【🎲あり】あなたはペルレイノの新たな住人

  • 1二次元好きの匿名さん24/02/28(ć°´) 21:37:41

    「冷たっ」

    目を覚ました私の第一声はそれだった。全身が水に浸されていることに気づくと同時に口に出していた。

    ここはどこだろう?見渡す限り、水、水、水……それ以外のものは無いのか?人影もない。ここにいるのは私のみのようだ。

    そもそも、何故この様な奇怪な場所に私はいるのだろう?少し思い返してみよう。どこから来た?先日何をしていた?……思い出せない。何もわからない。

    持ち物や身なりから何かわかるかもしれない。自身の身体を確認し、ようやく私は気づいた。……ヒレがある。手や足の代わりに青い鰭が付いている。私は俗に言う『人魚』とやらか?訳が分からない。もしや夢なのではと思い頬をつねるも痛みだけ受けるのみだった。

    ……現状得られる情報はそれだけである。八方塞とはこういうことなのだなと頭を抱えた。この地に誰もいないのだとすればいよいよ私は何もできない。

    微かな希望に賭け、声を上げる。私の声は清水に吸い込まれただけだった。誰も来ない。頼れるのは自分だけのようだ。


    不慣れな足で何とか立ち上がり、その場を去ろうと心を決める。しかし、その覚悟は直ぐに躓かされることとなった。

    「ねえ、君」

    不意に声を掛けられる。素頓狂な声を出しその場に倒れこんでしまった。……突然のことで少々動揺した。まさか人がいるとは。

    振り返るとそこには__


    話しかけてきた人物>>6

  • 2二次元好きの匿名さん24/02/28(ć°´) 21:38:30

    ヴィサス=スタフロスト

  • 3二次元好きの匿名さん24/02/28(ć°´) 21:38:31

    復帰後初の試みです。
    毎日この時間に進められたらいいなと思ってます。
    駄文は許して……

  • 4二次元好きの匿名さん24/02/28(ć°´) 21:39:54

    エーリアンキッズ

  • 5二次元好きの匿名さん24/02/28(ć°´) 21:40:46

    ドクトル

  • 6二次元好きの匿名さん24/02/28(ć°´) 21:40:52

    シェイレーン

  • 7二次元好きの匿名さん24/02/28(ć°´) 21:40:58

    洗脳光線

  • 8二次元好きの匿名さん24/02/28(ć°´) 21:55:08

    「ここの子じゃないわね?一体どこから来たのよ」

    目つきの鋭いツインテールの少女。初対面だが私は彼女に対して「接しづらそう」という印象を抱いた。関わらないでおこう。そう思ったのも束の間、彼女の姿が私と似た人魚の形を成していることに気づき、立ち去ろうとする自らの足を止めた。私のこの姿は然程不思議なものではないのだろうかと憶測する中、彼女はお構いなしに話を続ける。

    「見た感じ私たちと同じみたいだけど……姉妹にこんな子はいないわね。とりあえずアンタが何者なのか教えてほしいんだけど」

    私は黙ることしかできなかった。それもそのはず、私のことを知る記憶などというものは現状存在しない。むしろその質問はこちらがしたいくらいだ。

    「黙ってても分からないんだけど?名前は?」

    名前。その言葉が私の奥底に眠る何かを呼び起こした。そうだ、私にも名の一つくらいあるはずだ……

    古来より姓名というのは国や民族、背景となる社会や文化により多種多様な形をとるものである。自分にも『それ』が込められているということを私は今直感した。

    「……先に名乗らせるのも失礼よね。私はシェイレーンよ。アンタは?」


    私の名前>>11 ~ >>15

  • 9二次元好きの匿名さん24/02/28(ć°´) 21:57:28

    トロイメア・マーメイド

  • 10二次元好きの匿名さん24/02/28(ć°´) 21:58:11

    レア・フィッシュ

  • 11二次元好きの匿名さん24/02/28(ć°´) 21:58:29

    寿限無寿限無…

  • 12二次元好きの匿名さん24/02/28(ć°´) 21:58:53

    ルートウォーター

  • 13二次元好きの匿名さん24/02/28(ć°´) 21:58:59

    名もなき竜 ティマイオス

  • 14二次元好きの匿名さん24/02/28(ć°´) 21:59:26

    マーピス

  • 15二次元好きの匿名さん24/02/28(ć°´) 21:59:39

    ウパニシャッド

  • 16二次元好きの匿名さん24/02/28(ć°´) 22:01:25

    上から1,2,3,4、5です

    dice1d5=5 (5)

  • 17二次元好きの匿名さん24/02/28(ć°´) 22:01:54

    ウパニシャッド

  • 18二次元好きの匿名さん24/02/28(ć°´) 22:08:06

    古代インドの哲学書の総称か

  • 19二次元好きの匿名さん24/02/28(ć°´) 22:15:52

    ウパニシャッド。近座を意味する言葉であるが、転じて秘教というような意味となったとされる。
    脳裏に一人の『神』が映る。知らぬ男だ、だが他人とは思えない。私のこの名と関係があるのだろうか?
    「贅沢な名前ね。呼びにくいしなんかムカつく名前……」
    そんなものを私に言われてもどうしようもない。私も咄嗟に「これが自分の名だ」と感じたのだ。何より、他に良い言葉も出てこないし……
    「……で?その、ウパニシャッド?は現状自分がどこから来たのか、どんな存在なのかもわからなくって迷子になってる……って解釈でいいのよね?」
    小さくうなずく。私の態度を見て察したのだろうが、それ程わかりやすかったのか全部図星だ。なんなら行く当ても無い八方塞の状態である。
    「とにかく、見た感じアンタは私たちの仲間みたいだし……どうせ寝泊まりする場所もないんでしょ?しばらく此処にいなさいよ」
    察しが良くて本当に助かる。しばらく食と住には困らなさそうだ。自分が何者かがわかるまではこの水の世界__『壱世壊=ペルレイノ』にお世話になることだろう。

  • 20二次元好きの匿名さん24/02/28(ć°´) 22:17:49

    ウパニシャッド…贅沢な名だねぇ…今日からお前の名はヴェーダだよ!

