- 1当スレ&ライスない5スレ主22/01/26(水) 19:14:56
- 2当スレ&ライスない5スレ主22/01/26(水) 19:15:30
- 3当スレ&ライスない5スレ主22/01/26(水) 19:24:18
本スレは、あにまんウマ娘タグでたまに投稿されてる
ウマ娘×ライダーについてのスレのまとめとしても使っていく予定です
なんで以下の別スレや、その他たくさんあるライダーとウマ娘のクロスオーバーネタの別スレッドで語ってたネタや投稿してたSSやその続きを本スレに投稿してもOKです
すっごい優良物件、見つけちゃったかも!|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/img/111492/411この人なんだけどね!顔は文句なしにかっこいいし、まだ若いのに大企業の社長さんらしいしなにより元お笑い芸人で、ギャグがすっご…bbs.animanch.com強さの果てを追い求めるトレーナー|あにまん掲示板はぁっ⁉︎バ場最悪なうえに、雨が強くなってきた⁉︎マジないわ‼︎bbs.animanch.com永遠の蓮ファイ概念を記そう【ウマ×セイバー注意!】|あにまん掲示板ここでは下のスレで生まれた『緋道蓮トレーナー…ファイン殿下と相性良いんじゃねーの?』という流れで生まれた概念や幻覚を記していきましょう https://bbs.animanch.com/board/2…bbs.animanch.com物語の結末は私が決めたいトレーナー|あにまん掲示板はじまりは、やけにほの暗い夜だった。ある事情で遅くに学園まで残っており、用を済ませて部屋から出ようとした瞬間──「──え? 本が押し込まれて……か、絡繰屋敷みたいに変形して──すっ、吸い込まれる……!…bbs.animanch.com - 4当スレ&ライスない5スレ主22/01/26(水) 19:28:20
- 5二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 19:29:48
ゼロノス×テイオーのは自分で書いときながらどうすすめるべきかメモ書いて推敲してる間に落としたのが自分の至らなさもあって悔しいおもいで
- 6当スレ&ライスない5スレ主22/01/26(水) 19:35:53
- 7二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 19:37:12
今思い付いた組み合わせをここで吐き出してもよい?
- 8二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 19:38:14
クロスネタでも、きちんと条件決めるスレ主は応援したい
- 9二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 19:39:22
- 10当スレ&ライスない5スレ主22/01/26(水) 19:40:11
- 11当スレ&ライスない5スレ主22/01/26(水) 19:42:09
安価間違えました
>>10の続きで
発生したスレのリンクというかURLと、
そのネタを持ち出す時点で利用していたスレ、つま本スレシリーズ内にカテゴライズされるスレッドのURL
これらを、ネタや概念を持ち出した先で新たに立てた
スレッドの1コメに貼ったうえで、
このスレが発生元で、このスレから持ち出したというようなコメントをやはり1コメに一緒に記載すること、
あとは、「持ち出す際に持ち出させてもらいます」か「持ち出させてもらうが大丈夫か」といったような内容のコメントを持ち出し元のスレに投稿すること。
ただこれに関しては持ち出した時点で、そのスレが完了したか落ちていた場合はやらなくてよい
少し長くなってしまいましたが、これらの条件というかルールを守っていただく必要があります
- 12二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 19:44:34
新規の場合は直接
既にその概念がある場合は概念もとにお断り入れてからここで続きを
こういうことでオケ? - 13当スレ&ライスない5スレ主22/01/26(水) 19:46:59
- 14当スレ&ライスない5スレ主22/01/26(水) 20:11:17
- 15当スレ&ライスない5スレ主22/01/26(水) 20:12:24
>>1、>>2、>>3、>>4、>>6、>>10、>>11、>>13、>>14
以下、今までのスレまとめです
前スレ
https://bbs.animanch.com/board/285690/?res=199
無印(これだけ別なスレ主が建ててくださったやつです)
https://bbs.animanch.com/board/132954/?res=198
2個目
https://bbs.animanch.com/board/185511/?res=199
3個目
https://bbs.animanch.com/board/204604/?res=192
4個目
ライスはもういない… 4個目のバイスタンプ|あにまん掲示板 前スレ、前々スレに引き続き、同じスレ主が立てさせていただきました 令和ライダー3作目で50周年記念作で現行テレビ放送ライダーな作品である仮面ライダーリバイス。この作品とウマ娘のアプリ、アニメ、漫画の…bbs.animanch.com4個目ゾク
- 16当スレ&ライスない5スレ主22/01/26(水) 20:15:29
- 17二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 20:20:31
このレスは削除されています
- 18当スレ&ライスない5スレ主22/01/26(水) 20:21:58
- 19当スレ&ライスない5スレ主22/01/26(水) 20:29:37
- 20二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 21:07:25
乙です
- 21二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 21:47:43
建ておつ
- 22二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 23:28:15
そういや、スレ主のSSにおけるシービーの決め台詞を変更しとくことをお知らせしときます
【概要】
『セーブしてた力を侍らわせてあげる』
↓
『侈靡に痺れさせるよ!』
【侈靡】
読み:しび
意味:ぜいたくで派手なこと。驕奢(きょうしゃ)。奢侈。
こないだ久しぶりにシービーが出てた主なレースを見返したんですけど、あの暴走じみた追い込みは
やっぱ派手と言うほかないよなあて感じたんで、前々から台詞に感じてた違和感もあって、なんか変更したくなった次第です
- 23二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 23:38:40
続く
- 24二次元好きの匿名さん22/01/26(水) 23:52:17
- 25二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 03:38:50
- 26二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 13:24:38
続く
- 27二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 16:47:20
>>1 >>2 >>3 >>4 >>10 >>11 >>13 >>14 >>15
スレタイが変更されてたから一瞬分かんなかったけど
昨日完了したライスはいない5スレの続編か
まあ仮面ライダーとウマ娘のネタについて、実況や感想も込みで総合的に語れるようになったのはいいことやと思う
ただスレチになってしまうけど、なら尚のこと、あにまんの管理人には、その他以外のスレも1000スレまで投稿できるようにしてほしいし、クロスオーバータグも作ってほしいわ。スレ主さんが実況もありにしてくれるから、余計にそう思う
なんなら
『ウマ娘・仮面ライダー・実況・クロスオーバー』
みたいな具合に複数タグで表示されるようにてほしいとも思うし
まああんまりスレチな話題について喋るのも失礼なんでここまでにしときます、失礼しますた
- 28二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 19:06:40
ウマ娘サイドを優先する場合はレースやトレセンを、仮面ライダーサイドを優先する場合はライダー側のいろんな設定を優先したらいいんじゃないかね
- 29二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 19:11:53
このレスは削除されています
- 30二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 19:14:24
- 31二次元好きの匿名さん22/01/27(木) 21:58:30
- 32二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 00:22:58
続く
- 33二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 11:38:18
保守
- 34二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 13:59:40
- 35二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 17:30:19DXローリングバイスタンプ | 仮面ライダーおもちゃウェブ | バンダイ公式サイト『仮面ライダーリバイス』より、
「DXローリングバイスタンプ」が登場!
仮面ライダーリバイとバイスのパワーアップ変身アイテムです。
ローリングバイスタンプのローラーを回転!
DXリバイスドライバー(別売り)のスタンプ台に押印すると変身待機音が発動!
ベルトにセットしてローリングバイスタンプを倒すと、スタンプ台が回転し、LED発光&変身音が発動し
仮面ライダーリバイとバイスのパワーアップ変身遊びが楽しめます。
変身後にバイスタンプを倒し、再びバイスタンプを倒すことで必殺技やトリガーを引いてのリミックス必殺技遊びも可能です。
ローリングバイスタンプは単体でも、ローラーを3回転&トリガーを引くとローラー必殺技が発動したり、
トリガー長押しでバイスの台詞が鳴るなど楽しめます。
さらに、別売りのバイスタンプをスキャンすることで必殺技発動も可能です。
(本商品に付属するもの以外すべて別売りです。)
[セット内容]
・ローリングバイスタンプ・・・1
・注意表記一覧・・・1
[使用電池]
ボタン電池(LR44) 3個(付属)※セットされている電池はテスト用です。toy.bandai.co.jp10種スキャン可能ということは
バリッドレックスと同じ仕様か
仮にカルト宗教やインテリヤクザの手口に引っ掛けた
乗っ取り?洗脳?契約更新?フォームだとして
それをコントロールするアイテムもあるだろうから
つまり…実質、中間フォーム数がクウガの次に多い4種になるんか
- 36二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 17:33:20
- 37二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 17:39:14
- 38二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 17:50:26
- 39二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 17:52:43
- 40二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 17:54:32
- 41二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 17:57:20
- 42二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 18:03:17
- 43二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 18:12:35
ネタバレ注意
セイバーVシネ見た感想
こいつは間宮お前マジで誰なんだよ!!で始まり間宮お前マジで誰なんだよ!!で終わる物語ですわ
あとは、ヒゲ生やして貫禄が出たけど兄離れした妹を暖かく見守る神代兄妹とか一線を退いて先代バスターと同じ教師になった尾上さんとか少ないカットでもソードオブロゴス組の変化を見せてくれたの良かった
もっと見せて、見せろ❤️ - 44二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 18:18:47
このレスは削除されています
- 45二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 18:19:26
- 46二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 19:52:46
- 47二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 21:59:30
- 48二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:13:38
- 49二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 22:24:58
はえ~ライスはもういないってライダースレだったのか
リアタイ追わないから知らなかったわ
既存ライダー関係スレとか貼ってもいいのね? もうどこかでまとまってるかも知れないけど
これと
どうしたんですか?樫本さん。食べないんですか?冷奴。美味しいですよ?|あにまん掲示板bbs.animanch.comこれ好きだったの
トレーナー君、毎度ながら君の作ってくれるお弁当は素晴らしい出来栄えだな!|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/img/143660/43『京野菜の良いのが手に入ったからさ!今日、野菜の弁当が良いかなって!!』「!!!!!!!」bbs.animanch.com - 50当スレ&ライスない5スレ主22/01/28(金) 23:02:04
- 51二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 23:29:19
このレスは削除されています
- 52二次元好きの匿名さん22/01/28(金) 23:30:26
- 53二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 01:42:05
まだ続いてほしい
- 54二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 01:47:18
ネイチャがIT長者の社長と付き合ったら……みたいなスレで、
何を勘違いしたのかライダースレにしようとしたバカが、
ボコボコに叩かれてたスレあったよね - 55二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 09:14:58
続
- 56二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 12:52:45
- 57二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 12:53:03
(続き)
バッタ:スペシャルウィーク←1号
モグラ:ヒシアマゾン←アマゾン
コンドル:エルコンドルパサー←ジョーカー
タートル:ナイスネイチャ←V3
スコーピオン:シーキングザパール←X
クジャク:テイエムオペラオー←ZX
ネオバッタ:エアシャカール←ゼロワン
カジキ:ゼンノロブロイ←セイバー
ホワイトレオとケツァルコアトルスは未定
- 58二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 12:55:24
- 59二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 15:28:09
- 60二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 16:13:03
普通にイメ損ととられかねないからだろ
あるいは一発ネタが多いのがスレッドだし、トレーナーがライダーになるってネタもあくまで一発ネタとして考えはしても、それ以上を考えるあにまん民はいないからじゃね?
