- 1二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 11:58:02
こちらのスレはもし自分がカラミざかりのストーリーを書くことになったらどのようなストーリーにするか妄想するスレです
元スレ
※有料版ネタバレ注意 リメイク版カラミざかりを語るスレpart8|あにまん掲示板あげbbs.animanch.com※有料版ネタバレ注意 リメイク版カラミざかりを語るスレpart9|あにまん掲示板あげbbs.animanch.com - 2二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 11:58:28
- 3二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 12:00:22
現在青の季節が更新中です
それ以外にも皆さんからの作品や妄想、今後の予想について投稿お待ちしております - 4二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 12:02:32
お疲れ様です
- 5妄想副題・青の季節22/07/15(金) 12:03:12
振り返り用に前スレ最後の更新分を再掲します。
童貞の男子は智乃のシャツを引きはがし、ブラをめくり上げて乳首を吸い上げる。しかし歯が当たり智乃は思わず痛いと声に出してしまう。
「いたた…もっと優しく…」
「っごめん…」
(こんな事あんま思いたくないけど下手くそすぎるわ、もうなんか萎えてきた…)
童貞の男子の必死に智乃を悦ばせようとするも、逆に空回りしているようだ。智乃も胸の奥深くでは快楽では無くイライラが募り上がってくるのを自覚する。
そんな彼とは別に藤野先輩は赤いセーラー服の女子を何度かイかせていた。
「やばいっそれ…」
「うわっ…ぐちょぐちょだね…」
「んっ…」
(いいなあ…)
(こんなやつとやるなら先輩の方が良い…)
赤いセーラー服の女子の様子を見て藤野先輩はそろそろ入れても良い?と聞くと彼女は了承する。そして勉強机の引き出しからゴムを取り出し、それを装着すると彼女の中に入れようとしたその時。
「待って」
「え、智乃ちゃん…?」
智乃は童貞の男子を振りほどき、赤いセーラー服の女子も押しのけて欲しがっていたそれを一気に自身の中へ押し入れるのだった。智乃の予想だにしていなかったあまりにも突然の行動に三人は一瞬驚愕の表情を浮かべる。
「はあっはあっ…」
智乃は激しく腰を動かす。それを見た赤いセーラー服の女子は何かを察したのかその場を離れて童貞の男子の傍へ寄った。男子はまだ抜け殻のような表情を浮かべている。
「…あの子は藤野君の方がいいみたいね。」
「智乃ちゃん…」
(私は先輩がいい…先輩じゃないとやだ…!) - 6二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 12:04:03
ほしゅ
- 7二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 12:18:09
あげ
- 8妄想副題・青の季節22/07/15(金) 12:35:09
続きになります
智乃は快楽に歪みながらも「誰にも先輩は渡したくない」と言うような鬼の形相で必死に腰を動かす。藤野先輩はそんな智乃を見て顔を赤らめながらもどこかなぜ?と言った表情を浮かべていた。その様子を見た童貞の男子はどこか残念そうな表情をしていた。
「はっ…気持ちいいっ…!」
普段は藤野先輩がリードする側ではあるのだが、この時だけは終始智乃がリードする側に立っていた。腰を動かしながら藤野先輩を起こし対面座位の姿勢へと誘導する。そして先輩を抱きしめ唾液を絡めながらキスをしつつ自身の奥深くにゴリゴリとそれを擦り付けるように下半身を動かしていく。
「んふっ…ふうっ…」
赤いセーラー服の女子は童貞の男子を押し倒しゴムを付けたうえで先ほどの智乃と同じように騎乗位で責めていった
「君初めてなんでしょ?ならこっちがリードするわ」
「うん…なんかごめん…」
「まあまあ、仕方ないよね…」
赤いセーラー服の女子はそのように言ったがやはり女は行為が下手な男よりも上手な男の方が良いというのは当然の事ではある。彼女の言葉からもその事実が例えるなら容器の隙間から漏れ出す液体のように滲み出ている。
「ああっ…はあっん…あっ」
智乃は何度も絶頂を迎える。今の彼女には罪悪感という感情は湧いていない。ただただ好きな男「とだけ」交わりたい。それだけだった。
「はあん!ああっ、イイっ…!!」
「ああっはあっん!やっぱ、せんぱいが、いいっ…!せんぱいのきもちいいっ…!!」
「智乃、ちゃん…」
智乃が何度目かの絶頂を迎えた時。スマホが鳴る。
藤野先輩のものだ。
- 9妄想副題・青の季節22/07/15(金) 12:42:39
「ごめん、電話出るわ」
藤野先輩が一度智乃から離れ、スマホを取る。どうやら着信は先輩の母親からだった。
「もしもし和ちゃん?今どこにいるの?」
「母さん…今は学校から帰ってきて家にいるけど、どうかしたの?」
「ああ、実は急患が入ってきて…お母さん皆でその担当してるから帰りは遅くなるかも…」
「お父さんも今日は当直だからいないのよね…」
「そっか、分かった」
「代わりに叔父さんが今そっちに向かってるから、何かあったら叔父さんがいるからね。勉強とか教えてもらって」
「分かった。じゃ、切るね」
「気をつけてね。」
藤野先輩は手早くピッと電話を切る。
「…ごめん。また今度でいいかな」
「いいよいいよ。藤野くんとこ忙しそうだし…また誘って」
「うん。また連絡するね」
「お疲れ様です…」
「智乃ちゃんもごめんね。また連絡する」
「はい。」
三人は着替えてすぐに玄関へと向かう。すると先輩の叔父が丁度到着した所だった。
「和ちゃんーあれ、君らお友達?」
「あっはい。そうです」
「もう夕方だし早く帰った方がいいぞ。皆気をつけてな」
「ありがとうございます…」
- 10妄想副題・青の季節22/07/15(金) 12:53:39
智乃たちは足早にマンションを出て帰路に向かう。赤いセーラー服の女子と男子は駅へと走っていった。智乃は一人家路を急ぐ。
(ほとんど記憶がない…)
(でも、あの人達を押しのけて先輩としたのは覚えてる…)
(ああ、私は嫌なやつだ…)
途中、智乃は他校のカップルと遭遇する。教科書を落としたようで、智乃はそれを拾いあげた。
「すみません…ありがとうございます」
「いえいえ、大丈夫ですか?」
「はい。ほら、行くよ!」
「ちょ、待てって!」
カップルは元気よさそうに笑顔で走り出す。智乃はその姿をじっと見つめていた。
「…羨ましいな」
「なんだろう…胸が、痛い…」
智乃の表情は暗くなってゆく。
数日後。優里の高校は文化祭を迎えた。高成は正門へ到着すると優里と日向が仮装した姿でやってくる。優里はアリス、日向は魔女っ子のコスプレ衣装だ。
「おっすごい…!」
「へへっ似合ってる?」
「うん。」
「ありがとう。」
二人に促されて高成は校舎へと入っていった。
- 11二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 13:00:35
魔女っ子とナースの驚愕の再会……(ひとりごと)
- 12二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 13:06:35
- 13二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 13:10:48
茜谷のこすぷれ…(昇天
- 14二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 13:19:27
コスプレ衣装について追記です
茜谷→頭にでっかい水色のリボン。あとはアリス風の衣装(白いエプロンに水色のワンピース)
塚原→髪型はおさげ、小さい魔女帽子風の飾りがついたカチューシャを着用。マントつきの黒いワンピース衣装
衣装についてはこんな感じです
- 15二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 16:36:47
あげ
- 16二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 17:30:40
青の季節の人です。ここまで読んでくださりありがとうございます
茜谷塚原のコスプレは書きたかったので皆さん喜んでくださり嬉しいです。
前スレでもお伝えしましたが、今後青の季節は小説投稿サイトにて加筆修正を施したのち投稿する予定です。
また新作も準備中です。
新作のストーリーの内容について、大まかにいうとリメイク版カラミざかりを通して出会った男女4人の物語となっており、カラミざかりの二次創作をしている女性が主役格になります。
こちらもお楽しみに - 17二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 21:08:49
あげ
- 18二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 21:10:23
- 19二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 08:10:08
あげー
- 20妄想副題・青の季節22/07/16(土) 12:41:43
「あかねちん顔赤くない?」
「はあ?!」
突然の指摘に優里は更に顔を赤くさせる。
「コスプレ初めてだったりする?」
「まあ…そうだけど…」
高成からの問いに優里は目をすこし伏せたまま、日向と共にある場所へと向かっていた。
「えーと、とりあえず連れていきたい場所があるんだけど、いい?」
「うん。いいけど…」
「あ、ついたわ。」
ついた先はコスプレショップだった。高成はもしかして…と二人の顔を見る。
「そのもしかしてだね~私達もコスプレしてるんだし山岸くんもしたら?」
「えっ」
「いいじゃんいいじゃん~」
結果、高成は優里と日向の押しに負けコスプレする事になった。そんな彼が選択した衣装は新選組風のコスプレである。
「おお~!山岸くん着物にあうねえ」
「そ、そう?」
「あかねちんもそう思うでしょ?」
「確かに…!似合ってる…!よし写真撮るか!!」
記念に近くの撮影用パネルで三人で写真を撮影する。似合ってると言われ高成は少し気分よくなっているようだった
(久々に着物着てみたけど思ったよりいい感じだ、ちょっと嬉しい)
「じゃあ、私達の屋台へ行こうか」
「りょーかい。どんなとこ?」
「ジュース売ってるの。一つ100円で」
「成程…どれにしようかな」
- 21妄想副題・青の季節22/07/16(土) 12:54:54
優里と日向のクラスが運営する屋台へと到着すると、そこにはフランケンシュタインのコスプレをした雄也もいた。高成と雄也はお互い久しぶりとあいさつを交わす。
「山岸くん、元気だった?」
「ああ、元気だよ。永瀬さんは?」
「こっちは特にかわり映えなく、だな…衣装似合ってるじゃん」
「へへ…永瀬さんもいいじゃん」
「え~?これ塚原に強引に着させられたやつで…」
「え~永瀬もコスプレしたいって言ってたじゃん」
「いやそれとこれとは違うからね?!」
「で、ジュース何する?茜谷も塚原も」
「あ、えーと…」
雄也に誘われ三人はジュースを決める。日向はイチゴ、優里はオレンジ、高成はリンゴのジュースをそれぞれ選択し百円を支払う。
「あ~美味しい…」
「美味しい!永瀬おかわりしていい?」
「どうぞ~百円な」
「じゃあ、やめとく」
「え“ケチ…」
「永瀬、当番いつまで?昼前まで?」
「うん。そうだけど?」
「皆で回らない?山岸くんもいるし」
「そうだなあ、回るか。」
「じゃあ、そろそろ交代の子が来るだろうし、私達はこの辺で待ってるよ」
優里はそう言って日向と高成を近くのベンチへ誘導した。
- 22妄想副題・青の季節22/07/16(土) 13:14:28
「ふう~ゆっくりジュース飲もうと」
「よいしょっと」
三人はベンチに座り雄也が当番を終えるのを待つ。
「二人は当番大丈夫?」
「明日だから大丈夫よ。」
「そっか。」
「それリンゴジュース美味しいの?」
「え、さっぱりとして美味しいけど…」
「ちょっと失礼」
高成がそう答えると優里は高成からリンゴジュースを取って少しだけ飲む。その様子に高成と日向は目を驚かせる。
「うん美味しい…って二人ともどしたの?」
「え、いや…あかねちん意外だなって」
「?」
「いっつも潔癖なのに。山岸くんのおっけーなんだ…」
「!!…そういやそうだ…私なんで…?あっごめん、色々とごめん…」
「いや全然大丈夫だけど…」
(あっこれ触れない方が良かったか?)
優里は動揺を隠しきれない様子だった。オレンジジュースをぐいっと飲み干すと息を大きく深呼吸させる。
「なんか今日のあかねちん挙動不審だよ」
「う“…」
「おーーいおまたせーー!」
雄也が三人の元へやってきた。三人は手を振ると雄也と合流する。雄也はお腹が空いたので昼ご飯を食べに行こうと提案する。
日向も高成も優里も賛成し、四人で回る事となった。
- 23二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 16:09:22
文化祭よき…
- 24二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 20:41:13
age
- 25二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 21:03:11
青の季節の人です
皆さんに質問なんですが、今までこのシーンが良かったとか印象に残ったとかそういうのってありますか?
もしあれば今後の執筆の参考にしたいので教えて頂けると嬉しいです - 26二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 22:29:24
個人的には塚原のサポートで茜谷と高成が上書きするシーンですね
今後見たいと思うのは、高成が飯田の呼びかけに応じなかった(電話が無かった)場合、リメイク版では有り得ないIFルートのようなものですね - 27二次元好きの匿名さん22/07/17(日) 00:43:55
印象的なシーンは色々ありますが、塚原日向が彼女らしい動きを見せてくれた展開は良かったですね
茜谷と山岸に早い段階で気付きを与える切っ掛けとなりましたし
茜谷の元カレに罰を与えたのも良かったです
放置するとモヤりますしね
オリジナル展開にも今後も期待したいです
筆者様には感謝しかありません
ありがとう - 28二次元好きの匿名さん22/07/17(日) 08:16:44
age
- 29二次元好きの匿名さん22/07/17(日) 12:14:15
- 30妄想副題・青の季節22/07/17(日) 12:45:47
四人は屋台を廻りフライドポテトや焼きそばにお好み焼き、たこ焼きにホットドッグにお菓子にと様々に食材を買い屋内のテーブルで昼食を取る事にした。中でも優里はかなりの量の食材を購入していた。
「あかねちん全部食べられるの?」
「お菓子は帰ってからゆっくりおうちで食べるよ。保存効くし」
「茜谷ほんとよく食べるなあ、食べたのどこに詰まってんだ?脳みそ?」
「んなわけねーだろ。」
「あかねちんの胃の中ブラックホールだったりして」
「いやいやないない」
「ははっ…焼きそば美味しいね」
「うん。どれもうまい!美味!」
「おいしいよねえ、そういやさ山岸くんとこも文化祭やるの?」
「うん。再来週。」
「そっかあ。出し物は?」
「まだ決まってない。明後日月曜のホームルームで決めると思う」
「楽しみだね。」
「へへっ…」
四人の会話が弾む。高成は優里たちを見て本当に雰囲気がよさそうだとひしひしと感じ取っていた。
(雰囲気よさそうでいいな)
その後も食事しながらの会話も弾み、優里はかなりの量の食事もぺろっと平らげる。そんな彼女を見て高成は明るい彼女への想いを改めて再確認する。
(おれは茜谷さんの事が好きだ。尊敬しているし…)
(あの時君しかいないって言ってくれてすごく嬉しかった。それがずっと心に残っている)
(だけど…あれからずっと茜谷さんの事を想うと、飯田の影がちらついてくる。)
(どうして?理解できないやつの事なんか、考えるだけ無駄なのに…)
- 31妄想副題・青の季節22/07/17(日) 16:11:49
「そういやさ、夏の予備校以来か、4人がこうして集まるの」
「そうだねえ」
「山岸くんはさ、もう進路決めてたりするの?」
「関東方面で探してるけど具体的にはまだかな…永瀬さんは?」
「一応2.3つ絞って入るけど、まだ決められてないや」
「あかねちんそういえば冬にも予備校あるんだっけ」
「あるよ。私は行くつもり」
「そうなんだ…真面目だねえ、私も行こうかな」
「行きなよ。…山岸くんは」
「行くつもりではいるかな…親との相談次第だけど」
「そっか」
「…なんだかんだ言ってさ、勉強はきつかったけど予備校楽しかったね。」
「うん。山岸くんとも出会えたし、その点で言えば良い思い出にはなったかな」
「なんかしんみりした雰囲気だな、お前ららしくねえじゃん」
「たまにはいいじゃんよー」
予備校での思い出を振り返ると雰囲気は次第にどこか切なさを帯びるようになる。すると日向は三人にこう呼びかけた。
「ちょっと移動しない?寒いというか」
「いいよ。どこにする?」
「うーん、じゃあついてきてもらえる?」
「いいけど…」
荷物や食べ終わった食材のトレイや割り箸を片付け、三人は日向の向かう先へと付いていく。
(…もしかして)
日向に誘われ到着した先は、人気もまばらな倉庫化した空き教室だった。
「ね…せっかくだし、していかない…?」
- 32二次元好きの匿名さん22/07/17(日) 21:06:52
次回予告
日向の提案に驚く三人。
そこに高成は、優里は、雄也は、日向は何を想い何を感じるのか?