  • 21二次元好きの匿名さん24/02/28(ć°´) 22:29:51

    シェイレーンに連れられて、三人の人魚と同じ空間に放り込まれた。顔合わせ、とは聞いていたが何も新参者一人を放置することないだろう。

    「ウパニシャッド?あなたウパニシャッドって言うのね!私達の知り合いにそんな豪華な名前の子いないよー!」

    末っ子と見て取れる幼子、メイルゥがベタベタとくっついてくる。距離感がおかしいことだけは確かだ。何とか引きはがそうとするも、純粋無垢と感じさせる彼女の姿を見ていると鬱陶しさもどうでもよくなってしまった。

    「まだ初めましてなんだし、ちょっと自重しようよ……ほら、多分困ってるよ」

    そんなメイルゥを少し暗そうな少女、ハゥフニスが宥める。自分は大丈夫だ、という意思を伝えてはみたが、やっぱりオドオドした様子だ。そんなに気を使われると私も申し訳なくなってしまうからやめてほしいまである。そして、そんな二人を引き剝がすとりわけ存在感を放つ人魚がいた。

    「こら、初対面でそんなにグイグイ行っては困りますわよ?……皆、癖の強い子達ですが、仲良くしてくださいね。」

    長女のキトカロス。恐らくペルレイノの現支配者なのだろう。彼女は「少女」というには少し美しすぎる。

    「ようこそ、ウパニシャッド。わたくし達はあなたを歓迎しますわ。ここに来たからにはあなたも姉妹の一人、家族ですわ」

    家族。素敵な響きだ。得体の知れない者をすぐに歓迎してくれるような場所があるとは思わなんだ。それにしても、姉妹……私は恐らく__


    1でメイルゥより下(末っ子)、2でメイルゥ‐ハゥフニスの間、3でハゥフニス‐シェイレーンの間、4でシェイレーン‐キトカロスの間に位置します

    dice1d4=2 (2)

  • 22二次元好きの匿名さん24/02/28(ć°´) 22:30:54

    いやぁ長い!毎日このくらいの時間に更新したいと思いますので今日はここまで。気長に見てくれると嬉しいです
    割と幼い子になった……

  • 23二次元好きの匿名さん24/02/28(ć°´) 22:33:48

    おつ

  • 24二次元好きの匿名さん24/02/28(ć°´) 22:34:23

    追記:時間が空いたらこの辺の時間じゃなくても保守がてらに続き出すかもです。それではまた明日……

  • 25二次元好きの匿名さん24/02/28(ć°´) 22:36:51

    見てるぞ

  • 26二次元好きの匿名さん24/02/28(ć°´) 22:37:53

    おつ

  • 27二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 06:56:56

    保守

  • 28二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 14:00:46

    少々セルフ保守
    今夜も進めますよ〜

  • 29二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 14:08:26

    わーい

  • 30二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 21:47:03

    そろそろかな?

  • 31二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 21:48:31

    私は漸く自分が想像よりも幼いということに気づいた。メイルゥよりかは年上だろう……しかし、ハゥフニス以上でもなく、同等または年下なのだろう。少なくとも姉は二人。厳しくものを言われる気がしてやまない。

    これからの生活を憂う暇もなく、私の前にもう一人__今度は正真正銘の人間が現れた。男だ。人魚ですらない。とっさに身構える私を見るとその男は少し驚いた様子を見せ、そして直ぐに落ち着きを取り戻した。

    「驚いた……まさかここに新たな人魚が来るとは。心配しないで、私は君に危害を加えるつもりはない」

    「もうっ、そこは『私は君の仲間だよ』くらいの言葉言ってみなよ!レイノハートはそういうところ駄目なんだから~」

    長髪の男、レイノハートが何とか言葉を絞り出すも、この場面での最適解を知るメイルゥがすかさずツッコむ。他の人魚たちも同じような反応を取る。敵ではないようで安心した。

    「……初めまして。私はレイノハート、ペルレイノの支配者”だった”者だ。今は彼女たちと自由気ままに過ごすいち人間に過ぎないがね」

    丁寧な自己紹介に私は会釈で返す。別にここは人魚だけの楽園というわけでもないらしい。そう考えるといつ自分が迫害されるかと不安になる。尤も、彼らの存在がある限りそういうのは無さそうだが。

    私は人間である彼にいくつか質問することにした。この世界のことをもっと知らなければならない、その為にはペルレイノ以外も知っているであろう彼の引き出しから少しでも情報をもらわなければ。


    私が投げかけた質問>>35

  • 32二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 21:50:58

    壱世壊って事は他の世壊もあるの?

  • 33二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 21:51:03

    ここ以外にも場所はあるの?

  • 34二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 21:58:40

    他の世壊に行く方法はあるの?

  • 35二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 22:01:26

    他の世壊についても教えて欲しい

  • 36二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 22:17:56

    壱とナンバリングがされてる以上は弐、参、肆と続くはずだ。果たして世壊はどれほどあるのか。他の世壊を知れば、そこに何かしら自分を知るヒントがあるかもしれない。

    「成程、他の世壊か。それじゃあ簡単に説明するが、現在我々とコネクションのある世壊は他に三つ。まずは__」

    彼が言うにはペルレイノの他には「肆世壊=ライフォビア」「伍世壊=カラリウム」「六世壊=パライゾス」の三つが存在するらしい。それぞれ住人の特徴は違えど、共通点として『ヴィサス=スタフロスト』とうり二つの存在がいるとのこと。レイノハートはそれの一人らしい。

    これらの世壊は、かつてはほぼ接点がないどころか敵対関係まであったとのことだ。一体何がどうなってそのすべての勢力が仲良くなったのか、私には見当もつかない。それにもやはりヴィサスという存在が要となったらしいのだが……

    「機会があればそれらの世壊にも顔を出すといい。世壊の行き来は簡単にできるのでね」

    それがどういう理屈なのかはわからないがそれなら都合がいい。時間を見つけてそれらの世壊を調査せねば。いや、それでは遅い。今すぐにでも向かわなければ……と、色々考えていると突然メイルゥが私の顔を覗き込む。

    「ねーえ、そんなに考え込んじゃ楽しくないよ?まずは私たちと仲良しになろうよ!」

    仲良しこよしに気を取られて自分の為すべきことを見失ってはいけない。彼女の言葉を遮ろうとすると口を開くが「あまり深く思いつめるのも毒ですわ」というキトカロスの言葉でどうにも何も言えなくなってしまった。

    人との仲を良くするためには同じ時間を過ごすといいと聞く。私はまず__

    1でメイルゥ、2でハゥフニス、3でシェイレーン、4でキトカロス、5でレイノハートと交友を深めます

    dice1d5=1 (1)

  • 37二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 22:29:14

    年下の子は深めやすいよね

  • 38二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 22:34:34

    一体何度水浸しにされたことだろうか。いくら水の世界だとは言えここまで集中放火されると気に障るものがある。私はまだ人魚の体に慣れてない。濡れた状態がデフォルトではないのだ。

    「えへへ~、水浴び楽しいでしょ~?ウパちゃんも水浴び最高と言いなさーい!」

    覇気のない声で「水浴び最高」と呟く。やる気がない、やり直しとのこと。やけくそに声を荒げ「水浴び最高」と叫ぶ。水浴びへの愛が足りない、やり直しとのこと。付き合ってられない。人選を間違えた気しかしない。