- 61二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 16:35:30
- 62二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 17:31:46
- 63二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 18:06:19
- 64二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 19:42:54
明日が楽しみ
- 65二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 19:44:20
続編あるとええな
- 66二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 20:14:48
なるほど、これが史実再現(違います
- 67二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 21:18:44
- 68二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 22:10:23
さて明日の放送でデモンズはどうなるか……
- 69二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 22:51:51
- 70二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 23:28:40
- 71二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 23:30:43
- 72二次元好きの匿名さん22/01/29(土) 23:35:17
- 73二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 00:00:54
- 74二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 00:05:51
- 75二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 00:09:44
- 76二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 00:19:11
- 77二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 00:45:59
- 78二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 00:52:14
- 79二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 00:58:25
- 80二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 02:57:53
初めて知った
- 81二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 12:31:27
- 82二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 13:59:21
- 83二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 14:01:03
- 84二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 14:04:19
- 85二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 14:40:47
- 86二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 14:49:11
- 87二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 15:39:27
- 88二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 16:06:05
押印の基本バイスタンプ
朱印のデモンズ
焼印のボルケーノと
色んな判子の種類で攻めてきたから【理由】
次に出るとしたら
こんな感じでマシカクじゃなくてワイドな絵柄スタンプに対応(従来の正方形スタンプも同時押し対応)したドライバーか
https://sublo.ocnk.n...745f686569676874.jpgsublo.ocnk.n...745f686569676874.jpgこんな感じ絵合わせパズルみたく
部位をずらして複数フォーム対応とかかと思ってた
https://www.itou-kin...er_newtop_main01.jpgwww.itou-kin...er_newtop_main01.jpg - 89二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 16:33:08
- 90二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 17:38:09
- 91二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 17:41:36
- 92二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 17:48:03
なんかかなり前にゼロノストレの怪文書あったような…
- 93二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 17:53:39
- 94二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 18:04:36
なんかまとめスレとしても使っていいみたいなんで
この二つ貼っとく
↓
神山飛羽真トレーナー|あにまん掲示板ライスシャワー担当して欲しいbbs.animanch.com神山飛羽真がチームを率いたら|あにまん掲示板bbs.animanch.com - 95二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 19:05:11
- 96二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 19:43:48
- 97二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 20:26:56
朱肉で拇印とかあるし、約束手形の語源が手の拓だしで血の要素どかせばありそう
- 98二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 20:50:47
- 99二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 22:13:23
- 100二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 22:15:45
- 101二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 22:56:35
普通にそんな感じのダジャレから作ったんじゃないかって気もするよね
- 102二次元好きの匿名さん22/01/30(日) 23:21:20
- 103二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 00:08:26
- 104二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 00:26:16
- 105当スレ&ライスない5スレ主22/01/31(月) 00:56:25
- 106二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 01:01:53
- 107二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 01:06:50
セイバーVシネ見に行きました…
内容にいろいろ衝撃を受けたけれども
とりあえず蓮…お前ホント強くなったな…
そのまま殿下を守っていてくれ…(蓮ファイ推し) - 108二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 01:15:04
- 109二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 11:07:39
確かに似とるな
- 110二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 12:50:42
- 111二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 13:33:07
- 112二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 17:11:45
- 113二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 18:48:16
- 114二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 19:44:26
- 115当スレ&ライスない5スレ主22/01/31(月) 21:33:38
- 116二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 22:13:21
- 117二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 22:59:51
- 118二次元好きの匿名さん22/01/31(月) 23:42:16
- 119二次元好きの匿名さん22/02/01(火) 00:19:55
- 120二次元好きの匿名さん22/02/01(火) 01:04:42
続
- 121二次元好きの匿名さん22/02/01(火) 12:06:15
く
- 122二次元好きの匿名さん22/02/01(火) 12:54:08
- 123二次元好きの匿名さん22/02/01(火) 15:44:36
- 124二次元好きの匿名さん22/02/01(火) 18:57:53
期待
- 125二次元好きの匿名さん22/02/01(火) 21:46:21
保守
- 126二次元好きの匿名さん22/02/01(火) 23:03:40
- 127二次元好きの匿名さん22/02/01(火) 23:36:34
言えてるな
- 128二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 00:35:56
- 129二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 01:05:45
- 130二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 01:15:30
- 131二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 01:19:22
- 132二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 12:16:34
素晴らしい
- 133二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 12:27:02
- 134二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 12:36:04
- 135二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 12:46:42
このレスは削除されています
- 136二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 12:48:16
このレスは削除されています
- 137二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 12:49:43
このレスは削除されています
- 138二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 12:57:39
- 139二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 12:58:56
このレスは削除されています
- 140二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 13:07:51
セイバーの聖剣12本がそれぞれ合いそうなのだれかな?虚無とかは危ないけどさ。
- 141二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 13:13:09
- 142二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 19:15:48
