【閲覧注意】坊ちゃま……

[1 二次元好きの匿名さん 21/11/29(月) 18:49:35]

坊ちゃまを神聖視する五条家の使用人になって酔った坊ちゃまの介抱をしたい
使用人俺は六眼と無下限呪術を併せ持ち何者をも寄せ付けない孤高の存在である坊ちゃまに神性を見出しており、時々遠くからお姿を拝見する度に痺れるような多幸感に酔いしれていたのだが、坊ちゃまが東京の呪術高専に進学なされたことでそれも叶わなくなり、毎晩悲しみに枕を濡らしていたい
そんなある日、五条家にて御三家が一同に会しての食事会が開かれることになり、その食事会に参加する為に坊ちゃまが五条家へ帰って来られると聞き、驚きと同時に再び坊ちゃまのお姿を拝見することが出来るのだと喜びに打ち震えたい
しかし使用人俺に割り当てられた仕事はまず表に出ることはない地味な裏方仕事で、これでは坊ちゃまのお姿を拝見することは出来ないかもしれないと落胆するも、例え相まみえることが出来ずとも、坊ちゃまと同じ屋敷内に居れるだけで光栄なことではないかと思い直し、一日千秋の思いで当日を迎えたい

[2 二次元好きの匿名さん 21/11/29(月) 18:49:52]

そして当日、日没を迎えてからも食事会が行われている大広間からは賑やかな声が聞こえてきており、大方禪院の当主が酒でも呑んで騒いでいるのだろう、坊ちゃまが変な絡み方をされていないだろうかと案じつつ己の仕事に従事していたい
それからしばらく経ち、仕事が一段落ついて落ち着いてきた頃、他の使用人が使用人俺達の元へやって来て誰か手の空いている者は居ないかと気もそぞろに尋ねてくるのに首を傾げたい
坊ちゃまの具合がよろしくない、使用人の言葉に激しい動揺を受け、どういうことだ今にも掴みかからんばかりに詰め寄りたい
何でも甘酒をお飲みになって気分を悪くなされた、今は離れで休んでおられるので誰か手の空いている者に介抱を頼みたいと言うので勢い勇んで挙手したい
他にも坊ちゃまの介抱をしたがる不届き者が数名居たが、何とか言いくるめる使用人俺が坊ちゃまを介抱する役目を勝ち取りたい
恨めしそうにこちらを睨む他の使用人共に優越感を覚えながら離れに向かい、心臓を高鳴らせながら障子を開けたい

[3 二次元好きの匿名さん 21/11/29(月) 18:50:09]

布団に横たわった坊ちゃまはぼんやりと天井を眺めていて、また陶器の如く白い肌はほんのりと朱に染まっており、酩酊していることが一目で見て取れどきりとしたい
動揺を抑えつつ坊ちゃまに声をお掛けしまずはお水を飲んでもらおうと近寄ると、こちらを認識した坊ちゃまは数度瞬きした後…使用人俺の手をぎゅっと掴んだではないか！
…何が起こっている？あの坊ちゃまが？使用人俺の手に？触れて？いる？あまりのことに思考回路がショートし全身ガチガチに固まりたい
すると坊ちゃまは使用人俺の手を頬に擦り寄せ…心地良さそうに破顔したではないか！
まるで愛らしい猫のような仕草に、これまで坊ちゃまに対し抱いていた何者をも寄せ付けない孤高のイメージはガラガラと崩れさったものの、不思議と失望はなくむしろ胸から何か熱いものが込み上げてくることに動揺したい
手のひらから伝わってくる坊ちゃまのあつい温度、上気した肌の感触…坊ちゃまが陶器の人形などではなく生身の人間であるという確かな実感に使用人俺の身体まで熱くなりたい
…このような無礼を受け入れてくださっている、むしろ坊ちゃまの方から手を伸ばしてきたのだ、もう少しくらいは許されるだろう？あまりのことに正気を失いかけていた使用人俺はそっと坊ちゃまの顔に己の顔を近づけその青くうつくしい瞳を覗き込みたい
すると坊ちゃまのしとどに濡れたさくら色の唇が緩やかなカーブを描き、ほのかに甘酒の香りがする吐息と共に発せられた小さな声、だが確かに使用人俺へと向けられた言葉を全神経を集中させ聞き届けたい
────傑……

[4 二次元好きの匿名さん 21/11/29(月) 18:50:23]

