- 1二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 21:31:17タイシンの♀トレは身長低いって概念出したそこのアナタ|あにまん掲示板末代まで誇れbbs.animanch.comテイトレTSウマ娘化概念に脳を侵されたもの|あにまん掲示板幻覚は文章にならば文章は絵にするものhttps://bbs.animanch.com/board/58697/bbs.animanch.com
普通のタイトレも例の3女神でロリっ子ウマ娘にしちまえばタイシンより低身長♀トレーナーができるんじゃねぇか?
・ここはウマ娘になってしまったトレーナー達をかわいいかわいいするスレです
・自分だけのトレーナーを考えたり概念を投げつけたりして楽しんで行きましょう
・別にTSに拘らなくても良かったり、既に居るトレーナーの別概念を上げても良いです
・大事なのは自分の性癖をさらけ出す事と他の人の性癖を否定しない事、それとトレーナー達への愛です
・そしてタイシンの性癖は破壊するもの
前スレ
おれバカだから言うっちまうけどよぉ… part839【TSトレ】|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/board/44303/https://bbs.animanch.com/board/60076/普通のタイトレも例の3女神でロリっ子ウマ娘にしちまえ…bbs.animanch.comWiki(解説/全パートリンク/用語集などはこちらから)
言うっちまうTSウマ娘化タイトレスレ @ ウィキ【9/26更新】言うっちまうTSウマ娘化タイトレスレ@ウィキへようこそ 詳しくはこちら→言うっちまうTSウマ娘化タイトレ解説スレ(外部リンク) まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 編集モード・構文一覧...w.atwiki.jp後感想用言うっちまえなかったスレ(1/31更新)
おれ居なかったから言うっちまえなかったんだけどよぉ…新part3|あにまん掲示板リアタイで伝えられなかった感謝や感想を伝えれる方がより清々しく尊死できるんじゃねぇか?それに大量の情報がある中、いまさら聞けないことを聞ける場所があったらより素敵なSSを書くことができるんじゃねぇか?…bbs.animanch.com本筋のタイトレ情報まとめ
・140-90-55-80(魔法の合言葉)
・25歳
・髪色は茶色でパーマーみたいな流星、目の色はエメラルドグリーン、耳飾りはタイシンとお揃い
・全身からおひさまのにおい、髪と尻尾はタイシンと同じシャンプーの匂いがする
・耳と尻尾と胸が敏感
・熱血クソボケ
- 2二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 21:32:15
たておつ
- 3二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 21:32:18
たておつ
- 4二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 21:32:28
たておつ〜
- 5二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 21:33:26
たておつ
- 6二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 21:42:44
たておつ〜
お茶〜 - 7二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 21:44:06
たておつです~
- 8二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 21:45:30
お茶を飲みまぁす!
お前もお茶を飲むんかぁ!? - 9二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 21:46:38
(トレーナー同士のまったりしたお茶会を目にして爆散するオタデジ)
- 10二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 21:46:42
たておつ~
ぶっちぎり超茶の湯バトル…? - 11二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 21:48:11
抹茶ラテを作れと!
- 12二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 21:48:54
わ゙じも゙の゙も゙ゔ!゙!゙
- 13二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 21:50:06
ドキッ⚔トレーナー達の茶会作法バトル!
〜後ろに甲冑着たグラトレが居る〜 - 14二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 21:50:46
縦おつー、急にイメソン推されてビックリしたけどゼリーの時のイメージじゃないか!と笑いました、いい曲ですね
- 15二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 21:52:36
怖いよ!
- 16二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 21:55:20
茶室では刀はもちこめないからセーフセーフ
- 17二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 21:56:57
パチ「前スレの最後の方で呼ばれた気がするんだが……気のせいか」
- 18二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 21:59:26
ステイやでステイ
- 19二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 22:07:10
お作法教室とか面白そうだね
前スレ200のお茶だったり、ほかの日常生活で役立つものからトンチキなものまで幅広くカバーできる - 20二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 22:10:10
ゴルトレ「シャカシャカシャカ… どうぞ、粗茶ですが…」スッ…
ファイン「(カップラーメン!一体どこから…)」 - 21二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 22:13:43
そんな…利休さんも抹茶ラテ以外は許すって…
- 22二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 22:16:15
トプトレ「茶菓子です」スッ
キタトレ(何故茶菓子にサボテンが…?)
トプトレ「もちろん食べられますよ」(サボテンによく似た和菓子)
キタトレ(生食…!?) - 23二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 22:20:27
(もう明日まで2時間切ってるじゃん…)
- 24二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 22:22:45
ロレトレ「粗茶ですわ」スッ…
マヤトレ「ロイヤルでビターやつじゃねえか」
マベトレ「――――」 - 25二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 22:23:45
- 26二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 22:26:52
仕方ないね。応援してます!
- 27二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 22:28:11
どうかゆっくり進めてください、楽しみにしてます!
- 28二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 22:31:20
もうすぐで一年か…最近来たばっかだからこのスレで出来た事と言えばちびハヤトレとオタデジ生み出した事くらいだ
- 29二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 22:33:30
- 30二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 22:34:13
- 31二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 22:38:46
- 32二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 22:39:31
- 33二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 23:20:37
多分一周年前最後になるであろうss投げていいですか?