- 143二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 19:55:35
- 144二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 21:56:23
いいっすね
- 145二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 22:33:47
- 146当スレ&ライスない5スレ主22/02/02(水) 23:45:05
- 147仮面ライダーリバイシック17話22/02/02(水) 23:48:36
渓谷区での騒動から数時間経って本日は12月31日。つまり年末も年末、大晦日である。しかし国土をデッドマンズから防衛する組織であるフェニックスおよびその母艦であるスカイベースはいつもと変わらず厳重な警備が敷かれており、カメレオンの潜入工作が発覚して以降はその体制はより強まっているとさえ言えた。
そしてそんなスカイベースではヒロミとその愛バであるブルボン、現フェニックス司令官と司令官補佐が狩崎に対し何やら厳格な顔付きで接していた。まあブルボンはポーカーフェイスなので普段からこんな感じではあるのだが。
「やはり、破壊した方がいいのではないでしょうか?」
「同期を完了。私もこの棺には高い危険性があると推測。マスターの意見を支持します」
「その短絡的な思考には同意しかねるな」
「同調! しかし赤石、今の君の言い方には棘があるし分かりづらいぞ、もう少し彼等に気を遣ってギフ像の破壊は待ってくれという具合に言ってやるといい!」
「分かった分かった! まったく、相変わらず少し暑苦しいやつだな、お前は」
「心外! とはいえ私も君同様ギフの棺はまだ破壊するには早いと感じる。未だこのオブジェクトに関して分かっていることのほうが少ない現状だからな!」
「というわけで門田トレーナー、そしてミホノ君。ギフ像の破壊については暫し延期の方向で、司令官の君とその補佐の君を中心に再検討してほしい!」
かと思えば来客により話を打ち切られてしまうのだった。そしてこの髪を全てワックスで固めたような髪型とその白い服装から今から49年前に暗躍していた某組織の大幹部のような印象を受ける男は赤石英雄。フェニックスの長官であり、つまりはヒロミとブルボンの上司である。
そしてその彼に対して幼馴染か同級生のような気やすい会話を繰り広げている、全体的に小柄で大人の仮装をした子供のような印象を一瞬受けるこの女性は秋川やよい。日本ウマ娘トレーニングセンター学園の現理事長であり、つまりはトレセンの最高責任者である。またブルボンはもちろん、デジタル、そしてアルゴルズムメンバーにとっても敬服すべき支援者でもある。そして日本政府に並ぶ権力を持つとされているURA、その幹部の一人でもある。ちなみに彼女や彼女の秘書である駿川たづながウマ娘なのかについては永遠の謎である。
- 148仮面ライダーリバイシック17話22/02/02(水) 23:53:05
(トレセン学園での呼び方はやめてほしいんだが)
「分かりました。赤石長官だけでなく貴方までそう仰るならば。すまないがお前も頼めるか、ブルボン?」
「はい、赤石司令官と秋川理事長の指示を脳内にインストール、それをベースに脳内情報を再構築した結果、再検討の必要ありと私も判断しました
ので」
ちなみにやよいの悪い癖として、自身の組織であるトレセン学園の所属者を彼等のプライベートな時間において出会った際にもトレセン内での呼び方で読んでしまうきらいがある。ならばこれを嫌がる者も当然いて然りだし、なんならヒロミもその一人だ。彼の場合、プライベートで変に役職名を出して周囲を威圧したくないという願望から来ている。
「なら良い、ところで現在の我々にとっての最優先事項はアギレラ、オルテカ、フリオの抹殺だ。状況は?」
「はい。特別指名手配を出していますが、足取りは掴めておりません」
「謝辞。しかしすまないが政府もURAもデッドマンズの一刻も早い撲滅を望んでいる、どうか尽力してほしい」
「かしこまりました」
「感謝! これでこの場は丸く収まったな。では行こうか赤石、大学の同級生と久しぶりに会ったのだ、君とももっと話したいしな!」
「分かったから引っ張るな! では頼んだよ、狩崎君、アグネス君?」
「はい、長官」
「了解です、本日はわざわざ視察に来てくださって有難うございました、理事長、赤石長官!」
「うむ、デジタル君も達者でな!」
そうしてそんなことを気にしながらヒロミとブルボンは、赤石とやよいの依頼を引き受けた。そしてそれに納得したのか、赤石はやよいに引っ張られる形で部屋を出て行ったのだった。
なぜか最後に一抹の怪しさを匂わせる笑みを狩崎と交わしながら。
- 149仮面ライダーリバイシック17話22/02/02(水) 23:54:44
- 150仮面ライダーリバイシック17話22/02/02(水) 23:59:36
『光君。今日は帰るね』
(あれ、何だったんだろ。よくよく考えたら、前に泊めてもらったときも、牛島家ってどっか不気味な感じだったし……うん、ここはママやテイオーに打ち明けるべきだよね)
「どうしたのささくら、ぼーっとしちゃってさ」
「あっうん……ねえ、ママ、クリークさん。少し小さめな二階建ての一件家に地下に続く、長~い階段があるのって、普通?」
「……いやまあ、普通はないわよ」
「ええ、余程お金持ちの家ならともかくですけど……」
先日の夜分に牛島家を訪れたさくらだったが、そのあまりの不気味さにそそくさとまるで逃げ帰るように、しあわせ湯に戻ってしまっていたのだった。しかし忘れようとして忘れられるほどどうでもいいような印象ではなかったこともあってか、番台の仕事を手伝っている際中もずっと心ここにあらずな状態であった。だが当然、本人としてもいつまでもこの悩みを自身の胸の内側で燻らせ続けるのも良くないと考え、現在しあわせ湯にいるメンバーで常日頃から寝食を共にしている面々のうち大人びた者たち、つまり幸美とクリークに打ち明けたのだった。けれど返ってきた答えはやはりというかありきたりなものだった。 - 151仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 00:00:44
「って、無視しちゃってた! ごめんぶーさん、わざわざお手伝いやってもらってるのに!」
「タマちゃんもイナリちゃんもごめんなさい、今度は検査入院したオグリちゃんのぶんも手伝ってほしいって言い出したのは私なのに〜」
「いいって、いいって。元ちゃんやオグリちゃんが検査入院から戻るまではこき使ってよ」
「そうそう、うちがご近所さんと助け合うんは実家のころからずっとそうやし、あんま気にせんでええよ」
「おう、人間もウマ娘も江戸っ子もライダーも助け合いが肝心ってなあ!ここであんたを見捨てたんじゃ、江戸っ子の矜持が廃るってんでい!」
そして運悪くというべきか、幸美とクリークが作業に戻ってしまったため、話は中断されてしまった。
ちなみに伊良部やタマモクロスと共に謙遜しているこの子はイナリワン。性はイナリ、名前はワンな大井育ちのウマ娘で現在17歳。中等部時代にアスリートとしてオグリ・クリーク・タマと鎬を削り心を通わせ、現在はドリーム・トロフィー・リーグで切磋琢磨し合う仲である。
またそんなことや、しあわせ湯がトレセン学園の近郊にあることもあってタマほどではないがよくしあわせ湯を訪れている。今日はオグリが数時間前に大二とライスに連れられて再びフェニックスお抱えの病院に向かい、結果また入院、しかも今度は一泊二日、なんなら一輝やシービーも別件でスカイベースに向かってしまって、しあわせ湯が明らかな人手不足になってしまったため、それを見兼ねたクリークにタマと共に依頼される形で来訪、ひとっ風呂浴びてからしあわせ湯の運営を手伝っているのであった。
- 152仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 00:38:30
「ごめんね〜、それでさくら、悪いんだけど見ての通りあたしとクリークちゃんは忙しいから、テイオーちゃんと話しててくれない?」
「すいませんさくらちゃん、どうかお願いします〜」
「分かった……じゃあテイオー、さっきの話傍で聞いててどう思った?」
「うーん、普通ではないかなあ。ボクの実家もそれなりにおっきいしお金はあるけど、そんなの無いし」
「やっぱり、ていうかテイオーの家にも無いんだ?」
「うん、トレーナーとチームの皆とさくらが遊びに来た時に見せた部屋や場所がボクん家の中にある場所のほとんどだよ」
「あっでもメジロ家にはあるんだよねえ、あのレベルのお金持ちならそれも普通なのかも。この間も地下でドライバーのメンテしてくれたし」
「そっか、でもだったらやっぱり住宅街の一軒家に地下室があるのはなんか不思議だよね……」
「だよねー」
そうして元太がいないぶんの穴を埋めようと必死な幸美と同じくオグリのぶんも必死なクリークが去ったあと、さくらはテイオーと自らがした先の質問についてテイオーが先日も行ったメジロ家本邸の話題も交えて語り合った。しかし妥当というべきか、こちらもまたそれほど話は進むことはなかった。やはりあの一家のどこか不気味な一面について考察しようとしても、現状ではあまりに情報が足りないし欠落しすぎているのである。結局ありきたりな会話でこの話題についての語り合いは終局を迎えてしまうのであった。
- 153仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 00:49:33
「すいません。ここにフェニックスの相談窓口があるって聞いたんですけど?」
「うち?」
「はい、すいません。あいつを探して欲しいんです」
「……フリオ」
「……彼の名はフリオではありません」
「玉置豪っていうんだよ、ほんとのあいつは」
「んん? あっタイシンじゃん!どうしたのさ今日は!」
「えっ何、どうしたのテイオーちゃnってまあタイシンちゃん久しぶり! 私が退寮してからも寮暮らしは、変わらずちゃんと送れてますか〜?」
「なでなでしないで、あんま騒がないで。って、これじゃアタシが番台さんみたいじゃん。はぁ、もう仕方ない……学園ぶりだね、クリークさん、テイオー。今日はテイオーに話があるの」
そしてそんな彼女達の状況を読んだかのようにタイミングよく新たな話題というか、その持ち込み主が二人も現れた。聞けばどちらもフリオ、いや玉置豪についてよく知る面々であるようである。青年のほうはさくらもテイオーも初めて見る顔だったが、しかし少女のほうはそうではなかった。
ピンバッジ付きの耳巻き、そして赤々とした小さめのパーカーにどこかダボついたシャツに少しばかり破けたジーンズというボーイッシュなファッション、少し不健康さを感じさせる猫背な姿勢に短く刈り揃えた薄い鹿毛な頭髪、ガスコンロの火のように貪欲さや闘志を感じさせる蒼く吊り上がった目つき、最後に全体的に漂う気怠げな雰囲気。テイオーも通うトレセン学園での彼女の知り合い、その一人であるナリタタイシンに間違いなかった。
- 154仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 01:07:18
「名乗るのが遅れてすいません。俺は奥田陽介、玉置とは中学時代の友達でした」
「アタシはナリタタイシン。オクトパスとはちょっと違うけど、ゲームを通じて友達になったのは同じだよ」
「オクトパスっていうのはタイシンが俺につけた渾名です。あまりなかったんですけど、3人だけで連んでる時があって、そのときだけ使ってたんです。ちなみにあいつの渾名は……フリオでした」
「えっ、それって……」
「キミたちのどっちかが付けたってこと?」
「うん、あたしがつけた。正確には、玉置のやつがあたしたち三人だけで連んでると、はぐれ者が三人で不良みたいだなって言い出して自分の渾名はそんな感じのやつがいいって言ってそれから」
「……今思えば、あいつやあたしを苛めてた連中の態度に少しくらいは憧れてたんだと思う」
「ああ、玉置はおとなしいけど、だからって自分を出せないようなやつでもなかったからな……」
どうやらフリオという名は玉置豪という青年が中学生だったころに自ら頼んでタイシンに付けてもらった渾名に起因するものだったようだ。また彼は中学生のころは苛めにあっていたというのもさくらやテイオーにとっては初耳だった。お茶を片手にさらっとしてもらえるような話ではないとさえ思える。
しあわせ湯にやってきた先ほどの男性・奥田陽介にお茶を出し、話を聞くさくら
「ってすいません、 急に苛めがどうのこうのという話から切り出してしまって。実はこういうことなんです。じゃあナリタ」
「うん、あれはあたしたちが中学生だった時分のエピソードなんだけどさ」
「クリークさんはもう知ってるけど、あの頃あたしは背丈とかウマ娘だからとかで、世間一般に言う苛めを受けることが多かった」
「そんな頃に同じく、何かしらのグループからハブられてたフリオやオクトパスと出会ったの。そこからはゲームの話題で盛り上がって、気付けば親友になってさ、以降は学校でもそれ以外でも三人で連む時間がちょこちょこできてったんだよ」
「あの日もそう、休み時間に当時あたしたちの間で少し流行ってたカードゲームのデュエルで遊んでたんだけど───────────────────
タイシンはどこか懐かしむように、中学生のころのエピソードを語り始めたのだった。
- 155仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 01:12:16
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『あっ、陽介。ねえねえこれ見て。また別の大会に二つ出て手に入れたんだ。お前とタイシンに親友の証に一枚ずつあげようと思って、はい』
『……』ビリッ!
