【幻覚ウマ娘】大雪の朝｜あにまん掲示板

1二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 00:45:55

年も明けた一月の頭、東京はここ数年見たことのない大雪に見舞われていた
雪国の人からすれば大したことないのかもしれないが、積雪対策のしてない東京は大混乱に陥っていた
それは府中にあるトレセン学園でも同じだった
トレセン学園のはずれ、ポツリと立つプレハブの前に、2人のウマ娘が立っていた
「やっとここまで来たッスね、姉者」
「なぁ愚妹、流石にここはやんなくていいんじゃないか？
このあばら屋に近づくまで一苦労だったんだからよ」
「何言ってんスか、姉者。さっさと屋根の雪どかさないとこんなプレハブのあばら屋すぐに倒れるッス」
「クソっなんで、こんな事に」
そんな事を言いながら、姉者と呼ばれた小さいウマ娘はプレハブの屋根に登る
「じゃあ、アタイは周りの雪どかすから、姉者は屋根よろしくッス」
「はぁ？！」
「はぁ、じゃないッスよ。こんなプレハブのあばら屋、ただでさえボロいのに、雪に加えて2人も乗ったら、屋根が抜けるッス
その点、姉者ならチビで体重も軽いから問題なしッス」
「テメェ…💢…ってかトレーナーはどうしたよ。こう言うのそこアイツにやらせるべきだろ」
「トレーナー達は、学園の正門前の雪かきが終わったら、トレセン内の各施設と商店街の雪かきに駆り出されたッス
昨日、学園からの通達があったッスよ」
因みにだが、ウマ娘にはチームの部室までの道と練習場の雪かきが課されている
「（舌打ち）あと、他のメンバーどうしたよ。なんで私たち2人だけでやってんだ💢」
「それについては知らないッス
さあ、無駄口叩いてないで、さっさとやるッスよ」
なんやかんやで無駄口を叩いて、2人は雪を片づけにかかった

2二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 00:47:27

ザッ…ザッ…
プイッ…プイッ…
「っ、それっ！」
ドサ…ドサ…
プギャアアァァァァ……
「ああっ？どうした愚妹？」
「？アタイじゃないッスよ」
「「じゃあ…？」」
と2人は、悲鳴がした方、プレハブの入り口側を見る。そこには、小高い雪山が出来ていた
プイィィ…プイィィ…
「聞き間違いッスかね？」「だな」
「プゥゥゥイッ！」
「ウワッ！雪山が動いた！」
「動いたじゃないプイ！さっさと助けろプイ！」
「…ってプイ先輩、なにやってんすか？」
「何って、練習場の雪かきが嫌だったから逃げてきたプイ」
「はい？…トレーナーと教師が出揃ってトレセンにいない今、練習場の雪かきの陣頭指揮は生徒会の仕事じゃないスか、会長自ら何やってんスか」
「そこは面倒くさかったから、コンちゃんに任せたプイ！
そもそもプイは、会長とかそう言う柄じゃないプイ」
「哀れコントレイル、だな」「ッスね」
どうせ今頃、同室のボンドと一緒に、この英雄サマがいなくなったことに気づいた副会長のドンナ寮長の大目玉を食らってるに違いない
つくづく真面目だと苦労が絶えないと思う
「まあ、ちょうどよかったッス、こっちの雪かき手伝えッス」
「えーーープイ」
「じゃあドンナ寮長に突き出すッスよ」
「……やるプイ…」

「よしッ、プレハブ周りが何とかなったら、あとは道の整備と、中の点検だな」
と、その時

3二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 00:48:08

みてるよ

4二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 00:50:37

プイプイがプイプイしとる…

5二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 00:51:45

埼玉紅蠍隊の方です？

6二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 01:00:45

「みなさぁぁぁぁあああん！！」
「おっ、あの声とあの名古屋走りは」
「お待たせしました！スノーダンプ持ってきました！！」
プレハブの周りに広がるちょっとした雪原を砕氷船のようにかき分けながら、1人のウマ娘が突撃してきた
「のわっ！」「ウワッ！」「プイッ！」
その勢いのまま、突っ込んできたせいで、3人は諸共に雪を喰らう
たちまち、プレハブの前に三つの雪山が出来た
「あれ？！みなさぁぁぁーん！」
「エールちゃん、ここッス」「助けてプイ」
「皆さん！雪に埋まってる暇は無いですよ！」
「誰のせいでこんな事になったと」「やめとけッス」
「あっ、そうでした！デュランダル先輩達から伝言です！
『私とスイープは寮の雪かきを手伝わされる事になったから行けない』です！」
「ありがとうッス」
「じゃあ、まあスノーダンプも着たところで、さっさと片づけようぜ、愚妹」
「ッチね」「プイ！」「はい！」
それからは早かった。元々体力に恵まれたウマ娘が4人、更に普段からトレーニングで育まれたパワーとスタミナをフル活用すると、プレハブ周りの雪はどんどん片付いてゆく
「これでひと段落ッスかね」

7二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 01:23:01

扉を開けてプレハブの中に入る。幸いな事に扉はスムーズに空いた
スイッチを押すと、カチ、カチ、パチッと言う音と共に電気もついた。どうやら壊れているところは無いようだ
「ひとまず何事も無さそうッスね。不幸中の幸いッス」
「これで、またこの小屋でコタツ入って、ミカン食べながら漫画が読めるプイ」
「おめーは何処の所属だ？英雄サマ」

