- 1二次元好きの匿名さん22/09/01(木) 22:50:43タイシンの♀トレは身長低いって概念出したそこのアナタ|あにまん掲示板末代まで誇れbbs.animanch.comテイトレTSウマ娘化概念に脳を侵されたもの|あにまん掲示板幻覚は文章にならば文章は絵にするものhttps://bbs.animanch.com/board/58697/bbs.animanch.com
普通のタイトレも例の3女神でロリっ子ウマ娘にしちまえばタイシンより低身長♀トレーナーができるんじゃねぇか?
・ここはウマ娘になってしまったトレーナー達をかわいいかわいいするスレです
・自分だけのトレーナーを考えたり概念を投げつけたりして楽しんで行きましょう
・別にTSに拘らなくても良かったり、既に居るトレーナーの別概念を上げても良いです
・大事なのは自分の性癖をさらけ出す事と他の人の性癖を否定しない事、それとトレーナー達への愛です
・そしてタイシンの性癖は破壊するもの
前スレおれバカだから言うっちまうけどよぉ… part824【TSトレ】|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/board/44303/ https://bbs.animanch.com/board/60076/ 普通のタイトレも例の3女神でロリっ子ウマ娘にしち…bbs.animanch.comWiki(解説/全パートリンク/用語集などはこちらから)
言うっちまうTSウマ娘化タイトレスレ @ ウィキ【9/26更新】言うっちまうTSウマ娘化タイトレスレ@ウィキへようこそ 詳しくはこちら→言うっちまうTSウマ娘化タイトレ解説スレ(外部リンク) まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 編集モード・構文一覧...w.atwiki.jp後感想用言うっちまえなかったスレ(1/31更新)
おれ居なかったから言うっちまえなかったんだけどよぉ…新part3|あにまん掲示板リアタイで伝えられなかった感謝や感想を伝えれる方がより清々しく尊死できるんじゃねぇか?それに大量の情報がある中、いまさら聞けないことを聞ける場所があったらより素敵なSSを書くことができるんじゃねぇか?…bbs.animanch.com本筋のタイトレ情報まとめ
・140-90-55-80(魔法の合言葉)
・25歳
・髪色は茶色でパーマーみたいな流星、目の色はエメラルドグリーン、耳飾りはタイシンとお揃い
・全身からおひさまのにおい、髪と尻尾はタイシンと同じシャンプーの匂いがする
・耳と尻尾と胸が敏感
・熱血クソボケ
- 2二次元好きの匿名さん22/09/01(木) 22:51:02
たておつ
- 3二次元好きの匿名さん22/09/01(木) 23:13:58
たておつ
- 4二次元好きの匿名さん22/09/01(木) 23:25:55
たておーつ
- 5二次元好きの匿名さん22/09/01(木) 23:26:12
たておーつ
トレ吸いor担当吸いは健康に(多分)良いからね
どんどんやってほしいね - 6二次元好きの匿名さん22/09/01(木) 23:26:23
たておつ!
前スレ200はつまり同じ担当の他トレーナー(ギムレットだったらお嬢、ケツ上がタバコなど)ってこと?
もひりとりでも同期とかを合法的に吸えるってコトッ!?!? - 7二次元好きの匿名さん22/09/01(木) 23:28:23
たておーつ
- 8二次元好きの匿名さん22/09/01(木) 23:28:31
魔ルドが黒ルド吸ってる間に獅ルドは会長に吸われているかと思ったわ
- 9二次元好きの匿名さん22/09/01(木) 23:32:53
全体的に爛れてますね、ピンクの蒸気が見える様です
- 10二次元好きの匿名さん22/09/01(木) 23:33:13
前200
魔ルドトレなら他のルドトレのトレ吸いをしてそうやなって思っただけなんだ
でも同じ担当トレーナーや他のトレーナーにトレ吸いするのは良いと思うんだよ - 11二次元好きの匿名さん22/09/01(木) 23:34:33
サトトレは定期的にプロキオンに吸われてそう
- 12二次元好きの匿名さん22/09/01(木) 23:35:58
不タキを吸おうとしたらエンッ!!!ってなるタキオン
- 13二次元好きの匿名さん22/09/01(木) 23:47:47
エンッてなる(今日のシャワーまだ、様々な薬品のミックス臭、コーヒーの匂い)
- 14二次元好きの匿名さん22/09/01(木) 23:55:48
そして始まる養タキによるシャンプーと衣服の洗濯
ついでにタキオンも同じことをされて3人で一緒にお風呂に入ることに… - 15二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 00:12:49
こいつら風呂ぴょい……いやしないわ
光景がさながらペットを洗う飼い主のようだわ - 16二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 00:24:49
タマトレ達はどんな匂いがするかな?!
- 17二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 00:34:45
立て乙
- 18二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 00:36:52
まぁちっトレたちはよく吸われてそう
- 19二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 00:43:10
- 20二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 06:57:35
おはようございますですわ〜
今日からGWですわ〜 - 21二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 06:59:54
- 22二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 07:47:20
おはメカ
- 23二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 07:51:20
- 24二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 07:53:21
- 25二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 07:58:55
そんなメジロ化スレもあったねえ
- 26二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 08:12:00
どんなトレーナーでも胸を揉みしだかれて尻尾の付け根をギュッてされるとびっくりする説
この説の真偽を確かめるため我々はセクハラで怒られなさそうなパチタマへのアタックを敢行した - 27二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 09:10:13
- 28二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 11:09:23
俺さ言うっちまうけど
理事長とちっトレ達の会議を見てみたいんだ
会議中なのに理事長の猫がちっトレの頭に登ったりしてさ
きっと和むと思うんだよ - 29二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 11:26:50
それは和む ついでに身長が高いトレーナーも置いといてそっちには登れなくて諦める所を見せつけて欲しい
- 30二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 12:26:38
思ったより柔らかく揉みしだいたらひゃっって可愛らしい悲鳴を上げたあとに顔真っ赤にしながらグーが飛んできて以降の記憶がないですけどまあいいでしょう
- 31二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 12:36:04
そういや偶然にもちびハヤトレは水色っぽいんだよね
ブラトレも水色っぽい芦毛なんだよね
知らない人から見られたら完全に姉妹では? - 32二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 12:49:54
作るか!水色の會!
- 33二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 13:40:55
白と水色と茶色と灰色も作ろう!
- 34二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 14:48:40
- 35二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 16:25:36
初めてアルダンの育成してたんだけどさ、日本ダービーを勝利直後のアルダンの独白シーンで「ガラスのショーケース」って言葉が思い浮かんだんだ。その時ふと閃いてSSに使えそうだと思ったけど、使うためのシーンが全然思い浮かばないうえに、表現がくどくなりそうな気もしていて頭を悩ませているんだ。
てか「アルダントレはこんな皮肉めいたことは言わねぇ~!!」と暴れる自分がいるのもあって非常に悩ましい。かといってほかのキャラに言わせるのもなぁ…うーん…。 - 36二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 16:31:38
ブラトレをお姉ちゃんと呼ぶちびハヤトレ…?
- 37二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 17:00:42
ss出来たよ!
- 38二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 17:03:22
待ってました!
- 39二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 17:04:42
「了承!では任せるぞキタトレ」
「ええ、ありがとうございます理事長」
了承と書かれた扇をバッと広げ、いい笑顔で任せてくるは我らがロリ…理事長こと秋川やよい。そんな彼女からの任にニコニコと受けるのは胡散臭い女ことキタトレだった。…まあ、今の状況を簡単に言ってしまえばトレーナーと理事長との会議である。
「…ニャア」
「?」
さてそんな中、隣で参加者…だけど、大体キタトレが手際よく進めるせいでただの聞く係と化したサトトレは、ふと理事長の猫が近寄ってくるのを視界の端で捉えて見つめ合う。何がしたいか分からない(分かる訳ない)ので不思議そうな表情をせざるを得ない。
「…ぅわっ」
「ニャア〜」
置き物のように動いてなかったのが理由だろうか、ちょんちょんと机から肩、肩から頭上へ軽く飛びながら登られるサトトレ。
モフモフの髪に若干体を埋めつつ、時折舌で耳を舐められたりペチペチとされたりと割と好き勝手されていた。
「…疑問!この懐かれ具合、どう思うキタトレ?」
「あら、サトトレの頭上が丁度居心地良いのかしら」
「ニャ」
「あはは…」
暫く髪に潜り込まれてからようやく飽きたのか、ぬるりと抜け出してくるとそのまま端で落ち着く…かと思いきや。
──今度はキタトレの上に乗ろうとジャンプして…残念なことに届かず胸の連なるお山にぶつかって弾かれたのだった。
「随分やんちゃな子ね…」
両手で下に転がった猫を抱え上げると、何か気に触ったのかねこぱんちを連続で食らう。勿論、顔に届かず代わりに双丘を揺らすだけ…そうして一分も立たずに落ち着いた所で、キタトレは理事長の元に猫を置いた。それを見た理事長は一つうなずき
「再開!小休止もここまでに会議を続けよう」「そうですね、丁度良い息抜きにはなりましたわ。」
「…ここからですね」
「ニャ〜……」
短文失礼しました
キタサトトレと理事長with猫、実際理事長の猫がここまでアグレッシブかどうかは不明ですが、許して…
サトトレ(の髪)は小動物にも居心地の良い場所かもしれない。そして揺れるキタトレのπ、揺らしてなんぼだし仕方ないよね? - 40二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 17:23:05
いいね…
- 41二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 17:58:15
猫と戯れるキタサトトレいいね…
理事長の猫はモデルが居たらしいけど流石に猫の性格までは調べようがあまりないよねぇ - 42二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 18:01:00
確か理事長のところの猫の3代目のジェイソンっていう子はトプロに猫パンチしたとか
トプトレはキンチェムで猫好き……繋がったな - 43二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 18:19:55
良い仕事だキャット
…それでキタトレの胸に猫パンチしている動画は無いのかい? - 44二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 18:23:02
- 45二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 18:23:33
カチカチカチカチカチ
- 46二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 18:26:01
- 47二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 18:34:19
- 48二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 18:38:20
ついにネットにも手を出し始めたぞ三女神!?
