閲注:頭おかしいのは分かってるけど脹相に:4(終)

  • 1二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 11:40:14

    ママになってもらい、愛してもらっているガンギマリ俺のスレだ

    最悪なことに思えても、それがその人を結果的に強くすることもあるし、あらゆる間違いを重ねた選択が幸せにつながることもある

    人生は複雑だ

    物語が閉じるときは本当に色々なことが起こるものだ
    それでも最後まで語ろうと思う

  • 2二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 11:43:00

    1だが、目を覚まして最初に思ったのは、出社の準備をしなくてはということだった
    でも数秒後にすぐ思い直した
    違う
    昨日、俺は会社の机の引き出しに数か月入れたままにしておいた辞表届を上司に出したのだった

    もちろん急なことだったので引き留められたし、俺も勝手に去るのはさすがに無責任だと思ったので話し合いの結果、日を改めて辞職手続きと引継ぎを済ませるという流れで合意した
    でもひとまず、今日は休日だった

    布団の中でぼうっと半目を開けていると、今まで見ていた夢を思い出してくる
    脹相ママと父親が家で焼きそばを作っている夢を見ていた
    俺がもういい食べられないというのに2人が延々鉄板で焼き続けるのだ
    とうとう業を煮やした俺が鉄板をひっくり返そうとしたところで夢は終わっていた
    でもそれは、日曜、3人でこの部屋に疲れた体を引きずるようにして帰ってきたあの記憶と混同しているのは間違いなかった


    3人で力尽きて眠るまでの間、気の高ぶりにまかせて色々要らない話をした気がする
    俺が脹相ママに対して独占欲を抱いていたこと、父親を邪魔に思っていたこと
    そんな恥ずかしい話までしてしまった
    父親は俺がカメラで撮影していたと明かしたときはさすがに「ひぇースパイみたいなことしてたのな、イッチ」と驚いていたが、脹相ママと同じくそこに特に嫌悪感は混じっていなかった
    俺の設置した、既に壊されたカメラを眺めて「これなんてほぼペンじゃん、俺間違って書いちゃうよ」とのほほんと言う
    少ししてから、父親は脹相ママをまじまじと見てから、次に俺をじっと見た
    「俺にとられるなんて心配、ないのになぁ」
    それから大らかな笑みで言った
    「脹相にとってイッチの席は絶対不変なんだぜ?そこだけは脹相、何があっても守るはずなんだ。イッチはそういう存在なんだよ」
    自分だって、絶対に脹相ママが捨てることのできなかった席に座ってる男のくせに、そう言うのだった
    「あっ待てよ、カメラ?」
    父親はそれから口に手をあててから俺を見た
    「俺が下手になったとこも、見てたってこと?」
    そこから脹相ママがまた顔を覆ってしまったり、ちょっとした騒ぎになったことは割愛する

  • 3二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 11:44:38

    普段よりだいぶ遅めに起床してきた俺を、すでに昼の家事を終えて押し入れの整理を始めていた脹相ママがほほ笑みで迎えた
    一緒に朝食兼昼食をとってから、俺も片付けに着手する
    土曜のこの時間に、家にいるのはおかしな感じだった
    脹相ママにしても今日は急なシフト交換のための代休だったから、ゆっくり休んでもいいのだが押し入れから何か取り出すたびに見て見ろイッチ、これ懐かしいな、などと声を弾ませている
    俺と一緒に何か作業できるのが嬉しいみたいだった

    押し入れの中からは俺のベビー服や幼少期に買ってもらった積み木セット、皮がボロボロになったランドセルが出てきた
    脹相ママが衣装ケースの中に大事にしまっておいたものだ
    決して裕福な暮らしではなかったから物の数自体は多くないのだが、一つ一つきれいに畳まれたり整理されてケースに収納されていた
    保存状態もとてもよかった
    「イッチはこんなに小さかったんだなぁ」
    脹相ママが言いながらベビー服を俺の体にあてたのには参った
    もう絶対使うこともないこれらを、脹相ママは捨てるものでなく、持っていくものの段ボールにこれまた丁寧に詰めている

    ケースの端に、何冊かのノートを見つけた
    古くて紙ももうカサカサだ
    俺は何ということもなしに中を開いた
    細かい文字でびっしりと、なにか日記のようなものか記されていた
    日記ではなかった
    体温や食事量、睡眠時間と赤ん坊の世話をするうえでの毎日の失敗と明日への改善、気を付けるべきこと、定期的な身体測定の数字、etc
    それは俺の育児日誌だった
    繰り返し読んで書き込んだのだろう、ノートは鉛筆で黒く染まってほとんど読めないようなページもあった
    そういうものが何冊もあった
    何度も間違えて、何度も顧みて少しずつ手探りで俺を育ててくれた脹相ママの記憶のすべてだった
    俺はこちらには気づかず、1つ目の段ボールをパンパンにして蓋が締められなくなっている脹相ママの横顔をじっと見た

  • 4二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 11:46:19

    俺のように人を傷つけてはいけない、と脹相ママはあの時、俺を抱きしめながら言っていた
    父親との会話からも、脹相ママがかつて只ならぬ世界で何か血なまぐさいことをしていたのは想像するに容易かった
    脹相ママがずっと悔いている何かがあるのだろうということも

    そんなことは俺が脹相ママを愛することにとって何の問題もなかったし、俺が愛されたことに対してもなんの影も落とさないのだった
    もう人生で何度目かは分からないが、脹相ママの子に産まれてきて良かったと思った
    この人の血を分かつことが出来て良かった、と心から思った

  • 5二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 11:50:26

    さすがに俺が小学生のころ遊んでた壊れたゲーム機は捨てようという話になったとき、外でガタガタ音がした
    俺は相当頭にきていたので、また大家か、と立ち上がって玄関まで走った
    後ろからイッチ、という脹相ママの声がする
    ドアを開けて「もう出て行ってやるんだからあんまり色々脹相ママに――」とやや強い語気で言おうとしたとき
    そこにいたのは、南国風のでかいお面を郵便ポストに入れようと苦心している父親だった
    少しばかり日焼けしている
    飛び出してきた俺を見て「あれ?イッチだ。何してんの?」と聞いた
    それはこっちのセリフだった

    部屋にいる父親は、日曜にあがった時より数段リラックスしているようだった
    脹相ママはもう当たり前に部屋にあげてしまったし、俺も今となってはそれに抗うのもおかしな気持ちではあった
    「スマホぶっ壊されちゃってさ」
    父親は胡坐をかきながら頭をかいた
    「固定電話も電波よく入らん状態だったし。受話器持ち上げてもずーーっとツーツーって言ってんの。あちゃー、これ連絡出来ないじゃんって思って、それなら早く仕事終わらせて帰ろうかなって。飛行機で15時間はキツかったけどさ。まぁずっと寝てたけど」
    父親は俺が仕事をとうとう辞めてきたのを知らなかったし、前に脹相ママと電話したときに今日がシフトだと聞いていて、不在の間でもお土産と置手紙だけ残そうとしたらしかった
    「イッチ仕事やめたんだ」
    脹相ママに決して楽な道に逃げない男、と言われた父親にそのことを知られるのはどこか悔しさを覚えたが、当の父親の声音は朗報を聞いた、という風だった

    俺の何とも複雑な心情を察したのか、本当に気になっていたか、そのどちらもか、脹相ママは父親の腕や背中を触って確かめながら聞いた
    「お前にケガはなかったか?」
    「んー、腕が飛びかけたのと両腿に穴空いたくらい。すぐ治ったし」
    「そうか、軽傷でよかった」
    という化け物みたいな会話をしていた
    もう俺の前でもごく自然にそういう行動をとっていて、そこに特に罪悪感はなくて、俺も特に咎める気持ちもなくて、とにかくまぁなんと言うか、父親の持ってきたお土産だというデカいお面はいらないので後で返そう、と思っていた

  • 6二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 11:51:28

    部屋のあちこちに散乱した段ボールに気づかれないわけもなく、父親は「どったん。大掃除してんの。俺も手伝おうか」と言う
    自分だって仕事帰りだろうに、腕まくりして力こぶを作ってみせる
    俺と脹相ママはどっちも黙ってしまった
    「え、何。どうしたん。いや、掃除ってめんどくさいし疲れるよな。あー腹減らねぇ?何か作ろっか、俺」
    無言を掃除疲れのグロッキーととった父親がそんなことを言う
    脹相ママは段ボールを見つめながらまだ黙っている
    引っ越す場所が見つからないが、ここを出ていかなければならない、なんてことを口に出すのが憚られるのだろう
    脹相ママはこの父親を強く深く愛しているが、同時にどこかうまく状況を回せない自分を見せてたくないと思っているフシが見て取れるのだった
    そういう2人の絶妙な感情を悟ることが出来るようになったのもつい最近だ
    だから、俺から父親に言った
    「大家に嫌われて追い出されそうなんだ。どっか、安いアパートのツテとかない?俺すぐ仕事見つけるし、脹相ママを路頭に迷わせるのとか絶対嫌だから」
    俺が自分から父親にそんなことを言ったので、脹相ママは驚いて俺を見た
    まさか俺から頼っていくとは思わなかったのだろう
    父親は腕をくんでフッ…みたいな笑みを浮かべ、後方なんちゃら面っぽい、こいつがすると途端にムカツク表情を作っていた
    「見せるときがきたようだな、大黒柱の力を」
    とか言うので、その辺に置いておいた土産のお面を投げつけてやった

  • 7二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 11:52:52
  • 8二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 11:54:01

    このレスは削除されています

  • 9二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 12:20:01

    1だが俺の話は今夜で終わる
    もう少しだけ先の話をするし、ほんの少しだけ長い話だ
    人生や愛とは不思議なもんだ

  • 10二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 12:29:13

    立て乙

  • 11二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 12:31:48

    俺に愛を教えるのが脹相ママだったなんて、このスレが始まったときには予測もしていなかった
    最終回楽しみにしてる

  • 12二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 12:43:32

    あああ最高が約束されてて今夜が待ち切れない
    あと消えたスレの消えたイッチの投稿、誰か持ってたらら貼ってくれないか…頼む 必要だろ

  • 13二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 13:17:17

    >>12

    スクショ持ってますがいいのかな?