- 34二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 23:21:09
いいぞー
- 35二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 23:21:58
「しかし、私とお茶を飲みたいだなんてお誘いをしてくるとは思わなかったわグラトレ(独)」
「ええ、キタトレさんならお茶の作法にも通じてそうだと思いまして〜。」
「ふふ、でも作法周りなら私よりファイトレ(女)の方が上手よ?彼女、貴方とも時折修練で格闘に付き合ってるのでしょう?」
「その通りなんですが、たまには他の人とも飲んでみたいと思い立ったが吉日ですし」
…何処かの和室でお茶を飲む二人。キタトレとグラトレ(独)は、穏やかな和の雰囲気を醸し出していた。
その元にはグラトレ(独)のちっトレを釣るよ…客人用の菓子と、キタトレの買ってきた菓子が混ぜて置いてあった。
「ところで〜、キタトレさんはレース中に燃え上がるような感じというか、どんな気分で走ってますか?」
「私?私はね…欲を上手くコントロールしながら走ってるかしら」
「欲、でしょうか」
「そう、欲よ。闘争心とかは近いけど、そうじゃないの。」
穏やかな顔をしていたキタトレが口角を僅かに上げ、その細めていた目を開く。…その瞳の奥はギラギラしてるように見える。
ゾクリと感じた後に、グラトレもまた引き摺られるように自分の闘争心が燃え始めるのを朧気に感じ取った。
「私はウマソウルの『器』にして『宿主』よ。言ってしまえば私のソウルの力は願望機のそれなのだから、それを振るうのに必要なのは『欲』であり『意思』なのよ。…まあ、私はこれでも貪欲なのよね。欲しいと思ったものを手に入れる為に躊躇なんてしないわ」
「なるほど、よく分かりました…キタトレさん、今度のトレーニングの時でも競いませんか…」
…その後、燃え上がった火も落ち着き、和室でゆったりと過ごす二人はとても和風でお似合いな雰囲気だったとか。
スマホが一度死んでから復活して最初ということで、雑ですがキタトレとグラトレのレース中の欲の話。
欲望への付き合い方は上手いキタトレ。グラトレもギラギラしたものを見せつけられてはたまらなそうな気がします。 - 36二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 23:28:42
ギラギラしてるの良いですね…すき
- 37二次元好きの匿名さん22/09/21(水) 23:52:17
- 38二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 00:00:00
- 39二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 00:14:27
- 40二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 00:17:20
一周年来たかー
色々あったね - 41二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 00:23:23
最近来たばっかだけど、情報量が多くて過去の積み上げの量は凄いなって思ってる
本当に楽しいし感謝しかない - 42二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 00:28:46
- 43二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 06:13:50
- 44二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 06:25:12
おはよう
まタ性破されてる… - 45二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 06:47:46
おはよう〜
1周年だ〜!いい絵もありますねぇ - 46二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 07:02:51
SS投げるよッ!
- 47二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 07:04:17
う゛お゛お゛お゛お゛!゛!゛!゛タ゛イ゛シ゛ン゛ト゛レ゛ー゛ナ゛ー゛と゛言゛う゛っ゛ち゛ま゛う゛1゛周゛年゛お゛め゛で゛と゛お゛お゛お゛!゛!゛!゛
- 48二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 07:05:20
何気ない日常、何気ないこと。
レース前ということもあり今日のラッキーカラーの幕を被された扉、掃除の後で埃のない綺麗な部屋。
担当であるコパノリッキーもトレーナー室を既に去り、仕事も片付いたことだし帰宅することにする。
明日は午前中に風水チェックすると言ってたような気がするし。
――ふと、正門前を通ろうとすると三女神像が見える。
折角だし、手を合わせてみることにしよう。最近三女神像を清掃したらウマ娘になったとか、或いは朝起きたらウマ娘になっていたとか。そんな噂が多数流れていたが、あまり深入りはしていない。
実際、かなり変わった同僚や先輩方を随分見たし、リッキーのトレーニングに協力してくれていたサトノダイヤモンドのトレーナーや、良き先輩としてリッキーを導いてくれたスマートファルコンのトレーナーは、レースに出ようともしている。
リッキーの幼馴染みであるキタサンブラックのトレーナーは口調を姿に合わせた。
逆に、全く変わらないトレーナーも随分見た。
ナリタのウマ娘を担当したトレーナーは変わらない気がする。
そんなことも思いながら軽く三女神像に手を合わせ、寮へ帰る。
足取りもなんだか軽い。これもリッキーの風水のおかげなのだろうか? - 49二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 07:05:51
帰宅し、なんだかいつもよりお腹が減っていたので作り置きしていたカレーを食べる。
なんでも、カレーはリッキー曰く金運の食べ物だと聞いた気がする。
実際手間はかからないし美味しいし、サラダを足せば栄養も偏らないし間違ってないのだろう。
いつも一杯分食べれば満足だったのに、二杯も食べてしまったのは余程お腹がすいていたらしい。ともあれ、美味しかったので気にしないが……いつもよりほんのり辛い気がした。分量もいつもと同じだし、使ったのも市販のカレールーなのだが……
そうして後片付けをしてから、お風呂にしっかりと入り(これもリッキー曰く「湯船にしっかり浸かることで身を清める」と言ってた気がする)、出た後はしっかり換気扇を回して窓を開け放つ。
これはどちらかと言えばカビ対策の側面の方が強いが、風水的にもいいらしい。偶然とはいえ読めるあたり、昔から何かしらで繋がっていたのだろうか?
