【閲覧注意】坊ちゃま……

[1 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:00:09]

坊ちゃまを神聖視する五条家の使用人になって坊ちゃまと街中でばったり出会いたい
使用人俺は六眼と無下限呪術を併せ持ち何者をも寄せ付けない孤高の存在である坊ちゃまに神性を見出し忠誠と信仰を捧げているものの、一介の使用人でしかない使用人俺には坊ちゃまに謁見し直に御言葉を賜わることは許されておらず、歯がゆく思っていたい さらに坊ちゃまが何を思ったか五条家を出て東京の呪術高専に進学なさったことで密かにお姿を拝見することも叶わなくなり、毎夜枕を濡らしたい
坊ちゃまの居なくなった五条家で無気力に日々を過ごしていたある日、上司の使い走りで数日間東京に滞在することになりたい 東京……もしかしたらどこかで坊ちゃまのお姿を拝見出来るかもしれないと僅かばかりの希望に胸を膨らませながら当日を迎えたい
しかし現実は残酷で、いざ東京にやってきたものの坊ちゃまと出会うことは一度もないまま時が過ぎてゆきたい 言い付けられた用事が終わってからも五条家に帰る気になれず、大都会の中ひとりぽつんと迷子のこどものような心境になりたい
いっそ高専まで出向いてしまおうか、いいや大した用事もないのに押し掛けてはご迷惑だろう……葛藤する使用人俺を天は見捨てなかった

[2 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:00:20]

────あれは……坊ちゃま！？
ふと顔を上げた使用人俺の視界に飛び込んで来たのは雑踏の中一人佇む坊ちゃまで、どきりと心臓が跳ね上がりたい
久しぶりに拝見した坊ちゃまは高専の制服ではなくラフな私服に身を包んでおられるようだったが、遠目から見ても相変わらず麗しく、全身を雷で撃たれたかのような甘美な衝動に打ち震えたい
しかし坊ちゃまの美しさに魅了されているのは使用人俺だけではないようで、時折不躾な通行人共が坊ちゃまにちらちらと視線を送っていることに憤慨するが、当の坊ちゃまは全く意に介さず手元の携帯を眺めていることに気付き、坊ちゃまの何者をも寄せ付けぬ孤高さは変わっていないのだ、それでこそ坊ちゃまだと安堵したい
──もっと近くでお姿を拝見したい
気づけば使用人俺の足はふらふらと坊ちゃまの元に足を進めており、まるで砂糖に群がる蟻のようだと自嘲したい
近付いたところで不審がられるだけだ、坊ちゃまは一介の使用人に過ぎぬ使用人俺のことなど認知しておられないのだから……と後ろ向きな考えに囚われかけたところで、突如天啓を得たい
────他人の振りをして話し掛ければ良いのでは？
坊ちゃまは使用人俺が五条家に仕える使用人であることを知らない、そのことを逆手に取り道を聞くなり何なりして話し掛ければ良いのだと思い至りたい
たとえ僅かな間でも言葉を交わせるだけでも重畳、もしかしたらこれを切っ掛けに、坊ちゃまと個人的な親交を深めることが出来るかもしれない！それは普段の使用人俺ならば決して抱かぬ不敬な考えであったが、長年の夢であった坊ちゃまと直接お言葉を交わせるチャンスの前に使用人俺は正気を失いかけており、また作戦の成功を確信していたい そしてどこか夢見心地なまま、使用人俺が坊ちゃまに震える手を伸ばさんとしたその時
────悟
…………は？

[3 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:00:29]

