- 1二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 16:41:55タイシンの♀トレは身長低いって概念出したそこのアナタ|あにまん掲示板末代まで誇れbbs.animanch.comテイトレTSウマ娘化概念に脳を侵されたもの|あにまん掲示板幻覚は文章にならば文章は絵にするものhttps://bbs.animanch.com/board/58697/bbs.animanch.com普通のタイトレも例の3女神でロリっ子ウマ娘にしちまえばタイシンより低身長♀トレーナーができるんじゃねぇか? 前スレ おれバカだから言うっちまうけどよぉ… part601【TSトレ】|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/board/44303/https://bbs.animanch.com/board/60076/普通のタイトレも例の3女神でロリっ子ウマ娘にしちまえ…bbs.animanch.compart1 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/board/44303/https://bbs.animanch.com/board/60076/普通のタイトレも例の3女神でロリっ子ウマ娘にしちまえ…bbs.animanch.comWiki(解説/全パートリンク/用語集などはこちらから) 言うっちまうTSウマ娘化タイトレスレ @ ウィキ【9/26更新】言うっちまうTSウマ娘化タイトレスレ@ウィキへようこそ 詳しくはこちら→言うっちまうTSウマ娘化タイトレ解説スレ(外部リンク) まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 編集モード・構文一覧...w.atwiki.jp後感想用言うっちまえなかったスレ(12/24更新) おれ居なかったから言うっちまえなかったんだけどよぉ…新part2|あにまん掲示板リアタイで伝えられなかった感謝や感想を伝えれる方がより清々しく尊死できるんじゃねぇか?それに大量の情報がある中、いまさら聞けないことを聞ける場所があったらより素敵なSSを書くことができるんじゃねぇか?…bbs.animanch.com本筋のタイトレ情報まとめ ・(正直自分だけのタイトレを作ってもいい) ・140-90-55-80(魔法の合言葉) ・25歳 ・熱血クソボケ ・髪色は茶色でパーマーみたいな流星 ・目の色はエメラルドグリーン ・全身からおひさまのにおい ・髪と尻尾はタイシンと同じシャンプーやソープの匂いがする ・耳と尻尾と胸が敏感 ・最初はロブロイの服とか下着とかを借りていた。のちの着せかえ人形である。あとBIG90Tシャツ ・耳飾りはタイシンとお揃い ・最近にんじんがおいしい ・タイトレとタイシンは因子継承する。タイトレは産む。(諸説あり) 
- 2二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 16:42:23年越しまであと少しメカ〜 
 立て乙
- 3二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 16:48:02たておーつ 
- 4二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 16:48:06立て乙 
- 5二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 16:48:23たておつ 
- 6二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 16:48:49立て乙 
 うめ概念か…
- 7二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 16:50:29たておつ 
- 8二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 16:50:41立て乙 
 気づいたら私がss書く時にウオトレ(女)と仮でつけた名前が使われてる…なんかじわってくるな…
- 9二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 16:50:43年明けうどんには梅干しを入れて紅白を再現するのは知ってるな?つまり年越しも年明けもうどんを食べろということだよ 
- 10二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 16:51:20立て乙 
 そろそろウオトレで戦隊組めるじゃん
- 11二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 16:52:043人いれば戦隊組めるから5チームぐらいいる? 
- 12二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 16:52:40たておつ 
 ウオトレ(女)さんウオトレたちの間じゃ妹みたいな扱い受けそう
- 13二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 16:53:52
- 14二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 16:54:31ダークライが何をしたっていうんだ 
- 15二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 16:55:58タマトレンジャーズに戦わせちゃいけないのが居るんですが…… 
- 16二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 16:56:30妹というか孫娘というか…そんな感じになりそう 
- 17二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 17:05:30なんで👁️に新たな子供が増えてるんです? 
- 18二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 17:17:28
- 19二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 17:21:23そういえば複数概念一気に増えたけど次集合絵更新されたら複数概念の方も二行目突入すんのかな 
- 20二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 17:21:44
- 21二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 17:24:36そもそも外部の人からしたら👁息子よ……がウオッカのトレーナーしてるだけで爆笑もんなんだよな 
- 22二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 17:24:57
- 23二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 17:26:02「ドベトレ」 
 「ウオトレ(親父)」
 「チヨトレ」
 「オグトレ」
 「ウオトレ(202)」
 「マクトレ」
 「ウオトレ(V)」
 「カフェトレ」
 「イナリトレ(画)」
 「サトトレ」
 「ベガトレ」
 「ウオトレ(女)」
 「タイトレ」
 「ルドトレ」
 これで君の世界に共に旅立てるぞッ!サイゲッ!
- 24二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 17:27:25(なんのメンバーだ…?) 
- 25二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 17:29:59(どういうメンバーだこれ…???) 
- 26二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 17:33:04ドウチオウマウカイサベウタル、完成していたのか…… 
- 27二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 17:34:30(ジョジョの14の言葉……で良いのかなこれは?) 
- 28二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 17:34:34ウオトレ4人が「カブト虫」で一括りにされてるの申し訳ないけど笑う 
 カブト虫カッコいいからね、仕方ない
- 29二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 17:35:42
- 30二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 17:36:59ジョジョ6部、ネトフリだと先行配信きてるけどTV放送は1月からだもんな 
- 31二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 17:37:11(ウオトレ(女)カブト虫好きそうか…?いや案外好きそうだな…) 
- 32二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 17:37:17なんでカフェトレだけ統一されてるかと思ったらそういう…… 
- 33二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 17:39:07
- 34二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 17:42:46
- 35二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 17:43:44「もちろんあたしは星を見るわ…」 
 担当の中の人ネタをそのまま持ってきてもエミュに問題がないリウトレ
- 36二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 17:44:01
- 37二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 17:47:35
- 38二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 17:50:40黙ってればかわいいんだよな… 
- 39二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 17:55:10
- 40二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 17:55:22
- 41二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 17:56:53筋肉…やはり筋肉は全てを解決する…!! 
- 42二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 17:59:32ちょっと軽くストーリーを…と思ってたんですけど 
 何かこう、共有概念ってありますか?
 たづなさんだとか、やよいちゃんだとか…
 トレセン学園におけるTSウマ娘トレーナーへの対応だとか…?
- 43二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 18:01:02そういえばたづなさんって出た事あったっけ…? 
- 44二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 18:01:59
- 45二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 18:04:37
- 46二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 18:05:21了解です 
 とりあえず触りだけ置いておきます、整合性は…おいおい取りまぁす!!!
 7レスほど借ります
- 47二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 18:05:44特殊な家、というわけではなかった。 
 家族にウマ娘がいた、というわけではない。お金持ちではないし、極端に貧乏でもない。厳しくも優しい父と母。よくある普通の家庭。そこで育ったのが僕。
 ウマ娘のトレーナーになりたい、そう思ったのはそう確か…中学に上がる前だったと思う。
 父に連れられて行った東京レース場、そこでみたウマ娘の走り、それに僕は憧れを抱いたんだ。
 それからは死ぬほど、いや文字通り死ぬほど勉強した。トレセン学園には集まるウマ娘は、全国から選ばれた一握りの天才たち。それを指導するトレーナーもまた、優れた才覚を求められる。凡人である僕は、努力に更に努力を重ねることでようやく…彼ら天才たちに追いつけるのだ。
 そして僕は、トレセン学園のトレーナーと…なれたのだった。
 そこで出会ったウマ娘、サイレンススズカ。
 稀代の大逃げウマ娘。彼女との出会いは、僕の人生の中でもかなり特殊なもので…簡単に説明すれば、最初はベテランさんの下で指導を受けていた彼女を、僕が譲り受けた形になる。
 そして、彼女と…担当とそのトレーナーという間柄になり、デビュー戦を経てしばらく、それは起きたのだった。
- 48二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 18:06:43「…えっ?なに、この…耳?わあ、これは尻尾?」 
 「えぇ…?えええ…?」
 いつも通りの朝だった。ベッドから起き上がり、洗面所へ。この時点で既に何か、いつもとは違うと思っていた。体が軽い、頭と臀部に違和感。そして鏡をみて、気づいた。
 …僕は、ウマ娘になっていたのだった。
 
 「トレーナーさん、本当にウマ娘になってしまったんですね…。」
 スズカには僕がウマ娘になってすぐにこのことを教えることにした。担当だからだ。いまの僕にとっては一番近い立場の人だ。
 「うん…。ウマ娘になって二日、まだ慣れないね。スズカの方は、その。」
 「はい、やっと…理解できました。トレーナーさんはウマ娘、それも私と似た姿の。」
 そんな彼女でも、流石に即日この不可思議な現象を理解することはできなかったようで。納得はすぐさましてくれたが、理解するのにはやはり二日ほど掛かった、らしい。
 「スズカの方が少しばかり背は大きいみたいだけどね。まあ、元の僕から大体20cm近く縮んだことになる。正直、これだけでもかなり苦労してるんだ。」
 「昨日は棚のファイルを取るのにも難儀してましたね。」
 「前の僕を恨んだよ、どうしてそんな高いところに…。」
 「台、用意しましようか?」
 「ごめんね、スズカ…頼む。」
- 49二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 18:07:18そうなのだ。ウマ娘化するだけならいざ知らず…いやそもそもそれ自体がなぜ?なのだが、背も小さくなったのだ。前までは届いていた所にも台が必要になってくる。うーん、不便。 
 「しかしまあなってしまったものは仕方ない、か?慣れていこう。」
 「そうですね…。私も、出来る限りのサポートはします。」
 「ありがとう、スズカ。じゃあえっと、とりあえず、ね。」
 「はい。」
 「服…買いに行きたい。」
 「あっ…。そ、そうですね。」
 いま僕が着ているのはサイレンススズカの服である。担当の私服を借りている。トレーナーとしてそれはちょっと、ね?