その後長い睫毛を伏せてすうすうと寝息を立てだした坊ちゃまを呆然と眺めた後、我に帰り一目散に離れから逃げ出したい
気が付いたら自室に座り込んでいた使用人俺の脳裏からは先程の坊ちゃまのあられもないお姿、そして誰かの名を呼ぶ声が焼き付いて離れず頭を掻き毟りたい
…確かアレは坊ちゃまの同級生であるどこの馬の骨とも知れぬ非術師家系出身の男の名であった、そのことに気付いた瞬間全身の血が沸騰するかのような激情に駆られたい
坊ちゃまは使用人俺のことなど端から見てはいなかったのだ、使用人俺を通して見るどこの馬の骨とも知れぬ非術師家系出身の男の手を掴み、軽々しく身体に触れることを許し、媚びた声色で名を呼んでいたのだ！ああ、何ということか！！
坊ちゃまは変わってしまわれた、使用人俺の信仰する何者をも寄せ付けない孤高の存在たる坊ちゃまは死んだ、いいやきっとあのどこの馬の骨とも知れぬ非術師家系出身の男に殺されたのだ…この世のなにより貴き坊ちゃまを堕落させたどこの馬の骨とも知れぬ非術師家系出身の男への怒りに打ち震えたい
…ああ、だけど、あの時坊ちゃまが呼んだのがどこの馬の骨とも知れぬ非術師家系出身の男ではなく、使用人俺の名であったのならば あの方が他の誰でもない使用人俺を見てくださるのならば
…それはどれほど幸せなことだろうか
そうだ、己の坊ちゃまへの信仰心など所詮は紛い物なのだ、本当の使用人俺は不相応な願いを抱き顔も知らないどこの馬の骨とも知れぬ非術師家系出身の男に嫉妬する醜く浅ましい男なのだと絶望したい
最終的に妄想上の坊ちゃまを手酷く犯して抜きまくった後首を吊って死にたい

[5 二次元好きの匿名さん 21/11/29(月) 18:50:37]

でも坊ちゃまには一介の使用人の死なんてわざわざ知らされないし酔った時の記憶も全部飛んでるから使用人俺のことも忘却の彼方であってほしい それと甘酒くらい大丈夫だろと思ってたら全然大丈夫じゃなかったので今後酒類には一切手を出さなくなってほしい
あと使用人俺は知る由もないが、何故酔った坊ちゃまが使用人俺をどこの馬の骨とも知れぬ非術師家系出身の男と勘違いし名前を呼んだかというと、高専で同期に誘われ意気揚々と初めての酒を飲んだら一瞬でグデングデンになり下戸が判明した坊ちゃまを責任を感じたどこの馬の骨とも知れぬ非術師家系出身の男が付きっきりで甲斐甲斐しく介抱したことがあるから この時も坊ちゃまの記憶はほぼ飛んでいるが自分に触れる手のひらが心地良かったこと、心配そうにこちらを覗き込む表情にほっとしたことだけは何となく覚えている 使用人俺とどこの馬の骨とも知れぬ非術師家系出身の男が似ているとかでは全然ない
坊ちゃまはうつくしいね 幸せにおなり

[6 二次元好きの匿名さん 21/11/29(月) 18:50:39]

わかるよ

[7 二次元好きの匿名さん 21/11/29(月) 18:50:44]

来やがったな！！

[8 二次元好きの匿名さん 21/11/29(月) 18:51:08]

それな

[9 二次元好きの匿名さん 21/11/29(月) 18:53:12]

前作

【閲覧注意】坊ちゃま……｜あにまん掲示板

前前作

【閲覧注意】坊ちゃま……｜あにまん掲示板

前前前作

【閲覧注意】坊ちゃま……｜あにまん掲示板

前前前前作

【閲覧注意】坊ちゃま……｜あにまん掲示板

毎回言ってるがスレ主はどこの馬の骨とも知れぬ非術師家系出身の男のことはめちゃくちゃ大好き サンリオコラボ可愛くて泣いた

[10 二次元好きの匿名さん 21/11/29(月) 18:56:44]

このスレ主のおかげでちょっと新しい扉が開きそう
どうしてくれるんだありがとう

[11 二次元好きの匿名さん 21/11/29(月) 18:56:50]

ろくに校正してないので誤字脱字あったらすみません
こんな冗長な文誰も読まないと思いますが

[12 二次元好きの匿名さん 21/11/29(月) 18:57:22]

読んでないけどスレタイで怪文書と確信した

[13 二次元好きの匿名さん 21/11/29(月) 18:58:00]

文字数が膨らむのと読みにくさの原因の一つ＞どこの馬の骨とも知れぬ非術師家系出身の男

[14 二次元好きの匿名さん 21/11/29(月) 18:59:49]

好きなのに頑なに名前を呼ばないの草

[15 二次元好きの匿名さん 21/11/29(月) 19:05:23]

>>10

これで何の扉が開くんだ…

[16 二次元好きの匿名さん 21/11/29(月) 19:06:14]

妄想で坊ちゃま手酷く犯して首吊るの恒例行事になってて草なんだわ
五条家の使用人俺くんの首吊り死体でてるてる坊主ごっこできるね

[17 二次元好きの匿名さん 21/11/29(月) 19:08:16]

>>11

何故か毎回全文読んでしまっている

[18 二次元好きの匿名さん 21/11/29(月) 19:08:57]