突如として現れたのは長い黒髪の如何にも胡散臭そうな男で、使用人俺は坊ちゃまとの間を引き裂かれたことに恨みがましい視線を送りたい しかしどうやらこちらに気付いていないらしい男は坊ちゃまにニコニコと胡散臭い笑みを振りまいており、殺意を覚えたい もしや此奴、坊ちゃまの同期とかいうどこの馬の骨とも知れぬ非術師家系出身の男ではと思い至り、更に刺すような視線を送りたい
────バカ、遅えぞ傑　
しかしどこの馬の骨とも知れぬ男の馴れ馴れしい呼び掛けに坊ちゃまが携帯から顔を上げ、青くうつくしい瞳を数度瞬かせた後、さくら色の唇を尖らせどこの馬の骨とも知れぬ非術師家系出身の男に悪態をつく──不機嫌を装っているもののどことなく嬉しげな表情を隠しきれていない──様子に、使用人俺は心臓が止まるかのような衝撃を受けたい
────ちゃんと時間通りに来ただろ 悟が来るのが早いんだよ
────なんだよニヤニヤして 文句あんのか？
────いや、そんなに楽しみだったのかなって
────別に〜！？
どこの馬の骨とも知れぬ非術師家系出身の男と軽妙な掛け合いをし、くるくると表情を変える坊ちゃまに、これまで抱いていた理想がガラガラと崩れ落ちていくと同時に、段々と周囲の音が遠くなっていくのを感じたい
────良いから早く行こーぜ 腹減った
────私蕎麦食べたいな
────こないだも蕎麦食ったろ
そうして並んで去っていく二人の後ろ姿を行き場を失った腕をちゅうぶらりんにしながら呆然と眺めたい
その後の記憶は曖昧で、いつの間にか自室の床に座り込んでいた使用人俺は東京で見た光景……どこの馬の骨とも知れぬ非術師家系出身の男と親しげに話す坊ちゃま、そして使用人俺に背を向け去っていく様が脳裏に焼き付いて離れず頭を掻き毟りたい
坊ちゃまな何者をも寄せ付けぬ孤高の存在ではなかったのか？何故どこの馬の骨とも知れぬ非術師家系出身の男に屈託のない笑みを向け、あまつさえ隣に並ぶことを許しているのか？何故あの男なのだ？と煩悶したい
そして自分が正体を隠し坊ちゃまとお近づきになろうとしていたことを棚に上げ、坊ちゃまを誑かしたどこの馬の骨とも知れぬ非術師家系出身の男への憎悪と使用人俺を見てもくれなかった坊ちゃまへの歪んだ感情を募らせたい
最終的に妄想上の坊ちゃまを手酷く犯し抜きまくった後首を吊って死にたい

[4 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:00:38]

でも一介の使用人の死なんて坊ちゃまの耳には入ってこないし、そもそも認知すらしていない使用人俺と雑踏の中すれ違ったことも勿論気づかないまま初めて出来た親友とのお出かけを謳歌してほしい 周りが女性客だらけで肩身狭そうにしているどこの馬の骨とも知れぬ非術師家系出身の男と全く気にせずパンケーキ頬張ってる坊ちゃまin何かお洒落なカフェとかが見たい 冬場に電車乗り継いで海見に行くけど思ってたより寒くてもう帰ろっかってなるのとかもエモくていいと思う でも二人が楽しいならどこに遊びに行っててくれても構わない
後こっから先はただの自分語りなんで飛ばしてもらって構わないんだけどいつの間にか使用人首吊り概念が広まってて若干ビビっている 大好きな安価SS作者さんのスレに使用人出てきた時は目玉飛び出るかと思った 時々領域展開してんの草なんだけど使用人俺はどう頑張っても二級で頭打ちで歯噛みしてるのが似合うと思うな坊ちゃまにもどこの馬の骨とも知れぬ非術師家系出身の男にも絶対敵わないしそれどころか視界にも入れてもらえないねオマエは一生坊ちゃまの唯一にはなれないよ こちらのことなど歯牙にもかけないきれいないきものに勝手に狂って勝手に破滅していく人間は愚かで可愛いねごめん嘘坊ちゃまの方が可愛いよ過去編読み返す度に顔が可愛くてびっくりしちゃう勿論大人になってからも可愛いよとにかく坊ちゃまの可愛いお顔が全幅の信頼と無垢な親愛と共にどこの馬の骨とも知れぬ非術師家系出身の男に向けられる様を見ていると……坊ちゃま……坊ちゃま……！！
坊ちゃまは最強だね、幸せにおなり

