ワートリの非公式考察本を買ってしまった

  • 1二次元好きの匿名さん22/03/02(水) 22:33:37

    先日ブックオフでふと見つけました
    こういうジャンルの書籍が存在することは知っていたものの読んだことがなかったので、一体どんなもんなんだろうと思い購入。せっかくなのでこの場で内容をレビューしていきます

  • 2二次元好きの匿名さん22/03/02(水) 22:34:28

    まずこの本の情報を整理します
    タイトルは「DIA Collection ワールドトリガー 真実と偽りの界境線(ボーダーライン)」
    絶妙に公式で使われなさそうな界境線というワードチョイスがいいですね

    発行は株式会社ダイアプレスで、発売されたのは2016年12月2日
    ワートリの長期休載前最後の掲載が2016年11月7日(164話)なので、そこまでの内容は反映されていることになります
    ちなみにコミックスは16巻まで、BBFは発売済です

    そしてこの本には、明確な「著者」という存在はいません
    個人の名義が示されているのは「編集兼発行人:結城凛」だけで、この結城氏はダイアプレスで様々な書籍に携わっているようです
    同社の「DIA Collection」シリーズでは、ワートリの他にも様々な漫画作品の考察本が出版されています

  • 3二次元好きの匿名さん22/03/02(水) 22:35:35

    ・目次
    三門市マップ・年表
    第一章 世界の仕組み
    第二章 B級隊員名簿
    第三章 玉狛第二の歩み
    第四章 過去の謎
    第五章 A級隊員名簿
    第六章 近界からの使者
    第七章 トリガー大辞典
    第八章 ボーダーの謎
    付録 用語集

    要約も行き過ぎると著作権的に怪しくなってくるので、考察や特徴のある部分以外はざっくり紹介します

  • 4二次元好きの匿名さん22/03/02(水) 22:37:02

    ・三門市マップ・年表
    まず最初に三門市の地図がそれっぽく書いてあります
    本編53話のものをやや簡略化し、麟児さんが指した門と推定される地点などの情報を追加したものですが、確かBBFには地図は載っていなかった気がするので案外便利かも

    そして年表ですが、先述の通り長期休載突入ごろ(R7開始)までしか反映されていません
    過去の時間軸の内容も載っていますがアリステラなどの情報は含まれないため、まあ今見るものではないですね

  • 5二次元好きの匿名さん22/03/02(水) 22:37:34

    ・第一章 世界の仕組み
    ボーダーという組織の構成・旧ボーダーの成り立ち・トリガーの仕組みなどについて解説されています
    考察本らしく本編で言及されていない部分にも焦点が当てられており、この章では「ボーダーはなぜ国家ではなく民間で運営されているのか?」というページがあります
    現実にも民間軍事会社は存在し、国家として彼らと契約し運用するメリットは軍事費の削減や素早い対応など。ワートリ世界の日本国家には得体の知れない近界民に自力で応戦する予算などの余力がなく、ボーダーと民間軍事会社のような形で契約しているのではないか……とのことでした

    まあ個人の感覚としては唐沢さんやらでうまいことぼかしてる部分に突っ込むのは野暮だなあとも思うのですが、つい最近ニュースで民間軍事会社の話を見たこともあり若干の説得力を感じました

  • 6二次元好きの匿名さん22/03/02(水) 22:38:11

    ・第二章 B級隊員名簿
    この時期までに登場したB級上位〜中位部隊(玉狛第二、二宮隊、影浦隊、生駒隊、王子隊、東隊、鈴鳴第一、香取隊、諏訪隊、荒船隊、那須隊、柿崎隊)のプロフィール・ステータス・情報が載っています
    トリオンなどのステータスはBBFの数値をそのまま載せるわけにはいかないのか、六角形のマークを1〜5個記す形で代用されています
    ただこの形式だと修はトリオン1でヒュースも千佳もトリオン5だったり、BBFと比べると不正確になる部分も多いです

    また、生駒隊や王子隊などのBBFにステータスが載っていない隊員はこの本でもノーデータとなっています
    個人的にはせっかく考察本なんだから描写から推定されるステータスを考察してほしかったところですが、変にクレームつけられたりする可能性を考えると仕方ないのかもしれません

  • 7二次元好きの匿名さん22/03/02(水) 22:38:42

    ・第三章 玉狛第二の歩み
    その名前通り玉狛第二のこれまでが載っている章で、既読者がわざわざ読む部分は特には無いようにも思えます
    ラウンド1〜6の各隊の得点およびランキング変動が(作中描写から分かる範囲で)整理されているものの、これも調べようと思えば検索してすぐ出てくるデータです(手元に紙で置いておきたい人には便利かも?)