『……えっ?』
『ハハハ、なんかあいつカード破かれてる〜、ちょー受けるんですけど!』
『!?!?!!……ッ……!!』
その当日、いえ数日前からになりますか。俺は不良グループに教師にも玉置やナリタにも分からないような、けれど執拗で捻くれた脅し、家族も巻き込んだヤツを受けてまして。遂に耐えきれなくなり、暴力沙汰に巻き込まれるのも覚悟のうえで前日に止めろと言ったんです。
するとやつらはどこで知ったのか、玉置が俺とナリタのためにあるカードを集めてる、ただナリタは今日から明日までは風邪で休みだから、そのカードは明日俺のぶんだけ渡すだろう、だから渡された直後に何も言わずにそのカードを破り捨てろ、そうすれば止めてやると言ってきたんです。
……今にして思えば、他に防ぐ手段はあったのかもしれません。でも当時の俺は連日のストレスから考えが麻痺してしまってて、家族が巻き込まれるのが終わるならとその申し出を受けてしまいました。
けれどその結果、それをされた玉置は当然酷いショックを受けてしまったようで、一部始終を見ていた不良グループのでかい笑い声なんか気にも留めず、すぐに帰り支度をして凄く足早に教室を出ていってしまったんです。その瞬間我に返った俺は自らがやらかしたことの愚かしさに再び我を忘れそうになりました。
そして後を追うように学校を途中欠席したんですが、結局その日あいつが家に帰っているだろうと家を訪ねても、今は俺に会いたくないようだから帰ってくれの一点張りで、結局その日はあいつに謝罪はおろか会うことさえできませんでした。
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- 156仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 01:31:42
「それをあたしが知ったのはその次の日のことだった。フリオがいない理由をオクトパスに聞こうとしたらなんか様子が変だったから問い詰めて、したら泣きながら言い出して」
「それでその日の帰りにあいつの自宅に向かったんだけど、また運悪く外出中で……次の日あいつに話しかけようとしても、二日前のことが余程応えたのかオクトパスはもちろん、あたしのことも避けるばっかで……」
「そうなんです。そしてさらにそれから一週間、二人とも玉置と気まずくなって……謝れないままで。俺なんか学校でもそれ以外でもずるずると一人きりか、じゃなきゃ家族とだけ過ごすようになって、その結果そんなころに起きたあいつの転校にも間に合わなくって…」
「お願いします。玉置を見つけてください。遅すぎるし、図々しいし、何を今更とあいつには思われるかもしれませんけど、それでもあの時のこと、謝りたいんです。あいつは……テレビで騒がれてるような人間じゃないんです、絶対に…‥」
「アイツが、フリオが自発的にそういうことしたんだとしたら、それはきっとアタシたちのせいだ。なのにっ!……なのに、グスッ、アイツをそこまで追い込んでおいて、これ以上黙って見てるだけなんて絶対いや! なんとしても謝りたいし、助けたいし、できることならデッドマンズを止めさせたいの……親友として」
「……分かった。私とテイオーがなんとかします」
「うん、任せて。現実に裏切られた子の気持ちも、約束を破っちゃった子の気持ちも……ボクたち、理解できるつもりだから」
そうまでされてしまっては断る理由なんて欠片も見当たらない。二人の悲しい過去と強い決意に只々胸を打たれたさくらとテイオーは、眼前で頭を下げて自分たちにフリオを救ってくれるよう頼み続ける陽介とタイシンからの依頼を履行しようと決意したのであった。
- 157仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 01:42:28
「俺やライスさん、兄ちゃんやシービーさんがフェニックスにいるのは知ってたろ? 何で二人とも連絡もせずにそんな口約束しちゃったんだよ!」
「ライスたちがいない間にそんなことになってたなんて。これもきっとライスが優秀だから神様が邪魔したんだ。ライスは悪い子だ……」
「いやそういうんじゃないけど、でもだって…‥」
「ボクも二人の気持ちを考えたら、つい……」
「なるほどな、さくらもフリオ絡みの事件に頭を悩ませてるってわけか……」
「アタシたちと抱えた問題事は同じだったってわけだね」
「? 一輝兄やシービーさんもフリオのことを?」
「んまあ正確にはアタシやミスター・トレーナーはアギレラやオルテカも含めた現状フェーズ3以上のデッドマンになれる面々全員の脱デッドマン化について悩んでてって具合なんだけどね」
しかしこれはさくらの両兄やテイオーのチームメイトに黙って行われたことであった。ならばそれを知られてしまった場合一部の者から反対される可能性もあるとは考えていなかったのか。否、考えてはいたのだが、それよりも自らの胸の内に宿った想いを優先したのである。結果、依頼の受諾から数時間、つまり夕方であるが、帰ってきた一輝たちのうち、大二からだけではあるが二人の危機管理のなさを責められる始末と相成ってしまったのだった。
また一方で、フリオのことに関していろいろと模索していたのは一輝やシービーも同じだったようで二人はその理由について話し始めたのだった。
「朝から数十分前までの話になるんだけれど、
実は──────────────────
- 158当スレ&ライスない5スレ主22/02/03(木) 01:54:35
- 159二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 11:44:08
了解です〜
- 160当スレ&ライスない5スレ主22/02/03(木) 12:10:27
- 161仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 12:27:07
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『司令官、どうしたんですか?最近、なんか変ですよ』
『ブルボンさッ、コホン! 司令官補佐さんもどうしちゃったの? 最近模擬レースやトレーニングでもどこか苦しそうだし』
『ハハハ、働きすぎて、体にガタがきちゃってるんじゃなーい、もう辞めたらぁってぇ!』
『ちょっと同志!』
俺とシービーはある用事でスカイベースを訪ねたんだ。ちなみにその時ヒロミさんとブルボンが咳き込んでたのがちらっと見えたけど、大二とライスが気にしてたみたいだから大丈夫かなと思って下手に触れなかった。
『今日は狩崎さんにお願いがあってきました。俺…デッドマンズの三人を…やつらを救いたいんです。この間の戦い、フェーズ3のあいつらを悪魔と分離することが出来なかった…』
『このままこの先もアタシたちがこのかだに対して何もできないなんて嫌だけど、アタシたちだけじゃああんまりいい方法は思い浮かばなくてさ、ミスター・狩崎とデジタルを頼りにきたってわけなんだ』
『そうなのよねえ、狩ちゃん、デジたん。何かいい方法ないのかよ?』
『現状、ナッシング。だが五十嵐一輝、今、君のためのまったく新しいアプローチのバイスタンプを開発中だ。君たちリバイシックトリオがそれを使いこなせればあるいは。だが使い方を誤ると、地獄の炎に焼かれてしまうかもしれない……それでもやるかい?』
- 162仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 12:31:43
『是非! あっでもシービーには新しい力はないんですか?』
『ないよ』
『もともと対応したベルトや小物を作成し就任式当日時点で試験運用も完了していたリバイスシステムと違い、シックシステムは就任式のときにぶっつけ本番で、対応したベルトや小物の有用性を実際に確認でき、それ以降にシステムに対応した小物を随時作製していった。なんでそもそも今の形態、チューンシービーの時点でかつかつなのさ』
『それに今回の形態は炎の力を使う君とミスターシービーを唯一氷の力を持つバイスがサポートするという想定で作ってあるからね。シックの進化は今のところは打ち止めなんだよ、分かってくれた?』
(つまりアタシ個人の力じゃデッドマンズを救うことはできないってこと……いやそれよりも、またミスター・トレーナーに一番負担を強いちゃうのか、アタシは……って駄目駄目! 今一番苦しいのは彼なんだから、アタシが気にしすぎたら彼に迷惑だよ。でも……はぁ)
今度はアタシからなんだけど、どうも話からするにミスター・狩崎もフェーズ3のデッドマンを人間に戻す術については思案中だったみたいでさ。
ミスター・トレーナー限定で彼が使うのも前提なんだけど、分離を実現できるかもしれない新アイテム、まあ新しいバイスタンプなんだけど、それを出してきてくれたわけ。
『はあ、でもシービー、お前はいいのか?』
『ぅん、アタシ? いいよいいよ。だってアタシが新しい力を手に入れようと入れまいと、これからアタシ達がフェーズ3の皆を助けられるようになるかもしれないのは変わらないんだしさ』
『そうか……分かった、お前がそう言うなら』
- 163仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 12:36:59
『話はまとまったみたいだね、なら早速着いてきたまえ』
『今回はさっきも言ったように、使いこなしてから戦闘に臨んでもらう必要がある。ならライダーにはお馴染みトレーニングがうってつけと私は考えた。ただまあちょっと特殊なやつだけどね』
『とにかく、早く経験してもらいたいのさ、分かったかい?』
『はい!』 『うん』 『俺っちもりょーかい!』
けどどうもその力はあらかじめ使いこなしておくのが求められるやつだったみたいでさ。自然とアタシたちがトレーニングを行うって話になったんだ。
そしてこれには俺たち全員特に問題もなかったんで同意したんだ。なんなら俺に関しちゃ、何のリスクもなしに使いこなせるような力じゃないなとも狩崎さんの話を聞いてて感じてたから当然だとも感じたよ
『……ぁあのぉ、シービーさん』
『アタシ?』
「はい……あの、ほんとに、誠に大変申し訳ないんですけど、トレーニングの前にあたしからシービーさんにだけ手短に話があるんですが、い、いいですかねぇ?」
(……アタシだけってことは、ミスター・狩崎はもちろんミスター・トレーナーやバイスにも内緒ってこと。まあでもこの子のことだから悪いようにはしないか)
「うん、いいよ」
「やたぁッ! では早速なんですけど──」
そんでそのまま狩崎さんの研究室に向かうことになったんだ。ただその際にデジタルがシービーを呼び止めてたのが少しだけ気になったけどな、あれは結局なんだったんだシービー?
