〉フフッ

    ・前に聞いたウタが尊敬しているという歌手だ。その人とウタのやりとりを思い出して彼は微笑んだ。

    「やっぱり本物は何ていうか?放ってるオーラ?っていうのでわかるんだね〜」

    〈……?〉

    ・よくわからないが、ウタには一目でカリーナがわかったということらしい。彼はそうではなかった。

    「アンちゃんとも友達になれたし、いろんな人と話せるし、ほ〜んとに来て良かった!」

    ・アンとはこの子である。すぐに仲良くなったので前々から知ってるのかと思いきやその時初めて知り合ったとのことで、打ち解ける速さに彼は少し驚いた。

  • 87◆jTjAfv9SHdw323/03/12(日) 22:37:57

    「いろんな人が、いろんなところから来てて……どんな景色なんだろうね?」


    〈……!〉


    ・何かしたいことが出来たようだ。彼はそれが何なのか気になった。


    「…!ううん、今はライブだよね。明日だからちゃんと寝なきゃ」ギュ


    ・話を遮って、腕にしがみついた。悪夢は見ないはずなのに。


    「怖いんじゃないよ?こうしてたいだけ」


    〈……〉


    ・彼は相変わらず、腕を外さなかった。


    「おやすみ」

  • 88◆jTjAfv9SHdw323/03/12(日) 22:58:09

    ——————

    「すげェ人が集まってんなァ」

    「でっかいライブだからな〜♪」

    「世界中から歌手が集まってるものね。ブルックも今日はあっち側よ」

    「だから今日はウタに……あんの女狐も来てるのよね」

    「(酒を飲んでる)」

    「今日はどんな美女が……」

    「あいつも歌うんだよな〜」

    ———

    「席を用意してもらうとは言ってたがよォ」

    「あいつかなり無理したな?もともと席だった場所とは思えねェ」

  • 89二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 07:16:01

    維持

  • 90二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 16:28:37

  • 91◆jTjAfv9SHdw323/03/13(月) 23:35:25

    「まさか水に浮かべられるとは…」


    「グオオオ…」


    「まァ気を落とすなガブ。これならウタにおれたちがいるとすぐ分かるし良いじゃないか」


    「だな。ところで、今日は誰から始まるんだ?」


    ———


    ガヤガヤワイワイ


    〈……〉


    ・今日は素敵な日だ。人々の声と優しい風を感じながら彼はそう思った。

  • 92◆jTjAfv9SHdw323/03/13(月) 23:49:08

    ワイワイガヤガヤ


    〈……〉


    ・誰一人として、悪夢を見たという声は無い。それが彼には不思議だった。


    ピ-!


    〈……!?〉


    ・数羽の小鳥が近づいてきた。初めてのことだったので彼は驚いた。


    ピピッピ-♪ ピ-チュピ-♪


    〈……♪〉


    ・仲良くなりたいようだ。動物にもいつも逃げられていた彼にとっては嬉しい話だった。

  • 93◆jTjAfv9SHdw323/03/14(火) 00:00:01

    〈……〉


    ・動物は敏感だ。小鳥たちが逃げないということは、本当にウタの言うように自分は悪夢を振り撒かなくなったのでは……?と、彼は考えた。


    《……良イノカ?》


    ・もう少し前向きになって良いのか。誰かと一緒にいたいと思って良いのか。彼はそう思いながら呟いた。


    ピ-チュッチュ-♪


    ・小鳥たちは返事をしてくれた。意味が通じているのかわからないが、彼は嬉しかった。


    〈……!〉


    ・そろそろ開会だ。彼は会場へ入っていった。

  • 94二次元好きの匿名さん23/03/14(火) 06:59:45

    期待待機

  • 95二次元好きの匿名さん23/03/14(火) 14:55:29

    一気読みして泣いた
    楽しみ

  • 96◆jTjAfv9SHdw323/03/14(火) 23:16:20

    チュチュピ--♪


    ———


    「……♪」ワクワク


    「楽しそうですね〜♪」


    「あ、ソウルキング久しぶり!もちろんだよ!こういうの大好きだから!!」


    「今日は全員が午前と午後のそれぞれで歌いますが、午前の最初は貴方ですよ?」


    「わかってる!ちゃんとスタート切ってみせるから期待してて!」


    「ヨホホホ♪もちろんです!私も仲間たちも楽しみにしていますとも!」


    ソウルキング…ブルックの仲間たちってことはルフィたちも来てるんだ!良かった〜♪

  • 97◆jTjAfv9SHdw323/03/14(火) 23:26:38

    「じゃあ行ってくるね!」

    .