    ワートリはR7開始を前にして修が不安を抱えたまま休載に突入したので、その先を知らないこの本では不安の理由もざっくりと考察されています
    曰く「スパイダーでサポートができるようになったとはいえ、実力がまだまだ低い自分自身に対する自信のなさによるものでしょう」。
    結果的に修の不安はヒュースが目立ちすぎるという問題として回収されましたが、修は自分に自信がないというのもまあ大きく外れてはいない気がします(よく冷や汗かいてるし)

  • 8二次元好きの匿名さん22/03/02(水) 22:39:08

    考察本って意外と考えられてるんだな
    与太話ばかりだと思ってた
    意外と愛がありそう

  • 9二次元好きの匿名さん22/03/02(水) 22:39:28

    ・第四章 過去の謎
    この章は、丸々麟児さんに関する考察に費やされています

    ①麟児さんが近界に渡るためには遠征艇が必要になるため、たまたま放置されていたものを見つけたか近界民と通じていた可能性があること
    ②鳩原を唆したことについて「兄にならそういうことができます」と言わしめる理由がある
    →話術や技術に留まらないサイドエフェクトを持つ可能性があること
    ③麟児さんが修にトリガー見せたり計画を話すだけ話して連れていかなかったのは、修がその後ボーダーに入ることまで見越しての行動だったのではということ
    ④麟児さんは千佳と容姿が似ておらず、義理の兄妹の可能性もあること
    →前述のSEが暗示・洗脳系であれば雨取麟児になりすました近界民の可能性があること

    ページは短いですがこれらの考察が綴られています
    正直なところ下に行くほど信憑性の薄い珍説になっているように思えますし、SE持ち説や義兄妹説なんかは自分もネットで見たことがあるくらいポピュラーな考察ですが、近界民なりすまし説まで行くと一周回って面白さがあります
    他の漫画の話になってしまいますがシャンクスやヒグマの考察に近しいものを感じます

  • 10二次元好きの匿名さん22/03/02(水) 22:40:37

    ・第五章 A級隊員名簿
    B級隊員名簿のような感じで太刀川隊〜三輪隊と玉狛第一(と迅)が紹介されています

    B級名簿と離れている構成のせいでこの本が若干読みづらくなっている気もしますが、修や玉狛第二をメインに据えた結果なのかもしれません
    また、この時点での出番がほぼ無い片桐隊がいないのは仕方ないんですが、B級でもA級でもないからか天羽に個別の解説ページが無いのは少し寂しい…熊ちゃんはあったのに…

  • 11二次元好きの匿名さん22/03/02(水) 22:41:04

    ・第六章 近界からの使者
    近界とはどのような場所なのか、アフトクラトルの侵攻にはどのような目的があったのか、ガロプラ遠征部隊の目的と過去、およびガロプラ勢のプロフィール情報が載っています

    この章はページも短く、書いてある内容もほぼほぼ原作の要約です
    ラタの秘密が明かされたりする前に出た本なので仕方ない部分はあります

  • 12二次元好きの匿名さん22/03/02(水) 22:41:48

    ・第七章 トリガー大辞典
    弧月やスコーピオンといったボーダーのトリガー、ケリードーン等近界民が使用したトリガー、風刃などの黒トリガーが解説されています

    この章も特に語ることはありません
    一応劇中での出番もあったダミービーコンが載っていなかったり、よく見ると蝶の盾の振り仮名がランビリンスになっていたりと割とざっくり書かれています
    どうせなら魔光みたいな名前だけあって詳細不明なトリガーの考察とか…見たかったな…