青い季節は欲望と共に蝉しぐれの如く加速するー… - 33二次元好きの匿名さん22/07/18(月) 08:04:40
あげー
- 34妄想副題・青の季節22/07/18(月) 12:22:00
「は?塚原何言ってんだ…?」
「だってせっかくだしさ…永瀬も反応してるしねえ?」
「ちょっ…!」
日向はそのまま雄也に抱き付きキスをする。そしてそのまま床に座り込みお互いの身体を触りあうのだった。
(やっぱり!そういう流れか…)
「…山岸くん…」
優里はどこか不安そうに高成に声をかける。大丈夫?と高成が話しかけると優里はこうつぶやいた
「あのさ…私、相手が山岸くんなら大丈夫だから…」
「…!ほんとうに?」
「ほんとだよ。…駄目かな?無理強いは勿論しないけど」
「…」
(茜谷さん…)
(おれが相手なら大丈夫って言った…)
(あの時も思ったけど、セッ クスで傷ついたり、嫌な事を感じたりしたのなら…それはセッ クスでしか癒せない、流せない。そういう事なんだろうか。)
(きっとそうだ。だから、やるしかない…)
高成は優里を抱き寄せ熱くキスをした。優里の身体の体温が高成に伝わってくる。
(あたたかい…あの時は最初の方はどこか冷たかったんだよな。今でも覚えてる…)
そしてそのまま優里をそっと押し倒して胸を触りながらキスをし続ける。優里の鼓動が高成の掌に刻み込まれるように脈打っている。
- 35妄想副題・青の季節22/07/18(月) 12:51:51
「はっ…っ…」
「んっ…」
四人は何かを懐かしむように、なぞるように抱き合いながら快楽に溺れていく。途中で一度日向が雄也から離れ、ワンピースのポケットに入れていた巾着袋からゴムを取り出し高成に渡す。
「ありがと…」
濡れたそこを指でなぞり、もみほぐすように奥へと進めていくと優里の喘ぎ声が漏れてくる。
(濡れてる…)
ゆっくり指を動かしていき徐々に速度を上げていく。勿論焦ってはいけない。高成は優里の顔を見ながら行為を進めていく。
「はあっ…んん…」
「…どう…?」
「うん、いい…」
(もういいかな…)
指を動かす速度をもう二段階くらい上げると優里の喘ぎ声が更に増す。そしてそのまま程なくして優里は絶頂を迎えたのだった。
「あっ…はあん…」
「あっ!そこっ…いいっ…!」
向こうの壁側に目線を移すと既に日向は雄也にバックで挿入され、激しく腰をうちつけられていた。そこから優里の元へ目線を動かすと優里と高成は目線がぴたりと合う。
「山岸、くん…」
「こっちも…」
「分かった。…入れるね?」
「うん、来て…」
- 36二次元好きの匿名さん22/07/18(月) 20:56:48
青の季節~ちょっとした幕間会話劇~
「あかねちんアリスのコス似合ってるじゃん」
「ありがと、塚ちゃんはなんで魔女っ子にしたの?」
「ああ~まあ、色合いとかいいなって思って」
「塚ちゃんの私服もモノトーンみたいなの多いよね確かに」
「そういや山岸くん来るんだっけ?」
「そうだよ。…なんかにやついてるけど変なこと考えてないよね?」
「えー?別に?」 - 37二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 00:19:17
おおっ、ボーナストラックがある!
塚原は小悪魔ムーブ出してくるねー - 38二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 08:19:47
塚原には小悪魔ムーヴが似合う
- 39妄想副題・青の季節22/07/19(火) 12:55:15
「はっ、んんぅ…」
二人がこうしてつながるのはあの優里の部屋で日向と共に初めて交わった時以来、二度目である。中はうねりながら高成のものをぎゅっと熱くきつく締めあげる。その熱さは高成の胸の奥までじんわりと伝わっていく。
「動くよ…」
「うん…」
指で慣らした時と同じように徐々に徐々に腰を激しく打ち付けていく。優里の顔も高成の顔も赤く染まり快楽に歪んでいた。優里は高成の背中に両手を回し指先にぐっと力を入れている。
「はあっ…あっあっ」
「ん…」
(熱い…)
高成は息を荒げながらも優里の顔を見つめていた。心の奥底では今もどこか名状しがたき雰囲気を纏う里帆の姿や声がよぎる。しかし優里が自身を必要としてくれている事はたまらなく嬉しいのも事実である。
里帆とのセッ クスでは戸惑い、混乱、悩み、傷つき、考えるのをやめた。
優里とのセッ クスでは傷ついた優里を助け、自身を必要としてくれた事に嬉しさを感じ、彼女を好きになった。
(やる事でこんなに色々経験するとは思わなかった…)
互いに抱き合いながら二人は達したのだった。
- 40妄想副題・青の季節22/07/19(火) 13:02:35
夕方が近づきつつある帰り際。優里は高成を正門まで見送ってくれた。彼女は高成に感謝の気持ちを伝える。
「今日は来てくれてありがとう。楽しかった。」
「おれも…楽しかった。他校来ること自体初めてだったし新鮮だったかも」
「そっか。」
優里は嬉しそうにはにかむ。腕時計にちらっと目線を傾けると片付けがあるので行かないと、と高成に伝える。
「ごめん、もう行くわ」
「わかった。気をつけて。」
「うん、また連絡するね」
優里は速足で屋台の方へと向かっていった。高成は彼女の後ろ姿と校舎を眺め、今日あった出来事を脳内で振り返る。
(楽しかったなー。雰囲気も良くて)
(うちの高校とはまた違う感じだし)
(また茜谷さん達と会えるかな?)
高成はすっと振り返り、帰路につくのだった。
- 41妄想副題・青の季節22/07/19(火) 16:21:10
そして優里は片付けを終えたのち、日向と共にコスプレ衣装から制服へと着替え衣装を返却しに行っていた。返却された衣装がつるされているラックには高成が着ていた新選組風の衣装もある。優里はそれをぼんやり眺めていると日向から声をかけられる。
「あかねちーん?」
「あっ…どうかした?」
「いやなんかぼんやりしてたから声かけてみただけ」
「…山岸くんの事?」
日向が優里の核心をつく言葉を発する。日ごろから日向の洞察力の鋭さは優里も知っている通りではあるのだが、優里は動揺を見せてしまう。そんな優里を見た日向は背中をぽんと優しく叩きこう言った。
「まあ、久々にヤレて良かったじゃん?」
「…まあ、うん、そうだけど…」
「良かった良くなかったで言えば?」
「…良かった」
「そっか。じゃ、帰ろっか」
「うん。」
日向の声に促され優里は日向と共に自宅へと帰っていった。
- 42妄想副題・青の季節22/07/19(火) 16:48:46
夜。優里は一人浴槽で半身浴をしながら今日あった出来事を振り返っていた。顔や首、胸元からは汗が絶えずにじみ出ている。汗を首にかけたタオルで拭いながら優里は時折両手を伸ばしたり足を伸ばしたりふくらはぎをマッサージしたりしている。
「今日で2回目か、山岸くんとするの。」
以前自室で日向のサポートもありつつ高成と交わったのが1回目。そして今日コスプレ姿で交わったのが2回目である。優里はそれを指折り数える。思いだしつつも優里のそこは徐々に疼いてゆくのが分かる。優里は頭の先まで10秒ほど潜る。
(なんか恥ずかしいというかドキドキしてきた…)
(でも、私は山岸くんとじゃなきゃ出来ない。)
(やっぱ私は山岸くんの事が好きだと改めて思う…)
(好きなんだ…)
「なんか、今年は色々あったなあ…まだ秋なのに」
(これまでセッ クスという行為自体苦手というか、下ネタ全般が無理だった。怖さがあった。)
(あの元彼相手にもそうだった…変わらなかった。それがしんどかった。もっと早くに別れていたら…)
(けど山岸くんだけは大丈夫。なぜかはよくわからない。好きだから?安心できるから?もしかして山岸くんが私の運命の相手?)
(山岸くんも…しんどかった。あの里帆ちゃんの事とかで…)
(私とする時は何考えてたんだろう?あの二人でラブホテルへ行った時はぎゅっと私の事抱き締めてた…)
(どこかしんどいような…山岸くんはあの時、何を感じてたんだろう?)
(なんだろう?何かがあるはず…)
(何かが…引っかかるような…)
- 43二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 20:24:28
最近激推しさん見てないけど忙しいのかな?
- 44二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 20:52:35
あげ
- 45二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 01:12:07
5巻で茜谷が描き直された部分もあったので帰って来られますよ
- 46二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 08:05:06
ほしゅ
- 47二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 12:37:27
青の季節の人です
今日の更新は少し遅れます
もしかしたら休むかもしれません
すみませんがご了承ください - 48二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 13:16:07
- 49二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 20:32:16
元彼や母の名前、茜谷のバイトの設定欲しいですよね
2次制作も話を膨らませそう
バイトは早番とかある様だし飲食業とかなのかなー
スーパー、ファストフード辺りなら学生もそれなりにいて出会いも多くカップル成立率も高いけれど - 50妄想副題・青の季節22/07/20(水) 20:34:24
お待たせしました、遅くなりすみません
数日後。高成の通う高校では文化祭の出し物を決めていた。
「では、うちのクラスの出し物はコスプレ喫茶に決まりました!」
「はい!それでは次は係を決めたいと思います!」
係が次々と決まっていく。結果高成は貴史と里帆と智乃と共に看板製作係に決定した。四人は集まりわいわいと話し始める。
「またおまえらかよ」
「いいじゃん別に」
「とりあえず今日の放課後どこでデザイン決める?」
「図書室か…空き教室か…」
「とりあえずここで決める…?何かあれば移動するとか」
「じゃ、それで。後ろのロッカーにマジックとかあるしなんとかいけるっしょ。買い出しあるなら行こうか?」
「じゃあ、新山にお願いしようか」
「とりあえず吉野も連れて行くから」
「はっ?」
買い出しや必要なものなどスムーズに決まっていく。里帆は黙ったままだ。そんな里帆に智乃は声をかける
「里帆は何か…提案とかやってみたいこととかある?こういうのやりたい的な」
「あー…う~ん…」
「その、デザインやってみてもいい?絵ならちょっとだけ描けるから」
「いいよ。」
(飯田のイラストか…見てみたいな)
(こっちの文化祭はどうなるんだろう)
- 51二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 07:36:05
保守
- 52妄想副題・青の季節22/07/21(木) 12:14:23
智乃のてきぱきとした先導により看板製作にあたり具体的に何が必要か、どのくらいの大きさか、いくつ用意するかが決まった所でホームルームは終了となり各々自身の席に帰っていった。
(新山のおかげでさくさく決まって良かった。あとは放課後だなあ…)
ホームルームが終わり休み時間を経て現代文の授業が始まる。
高成はすぐ後ろの席に座っている里帆の後ろ姿を眺める。里帆は真面目に授業を受けていた。するとふと優里の姿が高成の脳裏に浮かぶ。それは真夏の道路に現れる陽炎のようだ。高成は無意識に里帆と優里の姿を対比させる。なぜ対比させたのか自分でもわかってはいなかった。
(こうしてみるとそっくりなのに…)
(やったりして色々感じた事は二人とも違う)
(茜谷さんの事考えると飯田の影みたいなのに引っ張られそうになるし)
(飯田の事考えると茜谷さんが陽炎みたいに浮かんでくる。)
(なんでだ…?)
(おれは茜谷さんの事が好き…?なのに…?)
(なんで疑問形になるんだ…?)
「…さん、山岸さん!」
「おい!こーせー!先生に呼ばれてんぞ!読むのはここの問題文!!」
「あっ!はっはい!!」
「大丈夫ですか?少しぼーっとしてたように見えましたが…体調が悪いなら保健室へいく?」
「あ、いえ…大丈夫です。」
高成は教師の呼びかけに大丈夫と返し、その後は何事もなかったかのように問題文を読み上げた。その高成の姿に里帆は一瞬高成の方へと振り向くもすぐにまた黒板の方へと向かっていった。
- 53妄想副題・青の季節22/07/21(木) 12:27:34
「はあ…」
「こーせー大丈夫か?」
「大丈夫。ぼーっとしてた。」
「寝不足なんじゃねーの?」
「それは…あるかも」
「じゃあ今のうちに寝た方がいんじゃね?」
「分かった、そうする…」
貴史の提案を受け高成は自身を落ち着かせるためにも目をつむって仮眠を取る事にした。その直後別のクラスにいる野球部の部員が貴史を呼びに来る。どうやらミーティングがあるようだ。
「ごめん、こーせーちょっと行ってくるわ」
「りょーかい…」
貴史は足早に教室を後にした。高成は雑念を振り払うかの如く目をつむる。彼の耳にはクラスメイトの話し声がこだましていく。
(何も考えない。考えない…考えない…)
(分からないなら考えたって答えなんか出ない…)
その頃。貴史たち野球部員は空き教室に集合していた。勿論竹内先輩含め引退したばかりの3年生たちもいる。竹内先輩は3年生ではあるが、マネージャーの数が足りない為、引退後も同級生と共にマネージャーの仕事に取り組んでいる。
今後の練習試合や日程についてのミーティングが終わったのち、貴史ら部員は解散となった。しかし…
「竹内は残るように」
「はっはい!」
竹内先輩だけが監督と部長を任されている教師に残るよう指示が入った。貴史は一瞬胸の内をざわめかせる。
(なんだ…?なんか変な予感がする)
(出たふりして、近くにいようか…?)
「おいおい、竹内なんかやらかしたか?」
「いやいやそんな事は…」
(加藤先輩達もいる…ちょっと離れた方がいいか?)
「じゃあ、お前らは申し訳ないけどこれで終わりだから出ていって。竹内、ちょっと話がある」
- 54二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 19:22:49
あげ
- 55二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 21:05:42
次回予告
野球部の監督と部長に話があると告げられた竹内先輩。貴史は一体何を思うのか
そして高成の高校にも文化祭が近づく…里帆との急接近の予感?