    ちなみに、「ウパちゃん」というのは私のことである。ウパニシャッドと一々言うのは面倒らしい。勝手にあだ名まで付けて何がしたいのだ。

    「……ねえ、もしかしてあんまり楽しくない?」

    自信の無さそうな声でメイルゥが話しかける。しまった、少し露骨すぎただろうか?そんなことない、と誤魔化すも彼女は納得のいかない様子だ。 

    「噓だよ、だってさっきから面倒くさそうだもん」実際乗り気じゃないからその通りだ。「やっぱり距離感おかしい?おかしかったよね?」何一つ間違っていない。興奮しすぎるのも大概にしてほしい。

    「えっと……ウパちゃんがやりたいことって何かあるかな?私、そっちに合わせるよ」

    ようやっと初対面の人間との接し方を思い出したのか内容を決める権利を譲渡してきた。私が今したいことか。しいて言うなら__

    >>43 ~ >>45

  • 39二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 22:35:11

    明日は安価からダイスで決めます。スローペースだけど許して……

  • 40二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 22:40:00

    >>39

    面白いからいつまでも待てます

  • 41二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 22:42:40

    ウパちゃんめんどくさがりなのか

  • 42二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 22:44:50

    お医者さんごっこ

  • 43二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 22:45:42

    2人でボディペイントして異性が大勢いる場所に行く

  • 44二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 22:46:21

    チェス

  • 45二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 22:46:40

    デュエル

  • 46二次元好きの匿名さん24/02/29(木) 22:46:45

    恋人ごっこ

  • 47二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 00:47:27

    もしかしたら出先でホスト規制あるかもだから深夜だけどダイスだけ振って寝ます……

    順に>>43,>>44,>>45です

    dice1d3=2 (2)

  • 48二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 08:12:45

    保守

  • 49二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 08:17:12

    チェスはキトとハゥフニスが強そう

  • 50二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 17:10:42

    保守

  • 51二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 18:10:00

    マインドスポーツの一つ、チェス。その文化的背景からボードゲームであると同時にスポーツ、芸術、科学としても解釈される。私はチェスが好きだ。合理的判断により得られる勝利、あらゆる偶然性を排除した公平且つ絶対の遊戯。水浴びだなんて得体の知れない物をやるよりかはこっちの方が性に合う。

    「ええっと、確かショウギに似てるゲームだよね?私やったことあるよ!一回だけだけど……」

    構わない、と私は続けた。ルールさえ把握していれば誰でもできるゲームだ。何より彼女にこの提案を拒否する権利はない、遊戯の内容を決めるように促したのは彼女自身だ。

    「確かこの辺に……あった!ちょっと借りますよーっと……お姉ちゃんが時々遊んでるだよね」

    そう言うとメイルゥは何処からか駒とボードを取り出した。現地の素材で作られたからか、どの駒も透明感のある色合いだ。中々洒落た物を使うじゃないか、と感心する間も無く彼女は丁寧に駒を初期地に並べていく。

    ……やはり彼女は経験に乏しいようだ。キングとクイーンの位置が逆だ。間違いを指摘すると、「わざと間違えただけだよ」と顔を赤くして駒を戻した。成る程、この程度の相手なら簡単に打ち負かせそうだ。


    勝負の結果>>57

  • 52二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 18:10:22

    今日は都合によりこれが限界……申し訳ない
    明日明後日は休みなんで予定の時間以外のタイミングでも進められるかもです

  • 53二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 19:22:45

    >>52

    はーい、自分の都合を優先してください

  • 54二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 19:23:41

    ウパちゃん圧勝
    メイルゥが調子に乗る盤面にした後にいつの間にか詰ませる

  • 55二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 19:28:40

    メイルゥ辛勝
    ウパちゃんが舐めプをし過ぎて負けの要因に

  • 56二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 19:40:23

    ウパニシャッド勝利

  • 57二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 19:41:57

    ウパニシャッド圧勝
    メイルゥに全裸土下座させる

  • 58二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 20:15:21

    流石にダメでは?

  • 59二次元好きの匿名さん24/03/01(金) 20:29:41

    流石に大丈夫でしょ

  • 60二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 07:11:00

    保守

  • 61二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 09:54:16

    身ぐるみを剝がされ、地に伏せられた少女が一人。現在彼女は、私との勝負に負けた代償を払っているところだ。仕合は一方的なものだった。最終的にはキング以外を全て奪われるという始末。いくら経験が浅いとはいえ、少しくらいは張り合えてくれたっていいだろうに。彼女の服が脱がされているのは私の所為ではない。彼女自身で「負けたら全裸で土下座する」とか言うものだから……
    「……ウパちゃん、容赦ないね」
    こんなはずじゃなかった、とでも言うかのように掠れた声でメイルゥが呟く。私も手加減しようかとは思ったが、勝負事で手を抜きたくないというのもあり……何より負けたら面白いことになりそうだと思ってしまったために一切の慈悲を捨て今回の試合に臨んだわけだ。予想通り、絵面はとても面白いと思う。クスクスと笑い、再戦をするかどうか問うてみると「もちろん!ウパちゃんが負けたら脱いでもらうよ!」とうっきうきで乗ってきた。
    だが解せない。まさかの脱衣チェスでここまで盛り上がれる人がいるとは。面白さを感じる反面、私は彼女が理解できずにいた。別に彼女にとって楽しいことをしているわけでもないのに……負けたら脱ぐんだぞ?露出狂なのか?
    「メイルゥ、君は今楽しいかい?」
    自然と口に出していた。ほぼ初対面の相手から嫌がらせまがいのことをされているのに嫌そうな態度一つ取らない彼女を少し疑ってしまったからだ。何か裏でもあるのではないだろうか?後の復習の材料にするとかないか?
    「あ!私のことは心配しないでいいんだよ!ウパちゃんが楽しければ私は満足!それに、私はウパちゃんと一緒にいられればそれだけで楽しいかな。こうやって過ごしていけばさ、どんどん仲良しになれるしね~」
    疑った自分を殴りたい。彼女は私のことを第一に考えてくれていた。『何をするか』ではなく『誰と過ごすか』。彼女にとって私との時間が宝であり、それが脱がされようが完封されようが彼女にとっては何ら問題は無かったのだ。
    「ほらほら、次こそは脱いでもらうからね?さあもう一勝負!」
    さて、彼女はあと何試合分服を着れないだろうか。そう期待しつつ、私は駒をまた一つ動かした。

  • 62二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 09:54:48

    昨晩は姉妹揃って夕飯を食べた。あの男、レイノハートはどうにも料理が上手で毎日人魚全員に食事を作っているらしい。しかし、あのテールスープとやらは絶品だった。夜はメイルゥと同じ布団にお邪魔させていただいた。客人の立場で贅沢なことを言うが、少々彼女は寝相が悪い。多分私は大分うなされていただろう。驚いたのが、私が目を覚ますとメイルゥは私の上で眠っていた。起こさずに下ろすのが大変だった。

    「おはようウパニシャッド。昨日はとても楽しそうだったわね」

    そう声をかけたのは私を拾ってくれた恩人、シェイレーンだ。寝起きが悪いのか、寝癖を直さないまま朝食に出向いているではないか。彼女のそれを指摘すると、別にいいじゃんと一蹴してきた。彼女は外出する予定がいないのだろうか?いや、ないにしてもそれは直すべきだと思うが……