ああ、あれは少し明日アタシに協力してほしい実験があるらしくて、その時のアタシのスケジュールに空きはあるかって感じの質問だったよ
なるほど、そういうことだったのか。ってすまん脱線したな、話を戻すぞ。
- 164仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 12:50:50
『何ここ!?』
『衛星ウィアを介してVRウマレーター内に展開された仮想空間、その中のトレーニングルームだ』
『へえぇ〜、ウマレーターってミスター・狩崎が作ったやつだったんだ!』
『そうとも、トレセン学園用の防衛システムを組み上げるついでに、ゲンムVRを参考にしてちょちょいっとね』
『バリッドレックスゲノムを超える新たな力は、君をスーツごと強制的に領域(ゾーン)に到達させる』
『君のメンタルの臨界点とスーツのリミッター、この両方の解放を同期させることによりバリッドレックスが本来持ちながら封じている力を負荷を気にせず開放できる。但しそれは感情任せで欲求任せ、なんなら成り行き任せな力だということの証明でもあるため、いつコントロール不可になるかが分からない危険な力だ』
『つまりは意識を領域状態のままで保ち続けることが間違いなく求められる、とてもハードな力だ』
『だが、そうできる限りはバリッドレックス以上の戦闘力に加えて、ライダーキックに限定されないデッドマンと人間の分離の実現も君達に齎されるはずだ』
『しっかりこのトレーニングでマスターしてくれたまえ』
それから程なくしてシービーも合流したこともあってすぐに研究室に入ったんだ。何とそこにあったのは今はトレセン学園およびその系列の学校でお馴染みの学内限定筐体型フルダイブゲームマシンことVRウマレーターだったんだ。聞けば実はウマレーターは狩崎さんがあのゲンムVRを参考にして開発したものらしくて少し驚きだったな……っと!
とにかく、ウマレーターを使って実験するらしいことを悟った俺たちはここからどうすればいいか狩崎さんに聞いたんだ。するとあの人は俺たちに変身してほしいって言ってきてな、どうも変身した俺たちをウマレーターに繋いで眠らせて仮想空間に送り込む算段だったらしい。まあ変身した状態じゃマシンに入れるわけないからな。
そうしてその通りにした俺たちは、気づけば仮想空間にいたんだ。
『ええぇ〜、トレーニングとかめんどくさ』
『具体的に何すりゃいいのさ、ミスター・狩崎?』
- 165仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 12:55:09
- 166仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 13:16:13
『ま、トライあるのみだね』
『トライってぇぅうわッ!?』
『ちょちょちょ狩ちゃん!?』
『ふっ! くっ!……フゥウウウッ!!』
すると俺たち二人と一体の目の前に変身した俺とシービーが急に現れてオーインバスターとオストデルハンマーを具現化させていきなり襲いかかってきたんだ。さすが電脳空間、なんでもありって感じだった。つまり俺たちは俺たちと戦わなきゃいけなくなったってわけだ。
『つぁっ!?』
『大丈夫、一輝!?』
『バーチャルだからアタシ達は問題ないはずだよ、バイス!』
『あっほんとだ!』
そしてそれからはしばらく戦闘ばっかだったんだ
『テイッ!』
『こいつを食らえっ!』
『アタシからもプレゼントだよ!』
『よし、お前ら!』
『うん!』 『よっしゃ!』
『『『でやああああッ!!』』』
『へへ〜んどんなもんだい、ってありりりりりり!? たしゅけて寒すぎる、ねえ風邪ひいちゃうよー!』
- 167仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 13:17:27
『バイス!?』
『うぅわブルブルしちゃってマジ寒そ〜!……って違うや! これはどういうことなのかな、ミスター・狩崎!』
途中でバイスが凍りついたりもした。一瞬だけどな。
『ハァ〜、何度も言わせないでよ。あのさ、さっきも言ったでしょ』
『この新ゲノムはいわば、それぞれが個別の状態でゾーン、つまり肉体が持つポテンシャルを最大限に引き出す現象を発動させ、それをリバイのスーツはもちろん、共に戦うバイスやシックのソレ、以上三つのスーツに互いにフルに同期・伝播させ合う形態だ』
『そしてその結果、君達三名ともブレンド必殺技を発動した状態に匹敵するパワーを引き出すことが出来ることをも意味するわけだ』
『ただそれはつまり負荷も互いに受け持つって意味でもある。要は通常のリミックスと違い肉体への物理的プレッシャーも込みでお互いの出力を合わせられないと、反動できついダメージが来るってことだよ』
『なるほど確かに。オグリの一度目のジャパンカップ戦でのトニビアンカなんかがそのいい例だね』
『アタシもそうだったんだけど、領域で拡張された感覚やイメージに肉体は必ずしも追随できるわけじゃないんだよ、バイス』
『何それぇ……ってうわあ、いつの間にか尻尾がカチコチ! 折れました折れました尻尾が折れましたパニックでパニックでぇンんッ!?……はれ、治ってるぅ〜!?』
あと、今度の力はアタシたち全員を領域に至らせるものだったらしくてさ。だからあんな緊迫感ありありなトレーニングが必須だったみたい。
ほら。領域って入り方もタイミングも分からないけど、精神が極限までその競技に没入できてる時に気づけば入ってることが多いからね。さくらもテイオーもそんな感じでしょ?
あー、なるほどね。それはそうだわ
うん、確かにあの時の有馬もそんな感じだったかも。
- 168仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 13:21:03
「「バイス!」」「ほいっ!」
「よぉし! 一気に行くぜ!」
「おしゃ! 侈靡に痺れさせるよ!」
「おうよ!」
「ふっ!」「はあ!」「だぁっ!」
「シュッ!」「そら!」「せぇいッ!」
「おら!」「どりゃあっ!」「ぶっ飛べ!」
「「「らああああァアッ!!」」」
「よしこれでぇええッ!? ぅ゛う゛ッ、あっつあっづ!?」
「ぃいだっ!? づィッ! あ゛あぢぃッ!!」
「嘘、二人が燃えてるぅ〜!?」
「ちょちょ消えて消えて消えなさ〜い!……あっ消えた! ね~狩ちゃん、これむずくなーい?」
そして俺たちはなんとか力を合わせ、仮想の俺とシービーを倒すことに成功したんだけど。
瞬間、今度はアタシとミスター・トレーナーの体が炎上してね。あとでミスター・狩崎に聞いた話じゃどうも新しい力をコントロールできなきゃ、これかバイスが経験した凍結か、どっちかが原因になったやつの肉体にスーツを巻き込んで発生するみたい。
いやーまさか、ウマッターやウマスタでいう炎上や凍結じゃなく、物理的なそれを味わうことになるなんて、楽しいこと好きなアタシも流石にビビったかな。いやまあ、別にあまり自分の命に頓着するような性格でもないと自負してたつもりだったんだけど、唐突な発火や凝固は流石にね。
だよな、そして俺たちの本日のトレーニングはそこで終了ってことになったんだ。そのあとは、シービーが着替えに少し時間が掛かるみたいだから俺とバイスは先に帰ってそのあとはお前たちが知ってる通りって感じだな
- 169仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 13:23:15
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「なるほど、そういうことだったんだ。じゃあ一輝兄……」
「うん、お前たちの気持ちは分かるよ」
「兄ちゃん!?」「お兄さま、なんで!?」
「あの三人を確実に人間に戻す方法ってないのか?」
「それなら今!」
「駄目だよお兄さま、きっとそれは無理、いや今回は絶対できないんだよ」
「そうだよ、無責任なこと言うなって。今の俺たちにはあの三人を倒すことは出来ても、救うことはまず出来ない」
「そうだね、アタシもライスと大二に賛成。助けるならきっちり助けよう。中途半端に終わらせるのはキミに間違いなく今以上にしこりを残すことになるだろうから」
「シービーお前まで……分かった、今はあの力、ボルケーノバイスタンプを使いこなすことに専念するよ」
一輝とシービーがフリオはもちろん、アギレラやオルテカを救うために頑張っていたことの少し長い証明を聞いた各人の反応はそんな感じであった。大二やライスはあくまで現実を鑑みた行動を大切にしているがゆえだろう。しかし一輝としては以外だったのがシービーの反応だった。とはいえ自分を心配してのソレだということは、一輝の服の袖をシービーが強く掴んできたことからも痛いほど伝わったので、改めてボルケーノバイスタンプを使いこなすことを決意したのであった。
- 170仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 13:25:56
「ちょっと何よ、その顔!?」
「私たちが初めて会ったときのこと、覚えていますか?」
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「君。どうしてギフ様の家族になりたいの?」
「……親友二人に裏切られました。それから人とうまく話せなくて……」
「ちょっと何よ、その顔? 別に悩みを話すのは私が許可したから構わないけど、落ち込めとは言ってないんだけど。もう、せっかく私と会えたのよ。笑いなさいよ♪」
「……ふぁい」
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「じゃあ、私たち同じだね」
「え?何がですか?」
「私も、オルテカに裏切られたじゃん」
「……あいつ……ッ!」
「絶対に許さない。裏切り者がどうなるのか……思い知らせてやるッ……!」
その頃朝と同じ場所で昔話に少し花を咲かせていたフリオだったが、その中で飛び出した裏切り者というワードにオルテカのみならず、陽介に裏切られたことも頭によぎってしまう。結果、この時期特有の肌寒さも気にならないほどに自らの感情が荒ぶるのを感じながら、フリオは持っていたコップを投げ捨て、オルテカの殺害を決意するのだった。
- 171仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 13:36:21
「「「「グラシアス!デッドマンズ!!」」」」
同時刻、オルテカはどこかの施設のあまり広くない倉庫にその身を潜めていた。
ただしこの間とは違い、明らかに倉庫をそれなりに埋めていると言えるほどのローブを羽織った集団と共に、だが。実はこれには、オルテカが以前から密かに仕掛けていたある策が関係しており、それが実を結んだ結果であった。
👿♨🐎️👒🎩🌊🐝 👿♨🐎️👒🎩🌊🐝
「まさかオルテカ様に声をかけていただけるなんて…」
「今の私には助けが必要なんです。散り散りになった入会者の皆様を集めてもらえますか?」
「はい、喜んで!」
「有難い。我々でギフ様を取り返しましょう」
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そう、つまり彼等こそ以前オルテカがカメレオンとの会話の中で述べていた、日本全国に点在しているデッドマンズの入会者やシンパたちである。流石に全員が来ることができたわけではなかったが、とはいえ僅か数日で集めたという点を踏まえれば現時点での人数的には多いことに変わりはなく、オルテカとしては及第点だった。
「皆さん。現実社会に戻ってみて、いかがでしたか?」
「正直、デッドマンズにいたほうが幸せでした」
「社会へ戻っても、弱者にとことん冷たい世界でした」
「なるほど、ですがご安心ください! 私と皆様は今でも深い絆で結ばれた仲、謂わば家族です!」
「新生デッドマンズの恐ろしさを……見せてやりましょう!」
そうしてオルテカは、再び集まった自らやデッドマンズを真に慕う者、或いは敬う者たちの士気を統一し、また煽りながらほくそ笑んでいた。
そしてそれにまるで応えるかのようにギフスタンプが赤く明滅するのだった……。
- 172仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 13:44:51
「いっで〜〜〜〜〜!!」
今日も今日とて一輝たちはボルケーノバイスタンプを使いこなすためのトレーニングに励んでいた。ちなみに今回の相手はやはり昨日と同じ、仮想の自分とその愛バだった。しかして状況はというと……劣勢だった。
度重なる向こうの攻撃、繰り返すこちらの連携や防御の失敗、それに伴う炎傷や凍傷、ダメージが発生する瞬間それに連なって襲いくる痛覚。
まったく仮想だというのに現実顔負け…とは行かずとも現実に迫り得るほどに再現されたダメージばかりである。
加えてその原因は常に自分たちにあるのだから、これが一般人ならいつ心が折れ膝を突きいっそ開き直ってオーインバスター50やナツインバスター50を投げ出して、本来なら上下もないようなこの電子の海でごろごろぶらぶらしだしても可笑しくはなかった。
そしてそんな中でも仮想の自分たちは武器持つその手を、獣の悪魔の力を宿したその脚を、そう動くよう組まれているがゆえに止めてはくれない。AIの無機質さはこんな状況ならば精神的に重石でしかない。只管に絶望感だけが支配しそうな趨勢だった。
- 173仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 13:52:19
──────────────負けるか!