- 49二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 18:57:19
ネットなら広めやすいからな…
対策もしづらいし - 50二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 19:04:53
でも三女神だからどうせトレセン所属のトレーナーの時しか発動しないようにしてる
頭いかれポンチだけどそういう所はきちんとしてるからあの三女神 - 51二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 19:07:55
- 52二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 19:21:23
こうしてまた、1人のトレーナーの卵が生まれたのだった
- 53二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 19:21:29
- 54二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 19:22:09
ワンクリックとはなかなか害悪サイトなのでは?
- 55二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 19:22:45
動機が不純すぎない?
- 56二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 19:30:40
ウマ娘にするとは言いましたが…それがいつになるかは言っていない…
つまりは20年、30年後…それでも問題ないということ…! - 57二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 19:35:33
まあえっちなのを見ようとした人しかひっかからないから
- 58ちびハヤトレ概念22/09/02(金) 19:40:20
色々設定固めるためにSS書いてたらおまけ含めて12000文字超えになってしまって流石にどうしようか悩んでる
いくつかは別の日に投稿すべきかな…? - 59二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 19:42:37
一度にいっぱい出されるとゆっくり咀嚼ができないから(おじいちゃん)
個人的には前後編に分けてほしみがある
でも好きなようにやりんしゃい
どうしても話の流れ切ると不自然になるときもあるだろうし - 60二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 19:45:41
- 61ちびハヤトレ概念22/09/02(金) 19:47:10
これで行こうかな、それまでに整理しておこう
- 62二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 19:49:10
ちゃんと文字数確認シてるの偉い…(1レスで途切れるタイミングだけ見てる
- 63二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 19:52:10
自分はwordで書いてる時は確認してるけどコメント欄に直接打ち込んで書いてる時は確認してないなぁ…
そして書き終わって投稿しようとしてボタンを押したら出てくるエラーの赤い表示 - 64二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 20:00:28
まあ最近は流れも緩いし10レスくらい軽く持っていく長編も投げやすいかもしれない
- 65二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 20:04:48
行数や文字数エラーが出ると焦るのわかる
- 66二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 20:08:48
(面白い概念だな…サッと一レス書いてみるか)
↓
一レスで収まると思っていたお前はお笑いだったぜ
ダニィ…!? - 67ちびハヤトレ概念22/09/02(金) 20:12:54
ちょっと早めに本文投下しまーす。
- 68ちびハヤトレ概念322/09/02(金) 20:13:15
「おい、これから走るぞ」
『分かった!準備は出来てるよ!』
トラックのスタート地点に立った俺は心の中に語りかけた。変な気もするが、実際やり取り出来てるからなんとも言えない。
「スタート!」
ハヤヒデの声で俺は身体を撃ち出し、順調に走っていく。ウマ娘の力は凄まじく、昔走っていた頃とは比べ物にならないくらい早く走れる……しかし。
「はあ……はあ……」
息が切れ、ゴールが見える前にみるみるスピードが落ちていく。結局、ゴールに辿り着く前にへばってしまった。
「大丈夫か?水を持ってきたぞ」
「ああ、ありがとう」
水を飲み干し息を取り戻す。
「分かっちゃいたが、ひどいなこれは」
「その身体ではな。明らかに発展途上だ」
今の俺の身体はウマ娘とはいえ小学生レベル。走るコツだとか以前に基礎体力が足りなすぎた。
「ま、これはこれで最初から理想的な身体作りに専念出来る。これは大きなアドバンテージだぞ」
「確かに、そう考える事も出来るな」
まず体力を身に着ける。これが今の俺には重要な事だった。成長を考えれば理論立てながら身体を作る事も出来る。そして、走りに拘らなくてもコツコツ進める事も出来る。これはトレーナー業を兼任する上で大きなメリットだった。要は、今は本格的には走れないがデメリットばかりでもない、という事だ。
などと思っていると、心の声が聞こえてきた。
『ねえ、もう一回走りたい!さっきは中途半端になっちゃったから、今度は一周!』
ちゃんと走れなかったのがお気に召さなかったか。苦笑しながらハヤヒデにもう一回走ってくる事を伝える。
「すまん、あの子がもう一回走りたいって言ってるから、最後に走ってくるわ」
「無理はするなよ?」
「もちろん。軽く流してくる」
そしてトラックを軽く一周して、ハヤヒデの元へ戻った。
『はー、楽しかった!』
『そりゃ良かった』
どうやら満足してくれたらしい。そうしていると、ハヤヒデがこんな事を聞いてきた。
「なあ、トレーナー君は頭の中で会話しているんだろう?」
「ああ、あの子の事か?こないだの事件の後、走る前と走った後しばらくなら話せる感じだな」
こないだの事件とは、俺が走ってる時にぶっ倒れて頭の中のウマソウルと話した事。あれ以来、走る時は頭の中で会話出来るようになった。最近は話せる時間がどんどん伸びている。良い事なのか悪い事なのかは分からないが。 - 69ちびハヤトレ概念322/09/02(金) 20:13:25
「もしかして、今なら私と話したり出来るのか?」
なるほど、ハヤヒデはあの子と話したがってるのか。確かに、ずっと話してるならどんな子なのか気になるのかは当然だ。
「起きてる時の俺の感覚は分かるらしいから、俺を介せば話せるぞ」
『えっ!?お姉ちゃんと話せるの!?』
今の会話を聞いてたのか、あの子が嬉しそうに聞いてきた。
「あの子もハヤヒデと話したがってるぞ」
苦笑しながら話す。
「そうか。少し変な気もするが、話そう」
「俺がそのまま読み上げるよ」
大雑把に伝える事も考えたが、そのまま喋った方が良いと判断して、仲介役に専念する事にした。
「君は本当に走るのが好きなんだな」
『うん!また走れるようになって嬉しい!』
「なるほど。また、か……」
複雑そうな顔を浮かべるハヤヒデ。小さい頃に怪我をしているから、思うところがあるのだろう。
『僕ね、お姉ちゃんが走ってる所を見てとってもかっこいいと思った!』
「それは嬉しいな」
これは初耳だった。まあ、ハヤヒデの走りに惚れるのは当たり前だが。
『それでね、思ったんだ。僕とお兄ちゃんとお姉ちゃんの3人で走って、いつかお姉ちゃんに勝ちたい!』
「おいおいおいちょっと待て」
突然の爆弾発言の投下だった。それは聞いてないぞ。
「トレーナー君、どうした?」
「いや、この子が俺とハヤヒデと3人で走って勝ちたいって言い出したから驚いて……」
ハヤヒデが一瞬きょとんとした表情をした後に笑顔を浮かべた。
「これは、中々強力なライバルの出現だな。いいぞ、いつか走ってあげよう。約束だ」
『ほんと!?約束だよ!』
俺を置いてきぼりにしてどんどん話が進んでいく。
「おい、良いのか?そんな約束して」
「だが最速を目指すなら、どちらにせよいずれトレーナー君も私と走る事になるだろう?」
軽い笑いを含みながら言われてしまった。確かにそれはその通りなんだが、いざ言われてしまうと超えられる気がしない。 - 70ちびハヤトレ概念322/09/02(金) 20:13:38
「……中々、壁は高そうだな」
「それは、まだ実感が湧いてないという顔だな?」
「俺の心を見抜かないでくれ……」
だが、3人で走る。いつかそんな日が来れば、それはとても素晴らしい光景が見られるんだろうな、と思った。
『じゃあ、また今度ね!おやすみ!』
「おやすみ」
ハヤヒデと挨拶を済ませてあの子は意識からすっかり消えてしまった。
「中々元気でかわいいんだな」
「それ、俺のルックスの印象も含まれてないか?」
「それはどうだろうな」
そんな会話をした後、明日のトレーニングの時間を伝えて俺たちは家へ帰った。 - 71ちびハヤトレ概念322/09/02(金) 20:13:55
─────────
「おかしいな……」
トレーニングの時間になっても一向にトレーナーが来ない。まだ身体に慣れていない事を計算に入れれば少しの遅れはするかもしれないが、1時間を超えるのは異常だ。流石に心配になり、電話をする事にした。
「もしもし、トレーナー君。何かトラブルでもあったのか?」
しかし、通話口から聞こえてきた声は、明らかに異常な物だった。
「うう……ぐすん……」
「トレーナー君!?」
弱々しいすすり泣きの声が聞こえる。
「今どこにいる!?」
「多分おうち……」
「分かった、今行く。待っていてくれ!」
急いでトレーナーの部屋へ向かい、ウマ娘化した際万が一の場合にと渡されていた合鍵を使って中に入った。そこには床にぺたんと女の子座りをしているトレーナー君だった。
「大丈夫か!?」
「うう……お姉ちゃん……!怖かった……!」
「お、お姉ちゃん……!?」
トレーナー君、いや、トレーナー君の姿でお姉ちゃんと呼んでくるという事は、私の推測が正しければ。
「もしかして君は、トレーナー君のウマソウルか?」
「うん……」
