- 1二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 01:06:21
- 2二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 01:18:57
- 3二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 01:23:15
- 4二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 01:25:48
その言葉が聞きたかった
- 5二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 01:40:17
「なー、この問題分かんないんだけど」
「なんでそれが分からないのよ、もう…」
夜中、アパートの一室から明るい声が響く。
「ヤバイよー、明日テストなのに〜………」
「ホント、勘弁してほしいわよ。幼馴染のよしみとはいえ、こんな夜遅くまでアンタみたいなおバカの勉強に付き合うやつなんてあたし以外いないんだからね」
「えへへ、ありがと」
部屋の中には少女がふたり。
テキストと向かい合って頭を抱えているのが、ゲヘナに通う天真爛漫な少女。勉強は苦手だが、人に好かれやすく友達も多いのが長所だ。
そんな彼女を見ながら頭を抱えているのが、トリニティに通う才色兼備な少女。勉強スポーツ共に得意だが、人と話すのは苦手で友達も少ない。
これは、そんな鏡写しのように対照的なふたりが、キヴォトスの片隅に刻む小さなアーカイブである。 - 6二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 01:43:05
良い
- 7二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 01:45:46
名前決めてあげたほうが書くとき都合がいいよな……
- 8二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 01:46:12
とりあえずもう寝るので10まで伸ばす
- 9二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 01:46:30
ほ
- 10二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 01:46:52
よし!続きはまた明日書きます!!!名前を考えながら寝る!!!
- 11主とは別24/04/17(水) 02:03:59
「いやー危なかったなお前!」
「……一体誰が…助けてなんて申しました?」
ぎゅっと奥歯を噛み締めた。まだだ。まだ耐えろ。
近頃噂の強盗団、護衛の正実と逸れたのがまずかった。フォーマルな格好、1人でうろつく私は絶好のカモだったのだろう。助かった安堵と、過ぎ去った不安と緊張はないまぜになって涙を去来させる。
「えぇ…そんなこと言っちゃう?まぁ別に礼が欲しくて助けたわけじゃねぇけどさぁーっ」
ただの強がりだった。縛られて、閉じ込められて、柄にもなく心細くなっていたところに助けに来てくれただけだ。
『大丈夫か?』
決してあの微笑みかける仕草に安心させられたわけではない。決して。
「まぁいいや。んじゃ次は攫われんなよ」
「ちょっと待ってください!」
「あ?」
「その……助けてくれて、ありがとうございました…」
「なによ、礼できるじゃん」
ぽろぽろと涙が溢れる。やっぱりダメだった。どうしてこうも抑えが効かないのだろう。いやそれよりも状況が悪いんだ。あんなときに、よりにもよって角付きの、こんなやつが助けに来たのがいけないんだ。
「はぁー……助かったんだからもう泣くなよ…」
「なんですか!これは目にゴミが…うっ…」
でなきゃ───
「うっ…うぅ……」
「あーほら!これあげるから!ハンケチーフ!お守りにでもしな!」
こんなやつに、一目惚れなんて─── - 12二次元好きの匿名さん24/04/17(水) 02:05:05