お楽しみに! - 56二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 22:20:43
これは楽しみだ
竹内先輩は気になるね… - 57二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 07:27:23
青の季節の人です
自分で書いててあれですが竹内先輩と貴史はどうなるのか…ドキドキしますね - 58二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 08:15:51
お疲れさまです
部長は生徒の中からで教師は顧問ではなんですか? - 59二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 08:33:37
横から失礼します
高校野球だと部長=顧問の教師になるみたいね…間違ってたらごめん
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1412512089
- 60二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 08:47:40
教えていただきありがとうございます
- 61妄想副題・青の季節22/07/22(金) 12:35:17
申し訳ありません。説明不足な部分があったのでその説明も交えて更新していきたいと思います
この高校の野球部の監督はかつて大学で野球を指導してきた人物であり、部長を任されている顧問教師は普段学校では生徒指導役も担っている数学担当教師で竹内先輩の副担任である。監督は教室の扉を閉め、竹内先輩に椅子に座るよう促した。竹内先輩はおそるおそる椅子に座る。
「あの…話とは?」
「ああ、とりあえずこれを見てほしい。竹内で間違いないな」
「あ…」
部長はスマホを取り出して竹内先輩にある画像を見せる。それはラブホテルから貴史と共に出てきた瞬間をとらえたもの、すなわちあの時高成や優里たちとキャッチボールを楽しんだ際に襲い掛かってきたゲリラ雷雨によってラブホテルへと雨宿りし、その帰りに何者かによって撮影されたものだった。幸いかどうかは分からないが貴史は後ろ姿が映っているだけで貴史だと判別できるものは映ってはいない。
しかし竹内先輩が男とラブホテルから出てきているという紛れもない事実は否定しようがなかった。
「これは…一体どういう事だ。もしかして彼氏か?」
「はい…」
「まあ普通に健全に付き合うなら先生も文句は言わん。ただ…」
「こういうのは流石にまずいとは思わなかったのか?高校生なんだから分かるだろそれくらい」
「…すみませんでした。私の至らぬミスです。」
「先生、最近三年はほんと素行に問題起こす奴多くねえか?最近芹沢が二年襲って出席停止喰らったんだったか」
「監督よく知ってますね…ほんと困りもんですよ。発情期かっつーの」
「加藤らが言ってたからな。」
「竹内。相手の男子は…うちの野球部のやつか?正直に言ってくれ」
- 62妄想副題・青の季節22/07/22(金) 13:09:37
竹内先輩は一瞬ためらうような表情を見せたがこう答えた。
「いえ、違います…」
「そうか、なら申し訳ないけど別れた方が良いな。」
「はい。そうします。」
「この話はこれで終わり。竹内、とりあえず反省文渡すから期日までに書き上げるように。マネの人数足りないから部活にはいつも通り来てもらうからそのつもりで。」
「はい。ご迷惑おかけしてすみませんでした」
「ほんと気をつけろよ。病気移されたり妊娠したらどうするつもりだ?」
「はい…」
三人は静かに立ち上がり教室を去る。少し離れた廊下の角で貴史は竹内先輩の寂しそうな背中をじっと見つめている。すると竹内先輩に向かって彼女のクラスメイトで先日引退した野球部部員である加藤先輩が近づき神妙そうに話しかける。
「おい、何があったんだ?」
「いやー…その…」
二人が話している途中で貴史の視界から二人の姿は消える。貴史は胸の内から迫りくる不安を押し殺しながら自身の教室へと戻っていった。
- 63二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 13:44:17
誰が撮影したのやら…
- 64二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 18:28:52
竹内先輩バレた…
嘘ついたのはハゲを庇いたかったからか - 65妄想副題・青の季節22/07/22(金) 20:54:35
教室へと戻った貴史の足どりはどこか重い。彼が戻ると同時に予鈴が鳴り高成も目を覚ます。高成はう~んと腕を上げ伸びをすると貴史が戻ってきた事に気づいた。
「貴史おかえり。ミーティングおつかれ」
「おう」
(妙に落ち着いてる…?)
「なんかあったか?」
「いや、何も。」
その後は何もなく授業が進み、放課後を迎える。智乃は近くの百均で必要なものを買ってくるので高成と里帆には文字入れやデザイン案を考えるようお願いし、二人は了承する。貴史は部活があるので残る事は出来ないが看板用に段ボールかベニヤ板があれば確保して持ってくると高成たちに伝えた。
「了解。気をつけてな」
「おう。じゃあ行ってくる。」
貴史と智乃はほぼ同時に教室を去っていった。他の生徒も次々と部活へ行ったり帰ったりと教室を離れ、高成は里帆と二人っきりの状況になる。高成は気まずさと何を話しかけたら良いのか…と感じている所に里帆が高成に声をかける
「じゃあ…一緒に考えよっか。一応思いついたのはあるんだけど」
「うん…」
その頃。貴史は練習着に着替えてグラウンドにやってきていた。練習開始まで少し時間があったのでその間に段ボールやベニヤ板を確保しようと倉庫へと訪れる。鍵が閉まっているか開いているか確認するために少しドアを開けると鍵はなぜか開いていた。
「あれ、鍵開いてる」
「今にうちに何個か確保しとくか、段ボールならこの辺にあったような」
貴史が倉庫の中に足を踏み入れると奥の方から喘ぎ声とぱちゅぱちゅという水音が聞えてきた。貴史がその音の聞こえる方向へ顔を動かすとにわかに信じ難い光景がそこにはあった。
「あ~入った…竹内の中ちょー気持ちいい」
「ははっ…やっぱ竹内ってビッチじゃん。男とラブホ行くくらいだし当たり前か」
「おら、もっと咥えろって…おっ吉野。お前も竹内で抜いてくか?」
「た、竹内先輩…」
- 66妄想副題・青の季節22/07/22(金) 21:28:09
倉庫の奥にある段ボールやボール、その他備品が積まれた区画に「その光景」はあった。貴史の恋人である竹内先輩は同級生の加藤先輩を含め4人の部員に犯されている光景である。竹内先輩は既に服を脱がされ粗雑にTシャツとブラジャーをめくられ何も身に着けていない下半身には加藤先輩のものが挿入されている。口には岡野先輩のものがねじ込まれ、両手にはそれぞれ島野先輩と村山先輩のものが力なく握られていた。竹内先輩の表情を失った顔には口元や頬付近にかけられた精液がぬめりと不気味に光り、瞳からは光が失われ涙なのか汗なのか分からないものが伝っていた。
「加藤先輩…」
「こいつと簡単にやれるなんて思わなかったわ。あ~あ…さっさと告ってれば良かった。おれがばかみたいじゃん」
「加藤お前はまだいいだろヤリ チンの癖に。勝手にモテるんだから」
「ああ、竹内こないだ男とラブホテル行ってたんだって」
「…」
おそらく自分の事だろう。あの夏の日に高成らと雨宿りするためにラブホテルへ行った時の事だと貴史は思った。その時貴史は竹内先輩と事に及んでいる。その時には見られなかった彼女の表情を見て彼の拳はぎゅっと震える。
「あの…なんで、どういう経緯で知ったんですか?」
「おれが見た。で、写真撮った。」
「岡野先輩…」
「それをおれの彼女に見せたら、彼女が監督と部長にばらした。」
「おれの彼女は竹内の事よく思ってなかった。だからだって。なんかバカみたいだよな。」
「…彼女ですか」
「うん。そう。」
岡野先輩の彼女と聞いて貴史にはおそらくこの人物だろうという心当たりが思い浮かぶ。その人物は竹内先輩と同学年のマネージャーだ。竹内先輩とは真逆で他人には厳しい人物ではあるが、スクールカースト上位に位置する人物である。時々後輩マネージャーを泣かせては竹内先輩にたしなめられている事があった。その間にも4人は手を休めること無く竹内先輩を犯し続ける。竹内先輩の喉からは声にならない叫びのような喘ぎ声のような何かが発せられる。
「ほら、吉野も来いって」
「…」
- 67妄想副題・青の季節22/07/22(金) 21:28:24
人物紹介
岡野先輩・島野先輩・村山先輩
竹内先輩や加藤先輩と同級生(三年)の野球部員のモブ。岡野先輩にはマネージャーの彼女がいる
加藤先輩
青の季節ではヤリ チン設定になってます - 68二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 21:56:26
これは…(絶句)
- 69二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 22:00:39
西校?バスケ部・野球部・サッカー部三年ヤリ チン四天王が出揃いそうな予感(笑)
生徒指導の先生(部長)が口封じに竹内に大人な事してしまうのかとドキドキしました - 70二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 23:33:13
彼女持ちまで加わっているのか…
おっと、これ以上は自重
創作の邪魔になってはいけない - 71二次元好きの匿名さん22/07/23(土) 07:23:51
竹内先輩…
ハゲはどうなる - 72二次元好きの匿名さん22/07/23(土) 07:24:58
このレスは削除されています
- 73二次元好きの匿名さん22/07/23(土) 07:42:05
- 74二次元好きの匿名さん22/07/23(土) 10:28:04
先輩が…
どうなるハゲ - 75妄想副題・青の季節22/07/23(土) 12:46:58
貴史の股間は既に反応している。しかし快楽を優先したい気持ちと目の前の異質な光景が理解できないのと練習が差し迫っている事実が彼の頭の中でぐるぐる回っていた。その間にも竹内先輩は部員らの玩具にされている。
「ああ~やべえもう出そう…」
「てか岡野さあ、彼女いるのになんでここにいんの?」
「だってあんまやらせてくれないし。痛いから嫌なんだって」
「まじかよ。お前のが大きすぎるんじゃねーの?」
「知らねーよ」
「…」
貴史の足がゆっくりと動き出す。その方向は竹内先輩の方だ。達した加藤先輩がそれを抜いて竹内先輩の口元にかけた丁度その時だった。
「おれも…混ぜてください。」
「おおーいいぜー。じゃあ次お前な」
「よしのくん…」
「竹内先輩…」
貴史は加藤先輩からゴムをもらいそれを着用した後竹内先輩の中へ挿入した。そして脳と胸の奥に水たまりのように広がっている行き場のない複雑な感情をぶつけるように竹内先輩の骨盤付近を両手でぎゅっと抱え自身の腰を激しくうちつける。それを見た加藤先輩は先ほど精を吐き出したはずではあるがまたそれを大きく反応させ、竹内先輩の喉奥に突き刺すように入れ込まれる。
「っ“…!!ん、んぅ…!」
「すっげえ、喉も良く締まるじゃん…!」
「はあっ…はあっ…」
- 76妄想副題・青の季節22/07/23(土) 13:09:55
竹内先輩の身体は時折びくびくと痙攣していた。これまで貴史とした時の様子とは全く違う竹内先輩の様子に貴史もその背筋を震える感触を覚える。
(おれとした時は…普通にイチャイチャしてたというか気持ちよさそうだったけど…)
(おれはこんな先輩に憧れたんじゃない)
(しっかりしててなんでも話聞いてくれる優しい年上らしさのある先輩に憧れてたのに…!くそっなんで!)