それにしても、湯船に浸かっている時思ったのだが、少し肌艶がよくなった気がする。また、少し太ったのか脂肪もついた気がするし、髪も伸びてきたのか肩に少し当たる感じがある。
朝、確かに身嗜みは整えたのだけれども。
――そして、風呂に入ってから眠気が凄い。
なので、リッキーの風水チェック以降買うようにしたパジャマに着替えて寝ようとしたのだが少し丈が合わない気がする。
縮んだのではなく、大きくなったような。
どうやら、本当に疲れているらしい。
そのままベッドに入ると、本当にすぐ寝入ってしまった。 - 50二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 07:06:31
翌日、部屋に着信音が鳴り響く。
リッキーのために作られたそれが、こちらの意識を覚醒させる。
「んー……こんな時間から誰が……っ!?」
スマホを手に取り、時間を見る。約束の時間だ。声色の違和感を感じる。いつもより高い。少し遅れて着信履歴を確認する。リッキーだ。
状況と返答に少し困っていると、玄関のドアを叩く音が聞こえ、向こうから「トレーナー!?」と呼びかける声がする。リッキーの声だ。
「リッキー、俺は大丈夫!少し待っててくれ!」
と返し、とりあえずドアを開けに向かう。
そうして、裾の余るズボンをふんづけて転ぶ。痛い。というか、少しだけ歩いてわかったが色々擦れる。そっちも痛い。
「ちょっと!?中で何が起こってるの!?」
「あいてて……大丈夫、少し転んだだけだから……」
「いや、明らかに大丈夫じゃない音とかしてるよ!?というか、今呼べる人を呼ぶから待ってて!」
「いや、リッキー!?」
しかし痛みとか諸々故、今は動かないのが最適なのだろう。
今は、少し待つことにした…… - 51二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 07:07:08
――トレーナーとの約束のために部屋に訪れると、鍵は開いてないしトレーナーが起きてる様子もなかった。
だから、とりあえず電話をしてみたけど返答もなかったし……と、ドアを叩いて呼びかけてみたら中からようやく返答があった……けど、声も少しおかしいし、倒れる音がした。
うん。多分ウマ娘化、ってことだよね?
倒れたのは体のバランスとか、服が身体に合わなくなったから。声については声帯が変わるのはウマ娘になったトレーナーのあるあるだ、ってキタちゃんやダイヤちゃんが言ってたし。あ、アケボノのトレーナーさん……は今も男の人、なんだよね?
まあそんなことはいいのいいの!確かキタちゃんが昨日「明日はグラウンドでプロキオンのトレーニングがあるんです!」と言ってた。
あ、寮の管理人さんの方にも話を通さないと。多分、鍵を持ってるのはその人だろうし。
いや、今はキタトレさんを挟んだ方がいい。今日のラッキーカラーは黒なんだから!
~🕰️~ - 52二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 07:07:54
「それで、私のところに来たのね?」
「はい!キタトレさんなら頼れるかな、と思って……」
「大丈夫よ。……ねぇキタ、チームの方はお願いできるかしら?」
「勿論です!トレーナーさん、リッキーさんのトレーナーのこともよろしくお願いしますね?」
「ええ、勿論よ。では、早速行きましょう?」
うん、思った通り飲み込みが早い。或いはこういった場面に何度も遭遇しているからかな?
といっても、また風水が道を切り開いてくれた。
あ、後でキタちゃんとキタトレさんにするお礼も考えないと……
~🕰️~ - 53二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 07:08:30
痛みがようやく収まってきたので状況把握に写る。
身長は……よくわからない。比較対象がないとやはりダメだ。前はマヤトレくらいにはあると思ってたのだが。でも、多分リッキーくらいだろう。なんか色々小振りな感じがするけど。
毛の方は……うん、明るい茶色だ。いや、オレンジ?兎に角明るい色だ。リッキーみたいな色だが、随分愉快というか不思議な感じだ。まあ、思わず視点を下にしたが、胸が邪魔で見えない。いや、見えなくていいのだが。
というか、尻尾が生えてる。気がつかなかった。
頭頂部に手を伸ばすと何か触った、触られる感覚がある。耳だろうか?
そうしていると玄関が開き、そこから来たのは……
「キタトレと、リッキーと……オペトレさん?なんで?」
「キタトレさん経由で呼ばれてね。まあ、杞憂であればよかったのだが……一応聞くが、明日の予定は?」
「あー……ないですけど」
「なら、丁度いいわね。数日かけて今の身体に慣れること。とりあえずの下着や着替えはオペトレが持ってきているからそれを着用することだけれど……」
「トレーナー、手伝いいる?」
「いや、遠慮しておく……」
こうして、一旦三人を避けるように、オペトレさんの持ってきた衣類を片手に脱衣場に逃げ込むのだった…… - 54二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 07:09:05
コパノリッキー担当トレーナー(コパトレ/リキトレ)
担当:コパノリッキー
身長-スリーサイズ:161-77-53-83
髪の色:明るい茶
眼の色:赤
年齢:20代後半(皆様のお好きなように)
以下備考:コパノリッキー担当トレーナー、コパトレ。
口調はシンプル。性格は良くも悪くも素直、でもどこか抜けて不思議。
リッキーの語った風水知識は割と覚えてる。
とりあえず原型は整えたので後はご自由にどうぞ。 - 55二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 07:11:48
ということでそういやなんかあったなということでコパトレでもしたためてみました
色々なトレーナーの名前を出そうとしたけど削ったり、雑なパロディをなかったことにしたりしましたが推敲ですので何も問題はありません
こういう話を回す時に便利なのが生徒会トレーナー達やキタトレ、オペトレのような秩序側で頼りになる面々だと思うの - 56二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 07:19:07
個性の強い奴ばっかの中でシンプルなの良いですね…
- 57二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 07:37:51
ストレートな感じというか、素直な感じのトレーナーさんで良いね…こういうの大好き……!