 すぐにでも用意する予定がなんだかんだと時間が経ってしまった。
 …買いに行こう、すぐにでも。
 「とりあえずサイズを合わせたTシャツとジーンズがあればいいかな。」
 「…いえ、ダメです。ちゃんと女性物の服を買いましょう。」
 「えっでも。」
 「ダメです。今のトレーナーさんはウマ娘なんです。しばらくは、服は私が選びます。いいですね?」
 「あっ…はい。」
- 50二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 18:07:37ううん、なにやらスズカは張り切ってるけど、別にそんな上等な物じゃなくていいのに…。 
 それこそさっき言ったような格好でも。
 「トレーナーさん、スカート…はまだはやいですね。」
 「…スカート!?待って待って!それちょっと恥ずかしいよ!いやほら、僕脚開いちゃうし!女性らしさとか微塵もないし!」
 「はい。ですから、最初はスラックスと合わせていきましょう。」
 「よ、よかっ…えっ最初?」
 「徐々に徐々に…。」
 「あの…。」
 「楽しみですね、トレーナーさん。」
 「えっと…お、お手柔らかに…?」
 ウマ娘化して二日。既に前途多難。僕は男としての尊厳を保てるのだろうか、スカートを履かずに…済むのだろうか。
 まあでも、しかし。スズカがニコニコと、楽しそうにしているのであれば。
 それなら少しぐらいは、スカートぐらいであれば履いてもいい、かな?
 この時点では、僕はそう考えていたのだった。
 つづく、かも
- 51二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 18:09:16とりあえず、終わり…です! 
 出会いは書いてはみたのですが、キャラストとほぼ変わらないので端折ってしまいました。
 書き直して上げるかも、ですが
- 52二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 18:17:40いい… 
 整合性はまあふわっとしたのでいいんだ
 ギャグ世界もあればシリアス世界もあるから好きに作っていいんだ
- 53二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 18:18:39よき……… 
- 54二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 18:22:55共有概念とかそこら辺はゆるゆるだから好きにして大丈夫 
 スズトレ(妹)とスズカのこの関係性良い……
- 55二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 18:23:11まだ染まる前のスズトレさん 
 こういう変化前があるからこそ映えるのだ
- 56二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 18:25:00
- 57二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 18:25:30
- 58二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 18:26:14いい顔して買い込んでやがる… 
- 59二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 18:26:36の、のんべぇ… 
- 60二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 18:29:20
- 61二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 18:38:34いい景色だ… 
- 62二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 18:42:05
- 63二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 18:43:01螺旋階段:ドベトレ 固有スキルのメビウスや繰り返すのイメージから カブト虫:ウオトレ's 4人揃ったことから、ここから14の言葉を膨らましました 廃墟の町:チヨトレ 大災害で崩れた都市から イチジクのタルト:オグトレ 料理のイメージから ドロローサへの道:マクトレ ドロローサ=苦難の道、邪神と対立し十字架を背負うマクトレから 特異点:タイトレ、カフェトレ's 言うっちまうの特異点タイトレ、複数人トレの特異点からカフェトレ他にも女トレネイトレや概念爆発マルトレも候補 ジョット:イナリトレ(画) ここで言われるジョットは宗教画家、よって画家をしているイナリトレ(画) 天使:サトトレ 勝負服やサトノジャッジとしてのイメージから 紫陽花:ベガトレ あじさいぬいぐるみから他にも紫陽花が似合いそうから 秘密の皇帝:ルドトレ 皇帝から他にも秘密を抱えるという点でも 
- 64二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 18:52:03
- 65二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 18:53:07
- 66二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 18:59:27
- 67二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 18:59:56
- 68二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 19:00:51Fateわかんない…… 
 もうこれ「魔剣ケツグラム」ってことにしません?()
- 69二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 19:04:27
- 70二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 19:12:26いい… 
- 71二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 19:13:29身長もデカけりゃ髪もなげぇ… 
- 72二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 19:15:45アルプチかわいい… 
- 73二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 19:46:025,6レス借ります 
- 74二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 19:49:05
- 75二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 19:49:59第二節「Decision(決断)」 
 「本気か?お前…」
 「はい、本気です」
 おいおい急すぎだろ…、とフクトレ先輩は困ったようにそう言ってため息をつく。
 「いつから?」
 「学園との手続きにかかる時間にもよりますが、だいたい1、2週間後を予定しています」
 「…理由を聞いても?」
 俺はすうっと深呼吸してから、先輩に向き直って答える。
 「最近、いやここ数日でやっと気づいたんです。俺はこのままだと『あの娘』、メイショウドトウから離れられない。無意識のうちに求めてしまう。ずっと側に居続けたいと願ってしまう」
 「惚気話か?」
 「違います、真面目です。…このままでも何も問題ないのかもしれません。むしろ今のままの方が、誰にも迷惑をかけずに、幸福で、楽な道だと思います。それでも、俺が、俺自身に納得できない。ドトウの隣に並ぶ資格が。たとえドトウがいなくても進んで行けるという、自信が。まだ、俺にはない」
 「難しく考えすぎだと思うけどな」
 「…そうですね。これは、俺のエゴです。でもやっぱり、どうしても譲れないことでもあるんです。俺は、弱くなった。やっとの思いで積み上げたものを崩されて、否定されて、見失って。『あの時』も、ウマ娘になってしまった時も、俺は誰かの助けがなければここに立てすらしなかった。だから、俺は乗り越えたい。ここでは、それがきっとできない」
 自分がとんでもないことを言っているという自覚はある。それでも、フクトレ先輩はあきれることなくしっかりと聞いてくれる。この先輩が、いてくれてよかった。心の底から、そう思う。
 「お前の言わんとしていることは分かった。驚いたが、反対はしねーよ。…あの時の死にたがりがここまできて、いい眼をするようになって、俺も嬉しいしな。…あっ」
 それは、失言と呼ぶにはあまりにも突然すぎて、大きすぎる爆弾だった。
 「えっ、えっ?せ、先輩、いま、なんて…?」
 「あ、あー…。いやその、まぁ、なんというか」
 「命の恩人ってやつだ、昔のお前の、な」
 「…(絶句)きゅう」
 「おい!まだ話は終わってねぇんだからここで倒れんなって!」
- 76二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 19:50:31「…」 「恥ずいのはお互い様なんだから、そろそろ顔上げろって」 「…いえ、確かに恥ずかしいですけど、でもそれ以上に嬉しいんです。だって、もう会えないと思っていたから。お礼も何も伝えられないと思っていたから。ありがとうございます、先輩。あの時助けてくれて、必要としている人が必ずいるって言ってくれて。あの言葉はあれからずっと忘れたことなんて無かった。それだけ、『あの人』の存在は俺の中では大きくて、俺を生かし続けてくれた。…俺、結局トレセン学園に来てからもお世話になりっぱなしだったんですね」 溢れる。涙が。とめどなく 「…やめろ、調子が狂う。とりあえず話を戻すぞ。まず、お前が不在の間、メイショウドトウの所属は俺が預かる。それでいいな?」 「はい。あ、でも」 「?」 「他のトレーナーの方にも、できる限り伝えてみるつもりでいます。オペトレ先輩とか、ベガトレ先輩とか。ドトウの居場所は、できる限り多い方がいいから」 「それは、こっちとしては助かることではあるが。んで、その担当にはもう話したんだよな?」 「…まだです。これから言いに行きます」 「おいおい、これからって…それが一番重要なことだろうが。担当が反対したら取り下げだからな、これ。さっさと行ってこい。すぐ行ってこい」 「分かってます。あの、先輩」 「なんだ」 「…いえ、何でもありません。ありがとうございます。行ってきます」 