    「ウパちゃーん!おっはよー!」

    ああ、見つかった。誰よりも活気に満ち溢れた声が鼓膜の奥を刺激する。うるさい。シェイレーン曰く、メイルゥは毎朝このテンションらしい。早朝なんだ、もう少し落ち着いてくれたっていいのに……

    「ウパちゃんウパちゃん、ご飯食べ終わったら今日は冒険に行くよ!昨日、他の世壊に行きたくってうずうずしてたでしょ?」

    好都合だ。同伴がいれば他世壊の住人からも疑われることはないだろう。昨日時点でも大分衝動を抑えていたが、こんな所で昇華させてくれるとは。私が提案する行先は一つ__


    行き先>>66 ~ >>68

  • 63二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 10:18:04

    安価先が遠い…

  • 64二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 10:34:43

    パライゾスは危険っぽいからそれ以外かな

  • 65二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 10:35:59

    かそく

  • 66二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 10:36:17

    アムリターラ

  • 67二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 10:38:17

    ライフォビア

  • 68二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 17:09:57

    パライゾス

  • 69二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 17:45:32

    続き夜のいつもの時間に書こっかな……

    上から>>66、>>67、>>68です

    dice1d3=3 (3)

  • 70二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 18:16:03

    よりにもよって

  • 71二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 22:08:02

    ああもうどうしてこういう日に限って鯖が死ぬんだちっくしょう!
    続きもうちょいで書けるから少しお待ちを……

  • 72二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 22:08:30

    まちますよい

  • 73二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 22:14:09

    六世壊=パライゾス。赤き武人「クシャトリラ」の支配するその街並は、私の過ごしたあの場所とは文字通り『異世界』であった。見渡す限りの機械。一瞬SF小説が現世に現れ出たのかと錯覚してしまった。

    「まずは上様に会いに行こっか!最初はちょっと怖いかもしれないけど……いい人だから心配しないでね!」

    上様とは何ぞ。主に高貴な身分の者に対して用いられるこの単語……ここには将軍か何かでもいるのだろうか?畏れ多くて足が止まるわ。

    この世壊では時々、鎧を身にまとった人(人かどうかは怪しいラインではあるが)を見かける。メイルゥはそのような者達にも気さくに挨拶を投げかけ、彼らもまた彼女に応える。メイルゥの性格から少し予想はできたが、やはり顔は広いみたいだ。

    「お、メイルゥちゃんおはよう。今日はお友達も一緒かい」

    「オーガさんおはよー!上様探してるけどどこにいるかわかるー?」

    オーガ、と呼ばれた筋骨隆々の武人がメイルゥに話しかける。その体格は圧が凄いから少々離れてほしい。彼は中々彼女と仲が良いみたいで、他愛のない話題で盛り上がっている。数分私を置いてきぼりにした後、メイルゥがこちらに戻ってくる。オーガさんが上様のところへ案内してくれるらしい。よりにもよってこのデカいのがガイドさんかよ。

    「上様ならまだ此処にいるってさ。ささ、早く案内してちょーだい!」

    アポ無しで他の世壊にお邪魔するその勇気は私も見習うところがあるかもしれない。オーガ曰く、上様とやらは現在__


    ライズハートが現在何をしているか>>76

  • 74二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 22:15:51

    なんか平和?

  • 75二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 22:19:24

    モチツキ

  • 76二次元好きの匿名さん24/03/02(土) 23:07:43

    おにぎり作り

  • 77二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 07:59:39

    くっそ鯖が……
    セルフほしゅ

  • 78二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 13:23:47

    オーガに連れられて中心街(だと思われる)に存在する大きな屋敷にお邪魔させてもらった。街並みからもわかっていたが、この世壊のベースは「和」のようだ。よく考えればここの住人が纏っていたのも甲冑に似たものであった。……なんて話をすれば、前方より武士のようなクシャトリラがやって来るではないか。

    「これはこれは、メイルゥ殿と……おや、みない顔ですね」

    「ユニコーン、おはよー!この子はウパニシャッドのウパちゃん!昨日やって来たばっかなんだ〜」

    ユニコーンと呼ばれた剣士の形をした男は礼節を重んじるようで、新参者の私にも丁寧に接してくれた。オーガがライズハート様は何処だ、と問うと彼は居場所を知っているらしく案内を変わってくれるとのことだ。それにしても、オーガは別に上様とやらの居場所を知っているわけではないのか。

    ユニコーンに連れられて来たのは厨房である。こんな場所に高貴な人間がいるわけないとか思っていると、メイルゥは黙々と料理をしていた一人に飛びかかっていった。いや、まさか……?

    「上様ー!!遊びにきたよー!!」

    「また貴様か、相変わらず突然来るな」

    上様だった。おにぎり握ってるこの男がライズハートらしい。彼は私を見るなり不思議そうな顔をしたが、メイルゥがすかさず説明することで普通に納得した。

    「ウパニシャッド、と言ったか。貴様が何者かを問う気はあまりない。問題は貴様らは二人で何しに来たのかと言うことだ。」

    自分の時間はしっかり確保したいタイプなのか、アポ無しで来た事については少々怒っているようだ。……まぁ、私もメイルゥにいきなり連れられたものだから別に何かしに来た訳ではないのだが__


    二人がパライゾスに来た理由>>81

  • 79二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 13:24:22

    冒険

  • 80二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 13:24:42

    デート

  • 81二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 13:24:52

    イチャイチャ

  • 82二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 18:08:14

    「えへへ〜、おにぎり一つもーらいっ」

    「やめろ、ここに貴様に渡していい物は一つもない」

    ……私の居場所がないな。二人でいちゃつきながらおにぎりを作っている。悉くメイルゥにつままれるために一向に増えていかないが……

    「メイルゥ殿はパライゾスに来るなりライズハート様とお遊びになられまして……彼女は恐らくとてもライズハートの事を気にいってらっしゃるのでしょう」

    はぁ、としか返しようがないのが。その情報をもらったところで待ちぼうけを食らっている私をどうにかできる訳ではないだろう。寧ろそっちがメインだったのかと追い討ちをかけられたまである。

    それにしても、二人の様子を見ていてわかったのだがライズハートは中々面白い反応を示している。一見怒っているようでも全てのちょっかいに対して適切な反応を素早く返している。メイルゥからすれば「とりあえず何かしてやろう」といったところか。彼女が気にいるのもわかる気がして来た。

    ……おや、メイルゥが手招きしている。成る程、私も何かしてやれってか。面白い、彼は初見の人間にはどのような対応をするのか__


    ウパちゃんがライズハートにしたちょっかい>>85

  • 83二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 18:49:22

    クシャトリアティアラメンツの製造方法を聞く

  • 84二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 18:50:05

    デフォだと部下の方が強くない?