- 58二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 07:41:29
ここ最近強烈なのばっかだったからな…おばあちゃんとか頭走り屋とか子供とかガチオタとか
- 59二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 07:42:26
おはメカ
- 60二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 07:44:34
じゃ、一周年記念ss投げていいですか?
- 61二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 07:46:31
いいよー
- 62二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 07:48:22
「なあ、ファイン」
「…どうしたの、トレーナー?」
「いや…この姿になってからもう随分経ったのだなと」
「ふふっ、そうだね」
二人、風こそ冷たいが青空の広がる一日に。ファイトレ(女)はふとファインに気持ちを漏らした。
常にクールなファイトレ(女)だが、ファインに接する時に限り明らかに柔らかくなる態度は彼女が特別…唯一無二な証。
「でも、私はこの体に…ウマ娘になった事は正直嬉しいと思うんだよ。勿論、いいことばかりではないけれど…」
「あれ、そうなの?」
「ああ、ファインについていけるようになったのが、私には嬉しいことなんだ。…いつも先回りしなくてはならなかったからな」
「そっか、昔鬼ごっこに付き合ってくれたけど、その時でも真っ直ぐ走って逃げたりしなかったもんね」
真っ直ぐ逃げれば人とウマ娘の身体能力差で逃げられないし追いつけない。だからファイトレ(女)は常に考えて動く必要があった。
…それに、全力疾走にはついていけなかったのは、彼女の側にいるファイトレ(女)からすれば少し歯痒いものだったのだ。
「私はファイン…貴女の足を縛る鎖にはなりたくなかったんだ。今の私は、君の重石にはなってないだろうか…」
「…大丈夫だよ。私は、キミの事をそう思ったことなんて一度もないの。だから…ほら、もっと触れていいから」
ファイトレ(女)の耳から顔にかけて、ゆったりとなぞるファイン。その指先が、彼女の心の壁を優しく解く。
…どうしようもない程に、少女は彼女に触れたくて、彼女は少女からの愛に溺れていたかった。
───そうやって撫でられている姿を遠くで見たタイトレは、ふと閃いてタイシンの元へと向かう。
「タイシン、俺を撫でてくれないか!」
「は?」
──撫でられて可愛い反応を返すタイトレに、タイシンの性癖は破壊された。
短文失礼しました
一周年記念ということで私の最初であるファイトレ(女)とファインの一幕。タイトレの下りはおまけです。
ファイトレ(女)はクールな見た目とは違い、重くて面倒臭い女ですので。メンタル面での面倒くささは随一だと思います。 - 63二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 07:52:25
いいね… 良い愛ですね…
そっか…もう一年なのですね…時の流れというものは恐ろしい…
言うち内でもとれーなーのたんじょうびがいわえますね - 64二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 07:53:11
- 65二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 07:53:17
- 66二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 08:02:19
このレスは削除されています
- 67二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 08:04:25
おはようございます。そして1周年おめでとうございます
朝から良質なファイトレ(女)を見れて今日の仕事も頑張れそう - 68二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 08:15:28
- 69二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 09:44:43
おめでとう!
言うっちまう1周年!!
タイトレはタイシンに抱き着いてタ性壊しろ! - 70二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 09:44:48
言うっちまう1周年おめでとう!
- 71二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 09:45:22
うおお1周年おめでとぉおおおおっ!!!
- 72二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 09:48:39
もう一年かぁ…一年経ったのかぁ…
おめでとうございます、まさかここまで続くとは。 - 73二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 09:51:05
おめでとう!いやー…一年かあ…
- 74二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 10:10:30
おめでとう!
- 75二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 10:42:34
なにっ一年
おめでとう - 76二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 11:24:11
『これまでとこれから』
「1年だってよ」
「何から?」
「俺らがウマ娘になってから」
タイトレはそう言うと、どかりとソファに座り込む。溢れんばかりの豊かな胸部が、それに合わせてたゆんと揺れる。
もはやなれたものとブラトレはスルーしてタイトレの目の前にコーヒーを置く。
「正確に言うとテイトレがもっと前にウマ娘になってるからホントに一年ってわけじゃあないんだけどな」
「まあもうそのあたりとか覚えてない人のほうがいるだろうしなー。で、女性になってからなんだかんだで一年もたってしまった訳か……そうかぁ……」
ブラトレが感慨深げに、しかして諦念の情も含めたため息をつく。それを見てタイトレは一つ疑問を投げかける。
「やっぱり今でも戻りたいと思うか?」
「んー、そう聞かれると逆にそうでもねえと言っちゃうんだよなこれが」
自らのコーヒーを手に取り、くいと傾ける。ミルク入りのそれは苦みと甘みの混ざり合った味とともに、舌と喉に潤いをもたらす。
「結局なってようがなってなかろうが俺は俺だったし、今の子の姿も案外便利な時もあるしな。……トレーニングにも活かせるし」
「そうだよなー、やっぱ一緒に走れるってのはかなりでかい気がするな。まあお前ほどガッツリ走りこめるわけじゃあないんだがよ」
そう言ってタイトレもコーヒーに手を付ける。
「ま、俺は戻れたら戻ってもいいし、戻れないなら戻れないでそれはそれでいいかなって。タイシンを支えていくってのは変わらないしな!」
「なんだかんだ言っても俺たちは結局そこに帰結するわけだしな。まあこれ以上どんどこ増えることもそうないだろうし、対応班の仕事もようやく落ち着きを見せてきて……見せてきて……」
ほっと一息ついたところに、タブレットから通知音が鳴る。それを見るに、ブラトレの顔はどんどんと強張っていく。
「どうした、ブラトレ? そんなまじまじとタブレットの通知を見て」
「……また増えた」
「そっかぁ……」
ああ女神様よ、そろそろ管理の仕方も忘れていらっしゃるだろうか。それとも意図的なのか。
そう心の中でつぶやいたブラトレは、またしても増えたウマ娘トレーナーのために、一仕事するかと苦笑いを浮かべるのであった。 - 77二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 11:25:04
以上。一年関わってきたけど本当に楽しかった。
まだまだ続いていってほしいし、書きたいものも山ほどあるからこれからもうちのこ共々よろしくお願いしますね。 - 78二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 11:28:04
おつ!一年経ったけどこれから何人増えるんだろうね(遠い目)
- 79二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 12:00:27
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…トレーナーをウマ娘化させてる俺達が三女神なんじゃねえか?
