【SS】【♂トレ×ウマ】執事

1二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 19:47:23

※キャラ崩壊注意

「喫茶店…ですか？」
「分かりました。そちらに行けるようスケジュールの調整をしておきますね。」

ファン感謝祭……………の翌日、一般公開はされないがあるイベントが開催される。
ウマ娘への労いと感謝の意を込めてトレーナーによる催し物である。
それ自体に異論はないのだが……………。

2二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 19:48:09

問題は催し物の内容である。
トレーナーによるウマ娘の楽曲のライブ、喫茶店、その他のステージで披露する芸などがあるのだが……。
ウマ娘の楽曲のライブの問題点は、トレーナーが自分の担当の勝負服のレプリカを着て行わなければならない事である。
女性トレーナーや小柄な男性トレーナーならそこまで問題ではないのだが…
(自分の体格では無理がある…。)
次に喫茶店についてである。喫茶店の接客や料理作り等は何も問題はない。
……メイド喫茶か執事喫茶の2択である事を除けばの話だが。
(メイド喫茶は嫌だ…。)
最後のステージで披露する芸だがこれが一番無難だ。
……ステージで披露できるような一芸があればの話だが。
(ステージで披露できるレベルの芸はない…。)

3二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 19:48:43

更に問題なのはこれらはトレーナーが任意で選択する物ではなく、
ステージで芸を披露出来るのであればそちらが優先されるものの、性別問わずほぼランダムである事だ。
ステージで披露出来る芸がない以上3分の2の確率で地獄を見ることになる………。
そして結果は………。

(執事喫茶で本当に良かった…………。)
運良く執事カフェを引き当てる事ができた。
後は今日一日執事として振る舞えばOKだ。
(フラッシュは来るかな…。)

4二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 19:49:18

「フラッシュさんのトレーナーさんはどこにいるのかな？」
「喫茶店にいると聞きました。」
「早速探しに行きましょう。」

「フラッシュさん。あそこにいるのフラッシュさんのトレーナーさんじゃないかな？」
「！」
「…………………………。」
「フラッシュさん？ぼーっとしてどうしたの？」
「え？いえ、なんでもありません。」
(つい見惚れてしまいました……。)

5二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 19:49:57

「…！」
(フラッシュ…！)
「お帰りなさいませ、お嬢様。」
「席にご案内します。」
エイシンフラッシュが店に来てくれたの嬉しかった。
しかし、店が予想以上に客が来てしまいエイシンフラッシュと触れ合う時間を確保する事が出来なかった。

6二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 19:50:45

「フラッシュさんのトレーナーさん…忙しそうだね…。」
「……………………………。」
「……そろそろ行きましょう。」
「え？もう行くの？」
「はい。」
「！」
「行ってらっしゃいませ、お嬢様。」

「フラッシュさん…本当に良いの？」
「あまり長居してもご迷惑なだけですから…。」
「それに…そろそろライブの席を確保した方が良い時間ですから。」
「あっ、本当だ！」
「じゃあ急ごっ、フラッシュさん！」

7二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 19:51:33

「ライブ良かったけど…やっぱりトレーナーさんがファル子の勝負服を着るのは無理があるよね。」
「まあ…それは仕方ありませんね…。」
「…？」
(トレーナーさんからメールが…。)
(………………………！)
「ファルコンさん、申し訳ないのですが急用が出来ましたので失礼します。」
「トレーナーさんと2人きりの時間を楽しんでね⭐︎」
「えっ！？どうして分かったんですか…？」
「うーん…顔にそう書いてあるからかな？」
「そ、そうでしょうか…？」
「じゃまた後でね、フラッシュさん。」
「はい。」
「…………………。」
(そんなに分かりやすかったでしょうか…？)

8二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 19:52:13

「……………………。」
(時間があったらトレーナー室に来てほしい、とメールでありましたが…。)
(一体何の用でしょうか……？)
「失礼します…。」
「…………………。」
「この内装…昼間行った執事喫茶の…。」
「お帰りなさいませ、お嬢様。」
「！」
「トレーナーさん……。」
「何故このような事を……？」
「先程はご満足していただけませんでしたから。」
「…！」
「気付いていたんですね…。」
「…ありがとうございます。」

9二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 19:52:55

そして執事喫茶で行っていた全てのサービスをやり終えた…。
「今日は本当にありがとうございました。」
「ご満足していただけましたか？」
「はい。」
「…………………。」
「どうかなさいましたか？」
「…最後に一つだけわがままを言ってもよろしいでしょうか？」
「なんなりとお申し付けください。」
「では…。」

10二次元好きの匿名さん21/10/15(金) 19:53:55

「これからもずっと私のそばにいてください…。」
「なんて…。」
「承知いたしました。」
「…えっ！？」
「ありがとうございます…。」
「…できれば執事としてではなく、トレーナーさんの言葉で答えて欲しいです。」
「またわがままを言ってしまい申し訳ありませんが…。」
「分かった。」
「ずっと君のそばにいると誓うよ。」
「Ich würde gerne mit dir sein.」
「…いつもそう思っているから。」
「……っ！」
「………ありがとう、ございます。」
エイシンフラッシュとの間に、かけがえのない絆を感じたひとときだった……。