  • 85二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 18:50:56

    クシャティアラ紹介して
    あと材料と製造方法教えて

  • 86二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 19:54:47

    今日明日明後日は夜無理そう……
    明日明後日はホスト規制食らってなければ何とか進められそう

  • 87二次元好きの匿名さん24/03/03(日) 20:14:59

    落ちちゃ〜う

  • 88二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 07:40:48

    ダイナミックセルフ保守
    スレが落ちることだけは避けなくてはならない、読者が消えない限り意地でも完走しますぞ

  • 89二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 09:44:19

    ここに来る道中、不思議な物を見つけた。我々ティアラメンツを模したアンドロイド(推測だが)が街中にいたのだ。精巧に作られていた。王冠や鰭までティアラメンツそっくりだった。しかし、今思い返しても長女キトカロスにそっくりなのだ。製作者は恐らくライズハート、彼があんな物を作ったのは何かしら因縁なり何なりあるのだろう。きちんとした理由なら私の揶揄いに耐えられるはずだ、少し引き合いに出してみよう。
    「人魚型のクシャトリラ、私の好みにピッタリだ。ちょっと紹介してくれないかい?」
    「もっと他に好くべき奴らがいるだろう。何故わざわざ同形のティアラメンツ・クシャトリラに目をつけたんだ?」
    よし、濁して来た。コレは愛着持っている者の反応だ。未だ冷静を保っているように見えるが私の目は誤魔化せない。あの堅物を何とか動揺させたい。もう一押し。
    「減る物じゃないんだ。せめて作り方と材料だけでも」
    「ならん!企業秘密だ」
    成る程、どうやら「自分だけが保有している」事に対して執着しているようだ。さては彼はキトカロスのことが……いや、多分そうだ。メイルゥが追撃をかけだした。ユニコーンまで乗っかって来た。大分爆弾発言をしてしまったと悔いる次第だ。本音?言うまでもなしだ。
    「上様はヴィサス様に取られたのが悔しいんだよ、ねっ?」
    「違っ……、ウパニシャッド貴様ぁ!」

    ちなみにこの後昼食を一緒させていただいたのだが、私だけおにぎりの具が入っていなかった。はて、私は何かやってしまっただろうか。

  • 90二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 10:29:14

    結局、ライズハートとは時々遊びに行ってやる仲になってしまった。そのほとんどがメイルゥと二人で玩具にするぐらいなんだが……なんやかんやちゃんと話とかはしたりしてる。

    彼の大きな魅力は巨大な戦艦「シャングリラ」を保有している事だ。最初見た時のサイズには勿論驚かされたが、あらゆる世壊を飛び回るほどのスペックとまで言う物だからクシャトリラがどれほど大きい戦力であるかを実感した。全世壊でやり合ったらパライゾス陣営が圧勝なのだろうと言ってみたが、ライズハート曰く仮にそんなことをしたら「悔しいがヴィサスの一人勝ち」になるとのことだ。前々から思っていたが、そのヴィサスとやらは相当な人物なんだろう。……私にはそうは見えない。目の前にいるカードをいじくり回して壁とやってるような奴がそんな偉大な人間にはとてもじゃないが思えない。

    「……違うなぁ、ここだと誘発がケアできない。もっと別のルートを考えなきゃ」

    「ヴィサス様、そろそろ先行ワンキルから離れてくださいな」

    キトカロスと同伴でヴィサス=スタフロストと会う約束を入れてもらったのだが、私が彼を見つけた時からずっとこの調子である。ワンキルって何だ?

    「うーん行き詰まった……しょうがない、一回やめにしよう。ウパニシャッドだっけ?僕に会いたいって聞いたけど」

    問うことは一つ、「私が何者か」だ。ペルレイノで目を覚ます以前の記憶を私は持っていない。何なら自分がどんな存在なのかも把握できていない。ならばどうするか?この世界をよく知るであろう彼を頼る他ない。何か情報が得られれば良いのだが__


    ウパニシャッドが何者か>>93、>>94、>>95

    彼女のことならちょっとした情報でも可

  • 91二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 10:31:12

    元々はティアラメンツじゃない

  • 92二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 16:16:14

    元研究者

  • 93二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 16:30:39

    哲学者の娘

  • 94二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 17:15:07

    深く詳しい事はあまりわからない

  • 95二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 19:12:30
  • 96二次元好きの匿名さん24/03/04(月) 21:10:23

    微保守
    安価ありがとう、明日続き行くよ〜

  • 97二次元好きの匿名さん24/03/05(灍) 08:02:34

    「この世界に一番詳しいとはいえ、僕も神様じゃないからなぁ……全て把握しきっているわけでもないんだ。詳しいことはよくわからないんだ」
    私は少し彼を過大評価しすぎていたようだ。いや、彼がわからないのも当然のことだ。新世壊のトップに立ったとはいえ元は彼自身がビジターのような存在だった、いわばただの後継者の立ち位置に過ぎない。元々この世界に君臨していた上位的存在なら、まだしも……
    「……ただ、君についてなんだが一つだけ。たった一つだけはっきりしていることがある」
    その言葉は落胆する私を復調させるには難しくなかった。そう、些細な情報でも良かったのだ。私自身を理解できるのであれば。しかし彼は何かととある事実が何なのかを伝えるのを渋っているようだ。
    「でもこれは、君にとってかなり衝撃的な真実だ。受け止められるかどうか」
    関係ない、早く教えてくれ。急かすように私は呟く。ようやくヴィサスは観念し、そして口を開いた。
    「元々居なかったんだ、『ウパニシャッド』だなんていうティアラメンツは。君はある日突然生まれ落ち、人魚の身体と名を与えられた。存在するはずがなかったんだ。考えられるのは……君はそもそも『ティアラメンツではない』」
    ……この人魚の身体は本来の私ではないと言う解釈か?いや、それはどうでもいい。存在するはずがなかった?それが本当なら私に最初から過去の記憶なんて存在しない。何かの気まぐれで彼らの物語に組み込まれた、中途半端な存在が、私……?