「ッアアア!」
「よっ! ほっ!」
「ハァアアッ!」
しかしそこは日本一のお節介にターフの名演出家、そして彼等共通の悪魔である。
痛みでむしろ戦意が加速した。気分は高鳴る。楽観的にさえなれる。彼等はそうするほど頭がよく回る。手が、脚が、意志を持ったかのように暴れ出す。いやさ、猛り狂う。
刹那の状況判断。オーインバスター50もオストデルハンマー50もナツインバスター50もフクトデルハンマー50も、どれもこれも振るうには距離がない。できれば素手で殴りつけたい、が向こうはその気になれば大木さえ、ともすればウマ娘の脚さえ容易く握り潰せるほどに強靭なグローブ、対してこっちは剥き出しの手。体勢が悪い。
──────左で殴るぜ
──────じゃあアタシは右から抉ろう
──────んじゃ俺っちは大胆に真ん中から行っちゃうもんね!
一輝は左手で持っていた獲物を右手に持ち替え、対してシービーはその真逆、右から左に、バイスは両手にそれぞれ構えた獲物を数瞬手放し、全員が全力を乗せて己が拳を、仮想の自分へ、またあるいは自らの宿主のそっくりさんへ叩きつけた。
「行くぞ!!」
「おう!!」 「りょーかい!!」
「「「ハァアアアアアッ!!!」」」
そうしてそれによって隙が生まれた。
刹那、一輝たちはそれぞれの武器に全力をこめ、上から下へ、円を描くようにどんどん押し出していく。
その都度先が敵の腹へ深々と突き刺さり、仮想空間だというのにシャワーのように血が吹き出る。
ダメージが堪えたのか、マスクの中などないはずなのに仮想の一輝とシービーは一瞬驚きでカッと目を見開いたように見えた。
しかしその次の瞬間、全身のあちこちから瑠璃色の結晶を吐き出し、それがコンクリートの冷たい床に次々に落ちてはほろほろと溶けた。
偽りの彼と彼女の体は塔のように垂直に落ち、バタリとあっけなく倒れ、崩れた。
- 174仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 13:53:15
「っはぁ、はぁっ……ふぅっ!」
「ふふ。すっごく様になってるよ、ミスター・トレーナー♪」
「そうよー、きゃ〜一輝かっこいーん!」
「この調子ならそんなに時間、掛からないかもね。じゃあ、一時間ほどブレークタイムとしよう」
「ヘヘヘヘ…なぁ、いつの間にか俺っち達、三人とも息ぴったりになってんじゃねぇの?」
「まだだ。全ての人を助けるためには、完璧にマスターしないと。それに今のままじゃ、奴らも救えないどころか、シービーにライスにテイオー、大二にさくら、俺の大好きな誰かまで失いかねない」
「へえなるほどねえ……ふふ、相も変わらずキミにそう思ってもらえて、アタシはすっごく嬉しいよ」
(本音を言えば、やっぱりラブの意味でアタシのことだけを強く好いててほしいんだけども、それじゃチームに迷惑だよね……だからちょっと歯痒いけど我間我慢)
「は〜相変わらずお惚気野郎でお節介で考えすぎな奴だね。よく他人にそこまで熱くなれるよな〜」
すると仮想の自分はもう姿を見せることはなく、それはつまり上手く連携しながら領域に入れていたこと、延いてはその状態のままに敵対存在を打破できる可能性が見えてきたことを意味していた。そしてこれを観測していた狩崎は少し安心したのかアドリブではあるが休憩を挟んできた。そうして一輝たちは少し長めの小休止に臨むこととなった。
その間、フェーズ3のデッドマンを人間と切り離せる力の制御に手が届くという事実に胸を高鳴らさないわけがなく浮き足立っていた二人と一体だったが、一輝はすぐに冷静さを取り戻し、むしろ先程まで以上に気を引き締めていた。たださらっと周りを休ませたり褒めたりするのは相変わらずで、それに対し一輝に恋慕の情を強く抱いているシービーが少しだけやきもきさせられてもいたのだった。
- 175仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 13:55:39
「あの、すいません。シービーさん、例の時間ですぅ!」
「おお、待ち侘びたよ! それじゃアタシはデジタルに呼ばれてるからトレーニング引き続き頑張ってね、ミスター・トレーナー、バイス!」
と、そんな彼女の様子は知らないようであるデジタルがシービーに用事があるらしくどこかおどおどした様子で狩崎の研究室を訪ねてきた。そしてそんな反応を待ちていたらしいシービーは、即座に訓練中に発生していたらしき汗を全て雑把に拭うと、荷物を纏めてデジタルを置き去りにするかのように早々と部屋を出ていったのであった。
「は? いやどういう、って行っちまった」
「分かんない、狩ちゃんは知ってんのかね?」
「いや多分知らない…って思い出した!a あいつそういや昨日デジタルになんか誘われてたな。ならまあ、大丈夫だ!」
「強い信頼だねぃ、まあ一輝はシービーに対してだいぶ初期からそうだったけども」
「なんだよ昔のことか。よく知ってるな」
「そりゃそうだ、なんてったって俺っちはお前から生まr……って何だこりゃ!?」
一輝とバイスが先のシービーの振る舞いについて話し合っていると、それを遮るかのように警報が鳴り響く。そしてそれに対し何事かと慌てた一輝やバイスをまるで誘うようにモニターの電源がONになり、映像が映し出される。必然、一輝とバイスがそれを見ると、そこには一輝のよく知るある者の姿が、大勢の見知らぬ人間やウマ娘たちと共に映り込んでいたのだった。
- 176仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 14:01:21
「オルテカ……!」
『衆愚ども、よく見るがいい。これが人智を越えた悪魔の力だ』
そう、忘れもしない。彼が現在救いたいと願い、その視野に入れていた者の一人であるオルテカが、そこにはいた。
ただし、彼がそう分かった丁度その瞬間、それを見ていることなどあまり眼中にないのか、入会者の女性にギフスタンプを直に押印した。
すると悪魔が現れ、女性の体の中へ入ると彼女は火脹れを起こしたかのように泡立ち膨張し石化、そしてそれが中から勝手に破壊され現れ出でたは見るからに怪物。
一輝とバイスが数週間ばかり前に渓谷区や富士山を見上げる麓の草原で決着をつけたギフの親戚筋の悪魔であるディアブロ、奴によく似ていると感じさせる人型の異形であり化け物が姿を現した瞬間だった。
「バイス、行くぞ!」
「おお!」
当然これを放っておけるわけもなく、一輝は少しの逡巡を糧にボルケーノバイスタンプを手にし、バイスと共に狩崎の研究室はもちろん、現在着陸中のスカイベースを飛び出し、現場目掛けバイスを宿した愛用の自転車で駆け出していったのだった。
「あれは…!?」
またその一方でコーヒー片手にブレイクタイムと洒落込んでいたはずの狩崎は、彼にとってはお馴染みのけたたましいサイレンをバックに映し出された映像の中の異形にある記憶を呼び起こしていたのであった。
- 177仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 15:25:00
『バット!』
『Confirmed!』
『Eeny, meeny, miny, moe~♪ Eeny, meeny, miny, moe♪』
『バーサスアップ!』
『Precious! Trust us! Justis! バット!』
『仮面ライダー! ラ・イ・ブ!』
『オウル!』
『Showered!』
『Humpty-dumpty♪ Humpty-dumpty♪』
『プライスアップ!』
『Blesser! Believer! Brother! オウル! 』
『仮面ライダーヒ・ー・ロ! 』
『スパイダー!』
『Decide up!』
『Deep. Drop. Danger.』
『仮面 Rider Demons!』
『タカアシガニ!』
『Best!』
『Beast up!』
『Boot. Boost. Burst.』
『仮面 Rider Babboi!』
- 178仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 15:27:09
あの異形は何だ?
並大抵の悪鬼羅刹にも勝る、あの剥き出しの殺意の具現は何だ?
まだ記録に新しきギフの親戚なディアボロを想起させるあの容姿は何だ?
いや、あれは真に人から生まれたものなのか?
いいや、あれはデッドマンなのか?
──否、そんなことより奴を打ち果たさなくては!