- 77二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 19:51:37昨夜、ドトウにはいろいろなことを話してしまった。 そしてこれから、俺の都合で、もっと迷惑をかけることになる。 そのことに抵抗はある。でも、隠さないと決めた。逃げないと決めた。 はっきりと伝えて、答えを聞いて。許されないのであればおとなしく引き下がろう。 でも、もし、こんなトレーナーでも。あの娘が、許してくれるのであれば。 『いつか、二人でお互いをもっと誇れるように。』 俺は変わるよ。自分を好きになって、戻ってくる。そしてその時なら、きっと。 君に本当に言いたかった言葉が、言えると思うんだ。 「あ、トレーナーさぁん。どうかしましたか~?」 「ドトウ。大切な話が、あるんだ」 「話…ですか?」 「うん。驚くかもしれないけれど、聞いてほしい」 「…?」 「…俺は、しばらくトレセン学園から離れようと思うんだ」 しばらくの沈黙がお互いの間に流れる。 「…え、えっ、ええと、は、離れるって…どういう…」 「ごめん。我儘なのは分かってる。でも、ここにいたら、俺はずっとドトウや先輩たちに頼り切ってしまう。きっとこのままじゃ、俺は本当の意味で『自信』を持てない。だから、少し旅をしようと思うんだ。ウマ娘のトレーナーとして、この中央以外にも、いろいろなものを見てみたい」 「で、でも、でもっ!」 「ウマ娘になって、もう時間が経った。今の姿を拒否するような気持ちはもうないし、これでも、意外かもしれないけど、けっこう…その、『好き』になれたんだよ。自分が。でも『自信』はまだ、なかなかついてこない。どうしても『周りのみんなに助けられないと』っていう前提がついて離れなくて、そしてそれに甘えてしまう自分がいるんだ。それは、きっと俺のためになってない。最後の一歩、納得はどうしても、自分の手で掴みたい」 
- 78二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 19:52:17ドトウは少し泣きそうになりながら、言う。 「だ、だったら私もっ。一緒に行きます!付いていきますっ。こ、これでもいろんなところに行くのは慣れてるので!」 「…ドトウは優しいね。その気持ちは本当に嬉しい。でも、それはダメだよ、ドトウ。君はこれから中央のレースを引っ張っていくんだ。テイエムオペラオー、アドマイヤベガ、マチカネフクキタル、エアシャカール、アグネスデジタル、タイキシャトル…それ以外にもドトウの仲間、友人、ライバルはたくさんいる。貴女の居場所はまだ、ここにある。まだ、やらないといけないことも残ってる。だから、ね?」 「でも!でもっ!私にもまだまだ自信なんてっ!トレーナーさんがいないと何にもできなくて!私は、私は、私はっ…」 泣き出してしまったドトウを俺はゆっくりと、しっかりと抱きしめる。 「それはもう、昔の話だよ、ドトウ。それに今の君には、俺以外にも助けてくれる仲間もいる。…いつだって君は大事な選択は自分でしてきた。そのための努力も、結果も君自身が成し遂げてきた。俺は少し背中を押しただけ。君は、強い。今まで君がずっと信じてくれた俺を、信じて」 ドトウは泣き止まない。ただお互いの、抱きしめあう力が少しずつ、強くなっていくだけ。 「今はまだ言えないけれど、俺はドトウに、伝えたいことがあるんだ。いつになるか分からないけれど、そのために、必ず、君のもとに戻ってくるよ。だから、泣かないで。…笑って俺を応援してほしい」 ずるいことだとは思っている。強引だとも思っている。誰よりも優しいこの娘が、断れるはずも、ないのだ。そして俺が最後に発した言葉は、かつて有馬記念の日、ドトウから言われた言葉そのものだから。 「トレー、ナ―、さん…」 泣きながら、それでも確かに笑いながら、ドトウはうなずいて見せてくれた。 本当は、許されてはいけないことなんだろう。最後まで、俺は皆の優しさに甘えている。 これ以上、ドトウにかけられる言葉はない。何を言っても薄っぺらく、言い訳がましくなってしまう。 だから、今伝えられるだけの思いを。できる限りの形に。 「ありがとう。…待ってて」 そう静かに言って、彼女の頬に口づけした。 
- 79二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 19:52:56「そっか。フクトレは口を滑らせたのか」 「…はい。テイトレ先輩にもどうお礼を言えばいいのか…。何を言っても足りないと思いますが…」 「いいよいいよ。フクトレもそうだろうけど、君が、こうしてここに来ているという事実だけで、それだけで感慨深いものがあるのさ。本も、大切にしてくれていたし」 「本当に、ありがとうございます」 「メイショウドトウのことは了解したよ。それよりも頑張りなよ。考えている以上にめんどくさい道に突っ込んだんだから。ずっと帰ってこない、なんてことになったら、流石にみんな怒るからね?」 「はい、肝に銘じておきます」 「うん、よしっ、行ってこい!」 トウカイテイオー担当トレーナー。 「なるほどね。言っては失礼かもしれないが、あの君が、まさかこんな選択をするようになるとは、思いもしなかった」 「ご迷惑をおかけします、オペトレ先輩」 「ドトウ君の件は別に構わないとも。君の選択、きっとそれは成長と呼ぶのだろう。若くて迷える者の特権だ。ただ、お節介かもしれないが一つだけ言っておきたい。君は『メイショウドトウのトレーナー』だ。たとえ中央を離れようとも、ドトウ君の所属が一時的に別のトレーナーに移ろうとも、それは決して変わることはない。もし、ドトウ君が不調をきたし、何か問題が起こるようであれば、その時は君に必ず戻ってきてもらう。それが、トレーナーとしての義務だ。それを、忘れないように」 「もちろんです。分かっています」 「…もっとも、君たちなら杞憂に終わると確信しているけれどね。それでは、よい旅を」 テイエムオペラオー担当トレーナー。 「難しいことはよく分かんないけど、でもドトトレは戻ってくるんだろ?じゃあドトウちゃんのことは任せとけって。またみんなで集まれる日を楽しみにしてるから」 アドマイヤベガ担当トレーナー。 「難儀なことするわね…でも、いいと思うわそういうの。嫌いじゃない。でもあんまり思いつめないようにね。ドトトレさんの居場所だって、まだここにあるでしょ」 タイキシャトル担当トレーナー。 「分かりました。ドトウさんのことは気にかけておきます。ドトトレさんのその目的を完全に理解しているわけではないですが、でも大切な、譲れないものがあるというのは、顔を見ていれば分かります。良い成果を手に入れられることを祈っています」 アグネスタキオン担当トレーナー。 
- 80二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 19:53:37
- 81二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 19:54:26やばい。ただでさえ自分の文章ってなんか変と言うか、気持ち悪いのに。今回のは一番変かもしれない。改善できるかどうかは別問題だけど、ある程度数書くと自分の文章の癖って嫌でも分からされる。恥ずかしい。 他トレさんを少しだけお借りしました。名前を出していただいたのに出せなかったこと、エミュの未熟さに関しては腹を切ってお詫びします。 ちなみにドトトレがフクトレに言いかけたことですが、「俺、先輩のこと好きかもしれないです」です。さすがに言わせたらあれだと思ってやめました(ここで明かしてる時点でやめるも何もない気がしますが…)でもそれくらい、ドトトレがフクトレに抱いている感情は重いものがあると(勝手に)思ってます。フクトレさん何度も何度もすいません。 あとは駆け抜けるだけ。終節はこれから書き始めます。ストーリーに多少無茶があるのは承知ですがどうか最後までよろしくお願いします。 
- 82二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 19:58:07待ってました 
 とてもいい…終節も楽しみにしてます
- 83二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 20:01:09いい… 
- 84二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 20:02:48このレスは削除されています 
- 85二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 20:09:41ふと思ったんだけどフクトレって総受けじゃないか?(爆弾発言) 
- 86二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 20:10:48
- 87二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 20:10:51
- 88二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 20:16:30
- 89二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 20:17:16なんというかこう、優し過ぎて攻めに回れずにズルズルと受けに回ってるのが目に見えるんだよね…… 
- 90二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 20:21:28
- 91二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 20:27:25フクトレは自分から何かをしていくのではなく誰かに頼られて、巻き込まれて物語が始まるイメージ 
- 92二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 20:34:17
- 93二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 20:36:00お花みたいな髪飾り凄いかわいいです…! 