    記憶が流れ込んでくる。いや、上書きされる感覚に近いか。……名前を思い出した時と近い感覚だろうか。この記憶は……誰だ?浮かんできた人物に「親」のような安心感を抱いた。哲学が……何だって?その言葉が何か引っ掛かる。

    「……ウパニシャッド!大丈夫?」
    キトカロスの声でようやくこっちの世界に戻ってきた。ちょっと記憶が混濁したようだ。駄目だ、少し疲れた。二人に「休んでくる」と伝えて、私はその場を後にした。深く考えるのは後にしよう……

  • 98二次元好きの匿名さん24/03/05(灍) 13:07:48

    ……頭が痛い。先程の一件で色々な情報を貰いすぎた。ペルレイノの湖に浸かり一つづつ情報を整理していく。

    一つ、私の存在は元々あるはずがなかったということ。私は突然としてペルレイノに現れ、同時にティアラメンツとしての身体を手に入れた。何者かの悪戯なのか、はたまた私が何かをしでかしたのかは未だ謎。

    一つ、「哲学者」と言う単語が私と深く関わっているということ。あの時感じた安心感……脳裏に現れたアレは私の親だったり?彼は人魚の形はしていなかった、もし彼が私の親なら一つ目の情報に合点がいく。

    そしてもう一つ……私は何かを思い出すたび「記憶を上書きされる」という妙な感覚に襲われるということだ。何者かが「ウパニシャッド」という人物を創り上げようとしている?そも、そのようなことができる者がいるのかというのが疑問だが……

    と、諸々考えてる最中に視界外及び意識外からの水鉄砲。水には慣れたとはいえ奇襲はレギュレーション違反じゃないか?こんな真似をするのは勿論彼女だ。

    「ウパちゃーん!水浴びの時間だよー!」

    ほら来た、メイルゥだ。今は気分が乗らないのだ。……と、言わせる間もなく第二射が顔面直撃。

    「やるしかないよー?ほら、目と目があったら水浴びバトル!」

    目も合わせてないしそんな文化は存じ上げない。そう思いつつも反撃を繰り出す私は甘いのだろうか?


    数分の攻防を終え、お互い休息を取る。当のメイルゥはまだまだピンピンしているが……

    「……ウパちゃん、ヴィサス様のとこから帰ってきてから元気ないね。何かあったの?」

    何もないと言えば嘘になる。落ち込んでは居ないのだがちょっと考えが纏まらないというか……彼女になら話してもいいだろう。

    「メイルゥ、私はどうすればいい」

    全てを伝えた。一人で何とか……とも思ったがやはりそれも難しそうだ。彼女なら支えてくれるのではないか?そんな淡い期待が私にはあった。

    メイルゥは表情一つ変えず、時々頷くだけだった。全てを話し終えた後、彼女は__


    メイルゥが何と言ったか>>102

  • 99二次元好きの匿名さん24/03/05(灍) 13:09:36

    一緒に元の姿に戻る方法を探そう、ウパちゃんの元の姿も気になるし

  • 100二次元好きの匿名さん24/03/05(灍) 13:54:59

    じゃあ元の姿に戻ろう!手伝うよ!

  • 101二次元好きの匿名さん24/03/05(灍) 18:32:22

    上書きされる前に元の姿に戻ろう!私も協力する!

  • 102二次元好きの匿名さん24/03/05(灍) 19:29:01
  • 103二次元好きの匿名さん24/03/05(灍) 21:18:57

    謙虚な保守
    いよいよ終盤です……

  • 104二次元好きの匿名さん24/03/06(ć°´) 07:40:57

    微保
    昼に一レス、夜に最低二レス行く予定

  • 105二次元好きの匿名さん24/03/06(ć°´) 12:41:53

    人間に戻ることができれば私の元々の記憶等々を思い出すかもしれない。そう踏んでいたが彼女も同じように考えたらしい。それに、彼女は「人間となった私が気になる」と言った。そんなもの知ったところで、などと思ったが親友の真の姿は確かに自分がメイルゥの立場でも気になるかもしれない。

    「そうと決まれば情報収集だよー!……あっでもヴィサス様は全然知らないって言ってたんだよね?うーんじゃあ上様に色々飛び回ってもらおっかなぁ……?あとはヴィサス様みたいな存在のリウムハートに……」

    色々と思考を巡らすメイルゥ。パッと意見を出せるのは彼女の強みかもしれない、そのセンスを少々分けて欲しいまでだ。

    「じゃあウパちゃんはテツガクってのをどんどん調べちゃって!多分そういう本とかいっぱい見つかると思うから!」

    そんなに哲学の本ばかり読むと私自身が哲学者になってしまうかもしれない。ただ、もしかしたら私に深く関わる哲学者が居るのだとしたら……それはあの時浮かんだ「彼」なのだろう。

    「よーし!じゃあ『ウパちゃんを人間に戻すの会』スタート!早速パライゾス行ってくるね!」

    ……行動の早い子だ。メイルゥがあそこまで頑張ってくれるんだ、私も出来る限りを尽くさねば。


    約2週間の時が経ち、私たち二人はいつもの水辺にいた。自分たちで集めた情報を共有するためだ。私たちの収穫は__


    ウパちゃんが手に入れることのできた情報>>107、>>108

    メイルゥの手に入れることのできた情報>>110、>>111

  • 106二次元好きの匿名さん24/03/06(ć°´) 13:35:09

    何も無かった

  • 107二次元好きの匿名さん24/03/06(ć°´) 13:36:01

    次元移動を介して元の姿に戻す事が出来る種族が居る

  • 108二次元好きの匿名さん24/03/06(ć°´) 16:11:20

    ウパちゃんの親が帰りを待っている

  • 109二次元好きの匿名さん24/03/06(ć°´) 16:13:12

    ウパちゃんはヴィサスの宿敵

  • 110二次元好きの匿名さん24/03/06(ć°´) 16:15:27

    ウパちゃんが過去にやったこと↓

  • 111二次元好きの匿名さん24/03/06(ć°´) 16:15:54

    本当は超イケメンの男

  • 112二次元好きの匿名さん24/03/06(ć°´) 16:19:47

    ウパちゃんがこうなった原因はヴィサス

  • 113二次元好きの匿名さん24/03/06(ć°´) 16:23:14

    やっぱり……?

  • 114二次元好きの匿名さん24/03/06(ć°´) 16:31:11

    やはり…ヴェーダ=ウパニシャッドか

  • 115二次元好きの匿名さん24/03/06(ć°´) 21:02:20

    どう捌くのか…

  • 116二次元好きの匿名さん24/03/06(ć°´) 21:39:03

    鯖復活!
    さっさと続き書くよ~!!
    しかし安価が面白い、いいアイデアになりましたわ……

  • 117二次元好きの匿名さん24/03/06(ć°´) 21:39:59

    おお!