トレーニングに来なかった理由が分かった。しかし、もう一つ大きな問題がある。
「トレーナー君はどうしたんだ?」
なぜ突然ウマソウルの方が出てきたのか、それが分からなかった。
「分かんない……起きたらこうなってて……」
服を掴んで下から涙目で話してくる。中々破壊力が強く一瞬かわいいと思ってしまったが、今はそれどころではない。
「つまり、君は起きたら突然ここに放り込まれた、という事だな?」
「うん……」
ひどく混乱しているようで、また泣き出してしまった。だが、こんな小さい子が朝起きて知らない部屋に一人で放り出されれば怖くて当然だろう。 - 72ちびハヤトレ概念322/09/02(金) 20:14:08
「心当たりはあるか?」
「分かんない、昨日も走った後は寝ちゃったから……」
どうやら昨日走った後に何かあった訳ではないらしい。理由に検討は付かないが、推測でトレーナー君を呼び出す方法を考える。
「君はいつも走る時に表に出てくるんだろう?なら、走ればトレーナー君と話せるんじゃないか?」
「確かに、それならお兄ちゃんと話せるかも!早く走りに行こう!」
「分かった、行くからそう急ぐな」
外を歩くと、こんな事を言ってきた。
「ねえお姉ちゃん、肩車してくれる?」
「え?別に良いが……」
すっかり軽くなったトレーナー君の身体を持ち上げ、肩に乗せる。
「わあ……!凄い……!」
頭の上からとても楽しそうな声が聞こえ、こっちも自然と笑顔になる。
「僕、こんな景色見たことなかったから、知らない物ばっかりでとっても楽しい!」
「そうか、喜んでもらえて何よりだ」
トレーナー君は走る時にしか話せないと言っていた。きっとこの景色も初めて見れたんだろう。しかし、この子はこんな見慣れた景色すら見た事が無かったのかと思うと、少し複雑な気分になる。
そうして歩いていると、目的地に向かうまでの間に出会った人からお菓子をもらったりした。……これはトレーナー君には内緒にしておこう。
「ほら、着いたぞ」
肩から降ろすと、早く早くと急かされる。
「そんなに急がなくても走るのは逃げないぞ」
そう言うと、こんな答えが返ってきた。
「でも、お兄ちゃんは逃げちゃうかもしれないもん!」
……ああ、本当にトレーナー君が好きなんだな。直接話すと分かる。この子はまだ純粋な夢を見る子供なんだ。そんな純粋さが、少し眩しく見えた。 - 73ちびハヤトレ概念322/09/02(金) 20:14:22
「よし、準備が出来たぞ。ちゃんと走れるか?」
「もちろん!」
「気合十分だな。それでは……よーい、ドン!」
「ゴー!」
思いっきり走り出したのに合わせて後を追う。フォームもめちゃくちゃでスタミナ配分など微塵も考えていない。だが、その姿はとても楽しそうに見えた。
「はあ……はあ……」
だんだん疲れてスピードが落ちてきた。
「大丈夫か?」
「今、少し聞こえかけた気がする……少し……眠るね……」
そういうとすぐ眠ってしまった。だが、彼女ならきっとトレーナー君を連れ戻してくれるだろう。
直接喋ったのも少しなのに、無根拠で思ってしまうのは、彼女の純粋さに触れたからだろうか。そんな事を考えながら、抱きかかえてベンチへ向かった。
──────
朝起きると、見渡す限りの草原が広がっていた。つい最近も見た光景だった。
「なんで俺はここに……しかもあの子も居ないし」
何故かは分からなかった。だが、せっかくなので少し楽しむ事にした。
思えばこの間はしっかり見る事が出来なかった。改めて見ると、空気も空もとても綺麗で、どこまでも草原が続いていて、どれだけ居ても飽きない気がした。
「よし、走るか」
何故かは分からないが走る事にした。風が心地良い。こんな自由な場所で好きなように走るのは随分久しく、懐かしい感じがした。
そのうち疲れて地面へ転がりこんでしまったが、それすらもここでは気持ちが良い。走れる楽しさを噛み締めた。
「おーい!」
そうしているとふと自分を呼ぶ声が聞こえた。といっても、ここに来るのなんてあの子くらいだが。
「おう、どうした」
「どうした、じゃないよ!なんで居なくなっちゃったの!戻ってきてよ!」
「いや、俺はここに居るが」
「そうなんだけど、そうじゃなくって!」
話の要領が掴めない。大体戻ってくるってどこにだ?
「ここに引きこもってないで、現実に戻ってきてよ!」
「……現実?」 - 74ちびハヤトレ概念322/09/02(金) 20:14:44
ああ、そうだ。思い出した。俺は昨日家で歩道に突っ込む交通事故のニュースを見て、それで……
「……嫌だ、戻りたくない」
「どうして!?」
信じられないという驚き方で聞いてくる。
「だって、ここに居ればずっと走れるし、怪我をする心配もないじゃないか。おまけにこんなに良い環境なのに、なんで現実へ……」
……おかしい。何かを忘れかけている気がする。大切な事を。
「もう、なんで分かってくれないの!」
この子がこれだけ怒ってるのは何か理由があるはずだ。でも。
「もう、走れなくなるのは嫌だ」
せっかく走れるようになったのにまた走れなくなったら、今度こそ自分は壊れてしまうかもしれない。
「……僕は、ずっとここに居たんだ」
この子が、ぽつぽつと話しだした。
「ここで生まれて育って、でも、他の場所を見ることは出来なかった。もっと色んな所を見たかった。色んな所で走りたかった。もっともっと、色んな人と話したかった!でもお兄ちゃんはここでずっと走ってれば満足するの!?」
……そうだ。俺はこんな所にずっと居ちゃダメだ。
「僕と約束したよね、いつか3人で走るって!」
……そうだ!俺は、また走れるようにしてくれたこの子と、世界一早い自慢のウマ娘のハヤヒデと、いつか3人で……!
「すまん、俺は大事な事を忘れかけてた。こんな小さい子に怒られてるようじゃ、俺もまだまだだな」
つい苦笑してしまう。
「走れなくなるのが怖いのは分かるよ。でも、せっかく走れるんだから、走らないと!」
「そうだな、お前の言う通りだ」
戻らないと。俺の居るべき場所へ。 - 75ちびハヤトレ概念322/09/02(金) 20:14:55
「もう大丈夫だ。ありがとう」
「それなら良かった!」
そして、こんな提案をしてみる。
「なあ、またこうやってお前が身体を使う事って出来るか?」
「え?まあ、やろうと思えば出来ると思うけど……」
この子はきっと、世界を知らない。なら、せめてもの恩返しをしないと。
「俺が暇な時だけになるけど、身体を貸してやるよ。それで、色んな所を見てきな」
「え、良いの……?」
「もちろん。俺がしてやれる事なんて限られるしな」
「わぁ……!ありがとう!」
この子が色んな景色を見て育って行ったら、きっと楽しいはずだ。そして、どこまでも走っていてほしいと願った。
「よし、それじゃあ俺は戻らないとな」
「お姉ちゃん、心配してたよ?」
「はは、そりゃそうだろうな。しっかり謝らないと」
「じゃあまたね、また走ろう!約束だよ!」
「ああ!それじゃ!」
そして、俺は現実へ戻った。
─────
「ん……おはよう、ハヤヒデ」
トレーナー君が目を覚ました。
「大丈夫か?」
「すまん、心配かけた」
「全く、大遅刻だぞ」
軽く冗談を言って頭を撫でた。
「撫でるなよ、くすぐったいだろ」
そう言いつつも笑いながら答えてくれた。
「それで、どうしてこんな事になったんだ?」
原因によっては今後の事も考えなくてはならない。これは聞いておく必要がある。 - 76ちびハヤトレ概念322/09/02(金) 20:15:07
「まあ、簡単に言えば昨日の夜テレビで交通事故の映像見て、トラウマ刺激されたって感じだ。全く情けない」
「……情けなくなんてないさ。それに、こうして戻ってきてくれただろう?トラウマを乗り越えられたのは、流石私のトレーナーだな」
「……へへ、ありがとな」
少し照れくさそうにしながら答えた。
「そういえば、あの子と話したんだろ?どうだった?」
「そうだな。端的に言えば、とてもかわいかった。見た目相応、と言った感じだな。なんなら、あれを見た後だと今の姿でも少しかわいく見える」
実際、上目遣いの泣き顔はかなり破壊力が高く危なかった。
「あー……まあ複雑だけど、あの子見たらまあそういう感想になるよな……」
「ふふ、中々に楽しかったよ。また会えないのが残念だ」
「あ、それなんだけどさ。今後休みの日とかにあの子に身体貸してやる事にしたわ。色んな所見せてやりたいしな。まあ、もし良ければ面倒見てやってくれ」
そうか、あの子とまた会えるのか。
「分かった。遠慮なく言ってくれ」
……あの子を見続けたら、私の理性は大丈夫だろうか。
「今日はもうトレーニングという時間でも無いし、家に帰るか。疲れただろうし送っていくぞ」
「うっわ、もうこんな時間か、ほんとすまん。家までは大丈夫……うわっ!?」
強制的に肩車をする。
「いや、降ろしてくれよ!これかなり恥ずかしいぞ!」
「疲れてるだろう?これなら歩かなくていいから楽だぞ」
「これだったら疲れても自分で歩いた方がマシだよ!」
トレーニングを出来なかったちょっとしたお仕置きだ。結局このまま家へ送った。上でワーワー騒いでるのは中々にかわいかった。少し意地悪な気もしたが、これくらいは良いだろう。何にせよ、トレーナー君が戻ってきてくれて良かった。
私のトレーナーは、どうなったとしても走りを追求する彼以外考えられないのだから。 - 77ちびハヤトレ概念322/09/02(金) 20:15:20
「あー、ひどい目に会った。半分羞恥プレイだぞアレ」
「騒ぐから余計に目立ったんだぞ。その見た目なら黙ってれば見られなかっただろう」
「そういう問題じゃねえんだよ……」
とはいえ、心配かけた手前強く文句も言えなかった。
「でも、今日はありがとな」
「気にするな。助け合いだろう?」
「そうだな。ありがとう」
そんな事を言っていると、ハヤヒデがテーブルの上に飴やキャラメルを置いた。……嫌な予感がする。
「ハヤヒデ、これどこで貰ってきた?」
おいハヤヒデ、目を逸らすな。
「……すまないトレーナー君。私にも助けられない事はある。明日の準備もあるから失礼する!」
「あっ、ちょっと待て!」
その後、あの子に聞いてみた所「色んな人に飴貰ったり撫でてもらえて嬉しかった!」という証言を得られた。そして、俺は歩いていると色んな人に飴を渡されたり撫でられるようになってしまった。
しかしあの子が喜んでるので文句も言えず、どんどんおもちゃ化が進んでいくのであった…… - 78ちびハヤトレ概念322/09/02(金) 20:17:02
長えよ!(自分で書いておいて言うセリフではない)
設定とかも出来上がってるけど今投げると大すぎなのでしばらくしたらおまけと一緒に投下します… - 79二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 20:35:25
これはまた大作だ…!