貴史が胸の内でそうつぶやいた時、図らずもそのタイミングで加藤先輩が話し出した。
「おれさあ、実は竹内の事好きだったんだよ」
「でも、言えなかった。今思えばさっさと告白すればよかったのに。それが出来なかった」
「竹内はおれの事なんて見てないだろうって、勝手に好きになって勝手に諦めてたわけ。」
「でも、周りの女子はそんな事お構いなしに近づいてくる」
「気づいたらセフレにしてた。色々むしゃくしゃしてたんだろうな。多分」
「そしたらさっき竹内に彼氏がいたって聞いてさ。で、試しに聞いてみたらやらせてくれた。なんだかもうバカらしくなった。」
「おい竹内、お前にこの気持ち分かるか?吉野も分かるか?吉野もセフレいるらしーな?」
「…」
「…わっかんねえだろーなあ!」
「んんー!!」
加藤先輩は腰を動かすタイミングを速めた。竹内先輩もたまらず声にならない声を上げる。貴史は中がぎゅっと締まるのを感じる
(…なんでこうなったんだろう)
(おれには何もわからねえ)
(竹内先輩に…告白しなかった方が良かったのかな…)
(もう、分かんねえ、セッ クスしか気持ちいいことしか分からねえ…)
竹内先輩と加藤先輩と貴史はほぼ同時にイッたのだった。
- 77二次元好きの匿名さん22/07/23(土) 14:41:03
おつらい…
- 78二次元好きの匿名さん22/07/23(土) 17:24:53
竹内先輩…
- 79二次元好きの匿名さん22/07/23(土) 17:58:51
恋人陵辱されて頭に血が昇るかと思ったら参加したか吉野…
竹内先輩は今後どうするのか… - 80妄想副題・青の季節22/07/23(土) 20:55:59
その頃の教室では、里帆と高成が看板のデザイン案について考えていた。どうやら里帆は授業中に思いついた案をいくつかノートにスケッチしていたようでそれを高成に見せてくる。まずはメイド服を着た三、四頭身くらいの女の子が描かれた案、次に四葉のクローバーをもったうさぎや馬のゆるキャラが描かれた案、そしてコスプレした生徒の写真や折り紙などで切り抜きした星などの飾りを切り貼りしてコラージュを作る案の三つである。里帆の考えた案を見た高成は思わずおお~と声を上げる。
「これ全部飯田が考えたの?」
「うん授業中に…あ、これは内緒ね?」
「お、おう…」
「一応…山岸くんはどれがいい?智乃ちゃんと吉野くんにも聞いた方がいいよね?」
「そうだな、聞いた方が良いかも、あ、これ写真撮っていい?貴史にはおれから聞いとくよ」
「ありがと。お願いするね」
「うん。あ、おれがいいのは…このコラージュのやつかな…コスプレって感じがしていいかもって思った」
「うん。」
「でもコスプレ班との兼ね合いもあるよな…向こうがいつまでにコスプレ衣装用意できるかによるというか」
「衣装の完成が当日だと間に合わないし…」
「そうだね…」
「これはまた新山とも相談した方がいいかな」
「だね…」
その時里帆のスマホに着信音が鳴る。母親からだ。里帆は机の横からバッグを取り、画面をうっとおしそうに見ながら電話に出る。
「里帆?まだ帰らないの?」
「お母さん?朝も言ったけど今日から文化祭の準備期間だから金曜まで遅くなるって…」
「ああ、そうだったわね…お母さん今から夜勤行くけどご飯はもう用意してるからチンして食べといて」
「分かった。じゃ」
里帆はそう言ってそっけなく電話を切りバッグの中に入れようとすると、バッグが里帆の膝の上から滑り落ちバッグの中に入れられている教科書やら何やらが床にぶちまけてしまう。里帆と高成は立ち上がってそれらを拾い集めようとすると高成が気になるものを見つける。それは富山県の観光地に関するものだった。
「飯田、これ…」
「あ…」
- 81妄想副題・青の季節22/07/23(土) 21:08:59
高成にその本を見られたことがまずかったのか里帆は一瞬高成から視線をそらした。
「これ、その…地理の勉強?そういうのに興味あったりするの?」
「…」
里帆は何も言わない。
(さっきのお母さんからの電話、そしてこれ…なんだろう、何かヒントあったりするのかな)
(あの芹沢先輩に襲われそうになった時も…なんか様子が変だったよな)
「飯田の家ってその…何かあったりするの?」
「…」
(流石に聞いちゃまずかったか?他人の家庭環境にずけずけ言うのは何か違うし…)
「まあ、ちょっと…めんどくさいのはあるかも。」
「…その、過保護的な?」
「…どうかなあ?…どうだろうね」
「そうなんだ…」
「…だからたまにでいいから、知らない場所で一人になってみたいって思ってるかな」
「知らない場所、知らない人達の中で…私一人でいたらどうなるんだろうって」
「草原を走る馬のように自由になれるのか、それとも淘汰されるのか、わからないけれど…」
「…」
「…」
二人の間に静寂が流れる。
「…ごめん変な事いったかも」
(なんでだろう、言ってる事はなんか抽象的だけど変な事には聞えなかった…)
「そんな事無いと思うよ」
「…!」
高成の言葉を受け里帆は一瞬目を見開いた。そして小さく深呼吸したうえでこう言いかけた
「もしさ、私が…」
「…」
「…」
「ただいまー!ごめん遅くなった!!」
里帆が何か言いかけた所で智乃が買い出しから戻って来た
- 82妄想副題・青の季節22/07/23(土) 21:20:24
「おかえりーどうだった?」
「一応折り紙何種類か買ってきたのと、モールとかシールとか。二人は?デザイン案決まった?」
「それなら飯田がもう考えてくれてて…新山は三つの内どれがいい?おれはこのコラージュのやつだけど…」
「うん。私もこれがいいかな。」
「部活行ってる貴史にはラインでまた聞くから」
「りょーかい。でもコスプレ担当が間に合うかどうかだよね、じゃあ私がラインで聞いてみるわ」
「おっじゃあよろしく」
「お願いします…」
「山岸は吉野からライン来たら結果を里帆に送っといて。」
「うん。」
「じゃあ今日はそんなとこかな。そろそろ帰ろうか。」
「だね」
三人は荷物を片付け、西日が眩しく照らされる教室を後にした。
その夜。高成はラインで貴史に里帆の考えた三つの案を送信し、どれがいいかと尋ねていた。
「あれ、既読ついてるけど返信が来ない…」
「あ、来たわ。貴史もコラージュ案採用か」
そしてまたしばらく間を置いたのち、貴史からある誘いを受ける
『こーせー、今から公園来れる?会いたい』
「貴史…?なんだ…?」
高成は急いで指定された待合場所である公園を訪れると、貴史がいた。
彼の顔からは笑顔が消えうせ、瞳からは光が消えていた…
- 83二次元好きの匿名さん22/07/23(土) 21:41:49
次回予告
突如貴史に呼び出された高成。貴史の顔からは笑顔が消えていた…
あの時何が起こったのか、そして竹内先輩について語り始める貴史。
高成は、貴史は何を想う…そして青い欲望は更に加速していく… - 84二次元好きの匿名さん22/07/23(土) 22:33:27
山岸が茜谷との関係を持ち、飯田を気にかけ、吉野から衝撃の事実を打ち明けられる展開…
トリプルで抱えるのは重いし辛いな
山岸はどう動くか - 85二次元好きの匿名さん22/07/24(日) 08:14:50
ハゲまでもおつらい展開になるとは…
どうなる - 86二次元好きの匿名さん22/07/24(日) 11:08:27
あげ
- 87妄想副題・青の季節22/07/24(日) 12:39:44
「貴史…?」
「こーせー…」
そう語る貴史の声は暗い。いきなりどうしたんだよと高成が聞くと貴史は実は…と高成に語り始める
「竹内先輩と別れた。」
「え…なんで?」
「夏休みにさ、みんなでキャッチボール行ったじゃん?」
「ああ、茜谷さん達と…」
「で、急に雨と雷が降ってきて…ラブホに行って」
「うん…」
「で、竹内先輩と二人でラブホから出てきた所を先輩に撮られてたわけ」
「うそ…マジで?」
「で、監督達にもばれちゃった。おれはばれなかったけど竹内先輩だけ…」
「…」
「その後こーせー達が教室で案考えてた時にこっちは部活だったんだけど…」
「看板に使う段ボールとか確保しとくために倉庫へ行ったらそこで竹内先輩が加藤先輩達に…」
「…」
「…そのさ、もしかして輪 姦ってやつ…?」
「そう。合ってる。まわされてた。」
「…っっ!!」
貴史の衝撃の告白に高成は驚きを隠せず思わず手で口を覆った。
- 88妄想副題・青の季節22/07/24(日) 12:57:44
「でさ、加藤先輩は竹内先輩の事が好きだったとか」
「岡野先輩が写真撮ってその彼女が監督たちにばらしたとか、いろいろ知った」
「…」
「…貴史はどうしたの?」
「加藤先輩に誘われて一緒にやった。もうさ、おれバカだからもう何もかもわけわかんなくなっちゃった」
「…」
「で、夜竹内先輩からラインが来て、別れようって言われて別れる事になった」
「そ、そうか…」
そこで貴史は高成にスマホ画面を見せる。それは竹内先輩からの長い手紙のような返信だった。
『吉野君。最初に色々と迷惑をかけてしまってごめんなさい。びっくりしちゃったよね。加藤や岡野から聞いた通り私に彼氏がいた事が監督と部長にバレてしまいました。でも岡野が撮った写真は吉野君とは分からなかったのが唯一の救いかもしれません。事実この野球部と付き合ってるのか?と聞かれ私は違うと嘘をつきました。その方が吉野君には迷惑がかからないと思ったからです。』
『あの時、吉野君から好きだと言われた事はとても嬉しかったです。でも、この事がバレてしまった事で部長からは分かれた方が良いと言われました。そしてその後岡野からこの事について伝えられて、村山と島野から試しにやらせてくれって言われました。その場にいた加藤は最初戸惑っていましたが怒ったような表情でやらせてくれるのか?って私に問いかけてきました。私はもう…正直どうでもよくね?ってなってあの倉庫で四人としました。』
- 89妄想副題・青の季節22/07/24(日) 16:35:54
『なんで私がそう思ったのかは今の私にも理解できません。でも私は吉野君が憧れるような人間では無いだろうという事だけは分かります。ほんとは弱い自分のくせにこれまで部活の為に頑張ってきたけど今回の件でもう疲れてしまって、どうでもよくなってしまったからです。だから四人とやったんだと思います。ごめんなさい今も頭が落ちつかなくて変な言葉になってると思います』
『吉野君とは別れたいと思います。本当にごめんなさい。今までありがとう。』
竹内先輩の返信内容を読み終えた高成は言葉が出なかった。頭の中にはかつて優里が元彼に犯された後の、自身に対する悲痛な表情が浮かんでいる。
「なあ…貴史はさ、どう思ったわけ…?」
「…おれは竹内先輩に憧れてた。好きだった。ずっと前から」
「いつも優しくて、なんでも話聞いてくれて、スタイルも良くて、良い雰囲気で…」
「夏休みに告白したら喜んでくれていいよって言ってくれた。嬉しかったよほんとマジで。」
「そっか…」
「で、それから2回くらいしたかな。なんかこう純愛って感じで…恋人とするのはまたあの時とは違った意味でドキドキするし面白かった。」
その貴史の言葉を受け高成は里帆や智乃達と四人でした時を思い出す。
(飯田とした時とはまた違うんだろうな…)
「だけど加藤先輩達に回されている竹内先輩を見てすごく傷ついたというか、色々呑み込めなかったというか…しかも加藤先輩の話は聞いてて辛かった。でも。」
「おれも最低だ。おれが好きになった竹内先輩はあんな姿じゃ無いのに。」
「理由は分からないけど回されてるとこ見てたらたってたんだ。だから加藤先輩達に交じって竹内先輩をやってしまった…」
「貴史…」
貴史は泣きながら竹内先輩への想いと今日部活であった事、そして自身の感情を高成に吐き出す。そんな貴史の股間は本人の意志とは裏腹にまた反応しているのだった。
- 90二次元好きの匿名さん22/07/24(日) 19:17:14
吉野…
竹内先輩の今後が心配だな - 91二次元好きの匿名さん22/07/24(日) 20:54:04
あげ
- 92二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 07:58:38
保守
- 93二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 07:58:58
ほしゅー
- 94妄想副題・青の季節22/07/25(月) 12:36:05
「…ごめん…ぐすっ…」
貴史は自分のTシャツで涙をぬぐう。股間はズボン越しからでもわかるくらい膨れ上がっているのが高成にも理解できた。
(なんでたってんだ…?)
「貴史、その…なんで…お前…」
「おれはやっぱそういう事が好きなんだ…」
「そういう事って?」
「おれは…結局ヤる事が好きなんだ。それに」
「あの時の竹内先輩の中がすげー気持ち良かったんだ…」
「貴史…」
元々貴史はエ ロというものに対しては貪欲な人間である。だからあの時智乃と里帆ともやれたし何度も高成らを誘ったりしてきた。そんな貴史が己の本質に(ようやく)気づいたのを高成は目の当りにする。貴史の股間は全く収まる気配がない。
「貴史…お前はヤる事が好きなんだな。」
「でも…それどうすんだよ。」
「わかんねえ…でもおさまらなくて、今もあの時の竹内先輩の身体とかがよぎってさ…」
この時高成の頭の中にはふいに里帆にお願いされ貴史とキスした時の事を思い出す。それは貴史も同じだった。
(あの時キスしてみてと言った飯田なら…男同士でもありなんだろうか)
(もう、これしかないよな…)
「あ…いやなんでもない」
「…」
「…」
お互いの間に静寂が流れる。先に切り出したのは高成だった。
「その…おれが…手伝ってやろうか?」
- 95二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 13:03:18
貴史…
- 96二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 13:36:36
山岸⁉︎
- 97二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 17:43:38
あげ
- 98二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 21:03:55
こんばんは青の季節の人です
ここ最近体調不良が続いたり忙しかったりしていて、今後しばらくの間更新が出来ない日や出来ても少ししか出来ない日が来るかもしれません
ちょっと今日も体調が悪いので少ししか更新できませんでした。すみません。
更新が出来ない日はなるべくこちらでお伝えしますので、いつも読んでくださる方へは申し訳ありませんがご了承頂けると幸いです - 99二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 21:34:16
このレスは削除されています
- 100二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 21:37:16
お疲れ様です
無理をなさらず体調を重視してご自愛いただきますようよろしくお願い致します
読者の一人より - 101二次元好きの匿名さん22/07/25(月) 23:11:13
自分もここ2〜3日何となく身体がだるかったです
睡眠多めに取って治りました
お大事になさって下さいください - 102二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 08:08:58
青の季節の人です
みなさん温かいコメントありがとうございます - 103二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 12:05:02
あげ
- 104妄想副題・青の季節22/07/26(火) 16:11:28
「え、手伝うって…」
「まあ、その…それ治めるの手伝おうか?って…」
「こーせーがおれとしてくれるって事?」
「まあ…うん…」
「あ、あれなら竹内先輩の事妄想しながらでいいから!お前の場合男同士じゃまだあれだろうし…」
とはいっても一度キスしている仲ではある。頬を赤くした高成の反応を見た貴史は公園にある公衆トイレに連れていき水で自身の手を濡らしたのち高成の前髪を整え始めた。
「…こんな感じかな。」
「おれもしかして竹内先輩に似てたりする?」
「髪の長さは同じくらいじゃねーの?」
「そっかあ…まじか」
「じゃ、じゃあ…これで…」
「いきなりでわりーんだけど…」
貴史はそう言ってズボンとパンツをずらして硬いそれを高成に見せる。高成はごくりとつばを飲み込み息を整えたのち貴史のそれを右手で握りながら口の中に咥えた。咥えた後は手と顔をゆっくりと動かしていく。
(自分で言うのもなんだけどぎこちねー…)
(多分飯田や新山の方が上手いなこれ…)
「んっ…」
貴史の顔は赤みを増す。
高成は目を閉じ行為を続けていく。
- 105二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 17:26:36
山岸がハゲと?!
- 106二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 19:04:43
や ま ぎ し ⁉︎
- 107二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 21:01:28
次回予告
貴史の傷と興奮を癒すため男同士高成と貴史は傷をなめ合うように絡み合う
そして近づく文化祭…次回もお楽しみに! - 108二次元好きの匿名さん22/07/26(火) 22:16:47
hage…
- 109二次元好きの匿名さん22/07/27(水) 07:11:05
- 110二次元好きの匿名さん22/07/27(水) 12:53:30
あげー
- 111妄想副題・青の季節22/07/27(水) 16:05:06
「んっ…どう?痛くない?」
「全然。大丈夫…てかお前思ったより上手いな」
「やめろって、ぜってーおれより新山とかの方が上手いって」
「ははっ…」
一度口から吐き出し貴史と会話した後、もう一度それを咥えて行為を進めていく。すると貴史が高成の頭を両手で支え、自ら腰を動かしていった。
「んっ…ん」
「やべえ、気持ちいいなこれ…」
所謂イラマチオの状態。高成は自身の口の中で貴史のものがより大きくなって硬さが増したような感覚を覚える。
「も、出そう…」
「あのさ、中で出していい…?」
高成が頷くと貴史は高成の口の中に精を吐き出した。高成の口の中は独特な味と臭いであふれている。
(すんげえ味…)
「なあ、口の中開けてみて?」
高成は貴史に言われた通りに口を開ける。高成の舌の上には白濁液がどろりと横たわっていた。その様子を見た貴史は更に顔を紅潮させる。
「うわエ ロ…」
高成は誰に言われるまでも無くごくりとそれを飲み込んだ。
- 112妄想副題・青の季節22/07/27(水) 16:37:19
- 113二次元好きの匿名さん22/07/27(水) 17:01:21
マジか…
- 114二次元好きの匿名さん22/07/27(水) 17:49:57
青の季節の人です
おかげさまで体調回復してきました。更新ペース上げていきますのでよろしくお願いします
※今後忙しい日もあるので更新を休む場合はなるべくお伝えしていきます
ご心配おかけしてすみませんでした
今後とも青の季節をよろしくお願いします - 115二次元好きの匿名さん22/07/27(水) 21:28:05
ほしゅ
- 116二次元好きの匿名さん22/07/28(木) 07:57:13
あげ
- 117妄想副題・青の季節22/07/28(木) 13:05:41
「ふっ、んん…」
互いの舌と硬直した肉棒が絡まり合う。ふと高成が一瞬目を開くと貴史の紅潮した顔が視界に飛び込んでくる。
(こいつも…竹内先輩としてたんだよな)
(どんな感じだったんだろう)
(こんな感じだったんだろうか)
高成は今まで里帆と優里の二人と肉体関係を築いている。二人とそれぞれした時の感情は違っていたし、今こうして貴史と行為をしている時もどこか初めて抱くような感情を抱いている。どこかお互いの傷をなめ合うような、慰め合うような里帆や優里とした時とはまた違うものだ。
硬くなったそこからは互いの鼓動が脈打つように手に触れわたってゆく。
(あいつは何を考えてるんだろう)
「んっ…」
「もう出そう…」
(やばっおれも…)
そのまま二人は互いの掌の上に精を吐き出す
- 118妄想副題・青の季節22/07/28(木) 16:59:10
「はあっ…はあっ…」
「また、出た…やばっ…」
「はあっ…」
二人は近くにあったティッシュで吐き出した精をふき取ると、貴史は高成に何か思いついたようにある指示をする。
「後ろ向いて手付いて、で、もっとケツ向けて」
「こう?」
「そう。良い感じ。」
貴史はそう言って高成のお尻の割れ目に自身のものを挟み、まるで竹内先輩の胸を揉むように高成のお尻を両手で掴んで揉みながら腰を動かす。
(うわっ…何これ)
(男にやられてるみたいじゃん…)
(変な声出そう…)
「んんっ…」
「これすげー、目つむったらほんとに竹内先輩としてるみてー」
「まじかよっ…」
時々貴史が高成のお尻を叩くと高成の身体がびくっと跳ね上がる。
「おいやめろって」
「ははっ…そうだった。今してんの竹内先輩じゃなくてこーせーだった。」
そう言った貴史の顔に一瞬影のように虚しさが映る。
- 119妄想副題・青の季節22/07/28(木) 20:58:54
(あいつは本当に竹内先輩の事好きだったんだな。新山も憧れてるって言ってたし)
(でも、あんな事が起こってしまってあいつは…)
(もしかしたら、おれが飯田に感じてた事と似てたりするのかな…?)