[5 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:02:16]

うわぁ出たな

[6 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:02:22]

久しぶりの
出　た　わ　ね

[7 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:03:07]

もはや懐かしさを覚える

[8 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:03:29]

最近怪文書少なくなったなぁとか思ってたら続々出てきて笑った

[9 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:04:05]

幸せにおなりまでは読んだ

[10 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:04:27]

また首吊りそうなのが出たな

[11 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:04:42]

前回

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誤解されたくないので言っておくとスレ主はどこの馬の骨とも知れぬ非術師家系出身の男のことは大好き いつかどこの馬の骨とも知れぬ非術師家系出身の男と同じ中学のクラスメイト俺or私の文章を書きたい

[12 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:05:04]

でたわね

[14 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:05:28]

元気そうで安心したよ…

[15 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:05:43]

スレ主のお陰でショタ五条にあらぬ想いを抱きそうになった

[16 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:05:58]

初手から無領空処くらった
腕が衰えるどころか成長しておるな

[17 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:07:51]

めちゃくちゃ久しぶりな気がします
待ってました！！！

[18 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:08:12]

間違えて2回書き込んでしまった…
ずっと放置してたけど大阪杯の結果がショックで書き上げた(何で？)

[19 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:10:06]

出たわねｗ
どこの馬の骨とも知れぬ非術師家系出身の男と同じ中学のクラスメイト俺or私　待ってるよ

[20 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:14:03]

久しぶりじゃん

[21 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:14:08]

お久しぶりです！いつも読んでます…確かに使用人概念は広まってきてますね
呪術規定5条ですからね

[22 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:15:34]

また首吊ってる…

[23 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:16:43]

お久し振り！！

[24 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:17:00]

あの領域展開ヤバいよな

[25 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:17:27]

ホンマに申し訳なかったけど流石に途中でギブや。

[26 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:18:00]

久々に摂取できて嬉しい

[27 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:19:01]

五条には五条に劣情を抱いたら即首を吊る使用人たちがいるし
夏油には夏油の体内で常にマウントを取り合ってる呪霊たちがいるし
最強コンビはいっぱい愛されててほのぼのするね

[28 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:19:38]

言いたくはないけど待ってた

[29 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:21:00]

どう足掻いても二級程度でも愛の力で特級レベルでもどっちもいけるな

[30 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:21:08]

>>27

[31 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:22:44]

頑なに夏油の名前呼ばないのほんと草

[32 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:22:56]

久しぶりにあなたの文章が見れて嬉しいよ

[33 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:24:03]

相変わらず馬の骨呼ばわりで草

[34 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:25:33]

昔は坊ちゃまに（拒絶の）声をかけられることもあったのにだんだん存在自体の認知すらされなくなってきてるのジワるな

[35 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:26:40]

>>27

ほのぼのの定義が乱れる

[36 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:31:03]

（そういえば前支部でどこの馬の骨とも知れぬ非術師家系出身の男のモブクラスメイト小説として最適解っぽいの見つけたんだけど場所が場所だから紹介できねえ……）

[37 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:37:55]

>>36

気になる…自力で探すのでタグだけでも教えていただけないでしょうか……

[38 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:45:56]

>>37

「呪術廻戦小説1000users入り」＋「発想が天才」タグで出ると思います。是非是非！

[39 二次元好きの匿名さん 22/04/03(日) 23:55:42]

>>38

ありがとうございます…！

[40 二次元好きの匿名さん 22/04/04(月) 00:03:03]

しばらく見かけなかったからついに吊られたかと思った

[41 二次元好きの匿名さん 22/04/04(月) 00:10:14]

首吊りオムニバス…

[42 二次元好きの匿名さん 22/04/04(月) 00:25:45]

久々の五条怪文書うれしい
明日も頑張れる