続きが気になるな…
そしてベガトレと気が合いそうな気がする - 80二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 20:36:00
トラウマ刺激はどうしてもねー…不安定な精神構造(物理)になってる以上余計影響受けやすいだろうし
…私の書いてる分があまりにもオリハルコンメンタル過ぎるからちょっと新鮮だな… - 81二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 20:48:32
いいね…
ちびハヤトレが抱え込んでたトラウマの部分やウマソウルの娘の走りたいと思ってる根幹の部分とかが伝わってきて、更にその部分を解決していくのが読んでて凄いよかった…
それはそうとしてハヤヒデさんウマソウルの娘に飴を上げようとしてたけど、小さい頃の妹とか思い出してそう - 82二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 21:03:46
いいね…
- 83ハヤトレ概念おまけだったもの22/09/02(金) 21:05:52
おまけかと思ったけど読み返したら全然おまけじゃなかったおまけ行きます!(ヤケクソ)
- 84ハヤトレ概念おまけだったもの22/09/02(金) 21:06:13
飲み物でも飲もうと休憩所の自販機へ向かうと、見たことのない芦毛の小さなウマ娘が居た。とすると、もしかして。
「おう、こんにちはテイトレ……ってこの姿だと初めてか。ハヤトレだ」
「やっぱり。話には聞いてたけど随分と可愛くなったな」
「まあな……」
そんな他愛のない会話をしていてふと思い出した。
「そういえば、また走れるようになったんだってな」
「ああ、また走れる時が来るとは思わなかった。おかげで最近は結構楽しくやってるよ」
周りからの可愛がりは困るけどなと苦笑しながら話す。だが、走れるようになった事は心底楽しそうだった。
ハヤトレは俺と違って元々走っていたが交通事故で挫折したと聞いていた。また走れるようになって良かったと素直に思った。
そんな事を考えているとテレビからニュースが流れてきた。
『今日未明5時、トラックが交差点に突っ込み3人の重症者が……』
「トラックの事故か。何故か減らないよな、こういう事……」
そこまで言いかけてハヤトレの様子がおかしい事に気づいた。
「はあ、はあ、はあ、はあ……」
「おい、大丈夫か!?」
凄まじい過呼吸。肩を貸してベンチまで連れていき横にする。すると呼吸が落ち着いてきた。
「大丈夫か?」
「……すまん、大丈夫だ」
とりあえずは落ち着いたようで安心する。
「しかし突然どうしたんだ?」
「いや、ウマ娘になってからPTSDが酷くてな……しばらく大丈夫だったんだが」
交通事故の件を思い出す。なるほど、さっきのニュースでフラッシュバックしたのか……
「病院の先生によれば、走れるようになった事でまた走れなくなってしまう恐怖で再発したんじゃないかという事だった」
「なるほどな……」
一度失ってしまった事への恐怖は良く分かるからこそ、放っておけなかった。
「もし話して楽になるなら相談に乗るぞ?」
「じゃあ、事故の事について聞いてもらおうかな……実はあまり話した事が無くて、今は聞いてもらった方が楽になる気がするからさ。自分で言うのもなんだが中々重いぞ?」
「大丈夫だ」
「それじゃ、お言葉に甘えて」
そうして、ハヤトレはぽつぽつと語りだした。 - 85ハヤトレ概念おまけだったもの22/09/02(金) 21:06:24
─────
当時の俺は走る事に全てを懸けていた。人生全てを使っても惜しくないとすら思っていた。そんな時に身に降ってきた不幸。
言ってみればありふれた話だ。歩道で待っていた俺にトラックが突っ込んできて、吹き飛ばされた。
病院に運び込まれた俺は、全身のあちこちを骨折していた。医者からは最悪一生身体が動かないかもしれないとすら言われた。
でも俺は走る事を諦められなかった。3ヶ月は寝たきり、1年は車椅子生活、更に半年杖の生活をして、必死のリハビリの末普通の生活を出来るくらいまでに回復した。
─────
「……壮絶だな」
こんな言葉しか出てこなかった。一度足を折った俺でも想像を絶する程のリハビリだろう。
「ああ。医者にもここまで回復したのは奇跡と言われた。それでも……結局、過去のような走りをする事は叶わなかった」
「そうか……」
ハヤトレは続ける。
「周りからは"普通に生活出来るようになって良かった"と言われた。確かに、あの時の事を思えばここまで回復したのは幸運としか言いようがない。だけど、俺は走りたくてリハビリをした。だからいくら普通の生活が出来るようになっても何の意味も無かった」
「それからは、どうしてたんだ?」
「一言で言えば空っぽ、だな……適当に就職して、仕事に行って、趣味も作らずに惰性で生活してた」
掛ける言葉が見つからない中で、浮かんだ疑問を問いかける。
「それから、どうしてトレーナーに?」
「昔一緒に走ってた仲間からウマ娘のトレーナーをやらないか?と声を掛けられた。それで、まだ少し残っていた走りへの気持ちへの火が着いた。正直、縋ったと言う方が正しいけどな。幸い趣味も何も無かったからお金は余りまくってた。それを元手にトレーナーの勉強をして、今に至ったって訳だ」
正直、ここまでとは思っていなかった。
「……思ったより重かったな」
俺は苦笑する。
「だから言ったろ?」
ハヤトレも笑いかけてくる。 - 86ハヤトレ概念おまけだったもの22/09/02(金) 21:06:36
「でも、俺は幸せ物だ。一度諦めたのにもう一度トレーナーとして走りに関われて、ハヤヒデという素晴らしいウマ娘に出会って、不思議な事にまた走れるようにすらなった」
笑顔で話した後、少し顔を曇らせて続ける。
「だからこそ、自分が情けない。せっかく走れるようになったのに失うのを恐れて逆戻りしてるなんてな」
「……情けなくなんてないさ。それだけの想いを取り戻したなら、失うのが怖くて当然だ」
走りたいという想いだけであの惨事からここまで戻ってこれる人間がどれだけ居るだろうか。そして、その努力が実らなかった時の気持ちなど想像がつかない。そんな物が偶然に手元に戻ってきて失いたくないと思わない人間はどこか壊れてるとすら思う。
「でもさ、俺は約束したんだ」
「約束?」
「ああ。俺とウマソウルとハヤヒデ、いつか3人で本気で走るってな」
「そうか、お前はウマソウルと話せるんだったな」
俺も、自分のウマソウルと話せていたらまた違ったんだろうか。今となってはどうにもならないが。
「あいつはハヤヒデを超えるって意気込んでるよ」
「はは、そりゃ頑張らないとな」
「生半可な努力で勝てる相手じゃないからな。だからこそ俺はトラウマを克服して向き合わないといけない」
思い詰めた顔をしたハヤトレの頭を思いっきり撫でた。
「なっ……!?おい!わしゃわしゃするな!」
「いや、あんまり思い詰めた顔をしてたから。気が紛れるかと思って」
「全くびっくりしたよ……」
「碌に相談に乗ってやれなくてごめんな。今の俺にはこれくらいしか出来ない」
「いや、聞いてもらえてだいぶ楽になったよ。ありがとう」
「また何かあったら聞くから気軽に相談してくれ」
そうさせてもらうと答えたハヤトレの顔からは曇りが消えていた。 - 87ハヤトレ概念おまけだったもの22/09/02(金) 21:08:09
以上です。本人が割とストイックだからこのハヤトレが挫折するってどれだけの事故かな?って思ってたら凄まじいインフレを起こしてしまった。
そしてまだおまけがあるの…なんで…(後で投下) - 88二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 21:16:22
撫でられるサイズ可愛いね…(PTSDから目をそらしながら
- 89二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 21:19:44
圧倒的な供給量だ…!
ずっと続けてきた物がある日突然事故で奪われて、必死にリハビリしても戻らないのはキツいよね…
一度は担当の邪魔をしてはいけないと足を傷つけたテイトレだけにハヤトレの思いは一際よく伝わってくるのかもしれないね - 90二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 21:41:57
ウマ娘になってPTSDが再発してそれを克服しようとするちびハヤトレと、あまり気負いすぎる必要はないと見守ってくれるテイトレいい…
- 91ハヤトレ概念本当のおまけ122/09/02(金) 21:49:34
本当のおまけ行きます!
『学園のマスコット』
「ブラトレお姉ちゃーん!」
「ん?」
聞いた事のある声だがこんな呼び方をされた事はない。つまり、この子が噂の。
「こんにちはー!」
「おう、こんにちは。元気にあいさつ出来て偉いぞ。もしかしてハヤトレの中の子か?」
「うん!ブラトレお姉ちゃんの事は中から見てたよ!」
予想通りだ。この子が最近ウマ娘になったハヤトレのウマソウルか。
ハヤトレ曰く『これからあの子に身体を貸すことがある。中身は完全に子供だから、もし遭遇したらよろしくな』との事。
「今日はどうしたんだ?」
「うん、今日はお兄ちゃんに身体を貸してもらってハヤヒデお姉ちゃんと一緒に走ってたんだけど、気づいたら迷子になっちゃってて……」
なるほど。これは思ったより子供だ。ハヤヒデは多分トレーニング中だろうから、練習場か。
「よし、俺が抱っこしてハヤヒデの所まで連れてってあげよう」
「ほんと!?ありがとう!」
しかし、こうしていると見た目も相まってただの子供にしか見えないな。ハヤトレが身体貸してる時間に出来る勘違いが凄そうだ。
そんな事を考えてるうちに練習場に着いた。予想通りハヤヒデはここに居たが、抱えているハヤトレの中の子はすっかり眠ってしまっていた。
仕方ないのでしばらく待っていると目を覚ました。 - 92ハヤトレ概念本当のおまけ122/09/02(金) 21:49:49
「ん……」
「おう、起きたか」
「……あれ、なんでブラトレが俺の事抱っこしてんだ!?」
起きたハヤトレが突然焦りだした。中身が戻ってきたらしい。一連の流れを話す。
「いやーすまん、助かった。起きた時抱かれてたのはちょっとビビったけどな」
「これくらい気にするな。それに今のお前の見た目なら抱っこされててもそこまで違和感ないぞ」
「嬉しくねえ……」
そんな話をしていると、通りかかったウマ娘から声を掛けられた。
「あ、見つかったんだねー!良かった!」
「あ……うん、そうなの」
「よしよし、かわいい君には飴ちゃんをあげちゃおう」
「あ、ありがとう……」
飴を渡したあと、そのウマ娘は帰っていった。どうやら俺より先に迷子の相談をしていたらしい。それより……
「もしかして、お前最近いつもそんな調子なのか?」
「うっ……まあな。善意でもらってるもんだし、事情知らない人にそっけない態度取ってあの子が心無い事言われても嫌だし。本当は勘弁してほしいんだが」
その顔には最近の苦労が伺える表情が浮かんでいた。
「この見た目であの中身はかわいがりたくもなるわ。多少は仕方ないだろ」
「本当は文句の一つでも言って噛みつきたいけどな」
「でも文句を我慢するくらいには甘いんだな」
「また走らせてくれた恩もあるしな……かわいいのもあるけど」
ハヤトレはなんだかんだで面倒見が良いと改めて思う。俺ならこんな扱いされたら文句の一つくらいは言ってるだろう。
「ま、でも今日は迷子を助けてくれてありがとな。お礼にさっきもらった飴やるよ」
「いらねえよ」
丁重にお断りして俺はハヤトレの元を去った。
後日、ハヤトレが抱っこさせて欲しいと追いかけまわされる事が増えたと愚痴っていた。ハヤトレのマスコット化が止まるのはいつになるんだか……
- 93ハヤトレ概念本当のおまけ222/09/02(金) 21:50:20
本当のおまけその2!