「んっ…はあっ…」
貴史の腰を動かす速度が徐々に早くなってゆく。
「はあっはあっ…」
「また出そう…」
「…いいよ。」
「うん、ああっ…」
貴史は高成の着ているTシャツをたくし上げ、お尻の割れ目から自身のそれを抜くとお尻から腰の部分にめがけて精をかける。それはこれまで吐き出したものの中で一番熱くたぎっていた。その熱さに高成はぞくっと背筋を震わせる。
「はあっ…はあっ…」
こうして二人の絡みは終わったのだった。
ーーーーー
「とりあえず分かった。おれってやっぱエ ロかったんだな」
「まさかお前でこんなに抜くとは思わなかった…付き合ってくれてありがとな。」
「貴史…」
「おれはもう決めた。もう女子と付き合ったりしない」
「えっ?」
「もうセフレでいいや。こんな辛い思いするなら、最初からヤリ目でいい。」
「お前はそれで本当に良いのか?後悔しないのか?」
「結局おれは恋とか愛よりもヤる事の方が大事なんだって実感した…ならその方が向いてるんじゃないかって」
「そうか…」
「こーせー、お前はおれみたいになるなよ?茜谷さんといい感じなんだろ?」
- 120妄想副題・青の季節22/07/28(木) 21:03:04
- 121二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 07:59:07
あげ
- 122妄想副題・青の季節22/07/29(金) 12:46:17
高成は手を洗ってうがいをして母親と一言二言言葉を交わしたのち自室へと戻ると優里へ返信を送る。
『いいよ。』
すると優里からテレビ電話がかかってきた。
「急にごめんね~ちょっと声が聞きたくなったというか話したくなって」
「いいよ全然。どうかした?」
「あのさ、山岸くんとこの文化祭は何するの?」
「コスプレ喫茶になったよ。」
「本当?また山岸くんコスプレするんだ」
「そのさ、…来ても良いかな?」
「あっうん…いいよ!」
「ほんと?!良かった~ありがとう。」
「いえいえ…その、場所分かる?」
「うん。一応は分かるから大丈夫。」
「そっか」
「うん。あ、もうそろそろ切るね。夜遅くなっちゃったら行けないし」
「分かった。じゃ。」
電話を切ると高成はベッドに横になり、優里の高校での文化祭を思いだす。
(そういえばあの時やってんだっけ)
(茜谷さん来るのか…なんかドキドキしてきたな)
- 123二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 17:29:03
茜谷塚原が休日おでかけしてるストーリーとか読みたい
- 124二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 20:32:36
- 125二次元好きの匿名さん22/07/29(金) 21:10:48
「あかねちん、あそこのラブホテル女子会コースがあるんだって。行ってみようよ」
「へっ?!!」
「カラオケもあるよ」
「そ、そう…じゃあ…」
ーーーーー
「ああ~美味しかったあ…」
「あかねちんめっちゃ食べてる…」
- 126二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 07:57:42
あげ
- 127二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 09:44:17
今は青の季節しか更新中の作品は無いのかな?
わがままになっちゃうけど他の作品も読んでみたい - 128二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 12:16:34
- 129二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 17:29:20
あげ
人減ったかな…? - 130妄想副題・青の季節22/07/30(土) 20:27:01
いよいよ文化祭の日がやってきた。あれから看板製作はコスプレ班の協力もありなんとか当日までに作り終えることが出来た。今制作した看板の内一つは教室のドア付近に置かれてる。
「おお~こーせー似合ってるじゃん」
「ははっ…」
貴史やクラスメイトの男子数人から高成のコスプレ姿は褒められていた。高成は不思議の国のアリスに登場する帽子屋のコスプレ、貴史は一休さんのコスプレを着用している。
「二人とも似合ってるねえ」
「新山!…と飯田」
智乃は白く丈の短いナース服、里帆は不思議の国のアリスに登場するチェシャ猫風のコスプレを着ていた。猫耳カチューシャとワンピースの裾からひょっこり出ている尻尾に高成の目線が泳いでいく。
「ある意味山岸くんとはおそろだね。どうかな?」
「に、似合ってる…」
「良かった。ありがと。」
里帆はいつも通りにこにことした笑みを浮かべて喜んでいた。そこへクラスの学級委員長が高成と里帆へ正門付近に移動して呼び込みに行くよう指示をする。二人は看板を持って正門へと移動する。
「人いっぱいいるね」
「うん…」
二人が正門付近の空いたスペースへ到着した時、一人の少女が正門を通って周りをきょろきょろしながらこちらへと近づいてくる。
「山岸くんお待たせ。えーと…横にいるのは?」
「茜谷さん、おはよう。横は飯田。」
「初めまして。飯田里帆です。」
「こちらこそ初めまして。茜谷優里です。山岸くんの親友です。」
私服姿の優里はそう言って高成と里帆に挨拶をした。
- 131二次元好きの匿名さん22/07/30(土) 20:29:03
次回予告
ついに優里と里帆が邂逅!二人は何を話すのか…
お楽しみに! - 132二次元好きの匿名さん22/07/31(日) 08:27:20
あげ
- 133妄想副題・青の季節22/07/31(日) 12:32:30
- 134妄想副題・青の季節22/07/31(日) 16:13:39
「そ、そっかあ…」
「なんか顔赤くない?大丈夫?」
「だ、だいじょぶ…着いたよ」
教室にたどり着いた時、店番をしている高成のクラスメイトが一斉に高成と優里の方へと顔を向けた。優里は握っていた高成の手をパッと手放してしまう。
「おい山岸もしかしてその子は…彼女か?!!」
「めっちゃ可愛い!!他校の子?!」
「かわいすぎかよ!山岸おめーうらやましすぎるぜ!!」
「てっきり飯田か新山と付き合ってると思ったら…彼女いたのかよお前…」
クラスメイト達の優里を高成の恋人と疑うような発言に高成と優里も困惑して否定する。
「いやいやいや!皆落ち着けって!!彼女じゃないよ?!!」
「山岸くんとは予備校で知り合った仲でして…」
「へぇ~そうなんだ…とりあえずここでゆっくりしてく?」
「あっはい…」
優里は高成のクラスメイトの女子に案内され席に座る。クラスメイトの女子は優里から注文を聞くと高成や担当の生徒たちにそれを指示する。
「えっと…おまたせしました。リンゴジュースです。」
高成はそう言ってリンゴジュースを優里のもとへと届けるも動きのぎこちなさを後ろからクラスメイトに笑われていたのだった。
- 135二次元好きの匿名さん22/07/31(日) 20:49:30
あげ
- 136二次元好きの匿名さん22/08/01(月) 07:56:04
ほしゅー
- 137二次元好きの匿名さん22/08/01(月) 11:51:05
青の季節の人です
今日はちょっと忙しいので更新をお休みさせていただきます
申し訳ありませんがご了承ください - 138二次元好きの匿名さん22/08/01(月) 19:59:46
次回予告
優里が文化祭にやってきた!
高成は、里帆は、何を思う…?
お楽しみに - 139二次元好きの匿名さん22/08/01(月) 21:25:54
あげ
- 140二次元好きの匿名さん22/08/02(火) 08:07:20
ほしゅー
- 141妄想副題・青の季節22/08/02(火) 15:25:00
- 142妄想副題・青の季節22/08/02(火) 17:10:57
- 143二次元好きの匿名さん22/08/02(火) 20:49:41
あげ
- 144二次元好きの匿名さん22/08/03(水) 07:21:49
ほしゅ
- 145妄想副題・青の季節22/08/03(水) 12:24:31
「あ~…でも呼び込みが…」
「そっか、そうだよね…」
里帆(と高成)は呼び込みの係を任されているので代わりの生徒が来るまでは長い時間離れるわけにはいかない。すると優里の元に教室へ戻ってきたばかりの貴史が来てこう言った。
「あっじゃあさ、おれとこーせーで呼び込みすっから飯田は茜谷さんと周って来たら?」
「えっ?」
「こーせー!お前はどう?」
貴史は水分補給をしていた高成の元へ近づき優里の誘いと自身の提案について話をする。
「えっ…まじ?」
「せっかくだし里帆ちゃんとも話したいなって」
「そ、そっか。じゃあ行って来たら?」
「分かった。じゃあ里帆ちゃんいこっか。道案内頼める?」
「うん…わかった。」
こうして優里は里帆と共に校内をめぐる事にした。高成は貴史と共に呼び込みの為に正門付近へと戻る。
(なんだか…胸騒ぎがする)
(大丈夫なんだろうか…)
- 146妄想副題・青の季節22/08/03(水) 16:04:47
優里が里帆を連れて校内をめぐる事にしたちょうどその頃。
智乃は校内のとある場所で座ってある人物を待っていた。
「智乃ちゃん、おまたせ!」
「藤野先輩…!」
「あっナースのコスプレしてる。似合ってるよ。」
「あ、ありがとうございます…」
藤野先輩が智乃の元へ笑顔を浮かべながらやってきた。智乃は嬉しそうな表情を浮かべる。
(先輩と周るのドキドキする…)
「じゃあ、いこっか。」
「はい。…あの、先輩のクラスは出し物はなんですか?」
「ああ、肝試しやってるんだけど。…行ってみる?怖いの平気?」
「あははっ。先輩がいるなら大丈夫ですよ!」
「そっか。じゃあ行こうか」
「はい。」
智乃笑顔と少しの照れを出しながら藤野先輩についていく。
そして正門付近では…
「藤野君の高校ここだよね。」
「合ってるよ~」
「せっかくだしさ、文化祭見て回る?お腹空いてきた。」
「ああ…ちょっとだけならいいよ。」
「?どしたの?」
「ほら、私一応おしのびなんで。…あかねちんも来てるだろうしあんまバレたくは無いんだよねえ。」
- 147二次元好きの匿名さん22/08/03(水) 20:48:57
塚原…?
- 148二次元好きの匿名さん22/08/04(木) 06:50:16
あげ
- 149妄想副題・青の季節22/08/04(木) 16:15:37
「着いたよ。入り口はこっち」
「は、はい…」
「もしかして緊張してる?」
「あ、ちょ、ちょっとだけ…先輩は?」
「まあ、ちょっとね。じゃあいこっか」
「はい。」
智乃は藤野先輩と共に肝試しの会場へと入っていく。中は照明が落とされ黒い布のようなものが壁として設置されている関係でほとんど真っ暗である。すると二人が入ってすぐの地点で紙で出来た作り物のお化けがにゅるっと出てくる。
「わあっ!!」
智乃はその勢いで藤野先輩の腕にしがみついてしまう。
「智乃ちゃん大丈夫?」
「あっ…すみません大丈夫です…」
二人がゆっくりと歩を進めていくと今度はどこから出てきたのか後ろからお化けのコスプレをした女子生徒が不気味なカクカクとした動きで二人を追いかけてくる。
「きゃーっ!!きゃーっ!!」
「うわっ!!後ろ?!!」
二人が走って向かった先にはまたお化けのコスプレをした女子生徒が絵具をペイントしたと思わしき血まみれの手のようなものと斧を持って待ち構えている。智乃はパニック状態に陥っていた。
「きゃーっ!!もう無理!」
「大丈夫大丈夫…」
女子生徒は二人を取り囲むようにして襲うフリをするとどこかへはけていった。しかしその後もお化けのコスプレをした生徒や作り物のお化け・人の身体の一部らしきものが展示されてたり突如動いたりとゴールまで二人の心臓が休まることは無かったのだった。
ようやくゴールにたどり着くと智乃はふらふらとその場に座り込んでしまったのだった。
- 150妄想副題・青の季節22/08/04(木) 21:00:42
「大丈夫?ちょっと深呼吸しようか」
藤野先輩に言われ智乃はゆっくりと深呼吸をして呼吸を整える。
「すぅーっ…はぁーっ…」
「どう?」
「ちょっと落ち着いて来ました…」
「いやあ、びっくりしたよねえ。」
「はい。」
「じゃあ…」
藤野先輩が何か言いかけたタイミングで前の方から男子生徒が三人やってきた。いずれも長身で体格の良い。そのうちのリーダー格と思わしき人物が藤野先輩に近づき話しかける。
「よう、藤野。」
「何だよ。何か用?」
「もしかしてそいつ彼女か?」
「いや、違うけど」
「まさかセフレかぁ?」
藤野先輩は否定しなかった。智乃は藤野先輩の背中側にそっと移動する。藤野先輩の反応を見た三人はこぞって彼を罵倒するセリフを浴びせかけた。
「うわあ~まじかよやりまくってんのかよ引くわ~wwまじ引くわ~w」
「こいつ他にもセフレいるって噂あるらしいよ、二年の女子とか」
「まじかよ、やばすぎ~w」
「…っ!」
智乃がまずいと思った瞬間。藤野先輩は激昂する。
「黙れ!お前らにはおれが何しようが関係ないだろ!!」
「…こいつ」
藤野先輩の激昂する姿を初めて見た智乃は驚きのあまり目を丸くしながら心配そうに見つめている
(大丈夫かな…この人達バスケ部の人だよね)
そんな藤野先輩の反応を見てリーダー格の男子生徒はふ~んと呟きこう言いはなった
「やりまくろうが確かにおれらには関係ないだろうけど…お前楽して医学部行けると思うなよ」
「それくらい理解してる」
三人は藤野先輩を睨みつけながら去っていった
- 151二次元好きの匿名さん22/08/05(金) 07:32:00
保守
- 152妄想副題・青の季節22/08/05(金) 12:35:58
「あ…」
(あの人達いったけど…先輩になんて声かけたらいいんだろう)
智乃がどう話しかけてよいか困惑した表情を見せると、藤野先輩は振り返ってさっきはごめんとつぶやいた。
「ほんとあいつらしつこくてさ、心配かけたね」
「いえいえ、…先輩は大丈夫ですか?」
「うん大丈夫。行こう。」
「はい。」
藤野先輩は踵を返し移動し始める。智乃は少し慌ててついていきながら先ほどの出来事を振り返っていた。
(先輩のあんな表情、初めて見たな)
(さっきの事…あまり聞かない方が良いかな。先輩をまた不機嫌にさせたくないし)
(確か藤野先輩はバスケ部だったけど去年勉強に集中するからって言うのでやめた、というのは聞いたことある…)
(その時にさっきのあの人達と何かあったのだろうか…)
智乃が脳内であれこれと考えているうちに二人は校舎の中でも人気の少ない場所に来ていた。藤野先輩は小さな更衣室代わりの部屋の扉を開け智乃に中に入るよう促す。
智乃が中に入ると埃が一瞬ふわっと湧き立った。藤野先輩がドアの扉を閉め鍵を掛けるとすっと智乃に近づきキスをした。
- 153妄想副題・青の季節22/08/05(金) 20:46:33
「んっ…」
舌を絡ませながらキスをする二人。部屋の中は仄暗い。そのまま何度もキスを交わしながら藤野先輩は智乃が着ているナース服のボタンを器用に外し智乃の着用している紫色のブラジャーとパンツを露わにさせる。
「ふっ…んん…」
「んっ…」
口を離すと藤野先輩は智乃のブラジャーを外し胸を揉みながら乳首を咥え舐め始めた。智乃はびくっと体を震わせる。
「あっ…」
「気持ちいい?」
智乃は藤野先輩の問いに顔を赤らめながらこくりと頷く。すると藤野先輩はすっと智乃の背後に周り後ろから乳首をこりこりと刺激を与えていく。智乃は思わず声を漏らした。
「あっ、んんっ」
「結構敏感だね」
「んんっ、んっ…」
「こーゆーのは?」
「あっ…気持ちいいっ…」
智乃は振り返りキスをねだる。二人は舌を絡ませ合い快楽へと溺れてゆく。
(先輩と二人っきり…)
(私はやっぱ先輩じゃなきゃだめ…)
- 154妄想副題・青の季節22/08/05(金) 21:17:20
「んっ…ああっ!」
「もしかして胸だけでイッた?智乃ちゃんえろいね」
「んんっ…」
智乃は力が抜けたようにその場に座り込む。藤野先輩は彼女をゆっくりと押し倒し下腹部を何度かさすると智乃の濡れたそこをパンツの上から指でなぞるように焦らしていく。
「あっそこっ…やっ…」
「もうこんなに濡れてる…」
藤野先輩は笑みを浮かべながらそう言いつつ智乃のパンツをずらして「そこ」に指を二本入れる。智乃はたったそれだけで体をびくびくさせながら絶頂に達した。
「なんだか今日はすごく敏感だね…」
「ああっ…はあっはあっ」
「このまま動かしたらどうなるかな」
「あっ待って…ああっ!んんっ!」
そのまま智乃は指だけで何度も絶頂を迎えるのだった。
一方。優里と里帆は校内を出て中庭にある屋台スペースに来ていた。お互い初対面なので二人ともどこかたどたどしさとどう話しかけてよいのか手さぐりで探っている状態だった。そんな中優里がその均衡を破る。
「人多いね。」
「あ、確かに。」
「良かったら、あれ食べてく?」
優里が指さしたのはりんご飴の屋台だった。
「うん。」
「おっけー」
二人は列に並びりんご飴を受け取る。里帆が財布をポケットから出そうとすると優里が自分のおごりでいいからとそれを制した。
「えっ…いいんですか?」
「いいよいいよ。あと同い年だしタメ口でいいよ。」
「…分かった。りんご飴ありがとう。」
「いえいえ。ああ、ここだと人多いしどっか人少ないとこに移動して食べようか?」
「じゃあ、それで。」
二人は人気の少ない場所へと移動し、そこで飴を食べる事にした。
- 155妄想副題・青の季節22/08/05(金) 21:29:35
たどり着いた場所は校舎と校舎挟まりあったうっそうと木が生い茂る場所。優里と里帆以外に人はいない。二人は壁にもたれながら飴を舐める。
「…」
「…」
(こうして見ると、ニコニコしてて可愛い普通な子というか…)
(ビッチって感じはしない。)
(それにこの子は山岸くんの事どう思ってるんだろう)
(好きなら…三角関係という事になるし、嫉妬しそうな自分がいる)
(怖いけど、一か八か聞いてみよう!)