    問題あったら消します!

    消されたスレではこれしかなかったはず

  • 14二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 13:24:22

    唯一の楽しみが…でも物語が終わるということはイッチが閉ざされた四畳半から抜け出して新たなステージに旅立つってことだから喜ばなくちゃね
    またいつか新しい形になった家族のお話聞かせてね

  • 15二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 13:44:17

    あーこのスレ書籍化してほしいよー
    色々と横槍は入ったけどコロナでずっと家だったからたくさん楽しませてもらえてありがたかった
    イッチの体験談は色々と考えさせられたよ
    あと人妻の魅力にも気付かせてくれてありがとう

  • 16二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 14:32:59

    >>13

    うおお早速ありがとう!

  • 17二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 14:51:45

    >>11

    宿儺も見てたんだ

  • 18二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 18:43:42
  • 19二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 18:50:05

    >>18

    別スレリンク別に要らなくないか

    ここはイッチが好きに語ってるだけのスレだぞ

  • 20二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 19:19:09

    結婚にこれっぽっちも興味なかったのに
    むしろ絶対したくないとすら思っていたのに
    このスレ見てたらあたたかい家庭を築きたくてたまらなくなってしまった
    政府は少子化対策にこのスレを活用すべきだ

  • 21二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 21:58:40

    子供は欲しくないが脹相ママの子供にはなりたい

  • 22二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 23:59:13

    1だがセーフハウス、なんて言葉を俺はドラマ以外で初めて聞いた
    「日本中あちこち足運ぶからさ、でも職業柄毎回色んなホテル泊まるってのもちょっとな。だから国内なら、拠点にできるようなとこにいくつか持ってるんだよ」
    こともなげに父親は言うのだが、一体どういう仕事なら日本中に隠れ家を持つようになるのだろうか

    あいつ本当に何の仕事してるの

    引っ越してきた日、俺は数歩以上歩いても端にたどり着かない住処というものに慣れず、家中を歩き回りながら何気なく脹相ママに尋ねた
    脹相ママはやっぱり誇らしげに、人や世界を救ってる、とだけ言って笑いながら段ボールを開封していた

    「俺も何度かしか泊まってないからさ、ほぼ新品よ」
    と父親はこの家を俺たちに紹介するとき言った
    その”セーフハウス”とやらはファミリー層が住むのにうってつけの二階建てで、リビングキッチンの他部屋が3つあり、日当たりのよい閑静な住宅街に建っていた
    なんとまぁ俺と脹相ママの住んでいたアパートより1駅も離れていないくらいの場所にあった
    おまけに新築1年未満だという

    セーフハウスぅ?と俺が疑わし気な目を父親に向けると、部屋のカーテンを付け替えながら父親は珍しく慌てたようすで、こういう一見何の変哲もない住宅です、みたいなのが隠れ家にちょうどいいときもあるの!と言った
    俺と脹相ママを探しているときに建てたのかもしれない、と俺は思った
    というか、まぁ確信していた
    いつか3人で暮らすことを考えて用意した家なのかもしれなかった
    でもそんなことを父親の口から実際に聞いたら情緒がどうにかなってしまいそうで、俺はひとまず父親の言い分を受け入れることとした

  • 23二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 01:02:41

    新しい住居を提供してもらうにあたって、俺たち母子はやはりどうしても引け目を感じていた
    当の父親は「イッチの出世払いって感じだから、気にせんで使って」と言いながら両肩に段ボールを担いで2階へとひょいひょいのぼっていったのだが
    父親の男に甘える形になるのを渋る脹相ママだったが、段ボールの開封をほぼ終えて、一休みしてた時に思いつめた顔で「俺は出世しないと思うが、俺もイッチと一緒に支払いに参加するということでどうだろうか」と提案した
    父親は茶を吹き出しそうになりながら、それでもはーと深く息をついて目を細めながら脹相ママを見て「ほんと脹相はどこまでも脹相だよなぁ」と笑った
    そうして、新しい家での母子の暮らしが始まった

    新しい生活は、住処が変わったのと俺が求職活動を始めたこと以外は以前とあまり変わらなかった
    住居が広くなって慣れなかった俺たちは結局最初の数週間、ダイニングテーブルを使わずにリビングに前のアパートから持ってきたちゃぶ台を置いて食事をとった

    脹相ママは相変わらず同じスーパーにパート勤務に出ていた
    父親は生活費も出すつもりのようだったが脹相ママはそこはきっぱり辞退していた
    「それに、俺は人と関わっていたほうがいいと思う。季節の野菜も覚えることが出来て楽しいからな」
    コンロが2つになった台所で感動しながら鍋とフライパンを同時に火にかけ、脹相ママはある時そう言った
    俺は脹相ママがこの世界のことが好きで、この世界に居場所を手に入れているという事実がとても好きだった

    住居を提供したのは本人なのだから、もっと大手を振って家に訪れてもいいのに、父親は俺たち母子の生活テリトリーをそう簡単に侵そうとはしなかった
    住まわせてもらっているという立場上、俺が嫌な顔をし辛くなると考えたのかもしれなかった

    最初の頃は本当に、ちょっとした電話だったり週に1,2度ぶらりとやってきては玄関で脹相ママと立ち話して帰っていく、くらいだった
    俺が廊下に出ていくとイッチ、と破顔する
    父親は俺や脹相ママの近況を聞くが自分の話はあまりしない
    話せないことだらけの仕事なのかもしれない

  • 24二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 01:03:34

    俺が去っても、2人は玄関で親密そうに静かに話をしていた
    あるいは話もあまりせず、でも手を重ねて2人でじっとそこにいた
    そうして10分かそこらで、父親は帰っていくのだった
    俺はPCで求人票を眺めながら、そんな2人に結構イライラしてもいた
    それである日、俺は名残惜し気ながら玄関ドアから出ていこうとする父親に向かって、いかにも便所に行く通りすがりですというように現れて夕飯食べていけば?と言った
    実際作るのは脹相ママなので食べていけばも何も生意気な言い分だったが、2人が言い出せないなら俺が言うしかなかった

    その日初めて、新しい家で父親と脹相ママと俺の3人で夕食を食べた
    というか、3人で食卓を囲むこと自体が初めてのことだった

    俺と脹相ママはちゃぶ台でなくダイニングで食事することに慣れていた頃だったから助かった
    その夜のメニューは麻婆豆腐と炊き立ての米と温野菜サラダ、先日の残った煮物だった
    脹相の飯だ、味変わってねぇ、と父親は喜んで食べた
    お前のほうが腕は上だ、と脹相ママは言う
    そういうことじゃないんだよ、こういう嬉しさは、と言いながら父親は驚くべき量の白米とおかずを腹に入れた
    俺はこのやり取りを見ながらふと、俺はこの男がそうできなかった長い年月、うまいうまいと言いながら脹相ママの作った飯を食べ続けていたのだなと改めて思った
    俺はこの父親が味わうことのできない、20数年の脹相ママとの時間を独り占めしてきたのだった

    そう思うと、夕食後、俺レイトショーでも観てこようかなと言い出す気持ちにもなろうというものだった
    しかし気を利かせてそう言ったにも関わらず父親はイッチ映画好きなん?3人で観よ、とぬかしやがった

    おかげでその夜は俺を真ん中に、3人でソファに座ってパニックホラー映画2本立てだった
    凶悪なモンスターの登場ごとに叫んでいたのは俺と父親だけで、脹相ママは腕組み真剣に画面を見つめて時折「距離をとりすぎだ」とか「俺なら今の隙を見て倒せる」とかぶつぶつ言っていた
    そういう夜を一回経ると、父親は前より頻繁に家を訪れるようになった

  • 25二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 01:05:30

    ゆっくり、ゆっくりと
    数か月かけて、週に1回から2回、それが3回か4回に徐々に機会が増えて、父親は夕食を食べていくようになった
    泊まっていけば?と言ってやるほど親切にする気はなかったが、何だか2人がそわそわしているような気がする夜は今度こそ一人でレイトショーに行ったり、最近就職したばかりの新しい職場の同僚を誘って飲みに出かけたりしてあげた

    父親は、俺すら焦れるくらい時間をかけて俺たちの生活に席を作っていった
    この家に引っ越してきて1年たって、俺はようやく父親が、リビングのソファの背に力を抜きもたれながら、脹相ママと何かしゃべっている姿を見た
    家に足を踏み入れるときに、お邪魔します、ではなくただいま、と父親が言うようになるまでに更に1年がかかった
    この家には部屋が3つある
    ちょうどよいのだった
    父親は時間をかけて、頻繁にやってくる客ではなく、この家に帰ってくる家族となっていった