    .

       ワァアアアアアアア!!!!


    会場が大きいからかな?歓声がいつもよりよく響く。


    *本日はご来場いただき!!ありがとうございます!!!


    ここに来たたくさんの歌手のために、みんな遥々来てくれたんだよね!嬉しい!


    「……!」


    「♪」ニカッ


    「……」フッ

  • 98◆jTjAfv9SHdw323/03/14(火) 23:36:59

    *本日最初を飾る曲は……


    〈……〉フリフリ

    チュチュクピ-! チュックル? クルッポ-?

    《……アレガ、ウタ》


    みんな来てくれた。ならば、やるべきことは1つだよね。


    *“歌姫”ウタより、“新時代”!!!


    🎼新時代は この未来だ 世界中全部 変えてしまえば———-♪


    ♪♪♪♪♪♪♪


    🎼変えてしまえば———————-♫

  • 99二次元好きの匿名さん23/03/15(水) 07:01:59

    朝の保守

  • 100二次元好きの匿名さん23/03/15(水) 18:52:36

    保守

  • 101二次元好きの匿名さん23/03/15(水) 21:04:53

    ほしゅ

  • 102◆jTjAfv9SHdw323/03/15(水) 23:15:25

    ———

    〈……!〉
    ピィ!? ピ-ピ-!!

    ・景色が煌びやかになった。能力を使ったことに彼は気づいた。

    🎼 ジャマモノ やなもの なんて消して
この世とメタモルフォーゼしようぜ
ミュージック♩

    〈……♪〉

    ・ちゃんと聴いたのは初めてだった。きっとここで披露するために誰にも聴こえないように練習したのだと彼は思った。

    ———

    🎼 目を閉じれば未来が開いて♬ いつまでも終わりが来ないようにって♫

    「なっはははは!」パァアア

  • 103◆jTjAfv9SHdw323/03/15(水) 23:37:57

    🎼 Do you wanna play? リアルゲーム ギリギリ 綱渡りみたいな旋律


    ピシビシ


    〈?〉


    🎼認めない 戻れない 忘れたい 

      ミトメナイ モドレナイ ワスレタイ


    チラリ


    〈!〉


    🎼夢の中に 居させて

     ユメノナカニ イサセテ

  • 104◆jTjAfv9SHdw323/03/15(水) 23:51:30

    🎼I wanna be free 見えるよ新時代が♪ 

     ……! バリ...


    🎼世界の向こうへ さあ行くよ New World !!!

     !!!


    バリバリカァアアアア!!


    🎼新時代はこの未来だ 世界中全部 変えてしまえば 変えてしまえば♩


    🎼果てしない音楽がもっと届くように
夢は見ないわ キミが話した 新時代だ♪


    「……」ニッ


    🎼新時代だ!!!

  • 105◆jTjAfv9SHdw323/03/16(木) 00:02:32

    ♪♪♪♪♪♪♪


    「みんな!!今日は楽しんでいこう!!!」


      ワァアアアアアアアア!!!!!


    *ウタさん、ありがとうございます!!続いて----------

    .

    .

    「サイッコー!!!」


    やっぱりこうでなくちゃ♪


    「ねェどうだった?さっきの完璧だったでしょ!」

  • 106◆jTjAfv9SHdw323/03/16(木) 00:23:18

    〈……♪〉
    チュッピィ! チュチュプリ♪

    「ありがと!ところで、肩に乗ってるのは?」

    《……ツイテキタ》
    ピピ-!

    いつの間に。……ほら、この子達もあんたが悪いことしないってわかってる。仲良くね♪

    〈……〉ジッ

    「何か心配だった?悪夢ならもう私の世界には出てこないから大丈夫!みんな気にしてなかったでしょ?」

    《……ソウカ》

    そういえば歌ってる時に何か聞こえたような…?ま、気のせいだよね。

  • 107二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 06:41:50

    保守

  • 108二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 18:31:45

    保守

  • 109◆jTjAfv9SHdw323/03/16(木) 23:48:50

    「それよりさ、早く観に行こ!次歌うのは午後だし!」


    せっかく素敵な人がたくさん来てるし、許可も出てるんだから!