「ねえ里帆ちゃん、質問していい?」
「うん。いいよ。」
「山岸くんの事どう思ってる?」
優里はいきなり直球でその質問を里帆にぶつける。やはり里帆は言葉を詰まらせてしまう。
「どう思ってる、か、どう?…う~ん…」
「あっじゃあ好きか嫌いかで言えば!」
「う~ん…でも大嫌いとかではそういうのではないと思う。」
「気になる?という感じ?」
「気になる…ごめん分からない」
「そっか。じゃあ、なんで山岸くんとはエッチしたの?」
更に優里は質問をぶつけていく。しかし言葉と態度とは裏腹に心の中で優里は動揺を感じていた。
「なんでエッチしたか…」
「山岸くんがエッチしたそうだったから。」
「…っ!」
(やっぱこの子はビッチなんだ…)
(山岸くんの言う通り、誰とでもやれる…)
優里はその動揺をついに隠し切れず表情に出してしまった。そこに里帆が追い打ちをかけるようにこう問いかける。
「えっと優里ちゃんだっけ?合ってる?」
「うん。合ってる…」
「山岸くんとはもうエッチしたの?」
「え?」
- 156二次元好きの匿名さん22/08/05(金) 22:59:13
これは里帆さんの思わぬカウンター…
「山岸くんってエッチ下手だよね」
「え?」
続きが楽しみです - 157二次元好きの匿名さん22/08/05(金) 23:18:25
茜谷さんどう答えるか…
次回注目ですねー - 158二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 07:29:56
あげ
- 159妄想副題・青の季節22/08/06(土) 08:41:40
「や、山岸くんとはもうしたのかって…?」
「うん。もうした?」
里帆からの衝撃的な問いかけに優里は目を丸くして言葉をつまらせながら正直に答える
(ここは…でもっ嘘つく訳にも行かないし…)
「う、うん。し、したよ…」
「気持ち良かった?」
「うん…良かっ、た…けど。」
「ふうん。…だよねぇ。」
里帆は相変わらずニコニコと笑みを浮かべながらまるでうわごとのように高成について呟く。
「山岸くんと初めてした時は多分初めてだったからか可もなく不可もなくまだ慣れてないって感じだったけど、段々上手くなっていってねえ…」
「またしたいなあ、山岸くんと…」
「里帆ちゃん…?」
「…あ、そうだ。もうひとつ、いい?」
里帆はまた優里に質問を投げ掛けた
(今度は何?何か恐い…)
「優里ちゃんのお父さんとお母さんてエッチしてる?」
「はっ…はああ?!?」
(いや今そこでそんな質問する?!)
「し、してるんじゃない?あの二人仲良いし…部屋の棚にゴムあったし…わかんないけど。」
優里がややぶっきらぼうに里帆の質問に答えた瞬間、里帆のニコニコとしていた笑みが一瞬にして消え、どこか悲しそうな顔へと変貌する
「そっか…そうなんだ…」
(…?何か変なこと言った?)
- 160妄想副題・青の季節22/08/06(土) 12:33:54
「ご、ごめん!何か変な事言ってたらほんと…ごめん…」
「ううん。大丈夫。謝らなくていいよ。」
そう制する里帆の顔は未だ暗いままだ。優里の心の中は様々な感情が入り混じった複雑な心情と化している。
「もしかして、ご両親が仲悪いとか?」
優里はそう尋ねたがこれはあまり問いかけない方が良いかもしれないという思いがよぎる。
「…あっ、あんまり色々詮索しない方がいいね。忘れて…」
「…」
(…否定はしないか。)
沈黙した里帆の視線がまた泳ぎ出す。すると何か思いだしたかのようにあ…と言いかけたのち、いきなりその場からいずこかへと向かって走り出したのであった。予想外の行動に優里は驚きながら里帆を追いかける。
「ちょっ…里帆ちゃん!待って…!」
里帆はお構いなしに後ろを振り返らず走り続ける。勿論他校出身である優里はこの高校の経路は全く把握できてないので自分が今どこにいるのかもわからない。更に人ごみに押されすり抜けたりぶつかって謝りながら進んでいくといつの間にか里帆を見失ってしまった。
「…どこ?里帆ちゃーん?!」
当然ながら返事は無い。しかし3.4歩前へ進んだ先になにやら見慣れないものが落ちているのを優里は発見した。
「何これ?ミニリーフレット?えーと…「富山県観光ミニブック」?」
優里が拾った「富山県観光ミニブック」と記されたミニリーフレットを裏返すと下の方に「riho」と小さく記されている。おそらくは里帆のものだろう。優里はミニリーフレットを開くとそこには富山県の主な観光地が写真やイラスト付きでまとめられていた。
「ヒスイ海岸、黒部ダム、…飯田ファーム。…飯田ファーム?」
「どれどれ…「引退した元競争馬や元乗馬、元繁殖牝馬などの馬たちがおだやかに余生を送る牧場です。のどかでさわやかな草原が美しい場所となっております。」か。」
「…なんで富山?」
- 161妄想副題・青の季節22/08/06(土) 13:02:08
優里はそうつぶやく。走り続けた事で流石に疲れたので近くのベンチに座って休憩する事にしたのだった。
「はあ…疲れた…」
「話してみたけど…大方山岸くんの言う通りだ。」
「里帆ちゃんの考えてる事が…わかんねえ…」
ちなみに優里が今いる場所は中庭の屋台が並んでいる箇所である。そこへ智乃がゆっくりと歩いてやってきた。
-今の智乃のパンツの中には藤野先輩によってバイブが装着されている。
智乃は身体をびくびくとけいれんさせながら藤野先輩に頼まれたたこ焼きを買いにここまで歩いてきたのである。
「んっ…んん」
(流石に変な声出したらやばいよな…)
智乃はたこ焼きを買う間だけは快楽を吹き飛ばそうと頬を両手でパンと思いっきり叩く。そしておぼつかない足取りでたこ焼きを購入し歩いていくも校舎内へ入る途中でバイブがより奥へと入り込んだからかまた快楽に溺れそうになる。
「ああんっ!あっ…」
ついには座り込んでしまい失禁してしまうのだった。
「やっ…」
幸運にも人気のない校舎だったのが智乃には救いだったが、ナース服の裾と二―ハイソックスは濡れてしまったようだ。それでも体を震わせながら藤野先輩のいる部屋へと向かった。しかし部屋の前へと差し掛かったところで、智乃はある声を聞いてしまう。
「あっ…あっあっ…ああん」
「んんっ…これやばっ…」
「先輩…?」
女の喘ぎ声。藤野先輩が私以外の女とやっている。その事実を智乃は針に刺されたかの如く思い知らされたのだった。部屋のドアをノックして入ると更に驚きの光景が広がっていた。
「あ、智乃ちゃんおかえり。たこ焼きはその辺に置いといてこっちへおいで。」
「君も呼ばれたの?一緒に楽しもうね♡」
なんと藤野先輩は二人の女性と3Pを楽しんでいた。しかもそこへ智乃も来いというのだ。智乃は唖然とした表情でその場の光景を見ていると藤野先輩に騎乗していた髪を降ろした全裸の女性が藤野先輩のそれを抜いて智乃の元へとやってくる。
「…もしかしてあの時予備校前で山岸くんと話してた人だよね?人違いだったらごめん」
「…あんた山岸の知り合い?」
「まあ、そんなところかな。予備校で色々仲良くしてもらったって感じ」
全裸の女性もとい日向はそう言った。
- 162妄想副題・青の季節22/08/06(土) 13:18:42
「塚ちゃんその人知り合い?」
藤野先輩の後ろにいたもう一人の全裸の女性がそういうと日向は知り合いの知り合いって感じかな?と返した。
(…なんか、萎えてきた…)
(先輩とは4Pじゃなくて、二人っきりでしたいのに。)
(しかもあの塚ちゃんとかいう女、多分山岸ともしてるよな…)
智乃から快楽はすっかり消え去っていった。よろつきながら装着されたバイブを藤野先輩の眼前で外すとそれを藤野先輩に返しゆっくりと踵を返し部屋から出ていこうとする。
「…智乃ちゃん?」
藤野先輩が引き留めようとするも智乃は聞かずとうとう退出していった。部屋の中はどこか気まずいというような静寂が広がる。
「…」
「…」
「続きしよっか。」
藤野先輩が二人へそう問いかける。日向は無言でしばらく扉の方角を見つめ、再度藤野先輩とのセッ クスを始めたのだった。
智乃は一旦トイレに立ち寄り校舎を出て中庭へ行くと奥の方に一人ぽつんと座りながらスマホを眺めている人物を発見する。優里だった。
(もしかして、あの赤いセーラー服の子かな?)