    もっとも父親は一週間や一か月どこか出張に行って、電話もできない時期もあった
    父親はいつも忙しかった
    まるで自分の命は自分のものではない、とでもいうようにいつも何かのために走り回っていた
    色々な人間がこの父親を必要としていて、父親には俺たちとだけじゃない様々な世界があった

    それでも、この父親の帰ってくる場所はこの家で、家族は俺たちだった
    脹相ママは父親が不在のときも、満ち足りた笑みを浮かべて俺と生活していたが、父親がただいまーと帰ってきたときは、そのどこまでも黒い瞳に星が散った
    父親の側にいるときの、きらめきをまぶしたように笑う脹相ママを見ていると胸の奥にあたたかい水がしみるような幸福感を覚えた

    2人は愛しあってはいたが、愛の表し方がそれぞれ違うようだった
    脹相ママの愛は、包容力というか、色々許して受け入れてやりたいというような慈愛に満ちていた
    父親が存分に人や世界を救うことができるよう、あらゆる世話を焼いてやって、それを歓びとしているのだった

    反して、父親はずっと前に自分で言っていたこともあったが、どこか脹相ママに甘えてる風なところもあった
    脹相ママは必ずここで父親を待っていて、父親はそのことを知っているからこそ安心して帰って来られるのだった

  • 26二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 01:05:54

    すっかりこの家で暮らすのが誰しもに当たり前になった父親が、仕事から帰りしな疲れたーと呟いたきりソファにいる脹相ママの膝に頭をのせてそのまま自分の重量もかまわず熟睡する姿をみたことがあった
    蹴落としたら?と俺が言うと、脹相ママは父親の髪の毛をくしゃくしゃにしながら今日一晩俺は枕だ、と嬉しそうに言い出したのであきらて俺はさっさと自室に戻った

    もっと月日がたってからは、父親は2人とも外見全然変わらないなーと言いながら脹相ママに自分の白髪を抜いてもらっている姿も見た
    (そう、俺も脹相ママに性質が似たのか、あまり外見が老けない)
    いつまでも元気で筋力の衰えなど感じさせない父親が、それでも腰がやばいかも、と言いながら脹相ママに腰に湿布を貼ってもらっているところも目撃した

    俺は父親のことはいつまでもそこまでハッキリ好きだと思えなかったが、脹相ママが俺と父親との生活をこのうえなく幸せに感じているのは分かった
    脹相ママの周りにはいつも星が散っているみたいだった

    人生は不思議なものだ
    家族とは不思議なものだ
    歪んでいると思ったピースをはめ込んでみたら、出来上がった絵はそれほど悪いものではなかった

  • 27二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 01:08:37

    1だがこの先は悪いことも、良いことも起こる

    それでも俺は全部語りたいと思う

  • 28二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 01:09:49

    あ…(何かを察する)

  • 29二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 01:12:05

    俺は同じ職種で何度か転職し、季節は廻り続けた

    父親が休暇をもらえたとき、何度か旅行にも行った

    春は花見をし、夏は海で父親は数キロ泳ぎ、秋は脹相ママがスーパーからもらってきた大量のキノコで何日も鍋を作り、冬は皆でリビングの床にこたつを出した
    振り返るとあっという間だ

    父親が吐血して倒れたと聞いたのは、俺たちがそんな風に暮らし始めて10数年たった頃のことだった


    「俺、色んなもん飲んできて、色んなもんに浸されてきたからさ」
    父親は部屋にしつらえられた点滴や医療器具つきのベッドに横になりながら、いつもと変わらずカラカラ笑いながら言う
    「体の中身のほうが大分限界らしいんだ。俺の知る限り最高の治療できる人がそう言ってた。だから、なすすべがない。と言っても、すごい長生きのほうなんだぜ?俺。普通の人間だったらこんな目にあったら、もう500回くらい既に死んでてもおかしくないんだって」
    俺は何と言ったらいいのか分からず、傍らで椅子に座っている脹相ママを振り返った
    すでに父親とはこのことについて話し合っているのか、脹相ママはとても落ち着いていて、何も言わずに父親の手を握っていた
    「イッチ、そんな顔するなよ」
    父親はすっかりしわが増えた顔を笑ったせいで更にくちゃくちゃにして、立ち尽くす俺の腕を軽くたたいた
    「実は俺は嬉しいんだ。好きなもんに囲まれてしねるなんて、全然思ってなかったから」

    それからは、毎日を澄んだ水のように大事にする日々だった
    いつ復帰してもいいから、と店長に言われつつ、脹相ママはスーパー勤務を一時退職した
    時間さえ許せば脹相ママは父親のベッドの側にいた
    眠っている父親の手と、その姿を見つめている脹相ママの手はずっと重ねられていた
    血潮を交換しているかのようにずっと重ねられていた

  • 30二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 01:13:03

    俺は変わらず仕事に通ったが、夜7時には帰宅し、3人で食事をとった
    もうほとんど外出は出来ず、仕事にも行けなくなった父親だったが、脹相ママの作った食事は実においしそうに毎回完食していた

    食事中も脹相ママを笑わせるくらい元気に振る舞っていたが、2人とももう時間がそれほど残されていないということは理解しているようだった
    夜、俺が父親の寝室の前を通りかかると、少し開いたドアから中の様子が見えた
    脹相ママはベッドに乗り上げて、その顔を寝そべる父親の肩に乗せて寄り添っていた
    何か話していることもあれば、黙ったままそうしていることもあった

    一度だけ、はっきりと2人の会話が聞こえてしまったことがある

    「…結局、俺の中にいるままだから、このまま一緒に連れていっちまう。ごめんな、脹相」
    父親がそう言うと脹相ママは静かに返す
    「いい。今はイッチの中にもいる。そこで生き続ける」
    そう返す脹相ママの額の髪を、父親は頭をなでるようにして指でかきわけてやっていた
    「脹相も、ごめんな。俺、脹相より長生きしてやりたかったんだけど。うまくいかんかった。見送らせてごめん」
    「いい」
    脹相ママは泣きながら、父親の肩口に額を摺り寄せていた
    「お前はそんなこと気にしなくていい。俺はお前の最期までずっとそばにいる。絶対一人にはしない」
    俺は何も言わずに部屋から離れた

  • 31二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 01:15:46

    時折、父親の仕事仲間や旧友という人物たちが家を訪れた
    週にに1回あるかないかの来客だ
    色々な人間が父親に会いに来た
    若い者もいたし歳をとった者もいた
    男も女もいた
    小さいパンダがいたのは驚いたが、別にまぁ今更だった
    みんな父親の大事な戦友なのだという
    俺にはよく分からないが、昔何か大きな仕事を一緒にしたらしい
    みんな父親のことが好きだった
    別れを惜しんで会いに来てくれたのだった

    客たちは口々に俺の姿が父親の若いころに似ていると言い、懐かしそうにずっと俺を見ている者も何人もいた
    俺は会話にはあまり参加せず、父親の息子だと自己紹介だけしたら壁に張り付いて、その客たちと父親が楽しそうに語り合うのを見ていた
    同じように脹相ママも、壁に背をつけて父親が話しているのを優しい目で見ていた
    俺と目が合うと、唇を持ち上げる笑みをくれた
    何となくだが俺は、昔から脹相ママはこうして父親を見ていたんだろうと思った
    父親が誰かと話したり笑ったりしているとき、少し遠くからこうして見守っていたのだろう、と思った

  • 32二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 01:16:14

    父親が病床に伏して少ししたある日、俺は父親に呼ばれた
    その日はちょうど俺が休みで、脹相ママがちょっとした買い出しに外出していた
    「これ、イッチにやるよ」
    ベッドの上の父親が俺に差し出したのは一枚の写真だった
    俺は、あっ、と声をあげた
    それはずっと昔々、脹相ママが夜更けに一人眺めていた写真と同じもののようだった
    ちらりとしか見たことがないが、きっと同じだ

    いつか一度だけ見た、謎の和服のようなものを着てツインテールをした脹相ママが、こわばった表情で写っている
    隣には今よりずっと若い、それこそ今の俺より若く見える父親がダブルピースでへらへら笑っていた

    「これさ、脹相が写真撮ったことないっていうから、じゃあ記念に撮ろうかってとってもらったやつなんだ。あいつガチガチに緊張しててさ」
    俺はじっとその写真を見た
    脹相ママは困ったような顔をしてカメラを見ていた
    「この時、もう腹に俺がいたの」
    俺が何気なく聞くと、父親は年甲斐もなく顔を赤らめて声を大きくした
    「んーなわけないだろ、この時は大体脹相とこんな風になるって思ってもなかったよ、それどころじゃないくらい色々忙しかったし」
    言ってから、父親は写真を目に焼き付けるようにしてじっと見た
    「このあとも何枚か一緒に写真撮ったけど、なんか俺は、この写真の脹相がすごい脹相って感じしてさ。初めて撮った記念ってのもあるし。気に入ってずっと持ってたんだよな」
    俺に写真を渡しながら続ける
    「家族って不思議なもんだよな。気づいたら一番側にいて、気づいたら愛してるんだ。でも俺、何回やり直してもこの人生がいいや。ろくでもないこともいっぱいあったけどさ、イッチと脹相が俺の家族になるの、そういう人生でよかった」
    それからふっと切り替わって真面目な顔になり、俺の腕をさすった
    「イッチ、お前は役目とかそういうの別にいいからな。うまいもん食って幸せに生きろよ。たまに余裕があったら誰かを助けてやれ。それだけでいいんだ」
    役目を背負って生きてきただろう父親の言葉だった
    俺はうなづくしかなかった