- 94二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 20:38:27一ヶ月以上サボっていたwikiページ更新しました() 9つのセリフでなんとなく分かる○○トレを追加してみたり タイキシャトル担当トレーナー - 言うっちまうスレ @ ウィキ【11/15更新】タグ一覧 タイキトレ 女性トレ 目次 概念1基本情報 解説 性格・特徴小規模設定 担当との関係 セリフ例 関連SS/pic 【担当】タイキシャトル 概念1 基本情報 【略称案】タイキトレ 【身長】(ヒ...w.atwiki.jpナイスネイチャ担当トレーナー - 言うっちまうスレ @ ウィキ【10/5更新】タグ一覧: ネイトレ 女性トレ 目次 概念1基本情報備考 解説 他トレーナーとの関係 関連SS/pic 【担当】ナイスネイチャ 概念1 基本情報 【略称案】ネイトレ、ネチャトレ 【身長】(ヒト)160...w.atwiki.jpハルウララ担当トレーナー - 言うっちまうスレ @ ウィキ【10/29更新】タグ一覧: ウララトレ 女性トレ 目次 概念基本情報 解説 TIPS 関連SS/picイラストまとめ 短編、概念系 【担当】ハルウララ 概念 わたしは普通のハルウララトレ♀。 基本情報 +全身図 【略...w.atwiki.jp……フクトレさんは懐の深い優しい受けだから気軽に危険物(タイキトレ)ぶつけられます。楽しい 
- 95二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 20:43:10
- 96二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 20:44:26ありがとう……!修正しまう…… 
- 97二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 20:48:34>"脱衣麻雀、上から脱ぐか下から脱ぐか" ところどころすげーアホなタイトルが混じってるのが草 
- 98二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 21:01:07すみません、7〜9レスほど失礼します。 
- 99二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 21:01:372話 家族との邂逅。 
 忘れていた。
 忘れていた…。
 忘れていた…!
 「息子が…ウマ娘にっ。」
 僕がウマ娘になったこと、家族に伝え忘れていた。
 きっかけは簡単なことだった。実家に忘れ物を取りに行こう、そう思い、久しぶりに両親に顔を出すことにする。元の僕であればそれは自然なこと。
 トレーナーになるまでは勉強勉強、夜校夜校、予備校…と両親に会う暇もなく、最後にあったのはトレーナー資格を取ってすぐのことだ。それからは会っていない
 「ひさしぶりだなあ、父さん母さん。元気にしてるかなあ。」
 実家の最寄駅へと繋がる電車の中、僕はスズカと共にいた。トレーナーさん一人では心配ということで一緒に移動しているのだが、25歳に対して高等部の子が。過保護というか、それ逆なんじゃないか?とは思う。
 ふと、スズカが僕に問いかけてくる。
 「…あの、トレーナーさん?」
 「なんだい?スズカ。」
 「ご両親には今のこと、話してるんですか?」
 「…あっ。」
 話して…いない。まずはスズカに、そして学園側に、とりあえずいまの状態を伝えて後は、というところで終わっていたのだった。
- 100二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 21:02:20「ま、まずい!この姿で帰ったら…。」 
 「驚いて倒れちゃう…?」
 「かもしれない。」
 まずは電話で伝えよう。えっと、次の駅は。
 「もう目的地だ…。」
 「とりあえず電車を降りてから考えましょう?」
 「…そうしようか。」
 電車を降り、改札を出て、電話をかける。しかし。
 「出ない。わあ、留守電だ、留守電だよこれ。」
 返ってくるのは留守番電話サービスの無機質な機械音声。母の優しい声は、僕には届かない。
 「落ち着いてくださいトレーナーさん。一度、深呼吸してください。」
 「スーゥ…ハァァァァ。落ち着いた、よし。でも留守電、母さぁん。」
 「大丈夫ですトレーナーさん。私も最初は驚きましたが、少し経てば慣れました。ご両親もびっくり…はするかもしれませんけど、トレーナーさんが自分の子だってわかるはずですよ。」
 「そうかな?そうかも?…ありがとう、スズカ。慰めてくれて。」
 「ふふ…トレーナーさんが慌てるから、逆に冷静になっちゃいました。」
 担当に気を遣わせるとは、トレーナーとしては失態としか言えない。落ち着け、落ち着け僕。
 そうだ、息子とその親しか知らないこと。それで説明できるはずだ。
- 101二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 21:02:48「ヨシ…。スズカ、このまま行こう。実家へ。」 
 「何か秘策でも思いついたんですか?」
 「ああ、家族しか知らない秘密。それを出せば納得するはずだ。多分。」
 そして僕たちは歩き出す。父さんと母さんの待つ、実家へ。
 「いないな。」
 「そうですね。」
 気づくべきだった。留守電ということは、家にいないと言うこと。留守だから留守電となる。当たり前のことじゃないか。
 「これなら父さん母さんが帰ってくる前に用事を済ませられるな。」
 「いいんですか?」
 「いいんだ。僕に起きたこれは、後でゆっくり伝えておくよ。」
 「トレーナーさんがそれでいいのなら、いいんですけど…。」
 合鍵を使って中へ。よしよし、変わってない。
 「ごめん、スズカ。ええっと…リビングで待っててもらっても良い、かな?」
 「わかりました。待ってますね。」
 さあ、さっさと忘れ物を取ってきて立ち去ろう。
 「これだ…。はやく見つかってよかった。」
 「さて、と。スズカと合流してトレセンへ」ただいまー。あれ?鍵開いてる?」
 「どうした母さん。ん?なんだこの靴。」
 …あっ。帰って、来た。
 僕は急いで、そしてバレないようにこっそりとリビングへと向かう。
- 102二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 21:03:31「スズカ…。」 
 「ト、トレーナーさん。」
 「作戦が変わった、こっそり家を出よう。」
 「えっ?で、でもそれって難しいと思いますけど…。」
 「僕はこの家を熟知している、音を出さなければいけ」
 「だ、誰…?」
 いけなかった。速攻バレた。ひさしぶりの父さんと母さんとの邂逅。彼女たちは、とても、とてつもなく驚いた顔をしていた…。
 「待って!違うんだ!父さん母さん!」
 「何が!?ウマ娘の姉妹?姉妹泥棒!?お父さん!来て!」
 「姉妹!?違うよ!?」
 「違うんですか?トレーナーさん。」
 「スズカ!?違うよ!?」
 「どうした母さん…うわあ美人なウマ娘さんだなあ、お客さん?」
 「お父さん!泥棒よ!」
 「だから違うって!待って、話を聞いて!」
 しっちゃかめっちゃかなこの状況。打破するには…これだ!
 「…僕が初めて買った服は、黒ずくめの長コート!」
 「…え?」
 「中は全身謎ベルトの革の服!翌日学校に着ていって恥をかいて…その日は早退した。」
 「もしかして…息子、か?」
 「息子が…ウマ娘にっ。」
 僕が言うのもアレだけど。
 なんでそれでわかるんだ…!