- 80二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 12:04:56
いいね…
- 81二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 12:16:37
久々に来たらちょうど一周年だったとは
いやぁめでたいね
140-90-55-80だ - 82二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 12:17:22
1周年おめでとう!
- 83二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 12:19:24
私は(三女)神だ…
ウマ娘にして欲しいやつ何でもしてやろう…() - 84二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 12:21:17
あの日あの時間にスレ建てしなかったら元凶や頭サイゲがpart1に現れなかった可能性があった訳だしほんと世の中って何があるか分からんもんよね……
- 85二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 12:24:15
1周年だし懺悔します
・唐揚げ概念投げました
・侘助さんにメカ邪竜食べさせました
・ゼリーさんに「美味しそう!」と言わせました
・メカ邪竜を最初に社畜にさせました
申し訳ありませんでした - 86二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 12:35:57
主にメカ邪竜関連の元凶がココに…
- 87二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 12:48:42
何が凄いってこれだけ長く続いてるスレなのに初期から残ってる人がそれなりに居るのが凄い
- 88二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 13:12:08
このレスは削除されています
- 89二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 13:17:09
一周年なんですね、おめでとうございます
- 90二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 13:24:35
「あの日君に感じた~♪︎何かを信じて~♪︎」
楽しそうに、本当に信じる誰かがいるように。そんな歌声を響かせながら廊下を歩く、魔性と呼ばれる彼女。
現に、彼女には信じ続ける相手がいて、過去に色々あったのだが。
そんな彼女は色々と入った段ボールを抱えているが、ウマ娘の力ゆえか、さして苦にすることなく歩いている。
「春も夏も秋も冬も超え 願い焦がれ走れ~♪︎」
歌ったことで気が良くなってきて頭の回転が少し緩んだのか。目的地の生徒会室を通り過ぎようとする。
「Ah~……って、通り過ぎかけちゃった……」
そんな些細なミスもまた隙として魅力的に写る。それが彼女を魔性たらしめる一端なのだが。
それはさておき、荷物を一旦側に置き、生徒会室に入る。
「ルドルフ!頼まれてたの持ってきたよ!」
「ありがとう、トレーナー君。それにしても……随分上機嫌で歌っていたな」
「んー……まあ、私にとってもこの歌って色々思うところがあるというか?気に入ったって感じかな?」
「成程、それもまた君らしいな」
そう微笑むルドルフに対し、彼女もまた笑顔で応える。
「えへへ~、あ、そうそう!昔見た映画の続編というか、同じ監督の作品やるんだって!」
「ほう?具体的にはどの?」
「ほら、あの時の恋愛映画!」
「……そうか、もう次回作が……」
少し考え込むように、或いは移ろう世を思うように。僅かな沈黙が場を支配して、すぐ変わる。それが二人の日常だった。 - 91二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 13:24:46
「うん、やるんだって。どうする?」
「わかった。あの時の劇場の予約を取れるだろうか?」
「はーい。それじゃあ、そうしておくね?」
彼女はメモ帳を取り出し、二、三言書いてまた戻す。
そうした後、ルドルフに語りかける。
「あと、また何か考えてたでしょ。私のこと」
「さあ、どうだろう。君が私の責を問わぬように、私も私の責を問わないようにしていたのだが」
「そうは見えなかったから、ね?」
「……成程、君には敵わないな」
優しく諭すように、何かを見透かすように。
笑みの下の志が何も変わってないことを示すように。
「私だって、ルドルフに敵わないこといっぱいあるもん。そこはお互い様でしょ?」
「ああ、お互い様だ」
「よし!それじゃあ仕事を片付けて、映画の予約をして……兎に角頑張ろっか!」
「ああ。全く、君は本当に変わってないな」
「でしょ?」
そうして、二人は笑顔で各々の役割を果たしに動く。
後々の楽しみがまた一つ増え、思い出も積み重なる。それが甘くとも苦くとも、二人はある時それを思い返し、楽しむだろう。 - 92二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 14:00:56
この二人も長いからねぇ
初手がとんでもなかったけど今は普通…普通かな…普通かも… - 93二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 14:18:52
普通だな!