    〈……〉コク

    ピィ!




    ———


    🎼 何度だって Once again♩ 何百回でもGo Fight♫ 新しい明日のため yeah!!


    「yeah!!」


    〈♪♪♪〉

    ピィア!

  • 110二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 06:56:10

    守保

  • 111二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 18:42:46

    ほsh

  • 1122次元好きの匿名さん23/03/18(土) 03:31:44

    保守

  • 113二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 14:33:34

    保守

  • 114◆jTjAfv9SHdw323/03/18(土) 22:32:05

    ・何人も出てきて何曲も聴いたが、そのどれもが超一流で彼はちっとも退屈しなかった。しかもウタはずっとノリノリなので、横にいる彼もつられて一層楽しくなった。



    🎼虹を越えてやって来た Over The Rainbow まだか~!Bone Bone Bo Bo Bo Bo Bo Bo Bo Bone!!

      うおおおおおおおおおおお!!!!

    「ライブはまだまだ続くぜBABY!!!」

    *ソウルキングさん、ありがとうございます!!!続いては----------


    「やっぱりすごいな〜ソウルキング!!今までは音貝でしか聴いたこと無かったからね♪」

    〈……!〉

    ・魂を直接揺さぶられたような感覚を彼は感じた。魂(ソウル)王(キング)の由来がわかった気がした。

  • 115◆jTjAfv9SHdw323/03/18(土) 22:45:13

    「そうでしょ?この魂に響くような歌声がソウルキング!私もあんな風に魂に届く歌を歌いたいよ!」


    〈……〉フンフン


    ・音楽家の情報は結構集めているようで、歌手が登場するたびに教えてくれる。彼は覚えていたいので熱心に耳を傾けた。


    「ほら、次の人が歌うよ!あの人は----------」




    「う〜〜〜ん……」チラ...チラ...


    ・今は休憩時間である。何やらウタは迷っているようだ。


    〈……〉チラ...

  • 116◆jTjAfv9SHdw323/03/18(土) 23:04:33

    ・視線の先にはシャンクスたちとルフィたち。どっちの元へ行こうか考えているのだと彼は理解した。

    「決めた!ルフィたちのとこへ行こ!今や海賊王だもんね♪」ピョンピョコ

    〈……〉スス--..

    ・今はルフィのところへ行くようだ。彼はウタについて行った。

    「お〜〜い!!!」

    「あら!」

    「プリンセス・ウタ!!」

    「ウタだ〜!」

    「久しぶり〜、海賊王♪」

  • 117◆jTjAfv9SHdw323/03/18(土) 23:27:35

    ———


    「ああ!おれは海賊王だぞ!!」ドヤッ


    「……やっぱり」ニッコリ


    気のせいじゃなかった。ずっと前から何かやり遂げると思ってた


    「お、アンタも久しぶりだな!」


    〈……〉サッ


    「ねェ教えてくれる?あの後の冒険話をさ」

    .

    .

    ———


    「信じらんない……それって本当なの?」


    「ああ……もちろん真実だ。プリンセス・ウタ」


    「あんたが言うとウソっぽいのよ」

  • 118◆jTjAfv9SHdw323/03/18(土) 23:54:20

    「わ、ワノ国のしょーぐん様と友達になって、未来の島に行ってそれから……えぇ!!?」

    「ヨホホホホ!信じられませんよね!」

    「ソウルキングも見たの!?」

    「ええ、しかとこの目で。私、目なんてありませんけど!」

    「すげェだろウタ!」

    「すッッッごい……!!」

    そんなのがあるんだ。考えたことも無かった。ウタワールドでも作ろうと思わなかったことがそんなに……!!

    「まァおれはやりてェようにやってるだけだ!お前もそうだろ?」

    「もっちろん!あんたも夢が叶ってるみたいで嬉しいよ!」

    「……そういえばウタちゃん、夢は大丈夫か?」

  • 119二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 08:32:22

    保守

  • 120二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 19:49:30

    hosy

  • 121◆jTjAfv9SHdw323/03/19(日) 23:21:43

    「夢?寝る時の?」

    「ええ。あなたたちの様子だと、あの後も距離を取ったりしてないみたいだから」

    「大丈夫!もうこの人は勝手に悪夢なんか見せないよ。私も毎日ぐっすりだもん」

    「なら一眠りさせてみな。おれは眠いんだ」ニィ

    「だってさ。寝かせてあげて」

    悪夢を見ないのを見せれば安心してくれるよね!