『初日の風呂』
ハヤヒデと部屋に戻った俺は汗びっしょりな事に気づいた。
「あー、汗がびっしょりだ……どうしよう。身体の洗い方分かるかな……」
するとハヤヒデが一緒に入って見てあげようと言い出した。
「もしトレーナー君が構わないなら私が洗ってあげよう」
「え、それは……」
「やはり異性と入るのは恥ずかしいか?」
「いや、俺は別に構わないんだけど。入院中とか散々洗ってもらったしな。それよりもハヤヒデが良いのかって話」
俺の事を気遣ってくれるのはありがたいが、無理してまでは入ってほしくない。
「いや、今のトレーナー君なら女の子だし別に構わない。大丈夫だぞ」
「じゃ、お言葉に甘えて」
そんなこんなで特にイベントもなく初日の風呂は終えた。
……しっぽを洗った時にくすぐったくて「ひゃっ!?」と声を上げてしまった事以外は。 - 94ちびハヤトレ概念22/09/02(金) 21:52:19
最後にダメ押しでプロフィール!
ちびハヤトレ
【一人称】俺/僕(ウマソウル)
【二人称】呼び捨て(同年代の友人)/○○さん(部外者や年上)
【身長】125cm
【スリーサイズ】61-50-65
【髪の色】芦毛
【髪型】ショートポニテ
【瞳の色】黄色
【年齢】27
【概要】チビっ子になってしまったビワハヤヒデのトレーナー。走るのが好きだったが事故で走れなくなり抜け殻のように生活していた。友人の勧めでトレーナーになり、ハヤヒデを支えている。抜け殻になった自分を変えてくれた友人とハヤヒデにはとても感謝している。
とにかく走るのが好きで、ハヤトレの原動力は走る事に繋がっていたいという欲求である。
ハヤヒデと同じで理論派だが、一方で理論だけではなく感情を優先する事も。
周囲からは完全に小動物扱いで好き勝手されているが、ウマソウルの事もあって半ば諦めている。
【性格】走りに対してストイックな性格。ただし、走る事だけに執着しすぎて抜け殻になった経験から走る事だけを良しとせず、走りに限らず様々な経験をするべきとも。
夢を叶える為なら努力を惜しまないが、過去の経験から現実的な落とし所もしっかりと理解している。
約束は必ず守るという信念を持つ。そのため出来ない約束はしない。とはいえ普通の事は大体やってくれる。
【見た目】
学園内ではジャージ。外では女子服よりはマシという事で男児服を着ている。元々がボーイッシュな雰囲気なのでウマ耳が無ければ男児にも見える。女物は絶対に着ない。
実はウマソウルが表に出ている状態だと好きな服を着てもらえる(ただし後から怒られる)。
【走行能力】皆無。そもそも身体が出来上がっていないので、普通に走る分にはまだしもレースに出るのには程遠い。ただし本人は理論的に基礎から鍛えられると肯定的に考えている。
【ウマ娘化した際の経緯】
朝起きるとなっていた。最初こそ気丈にしていたが、自分の身体ではない事を実感した際にはハヤヒデに抱かれて涙を流した。
走りに関しては最初走った時には借り物の力で走るのは嫌だとウマソウルを拒否したが、対話した結果その力を受け入れた(後述)。 - 95ちびハヤトレ概念22/09/02(金) 21:53:26
【ウマソウル:ちっちゃいハヤトレ(仮称)(名称募集中)】
名もなき馬。話すときはウマ娘の姿で出てくる。見た目はトレーナーにそっくり(というかこっちが元)。
幼い頃レースに出ることすら出来ず事故で亡くなり、もっと走りたいという思いをハヤトレに託した。ハヤトレ自身も怪我で走れなくなる辛さを知っているので、力を受け入れ一緒に走る事に。
ハヤトレとハヤヒデとの仲は非常に良好でそれぞれお兄ちゃんとお姉ちゃんと呼んで慕っている。
精神面は推定5-6歳くらいと非常に幼い。ハヤトレが身体を貸してあげて遊びに行く事もしばしば。この子が表に出ている時には周りからとても可愛がられ、ハヤトレにも余波が来ている。
再び走れるようにしてくれた恩やこの子自体の可愛さ、ハヤトレ自身の面倒見の良さも相まって甘々な扱いをされている。ただし走りは別。
いつかハヤトレとハヤヒデと自分の3人で走りハヤヒデを超えたいと約束した。
実は普段からこの子の天真爛漫な姿を近くで目にしているハヤヒデの性癖が若干危なくなっている。
【好きな物】
走る事
トレーニング
観光
食事
スイカ
【嫌いな物】
チビ呼ばわり(呼ばれるとキレる)
朝
女子服
わさび
交通事故現場(トラウマを刺激される為。精神的に不安な時に見たり実際の現場に遭遇するとかなりメンタルをやられる) - 96ちびハヤトレ概念22/09/02(金) 21:54:38
これで本当に最後です!ほんと疲れた、普段からSS書ける人すげーわ…
感想とかありがとうございました!ちびハヤトレ推してくれ! - 97二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 22:00:17
お疲れさまー。まあ毎日書くのは大変だけど思いついたときにジャーって出力すると良いかもね
プロフィール助かる… - 98二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 22:01:49
凄く読みごたえがあって、読んでて楽しかった。ちびハヤトレいい…
ウマソウルがレースに出ることなく死んだ馬なのもブラトレと同じなのね
これはもしかして本格的に兄弟みたいな感じに見られるのでは…? - 99二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 22:03:12
芦ハヤトレ!蒼ファル!ドトトレ!旧ヤエトレ!チヨトレ!
我らトレーナーになる前に一回空っぽになったンジャー! - 100二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 22:16:48
うむ、読み応え有る良いSSでした!
ハヤヒデに付き添いブライアンとブラトレの所へ向かい
ブラトレのチームブラックヴォルフの面々に可愛がられそうだ - 101二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 22:25:52
おつかれさまですちびハヤトレいいですね
読み応え十分で楽しませてもらいました - 102二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 22:27:40
ぶっちゃけ全身骨折して医者に普通の生活には戻れないって言われたのに走りたい一心で地獄のリハビリしてここまで戻してるの大概ガンギマリでは?まあ現実には勝てなかった訳だけど…
- 103ちびハヤトレ概念22/09/02(金) 22:29:20
- 104二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 22:37:18
ハヤトレさんいいですね…
全然書けないのでこれほどの文量を書けるのは尊敬します - 105二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 22:37:50
- 106二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 22:38:11
あっかわいい…
- 107二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 22:39:28
- 108二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 22:39:37
- 109二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 22:47:06
かわいいぜ…
- 110二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 22:49:00
- 111ちびハヤトレ概念22/09/02(金) 22:53:56
- 112二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 23:31:29
天真爛漫な感じがしていいですね…
- 113二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 07:18:03
おはメカ
最近は朝涼しくてたすかるメカ - 114二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 07:23:36
涼しいとその分薄着して寝てたトレーナーが厚着になる文もったいないけどそれに比例してチラリズムした時の担当の性癖の破壊度が上がるから勝ち
- 115二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 08:00:15
おは140-90-55-80
涼しくなったら朝起きて担当の掛け布団が寝相とかでずれてるのをトレーナーや同室の娘が直してそうで良いよね - 116二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 09:17:18
担当はトレの家に泊まりに行こう
複数人のところはくじ引きで決めよう - 117二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 09:53:12
『勢いでやっちゃったことは後悔が付きまとうものである』
「最近ホットな噂があるじゃない? それに関してトレーナーちゃんに色々頼んだんだけどねー」
「またお前のところのトレーナーを困らせたのか……」
「トレーナーちゃんの家に泊まっちゃだめだって言われたの! ぶーぶー!」
「仕方ないだろう、お前はまだ子供でトレーナーが大人の男だぞ」
「むーむー! ブライアンさんはいいよねー、同性になったんだから泊まり放題じゃない」
「……別にそういうわけではない」
「なになにー? その含んだ感じの言い方! マヤ気になっちゃう!」
「何もない。そんなに聞きたければ私に勝ってから聞け」
「言ったねー、絶対勝って聞き出しちゃうからね!」
「元気だなーマヤノは」
「元気すぎて勢い有り余り過ぎてなあ……誰だよトレーナー宅にお泊りした子がいるだなんて根も葉もねえ噂流した奴は」
「……そうだな。根も葉もないな」
「おいブラトレ、なんか顔色悪いけどどうした」
「いや別に。いや、別に何も……うん、ない。なかった」
「……まあうん、気にしないでおくわ」
「お前のそういうところが本当に助かる……」
もうだいぶ前の話なので誰も知らない事実だが、当人には小さい棘のように残ることもある。
根がまじめなブラトレは、苦いコーヒーを飲むことで心を落ち着かせた。
うまぴょいうまぴょい。 - 118二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 09:54:30
以上。もう大分前だこれ。
https://bbs.animanch.com/board/124139/?res=19
お泊り…というか緊急避難なんだけどブライアンがブラトレ宅に寝泊り1回はやったことがあるという事実。
そもそも温泉旅行も自宅寝泊りに匹敵するレベルという話は聞きません。
- 119二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 11:17:22
担当とトレーナーの両方が含みのある回答するのなんだか似てる感じがしていいね…
- 120二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 11:27:07
ウブな所有るよねブライアン…
ブラトレは言わずもがな - 121二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 12:13:23
いいね…
- 122二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 12:21:21
トレーナー宅お泊り前の同室同士の会話
「ノォォォォォ……」
「もう……また手が止まっていますよエル? 」
「お、お泊りの道具を用意していると実感が湧いて来てしまうデース……」
「実感と言っても一晩エルトレさんのお宅にお世話になるだけなのでしょう?」
「そんな気軽な話では無いデース……」
「決まったものは仕方有りません、覚悟を決めなさいエルコンドルパサー」
「ううっ……グラスは厳しいデース……」
「キー」
「ほら、エルだけじゃなくマンボも一緒に行くのでしょう? 気をしっかり持ちなさい」
「マンボ~……エルはマンボだけが頼りデース」
「キー」バサッバサッ
「マンボ!?」
「あらあら逃げてしまいましたね」
「エ、エルはマンボを追いに「エル」
「グ、グラス?」
「唯でさえエルは準備が遅れているのですよ?」
「で、ですがマンボを放置しておく訳にはいかないデース」
「私が探しに行きますからエルは準備を進めなさい」
「い、良いのデスカ?」
「その代り戻って来ても準備が終わって無かったら正座ですよ?」
「Oh……」
「それではエルは準備を進めていてくださいね」
「……そういえばグラスの準備はどうしたんデース?」
「私はトレーナーさんのお宅に一式有るので身一つで行けますよ♪」
「Oh……」
うまぴょいうまぴょい - 123二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 12:21:53
アプリストーリーの時点でくじ引きで当てた人参ハンバーグをトレーナー宅へお裾分けに行くグラス
言うっちまう内の彼女は更に強化されやろうと思えばトレーナー宅に住める状態に……!