  • 33二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 01:16:37

    父親の最期の日は、雲一つない晴れた日だった
    桜の散り切った春の終わりだった
    数日前から食事をとれなくなっていた父親は、それでも俺や脹相ママに笑いかけていた
    父親の友人たちも家に来て、いつもとは反対に、ベッドの近くで父親の手をとっている脹相ママを少し離れた場所から見つめていた
    俺は、脹相ママの後ろに立って2人を見ていた
    父親は色々なことを悟った目で俺を見つめ、それから脹相ママに目をやった
    脹相ママは父親の耳元に顔を近づけて聞こえない何かを言い、父親がそれを聞いて嬉しそうに顔を輝かせた
    同じように父親も近づいた脹相ママの耳元で何か言い、それを聞いた脹相ママはとうとうこらえきれずに顔をゆがめて涙を流して何度もうなづいた
    2人の手はこの日もずっと重ねられていた
    まだ脈打つ血が、手のひらを通じて互いの存在を伝え合っているに違いなかった
    父親は笑顔のままだった
    大勢の人間に囲まれて、父親は逝った


    遺灰を墓に収めるころ、俺は脹相ママから身ごもって数か月になると伝えられた

  • 34二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 01:21:50

    「イッチには弟が出来るんだぞ」
    ベッドに横になりながら、すっかり大きくなった腹を撫でて脹相ママが言う
    性別なんて分からないじゃん、と俺が何度返しても、すっかりアザのなくなって白いばかりになった顔でニヤリと笑って「弟さ。俺には分かるんだ」と言うのだった

    身籠ったと俺に打ち明けたあとで、脹相ママはスーパーの仕事を今後の復帰なし、と完全に退職していた
    いいの?と俺は尋ねた
    いいんだ、と完全退職した日に、職場の同僚からもらったという花束を抱えて帰ってきた脹相ママは答えた
    俺はもう恐らく戻れない
    静かに厳かにそう言うので俺は黙った

    父親が逝ってから、脹相ママが持っていためざましい回復力はごっそりと失われていた
    血を操る力もほとんど残っていなかった
    顔のアザが薄くなりはじめ、指先に出来た小さな傷が何日も治らずにジクジクと血をにじませてそのままでいるのに気づいて俺は戦慄した
    その状態で子どもを産むということが何を意味するのか分からない俺ではなかった
    分からない脹相ママではなかった

  • 35二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 01:24:40

    最初、俺は何とかして思いとどまって欲しかった
    それでも、どんな言葉も紡ぐことは出来なかった
    脹相ママが、父親からもらったものを捨てることなど出来るはずもなかったからだ

    それでも脹相ママは俺の忸怩たる思いを悟ってくれてもいた
    ある日、俺の手を取りながら優しくこう言った
    「この血の力で、俺はイッチの父親の命をつなぐことができる。それが嬉しいし幸せなんだ。イッチの中にもこの子の中にも、父親は生き続けるんだぞ」
    脹相ママもだよ、と俺は返した
    それを聞いて、脹相ママはびっくりしたように俺を見た
    俺の中にも、その子の中にも脹相ママは生き続けるだろ、それが家族だし血なんだと思う
    脹相ママはしばらく何も言えなかった
    そんなこと、考えたこともないという風な驚き加減だった
    それから、じわじわと泣き笑いのような顔になっていった
    「イッチを育てることが出来て俺は幸せだった」
    握る手に力がこもった
    「イッチがいて、イッチの父親がいて、この人生、俺が味わっていいのかと思うほど幸せだった」

    だから俺は、脹相ママの出産までをもう何も言わずサポートした
    最も、それほど俺が世話することはなかった
    脹相ママは自分のことはほとんど自分でしてしまう
    俺がもっぱらしたことと言えば、すっかり大きくなった腹を抱えてベッドに寝る脹相ママと話すことくらいだった
    「全然気が合わないかもよ?」
    と俺はからかうように言った
    「その、弟?と俺さ。仲良くなれないかもしれないじゃん」
    脹相ママはフッ、と笑った
    「そうだな…性格は全然違うかもしれないな。きっと弟は手がかかって、世話も焼ける」
    そして得意げな笑みを見せた
    「でも、絶対イッチはこの子を愛するようになるさ。お兄ちゃんというのはそういうものなんだ」

  • 36二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 01:24:52

    産んだ弟に乳をあげきってから、脹相ママも逝った
    やはり普通の人間とは少し違うのか、脹相ママはほとんど遺灰すら残らなかった
    それでも俺は自分のために、その小さな灰をかき集めて父親と同じ墓におさめた
    俺がそんなことをしなくても、脹相ママの魂は今頃は父親の隣の席に座っているに違いなかった


    正直なことを言うと、俺は脹相ママが逝ったとき、俺もこの世を去ってしまいたかった
    俺を深く愛してくれた、あの素晴らしい人がいなくなった世界で生きていける気がしなかった
    でも俺の腕の中には、真っ黒な髪と真っ黒な瞳で俺を見上げている、まだ言葉もうまくしゃべることのできない弟がいた
    俺はお兄ちゃんなのだ
    弟を独りにすることなど出来るわけなかった

  • 37二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 01:27:17

    1だがほんの少しだけ、この先の話が残ってしまった
    明日で、本当の本当にこの話は終わる

  • 38二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 01:28:13

    泣いた

  • 39二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 01:30:07

    涙が止まらん

  • 40二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 01:31:04

    ( ;∀;)

  • 41二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 01:32:31

    イッチお疲れ……
    最後まで見届けるよ

  • 42二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 01:32:45

    (´;ω;`)

  • 43二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 01:33:43

    見た目が親世代と逆転してんのか

  • 44二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 01:40:05

    最初の画像がこの家族の昔のホームビデオみたいでもうほんとにもう

  • 45二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 02:20:51

    誰か特大のバスタオルくれ

  • 46二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 06:44:37

    1の怪文書からこんな家族の繋がりと深い愛の話になると予想できたやついるの?

  • 47二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 07:58:02

    ママと父親2人しか知らない最後の会話いいな…
    イッチの文章ほんとに引き込まれるわ

  • 48二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 08:06:27

    ないた

  • 49二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 08:42:48

    これから脹相を見るたびにイッチのこと思い出しそうだ

  • 50二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 08:50:01

    イッチを独りにしなかった両親の愛の深さに咽び泣いた

  • 51二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 10:18:11

    現在最も呪カテを賑わせているスレが終わろうとしてた
    1スレ目ではいつもの怪文書スレだと思って馬鹿にしたことを反省してます

  • 52二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 10:42:41

    でも一スレ目の出だしは何度読んでも立派な怪文書なんだよな…今更だがなんなんだ脹相ママって

  • 53二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 10:43:33

    >>52

    ほんとそれ

  • 54二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 10:47:37

    最終回にて、まさか両親とも死んでしまうなんて…心の準備が…
    父親が逝った後にママの超回復が消えたのって、兄弟(取り込んだ兄弟も含め)で何らかの補完が行われてたからだろうかと想像した

    そしてイッチに弟ができる
    血を繋いで廻り続ける物語、いいね

  • 55二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 10:57:29

    大河ドラマか???

  • 56二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 11:33:01

    >真っ黒な髪と真っ黒な瞳で俺を見上げている、まだ言葉もうまくしゃべることのできない弟


    弟にそっくりな兄と兄にそっくりな弟エモすぎんだろ…何かに目覚めてしまいそう

  • 57二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 12:33:53

    このレスは削除されています

  • 58二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 14:52:58

    父親が亡くなって脹相の力が弱まって消えていくの、最後の弟?がいなくなってお兄ちゃんとしての役割を終えたとか、おなかの子供に最後の力を振り絞って与えたとかいろいろ想像してしまう…どんな理由にしろ顔のあざが消えていくのは解釈一致です

  • 59二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 16:51:10

    「イッチがいて、イッチの父親がいて、この人生、俺が味わっていいのかと思うほど幸せだった」

    ここ、自分の母親のことを考えながら生きてきたんだろうな感があって好き
    脹相ママの母親は幸せとは程遠かっただろうからな
    自分の父親が生み出したおぞましい呪いを愛で越えていったんだな、最高だぜ脹相ママ!