  • 118二次元好きの匿名さん24/03/06(ć°´) 22:10:09

    ちょっと二つに分けますね
    文が長いんだ……

  • 119二次元好きの匿名さん24/03/06(ć°´) 22:11:00

    私の方は大収穫であった。幾つか文献を頂いたのだがそれがまた有益も有益であった。
    「次元移動を介して誰かの異変を元に戻すことができる族がいてだね……それが何なのかは未だわからないがライズハートとかに頼めば探してくれるんじゃないか?」
    世界の何処かに存在することさえわかれば後はやりようがある。パライゾスの保有する「クシャトリラ・シャングリラ」を使えば他の世界にひとっ飛びとのことだ。幸い、私たちは彼とは仲がいい方だ、二つ返事で了承してくれるだろう。
    「更にもう一つ、哲学者をまとめた本があってだな……このページを見てくれ」
    そう言い、私はとある本の見開き一ページを見せた。そこには一人の哲学者が纏められていた。名前は汚れていて知ることができないが、私の頭に浮かんできたあの人間の顔写真が添付されていた。そして、彼は生き別れた子がいるとのこと。
    「間違いなく私のことだ。彼を探せば私は……メイルゥ?」
    嬉々として語っていた私だったが漸く彼女の表情が曇っていたことに気づいた。その顔は今にも泣き出しそうなものでもあった。彼女は一度顔を伏せ、そして静かに話し始めた。
    「……私ね、やっぱりウパちゃんを人間に戻したくないの。本当に人間に戻らなきゃダメなのかな……」
    突然素っ頓狂なことを言い出した。何を考えているのかは知らないが、私は自分の存在を把握するためにこうやって情報を集めている。どうしてそんなことを聞くのか問うても、彼女は濁すことしかしない。
    「協力してくれるんじゃないのかい?訳の分からないことを言うのはやめるんだ、早く君が集めた情報を出すんだ」
    「でも……人魚になってる今だって、私たちと楽しく過ごせているでしょ?自分から幸せを手放すことなんて__」
    言い終える前に、私は彼女の頬を打っていた。しばらく自分が何をしたのかを理解していなかった。何故私は彼女を殴った?その理由は自分で直ぐに理解することとなった。

  • 120二次元好きの匿名さん24/03/06(ć°´) 22:25:27

    「……メイルゥ、君は私の助けになってくれたと思っていた。でも、違うんだね。裏切られた気分だよ」

    「ウパ、ちゃん……違うのっ」

    そうか、私は彼女に幻滅したのか。あそこまで大層なことを言っておいて、直前になってこの結果。覚悟なんてありやしなかったんだ。……「一緒に元の姿に戻る方法を探そう」だなんて、口だけかい。信用した私が馬鹿だったか。

    「これっきりだ。私は私の果たすべきことをする。君はもう二度と介入するな。何処かに消えてくれないか」

    彼女から嗚咽が漏れる。その音は次第に大きくなり、そしてまたすぐに途絶えた。「ごめんね」と言い残して、彼女は私の元を離れた。


    さて、これからどうしようか?先ずはライズハートの元に行かなければ。その哲学者を探すところから始めてみようか。これからを考えていると、彼女が立ち去った跡に一枚のメモが落ちていることに気づいた。そこには「ヴェーダ=ウパニシャッド」とタイトルのようなものが刻まれている。私と同じ名前?ヴェーダとは何だ?気は乗らないが少し読み進めることにした。すると、ヴェーダについての様々なことがわかった。

    ヴェーダという存在は新世壊において、調律者のような立場を持っていた。ヴィサスやその他の存在を観測し、そして世壊のバランスを保とうとし彼らと対立した。結果としてはヴィサスは敗れ、再び彼をループさせた。要は「敵」だ。しかしなぜそんなものを彼女は調べていた?メモをしばらく眺めていると、隅に何かが書かれていることに気づいた。

    ……「ヴェーダはウパちゃん」。私の正体が、このヴェーダとやらなのか?そして漸くすべてを理解した。彼女は私を守ろうとしていた。私の正体がヴェーダであると周りに悟られれば世壊の住人はこぞって私を追いやるだろう。だからこそ、私をヴェーダとしてではなくティアラメンツとして存在させようとしたのだ。彼女が私を見捨てた?そんなこと全くなかった。私の正体が世壊の敵だと知れば、恐らく私はここにはいられない。それは私自身の幸せでもないと知って、彼女は隠し通そうとしたのだ。

    「私は、どうすればいい」

    初めてメイルゥに相談した時と同じ台詞を吐いた。あの時と違うのは、私の傍には誰もいないということだ。


    ウパちゃんのこの後の行動>>125

  • 121二次元好きの匿名さん24/03/06(ć°´) 22:26:30

    なんとか展開纏められた……
    また明日……もうちょっと進める予定だったが中々うまくいかず申し訳ない

  • 122二次元好きの匿名さん24/03/06(ć°´) 22:41:07

    >>121

    お疲れ様です

  • 123二次元好きの匿名さん24/03/06(ć°´) 22:43:19

    なんとしてでも戻らなければならない、私に味方はいない。世壊のバランスを保つ為にループさせる敵であればいい

  • 124二次元好きの匿名さん24/03/06(ć°´) 22:45:43

    戻りたくない、メイルゥに謝らなければならない

  • 125二次元好きの匿名さん24/03/06(ć°´) 22:46:51
  • 126二次元好きの匿名さん24/03/06(ć°´) 22:47:54

    あっ…

  • 127二次元好きの匿名さん24/03/06(ć°´) 22:49:45

    バッドエンドか…

  • 128二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 07:02:08

    そ

  • 129二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 12:49:55

    どうしようもないことなのだ。私が彼女を見限った以上、私に味方はいなくなった。いや、最初から私に味方なんてものは存在していなかったのだ。誰とどのように接していようが私が世壊の敵であることには変わりない。最初からこうなる運命だったのだ。

    ならば私は早急に世壊を去らねば。彼女の情報が正しければ、私はどの世壊にも属さない立場だ。私の存在が世壊の住人にとって迷惑なものならばこれほど嬉しいことはない。私は足早にパライゾスへと向かった。


    「……そうか、人間の姿に戻るのか。貴様とは色々縁があるからな、協力してやろう」

    人間に戻るという旨をライズハートに伝えると、予想通り快く承諾してくれた。直ぐにでもシャングリラを出してくれるだろう。勿論、私がヴェーダであるとは伝えていない。彼にそれが伝われば今この場で滅されるからだ。

    「しかし、あの小娘は一緒ではないのか?時々俺の元へ来ては何か情報を集めていたようだが……」

    小娘。メイルゥのことだろう。彼女はもういいのだ。ここからは私一人で何とかしなければならない。私はこの世界にいてはいけない。世界を廻し続ける敵であればいい。

    「構わない。彼女を巻き込んでしまっては、彼女の幸せを脅かすこととなる。だから、私は音もなく消え去ろうと思うんだ。さぁ、シャングリラに乗せてくれ。世海龍、だったっけ?例の種族に出会えれば私は元に戻れる」

    ライズハートは呆れたような表情になり、溜息を吐きまた口を開いた。

    「音も無く、か……だそうだ。貴様はどう思う?隠れてないで出てこい」

    誰かを呼んだかと思えば、彼の後ろから見知った顔が一人。……メイルゥ?何故彼女までそこに居るのだ?干渉するなと言った筈だが?彼女は少しおどおどした様子だ、まだ何かあるのか。

    「……えっとね、ウパちゃん」


    メイルゥが何を話したか>>132

  • 130二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 13:02:52

    ヴィサス=スタフロストが4つの世壊を統合した結果、世壊間の均衡が崩れ、他の6つの世壊の環境が荒廃しちゃってる…
    そこに住む人たちは今この瞬間も苦しんでる…

    そして何より…ヴィサス=スタフロストがこのまますべての世壊を統合し、すべての感情を取り戻してしまうとあの恐ろしい破壊神の人格と力を取り戻してしまう…

    そんなの嫌だから世壊を元のバランスに戻すために私もウパちゃんに協力するよ!