週末なんかはちょくちょくお泊りしているとか
エルはこの後エルトレの家で性癖が増えるんだろうなって
これにて後書きも了です - 124二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 12:41:12
通い妻だあ
いいね… - 125二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 12:48:00
グラスは日本文化を学んだ際に通い妻も学んだ可能性が…?
- 126二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 13:24:37
ネッ友とピアスの話で盛り上がったのでトレーナーたちは耳ピアス派かイヤーカフ派か語ろうぜ
造花セイトレは耳に穴開けるのこわいのでイヤーカフ派です - 127二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 13:29:27
そういえばウマ耳は敏感そうな気がするけど穴開けたらやっぱり痛いのかな
- 128二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 13:32:06
そもそも人の耳と違って動く=割と神経とか何とか通ってる可能性あるからなあ……
穴は空けずに挟み込むタイプが主流かも? - 129二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 13:32:20
こんにちはー
SSできましたので、数スレお借りしますね - 130二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 13:33:07
通い妻の圧倒的貫禄。エルが困惑するのも已む無しな奴ですわこれ
ライアンとかが耳飾りにリングとか着けてるけど、あれって実際孔をあけてるんだろうか? - 131二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 13:33:10
トレセン学園近くの映画館。そこで今日はとある長期漫画である某一繋ぎの大秘宝、その最新映画が公開された。
その作品は全世界でも知られているほどの超人気海賊漫画であり、物語をこよなく愛するロブロイも、そして多くの漫画を読み、当然この漫画もずっと読み続けている私も当然この映画を見に来ていた。
そして、その映画が終わった後、映画館から出てきた私たちは……
「……ウタ……ルフィ……」
「グスッ……ウタは……ウタは、確かにシャンクスの娘で、ルフィの幼なじみ、だったんですね……」
二人揃ってその瞳には大粒の涙の流れた跡を残していた。
「トレーナーさん……」
「ええ……これはどこかで腰を落ち着けてからにしましょう」
このまま語り合ったらその場で動けないままになってしまうのがお互いに分かっているため、いつもの喫茶店へと二人で素早く向かうことにしました。
すぐにでも語り合いたいこともあり、素早く、迅速に、二人で何度も通った道であり、洗練された動きで喫茶店へとたどり着きました。
そして、いつもどおりの注文を終えてから……
「トレーナーさん、最初にルフィの幼なじみでシャンクスの娘、ということでどうなるのかと思われていたウタが……」
「ええ、ええ、わかりますよ、ウタは……私たちに深く、深く刻み込んでいきましたね……」
その後、私たちは数時間ずっと二人で語り合った。
実際の映画のストーリー、キャラ同士の関係性、映画館という高性能な大音響を用いた歌、今回で明らかになった事実からの原作の考察……語りたいことは無限に思えるほどあり、二人でずっと熱中して語り合った。
ここのシーンが良かった、ここはこういうことなのではないか、こういう解釈もできますよ、もしかしたらこのキャラはこの作品をモチーフにしているのでは……
そのように語り合うのはいつもの光景になっており、喫茶店の店員さんも慣れたように何時間も語り合い、合間合間で再度注文を受付に来ている。 - 132二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 13:33:37
そんな風に何時間も語り合い、少し落ち着いてきたところでふと、思ってしまう。
「今回の物語の中ではこのような結末でしたが、もしも、違う未来だったら、どうなっていたのでしょうね……」
「もしも、ですか?そうですよね……もしも、もしも何かが違っていたら……」
IF……もしも、こうだったら、そういった考えがどうしても浮かんでしまう。
確かにこの物語は完結し、その舞台は幕を閉じた。読み終えた本は閉じ、次の本へと向かうのだろうが……
どうしても考えてしまう。作者が描いた物語とはまた別の物語があるのではないか、と……。
「すみません、ロブロイ、今は見ていた映画の話であるのに」
「ふふ、大丈夫ですよ、トレーナーさん。そうですね……素敵な物語から人々はさらにもしもこうだったらどうなるんだろう、という考えから新しい物語が生まれるものなんですよ。それを二次創作、と言われるものですから」
映画の話からもしもの話をしてしまったが、ロブロイは思いの外受け入れていた。
ただ、それは当然と言えば当然であった。ロブロイはどんな物語であっても愛する少女だ。それはすべてがプロが作ったものだけではなく、一つの物語からもしもの想像で無限に生まれる物語もまた、大切な物語のひとつなのだから……。
「ロブロイは、二次創作もまた一つの物語として愛するのですね」
「はい!二次創作だって一つの物語に強く影響されて生まれた物語ですから。私もいろんな物語に強く感動して、いろんな想像が湧き上がってくるんです。その想像を形にしたものも、また一つの物語なんですから!トレーナーさんはもしもの話は嫌いですか?」
「ふふ、いえ、私ももしもの話というのは考えますからね。物語の話でも想像しますし、今、この私たちの物語だってもしものことを想像することだってありますからね」
「そうですよね!一つの物語からもいろんな想像をかきたてられますから!ですが私たちのもしもの話ですか?あの、例えばどのようなことを想像するんですか?」
どうやらロブロイは私の想像する『IF』の話が気になるようだ。
自分自身の想像するものを自分の言葉で話すのは恥ずかしいものがあるが、一口紅茶で潤してから……
- 133二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 13:34:18
「そうですね……例えば、トレーナーと担当が反対だったら?」
「あ、立場を入れ替えたものですね。二次創作でもそういうものがありますよ!ですが、私とトレーナーさんが逆だったら、ですか……ふふ、トレーナーさんはとても優秀そうですよね」
「そうでしょうか?もしも才能があっても周りからの期待に押しつぶされて力が出ないかもしれませんよ。ですが、そんな私をロブロイトレーナーの声が支えてくれるのでしょうね」
「私が……トレーナーさんを……そうだったら、嬉しいですね」
「あ、それなら、次はお互いが違う道を進んでいたら、どうなっていたのでしょうか?」
「ふむ、違う道を、となると、私はトレーナーではなく勝負服デザイナーにそのまま進んでいたのかもしれませんね」
「そうですよね、やっぱりトレーナーさんはデザイナーの道を進むのですね。私は……小説家、かもしれませんね。物語で救われましたから、今度は私が書いた物語で他の人に感動を与えてみたいですね」
「それなら、ロブロイの書いた物語から新たな着想を得て勝負服を作っていたりもするかもしれませんね」
「それなら私も、トレーナーさんの作った勝負服、その勝負服を身にまとったウマ娘たちから新しい物語を紡ぎますよ」
「ふふ、もしかしたら一緒に暮らして、お互いに影響を与えながら私は勝負服を、ロブロイは物語を書いているかもしれませんね」
「はい、そうだったらとても素敵ですね。きっと穏やかで、それでいて幸せな日々を過ごしているのですね……」
- 134二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 13:35:03
二人でもしもの話を紡いでいく。紡がれると同時に私達にはそれぞれの世界で過ごす私たちの姿が、確かに見えてくる……。
初めてのレースで周りから強い期待を受け、その期待に押しつぶされそうになっているのを、その手を取って優しく導き、支えてくれるロブロイトレーナー……
一緒に森の奥の小さな家で、沢山の本に囲まれながら一緒に勝負服や小説を作っていく穏やかな日々を送るデザイナーである私と小説家のロブロイ……
他にももしも最初からお互いがウマ娘であったら?もしも私たちが日本ではなく海外だったら?もしも小さい頃から知り合いだったら?