現場へ駆けつけたヒロミ・ブルボン・大二・ライスらフェニックス所属のライダー達はさまざまな想いを錯綜させながら変身。それぞれに合った生物の力を纏いながら、かつて見たこともない怪物へ突撃を開始した。しかし周りにはギフジュニアがうじゃうじゃ蠢いており、なかなかこちらの思うように戦闘を展開できない。
「「グゥッ…!?」」
「……やはり奴か!」
『ダイオウイカ!』
「おやおやどうされましたあ、ろ・う・ふ・さ・いぃ!!」
「「ヴァッ!?」」
一方で事の発端なオルテカはそれを楽しそうに傍観していたが、そんな彼を惹きつけるようにデモンズドライバーから真紅の火花が、そしてそれと対照的にバッボイドライバーからは新緑の火花が……挙句それに釣られて変身者であるヒロミやブルボンが苦痛に喘ぎ始めた。
これに対し二人にとっては何か良くない記憶を思い起こしたオルテカは即座にダイオウイカバイスタンプを自身に押印。深海の王を自らの悪意に溶かした姿であるダイオウイカ・デッドマンとなり、いつもよりも肌を滑らせながら躊躇いなく触手を二本ほど、それぞれヒロミとブルボン目掛けて伸張、深々と突き刺した。
- 179仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 15:48:05
「けぁッ……!」 「くァッ……!」
刹那、ヒロミとブルボン全身にとめどなく、絶え間なく危険性の高い毒素が充填されていく。直前に自らのベルトにきつい負荷を掛けられていたこともあり、流石の彼等も辛抱堪らず揃って崩れ落ち地に臥してしまう。
しかし向こうがこれをご丁寧に見逃してくれるはずもない。何せ張本人なのだから。そして地に臥す二人を見下ろしたオルテカは彼等に止めを刺そうとする。
「心配ない。私がすぐ楽にしてあげますよぉッ!?……何ィ!?」
──だがその瞬間、彼の身体が宙を舞う。右に吹っ飛ぶ。すっ転がる。
「オルテカァ!! この裏切り者め!!」
「……ああ何だ、ホームレスくんか。いやあでも、不良くんのほうが正しいかなあ!」
そうして何が起きたのかが分からず困惑するオルテカの横には、彼を怒り心頭な面持ちで睥睨するフリオが彼への殺意を漲らせて待ち構えていた。
だがこれを黙って見過ごすわけもなく、あくまで余裕綽々そうな振る舞いと、それを見せつけるかのごときフリオへの罵声と共に、オルテカは彼と取っ組み合い始めた。
- 180二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 16:00:14
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- 181仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 16:03:32
- 182仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 16:29:02
『コブラ!』
『What's Coming-up!? What's Coming-up!? What's Coming-up!? What's Coming-up!?』
『リベラルアップ!』
『Ah Going my way! 仮面ライダー! 蛇・蛇・蛇・ジャンヌ~! 』
『タヌキ!』
『So what's now! So what's now! So what's now! So what's now!』
『ドリームアップ!』
『Ah Running our vision! 仮面ライダー! 猗・猗・猗・アマクサ〜!』
「「でぇいッ!!」」
「グゥッ!……リバイスの妹にリバイスの五人目の愛バか!」
そして数瞬が経過。この間にさくらとテイオーは仮面ライダージャンヌ・仮面ライダーアマクサにそれぞれ変身。持ち前の瞬発力、そしてバイスタンプとベルトの連動で自らを覆うように加算されたスペックを活かしてオルテカに全力キック。
見事食らった彼は再び無様に転がり、起き上がった直後に二人遠を忌々しそうに睨(ね)め付け、こちらへ向かってきた。
- 183仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 16:38:14
「何だお前ら、邪魔をするな!」
「違うよフリオ、陽介君とタイシンちゃんがあんたに話があるって!」
「キミの友達なんだよね、彼!」
「玉置、俺たちだ! 奥村陽介とナリタタイシンだ!」
「アンタはきっと覚えてるはずだよ! だってその名前はアタシ「そんな奴等は知らないッ!!」ッ、フリオ、何で……!」
結果、テイオーがオルテカを、さくらがフリオを引き受け、戦闘が再開。しかして二人は殴る蹴るの連鎖連打の合間を縫うように、変わらずフリオを説得するも彼は二人にはもちろん、親友のはずの陽介とタイシンの言葉にも耳を貸さない、いや気付きもしたし、思い出しもしたが、今の自分にそれは余計なノイズ。そう判断して知らぬ存ぜぬな振りを無理矢理決め込んでしまった。
- 184二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 16:39:51
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- 185仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 16:42:02
「どうしたどうしたお友達に余所見かァ!? 余裕だなぁ! だからお前は雑魚なんだよォッ!」
「ガヘァッ!?」
「「玉置!?」」
「雑魚が!」
「「玉置ぃ!!」」
しかしそんな状態で激情任せな攻撃が続けられるはずもない。すぐに迷いや逡巡でもしたようにフリオの攻撃は稚拙になり始めた。
そしてそれをオルテカが見逃すはずもない。さくらと距離が開いたその瞬間、テイオーを強引に吹き飛ばす。続けて吸着・爆破能力および剣と盾の能力を併せ持つ彼愛用の武器たるパラネグロで感情任せに一蹴。容易くフリオを変身解除に追い込んでしまった。
当然陽介とタイシンがこれを黙って見過ごせるわけもない。フリオのもとへ駆け寄ろうとするも、流石に生身の人間やウマ娘を巻き込むわけにはいかぬと判断したさくらとテイオーにより拘束され、虚しく悲鳴を上げるのみとなってしまった。
- 186仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 17:15:11
「離れてくれ!」「ここは危険です!」
「くそっ、これじゃ切りがない!……ってあれはヒロミさん!?」
「ブルボンさんも!?」
「「グゥッ!? ゲァアッ!」」
「待っててください!……って何ですか貴方たち! 離れるんだ!」
「貴方たちも攻撃を受けちゃうよ!?」
「オルテカ様の邪魔はさせないィ!!」
「行かせるものかァア!」
「止めてくれ、ってヒロミさん、ブルボン! 危ないッ!」
「皆ライスたちから離れてッ!!」
「「「「うああああああああッ!!??」」」」
同じタイミングで大二とライスもヒロミとブルボンを助けようと動き出す……だが入会者たちが我が身なぞ惜しくはないのか次々と群がってくる。これでは困るばかりだ。なまじ生身の姿なぶん下手に手を加えて痛めつけることも、はたまた我関せずと放置することもできない。一種の地獄絵図だ。
だがそんな彼等を等しく餌としか見ないギフテリアンは斬撃をぶちかます。当然四人は入会者たちをかばい、攻撃をもろに受けてしまう。結果、吹き飛ばされぼろぼろに。加えて受けたダメージの蓄積で全員立ち上がれず、無様に地に臥せてしまう有り様だ。
「「「「ゔぅ……!」」」」
しかしギフテリアンはそんな彼等を尚も餌として追撃、捕食しようとした。
- 187仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 17:25:16
- 188仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 17:51:12
「────オルテカーッ!」
「お前は人の命を何だと思ってやがる! 俺が絶対救い出してみせる!!」
「はあ? おやおやこれは傑作だ、もしや貴方は何か勘違いしてませんかねえ? この入会者はもはや人ではない」
「正しくは人間を胎として懐きその身を食らい誕生した新たなる種、あるいは新生した人間、新たなる霊長類、新時代の人類、生まれながらにギフテクスである者」
「そう、つまりその名をホモ・サピエンス・ギフテクス、通称をギフテリアン、あるいは魔人という新生物だ!」
「アア……美味シカッタ、人間」
「むぅ……同じ悪魔としてなんかあいつ嫌い!」
「───────────ふざけやがってッ!」
『バリッドレックス!』
『バリバリ!』 『バリバリCome on!』
『バリバリアップ!』
『My name is! 仮面ライダー!』
『リバ・バ・バ・バイ! リバイ! リバイ!