- 103二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 21:03:57「つまり、ある日突然ウマ娘になってたってこと?」 
 「うん。」
 「そしてこの子は、貴方がいま担当しているウマ娘で、そして貴方とこの子は瓜二つだけど、姉妹ではないと。」
 「そう。」
 「ははあ、不思議なことがあるものだなあ、母さん。」
 「そうねぇ…。長生きするものねぇ、お父さん。」
 その後の説明は、思ったよりもうまくいった。僕の家はずっと普通の家かと思ってたけど、この理解力。もしかして普通じゃないな?この親。
 「あの、私が言うことではないと思うんですけど、驚いたりとかはしないんですか?」
 スズカが聞く。僕も思う。だって普通ないから、こんなこと。
 「ええ。驚いたわ、サイレンススズカさん。」
 「うん。でもね、この子は息子だよ。私と母さんにはわかる。」
 父さん…母さん…。
 「あんなトラウマ級の出来事、息子がおいそれと他人に話すわけないからな。」
 「そうね。あれは息子のトップシークレットだから。」
 そうかあ…。そうですよねぇ…。嫌なことだけど納得しちゃったなあ。
- 104二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 21:04:19「ま、まあわかってくれたならそれでいいよ…。じゃあ、うん。僕らはこれで後にするから。帰ろうか、スズカ。」 
 「ええっと…?はい、トレーナーさん。」
 僕らは帰り支度を始める。スズカの帰寮時間のこともあるし、そう長いことこのままここにいるわけにはいかない。トレセンまでは電車で二時間ちょっと掛かるのだ。
 「ねぇ、サイレンススズカさん。」
 帰り際、母さんがスズカに声をかける。
 「?はい、なんでしょうか?トレーナーさんのお母様。」
 「息子…いいえ、娘は真面目さしか取り柄のない子です。」
 「それにちょっと天然です。服のセンスも悪い。」
 それはいいよ父さん。
 「こんなことをお願いするのは…申し訳ないことだとは思うのですが…。」
 「娘のこと、よろしくお願いします。」
 父さんと母さんは、スズカに向けて頭を下げる。スズカは…。
 「わかりました。娘さんのこと、任せてください。」
 二人のことをまっすぐ見つめなおし、こちらもまた頭を下げるのだった。
- 105二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 21:05:01「ねぇ、スズカ。その、さ。父さんと母さんが言ったこと、気にしないでね?」 
 「トレーナーさんのことお願いします…ということですか?」
 「うん。こうなっちゃったのは仕方ないにしても、僕はスズカのトレーナーだからさ。担当には少しの重みも背負わせるつもりはないよ。…ごめん、服はちょっとお願いしたい。」
 帰りの電車の中、僕はスズカにそう言う。突発的なこととは言え、ウマ娘化は僕の責任。彼女に負担を担がせるわけにはいかない。
 トレーナーとしてこれだけは譲れない、と思う…。
 「…いえ、背負います。トレーナーさんのこと。」
 「いや、でも。」
 「いいんです。ウマ娘になったトレーナーさん、みていて心配ですから。」
 「えっそう、かな…?」
 「そうですよ。髪や尻尾のお手入れもよくわかってないですよね?」
 ウマ娘になって…わからないことが増えた。確かにそうだ。
- 106二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 21:05:21「う、それは…はい。」 
 「しばらくは私に任せてください、トレーナーさん。」
 「…なら、ごめん。ちょっとの間は君に教わること、多いかもしれない。」
 「ふふっ…いいですよ。私のこと、お姉さんだと思ってなんでも聞いてください。」
 「えー…それは違うんじゃ…?」
 「違いませんよ。…もうそろそろ乗り換えですね。」
 「あっ…そうだね。降りようか。」
 それからは、トレーニングの話、次走、どのレースを走ろうか、という話。そんなことを話しながら、トレセンまでの帰路についた。
 ウマ娘になって、やることがぐっと増えた。
 担当に負担を掛けるなんて、トレーナーとして情けないことだと思う。しかしスズカは、それをいいと言う、任せてくれと言う。
 僕は、少しだけその言葉に甘えてしまうのだった。
- 107二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 21:05:49終わり、です 
 お目汚し、失礼致しました。
- 108二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 21:07:52好き!!!!!!!!!!!!(爆散) 
- 109二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 21:20:35素晴らしい… 
- 110二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 21:21:19最高…! 
- 111二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 21:23:41
- 112二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 21:25:45
- 113二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 21:37:08
- 114二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 21:41:13
- 115二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 21:44:18
- 116二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 21:45:29あと2時間しかないんですがそれは 
- 117二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 21:46:30おうまた二時間後な(残念だなあ…またお会いできればよろしくお願いします。) 
- 118二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 21:47:23
- 119二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:04:09年末!トレーナー歌合戦!! 
 優勝トレーナーには2泊3日温泉慰安旅行のペアチケットを贈呈、ビリのトレーナーにはあちらの方に縛ってもらうか服をひん剥いてこちらで簀巻きにさせてもらっての南極条約違反となりま〜す。
- 120二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:05:38トレーナー達の年越し蕎麦事情は気になるところ 
 タイトレはタイシンと一緒に蕎麦すすってて欲しいなぁ…
- 121二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:05:39ビリ以外全員ウラ先のきせかえ人形のほうが面白くないか? 
- 122二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:11:20
- 123二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:18:23
- 124二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:19:43
- 125二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:20:04大晦日の夜。電話で話し始めてはや一時間。 「明日の餅つき大会の準備はできてる?帰省しない子のために今年もやるんだろ?」 「もちろん!トレ公こそ初詣の用意はできてるかい?」 「ああ!でも着付けはお願い」 「はははっ、アタシに任せときな」 「美浦寮まで迎えに行くよ」 「待ってるよ」 「初詣の後、餅つき大会の前に一度トレーナー寮に寄っていい?」 「いいけど、何か用でもあるのかい?」 「実家からみかんがいっぱい届いてさ。だから美浦寮にも一箱お裾分けしようかと」 「そりゃ良い。寮のみんなも喜ぶよ」 2人の場所は違えど、会話が弾む。 「そういえば俺、初日の出見たことないかも」 「それなら、モーニングコールしてあげようかい?」 「助かるよ。毎年がんばって起きていようと思ってるんだけど、その前に寝ちゃってさ。起きた頃には日が昇ってて」 ふと時計を見る。 「あっ」 もうすぐ12時になる。 「「あけましておめでとう!」」 声が揃った。 「「はははっ」」 笑い声まで揃う。 「明日は早いんだから、さっさと寝なよ。トレ公」 「そうだね。じゃあまた明日……、もう今日か。また後で」 電話が切れる。早く寝ないとな。 トレーナー寮、美浦寮と場所は違うけど、2人は同じ朝日を見たとさ。 
- 126二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:20:47
- 127二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:21:35えー、運営より変更のお知らせです。 
 一位とビリには変わらず、それ以外の方はウラトレさんの着せ替え人形になってもらいます。
- 128二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:24:48おバカ! 
- 129二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:24:49
- 130二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:25:41年越しの時にトレーナー達がすること概念で年を越しませんか 
- 131二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:36:02フラトレはフラッシュと一緒に新年のお祝い(ドイツでは定番の年越し)の準備を手早く済ませて、ソファに座って温かい飲み物を飲みながら寄り添って今年一年を振り返ると思うんだ。 ウマ娘になったこととか、イベントでやったことを振り返ったあとに「また来年もこうして凄そう」って約束とすると共に新年を迎えて二人だけのささやかな新年のお祝いをすると思うんだ 時間にしっかりな二人だからこそできる年越しのやり方なんだ 
- 132二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:38:36マルトレの年越しはこんな感じです 
- 133二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:39:05このレスは削除されています 
- 134二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:41:22みなさんこんばんわ。 
 年末ssできたのでいいですか?
- 135二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:42:22今年最後かもしれないGO! 