そして果てにはファンタジー世界を想像して、英雄志望で旅立つロブロイとそんな冒険者に衣服を編む妖精《ハベトロット》な私、なんていうのも浮かんでくる。
今の私たちの世界から、無限にいろんな世界が見えてくる。それぞれで今とは異なる生活を送っていると同時に、きっとお互いが確かにその世界でそれぞれの人生を歩んでいるのだろう、と……
「ふふ、本当にいろんな世界が浮かんできますね。それぞれの世界で今とは異なる姿が浮かんできて、楽しいですね」
「ええ、そうですね。今とは異なる世界、違った選択肢というのはいろんな道が想像できますからね。無限に可能性がありますからね。それなら次は……」
だからだろうか、こんな『もしも』を想像してしまうのは……
「もしも、私がロブロイのトレーナーでなかったら……」
「え……」
- 135二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 13:35:23
ずっと昔に考えてしまったことだ。そう、なかなかあと一歩及ばず勝てなかったときに……
ロブロイはG1だって勝てる子だ。その走りに英雄の姿を見て、彼女とともに物語を、その英雄譚を紡ぎたいと思った。
だが現実は甘くはなく、勝てない日々が続いていた。
だからこそだろう、もしも、私がトレーナーでなかったら、と思うのは……
例えば、多くの有名なウマ娘を送り出してきたベテラントレーナー、私自身が憧れているウマ娘の影として支え続ける人、ロブロイが憧れよく一緒に練習をしてくれるシンボリクリスエス、そのトレーナーであるクリストレ……
そして、私よりも彼女の力を引き出せる誰も知らないような新人トレーナー……
もしも私ではなかったら、もっと彼女は輝いていたのではないか、あの有馬記念の後、圧倒的な差をつけられて敗れることもなかったのではないか……ロブロイが、強く、強く悲しむこともなかったのではないか……
そんな考えがずっと頭の中で浮かんでしまうのだ……
「トレーナーさん!」
「あ……ロブ、ロイ?」
いつの間にか、ロブロイは私のすぐ真横に座り、私の手を優しく、包み込んでいる。
一つの想像から深く、深く思い沈んでしまっていた私を救い上げるように、その優しさが暖かく感じられる。
そんなロブロイの瞳が、私の瞳をまっすぐと捉えている。まるで奥底まで見て、その思いを届けるように……。
「トレーナーさん、確かに今いるこの世界とはまた別の世界があるかもしれません。その世界ではまた違う道を歩んでいますし、もしかしたらこの世界もまた違う世界で読まれている物語の世界かもしれません。大元となる世界もあるかもしれません」
「ええ……もしもの話、ですからね……」
「ですが、トレーナーさん……」
- 136二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 13:35:52
その手の力をより強く込める。絶対にその手をはなさないと伝えるように……。
瞳には確かな覚悟と強い想いで強く、熱く輝いている。
これから紡ぐ言葉は確かな真実であると告げるように……
「どんな世界であっても、私のトレーナーさんはあなただけ……あなたが、いいんです」
ああ……本当に、この子は……
ここまでにたくさんの辛いこと、悔しさを乗り越えて、ずっと彼女が持っていた何者にも崩れることのない強い心が伝わってくる。
本当にこの子は、強い子だ。
そして、だからこそ、彼女の言葉は信じられるのだ。
どんな世界でも、どれだけの『もしも』であっても、私もまた……
「ええ……ええ……そうですね、ロブロイ……私も、あなたとともにいたい……あなたの英雄譚を一緒に……」
「はい、トレーナーさん……きっと、どんなIFの世界でも、私たちは巡り合うんですよ」
例えお互いの立ち位置が違っても、例えお互いに違う道を進んでいたとしても、たとえこの世界自体が全く異なるものであっても……
きっと私たちは一緒になる。いや、一緒になりたいのだ。
弱気になっていた心に温かいものが湧いてくる。
もしかしたら私がロブロイのトレーナーでなかったら違う未来もあったかもしれない、より輝かしい栄光をつかんでいたかもしれない。
それでも、私は彼女と英雄譚を紡いでいきたい。それはきっと、どんな世界であっても変わらないのだろう。
- 137二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 13:42:40
「ロブロイ、改めて言わせてください」
「はい、トレーナーさん」
だからこそ、改めてこの言葉を紡ごう。
彼女の思いに応えるように、堂々と……
「ロブロイ、これからも一緒に物語を紡いでいきましょう」
「はい、トレーナーさん。これまでも、これからも、どんな世界でも一緒に」
改めてお互いに誓い合う。
例えこの世界がまた上位の世界で紡がれた物語であっても……
例え全く異なる世界がいくつもあったとしても……
私たちはきっと一緒にあるのだ。
私たちの物語は、私たちだけのものなのだから……。
以上、もしものお話でした。
先日、ゼンノロブロイ号が旅立たれました。
ウマ娘から競馬に入った私ですが、本当にゼンノロブロイという馬が好きでした。あの有馬記念、前を走るタップ、あのハイペースの中を最後まで追い続け、そして差し切るその姿、あの姿に凄く引きこまれました。
本当にゼンノロブロイ号、感動をありがとう。その英雄譚は終わりを告げても、ずっと残っています。
そして、だからこそ、このゼンノロブロイとロブトレという、ゼンノロブロイ号とは違うもしもの物語を歩んでいます。そしてそれはこれから生まれるであろうアプリトレともまた違う物語を歩んでいます。
きっとアプリトレはより適した、ロブロイを支えていくことと思います。ロブトレにはできなかった偉業だってできるのでしょう。
それでも、ここのロブトレはどんな世界でも、ロブロイと共に物語を紡いでいきたい、その想いを、ゼンノロブロイ号に捧げたく思い、書かせていただきました。
改めて、ゼンノロブロイ号のご冥福をお祈りします。ありがとう、ゼンノロブロイ号……。
また、冒頭の映画のお話は私自身がフィルムレッド見てウタ沼に沈んだ結果です。本当に、本当にぜひフィルムレッドは見てほしいですよ……まさか映画のキャラにここまで思い入れが深くなるとは……
では、以上になります。長文を読んでくださり、ありがとうございました
- 138二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 13:46:51
大作お疲れ様でした。そしてゼンノロブロイ号へも改めて御冥福を。
もしもがあっても、どんな道があったとしても選ぶ道は一つだけ、その道を進んできた2人に後悔がない未来があることを……
それはそれとしてREDは良かったですね。尾田先生の手腕が光りすぎてましたが……人の心…… - 139二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 13:50:50
暖かくていいSSダア…
タイキといい最近は立て続きで… - 140二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 13:52:25
良かった…自分のトレーナーはどんな世界でもあなたしか居ないとか言われたら惚れちゃう
- 141二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 13:57:54
やはりロブロイはロブトレの英雄…
- 142二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 14:17:37
いいね…
- 143二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 14:48:21
ちびハヤトレがブラトレと兄弟みたいって話出てたけどちびハヤトレの方が5歳上なんだな…ふむ
- 144二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 15:07:23
そしてブラちびの間にデンジくんが入ります
- 145二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 16:06:27
デンハヤ「せっかくだからよぉ!記念に肉行こうぜ肉!!」
ちびハヤ「いいですね!!」
ブラトレ「いいな……どうせならあいつらも呼ぶか(ブライアンとブラサブに連絡)」
一方そのころ……
ブライアン「おい。姉貴のトレーナーがウマ娘になった記念らしい。焼肉だ」
ブラサブ「……はい?」(困惑を隠しきれない顔)
ブライアン「肉だ。記念日には肉だろう」
ブラサブ「はい」(クーポン券を取り出す)
ブライアン「おお、流石だ。じゃあ行くぞ」
ブラサブ「はい」(どうやって今回は野菜をこっそり仕込もうか、後で姉貴と連絡がとりたい図) - 146二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 16:24:51
濃い…メンツが濃いよ…
- 147二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 16:36:03
カルピスの原液にガムシロップとステビアぶち込んで煮詰めたくらい濃い…
- 148二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 16:55:45
ちびハヤトレさんとロブトレさんのお話
『水泳トレーニングとスク水』
「うーん……」
「……ハヤトレさん?」
「うわっ!?」
突然声を掛けられ驚いて後ろを振り向くとロブトレさんが居た。
「ああ、ロブトレさんか……良かった」
「私で良かったというと……?」
「下手な奴が来ると茶化されて大変な事になる可能性があるからな……」
そう、俺が居るのは女子用スク水のコーナー。こんな所を下手な人間に見られた日には更にトレセンのおもちゃ化が加速してしまう。その点ロブトレさんなら黙っててくれと言えば守ってくれる安心感があった。洋服を着させられるのは勘弁だが。
「……水着を着るならもっとお洒落な物にした方が良いと思いますよ?」
「いや、お洒落の為に着るもんじゃないから」
ここ最近は基礎体力作りの為に走るよりもひたすらトレーニングをしている。そのお陰で最初は拒否感の強かった身体も自分の物という実感が湧いてきた。そして、これが今スク水を買うか悩んでいる原因の一つだ。
「実は水泳トレーニングがしたくてな。でも中々踏ん切りがつかない」
「別に普通に着れば良いんじゃないですか?」
「いや、普通はそこまで簡単に踏ん切りつかないから」
何故かウマ娘化したトレーナーの中には速攻で踏ん切りをつけた人が沢山存在する。だが俺は女子用の服を着るなんて真っ平御免だった。
「でも水泳トレーニングはしたいんだよな……一番好きなトレーニングの一つだし」
「ふふ、ハヤトレさんは恥ずかしさとトレーニングを天秤にかけられる程ストイックなんですね」
「まあ、ストイックと言えばそうなのかもな。俺は好きだからやってるだけだけど」
トレーニングはやればやる程自分の力が伸びていくのが実感出来る。特にこの年だと成長が著しいだろうから今からワクワクが止まらない。 - 149二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 16:56:06
「でも、トレセンでやっていたらどちらにしろバレるんじゃないですか?」
「いや、トレセンなんかでやった日にはどんな目に遭うか想像もしたくない。泳ぐなら近所の市民公園にあるプール。ランニングコースもあるしな」
「それなら大丈夫ですね。その見た目ならスクール水着でも違和感はないと思いますよ」
「うっ……いやまあそうなんだけど。しょうがない、買うか」
結局俺は水泳トレーニングの魅力に負けた。適当なのを手にとって会計を済ませる。
「ロブトレさん、今日は相談に乗ってくれてありがとう」
「いえいえ、お役に立てて何よりです。ついでにお洋服もどうですか?」
「勘弁、代わりに今度食事でも奢るよ。それじゃ」
別れを告げて家に帰る。それにしても今日会ったのがロブトレさんで本当に良かった。下手にバレたらトレセンでの扱いがどうなってたか……
なお後日市民プールで泳いでる姿を目撃されてしまい、結局バレてまたおもちゃにされた。いつになったら俺に安息の日が来るんだろうか……
以上、スク水を着るちびハヤトレさんのお話。ちびハヤトレさんストイックなのにおもちゃにされてかわいそう(小並感) - 150二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 17:03:42
トレーニング>スク水なのは解釈一致
でもこの後おもちゃにされたんだよね…
- 151二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 18:26:04
てかちびハヤちゃんロブトレより15cmも小さいのか…
- 152二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 18:33:39
ちっトレ組からさらに2、3周り小さいからな
- 153二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 18:36:17
女性用は恥ずかしいけどトレーニングの為ならと何とか踏ん切りを付ける…
す、すばらしい覚悟ですハヤトレさん!