(あの塚ちゃんって女もこの子の知り合いだったりするのかな)
(…話しかけてみようか)
「あの~見慣れない方ですけど今日は一人?」
「えっああ…はい…」
「もしかして山岸の知り合い?」
「えっ!そうですけど…なんで知って」
「以前見かけたことがあって。」
「ああ成程…あ、はじめまして。茜谷優里と申します。」
「新山智乃です。初めまして。」
お互い挨拶を交わす。すると優里は智乃に質問をしてきた
「山岸くんは普段どんな感じですか?」
「ああ、いつも通りだよ。変わんないと思う。あとタメでいいよ。」
「そっか…」
- 163二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 14:32:10
客観的に見て藤野も山岸も割と近しいポジションですよね笑
積極的かそうではないかはありますが - 164二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 14:39:56
- 165二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 15:05:05
青の季節の人です
皆さんいつも読んでくださりありがとうございます。コメント全て読まさせて頂いております
そのなかには読んでいてためになったり色々考えさせられるものもあって、モチベーションに繋がっている部分もあります。
ただ私からのお願いとしてはわがままになるかもしれませんが、キャラクターをなるべくsageたりディスるような感想はなるべくお控え頂けますと幸いです。
申し訳ありませんがよろしくお願い申し上げます。 - 166二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 16:33:19
お疲れ様です
本スレでスレ主をやってます
投稿者さんの熱い思いを読めるのは有り難いのですが、主観で押し通す書き方、読み手の反応を考慮しない書き方や強硬な主張は多少困った部分もありますね
創作活動に差し障るようなコメントは削除していくか、反応しない、という事も一つの考え方だと思います
他のスレや掲示板でも管理人やってて思うのですが、読解力や感性は人それぞれでキャラクターに対する思い入れも多様で同じ事を繰り返し言う投稿者さんはそういう方(自分がスッキリする事を目的として他人が読んでいるという想像力がおそらく足りず社会性が未熟)なのかなと割り切ったりしてます
カラミざかりのリメイク版の作者、御池さんともチャットした事があるのですが少し主観的で失礼な質問をする投稿者さんには無反応でした
傍目で見て折角の機会をネガティブな方向に持って行き、少し勿体無いなと感じました
多少炎上させる煽りも入れないと人の共感を得られない側面もあるかもしれませんが、個人的には青の季節さんを支持します
応援しています! - 167妄想副題・青の季節22/08/06(土) 16:40:46
「じゃあ、里帆ちゃんはどうなんですか?」
「ああ、里帆も…変わらないと思う。」
「ニコニコしてて…何考えてるかわからない感じで…」
「うん。そうだね。」
「新山さんもそう思ってたりするの?」
「うん。…ちょっと謎っぽい部分はあると思う。」
「そうなんだ…」
「後は…基本誰とでもやる所とか。」
「やっぱり…」
「勿論レイプまがいのものなら嫌がってたけど、そうじゃないなら基本は誰とでも…」
「…やっぱり、エッチなんだ。里帆ちゃん。」
「…だと思う。」
二人は顔をうつむかせる。事実ではあるが私達とはどこか違う。と優里と智乃は感じていた。
「あのさ、茜谷さんは山岸とはした?」
「あ、うん。」
「山岸以外としたいとかそういうのはあったりする?」
「無い。」
その言葉を聞いた智乃はほっと一息ついた。
「…それ聞いて安心した。私も同じだったから。」
「…私好きな先輩がいるんだけど、私は今はその先輩としかしたくないと思ってる。」
「でも先輩はさっきも別の女たちとやってた。その中には茜谷さんの知り合いかもしれない人もいた。それに里帆ともやってたし」
「それは…辛いよね。私だったらさっさと別れるかも」
「だよねえ…でも踏ん切りつかなくてさ。」
「私なんだかキモイよね。自分語りごめん。」
智乃は自虐する言葉を吐き出した後こんな話しちゃってごめんと優里に謝罪する。優里はそんなどこか陰のある寂しそうな智乃の横顔を見つめていた。
「そんな事ないよ。私も気持ち分かる。」
「ありがと。」
- 168妄想副題・青の季節22/08/06(土) 16:44:06
- 169妄想副題・青の季節22/08/06(土) 17:00:50
「この後どうするの?もう帰るの?」
「う~ん…ここ初めて来たから場所が分からなくて…」
「せっかくだしもっかい教室戻る?山岸もいるかもしれないし。」
「あっじゃあ、それで。道案内頼んでもいい?」
「分かった。行こう。」
こうして優里は智乃と共に再度高成たちの教室へと戻る事にしたのだった。
時を同じくして高成は貴史と正門付近で呼び込みをしていた。するとそこへモノトーンの上品なワンピースとカーディガンを着た黒いボブヘアの女性が近づいてくる。
「こんにちは。そのクラス…里帆と同じクラスかしら。教室へ案内してもらっても、いい?」
「あ、はい。」
高成は女性を教室まで案内する。
(もしかして飯田の親かな)
(雰囲気はなんか飯田とは真逆な感じ…でも何考えてるかは分からなさそう)
「あ、失礼ですが、飯田…さんのお母様で?」
「はいそうですけど。里帆とはよくしゃべるの?」
「あ…時々、ですかね…普段は女友達と一緒にいてます。」
「そう…」
教室へとたどり着くと里帆の母は高成にありがとうと言い席に着席し、コーヒーを注文する。高成が立ち去ろうとすると教室にはなんと芹沢先輩が友人を引き連れてやってきているのが見てしまう。
(芹沢先輩がいる!やべえ…嫌な予感が)
(ちょっと見ておくか、今度は何やらかすか…)
高成は教室へ戻り壁際に立っていると、芹沢先輩は連れてきていた友人にお前らに紹介したい女子がいると話し出す。
- 170妄想副題・青の季節22/08/06(土) 17:09:12
「さらさらした黒髪がめっちゃ綺麗で可愛くてさ、藤野とやってるんだよその子」
「マジで?」
「しかも二年にセフレがいるって噂。まじもんのビッチらしい。」
「え~…名前は?」
「飯田里帆ちゃん。お前らも誘ってみ?無理やりじゃなきゃやらせてくれるから」
(!!)
「お前もしかして出席停止喰らってたのそれが理由?」
「あ、ばれた?まっレイプは流石にまずかったかな。」
(おいおい!やばいって…!またこの先輩やらかしやがって!)
ここで見事に高成の悪い予感は的中してしまった。里帆の母はコーヒーを飲んでそれを置くとゆっくりと芹沢先輩の元へと歩み寄る。
「ん?なんですか?」
「今、飯田里帆と言ったわよねぇ?」
「言いましたけど?それが?」
「おい芹沢この人飯田の親じゃ…」
「ええそうよ。私は里帆の母よ。」
「あ」
ついに里帆の母は激昂した。顔はもはや般若のそれだ。芹沢先輩は慌てて出ていこうとするも里帆の母に制止される。そしてクラス全体どころか校舎内にも響く大声でこう言った。
「誰か…!!飯田里帆を連れてきてっ…!!!」
「そしてあなたっ…!!どうゆう事か説明しなさい!!!!」
- 171妄想副題・青の季節22/08/06(土) 17:32:39
その声を聞いて高成は里帆を探すために教室を出た。直後すぐそばのトイレから里帆が出てきてさらに逆方向の廊下には優里と智乃が教室へと向かってきていた。当然ながら里帆の母の声は里帆にも優里にも智乃にもばっちり聞こえている。優里と智乃はまずいと言うような顔を、里帆はどこか呆れたようなめんどくさいような落ち込んでる様な様々な表情が重なり合った顔をしている。
高成が説明しようとすると里帆は分かっているとでも言うように無言で教室へと入っていった。優里と智乃もあとについていくが教室には入らなかった。
「お母さん…」
「里帆…この男は一体なんなの?」
「その人は…良く分からない。…ちょっとしつこい人。」
「なっ…しつこいって…お前調子乗ってんなぁ!!ビッチの癖に!!」
「黙りなさい!!!」
里帆の母の一喝で芹沢先輩は黙る。
「里帆あなたもしかして色んな男とそういう事してるの…?!」
「…」
否定はしない。正しくは芹沢先輩がいたので否定できなかったというべきか。すると里帆の母は里帆の頬から耳にかけて容赦なく力を込めて平手打ちし、里帆はそのあまりの衝撃に耐えきれずまるで吹き飛ばされたように倒れてしまった。それを見た芹沢先輩は思わず後ずさりし智乃と優里、高成は倒れた里帆をかばうように里帆の元へと走る。
「飯田!!」
「里帆…里帆!!」
「里帆ちゃん…!その、気持ち分かりますけどもちょっとやりすぎなんじゃないですか?!!」
「うるさい!あなた達には関係ないでしょ!!」
里帆は動かない。里帆の母の言葉に智乃はこう返す。
「関係ないって…一応うちら里帆の友人なんですけど?!」
智乃の言葉には反論できなかったのか里帆の母は「ちっ…」と舌打ちをする。その間にクラスメイトは担任教師を呼びに走っていたのか送れて担任教師が姿を現す。
「なっなんだ…?飯田の親が?」
「大変なんです!はやく!」
「面倒事になってきたわね…」
里帆の母はそう吐き捨てると里帆の元へ近づき立ちなさいと促す。引っ張り上げるように里帆を立たせると娘は体調が悪いので早退しますとだけ言って里帆の腕を強引につかみ足早に出ていった。
「いっ飯田…!」
「里帆ちゃん…!」
「…っっ!!」
里帆は自身を呼びかける高成たちへ言葉にならない何かを発しながら去っていったのだった。
- 172妄想副題・青の季節22/08/06(土) 20:34:25
「…」
高成らは呆然と立ち尽くすほか無かった。担任教師も芹沢先輩もクラスメイトも困惑した状態である。教室に来ていた客も去っていく人もいれば座っている人もいる。
(飯田…)
高成の腕を優里がちょいちょいと引っ張り心配そうに尋ねる。
「…どうなるんだろう」
「分かんない」
「里帆…」
すると廊下の向こう側から看板を持った貴史が焦った表情で高成たちの方へ向かってきた。
「なんか飯田の母ちゃんらしき人が飯田引っ張っていってたけど…何があったんだ?」
「実は…」
高成が事の顛末を貴史に説明すると貴史はマジか…とつぶやく。
「さすがにやりすぎじゃあ…」
「それは思う。心配になる気持ちも分かるけど…」
「ね、心配…」
四人の間には沈痛な雰囲気が漂っている。
(飯田…)
その後優里は帰途に就くことになった。正門付近まで高成らが送っていくとそこで同じく文化祭に来ていた日向と鉢合わせる。
「あ」
「あんた、さっき藤野先輩としてた…」
「塚ちゃん?塚ちゃんも来てたの?…てかもしかしてヤリ目?」
「うう、ばれちゃあしょうがない…はいそうです…」
「はあ。やっぱり。」
「だってこの日が約束だったから…」
「はいはい。」
気づけば外はもう日が暮れかかっている。日向は智乃にちょっといい?と話しかける。
「何?」
「あの人好きなんでしょ」
「…分かってたんだ」
「まあね。」
- 173妄想副題・青の季節22/08/06(土) 20:40:53
- 174二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 21:10:10
次回予告
衝撃の文化祭が終わりまた日常へ。しかしそこには彼女の姿は無く…
そして高成の誕生日が近いようだが…?
次回以降クライマックスへ向けて更に加速していきます!お楽しみに!! - 175二次元好きの匿名さん22/08/07(日) 08:01:09
あげ
- 176妄想副題・青の季節22/08/07(日) 12:33:03
数日後。文化祭も終わり高成の通う学校には日常が戻ってきた。高成は下駄箱のある地点で貴史と会うと挨拶を交わし教室へと向かう。
そんな二人の言葉は少ない。教室に入り智乃とも挨拶を交わすがやはりそれっきりだ。高成は席に座りぼーっと窓を眺めている。
…なぜならあれから里帆は高成たちには一切姿を見せていないからだ。学校も休み、智乃や高成が宿題やプリントを里帆への自宅へ届けても居留守なのか留守なのか今のところ全く反応が無い。高成ら何人かのクラスメイトが里帆へラインを送っても既読無視のままだった。
「…」
高成は母が娘に手を挙げたあの光景に衝撃を覚え、里帆へ抱いていた名状しがたき何かが更に不穏かつ高成を心配させるものへと変化していった事を高成も自覚しているし、その何かに近いものを高成だけでなく高成と同じく現場を目撃した智乃と優里も少し感じ取っているようだった。
「今日も学校休んでるの?」
と優里からのライン。高成はそうみたい。と返信すると心配と優里から返信が送られてきた。
「もっかいライン送ろうか…」
「飯田大丈夫?…っと…」
(返事が来るかどうかわからないけど…)
そして優里の通う高校でも里帆の話は雄也と日向に伝わっていた。
「茜谷それマジで?やばいでしょ…」
「うん。見ちゃった…やばかった…」
「ねえいくらなんでもぶつなんてさあ、ひどくない?私ママからぶたれた事一度も無いもん」
「まあ、このご時世そーゆーのはな…」
「…」
(なんだかずっともやもやしてる。)
(山岸くんの事が好きなのはもう、確定してる。里帆ちゃんと話してそこははっきりした。)
(里帆ちゃんに嫉妬してる気持ちと何考えてるのか分からない感じと里帆ちゃんが可哀想な気持ち)
(この気持ち、山岸くんにも打ち明けるべきなのだろうか。)
「ねえ、塚ちゃん」
「なーにー?」
「帰り一緒に帰らない?」
- 177妄想副題・青の季節22/08/07(日) 12:52:34
「いいよ。」
「ありがと。」
「あっ俺は?」
「ごめん。ひとまずはヒミツのガールズトークだから。」
「そっか。」
(なんだろうなあこの気持ち。)
(私が単純に優しすぎるお人好しなだけか、それとも…)
-----
馬が草原を自由に駆けてゆく。
ここはとある少女の夢の中。セピア色の景色、その始まりは東京の競馬場。優駿たちがターフを疾走し大勢の観客の前を通り過ぎてゆく。
その中で一人の幼い少女はターフを駆ける優駿たちに目を心を奪われる。その中ひときわ目立った黒い馬が先頭でゴール板を過ぎてゆくと観衆は大歓声と温かい拍手に包まれる。
「すごい…すごいね!」
「ええ、里帆…すごいわね。」
そしてレースを勝利した馬にだけ許されるウィナーズサークルでの口取り式。幼い少女・里帆はその馬に触れると馬は里帆をじっと見つめ、そして里帆にいきなり人語を用い話しかけた。
「あなたは自由になりたいの?」
馬が話している。しかも自分に話しかけている。里帆が気づいた時には景色が暗転し自宅へと変わる。
「里帆はお馬さんの絵本が好きね」
「うん大好き!」
その時今度は絵本が里帆に話しかけてきた。
「あなたは自由になりたいの?」
- 178妄想副題・青の季節22/08/07(日) 13:01:01
私は自由になりたいんだっけ
私は自由に憧れているんだっけ
最後に変わったのは小学校高学年の景色。先ほどまで優しかった母親は今と同じ怖い母親像へと変わっていた。口取り式にいた父親も見当たらない。
「里帆、男はね生きる価値のないろくでもない生き物なの。だから授業や必要な時以外話しかけちゃだめよ。」
「うん分かった。」
「それから里帆、学校終わったら早く帰って来なさい。」
「うん分かった。」
ぐるぐると周る景色。まるで眩暈を起こしているようだと里帆は感じ始める。そして矢継ぎ早に声が次々と里帆を襲うようにあちこちへ飛び交い始めた。
「なあ飯田今日もやらせろよ」
「男ってろくでもないのだろうか」
「里帆ちゃん可愛いね」
「里帆はやく帰って来なさい」
「里帆ちゃんおいで。一緒に楽しもうね」
「飯田の中気持ちいい…」
「気持ち悪い 近寄らないで」
「里帆は…××…」
「里帆ちゃんは…」
「飯田。」
(何これ…)
里帆ははっと飛び起きるとそれは全て夢。自室のベッドだった。
ああ、夢かとくらくらする頭を押さえながらベッドから出て誰もいないリビングへお茶を飲みに向かう。テーブルには弁当と家から一歩も出ないようにと記された書置きが残っていた。
