やあ、こんなところで奇遇だね、トレーナー君

  • 1二次元好きの匿名さん22/06/19(日) 01:32:01

    少し研究で行き詰まる所があったから、こうして外気に触れて思考を安定化させているんだ。
    今は授業時間のはず?ああ、実は抜け出してきたんだ。心配は結構、出席日数はしっかり管理している。私には在学中、既知の事実を集団で学ぶことよりもやらなくてはならない事がたくさんあるんだ。良いデータだってこの学園に籍を置いていないと手に入りづらいからね。だからその授業に引き戻そうとする手を早く離してくれたまえ!自分で教室に向かうなら手を離す?おいおい、君は私のトレーナーであって教員ではないはずだ!ほら、早くこの手を退けなければ今すぐに実験を開始するぞ!?

    何…?私が授業を毎回受けるなら、実験量を二倍にしても構わない…?クククッ…ハッハッハッハッハッ!いやはや、流石はモルモットの鑑と言ったところか、自分の身体を交渉材料に使うなんて!

    あー、笑った笑った。しかし残念ながらそれでも足りないよ。長く組んできた訳だし分かってくれるとは思うが、君に実験が出来る回数が増えることより私が次の理論について発想し、作成する時間が最も大切なんだ。それに実験も過剰にやり過ぎては君の体が持たない、自分の身体くらい大切にしたまえ。
    ふむ…時間を増やせればいいのかだって?唐突に途方もなく理想論に近いような事を話してみても解決には至らないよ。わかったら早く手を…。

    ハハッ、まさかトレーナー君が私の話に完全に着いてくるようになるとはね。一人の時間だけでは足りないことも、二人ならなんとか間に合わせられるという訳か。まあ、そろそろ卒業というある種の時間切れが近づいていて、君とも四六時中一緒に居られなくなるし、新しいラボも探さないといけなくなるから期間限定のものではあったが…。ふぅン?新しく引っ越して空いた部屋を利用しても構わない?なるほど、君も実験台兼助手そして研究仲間だからこの先が尚のこと気になるんだね。フフ…ならば精々、私のためにこれからも尽くしてくれたまえよ!

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