使用人俺くんのせいか使用人のつどいスレのせいか共感同調するやつ増えてきてて草
わかる……

[19 二次元好きの匿名さん 21/11/29(月) 19:09:51]

文章に色気を感じた

[20 二次元好きの匿名さん 21/11/29(月) 19:11:11]

ちゃんと責任感じて介抱する傑真っ当に偉いし親友のこと信頼してる坊ちゃまも初めての親友大好きで真っ当にかわいいんだよなぁ
使用人俺くんしか罪深くないんだけどなあ

[21 二次元好きの匿名さん 21/11/29(月) 19:11:57]

つどいスレ立てたのも自分なので同志を増やす手助けになっているなら嬉しいですね

ただ閲覧注意つけるべきだったかもと反省しています あんなに首吊り志願者が多いとは思わなくて…

ここだけ五条家に仕える使用人のつどい｜あにまん掲示板

[22 二次元好きの匿名さん 21/11/29(月) 19:12:17]

>>19

どんどん雰囲気が官能小説みたいになってきてるよね

[23 二次元好きの匿名さん 21/11/29(月) 19:13:18]

文章ほんま上手だから全文読んでしまうし下の方行くと毎回掻きむしってるし首吊ってるし幸せ願ってて笑う

[24 二次元好きの匿名さん 21/11/29(月) 19:14:53]

スレ画見た時いきなり天使で普通に美しいと思ったし宗教画だと思ってる

[25 二次元好きの匿名さん 21/11/29(月) 19:19:39]

“ヤツ"だ！
“ヤツ”が現れたぞ！！文才のある変態だ！！！

[26 二次元好きの匿名さん 21/11/29(月) 19:22:34]

首吊りノルマ達成

[27 二次元好きの匿名さん 21/11/29(月) 19:46:26]

これってBSSなんか？

[28 二次元好きの匿名さん 21/11/29(月) 20:09:13]

酔っていたとはいえ使用人俺くんをすぐ… どこの馬の骨とも知れぬ非術師家系出身の男と勘違いしたということは
使用人俺くんはどこの馬の骨とも知れぬ非術師家系出身の男に似てるのか？
と思ったらその点が最後にフォローされてて笑った

[29 二次元好きの匿名さん 21/11/29(月) 21:27:49]

これもう太宰治だろ

[30 二次元好きの匿名さん 21/11/29(月) 21:31:19]

>>28

分かる

かゆいところに手が届くというか読ませるというか純粋に文章が上手い

長いんだけどつらつら読めちゃう

[31 二次元好きの匿名さん 21/11/30(火) 00:45:05]

>>27

そもそも五条は夏油と付き合ってるわけでもなくただ健全に親友とつるんでるだけなので使用人俺くんの妄想→暴走

勝手に1人でBBSのつもりになってるかんじかな…

[32 二次元好きの匿名さん 21/11/30(火) 07:59:35]

>>1

画像凄い好き

[33 二次元好きの匿名さん 21/11/30(火) 11:18:18]

もし坊ちゃまが女だったら俺くんはどうなってたんだろ…今と変わらんかな？

[34 二次元好きの匿名さん 21/11/30(火) 22:08:00]

サンリオコラボがシナモロールとルルロマニックでウワーッしたあと使用人俺くんを思い出していたりした　また首吊ってるこの人

[35 二次元好きの匿名さん 21/11/30(火) 23:48:06]

>>33

スレ主です 坊ちゃま達の誰かがTSしたらどうなるか色々考えてみたので載せます

[36 二次元好きの匿名さん 21/12/01(水) 00:20:49]

泥沼百合か、いいですね

[37 二次元好きの匿名さん 21/12/01(水) 00:24:36]

絵がかわいい
なるほど、五条と夏油が同じ性別かつ使用人俺くんとは異性だと割と平和が訪れるのか…？

[38 二次元好きの匿名さん 21/12/01(水) 00:29:03]

悟と俺が女で傑が男のパターン好き

[39 二次元好きの匿名さん 21/12/01(水) 00:48:11]

>>38

スレ主も好きです！男尊女卑の呪術界で己の性別を疎んでいた使用人俺♀は六眼と無下限呪術を併せ持ち性別など超越した特別な存在のお嬢様に希望を見出していたのにある日お嬢様がどこの馬の骨とも知れぬ非術師家系出身の男の前で愛らしい笑顔を見せているのを目撃したことでお嬢様も所詮はただの「女」であったと気付き絶望するんですよね…

[40 二次元好きの匿名さん 21/12/01(水) 09:34:52]

何だかんだ同性同士が一番拗れるの呪術らしくて良い

[41 二次元好きの匿名さん 21/12/01(水) 10:49:26]

>>40

これもう呪いだろ

[42 二次元好きの匿名さん 21/12/01(水) 11:10:52]

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