- 136二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:43:35深夜3時半。部屋にはカリカリと万年筆が擦れる音と紙擦れの音が響く。仕事を始めて4時間が経過し、手が少々痺れ始めていた。 
 もうすぐ年明けというのに、休憩がてら外を覗くとぽつぽつと明かりが灯っている。片手の指で足りるほどだが、きっと同じような状況だろう。
 椅子を立ち上がり伸びをする。背中から軽い音がいくつか鳴ると、フラリと体が傾いた。
 控えめにあくびをしながら冷蔵庫を開けるも、何もない。その上のお菓子のカゴの中にも何もない。
 諦めてコップに水を注ぎ、一息に飲み干す。
 そうして机に戻り、ふと引き出しを引くとシガリロが入っていた。昔はヘビースモーカーだったが、トレーナー試験を合格してからはキッパリとやめた。トレーナーがそういうものを吸っていると彼女らの健康にも迷惑だ。
 しかしなぜか無性に吸いたくなった。
 それとライターをカーディガンの内ポケットに忍ばせ、喫煙所に向かう。ここからだと少し遠いが、肌寒さがかえって心地よかった。
 喫煙所には誰もいなかった。ポケットからその箱を取り出し、一本取る。ライターで火をつけると、弱く少しだけ吸い込む。控えめな甘さが心地いい。
- 137二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:44:18「あ、こんばんは」 
 「ピエッ」
 入り口に誰か入ってきた。見るとテイオーのトレーナーさんだ。
 「すいません…今すぐ出ますので…」
 そそくさとタバコを消そうとするも、
 「そんな逃げなくても大丈夫。取って食べたりしないから」
 そう言われて少しだけ安心する。とりあえずは一緒にいていいみたい。
 「ミスターシービーのトレーナーさんだよね?」
 「えっ…あっ…はい…」
 急に聞かれて辿々しく答えてしまう。
 「よくタバコは吸うの?」
 「えっと…タバコより…葉巻とかが…好きで…よく…吸うのは…昔…で…」
 「ふ〜ん…今吸ってる銘柄は?すっごい甘い匂いするけど」
 「あっえっと…カフェ・クレーム・バニラ…です…」
 「へえ。一本いい?」
 「あっ……どうぞ…」
 初対面でいきなり言われるのは初めてで、何か裏がないか思わず勘ぐってしまう。
 一本渡すと懐からライターを取り出して煙を吸い込む。しかし思いっきりむせてしまった。
 「だっだだ大丈夫ですか!?」
 「ケホッゴホッ…ああ痛かった。舌焼けしちゃった」
 「すいません…これ…その…ゆっくり弱めに吸わないと…」
 「ああ、なるほどね」
 そう返すと、ごめんね、といって火種を潰す。そして懐からタバコを取り出して火をつけた。
 まずい。やってしまった。またちゃんと言わなかったから迷惑をかけた。また…また…
- 138二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:44:53「だっだだ大丈夫ですか!?」 
 「ケホッゴホッ…ああ痛かった。舌焼けしちゃった」
 「すいません…これ…その…ゆっくり弱めに吸わないと…」
 「ああ、なるほどね」
 そう返すと、ごめんね、といって火種を潰す。そして懐からタバコを取り出して火をつけた。
 まずい。やってしまった。またちゃんと言わなかったから迷惑をかけた。また…また…
 「ふう〜…2度目になるけどシビトレさんは結構吸うの?」
 「ヒッ…いえ…久しぶりに…無性に…その…吸いたくなって…」
 「昔どのくらい吸ってたの?」
 「あっと…葉巻…8本から12本くらい…です…1日…」
 そう答えると目を丸くするテイトレさん。やっぱり言わなければよかった。
 「結構吸ってたんだね」
 「あ…はい…」
 そしてしばしの無言が満ちる。
 吸い込もうと持ち上げると、もう火はきえていた。
 「あの…」
 「どうしたの?」
 「その…私は…これで…」
 「ん。無理はしないようにね」
 「えっと…その…はい…」
 そう言ってペコリと頭を下げると、全速力で走り出す。途中こけそうになったが、なんとか脚を持ち直して走る。
 「はぁ…はぁ…」
 部屋に着くと、閉めた扉を背にしてもたれかかる。悪い人そうじゃなかった。でも、舌焼けの謝罪とお詫びに何か持っていかないとな。
 そう思いながら、ふと自分が煙くさいことに気づく。
- 139二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:45:20嫌々ながら歯ブラシ、着替え、ルドトレにもらったシャンプーやボディーソープなどをカゴに詰めてシャワールームに向かう。 
 しぶしぶシャワーを浴びて体を念入りに洗う。チクチクして気持ちが悪い。
 いつもの烏の行水のようなものとはまるで別人のように丁寧に洗い終わると体と髪を拭いて下着をつける。適当なズボンとワイシャツを着て、煙の匂いがついた服を洗濯機に放り込むと洗剤を入れてスイッチを押す。予備のカーディガンを羽織ると、カゴに荷物を詰めてトレーナー室へ帰る。
 部屋を出ると奥の曲がり角にテイトレさんとほか3人ほど他のトレーナーさんがいた。急いでシャワー室に隠れる。
 耳を澄ますと、離れていくようだ。鉢合わせは回避できたようだ。
 「でも…悪い人じゃない…かな」
 そう呟くと立ち上がり、控えめな帰路につくのだった。
 翌日同じ匂いがするとルドルフとシービーに詰め寄られ、ルドトレの助け舟によって一名を取り留めたシビトレなのだった。
 後日シービーに普段愛用しているというシャンプーやボディソープなどをもらった。
- 140二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:47:59以上となります。 
 意外にも元喫煙勢だったシビトレと、初めてお借りしたテイトレさんのお話でした。
 最初にエグい濃度だったタマトレ(小)だったり、その後のシビトレだったりと新参ながら色々とお世話になりました。
 エミュに問題あれば指摘お願いします。
 来年も未熟者ですがよろしくお願いします。
- 141二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:48:15グッドすき… 
 シビトレも前に進んでる感じいいね…
- 142二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:50:45コピペミスってるううううううわあああああああ!!!!!(死) 
 すいません。本当にすいません。腹を切ってお詫びします。
- 143二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:52:33喫煙ネタが出たら毎回テイトレが呼ばれてる印象ある 
 タバコとかいう直球過ぎる名前の人もいるのになんでなんだろうね
- 144二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:54:11
- 145二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:55:19徐々に距離が縮まって行くの良い… 
 タバコ吸う人となるとなんだかんだタバコが思い浮かぶわ
- 146二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:55:22
- 147二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:56:44
- 148侘助21/12/31(金) 22:56:47おはようございます(瀕死) 
 2021年冬季は言うっちまうのおかげで
 すごく楽しく過ごせました(小並感)
 スペトレと侘助を可愛がってもらって
 もう感無量ですホント
 来年も拙い創作物しか出せませんが
 よろしくお願いしますm(_ _)m
 良いお年を……(絶命)
- 149二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:57:00
- 150二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:57:25
- 151二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:58:07テイトレが今はもうタバコをほとんど吸ってないってSSがあった気がするけどどこか忘れてしまった…… 
 私は……弱いな……
- 152二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:58:40フクトレとかダストレとかチケトレとか? 
- 153二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:59:03
- 154二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:59:14
- 155二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:59:17かわいいぜ… 
- 156二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:59:54
- 157二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:01:44
- 158二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:02:48
- 159二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:05:15
- 160二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:06:12
- 161二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:06:47
- 162二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:07:23ウワーッ!!お友だち!! 
- 163二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:12:21大晦日SS投げます、10レスほど頂きます! 
 あとpcから投げないからコピーに時間がかかるかもしれないのでごめんねぇ!
- 164二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:14:54『帰郷』 
 見知った顔、私のトレーナーが画面の向こうで笑っている。
 「しかしよかったのか、私を実家に呼ぶとは」
 『むしろブライアンの方は良いのか?年末年始なんだし家族や生徒会メンバー、マヤノたちと一緒に過ごしてもよかったんだぞ?』
 「……まあ、それは良い。ともかく私はお前についていくつもりだ。今更無しにはさせんぞ」
 『おっけーおっけー、じゃあ大晦日にな。お休み、ブライアン』
 「ああ、お休み」
 そう言ってあいつは電話を切った。
 まったく、最近は思いついてからちゃんと連絡するのは構わんが、突拍子もないことを言い出されても困る。
 「まあ、そういった面を含めて気に入っているのは確かだが」
 そう独り言ちてしまった。
 時刻はもう10時をとっくに過ぎており、そろそろ寝る時間だ。これ以上起きていては寮長にどやされる。
 (あいつめ、堂々と実家に誘うとは……いったい何を考えているんだ?)