  • 131二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 13:17:33

    元の姿に戻っても友達に慣れるよね?

  • 132二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 13:18:01

    また遊ぼうね

  • 133二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 15:24:53

    彼女は何かを話そうとしたが、少しためらった。何度か目を逸らした後に、ゆっくりと話し始めた。

    「ごめんね……私、本当はウパちゃんと離れるのが嫌だっただけなの。ヴェーダに戻っちゃったら、ウパちゃんとはもう会えないから、そんなの寂しいから……」

    ……何故彼女が謝るのか。私は一方的に彼女のことを切り捨てた、君が頭を下げる必要はどこにもないじゃないか。お構いなしにメイルゥは続ける。

    「でも、だからといってウパちゃんのしたいことを止めるのは間違ってた!そうだよね、それは酷かったよね……だから、えっと」

    言葉を絞り出そうとする彼女を私はただ眺めることしかできない。彼女は友達として接しようとしてくれたのに、私はその時になって「協力者」として見なそうとしていた。なんて失礼な人間なのだろうか、自分の行いを悔いることしかできない。

    「だからね……私はウパちゃんとまた遊びたいの。どんな姿になっても、私はウパちゃんの友達でいたいの。たとえ世壊がウパちゃんを認めなくても、私だけでもウパちゃんの味方でいたいの」

    『私だけでもウパちゃんの味方でいたい』。……私はずっとその言葉が欲しかった、だなんて思ってしまうのは贅沢だろうか?私は私自身の問題を解決してくれる誰かが欲しかったのではなく、その問題に対して一緒に考えてくれる誰かが欲しかった。

    また遊ぼう、か。きっとその願いは叶わない。ウパニシャッドはヴェーダであり、ティアラメンツではないのだ。上位存在であるヴェーダは下位の存在と触れ合わないのだ。私が元の存在に戻れば、きっとティアラメンツとしての私の存在を全て消してしまうだろう。ウパニシャッドをヴェーダのみにするために。彼女の願いが叶わないのならば__

    「なら、今から遊ばないか?私最後の我儘だ、聞いてくれるかい?ライズハート、ちょっと出発は待ってくれないかな」

    「問題ない。そもそも今日は出発する予定はなかった」

    ……この展開を最初から予想していたのだろうか?彼は平然と言ってみせた。恐らく、予めメイルゥから私たちのいざこざを聞いていたのだろう。


    何をして遊びたいと言ったか>>136

  • 134二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 16:13:50

    チェス

  • 135二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 16:32:50

    水澴び

  • 136二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 16:33:17

    水遊び

  • 137二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 19:56:57

    安価泣かせに来てない?

  • 138二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 22:00:35

    この時間鯖死ぬことが多い、こっちの環境があれなのかな
    続きちょっと待って……

  • 139二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 22:01:59

    >>138

    了解!

  • 140二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 22:18:55

    彼女に水鉄砲を一発。私からの攻撃は予想外だったのか「きゃっ」と声を上げるメイルゥ。お構いなしに私は二撃、三撃と打ち込んでいく。
    「やったな~?それっ、お返し!」
    彼女も反撃を仕掛けるも、その攻撃にはあまり力がこもっていない。いつもの彼女であれば、もう少し「うわっ」ってなるような一撃を入れてくるのだが。
    「どうしたのかな?少しパワーが足りてないように感じるが」
    「ええ!?そ、そんなこと……」
    いや、きっと彼女は理解している。今この瞬間が、私たちの最後の時間であるということを。
    「本当は気づいているのだろう?私が人間に戻ればもう君と過ごすことはできない。だったら今この瞬間だけでも楽しまないか?ほら、君の好きな水浴びだぞ?」
    少しずつメイルゥの表情が崩れていく。ぽちゃん、ぽちゃんと真珠が零れる音が響き渡る。人魚の涙は真珠とは聞いていたが本当だったのか。
    「……どうした?楽しくないのかい?いつものように水浴び最高と叫んでみたらどうだい」
    力のない声で「水浴び最高」と呟く。元気がない、やり直しだ。嗚咽の混じった声で「水浴び最高」と声を絞り出す。楽しそうに聞こえない、やり直しだ。意地悪、と悲しげに浴びせられた後、彼女は私に抱きついてきた。
    「大好き」
    いつもの彼女の言葉の代わりに出てきたのはその一言だった。何も言わずに、私は抱き返した。

    __しかし、人魚の身体はやはり不便だ。さっきから頬を真珠が伝って痛いのだ。

  • 141二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 22:20:27

    うぐっ…

  • 142二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 07:41:54

    それから少しの時間が経った。そろそろ別れの時だ。これ以上はもう一緒にはいれない、だって彼女があまりにも愛しいから。
    「……君のことを傷つけたこと、本当に申し訳なく思っている。この場を以て謝らせてくれ」
    「ううん、もう平気。さっきのでもう元気になっちゃったもん」
    未だ彼女の目からは真珠が零れ落ち続けている。しかし、表情は先ほどとは違い笑顔が戻ってきている。良かった、別れの瞬間は悲しみで終わらせたくなかった。かく言う私も、もうどれだけ涙を流したのかわからないが。彼女の素敵な表情を見習うとしなければ。
    二人手を繋ぎながら、ゆっくりと歩き始める。人生とは別れの連続だとは言うが、いざさよならを伝えるとなると、これほどまでに苦しいものなのか。
    どれだけ歩いたのかはもう分からない。気がついたらライズハートの元に到着していた。彼は私たちの様子を見るなり、「潮時か」と呟き私をシャングリラに案内しようとした。メイルゥが引き留める。まだ何かあるのか。これ以上は本当に限界だ。でも何故だろう、彼女の言葉を聞きたいと願う自分がいる。
    「ウパちゃん」
    頑張って笑顔を作ろうとするも、メイルゥはそれができずにいた。きっと一言では足りないのだろう、言葉にできない程の感情を私は不思議と汲み取れる。
    「ウパちゃん」
    聞かせてほしい。私が「ティアラメンツ」として生きた証を。友と呼べる君を忘れない変わらない何かを。私に、与えてはくれないだろうか__

    __またね。大好きだよ。

    おわり

  • 143二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 07:44:29

    取り敢えず完結です。
    駄文と激長期間にお付き合い頂きありがとうございました
    まだもうちょっといつもの世壊カプネタをするには時間がかかりそうですが気長に待っていてください。

    追記:読んでたら分かると思うのですがちょくちょくカプネタのネタがあります。暇なら探してみてください

    追追記:暇ならエピローグ書きます。

  • 144二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 10:23:33

    お疲れ様でした!いや〜よかった

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