先ほどスマホに学園からの連絡が来て、おおよその場所の雪かきは終了、あとは一部がトレーナーと合流して外の手伝いに向かうということで、各自は適当な所で終了、あとは休養としていいらしい
冬の太陽は既に中天を通り過ぎ、西の空は少し赤くなってきている
「プイッ…」
ポスッという音と共に、冷たい感触が頬に伝わる
「プッ…」
「何スカ？」
振り返ると、ニヤニヤした顔で雪玉を作ってる英雄サマがいた
「子供ッスか？」
「せっかくこんなに雪があってこれやらないなんて、人じゃないプイ。そりゃプイッ」
見切って避ける、と思ったら顔が避けた所に別の雪玉が飛んできた
「フッ、甘ーな愚妹。おしるこより甘…」
と姉者の顔にも雪玉が直撃
「そっちこそ甘々プイ」
「やったな、英雄サマ。いいじゃねえか、その挑戦受けて立つぜ」
「全く、2人して…」
２つの雪玉が顔に直撃
「プププープイ」「ひでー顔だな愚妹」
流石に堪忍袋の尾が切れた
マスクを外して、エンジン始動。スイッチオン
最近トレーナー以外にはやってなかったしそろそろいいかも我慢できない

「　ｋｒｓ　」

8二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 01:35:06

あーあーあー

ドンナさんこっちです

9二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 01:36:30

これスレ画本人？

>>12

10二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 01:37:53

続きプリーズ

11二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 01:43:25

たちまちにプレハブ前は、雪玉が乱舞する弾幕決闘の会場となる
「フハハハハ、やっぱ甘ーな」「そんなへなちょこ当たらないプイ」「動くなkrs」
英雄サマはやけにヌルヌルした動きで2方向からの弾幕をグレイズしていく
「ボガッ？！」「プイッ？！」「ッス？！」
と、その時横合いからの雪玉が、三人の顔面にピチュ（当た）る
見れば案の定というか、この子がこんなノリで大人しくしてるはずがない
「雪合戦ですかああぁぁぁぁああ！！私も混ぜてくださああぁぁぁぁあい！！」
そんな声と共に、弾幕が追加される
「プイッ！？ちょ、なんでこっちばっかり狙うプイ！プキュゥ！」
また英雄サマがピチュる
「エールちゃん！！まずはそこの一着至上主義者を徹底的に狙うッス！！」
「ちょ、卑怯プイッ！」
「テメェ！この愚妹！こっそり氷入れてんじゃねぇ！ツララもだ！やめろ！krsぞ！！」
「甘いと言ったのはそっちッスよ姉ジャア！！」
「動くもの全てが敵でええぇぇぇええす！！！」
「あ、駄目だこの子が一番ヤバいッス」
「とりあえず逃げるプイ」
「愚妹、英雄サマ、一旦休戦だ。あの暴走名古屋雪玉マシンから沈めるぞ」
「ッスね」「プイ」
そんな休戦もひと時のこと、敵も味方もありはしない。とりあえず自分以外に雪玉を投げつける、子供じみた雪合戦
なんだかもうどうでもいい、全てを本能と童心に返して、雪玉を投げる
「おやおや、なんだか面白い事になってるじゃないか。私も混ぜてくれよ」
「うわーみんな凄い顔だよ☆」
「ちょっと！私も混ぜなさいよ！」
雪かきが終わったのか、ウチのチームの聖剣さんとウマスタグラマーに魔女っ子がやってくる

12二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 01:44:58

>>9

ふたば産のコラです

元はこれ

#ウマ娘ウマ娘Twitterまとめ2 - ゆまゆまのイラスト - pixivちょっとずつ描いてたやつwww.pixiv.net

13二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 01:49:56

三冠馬とエールちゃんともう1人がわかんね誰だっけか

>>14

14二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 01:50:57

>>13

ドリジャの兄貴ね

>>15

15二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 01:53:55

>>14

あ〜だからオルフェと姉妹ね thx

エールちゃん名古屋呼ばわりなのは暴れ馬だからかと思ったら名競って冠名なんだね

16二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 01:59:58

更にプレハブ前は収集のつかない事になる
これを収める難易度はlunaticだろう
「プッププイプーイ！楽しいプイねー！」
「勘弁しろッス！」
「まんじりともせず喰らいやがれ！」
「聖剣の一撃！」
「ちょっと！避けないでよ！」
「うわぁぁぁあ的がいっぱいですぅぅうう！！これはいいですうぅぅうう！！狙いをつける必要もありませぇぇぇええん！！」
「ふふふ☆」
と、その時
「ようやく見つけましたよ。会長。
後輩に雪かきを押し付けて、ご自身は雪遊びですか」
声の方を見ると、正しく鬼の形相をした副会長が立っていた
「「「あっ」」」

「プイイイィィィィィ」
そんなこんなで雪合戦は終了、ウチら全員ドンナ寮長の大剛雷を喰らい、英雄サマは鬼の国に連れ去れていった
あと、後でやってきたトレーナーがkmかったので、雪だるまの芯材にした事が今日の締めくくりとなった

それと数日後に雪合戦に参加したみんなまとめて風邪をひいたのが、本当のオチかもしてない