 チームを率いてからの初めての冬、ジュニア、シニア併せてG1レース4連戦というトレーナーにとっての地獄のようなスケジュールが終わりを告げた後。あいつは突然私を旅行、それも帰省旅行へと誘ってきた。
 実家への帰省に誘う。これを額面通りに受け取るほどこの私は無垢な少女ではない。
 だが、あのあっけらかんとした表情から伝えられた情報だと思えば、あいつが額面通りの言葉で投げつけてきたことはわかりきっていた。
 そういえばあいつ、ネイチャに温泉旅行券がどうのこうのとも言っていたな。
 まさかとは思うが、本当に何も考えずにネイトレの実家への帰省にネイチャを巻き込んだのではないだろうか……
 (まあ、私自身そういった関係になることもやぶさかではないが……)
 そう思い、私は思考をリセットするためにも寝床へと体を沈めることにした。
 静かな夜に、私の思考は溶けていく。
 嗚呼、実家。嗚呼、家族か。
 安らぎの場所、心を休める場所。
 今の私の安らぎの場所……
 いつも隣にいてくれることで安心できるのは、そのせいだろうか。
- 165二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:15:35俺の朝は早い。 ウマになってからも大体変わらぬサイクルで過ごしているが、速度が出せるようになったので朝のランニングはちょっと距離が増えた。 朝のランニング、朝食の準備、髪を整える、服を着替える、朝食をいただく。 しかし今日はちょっとだけサイクルを変えた。 なぜなら今日の朝から実家に向けて飛行機で帰るわけだからだ。 ランニングはちょっと抑えめに、朝食も移動中に軽くつまめるものをついでに用意しておく。 髪の毛を整え、服装はまあいつも通りに。準備を整え、トランクと手荷物を纏め終わったらいざ出発。 「おーブラトレさん、おはようね」 「おはようさんです、大家さん」 「大荷物ねー。実家に帰省するの?」 「そーですそーです、今年はゆっくりできそうなので」 「いいわねー。お土産期待してるわよぉ」 「いいやつ買っときますねー」 大家さんがちょうど朝の掃除に出ていたのでごあいさつ。東京で一軒家をお安く借りられているのはこの方のおかげである。 拝むしかない。 でかい荷物で走るわけにはいかず、もどかしい時間を過ごしながら集合場所であるトレセンまで行く。 よく考えたら人間のころはこんな感じでトレセンに向かってたなあ、と思い返す。 人間といえば、元の姿に戻りたいウマになってしまったトレーナー達は結構な人数いると思うのだが、俺はよくわからない。 いや、この練習のやりやすい姿をポンと捨てるのが惜しいというわけではないのだが…… まあ難しいことを考えても仕方ないということで寒い風に乗せて思考の外へ追いやってしまう。 そうして歩けば、いつも見知った顔が一つ。 俺の相棒、俺の愛バ。ナリタブライアン。 「おーいブライアン。待たせたかー?」 「いや、ちょうど着いたところだ。行くか」 「おう」 いつも通りのあいさつ、そして返事。日常から始まる非日常。 さあさ、帰ろう。我がふるさとへ。 
- 166二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:16:05トレセン近く、最寄り駅よりゆらりゆられて1時間半。 羽田の空港より、目指すはトレーナーの地元。 轟音立てて大地を離れ、鋼鉄の鳥が空を駆ける。 「あー、そういえば連絡してたっけ…?」 「おい、私が一緒に帰ることも伝えてなかったのか?」 「嘘嘘、ちゃんと連絡してるってば。ほら通話履歴」 そういうとトレーナーはスマホの画面をこちらに向ける。 実家の二文字の記された通話履歴が何個か残っているのだが…… 「おい……もしかして私に連絡して、私がついて来ると言う前に全部伝えていたのか?」 「あっバレちゃった。ははは、まあそういうことよ」 「まったく、私が行かなかったらどうするつもりだったんだ?」 そう笑いながら言うと、こいつはこいつでにししと笑いながら 「んーその時は涙を呑みながら一人で帰ってたな!」 などと抜かした。 「どうせそれはそれでウキウキしながら帰ってたくせに、よく言う」 そういいながら撫でやすくなった位置の頭をわしわしと撫で繰り回す。 「ぬあーやめい!せっかくセットしたのに!」 「ふっ、後でセットしなおしてやるからいいだろう」 「ぐぬぬ、まあいいか。昼過ぎくらいには着くだろうから、それくらいまではゆっくりしてていいぞ」 「ああ、そうさせてもらう」 嫌がる……というのもポーズのみということが分かっているし、だいぶ触り心地がよくなってしまったからついつい楽しんでしまう。 あのときの謎のぬいぐるみよりも触り心地が良いのだ。仕方あるまい。 その後少しまどろみつつも、飛行機は着陸の時を迎える。 空の旅は終了だ。 窓の外を見れば、都市部とは違った景色が広がる。 なるほど、これがトレーナーの故郷か。 中々良いじゃないか。 
- 167二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:16:32「おおお……マジで目の前にあの三冠ウマ娘が居る……うちの愚弟が率いてるとは思えないオーラだ」 空港を出れば姉が迎えに来ていた。待ちなさいよ、愚弟呼ばわりはひどいぞ。 「お世話になります。よろしく、お姉さん」 初対面ということもあってブライアンは礼儀正しく接した。まあこの後すぐに崩れていくのだが。 「こ、こちらこそ?お世話させていただきます……?」 「姉さん落ち着き、いつもの悠々としたペースはどうした」 「無理でしょ、有名人だぞおい。むしろもっと委縮するくらいがちょうどいいでしょ、あんたが慣れすぎなのよ」 よく考えたらトゥインクルシリーズを駆け抜け、ドリームシリーズで戦うウマ娘が無名なわけがない。 「うーんまあ否定はできんなぁ……でももう三年以上の付き合いだしなー」 「このアホ面3年も見続けたなんて、って今は顔変わってたわ。まあよく飽きなかったわよねー」 「案外ころころ変わって面白かったぞ」 「ええい顔の話はやめ!さっさと家に帰るぞ!」 「はいはい。途中でご飯は食べる?それとも家に帰ってから食べる?」 「腹減ってるけどまあ、家でいいでしょ。一時間もかからないし」「りょうかーい」 姉がいつも通勤で使っている軽自動車が、田圃広がる田舎道をただ走る。 懐かしい光景だ。冬の寒い時期だから外の空気は楽しめないが、ただ広い耕作地帯を車で走るのは好きだ。 まあ、今車は持ってないのだが。 「そういえばあんた、今車持ってないわよね?正月の移動はどうするの?」 「うーん、だれか使わないってなら借りたい」 「それだったらまあ、私のかしたげるわ。傷つけたりしないでよー」 「へいへーい」 「……免許持ってたんだな」 「あー、そういえばブライアンには話してなかったな。持ってるけど府中の移動ではわざわざ乗る必要もないなってんで、実家に置きっぱなしから売りに出しちゃったのよね」 「なるほど。なら、ドライブにでも連れて行ってもらおうか」 「いいぜー、まあ田舎なんだから大したものはないけどな」 「……ふぅん、やっぱ仲いいのね」 「まあなー」「ああ」 姉のつぶやきに二人して反応してしまった。顔を見合わせ、俺はちょっと笑う。 ブライアンのほうは、ぷいとそっぽを向いてしまったが。 
- 168二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:16:57田舎の空気は良い。都会の喧騒と違い、風が運んでくる音も自然のそれに近い。 トレーナーが地方出身だったのは聞いていたが、話だけで終わるのと実際にその土地に訪れるのとでは大きく違うものだ。 「案外良い家だな」 「そうか?まあ住み心地はよかったな」 トレーナーの家は、まあ……普通なのだろう。二階建てで、ちょっとした庭がある。それくらいの家だ。 だが、こいつが生きてきた家と考えると、なんだか不思議な感覚がある。 「さあさ、おあがりください。マジでこんな有名人が家に来るとかマジであり得ないことをあんたは理解してほしい」 「わかったわかった、ほんとお迎えありがとうね」 トレーナーのお姉さんが私に家に入ることを促してくる。 「おじゃまします」 そうして、私はトレーナーの家へと足を踏み入れた。 正直に言うと、だいぶ元気な家庭だと思った。 私のことを見るや否やサインを要求してきた兄、止めるためにチョップを叩き込む母、苦笑しながらごめんなさいねと謝ってくる父。明らかに精神的疲労で疲れている姉、それを煽るトレーナー。反撃にチョップを食らうトレーナー。非常に早口でまくし立ててくる……というか褒めちぎってくる祖父。やはり祖父も祖母にストップをかけられる。 私はまあ、いつも通りに受け答えをする。 そのたびに感嘆や驚きが広がり、波紋となって家の中を反響する。 喜びを増やし、驚きを新鮮にさせ、そして悲しみは薄めてくれる。 なるほど、トレーナーが良い家族だといった通りだ。 「ところでブライアンちゃんは何が食べたい?大晦日だから事前に用意した分の材料だけだけど、好きなものを食べていいわよ!」 「では、肉を。しっかり焼きこんだもので頼む」 「うっし、母さん手伝うよ」 「あらいいの?じゃあ下準備お願いね」 肉が焼きあがるまではリビングでゆっくりとさせてもらった。 使い古されたソファーが、柔らかく私の体を迎える。 台所からは厚い肉の焼ける音。スパイスと肉の焼けた濃厚な香りが、私の鼻をくすぐる。 やはり肉は、良い。 
- 169二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:17:40「大きい肉はいい、喰らい尽くすという感覚が一番好きだ」 「食った感じは大事だよなー……まさかこんなに大きいやつ用意してくれてたとは思わなかったよ」 食事中の会話は抑えめだったが、食べ終わる間際にブライアンが話し始めると、食卓に言葉が飛び交い始めた。 「せっかくブライアンちゃんが来るって聞いたからねえ、奮発したわよ!」 「弟よ、お金はちょっとくらい出してくれよ」 「へーへー、それくらいなら普通に全額払うよ」 まあ、いつもこれ以上のお金使ってるしね……トレーナーの給料万歳。 「それにしても、子供のころに突然トレーナーになるって聞いたときにはまさかここまで来るとは思わんかったよね」 「それに関しては俺もそう思ってる。ブライアンに出会えなきゃこんな結果まで行けたかわからないからな」 「弟の運命の人ってわけかぁ?かーっ、帰って来てから惚気られるたぁ思わなかったよ!」 「ちょ、そういうわけじゃねえって!ブライアン!笑ってるんじゃあない!」 「くくっ、だいぶ面白いからな」 「ぬぎぃー!」 兄さんの口をこれ以上勢い付かせないように話題を変える。 「そういう兄さんはよぉ!ちゃんと終わったんでしょうね、告白!」 「……ソウイウノヨクナイトオモウ!」 まだ好意を寄せられてるのが明確な後輩に答えを伝えていないらしい。 「大概なのは兄さんも変わんねえからな!」 「っていうかうちの家庭の男衆が大体ヘタレの家系だからね…」 「そうなのか?」 「ええブライアンさん、兄貴と弟はまあ見てたらわかると思うけど、じいちゃんも父さんもどっちもプロポーズされる側ばっかりだったから」 「血は争えないということだな」 「ま、そういうことねー。弟もブライアンさんが引っ張ってくれれば丁度いいのに」 「……いや、私もこいつに引っ張ってもらっているからな」 「あら意外。弟はそういうの得意そうじゃないのにねえ」 「俺だって頑張るときは頑張ってんだぞぉ」 ふふんといった顔つきをしたら姉とブライアンに鼻で笑われた。ええい。 