リバ・バ・バ・バイ! リバイ!』
一輝の怒りを余所にオルテカが語るには、彼の隣に佇むこいつはギフテリアンや魔人という俗称のようだ。そして、どうしたって受け入れづらい事実ではあるが、人間の血を引く生き物であるらしい。人の身から生まれたという時点でどうカウントしたところでそうなるだろう。
しかしまるで、いや確実に人命を踏み躙るかのようにして生まれたということ、何より一輝が心のどこかで分かり合えると信じていたオルテカがそれを自主的に行ったということが彼の胸の内には如何ともし難いほどに受け入れづらいものとして聳え立っていた。
またレース中以外は彼を抑えてくれる彼の愛バなシービーが傍にいないということもあってか、いとも容易く憤怒にその身を任せリバイバリッドレックスに変身を遂げてしまうのだった。
- 189二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 17:59:08
このレスは削除されています
- 190仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 18:01:26
「行くぜ!」 「う〜ほほ〜い!」
「ハァアア! らあっ! お゛らぁッ!!……ァあれ?」
怒りに駆られた一輝が目指す先はオルテカだけ。必然バイスはギフテリアンを請け負い、一人と一体は各々の敵と交戦を開始。
まずは一輝だ。駆ける、殴る、蹴る。寄る、どつく、吹き飛ばす。こうした単調染みた動きだけを交戦から僅か数瞬の間に繰り返し、正しく瞬く間にオルテカを追いつめた…‥が、間一髪というべきか、オルテカはなんとか液状化。慌てたようにどこかへ姿を眩ました。
「いひゃ、はひぃン!」
「いだぁi「ハァアアアアアッ!」どわお!?」
「一輝ナイスぅ!」
鋭い、鋭い、只管に鋭い。かましてくる一撃全てが野生の肉食獣のそれである。殺意などはなく、そう見えていただけ。実のところは、ただ食うか食われるかに思考を置いたような構造だ。人を食って生まれたわりには人のような知性はあまり感じられない。決められたプログラムに沿って動いているかの如しだ。
これだけのことを呑気な頭で考えながら、バイスはギフテリアンとの戦闘に臨んでいた。が、結局こいつの何をどう捉えても攻めづらいという事実に揺るぎなく行き着き、どうせやるだけ無駄ではないか。そういう結論にバイスは至りかけていた。
しかしその瞬間、ギフテリアンの頭部に強烈な破砕音が響き、曲線を描くようにかち上げられた。
実は一輝が飛び込みざまに蹴り一発。バイスが気づかぬうちに助勢をしてくれたようだ
- 191当スレ&ライスない5スレ主22/02/03(木) 18:12:25
- 192仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 18:34:59
これに感謝するバイスを余所に、一輝はある物を取り出した。そう、彼が狩崎に無断で持ち出したボルケーノバイスタンプである。
「ハァー……ッ! 一気に行くぜ!」
『コンバイン!』
『バーニングファイヤー! Come on! ボルケーノ!』
他のバイスタンプ同様アクティベートノックを押し込み起動。いつもと変わらぬ陽気な起動音が辺りにこだまする。それをバックにベルトからバリッドレックスバイスタンプを一時的に除去。続け様にボルケーノに搭載されたバリッドコンバインをバリッドレックスバイスタンプの側面にセット。ここまで来れば後はやることは一つだけであり、一輝はそれを実行。つまりこの状態のバリッドレックスバイスタンプをベルトのゴースロットにセット、いつものポーズと共に左右に揺らす。
『バーストアップ!』
『オニアツーイ! バリヤバーイ! ゴンスゴーイ! パネェツヨイ! リバイス! We are! リバイス!』
────瞬間、彼は肥大化し卵のような楕円形となった自らの鎧に包まれ、辺り数メートルは焦土と化す。
その鎧を造るはコールドアストメタルム、温度が下がるにつれて強度が高まる物質である。
そしてその殻を覆う焦土の名はボルケティックフィールド。大噴火を起こした火山からしか発生しないレベルのマグマエネルギーを内包している。さながら大抵の生物は一分、いや一秒と経たず焼け付くレベルの温泉だ。
このフィールド全てがその中央に位置する鎧、そしてその中の一輝を覆うために収束していく。暑さに耐えきれないのかバイスが辺りを飛び回る中、マグマエネルギーが殻の中に流れ込み、一輝が纏うスーツの各所に貼り付いていく。赤く赤く染まっていく。
- 193仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 18:52:54
────────遂にその時は来た。卵が割れる、弾ける、爆ぜる。あちこちにその破片が飛び散り、その全てがバイスの纏うスーツ目掛け飛来する。そうしてバイスはコールドアストメタルムの鎧に覆われていく。
そしてその横で殻の中にあった一輝だった何かを覆うマグマエネルギーが流れ落ちていく。とくとくと滴り落ちる。人だった何かを人に戻していく。形なき熱を人型の殻に押し込める。マグマ風呂から上がった誰かを湯冷めさせていく。
そうしてそこにあったのは、かつて恐竜を襲った氷河期に迫るほどの低温物質を纏う仮面の悪魔、仮面ライダーバイスバリッドレックスゲノムに変身を遂げた風呂屋の長男坊の悪魔、バイス。
────そして恐竜さえ死に追いやれるだろうと言い切れるほどのマグマを纏う仮面の戦士、仮面ライダーリバイボルケーノレックスゲノムに変身を遂げた風呂屋の長男坊、五十嵐一輝だった。
- 194仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 19:00:34
「一輝兄!」 「トレーナー!」
「ええ!? ワァオ、俺っちってば超クール!」
「燃えてきたぜ!」
「ハアッ」「どりゃ!」
「「ハァアア!」」
「どら! おら! うらぁ!」
「ハァアアッ!」
弾けろ、爆ぜろ。もう俺たちを止められるものなど何もいない。いっそそんな気持ちにさえさせてくれそうなほどの極温地帯の化身となった一人と一体は駆け出す。ギフテリアンに対し超低温と超高温の攻撃を仕掛けるつもりだ。
だが何が起きたか分からぬギフテリアンはとりあえずとばかりにクロスさせた斬撃を彼等にプレゼントする。しかし今の彼等には破茶滅茶に切れ味鋭い斬撃さえ柔らかい微風に等しく、凍らせ砕き突進する。
そのまま両サイドから迫り、ケチャップとマヨネーズ、水と油、仲良くするトムとジェリー、喧嘩しないウオッカとスカーレットのようにあり得ない氷と炎のイリュージョンを大胆にぶちかます。
そして今度は順番制だ。熱い?寒い?そんな感覚に惑うギフテリアンを間髪入れず灼熱を両腕に集中させた一輝が流星のように次々と拳をお見舞い。もうこの時点でギフテリアンの心臓部は破裂寸前だ。だがそれは許さんとばかりに今度はバイスが接近。心臓部を中心に凍らせクレバスのように鋭く冷たく巨大な一撃を何発も飛来させる。
これでギフテリアンも終わりだ。否、まだ終わらない、終わらせない。バイスが殴り終わったその刹那、マグマが雪崩れ込むように一輝が到来、大噴火の力を纏わせたオーインバスター50の刀身をギフテリアンの胸部に数発抉り込ませる。数を絞り、代わりに意識が飛ぶほど熱い衝撃を送り出すわけだ。これを当然ながらもろに食らったギフテリアンは成す術なく、意識だけは無事なままに吹き飛ばされた。
- 195仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 19:23:20
「行くぜ!」「おう!」
「ふっ、コォーーーーー!!」
『必殺承認!』
『ボルケーノ! スタンピングスマッシュ!』
『バリッドレックス! フィニフィニッシュ!』
「ハァアア!」「どぅわああ!」
そうなれば残るは大技のみ。いよいよ仕上げの時だ。先程からずっと激情に駆られたままな一輝は、惑うことなく即座にボルケーノバイスタンプをバリッドレックスバイスタンプから外しオーインバスター50に移し替える。同時にバリッドレックスバイスタンプを左右に揺らし、バイスに必殺技の許可を下す。瞬間、バイスが冷製ブレスをバリッドシールドに吹きかけ氷の刀身を作り出す。
こうなれば準備OK。互いの手間が終わったことを横目で確認し合った一輝とバイスはギフテリアン目掛け大ジャンプ。空中で互いの獲物を振りかぶる。あとは落ちていくだけ。何が来るか分からないままぼろぼろの身体で身構えるギフテリアンに落下のスピードを重ねただぶちかますよりもきつい一撃、いや二撃をお見舞いだ。
惑い、喘ぎ、踠き、そんなものは許さない。
────────ただ只管に、食らわせる
────その瞬間、その場に超が幾つ付くか分からないほどに高温の旋風とそれを丁寧に先の先まで封じ込めるように天目掛けて高く太く伸びた氷柱がギフテリアンを中心に発生する。
「「ハアッ!!」」
しかしこんな状況、こんなやつをベースにしたものでなければ良かったろうに。そう言えてしまうほどに旋風も氷柱もあっという間に、否、着地と同時に回転した一輝とバイスにより砕かれる形であっけなく終わりを告げた。
これにて万々歳、一件落着である。
- 196仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 19:49:28
「ア゛ァ……」
「3・2・1!?」
「ア゛ァアアアアアアアッ!?」
「はーはっはっはっはっ!」
「……………えっ?」
……が、そうではなかった。どうやら分離できなかったようである。というよりも、そもそも分かっていたはずだ。ギフテリアンは人間を食らって生まれた。
ならば、つまり。
その時点で人間は………………死んでいたということである。
一輝はそもそも勘違いをしたまま戦っていたということだ。どうしようもなく取り返しのつかない大いなる勘違い、盛大な誤解というやつをしてしまったのである。
「ほーらね、所詮貴方の力ではだあれも助ける事なんて出来やしなぁい♪ ヒィャッハハハハハハハハハハァーーー!!」
だが運命はそれを許してくれず嘲笑うばかりなようだ。
現に今オルテカが、一輝の勘違いを大いに虚仮にしてくれたのだから
- 197仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 20:00:27
「ッ!……オルテカァァァーーッ!!!」
前提条件を間違えていたことか、はたまたそれを馬鹿にしたオルテカが気に食わなかったのかが決定打となったのかは彼自身でも分からない。しかし怒りが頂点に達した一輝は、彼の家族や悪魔や知り合いや依頼人が見守る中、そんなことは一切眼中に無いようで、ボルケーノバイスタンプを再度セットしたオーインバスター50を片手に、顔が見えていたなら悪鬼羅刹も凄ませるだろうと言わんばかりの凄まじい勢いでオルテカめがけ突っ込んでいくのだった
「─────────心が……凍ってきたね!」
「えっ?」
『ボルケーノ! リバイバイスラッシュ!』
しかしだからだろうか。眼前まで迫ったその瞬間にその身を呈して立ち塞がるまで、彼の愛バが近くに迫っていたことにも気づけず、必殺技の発動を知らせるいつもはどこか小気味よく感じるはずの音声を封切りに、一輝は加速がついた刀身を成す術なくシービーに振り下ろしてしまうのだった
- 198二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 21:34:27
あげ
- 199仮面ライダーリバイシック17話22/02/03(木) 22:20:19
『次回、仮面ライダーリバイシック!』
『愚かな裏切り者には粛正あるのみ』
『裏切り者は俺のほうだったんだ』
『お前の運命は俺たちが変える!』
『だ~~~い変身!』
怒りと悲しみがフリオを暴走させる─────
『俺たちは元々一つなんだ』
『アタシは外付けのキミの分身なんだよ』
『お前たちは俺を裏切らない……!』
『一緒に行くぜ!』
『シュバッと痺れさせるよ!』
─────────最強トリオが誕生する!
『毎週どこか、乞うご期待!』
【第18話 トリオの軌跡、兄者と悪魔と愛バの奇跡】
仮面ライダーリバイス 第18話「バディの軌跡、炎と氷の奇跡」予告
- 200当スレ&ライスない5スレ主22/02/03(木) 22:57:46