- 94二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 14:28:06
いつからここに来てるか確認したら去年の10月1日だった…
もうそんなに? - 95二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 14:30:38
- 96二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 14:35:35
わからん…誰にもわからん…
- 97二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 14:38:36
最初の数ヵ月が本当におかしかったとかしか……
- 98二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 15:24:28
いいだろ言うっちまうだぜ?
- 99二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 15:45:06
「おっとすまん」
タイトレが転んでオタデジがタイトレの胸に埋まった
「ぶへぇ!!!」
オタデジは爆散した
タイシンの性癖は壊れた - 100二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 16:07:47
840を数えるスレで、一体何回のタ性破が行われたのやら
- 101二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 16:42:33
たぶん1000以上は壊れてるだろうなあ
- 102二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 16:44:22
1日1万回感謝のタ性破
- 103二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 16:50:24
タイトレが何かするより先に性癖が壊れるんです?
- 104二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 16:59:48
いつしかタ性壊は…タイトレを置き去りにした
- 105二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 17:23:52
「ハッハッハタイシンもそろそろ慣れたらどうだ!」
「うっさいバカ」
「ハッハッ――くちゅん!」
タ性壊 - 106二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 17:26:51
急募:お辛いSSを書いてて自分が辛くならない方法
- 107二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 17:34:16
元気な曲を聴くんだ
- 108二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 17:47:23
なんかいい感じのbgmを流す
気分転換する - 109二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 17:48:55
- 110二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 18:00:04
あんまりつらいと自分もつらくなるね…
- 111二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 18:02:52
自分は溜め込んだお辛い展開のストレスを全部解決する段にして感動的な終わりにしてやるぜ‥‥でどうにかしているけど、どうしようもない展開の時もあるからなぁ‥‥
- 112二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 18:04:08
辛さを乗り越えた先に幸せが来るのが分かってても書いててつらい
- 113二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 18:04:28
私も1周年記念に懺悔を…
・ローション相撲の発案、運営をしました
・ラブホ女子会を企画しました
・頭メルトアウトSSを何度も書きました
・全トレーナーノーブラ化計画を立てました
・タチネコ談義の発案をしました
誠にッッ!!!申し訳ありませんでしたァァ!! - 114二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 18:08:42
なんか全体的にあたまがわるい概念が多いからチクショウ!
- 115二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 18:14:42
なんてことだ…
- 116二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 18:21:30
まず懺悔する程長期間このスレに居るのが凄い(最近定着した人並感)
- 117二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 18:28:49
Part1から居るけど懺悔するようなことをできていない自分も居るから大丈夫よ
ちょっと横になりますね…… - 118二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 18:40:52
普通は懺悔するような事はしない方が良いのでは?
- 119二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 18:44:42
私も懺悔を
タキトレ - 120二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 18:54:06
一体タキトレの何だろなあ
- 121二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 18:56:46