  • 60二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 20:49:00

    こんなん劇場版だろ…😭

  • 61二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 21:42:40

    イッチはスレ1の時にはママしんでたのかな😭

  • 62二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 21:58:29

    思った以上に二人がもういないことがショックかもしれない
    一番つらいのはご両親を亡くしたイッチのはずなのに
    四畳半の暮らしぶりとか思い出すだけで体が重くなる…もう息子の帰りを待っているママがいないだなんて…お夕飯を食べるイッチを聖なる微笑みで見つめるママも、力強く母子を見守っていたパパも、何もかも
    体に力が入らない、虚無

  • 63二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 22:49:07

    1だが悲しませたり苦しめたくて書いてきたわけではないんだ
    結果的にそうなってしまったのかもしれないが、俺は俺の家族の、風変りだけど俺にとっては何より大切な愛の話を最後まで書きたかっただけなんだ
     
    これから話すのは、ちょっと先の話だ
    愛も因果も終わらずに廻り続ける

  • 64二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 22:52:05

    1だが両親を知らない弟は、不器用な兄のもとでそれでもすくすくと育ってくれた
    俺は弟をなるべく自分で世話したくて、会社を辞めてフリーランスとして独立した
    これなら在宅で仕事も出来て、弟の面倒を看るのに合わせて時間を使いやすい
    弟が高校に入るまでは、仕事をセーブしつつ案件を受けた
    社畜時代に培った仕事経験が多少は実ろうというものだ

    おかげで入園式や入学式には必ず出席できた
    授業参観も運動会の父兄パン食いレースも張り切って参加した
    脹相ママが俺にそうしてくれたように
    学校行事に参加するたび、お兄ちゃん今日も来たー!と漆黒の目を輝かせて喜ぶ弟を目にするのは至上の喜びだった

    なんのことはない、俺は言われた通り、歳の離れたこの弟をこの世の誰より愛してしまっていた

  • 65二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 22:52:34

    喜びは喜びとして、幼子を育てるのに苦労したのもまた事実だ
    何で泣いているのかも分からない赤子を抱いて一晩中、部屋をうろついている夜もあった
    途方に暮れそうになったとき、俺はよく脹相ママの残した日誌を眺めた
    「今日はじめてイッチの乳歯が生えた」とか「ランドセルに早速傷をつけてきた。元気でいい」とかの文を読むたびに俺は愛を教え直される気持ちだった
    この時代、検索すればいくらでも情報は手に入るし、赤ん坊や小さな子どもを育てるためのセミナーもある
    それでも俺にとっては、この日誌が弟を育てるための第一の指針だった

    もう一つありがたかったのが、父親は俺と弟が生活に困らないくらいの財産を残してくれていたことだった
    これから20年の生活費にプラスして、弟を大学まで出してやれるのに十分な資金だった
    なので無理くり働く必要もなかったのだが、俺は弟にどんな人生でも選べるようにさせてやりたかった
    生活費は俺の給料で賄い、父親の財産にはなるべく手をつけず、弟の将来の学費やその他必要になったときのための貯金としてとっておくことにした

    それに、俺はやはり弟がこれから生きていく世界とつながっていたい気持ちもあった
    それは仕事でなくて、この世界との関わりなら何でもいいのかもしれないが、俺にとっては仕事だった
    俺のする仕事で、弟の生きる世界が少しでも良いものになるならそれでよかった
    余裕があればだれか助けてやれ、という父親の言葉がずっと胸に残っているのもあった
    PCを忙しく叩きながら、1時間ごとに赤ん坊の弟に呼ばれたのも今となっては懐かしい思い出だ

    両親のいなくなった家は最初あまりに広すぎた
    でも幼稚園に入るころには、暇さえあれば走り回るようになった弟にとって格好の遊び場となった
    喪失感で肩を落とすこともままあったが、弟の世話が忙しく、次第にうつむくことも少なくなった

    それでも俺が両親の、特に脹相ママの思い出に浸って静かにソファに沈んでいるとき、幼い弟はよく俺の膝に乗り上げてきた
    なんかさみしい?と、幼くも切れ長の目で問いかけられた
    お兄ちゃん、おれがいるからね、ずっといるからね
    俺は何も言えずにそのたびに弟の小さな体を抱きしめた
    弟は決して俺を独りにはしなかった
    脹相ママも、父親も、決して俺を独りにはしなかったのだった

  • 66二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 22:54:32

    中学高校と、弟は健康に元気に育っていった
    高校にあがる頃には弟はもう俺より背も高くなってしまったが、まぁそれはいい
    新品の学ランを身に着けてかっこいい?と俺に聞いてきた弟は本当にスマートでなかなか美男だった
    なにせ脹相ママにそっくりなのだ
    きれいに決まっていた
    かっこいいぞ、と俺が言ってやると長く伸ばしている髪の毛をかき上げて照れていた

    大学に入学してからは、弟は容姿も血を操る能力も驚くほど脹相ママに似通っていった
    鴉の羽のような黒髪と、底なしの深い黒い瞳
    鼻の頭のアザまで同じなのには俺も笑ってしまった

    でも俺は2人を重ねて見たりはしなかった
    確かに同じくらい深く愛している
    俺の宝物だ
    それでも2人は全く別の存在だった
    愛の大きさは同じでも、愛の種類が違った

  • 67二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 22:54:49

    弟は幼いころから脹相ママに似て頑張り屋で我慢強かったが、やはり弟ということもあるのか、甘えたのところがあった
    善人で優しかったが、時折、自分がうまくいかないと拗ねて俺に八つ当たりしてくる

    朝に弱く、未だに何度起こしてもベッドから起きてこないこともしばしばだ
    あきらめて朝食を作っていると、数分してやっと起き上がってきた弟は
    「目玉焼きは端までカリカリに焼いてね」
    などとと言いながらフライパンを握る俺の背中にすり寄ってくるのだった

    勉強も運動もよく出来て自頭もよい弟は、しかしどうしても家事だけは苦手だった
    特に料理が苦手で、俺がどれだけ手順や火の通り具合のタイミングを教えてもうまいことできなかった

    卵焼きくらいは作れるようになりたいというので1度じっくり教えたことがある
    卵が固まってきたら端から少しずつめくっていって、くるんと巻くのをイメージして、と俺は傍らで教習した
    言ったそばからまだ水っぽい部分を箸で持ち上げてしまったので、俺はああーーと頭を抱えた
    ぐちゃった卵はスクランブルエッグにして2人で食べたのだが、弟がポツリと「お兄ちゃんが教えるの下手だから」と言ったのには参った
    あまりの物言いに「はい~~~~?」と叫んでいた

    全く手間がかかるし世話が焼ける
    それでも俺は弟が愛しかった
    弟という存在はこんなに可愛いものなのだろうか

  • 68二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 22:55:41

    脹相ママや父親の残した遺品は結局いつまでも捨てられじまいだった
    それでも部屋にそのまま置いておくことも出来ず、収納庫に保管していた

    最近は悲しむよりも懐かしむために時々収納庫を覗いていたのだが、整理しているうちにひらりと1枚の写真が落ちた
    それは、かつて俺が父親からもらった写真だった
    脹相ママと父親が写っている
    俺はしばらくそれを眺めて、そういえば弟は両親の姿を見たことがなかったなと思い当たった
    もうじき成人する年齢だというのに
    だからリビングの床にぺたんと座って本を読んでいる弟に写真を差し出した

    「お前、親の顔見たことなかったよな?これがお前の母親と父親」と俺が件の写真を見せてやると、弟は崩した正座のままじっと2人の姿を眺めていた
    ややあって、俺の方を向き「俺のお父さん、お兄ちゃんそっくりだ」と、自分のほうがよほど脹相ママに似た笑顔で言った

    不思議なもので、弟は自分に乳をくれた母親より一度も触れ合ったこともない父親のほうに関心があるようだった

    いや、全く不思議なことではないのかもしれない
    俺は父に似ていて、弟は母に似ていた

  • 69二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 22:57:16

    いくら老けづらいとはいえ、俺も立派なおじさんの年齢だ
    見た目も、さすがに初めて会ったときの父親くらいになっている
    面倒なので近所には適当に歳を誤魔化している
    (それでも昔から俺を知っている人には若すぎません?と驚かれるが)
    俺と弟は30過ぎの兄と大学生の弟、という認識で通っている
    2人で夕飯の買い物帰りに歩いていると、数軒離れた近所の住人とすれ違いざまに世間話になった
    何の流れだったか忘れたが、お兄さんは誰かいい人いないの?ご結婚とかしないの?と聞かれた
    笑って否定しようとするより早く、弟が「お兄ちゃんは結婚とかしない」と言い切った
    そのままスタスタ行ってしまったので、俺は近所の人に慌ててあいつ兄離れできなくて、と言い訳して家に入っていく弟を追いかけた

    この時はまだ、俺自身が言ったとおり兄離れ出来ない弟の我儘だとほほえましく思ってもいた
    そう思おうとしていたのかもしれない

  • 70二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 22:57:38

    こんなこともあった
    弟は社交的で友達も多く、よく大学の友人を家に連れてきた
    リビングでわいわい大学の課題をやっているところに、茶だけ入れて持って行き、俺は自室で仕事の続きをしようとした
    弟の仲間たちの中に一人女子学生がいて、雰囲気からすると弟に好意をもっているように感じた
    だから俺にも愛想が良かった
    俺は頭の隅で、その子と弟が上手くいったらいいかもな、などと考えていた

    それから何度か友人たちを家に連れてきたが、その女子生徒の姿はその後一度も見なかった
    何となく「前に女の子来てたじゃん、あの子最近呼ばないのな」と尋ねてみた
    弟はソファを背に床に体育座りして本を読んでいたが、俺の問いかけに淡々とした声で答えた
    「あの子はお兄ちゃんのこと好みのタイプだって言ってたから、もう連れてこないことにしたんだ」
    弟は俺のことを、じいっと、とろけるような深く黒い瞳で見つめていた
    俺は喉を詰めた
    そうか、とだけ言って自室へ戻った
    その夜は眠れなかった


    いつからかはもう分からない
    こんな感情はおかしいだろうという自覚はあった
    俺はあの子をずっと育ててきて、大事にしてきた
    だからこんな感情を抱くことは間違っている
    こんなことは間違っている
    俺は間違いをおかしたくなかった
    弟の人生を損なうようなことは絶対にしたくなかった