  • 13二次元好きの匿名さん22/03/02(水) 22:43:01

    ・第八章 ボーダーの謎
    最終章、考察パートです
    ボーダーに関係する4つの謎が示され、筆者なりの考察・可能性が提示されます
    以下はこの書籍の中での考察です 長いので何レスかに分けます


    ①なぜ三門市にばかり門が開くのか?
    →ハウンドのようにトリオンに反応して集まってきている可能性、三門市に多いトリオンを持つ人が多いのではないか

    ②ボーダー本部に門を誘導する機能はあるのか?
    東三門の警戒区域はそれなりに広く、誘導装置があるとしても精度が低い?
    →上述のようにトリオンに反応して門が開いているならば、トリオンでできているボーダー本部そのものが門を誘き寄せる効果を持っているのではないか

    ③半壊したボーダーはどうやって大規模侵攻を食い止めたのか?
    初期ボーダーは「5年と少し前の戦い」で多くの人員を失った(写真のメンバーで言えば9人しか残っていない)が、その半年後に起きた大規模侵攻を撃退している
    →風刃や天羽のやつなどの黒トリガーが活用された?

  • 14二次元好きの匿名さん22/03/02(水) 22:43:08

    非公式考察本なのにあんまり考察してないな…

  • 15二次元好きの匿名さん22/03/02(水) 22:43:42

    ④第一次大規模侵攻の裏にボーダーの裏切り者!?
    ボーダーが力を失ってわずか半年後にはじめての大規模侵攻はタイミングが良すぎる?
    同盟国に攻め込んだ国が玄界にもやってきたなら筋は通るが、惑星国家は軌道上を移動している
    →アフトへの遠征が侵攻から3ヶ月で行われようとしていることを考慮すると、半年経つとその敵国は離れている可能性がある
    →ボーダーが弱っていることを知っているのは敵国以外では同盟国とボーダー内部の人間のみ
    →内部から情報が流された可能性がある

    ボーダーが大規模侵攻から得られた結果的な利益として、公の場に姿を現し世間の支持を得ることで隊員を増やし規模を拡大できたというものがある
    最もこの恩恵を受けられるのは城戸さん
    旧ボーダー半壊をきっかけに冷徹な人間に変わった城戸さんが、ボーダー拡大のために近界に情報を流し三門を攻めさせたのではないか

  • 16二次元好きの匿名さん22/03/02(水) 22:44:24

    表紙で1番デカい文字が使われていた「アフトクラトルの内通者が潜んでいる⁉︎」というのはここで、④の考察の終わりに「アフトクラトルによる第二次大規模侵攻も遠征を公表するために仕組まれたものかもしれません」と2行でざっくり言及されています

    自分は積極的にネットのワートリ考察に当たっているわけではないので、どれも結構新鮮に感じました
    仮定に仮定を重ねている部分もあり信憑性が高いとまでは言えませんが、ひとつの説として面白さはあります
    この本が書かれた頃はアリステラ関連の情報は明かされていませんでしたし、アフトへの遠征も実際は侵攻から4ヶ月後のようですが、それを踏まえてもこれらの説に大きな矛盾自体はないようにも思います

    さらに自分で仮定を重ねてしまうとボーダーには未来見えてる人がいるので、ここでボーダーを拡大できなかった先の未来でもっと人が死んでいたとしたら、第一次侵攻を仕込むという決断も理解はできる気がします 本編通りアフトが来るだけでもヤバいだろうし
    ゆりさんの「問題は城戸さんよりいいやり方を思いつけなかった私たちにあるのよね…」という後悔も重みを増してくる

    ただまあ仮にそうだとしても、第一次侵攻の死者数を考えると簡単に肯定はできないし、周りの人からの印象や接し方も変わってそうだし(一部しか知らなさそうだけど)、何を思って三輪を懐刀みたいな使い方してたんだお前とはなるんですが…ちょっと考察というか妄想の域に入ってきたのでこれぐらいにしておきます