    〈……〉バッ

    ゴゴゴゴゴゴゴ...

    〈……?〉

    あれ?前は黒い塊を出してたのに。全然出さない。

  • 122◆jTjAfv9SHdw323/03/19(日) 23:34:56

    「どうしたの?ほら、海賊を眠らせたやつ」


    〈……〉サッ


    ピロロロロロ...!


    「」zzz...


    「寝たな」


    「………。悪夢を見たらすぐ分かるから。そんなことにはならないけどね!」


    「あなたの悪夢を本当に消したとしたら、ウタは何をしたのかしら?」ジックリ


    〈………?〉


    (この目は一体…?心地良い雰囲気ね)

  • 123◆jTjAfv9SHdw323/03/19(日) 23:51:11

    「私は心が綺麗に晴れたら悪夢を見なくなったし、この人もきっと心が晴れたから悪夢を見せなくなったんだよ!」

    「そんなもんなのかァ?」

    「絶対そう!だってこの人、前よりもっと幸せそうだもん!」

    「もしかしたらウタさんの心が、彼の心を救ったのかもしれません」

    「そうかな〜?そうだと良いなァ♪」

    〈……〉フフッ
    ピピッチュ♪
    .
    .
    *間もなく、午後の部が始まります

    「もう始まりますね、ウタさん」

    「午後もいっぱい盛り上げようね、ソウルキング」

    「あッ!!!親父!!!」

  • 124二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 23:55:52

    眠らせる技がダークホールからさいみんじゅつになってるね

  • 125◆jTjAfv9SHdw323/03/20(月) 00:35:12

    「なッ!!!!


    ………(いや、もう会ってたな)


    やっと気づいたか、バカ息子!」


    「手遅れだぞヤソップ」


    「……シャンクス!」


    「ルフィか!あの時以来だな!」


    「こんなところで会うとはのう」


    「“海賊王”になってからは初めてだな」


    「凛々しくなりやがって!おれからの祝いだ!やるよ(ジュース)」


    「んァ!ありがとう!」


    「だッはっはっは!海賊王になってもガキだ!」


    「何だと〜〜!!」ムキー!

  • 126二次元好きの匿名さん23/03/20(月) 07:13:00

    hos

  • 127二次元好きの匿名さん23/03/20(月) 19:07:34

    保守

  • 128◆jTjAfv9SHdw323/03/20(月) 22:41:37

    「そういうところ、シャンクスとそっくり!」


    「何だと〜〜!!」ムキー!


    「「おれはガキじゃねェ!!」」


    みんな「ワハハハハハハ!!!」


    「そんなところもルフィと似ておるんじゃなァ」


    「も?シャンクスと似てるってことは……ルフィは頼りになった?」


    「もちろんよ」


    「他にいねェってぐらいにな」


    「ルフィなら何だって出来るって思わせてくれるの」


    「海賊王になるべくしてなったお方です」


    「この船長がいたからおれたちはここにいる」

  • 129◆jTjAfv9SHdw323/03/20(月) 23:30:45

    「いざって時にルフィほど頼もしい奴はいねェ」


    「そっか〜……」ポッ


    聞けば聞くほどシャンクスみたい。普段は子どもっぽくて、いざって時にすっごく頼れる。良いな〜、そんなルフィと冒険出来て。


    「どうしたウタ?」


    「ルフィが強くて立派になったのが嬉しいだけ。ちょっと興奮して顔赤いかも」


    「ここちょっと暑ィからな!ありがとう!」ニカッ


    〈……〉ジ---...


    わかってる。これが前に話した“好きなタイプ”ってことかもね。

  • 130◆jTjAfv9SHdw323/03/20(月) 23:48:57

    「ほら、もう歌が始まるよ。……!!カリーナさんじゃん!!」


    「誰だァ?」


    「とんだ女狐よ」イライラ


    「“グラン・テゾーロ”に所属したことがあるほどの大物歌手ですね」


    「あの人の歌もすげェんだよ!!…てかブルックもプリンセス・ウタもまだここにいて良いのか?」


    「ええ」


    「せっかくだからヤソップたちもおいでよ!一緒に楽しく過ごそ!」


    「それもそうだな」


    「水に浮かんでるしそのまま来りゃ良さそうだ」

  • 131二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 06:47:38

    朝の保守

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