- 179妄想副題・青の季節22/08/07(日) 13:27:41
「出ないね。」
「うん。」
今日も里帆の自宅から反応は無かった。ポストにプリントの入った茶封筒を投函した高成と智乃はとぼとぼと歩いていく。
「もう文化祭も終わってそろそろ秋か。」
「そうだね。新山は文化祭どっか巡ってたりしてたの?あの時茜谷さんと一緒にいたけど」
それは智乃にとってはあまり聞かれたくない質問であった。智乃は言葉をやや詰まらせながら正直に答える。
「藤野先輩と…まあ。」
「でもその後バイブ入れた状態でたこ焼き買いに言ってたらさ、藤野先輩は塚ちゃん?茜谷さんの知り合いともう一人の女と3Pしてた。」
「塚原さんと先輩が…」
「で、その子がアドバイスをくれた。ちゃんと先輩に気持ちを伝えるべきだって」
「そっか。」
智乃はオレンジ色の空を見上げながら高成に過去を思いだしながら語り掛ける。
「そういや最初にやったのはあのハゲだったね」
「オナホ見せて…ってアイツの家に行ってさ。山岸は正直どう思ってた?」
「え、いや…まあ、びっくりしたというかマジで?というか」
「…あの時は、ごめん。私がオナホ見せてって言ってなかったらどうなってたんだろ。…今更どうこう言っても仕方ないか。」
そんな智乃に今度は高成が質問を投げかける。
「なんで貴史としたの?」
「もし藤野先輩とやるってなって、処女だったら色々手間かけさせちゃうなと思って。…でも今は先輩としかしたくない。変な事考えすぎだなあ私」
「…私なんかキモい?」
「いや、そんなこと無い。」
「山岸の癖に言うじゃん。でもありがと。」
- 180妄想副題・青の季節22/08/07(日) 16:14:27
智乃はほろ苦いような笑顔で高成へと感謝の気持ちを伝えるとぐっと前を向いて決意を新たにする。
「私、藤野先輩に告白する。」
「!」
「塚ちゃんに言われたんだ。気持ちはちゃんと伝えるべきって。だから…ちょっと怖いけど告白しようと思う」
「それで、ダメだったら藤野先輩の事はもう諦める。きれいさっぱり諦められるかどうかはわかんないけど。」
「…うん、頑張れ。」
「へへっありがと。山岸も頑張れ。」
「自分の気持ちと向き合うのはしんどいかもしれないけど、後悔はしたくないし。」
「そうだ山岸、また何かあったらいつでも相談乗るから。」
智乃はじゃあまた明日と言って家へと向かっていった。高成は改めてかつて貴史と母親に言われたセリフを思いだす。
「あなたも優しいわね。…いい?気持ちは思うだけじゃダメ。伝える事が肝心よ。」
『こーせー、知ってっか?』
『気持ちはしっかり伝えなきゃいけねんもんなんだよ』
(そうだ…今の飯田に対する思いと茜谷さんへの思い)
(いずれは決着をつけなきゃいけない。けど)
(茜谷さんも好きだけど飯田が心配なのは事実だ。そして飯田へのこの「何か」が分かるまでは…)
移り変わってここは木がうっそうと生い茂る公園。ベンチに優里と日向は座って会話をしている。
「私は山岸くんの事が好き。」
「うん。」
「でも山岸くんには里帆ちゃんがいる。」
「うん。」
「今の私は里帆ちゃんに対してとりあえず分かるだけでも3つ思ってる事があるの。」
「ふむふむ」
日向はあいづちをしながら優里の話を聞いている。風が木々を揺らすとカラスが飛んでゆく。その光景はどこかほんの少し不気味な雰囲気を纏っている。
「一つは里帆ちゃんに対して嫉妬してる事」
「二つ目は里帆ちゃんの考えてる事が分からない事」
「三つめは里帆ちゃんが可哀想だとも思ってる事」
「なるほーね…」
- 181妄想副題・青の季節22/08/07(日) 16:31:02
ここで日向があの文化祭の時里帆とは何か話したのかと優里に質問をする。優里は山岸くんについてどう思ってるかとか色々質問したけど逆に何考えてるのか分からなくなったと返すと日向はむむむ…と言ってしばらく黙り込んでしまった。
「それと、私はもう山岸くんとはエッチしてるか?という事と、私の両親はエッチしてるか?って聞かれた…」
「えー…で、どう答えたの?」
「前者は正直にしたって言って、後者はよくわからないけどしてるんじゃない?って答えた」
「で、どうだったの?」
「前者はだよねえって感じでまた山岸くんとエッチしたいって言ってた。」
「それは…やっぱ」
「でも後者はすごく悲しそうな顔してた。で、その後どっかいってこれ拾った訳」
そこで優里は里帆のミニリーフレットをリュックから出して日向に渡す。日向は何これ?と珍妙なものを見つけたかのような表情で表紙や中身を確認する。
「なにこれ?」
「そこ、見てみ」
優里は飯田ファームと書かれている箇所を指で示す。
「そういや里帆ちゃんの苗字って」
「一緒。もしかしたら親戚とかかな?って」
「あー…それはありそう。」
日向はあくまで私個人の考えだけどと注釈を入れたうえで優里にこう伝えた。
「親と仲悪いから家出というかそこへ行こうとした。とか?」
「実際見てないからどうなのかわからないけど、みんなの前でぶつなんて尋常じゃない気がする」
「もしくは山岸くんとデート行こうとした…でもこれは無いかな。ここら辺なら水族館や市街地や某夢の国とかもっとそれっぽい場所あるし」
「おそらくは…里帆ちゃんのルーツ的な場所、なのかもしれない。」
- 182妄想副題・青の季節22/08/07(日) 16:54:49
「ルーツ…」
「これ持ってたんなら富山のどこかに行きたがってるというのは当たっているはず。その中ならやっぱりこの飯田ファームが一番怪しいと思う。同じ名前だし。」
「後は目的だけど…さすがにこれは本人に聞かないと分かんない。さっき言ってた仮説は今の時点では正直断言できないかも」
「…やっぱ本人に直接聞くしかないか、これいつかは返さなきゃいけないけどまた会えるかどうか…」
「だね。」
「…帰ろうか。付き合ってくれてありがとう。」
「うん。いいよ。」
二人はベンチから立ち上がり帰路に就く。途中日向が予備校での日々を思い返しながら優里に話しかけてきた。
「山岸くんと出会ってからは色々あったね」
「色々あったけど…ちょくちょくあんたがトリガーになってるような気もしないでもないけど」
「まあ、永瀬のオナホの件は…ご愛嬌って事で」
「いやあれびっくりしたからねマジで?!!謝ってくれたからいいけど。」
「ごめんて!でも山岸くんとやれて良かったでしょ?」
「まあ…それは勿論。」
二人のたわいない会話は続く。
その夜。高成のラインに智乃から連絡が届く。
『明日藤野先輩に会えることになった。告白してくる』という文言が書かれていた。高成は頑張れという文字が入ったスタンプを送るとすぐに既読が付く。
『そういや山岸そろそろ誕生日だったっけ?もう過ぎてたっけ』
「あ、そういえば…明後日じゃん。すっかり忘れてた。」
高成は明後日だと返信を送るとしばし間を置いて智乃からこのような返信が届く
『誕生日会する?茜谷さん達も呼んでさ』
(誕生日会か…)
- 183二次元好きの匿名さん22/08/07(日) 20:57:50
次回予告
ようやく藤野先輩へ告白する事を決めた智乃。はたして二人はどうなるのか?
そして智乃の提案で誕生日会を開くことにした高成たち。どうやら優里からの提案があるようだが?
最終章となる青の季節編がついに開始!
お楽しみに! - 184二次元好きの匿名さん22/08/07(日) 21:29:25
このレスは削除されています
- 185二次元好きの匿名さん22/08/08(月) 07:51:50
あげ
- 186妄想副題・青の季節22/08/08(月) 12:32:33
『いいけど…場所とかどうしようか』
『ああ~確かに…』
智乃とやり取りしていると丁度ベストなタイミングで優里からテレビ電話がかかってきた。せっかくなので高成は優里に智乃の誕生日会の提案について聞いてみると優里は快く了承してくれた。
「いいよ。じゃあうちでやる?その日は両親泊まりで姉もいないからさ。」
「いいの?ありがと…」
「いえいえ。また誰誘うか決まったら連絡しよっか。」
ルームウェアから時折除く胸元にどきっとしながら高成は誰を誘うか考えていた所に優里から一つお願いがあるんだけど。と伝えられる。
「わがまま言ってごめん。山岸くんだけ早めに来てくれないかな?」
「?いいけど…」
ーーーーー
翌日。その後智乃や優里とやり取りした結果。高成の誕生日会は優里の自宅で開催する事が決まり、出席者も高成、優里、智乃、貴史、日向、雄也と6名に膨らんだのであった。
しかし里帆については一応高成がダメ元で誘いのラインを送ったものの既読すらついてない状態である。
「こーせー明日のたんおめ会楽しみだな。当日プレゼント持ってくから楽しみにしとけよな」
「マジ?楽しみにしとく。…変なものじゃねえよな?」
「さ~あ?どうだろーねー」
「…嫌な予感しかしないっ!」
「山岸の誕プレかあ、迷うなあ」
「新山も何かくれるの?」
「あーあんま期待はしないでよ?」
- 187妄想副題・青の季節22/08/08(月) 13:02:30
「そういや今日の放課後だっけ?例の…」
「うん。会いたいですって言ったらいいよって」
今日の放課後ついに智乃は藤野先輩に告白する。高成は頑張れとエールを送った。
「ありがと。あと…今日里帆の家へプリント渡すのお願いできる?一人になるけど大丈夫?」
「大丈夫だよ。道はもう分かるし。」
「じゃ、よろしくね。」
智乃はふわっと踵を返し自分の席へと座る。
放課後。貴史はいつも通り部活へ、高成は里帆の元へ、智乃は藤野先輩の家へとそれぞれ向かっていった。智乃は心臓が飛び出そうなほど藤野先輩の自宅へと歩いていく。彼女は勿論フラれたら今のセフレ関係からは脱却し、もう関係は持たないと心の中で決めてはいるが正直ここまで今の関係をずるずると引きづって来た事を考えるとすぐ吹っ切れるとも思えなかった。
ただいつかは今の関係に終止符を打たなければならないのも事実である事も智乃は周知してある。
(気持ちはしっかり伝えなきゃ…)
(伝えないより、伝えて後悔した方が多分良い。)
(…よしっ!)
藤野先輩がいるマンションの入り口で智乃はゆっくり深呼吸をし、自身を奮い立たせる。
- 188妄想副題・青の季節22/08/08(月) 13:20:14
「おじゃまします。」
「どうぞ。なんか智乃ちゃんから会いたいって言われるの初めてかも」
藤野先輩は自室に智乃を連れ、ベッドに座らせる。心なしか以前智乃がその部屋へへ来た時よりも参考書がやや増えているように見える。
藤野先輩は智乃に近づきキスをした瞬間。智乃はある小さくも大きな異変を感じ取った。
(…?)
(先輩の顔色が悪い気がする…)
そのまま藤野先輩は智乃をベッドに押し倒すとやはり彼の顔色は悪いようなどことなくやつれている様子が見て取れる。
「…あの、先輩。」
「なに?」
「先輩の顔色…なんか悪くないですか?」
「…」
藤野先輩は気づいたか、というような表情を浮かべる。そしてぽつぽつと最近の自分のついてなにやら語り始めた。
「智乃ちゃんに気付かれたら仕方ないか。」
「最近受験のプレッシャーで…食欲が湧かないというかあんま食べてなくて。今日の昼も食べられてないんだ。」
「…あの、文化祭の時のたこ焼きは?」
「あれは…三人で分け合って食べた。」
「そうですか…」
「先輩こんな時に会えないかなんて言ってすみません。」
「…っ!」
申し訳なさそうにする智乃の姿を見て藤野先輩は智乃ちゃんは何も悪くないよとフォローする。その顔は依然として暗いままだ。智乃は告白もしなければいけばいがまず何か先輩の為にできない事はないかと思案するとある案を思いつく。
(とりあえず告白の前に先輩を元気づけたい…)
「あの、私が何か料理作りましょうか?」
「えっ?!」
- 189妄想副題・青の季節22/08/08(月) 16:27:19
「智乃ちゃん料理できるの?」
「はっはい!勿論です!!」
「そっそっか…じゃあ、おじやでもお願いしようかな。ご飯は冷凍してるのあるからそれ使って」
「はい! じゃあ作ってきます!!」
智乃はキッチンへと向かい手を念入りに洗うと冷凍されているラップに包まれたご飯と卵、調味料を取り出し準備をする。
…しかし智乃の頭の中は本来の優先順位の変更を余儀なくされた事で混乱のさなかにあった。無論生きていて物事が予定通りにいかない事というのはよくある事ではあるのだが智乃はまだ高校生。動揺は隠しきれない。
(今日告白するつもりだったけど…やっぱ先輩の事も心配だしな…)
(てか文化祭の時に気づけよ自分。ばかかよ。あーもー…)
(とりあえずまずはご飯作って先輩の反応が良かったら告白しよう。うん。これで告白できなかったら山岸に見せる顔無いんだけど…)
ご飯を電子レンジで解凍し水と共に鍋に入れて一煮立ちさせ調味料で味を調え最後に溶いた卵を流し込む。ある程度卵が固まって来たら火を止め数分間鍋に蓋を閉じて蒸らすと美味しそうなおじやが完成した。なんとかうまいこと形になったので智乃は自身の胸に手を当ててほっとすると、部屋に行き藤野先輩を呼ぶ。
「おおー。出来てる…」
「まだ熱いですけど…」
(どうだろう。反応が気になる…)
- 190二次元好きの匿名さん22/08/08(月) 20:57:38
次回予告
智乃の作ったおじやに藤野先輩はどう反応するのか、そして智乃の告白にどう答えるのか?
そして高成について考える優里。高成の誕生日会が近づく…!
お楽しみに! - 191二次元好きの匿名さん22/08/09(火) 07:34:21
あげ
- 192妄想副題・青の季節22/08/09(火) 13:02:37
「…」
藤野先輩は黙ってゆっくりと食べ進める。その姿に智乃はドキドキしながらも彼の様子を見つめていると、大体全体の三分の一程度を食べ進めた所で藤野先輩が小さな声でぼそりと呟いた。
「おいしい。」
「…!!」
その言葉を受け嬉しさを膨らませた智乃はありがとうございます!とはにかみながらお辞儀をすると藤野先輩は茶碗とスプーンをテーブルに置いて智乃にこう問いかける。
「智乃ちゃんてさ、やさしいよね」
「…?」
「おれ、正直に言うと智乃ちゃんの考えてる事がいまいちよく分からない。」
「え…」
「あの時の4Pも、バイブもほんとは嫌だったよね?」
「…」
「なんでって思う。今もまだよく言葉に言い表せないけど」
二人の間には沈黙が流れる。
(先輩からそう思われてたなんて…全く分からなかった)
(もしかして私も、私が里帆に抱いてるよくわからない気持ちみたいに思われてたのかな)
(自分の気持ちをちゃんと伝える。やっぱりこれが大事なんだ。)
「先輩。」
「なに?」
「私は先輩が好きです。」
- 193妄想副題・青の季節22/08/09(火) 21:01:17
智乃はやっと藤野先輩に自身の気持ちを告白した。しかし藤野先輩はその告白をにわかには信じがたいと言った表情を浮かべている。
「なんでおれなんか好きになったの」
「自分で言うのもあれだけど色んな女の子とやりまくってるヤリチンなのに」
「なんで…?」
(藤野先輩…)
(先輩を好きになったのは、勿論)
「あの時、怪我をした私を先輩がつきっきりで手当てしてくれた時…」
「あれで惚れちゃいました。物凄く嬉しかったし、感動しちゃった。」
智乃は笑顔でそういうと藤野先輩の脳裏には今まで忘れていたその時の光景が鮮やかによみがえる。
(そうだ。あの時の声は…)
(智乃ちゃんの声だったんだ。)
「そっか…」
(思いだした。自分が医者を目指し始めたのも…)
「そうだ…すっかり忘れてた。」
「…?」
「ありがとう智乃ちゃん。なんか色々忘れてしまってた事とか思いだせた気がする。」
藤野先輩はそう言っておじやをすべて食べきったのだった。
- 194二次元好きの匿名さん22/08/10(水) 07:51:55
頑張ったな新山…
- 195二次元好きの匿名さん22/08/10(水) 08:13:42
あげ
- 196二次元好きの匿名さん22/08/10(水) 11:32:20
- 197二次元好きの匿名さん22/08/10(水) 12:18:28
- 198二次元好きの匿名さん22/08/10(水) 12:23:22
- 199二次元好きの匿名さん22/08/10(水) 13:58:15
お疲れ様です!
- 200二次元好きの匿名さん22/08/10(水) 13:59:21
200なら全員幸せでありますように