でもこの後玩具にされるんだよね… - 154二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 18:38:19
いいね…
- 155二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 18:45:31
ロブトレを出してくださりありがとうございます!
ちびハヤトレさん走ることに対してストイックで、羞恥よりもトレーニングを優先する姿、とてもいいですね
でもその後に可愛がられるの分かります。ウマソウル時の姿見ていたら可愛がりたくなりますもんね
でも、いろんな服を着るちびハヤトレさんも見てみたいかも……
では改めて、ありがとうございました! - 156二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 18:49:58
- 157二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 18:50:28
その着せ替え人形(ちびハヤトレ)は遊ばれる
- 158二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 19:05:12
- 159二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 19:06:37
いいぞ!
- 160二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 19:06:53
いえす!まってたむん!
- 161二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 19:06:56
あざす!投げる!
- 162二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 19:07:13
2話 終着点
2人と飲みに行ってから数日後。
いつものように資料室で調べ物をしていた時、
「───は?」
その出来事は急に訪れた。
「オグリキャップが……トゥインクルシリーズを……引退する?」
それはあまりにも唐突だった。
オグリキャップのトゥインクルシリーズ引退。
そしてドリームトロフィーリーグへの参加。
つまり、オグリキャップが中央で走る事はもう無くなると言う事。
だが、よく考えればわかる事だった。オグリキャップは他のウマ娘たちよりも長く走っており、その上数多くのレースに出走していた。
普通ならいつ引退してもおかしくない状況だ。それが今だったのだろう。
それでも、付けていたラジオから流れてきたその言葉は、俺にとってあまりにも現実味を帯びていなかった。
あのオグリに終わりがあるなんて、考えてもいなかったんだ。
そして彼女が引退すると言う事、それは、
「トレーナー」
オグリキャップという目標の喪失だった。
「マーチ……オグリが……」 - 163二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 19:08:00
「……私の話を聞いてくれるか?」
だが、そう言ったマーチの目は、まだ諦めていなかった。
「……わかった」
「私は……少し前からこの事をオグリから聞いていた」
「そうだったのか、通りで落ち着いていた訳だ」
「そこで私は……オグリと一つ約束をした」
「……それは」
「私と走ってくれと」
「!!」
「すまない。私情でこんな事を、相談もなく決めてしまって……だが私はどうしても──」
「なら……まだ……」
「……?」
「終わっていないんだな?」
「……そうだ」
「いきなりの事だ、他のレースとの兼ね合いもある。それに相手は格上、勝てる見込みも無いに等しい。それは分かっているな?」
「ああ、それでもオグリと走りたい。私は、あいつのライバルだ。中央まで来て一度も戦えずに終わるなんて嫌なんだ」
「……」
「トレーナー、いつも迷惑をかけてすまない。だがこれは、これだけはどうしても譲れないんだ!これを逃したら……もう二度と……挑む機会さえ無くなってしまうかも知れない……」
「私はまた……オグリに置いて行かれてしまう」
「だから頼む……トレーナー」
- 164二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 19:08:43
『ドリームトロフィーリーグ』
それはトゥインクルシリーズで好成績を残したウマ娘だけが行ける夢の舞台。
並大抵の実力じゃ決して辿り着けない。それこそG1で勝つようなウマ娘たちが行けるような場所だ。
そして、そこに辿り着く為の実力は、今の俺とマーチにはない。
つまりここを逃したら、オグリキャップと戦えるチャンスは極端に少なくなる。……もしかしたら、もう二度と無いかも知れない。
なら俺がやるべき事は、
「……やるからには勝つぞ。マーチ」
「!!トレーナー……本当に……ありがとう」
「これくらいどうって事ない。それに、君の夢は俺の夢だ、ならば俺だって諦めたくない。日程は決まっているのか?」
「そうだな。その日は──」
そうして俺たちの最終決戦が始まりを告げたのだった。
- 165二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 19:09:52
以上です!
って言う事で、第三幕は対オグリ戦です。
やっぱね、マーチで最後ならオグリ出したいよねって。
補足?になりますが、オグリの引退は、トゥインクルシリーズを引退するというだけで、別にレース自体を引退するわけではありません。
そしてこの第三幕は、オグリキャップというウマ娘がとても重要な位置にいる話となります。
ですが、これは書いてる奴が好きに書いてるだけなので、設定などはこの話ではこういう感じなんだー程度に思ってくれると嬉しいです!
最後になりましたが、見てくれてありがとうございました!
- 166二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 19:14:09
熱い…!
- 167二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 19:28:07
いいね…
- 168二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 19:40:02
ライバルとの決着を着ける為に努力する…
凄く…凄く王道です! - 169二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 20:00:53
オグリ戦とかもう待ちきれない……
続きは!?続きを待てない!! - 170二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 20:39:40
マーチにとっての最大目標となるとやっぱりオグリとの決着だろうからねえ
どうなるか楽しみ - 171二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 20:55:11
行こう
いずれちびハヤトレもモフモフ検定人に沈む… - 172二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 20:58:20
よし、ss出来たから上げるね?
- 173二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 20:59:10
こいこい
- 174二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 20:59:56
「おはよう、ちびハヤトレ。」
「ああ、おはようサトトレ。」
ベンチで地面に届かない足を仕方なく垂れ下げる芦ハヤトレに近づくメカクレロリウマ娘ことサトトレ。
どちらも小さいちっとれに分類されるが、それでも125と143では明らかに後者が大きく、やはりデカい方が姉に見える。
「そういえば、グループとしてちっちゃいもの倶楽部というのがあるとは聞いたんだが…」
「あー、丁度良かった。ちびハヤトレをグループに誘おうと思ってたんだ。はいこれ、グループのコード。」
サトトレのウマホからコードを見せてもらい、既にメンバーが二桁へと達したちっちゃいもの倶楽部へと加入したハヤトレは、個性的な部員のトレーナー一人一人を思い出しつつ、サトトレに感謝を伝えた。
「ありがとうサトトレ、助かるよ」
「ううん、そんなに気にしなくていいよ。…それとハヤトレ、ちょっと走らない?」
────
リズミカルに体を動かして、いつもよりはゆっくりに走るサトトレと、足を早く回して彼に追走するちびハヤトレ。
抑え気味とはいえ、人間のランニングよりは普通に早い巡航速度で走る中、振り返らずにサトトレは聞く。
「どうかな、ついてけてる?」
「大丈夫、問題ないさ」
体が出来上がってはないハヤトレには余り負荷を掛ける訳にはいけない。サトトレもそれは分かっているので、控えめに。
「しかし、なんでわざわざ俺を誘ってくれたんだ?ペースも変えないといけないし、やりにくいんじゃ」
「んー、なんとなくだけど、走りたいって思ってる気がしたからかな。勿論、根拠もないただの勘だけどね。」
或いは走ることに惹かれたもの同士、シンパシーでもあったのかもしれない。とはいえ、それは特に気に掛ける事ではなかった。
「そうか…ありがとう、凄くスッキリするよ」
「それは良かった。何かあるなら、話は聞くよ?」
「…それじゃあ、最近凄くマスコットみたく扱われることについてでも…」
「あぁ…うん。正直、諦めた方がいい気がするよ…」
短文失礼しました
ちょっと遅くなったけどちびハヤトレと走るの大好き(になった)サトトレの話です。ハヤトレ作者さん、何かあったら言ってください。
どっちもちっとれだけど、サイズ差からして二人並ぶとちび化が加速しそうなハヤトレ。二人ともマスコット化は…うん… - 175二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 21:04:50
- 176二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 21:06:18
いいね…
サトトレももうちっとレではでかいほうだからな… - 177二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 21:23:07
…設定に書き忘れたけど、最初のSSで男の時点で145cmだったから仮にウマ娘になってなくてもサトトレと2cmしか変わんねえ!
- 178二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 21:34:38
ということは男の時はボノトレとかと同じ括りだった可能性が…?
- 179二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 21:52:31
今まで抱きしめられる側だったサトトレが抱きしめる側に回れるんやな…!
- 180二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 21:56:55
小さいトレーナーが出てきたのならば愛でねば
- 181二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 22:02:06
サトトレ、同じくちっとれなんで可愛がるとかそういうのは案外少なそう。多分愛でる…?でちょっとどうするのか分からなくて若干慌てるタイプ。
イクトレとかちびハヤトレを抱くと試行錯誤してるサトトレの姿が見れるよ! - 182二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 22:18:42
次スレたてます
- 183二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 22:19:10
お願いします
- 184二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 22:24:58
- 185二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 22:28:11
立て乙
- 186二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 22:28:47
たておつー
- 187二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 22:30:46
立て乙ー
- 188二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 22:33:40
たておつの舞( ◜ω◝و(و
- 189二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 22:37:21
たておつです
- 190二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 22:38:00
たておつ
- 191二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 22:39:25
- 192二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 22:40:13
たておつ~
自分より更に小さいトレーナーをどう可愛がるかちょっと戸惑うちっトレはよき… - 193二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 22:47:48
建て乙~
- 194二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 22:48:05
「サトトレさん、あまり悩まずとも良いのですよ~」
「この様に抱きしめて座って、楊枝に羊羹を刺して口へ運べば良いとは思いませんか~」
「そんなものなのかな……?」
「そうですよ~……おや?」
「あっ、ダイヤ……」
「グラトレさんは私のトレーナーさんを抱きしめている事がよくありますね?」
「……ですので」 - 195二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 22:49:05
たておつ
- 196二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 22:49:29
立て乙
- 197二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 22:50:49
立ておーつ
- 198二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 22:51:24
ちっとレ
- 199二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 22:51:25
メカ
- 200二次元好きの匿名さん22/09/03(土) 22:51:37
おつ