上とは別の人ですが…
不タキトレのスリーサイズや詳細と蟻使いをしてしまった… - 122ちびハヤトレ長編その4・522/09/22(木) 19:01:25
出来たよ!ちびハヤトレの長編の続きが!
二本目が短いから同時に行くぜ!
前の話
『"1.Cleared for Takeoff"』 https://bbs.animanch.com/board/1024692/?res=171
『"2.Takeoff failure"』 https://bbs.animanch.com/board/1042410/?res=134
『"3.Blackbox"』 https://bbs.animanch.com/board/1049139/?res=104
- 123ちびハヤトレ長編その422/09/22(木) 19:03:52
『Junk Airplane "4.Flap"』
「さて、着いたぞ。ここだ」
ハヤヒデに新幹線を降りるように促す。今日は俺の地元に来ていた。なんの面白みもない、田舎の中では少し大きい街といった具合だ。
「ここがトレーナー君の地元なんだな」
「なんもないけどな。地味な所だぞ」
『わあ、ここでお兄ちゃんは育ったんだね』
「お、ソラヒデ起きたか。じゃあ行くか」
今日はいくつか行きたい所があった。全て連絡は取っている。
「それで、行きたい場所というのはどこだ?」
「ま、着いてくれば分かるさ。よし、行くぞ」
俺たちはバスに揺られて目的地へ向かう。窓から見える景色に一々反応するソラヒデをハヤヒデと一緒に見ながら話したりしているうちに、目的地へ到着した。
「よし、ここだ」
「ここは……学校か?」
「ああ。あ、そこのお姉さーん!」
あらかじめ連絡をして待ち合わせていた人物にわざとらしく声を掛ける。
「あら?こんにちは。こんな所でどうしたの?」
「あのね、会ってほしい人が居るの!」
「会ってほしい人?」
俺は後ろに下がってビワハヤヒデを前に向ける。
「お、おい、トレーナー君。ちょっと説明してくれ!」
「えっ、ビワハヤヒデ……!?それで、トレーナーって事は……まさか先輩!?」
「やっと気づいたか。久しぶりだな」
驚いた顔が面白い。あー、やって良かった。
「分かるわけないっすよ!ウマ娘になったとは聞いてましたけど、なんですかその姿!」
「いやー、俺もびっくりしたよ。あ、こっちは担当のビワハヤヒデな。まあ言わなくても分かるか」
「こんにちは、ビワハヤヒデです。そちらは……?」
「あ、すいません。私はそこのちびっ子の後輩です」
「ちびっ子ってお前な……まあ良いや。早速連れてってもらえるか?」
「もちろん。その為に待ってたんすから」
俺達は校門を通って学校の中に入る。 - 124ちびハヤトレ長編その422/09/22(木) 19:04:07
「それにしてもどうしたんすか?学校のトラックに来たいって。そもそもこっちにずっと帰ってませんでしたよね?」
「ま、ウマ娘になったりして色々思う所があってな。ハヤヒデに見せるって意味でも来ておきたかったんだよ」
「なるほど。そうだ、うちの生徒を見てやってもらってもいいっすか?」
「あー、後でなら良いぞ。時間はあるしな」
いつの間にか学校とは言えトレーナーになっていた後輩に、なんとなく親近感を覚える。
「おーい、お前たちー。ビワハヤヒデさんがきたぞー」
「えっ……?」「本物だ……!」「凄い!」
俺達がグラウンドに来ると練習していたウマ娘達が途端にざわざわし始める。まあ、普通は中央にいるウマ娘がこんな田舎に来ることなんぞ無いから仕方ないが。
「で、こっちは私の先輩。みんなも知ってると思うけど、トレセンのウマ娘化現象に巻き込まれたうちの一人。こう見えても昔は陸上のプロのスカウトも来てた凄い人なんだぞー」
「トレーナー、そんな事言われても普通の子供にしか見えないんですけどー」
「言ったな、後でトレセン式のトレーニングやらせるから覚悟しとけよ」
えーっと声が上がる。うん、期待通りの反応だ。
「さて、実はトレーニングの前にやりたい事があるんだ」
「なんすか?」
俺は後輩に向かって告げる。
「俺とレースをしてくれ」
「先輩、本気っすか?いくら先輩でもこんな小さな身体の子に負けませんよ。好きな条件言ってください」
「言ったな?後悔するなよ。600mで行こう」
軽いバチバチした空気が場に流れる。うん、心地良いこの空気。久しぶりに触れて気持ちが上がる。
「おいトレーナー君、大丈夫なのか?」
「大丈夫。600mなら距離的にも問題ない。それに勝ち筋もある」
「分かった。勝つのを期待しているぞ」
「任せとけ!」
俺はハヤヒデに勝利を持ち帰ると約束してトラックへ向かう。
『ソラヒデ、今回は自分の実力で勝ちたい。悪いが一人で走らせてくれないか?』
『分かった!応援してるよ!』
良い子のソラヒデに意志を伝えて、近くのウマ娘に声を掛ける。
「それじゃ……そこの君。スタートの合図を頼む」
「あ、はい!」 - 125ちびハヤトレ長編その422/09/22(木) 19:04:25
集中すると生徒から上がるざわざわという声が集中で自然と聞こえなくなる。
「よし、真剣勝負だ。手加減無しだぞ」
「もちろん。負けないっすよ」
「それでは位置について……よーい、ドン!」
合図に合わせて俺は全力で蹴り……出さずに、軽く弾き出すだけにする。少し先行されるが、焦らずに付かず離れずの位置をキープして足を残す。しばらくすると、前のスピードが落ちて垂れてくる。
「――ここだ」
俺は隙を見逃さずに一気にインへ突っ込む。直線で加速し、後から追い上げてきた後輩と1バ身差で勝利した。
「うわーっ、負けた!なんでぇ!?」
「お前、フォームの癖抜けてないんだよ。だから途中でスタミナがあるのにペースが乱れて崩れるんだよ」
「あー、バレてましたか……流石っすね」
「まあ、フォームが直ってたらまず負けてただろうけどな。賭けが当たったって事だな」
そんな事を話しつつハヤヒデ達が居る場所へ戻ると、ざわざわがもっと大きくなっていた。ま、そりゃ自分のトレーナーがこんな小さなウマ娘に負けたとなればそうもなるか。
「トレーナー君、流石だな。見事だったぞ」
「ありがとう、小細工なしだったらだいぶ危うかったけどな」
ハヤヒデと話していると、後ろから声が上がった。
「すいませーん、ビワハヤヒデさんとやりたいんですけど」
ほう、中々根性のある奴が居るらしい。こうなっては黙ってるハヤヒデではない。
「分かった。半周のハンデを与えてやろう」