    俺は再び自分が愛する者の呪いになろうとしているのを感じてい

  • 71二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 22:59:04

    弟は聡く人の感情の機微に敏感だった
    だから自分の俺への気持ちにも、俺の気持ちにもとうに気づいていた

    家は2人きりで、夜はとても静かだ
    リビングでくつろいでいるとき、弟は試すように俺のことをじっと見つめた
    俺はPCで調べものをしているふりをしてその視線をさりげなく無視した
    我慢比べに負けてちらりと弟を見ると、彼はソファの上で抱えた膝のうえに顎を乗せて俺を見ていた

    うつくしい顔だった
    鼻のアザから一筋、赤いものが頬に流れていた
    弟は俺が動き出すのを待っていた
    側に来るのをじっと待っていた

    俺は勢いよく立ち上がり「ちょっと出てくる」と言ってリビングのドアへ早足で駆けた
    どこ行くんだよ、と弟が咎める
    買い忘れたもの思い出した、先に寝てて、とだけ言い残して俺は家を出た

    こんな風に弟といるのが耐えきれない夜は、どこか適当なバーに入ってカウンターの隅で夜明けを待った
    酒のせいもあるのか、こらえきれず涙があふれた
    弟のことが世界一大事で、愛しかった
    弟には幸せになってほしい
    俺はもう弟の側にはいられない、いちゃいけない、と思った

  • 72二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 22:59:22

    朝になり家に帰ると、リビングでタオルケットをはだけさせて眠る弟がいた
    ここで俺の帰りを待っていたのだった
    独りで
    俺はタオルケットを胸までかけなおしてやり、弟の顔にかかった黒髪を脇へすいてやった

    俺は最近、本気でこの家を出ていくことを考えていた
    もう弟は立派に成人していて、学生といえども一人で何でもできる
    少し離れたところから、弟の人生を見守ってやるのだって愛し方の一つだと思った
    でもこの愛しい生活を手放せなくて、愚かな俺はずるずるとそれを先延ばしにしていた

  • 73二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:01:37

    ある夜、夢をみた
    肩まで黒髪を垂らした誰かが赤ん坊を胸に抱いている
    赤ん坊の母親だ
    その人がこちらを向いた
    黒髪が頬を滑った
    俺が2人を見間違えるわけがなかった
    それは弟だった


    飛び起きて、俺は真っ暗な部屋で深呼吸した
    俺の部屋だ
    床に寝転んでいた
    傍らには勢いよく起き上がった俺に気づいた弟も微睡から覚めて「どうしたの」と目をこすっている

    金曜の夜だからと、弟に誘われてホラー映画を観ていたのだった
    お兄ちゃんの部屋で観よう、でかいテレビあるし、と言われてベッドを背に、床にクッションを敷いて血なまぐさい映画を観ていた
    俺は手を伸ばしても届かないくらいの位置に距離をとって座っていたのだが、深夜まで観ているうちにどちらも寝落ちしてその距離感も崩れたのか、弟はすぐ側にいた

  • 74二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:02:13

    俺は未だ夢の名残で鼓動を高めていて、弟の顔をまともに見られなかった
    もうダメだ、とまた家を出ようと立ち上がりかけて弟が俺の手をとった
    「お兄ちゃん」
    弟が真っすぐ俺を見つめていた
    「どこにも行かないで」
    俺の足は棒になった
    「どこにも行かないで欲しい」
    弟はもう一度言った
    真っ黒の瞳の中に立ち尽くす俺が映りこんで閉じ込められていた
    それで、俺は再び座りこんでしまった
    きっとこれは間違いだ
    でも、俺は正しい不幸せよりも間違った幸せを選びたくなってしまった
    「どこにも行かないよ」
    と俺は弟の手を握り返した
    そんなことする必要もないのに、指を絡めた
    弟も指先でそれに答えた

    だからあの夢はいつか現実の形になって、俺たちを捕まえてしまうんだろう
    それもそう遠くない未来にだ

    俺は父によく似ていて、弟は母によく似ている

    血の赤は何の色も混ざることなく、ただただ真紅を深めていくばかりなのだった

    【終】

  • 75二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:04:12

    感動した😭‼️
    イッチと弟のこれからの人生に乾杯🍻

  • 76二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:05:00

    なんとなく父親と脹相も似たような道筋辿ったんだろうなって感じする

  • 77二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:05:58

    乙!!!面白かったし感動した!

  • 78二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:07:14

    イッチお疲れさま
    愛は呪いなんだな…

  • 79二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:07:18

    映 画 化 決 定

  • 80二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:07:40

    愛という呪いは廻るのか…

  • 81二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:08:37

    イッチありがとう
    この数日夢中になって読ませてもらったよ
    イッチと弟に幸あれ

  • 82二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:08:40

    (スタンディングオベーション)

  • 83二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:08:45

    怪文書ではじまったスレがこんなインモラル純愛物語になるなんて思わないじゃん
    繋がれる「血」と「愛」を見せてもらいました
    ありがとう
    あまりにも美しい締めだった

  • 84二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:09:41

    血は呪いよりも濃いからな…サンキューイッチ…
    それでイッチと弟が幸せになれるんならこれからも自分たちが信じた道を進んでくれ

  • 85二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:09:56

    何日間も楽しませてくれてありがとう!!楽しかった!

  • 86二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:10:35

    イッチ超大作ありがとう&お疲れさま
    愛と呪いの輪廻が続いて行く様に感動し驚愕した
    (もしかして弟くんは孕むことができるのかな)

  • 87二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:13:30

    イッチここまで書いてくれてありがとう……
    そうして命も愛も廻るんだな……

  • 88二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:14:16

    「お兄ちゃん教えるのが下手だから」 
    😭

  • 89二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:16:27

    最後まで展開が読めなかった 不思議な気分だ…
    イッチお疲れ…

  • 90二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:17:52

    最高でした……素晴らしいお話をありがとう
    どうか書籍化してもらえませんか……この素敵なお話にお金を払いたい……

  • 91二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:18:58

    超大作にして傑作をありがとうイッチ…

  • 92二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:19:40

    なんか今はただもう、イッチの話を聞けなくなることが寂しいよ

  • 93二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:22:25

    今はただイッチに感謝を

    ついでに本にしてくれたら絶対買うよ!!

  • 94二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:29:59

    ここ数日は朝と夜が待ち遠しかった
    リアルタイムでこのスレを追えて本当に良かった
    ありがとう

  • 95二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:36:25

    寂しいけど爽やかな結末と思っていたら最後に呪らしい不穏さで終わるとは恐れ入った
    血は呪いよりも濃い…イッチ超大作をありがとう

  • 96二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:41:55

    イッチは脹相ママに性的なものは抱いていない上に父と母が兄弟だとは知らないはずなのに最愛の弟と「そう」なってしまうのか
    まさに血が廻る呪いだな
    読み応えのある作品を有難う

  • 97二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:57:37

    その夜の夢をターニングポイントにして近いうちに、両親は微塵もそんなこと匂わせなかったし言わなかったけど「ああ、2人って兄弟だったんだ…」って察するんだろうなイッチ…
    1さん本出したらマジで買います、大作をありがとうございました

  • 98二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:58:17

    すごいものを見てしまった
    インモラルで頭殴られて動けない
    なんだこれ
    はぁーっ

  • 99二次元好きの匿名さん24/04/14(日) 23:59:39

    愛と血と呪いの因果は巡るのか…
    スレ立て当初からリアルタイムで追えて本当に良かった
    ありがとうイッチ本当にありがとう

  • 100二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 00:15:41

    無印スレで、最初酔っ払ってるって書いてたから
    夜も深くなってそのうち書き込みが途切れて
    ああこのスレも落ちるんだろうなでも面白い怪文書スレだったなと思ってたら明けた朝にもイッチの書き込みがあって
    それから何だかんだここまでついてきちゃったよ
    本当に面白かった、イッチありがとう

  • 101二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 00:15:42

    最高に面白かった…

  • 102二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 00:26:11

    誰も予想してなかった展開ですごかった…

  • 103二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 00:27:37

    走り抜けてくれてありがとうイッチ
    喪失感やべえよあにまんスレでこんな気持ち味わうとは思わないじゃん

  • 104二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 00:32:35

    最初が怪文書であることとここがあにまんであることを忘れそうになるスレ

  • 105二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 00:42:24

    お疲れイッチ
    幾久しく幸多かれと祈ります

  • 106二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 00:45:47

    イッチお疲れさま
    廻る愛と血と呪いの物語…最高でした!!
    ぜひ書籍化してほしい

  • 107二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 02:57:36

    愛は呪い、呪いは巡る、呪の本来のテーマに沿ったようなラストで、そう来るか~~~と
    原作愛に満ち溢れた作品めっちゃ楽しませていただきました!イッチお疲れ様~ありがとうございました!!

  • 108二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 06:03:41

    狂気にドン引きしてイッチの暴走にハラハラしてママと父親の関係に悶え歩み寄る家族に胸が熱くなり両親との別れに泣いてじっとりインモラルに浸る
    とんでもないジェットコースタースレだった
    イッチの文章力構成力に圧倒された

  • 109二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 07:26:37

    イッチ、完走お疲れ様&ここまで読ませてくれてありがとう
    最初は興味本位だったのに圧倒的な文章力と構成力に引き込まれてイッチの更新が日々の楽しみになってしまった
    完全に寝不足だけど正直今回ばかりは本誌休載で助かったよ
    最期はほのぼので終わると思ってたから、血は呪いより濃い呪術らしい終わりに納得しかなかった
    弟ッチと末永く幸せに

  • 110二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 07:28:20

    イッチの中で生きてる3〜9番目の兄弟、イッチが結婚して血を繋がなきゃ消えちゃうよ(T_T)
    でも小さな弟の世話でそれどころじゃないだろうし…って心配してたらそうきたか!