- 170二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:18:04風呂を借りて、体の汚れを落とす。 鏡の前で一糸纏わぬ私がいる。 思えばあいつは突然ウマになった時も特に不安を表すこともしなかった。 いや、実際不安がなかったようだが……やっぱりあいつはイレギュラーそのものかもしれない。 鏡の向こうを見る。私の瞳が映る。 仮にもし、私が逆に人間になったとしたら、どうなるだろうか。 きっとあいつは私を助けてくれるだろう。 しかし、それに甘えてばかりでいいのだろうか。 あいつのような、強さを持てるのだろうか。 ふと、鏡の奥に影が見えた気がした。水色の影。 「おーいブライアン、脱いだ後の服は洗濯機に入れておくけどいいかー?」 「ああ、かまわん」 あいつだった。 「りょうかーい、入れとくぜー」 「……ああ」 あいつの能天気さには助けられる。 要らぬことを考えすぎるのは最近の私の悪い癖だ。 そう考えて、私は湯船に体を浸した。 狭い湯船だが、心と体が温まる。 
- 171二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:18:30「おーブライアン、こっちこっち」 「なんだ、私はゆっくり休みたいのだが」 まあまあ、とブライアンを2階にある自室へと連れていく。 「ほら入った入った。こたつだぞー」 「……ほう」 するりと炬燵に入るブライアン。なんだ、飼い猫のようだ。 そんな若干失礼なことを考えていると、炬燵の上にあったミカンをぺしっと投げつけられた。 「痛いじゃないのブライアン」 「どうせ私を猫か何かと思っていたのだろう」 「……以心伝心ってこういうことなんだろうか?」 「知らん」 二人でこたつに入り、静寂が場を支配する。 一階では普通に家族が話しているが、どうも気を使ってくれているようでこちらにはやってこない。 「今年一年。正直に言うと私の人生の中で最もろくでもない一年の一つだ」 「おっと、いきなりぶつけてくるなぁ」 口を開いたブライアンは、俺に対してしか話さないような愚痴をこぼし始めた。 「まず一つ、あんたがチームを持ったこと」 「……まあそれはすまなかった。相談が足りてなかったと思う」 「いや、それはいい。あいつらは十分に力を秘めていること、勝利に貪欲なこと、努力を惜しまぬことも分かっている」 ブライアンはそう言いながら若干頬を緩ませるが、俺がにやけたことに気が付いたのか、表情を元に戻す。 「二つ目。あんたが突如ウマになった」 「……いやそれはちょっと俺の管轄外だわ」 「それはそうだろうな。だが愚痴るわけにもいくまい、トウカイテイオーのトレーナーから始まりあのご老公ですら巻き込まれたのだ。逆に誰に言えばいい……」 眉をひそめて天井を仰ぐブライアン。俺もわかんない。 「まあ……うん。むしろ変わってないのはマヤトレとボノトレ、あと先生ぐらいか……?」 「そういうことだ……そして……もう一つ……」 そう話すブライアンの表情が、さらに険しくなる。いや、これは険しいというか……赤い。 
- 172二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:19:19「……あの時のアレだな」 「ああー、アレ」 恥ずべき記憶がよみがえってきた。少々顔が赤くなっているかもしれない。 人気のない公園だからと言って、往来で嗚咽を漏らし、目を泣き腫らしたなど私のイメージではない。 しかも、その間こいつに背中を撫でられ、頭をやさしく抱きかかえられていた。 それはそれは、後で悶絶したものだ。 「でもあの時に本心を語ってくれたのは本当にありがたかったぜ?」 「……まあ、悪いわけではない」 否応なしに耳が揺れる。こういう時にウマであることを後悔する時がある。 「ブライアンも結構内に抱えちゃうタイプだからなあ、ホントなんかあったらちゃんと話してくれよ」 「善処する」 どうでもいいと言わんばかりに吐き捨てたが、あいつは柔らかな笑みを浮かべたままだ。 なんだか私だけが負けた気分になったので、胡坐を解いてトレーナーの足を軽く蹴りつける。 「おいこらブライアン、足癖が悪いぞ」 「知らん、理由など自分で考えてみろ」 「あー、みかんが足りなくなってきたのか……じゃあとってくるわ」 「……まあ、頼む」 まあ実際にこたつの上のミカンはほぼ食べ尽くしてしまっていたため、そちらに理由が吸い込まれて行ってしまったようだ。 持ち帰ってきてまたどうでもいい話を始める。 やれ今年のレースはどれが面白かっただの、次に戦いそうになる相手はだれが有力そうだの、いつも話すことや今年のあまりにも異様な現象についての話だの、本当に些細なことばかりを話していた。 そういえば去年のクリスマスではトレーナーと私にとっての当たり前のような日常を良いものだと思っていたが、やはりこういった物もよいと思えてくる。 やがて私も競争者としての一生を終える時が来る。その時、私はどこへ向かうのだろうか。 もしもトレーナーが許してくれるのであれば、それからずっと傍にいることも、いいのかもしれん。 
- 173二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:20:15除夜の鐘が町に鳴り響き始めた。 「おっと、もうそろそろ一年が終わるな……」 「煩悩は消しておいたか?108個あるらしいじゃないか」 「そもそもそんな数の煩悩覚えてるやつのが少ないだろ?」 「はっ、確かにそうだな」 鐘の音が私の心に響く。 煩悩というほど大したものではないが、あの時に迷いをトレーナーが晴らしてくれた。 ウララのトレーナーが言ったとおり、トレーナーと担当ウマ娘は大切な関係である。 悲しみを薄めてくれた。喜びを再確認させてくれた。 そのことを今日、再認識できた。それだけでも十二分に収穫はあった。 ああ、やはり私はこのトレーナーが好きなようだ。 鐘の音が俺の心に響く。 ブライアンがすっきりとした表情になった。迷いは晴れたようだ。 悩んでる姿はなるべく見たくない。 まあ、たまには甘えてくるのも悪くはないのだが、悲しみはやっぱり勘弁してほしい。 ブライアンには笑顔がよく似合う。 ぶっきらぼうでも優しくて、周りのことを考えてしまう。 やっぱり、ブライアンは俺にとっての最高の相棒だ。 「では、そろそろ挨拶としよう。旧年中はお世話になった」 「そうだな。いろいろと俺も助けてもらった」 「来年もよろしく」 「ああ、よろしくな、ブライアン」 最後の鐘がなる。今年が終わる。 「「あけまして、おめでとうございます」」 そして、その鐘はまた始まりを告げる。 願わくば、いつまでも良い関係であります様に。 
- 174二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:21:06
- 175二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:23:48これで今夜も安心して素晴らしい年越しを迎えられるな…… 
- 176二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:24:38すげえや…素晴らしい 
- 177二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:26:52
- 178二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:29:56かわいい 
- 179二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:30:16
- 180二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:33:01絵が描けるのは羨ましいなあ 
- 181二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:35:16
- 182二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:36:22
- 183二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:37:19半年で神絵師……なれるんすかねぇ 
- 184二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:37:352021最後のスレ建ての時間だ!! 
 行って来ます!!
- 185二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:37:36
- 186二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:39:07
- 187二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:39:24この絵ワシのじゃないのか? 
 違うのか…じゃあ描くわ
 描いたわ
 とりあえずクリスタに手を出した私…
 機能がよくわからない私…
 レイヤーって超便利じゃんってなった私…
 影とか皺とかわかんねってなる私…
 もういい!とりあえず投下するもん!する私…
 でも楽しいなこれってなった私…
- 188二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:41:21
- 189二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:42:30年内最後のたておつー! 
- 190二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:42:44立て乙 
- 191二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:42:44
- 192二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:43:00埋め 
- 193二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:43:41たておつー! 
 良きお年を
- 194二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:43:57乙 
- 195二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:44:08乙 
- 196二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:44:16梅 
- 197二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:44:24おつ良いお年を 
- 198二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:44:37おつ 
- 199二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:44:46200ならみんな頭サイゲだよ 
- 200二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:44:492022年がやって来ない