  • 17二次元好きの匿名さん22/03/02(水) 22:45:08

    ・付録 用語集
    文字通りの用語集で、トリガー紹介の章で触れられなかったトリオン兵やサイドエフェクトなどの専門用語が解説されています
    脚ブレードとかわざわざ解説する必要あるのだろうかとは思うものの、バド(スマボで名前が判明したトリオン兵)とかエルガテス(アニオリの乱星国家)とか自分の忘れていた用語もあって読む価値はありました

  • 18二次元好きの匿名さん22/03/02(水) 22:46:07

    そんなわけで、以上がこの本の内容でした
    考察本と言ってもすべてが考察というわけではなく、原作の内容のまとめ・要約といった部分も多く感じましたが、読者がこの本だけを見て原作の内容を思い出し考察についていくには必要なことなのかもしれません

    途中でちまちま文句のようなことも言ってしまいましたが、麟児さんなりすまし説や城戸さん第一次侵攻仕組んだ説など色々見れて非常に面白い本でした
    書店で880円払ってこの本を買うかと言うと怪しいところはありますが、ブックオフで200円の価値は間違いなくあったと言えるでしょう

    ここまで長文乱文を読んでくださりありがとうございました!
    色々考察したりしながら4日のワートリ本編を楽しみにしましょう

  • 19二次元好きの匿名さん22/03/02(水) 22:47:22

    さすがに本の中の写真は撮れないので裏表紙

  • 20二次元好きの匿名さん22/03/02(水) 22:48:10

    おつ
    こうやって見るとちゃんと読み込んだ上でそこらに転がってない考察をキャッチーに使う感じに商売を感じて、ワ民の考察とは違う面白さもあるね

  • 21二次元好きの匿名さん22/03/02(水) 22:51:19

    ワートリでもこういう本あるのね
    自分で買うことはないかなと思うけどなかなか面白い
    教えてくれて有難うスレ主

  • 22二次元好きの匿名さん22/03/02(水) 23:37:39

    雨取麟児、近界民だった!?みたいなのは往年のモンジョン味があってすきだけどそういうジャンクなのにお金払うかっていうと難しいな
    でもこの手の本よく見るし意外と売れてんのかな

  • 23二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 00:26:29

    これ自分もブックオフで見かけたことある笑
    買う人いるんやなぁ笑内容知れて良かったわ!!
    麟児と千佳が血繋がってないのは、ありえなく無いと思う。千佳の過去の話で友達が攫われたくだりで、兄さんだけ呼ばれてないんよね…
    そっから親が再婚なんてのもありえるし

  • 24二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 08:16:55

    >>13

    ゲート誘導装置があるよって公式設定を抑えてないのはマイナス点だな

  • 25二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 14:30:00

    >>24

    これに関しては自分がざっくりと要約しすぎた面もあるので少し補足します


    この本の筆者はボーダー本部にゲート誘導装置があると作中で述べられていることは把握しており、3話の三好くんの「近界民が出てくる場所を基地の周りだけに限定してんだ」という台詞を引用しています

    その上で、誘導装置の性能を「三門市全体に出現していた門を東三門に集中させる程度の非常に頼りないもの」と評価しており、「果たして本当に存在しているのでしょうか」と、その存在自体を疑問視しています

    高いトリオン反応の近くにゲートが開くという筆者の仮説を元に、「門の出現位置をボーダー本部の周辺に誘導する理屈は、装置などなくとも、ボーダー本部の構造だけで実現することができる」というのがこの項での筆者の主張です


    ただ、これはこの本を読んだ自分の意見ですが、ゲートがボーダー本部のトリオンに引き寄せられるだけなら警戒区域は円状に近い形になっているのではないかと思いますし、ボーダーが嘘をつく必要のある部分とも思えないので、この説の信憑性は怪しいと考えています

  • 26二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 16:28:17

    BBFがある横でこの本が並んでた時は詐欺だよなと思いましたね

  • 27二次元好きの匿名さん22/03/03(木) 21:04:36

    ワートリの場合は考察本より、ファンの方が深い考察してる気がするわ

  • 28二次元好きの匿名さん22/03/04(金) 00:54:50

    >>27

    ワートリは他の漫画よりネットにいる考察勢多いからな。休載で間が空いたから、時間が取れて尚更。

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