    兄弟の再生産というか、"家族"という、閉じたひとつの呪いの形態というか
    行き着くところまで血が濃くなったいつか、3〜9番目の子たちが生まれてきそうな予感も

    これは、数代かけて兄弟を揃える儀式なのかもしれない(イッチら当事者たちにその意識がなくても結果的にそうなるようになってる、的な)

    蛇足妄想失礼しました
    なにはともあれ、イッチありがとう!超面白かったよ

  • 111二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 07:29:06

    血の赤は何の色も混ざることなく、ただただ真紅を深めていくばかりなのだった


    この近親相姦の表現最高すぎる、ゾクゾクする
    この書き方のせいでイッチと弟も二人子作りして同じ運命を辿るんだろうなって想像できてしまう

  • 112二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 07:43:53

    弟に獲物をずるずる深みに引きずり込む魔性を感じる
    それはイッチにしか向けられないんだろうけど両親は末恐ろしい子を遺していったな…

  • 113二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 07:56:15

    最後に出してくるのが最愛の母によく似たオムファタールの弟とは恐れ入った
    本当になんかちょっと別次元のものを読ませてもらった…

  • 114二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 08:06:46

    このレスは削除されています

  • 115二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 08:10:40

    イッチの物語は一般的なSSとは違ってイッチが実在する人物でリアルタイムで近況報告する形式だったから
    物語の終わりが「自分だけ置いていかれた」感つよつよで発狂しそう
    今こうしている間にもイッチと弟は………でもそれを知るすべはない……!って頭掻きむしりそうになる
    私にだけこっそり教えてよ!!!!!

  • 116二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 08:12:36

    何回読み直しても感情揺さぶられる素晴らしい作品だった…
    本気で言い値で買うから本にして欲しい…

  • 117二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 08:24:55

    今までハートしか押してなかったけどお疲れ様イッチ

    ママを自分の世界に閉じ込めたいと思ってたイッチが弟のいる家に囚われてるの最高に因果で最高

    8時前と23時台は更新あるかなとそわそわしてて完全に脳を焼かれてたし、更新があった時は本誌を読む時並にドキドキで胸が高鳴ってて、全く予想できない展開で、完走してくれて本当にありがとう!!

  • 118二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 08:34:45

    >>110

    自己レス

    3〜9じゃなくて4〜9番目だった

  • 119二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 08:38:25

    この2週間ちょっと、毎日すっごく楽しませてもらった
    ママのひたむきさにほっこりしたり、危ういイッチに手に汗握ったり、父親との邂逅にドキドキしたり
    両親との別れやそれぞれの人生の閉じ方には涙が止まらなく、廻る血という耽美な終幕には思わず息を呑んだ
    とてつもない愛の物語を聞かせてくれてありがとう

  • 120二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 08:44:09

    ラストが耽美インモラル過ぎて吹っ飛んでたけど
    父親の男がたくさんの戦友に囲まれて亡くなるのが…ひたすら尊い

  • 121二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 09:13:08

    イッチありがとう!心震えたよ。わたしも本にして欲しいなぁ。永遠に手元に置いておきたい物語です。

  • 122二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 09:51:45

    間違いなくここ最近一番お兄ちゃん界隈を震わせた至高の作品だった
    本当に今、この世のどこかでイッチ兄弟が幸せに暮らしてるんじゃないかと、そう願うほどには今後一生私の心からイッチという呪いが離れないと思う

  • 123二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 09:54:45

    始めは怪文書として皆からザワザワされてたイッチの愛の物語が多くの人を魅了して「くっくっくっ……俺は1スレ目の最初の方の時点でイッチには光るものがあると気付いてたぞ…!ようやく世界がイッチの凄さを理解したか…!!」と後方理解者面してる(1スレ目の49です)
    マジで勝手にダイヤの原石を発見したと思い込んでるだけのモブには違いないけど

    素敵で魅力的で引き込まれるストーリーをありがとうございます!!
    薄い本にしたら是非買わせてください

  • 124二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 10:56:46

    なんかもうイッチと弟が長生きしてくれりゃそれでええわ!
    お疲れ様!!

  • 125二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 12:58:25

    無難な終わらせ方じゃなかったのが呪術を感じてすごいよかった
    呪いも愛も廻って、結局脹相ママの面影を色濃く受け継いだ弟に収束されていく業が見事
    ママが遺した愛は歪んだ呪いでもあるってことか

    イッチは一貫してママに性的なことは何一つしてほしくない、と語っていたけど、
    もし近い未来弟を抱いてしまうのであれば、それが本当だったのかさえ疑わしいんだよな
    一般論だが、親に激似の人を抱けるかと言われれば本能的に無理だと思うから

    イッチはずっとこれを幸せな愛の物語として語っていたが、一皮むけば悍ましい呪いの物語だ
    語りが天才すぎて気付かれにくいが、イッチは所謂信用ならない語り手だったんだと思っている
    この結末も含めて、何度も読み返したくなる最高のストーリーだった ありがとう

  • 126二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 13:00:08

    読み返していたけど物語の帰結までが本当に文学だし、
    最後の一文の後味が恐ろしくて切なくて一編の映画や小説を読んだような後読感だけど
    確かに自分の眼前で、血と愛の呪いが廻るのを目の当たりにしたように感じる

    初代1の怪文書にやいやいツッコむ所からリアルタイムで参加出来たのが幸運だったと思う
    自分は逆張りオタクなので後からログとして見ても、きっと今みたいに感情移入はできなかった
    先人たちが電車男やきさらぎ駅に熱を上げたのが理解できたよ
    この2週間程いつ更新がくるかとそわそわしてたし情緒もめちゃくちゃ、正直心に穴が開いたようになってるけど
    今は本当にイッチ人生の一部を垣間見できたことを嬉しく思う
    長文怪文書すまん、本当にありがとう

  • 127二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 13:17:22

    読後が普通の物語読んだ時の感覚じゃないんよ
    「今頃イッチたち何してるかな」なんよ
    存在している…

  • 128二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 13:36:21

    二人生み切ったらママは死んでしまう呪いにもかかってそうだと思った
    呪いを断ち切ろうと子供を産まないとか、1人目で止めるとか対象してもどうしても二人できてしまって、どうしても二人目を産むと母体は死んでしまうんだ…

  • 129二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 13:44:52

    ずっとずっと脈々と閉じた血の交わりが続いて欲しい
    数世代を経て高専関係者が若いままに生き子を成して死んでゆく奇妙な兄弟の存在を知って調べてみたら元宿儺の器と呪胎九相図の血統に行き着いて背筋を凍らせる話が見たい
    血筋への畏れはあれど世になんの害も成さずに生きている兄弟を討つわけにもいかず何よりゾッとするほど美しい愛し合う兄弟の姿に脳を焼かれて欲しい

  • 130二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 13:48:34

    >>128

    一人目で止めようとしたら双子になったりしてな

  • 131二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 14:35:16

    イッチ弟が写真で父親に妙に関心を持った描写が気になる…そして弟はイッチが母の面影に対して劣情を抱いているのを見抜いている…もしこれから関係を持つ段階でお互いを父母の名前で呼び合うように弟からお願いされたりしたらイッチの倫理観完全崩壊、背徳感にまみれた倒錯の世界を創造してまう…三次妄想だけでも飯が食えます本当にありがとう

  • 132二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 17:37:47

    このレスは削除されています

  • 133二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 17:39:08

    マジで文学レベルの耽美小説だな
    あにまんでこんな鬼才に出会えたことに感謝

  • 134二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 17:40:09

    イッチ最終章の年齢って父親が亡くなった時の年齢と同じくらいなのかな?弟との年齢差は親子以上にあるのに外見は普通の兄弟として通用するほど若々しいのが一層怪異っぽさを感じる

  • 135二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 23:05:20

    このレスは削除されています

  • 136二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 23:14:43

    イッチの話、愛と血と呪いが廻るまさに呪術廻戦!って感じにキレイに終わってて、解像度高い傑作を見せてもらって大感謝なんだが、イッチの語りがもう聞けないと思うと寂しくてな…
    イッチはこれ以上は蛇足と思うかもだけど、両親との思い出とか、弟との進捗とか、割愛した部分とかもし語りたくなったらいつでも話してほしい
    というか話してくれ 必要だろ

  • 137二次元好きの匿名さん24/04/15(月) 23:50:07

    最初からママに性愛はないとやたら強調してたり、一方で風呂の同じ香りのくだりなんかは妙な感じだし、でも最後は家族愛で〆と思いきや、ママ似の弟とあらぬ関係になるあたり、どこまで計算してこの物語を書いたんだイッチ!!と頭を抱えてる
    当分この愛の呪いが頭から離れそうにない

  • 138二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 00:07:34

    このレスは削除されています

  • 139二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 00:14:32

    このレスは削除されています

  • 140二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 00:15:30

    イッチ何処かにログ上げてくれ、必要だろ

  • 141二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 00:25:22

    このレスは削除されています

  • 142二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 00:33:57

    みんなイッチの物語に惹き込まれているんだよ
    もう恋しいよ

  • 143二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 00:46:56

    イメソンの話していい?
    ロビンソン聴いてたらイッチ弟とイッチが浮かんできた

  • 144二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 00:52:47

    このレスは削除されています

  • 145二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 02:34:57

    1つの長編小説を読み終えた時と同じ読後感を味わってる
    本の形で手元に欲しいスレだ…

  • 146二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 04:30:42

    このレスは削除されています

  • 147二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 06:12:34

    3月下旬にスレが始まり2週間程の間、イッチの毎日を追っていく感覚があって楽しかった
    新キャベツや桜など季節の描写から、より春を感じられたと思う
    ポテトサラダや麻婆豆腐とか毎日の食事風景が語られるのも生活感があって良かったな
    イッチ、楽しい時間をありがとう

  • 148二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 08:04:52

    皆の感想暖かくて泣けてくる…

  • 149二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 08:23:59

    お願いします
    このスレ漫画化してください

  • 150二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 09:45:28

    この物語は数世代後に片割れを事故か何かで亡くして暴走or呪詛師堕ちした兄弟が高専関係者に屠られて終わる
    儀式めいた輪廻を繰り返すうち赤血操術がとんでもないバケモノ術式になって今の宿儺戦レベルの戦闘が繰り広げられ辛勝するも犠牲者多数
    その後の調査でこの兄弟の始祖は呪いの王宿儺を倒した呪術界の英雄だったと判明した・・・

    ってのを妄想したわw

  • 151二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 14:28:35

    このスレの更新がない日々がとても辛い
    なんでもいい この後の小話やこれまでの裏話を聞きたい
    禁断症状出そう

  • 152二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 14:48:27

    >>151

    このスレが終わったらイッチとの繋がりが途切れるのかと思うと辛い

  • 153二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 18:18:45

    このレスは削除されています

  • 154二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 18:32:02

    >>153

    報告で掲示板の管理人に消されたんでしょう

    悪いのは検索避けしないでつぶやいてる人間であって本スレもスレ主も悪くないんですよ 注意喚起する義務もないでしょう

    つぶやいてる人間をブロックなりミュートなりして自衛してください

  • 155二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 18:38:08

    >>151

    きっといつか弟との進展について報告してくれると思うよ

    そしてイッチと弟との間に生まれた子供もまたスレ立てしてくれるはずだ(強欲)

  • 156二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 18:38:24

    このレスは削除されています

  • 157二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 18:41:16

    このレスは削除されています

  • 158二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 18:43:17

    このレスは削除されています

  • 159二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 18:43:54

    このレスは削除されています

  • 160二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 18:45:13

    このレスは削除されています

  • 161二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 18:48:53

    検索避けしない人なんて毎日どこにでもいる程度の存在なのになんでこんなにしつこいんだろう
    ミュートすれば終わりなのに理解できない
    スレ主にすごく失礼だしスレチだよ

  • 162二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 18:51:45

    このレスは削除されています

  • 163二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 18:51:51

    荒らしてスレごと爆破狙ってるんじゃないか?

  • 164二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 18:54:22

    イッチマジで気にしなくていいぞ
    本気で悩んでるなら本人に直接言うだろうしな
    これ以上はスレチだからイッチを惜しむ流れに戻ろう!

  • 165二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 18:55:24

    このレスは削除されています

  • 166二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 18:57:47

    イッチの文才とこのままお別れなんて辛い
    父親の男との対決(?)シーンを分割して少しずつイッチの回想で表現する手法に参った
    原作を思い起こさせるシーンも(後方〇〇面とかバーで一緒にいられないとか)
    あとはやはり大どんでん返しのイッチと弟の関係性…年の離れたママ似の可愛い弟を育てるだけでは終わらないんて誰が考えただろう

    いつか近況(回想)待ってます!

  • 167二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 18:59:20

    怪文書の頃からほぼリアルタイムで追っていて完結してからもうすぐ2日くらい経つのにいまだに余韻がものすごい。すごいお話を読ませてくれてありがとう。でも、本当はイッチのお話もっと読みたくなってしまうな。

  • 168二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 18:59:31

    お兄ちゃんスレって毎回毎回本当に同じ人間が来るなぁ
    スレやレスの内容問わず、いっつもいるからすぐにわかっちゃうよ
    (まあそれだけお兄ちゃんが人気者なんでしょう)
    どうせ爆破狙いだろうから放置が一番だと思うよ!

    イッチ本当にお疲れさまでした、ここ最近ずっと楽しませてもらってました
    無難?に、これからは弟と二人で支え合い生きていくよENDだと思ってたらまさかそこに着地するとは…
    本当にドキドキしながら拝読してました
    またぜひイッチのお話(体験?)が読みたいです、いつかまたスレ立ててね

  • 169二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 18:59:33

    このレスは削除されています

  • 170二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 19:03:42

    閉じた世界で目くるめく日々をイッチ弟と過ごしてるからもうここに現れないという演出なら大した役者だ。あっぱれ、忘れん。

  • 171二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 19:05:21

    真面目にここ半年クラスであにまんで一番ホットなスレだったんじゃないか?
    連載スレで最後までここまで大勢に読まれてるスレなんかマジでなかなかないからさ
    キャラ厨以外も間違いなく読んでるし色々あるわな草
    誇れイッチは人気者だ

  • 172二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 19:06:15

    このレスは削除されています

  • 173二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 19:10:09

    >>170

    本当そうだ

    イッチの人生はまだまだ続いているんだけど、彼がこちらに語り聞かせてくれる部分(あにまん民が知れる範囲)はもうあそこでおしまい

    だからスレに降臨しないし次スレもない

    ついついイッチにまた現れてほしい…と考えてしまうし実際に上でもそうレスしたんだけど、よくよく思えばイッチがもう二度と現れないことを含めて真の完結というか

    うまく言えないんだけど、イッチの去り方込みで完成度が本当に高い

  • 174二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 19:37:06

    このレスは削除されています

  • 175二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 19:43:49

    >>173

    イッチの語りに惚れた人間だから実に寂しいけど、この通りだと思う

    去り際まで美しいとはすごいね

    また現れてくれたらそれはそれで嬉しいんだが

  • 176二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 19:45:54

    この世界は美しく幕を閉じたから
    いつかまた別世界線のイッチによる怪文書作品を待ってる
    あらゆる世界線のイッチによるお話が聞きたいんだ
    初スレ立てであにまん湧かせた才能をまた発揮してくれ

  • 177二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 19:50:08

    このレスは削除されています

  • 178二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 19:57:49

    このレスは削除されています

  • 179二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 21:14:25

    1から読み直してたけど初期から徐々にいいねの数が増えていってるの笑うんだ
    連載SSスレで見る人が増えていくのも珍しい

  • 180二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 21:34:46

    本の表紙がパタンと閉じられる
    ブザー音が鳴って緞帳がゆっくり降りる
    テレビの画面が暗転してブチッと電源が切れる
    スクリーンの隅に「終」の文字が浮き上がって真っ暗な館内がぱっと明るくなる

    イッチの【終】を見たとき、ありとあらゆる「物語」の終わりの瞬間がぱっと浮かぶようだった…
    余韻に浸って放心状態になっているあの感じ
    本当に「閉幕」って言葉がぴったりな世界の閉じられ方でした

  • 181二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 22:58:58

    今日たまたま見つけて一から読んだけど、
    本当に素晴らしい人生談だった。
    イッチは脹相ママ達がいる世界で生きてるんだって。こんなにも恐ろしく、美しい物をあにまんで見れるとは思わなかった。このイッチの人生を観た私達は脹相達を見るたびに貴方の事を思い出すことでしょう。

  • 182二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 23:03:30

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  • 183二次元好きの匿名さん24/04/16(火) 23:57:59

    「どこにも行かないで」から
    「どこにも行かないでほしい」の流れが
    何故か頭から離れない
    じわじわと脳を侵食されていく感じ
    どうしてくれるんだイッチ

  • 184二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 02:07:16

    73の「俺が2人を見間違えるわけがなかった」から考えても、いくら姿がよく似ていても母親と同一視はしてないと思うんだ
    だからママに対して性欲は本当になかったんだと自分は思っている

    だが弟が「弟」としてこの世に生まれてしまったから足りないピースが埋まってしまった…

  • 185二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 02:21:02

    最初は劣情だだ漏れの妄想小説かと思いながら読んでいたのに気付けば深い純文学を見せられていた…
    ボロ泣きしたり廻る因果にゾッとさせられたり本当に惹き込まれる作品だった
    ありがとうイッチ…

  • 186二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 07:25:09

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  • 187二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 07:35:45

    イッチと弟のシーンの薄暗くてじっとりした空気感が好きソファに座ってる弟の描写とか
    怪文書も家族のほっこりしたやり取りもしんみりする場面も全部同じ頭から出力されてるんだからすげぇよ

  • 188二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 07:38:55

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  • 189二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 07:41:54

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  • 190二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 07:43:00

  • 191二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 07:43:12

  • 192二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 07:43:22

  • 193二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 07:43:30

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  • 194二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 07:43:32

  • 195二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 07:43:42

  • 196二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 07:43:53

    最高

  • 197二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 07:44:04

  • 198二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 07:44:10

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  • 199二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 07:44:15

  • 200二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 07:44:26

オススメ

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