次々にウマ娘達がグラウンドへ駆けていき、ハヤヒデも向かう。
「おい、ぶっちぎって来いよ?」
「当たり前だ。行ってくる」
ハヤヒデを見送ると後輩が声を掛けてきた。
「うわー、先輩えげつないっすね……」
「いやだって、悪いけどどんだけハンデ付けたってハヤヒデの勝ちは変わらないし。だったらここで一つ中央のレベルを見せておこうっていう訳」
「なるほど。って、もう終わってる!?」
うん、流石ハヤヒデ。半周のハンデを付けても大差で勝利していた。それでも次々に一緒に走ろうと集まってくる辺り、ハヤヒデの人気が分かる。 - 126ちびハヤトレ長編その422/09/22(木) 19:04:44
「うん、楽しそうだな。来て良かった」
「私も先輩とビワハヤヒデさんが来てくれてありがたいっす。こんな田舎じゃ盛り上がる事も少ないっすから」
そりゃそうだとひとしきり笑った後、急に真面目な顔になった。
「……すいません、先輩。私、謝らなきゃいけない事があるんです」
「なんだ?」
「……あの日、私が誘わなければって、今でも思うんです。本当に、謝って許される事じゃないし、もっと早く謝るべきだったんですけど。中々踏ん切りがつかないうちに先輩は居なくなっちゃって……」
「……あれはお前のせいじゃない。気にするな」
「でも……」
「でもは無しだ。それに、俺が居なかったらもっと別の誰かが轢かれてたかもしれない。その誰かがたまたま俺だった、それだけだ」
「そうですか……」
「それにな、俺は今幸せなんだ。ハヤヒデっていう最高の相棒を持って、一緒に夢を追える事が」
嘘偽りのない言葉だった。でも。
「……だったら、そんな辛そうな顔をしないでくださいよ、先輩」
「えっ、そんな顔してるか?」
「私には分かります、空元気の顔だって。先輩は優しいっすから、多分自分では意識してないでしょうけど」
「そうか……」
そんな顔を見せてしまった事に凹む。誰かに心配を掛けるのは嫌だった。
「……先輩、また、本当に元気になったらまた会いましょう。私はいつでも待ってます。それで、今度はぶっちぎりで私を負かしてください」
少し歪んだ笑顔で言われる。全く、人の事を言えないじゃないか。
「お前も空元気の笑顔だろ、それ。……良いぞ、受けてやる。後悔するなよ?」
「望む所っす」
俺は良い後輩を持った。周りの人間はみんなそうだ。俺には勿体ない程、人の事を気遣ってくれる。これだけは胸を張って幸せだと言えた。
「トレーナー君、終わったぞ。挑んできたのには勝ってきた」
「よし、じゃあトレーニングしてやるか。良いよな」
「もちろん。容赦なくやっちゃってください」
言質が取れたので俺は戻ってトレーニングを指示する。ふむ、中々頑張って着いてきていて偉い。そうやってトレーニングをしているうちに夕方になっていた。
「もう無理……しぬ……」「キツすぎます……」
各所から悲鳴が聞こえてくる。
「おいおい、これでもトレセンの半分もトレーニングしてないぞ」
「えーっ!信じられない……」 - 127ちびハヤトレ長編その422/09/22(木) 19:05:01
地方と中央のレベルはまるで違うから仕方ない。……まあ、俺と同じトレーニング量でへばってるのはどうかと思うけど。黙っておこう。
「よし、じゃあ俺らは行くわ。今日はありがとうな」
「はい!……いつか先輩も、また来てくださいね。それまでに勝てるように頑張りますから」
「今度こそ小細工無しで捻り潰してやるから覚悟しとけ。……絶対、また来るよ」
「はい!それじゃあ、お元気で!」
「ああ」
俺は挨拶をして学校を出た。
────
「ずいぶん楽しそうじゃないか、トレーナー君」
「ん、まあな。走ってあんなに楽しかったのは久しぶりだったかもしれない」
「そうか、それは良かった」
「次行くのは……そうだな。うん、黙っておこう」
俺は次の目的地を想像して少し憂鬱になる。
「どうした?トレーナー君。浮かない顔をして」
「……いや、良いんだ。行こう」
不思議そうとも心配そうとも取れる表情をしたハヤヒデを説得して、次の目的地へ向かう。
……そう、あの場所に。 - 128ちびハヤトレ長編その522/09/22(木) 19:05:56
『Junk Airplane "5.Crash site"』
「さあ……ここだ」
俺は大通りの歩道のとある位置に立つ。
「……なんだ?ただの大通りに見えるが」
「……ここはな。俺が昔トラックに轢かれた場所だ」
「……ここが……」
『……お兄ちゃんが、この場所で……』
俺はスマホを取り出しマップを開く。
「ちょうどこんな風にスマホでマップを見ててな。前から来るトラックに気づかずに……」
大通りから眺める景色は何も変わっていなかった。新たに設置されたガードレール以外は。
「大丈夫か?辛そうな顔をしているぞ。来ない方が良かっ……」
「いや、良いんだ。いずれ向き合わないといけなかったのに、逃げ出してきたから。ウマ娘になったのも良い機会だった」
「そうか……なら、私は何も言わないが」
「…… あれは、もし俺が居なくてもきっと誰かが巻き込まれてた。それに、あの事故のお陰で危険が無くなるようにガードレールも出来た。……うん、これで良かったんだ」
自分に言い聞かせるように言葉を絞り出す。何の意味も無かったと思うより、誰かの為になったと思った方が気が楽だ。
「……本当にそう思うのか?」
「ああ……」 - 129ちびハヤトレ長編その522/09/22(木) 19:06:11
「……だったら、何故泣いているんだ?」
「えっ?」
手をやると、顔が濡れていた。
「あれ、おかしいな。そんな事はなくて……これで良かったんだって……」
ハヤヒデが抱きしめてくる。やめてくれ。そんな事をしたら、きっと俺は止まらなくなってしまう。
「……トレーナー君、辛い時は泣いて良いんだ。だから、もう一人で我慢しないでくれ」
「あ……うぁ……」
ハヤヒデの服にうずもれた顔がどんどんぐしゃぐしゃになっていく。
「……辛いよ。苦しいよ。あの時道に迷わなかったら、ここに来なかったらって。そのまま家に帰ってたらって……何度も思って……」
もう涙が止まらない。
「なんで、なんでって。なんで俺がって。でもそんな事を思っても何一つ戻って来なくて……どうして、どうして、どうしてって。こんなのおかしいよって……一人だけみんなに置いていかれるみたいで……」
溜めていた感情が溢れ出す。
「それでも他の人を責めたくなくて。仕方なかったって事にしたくて我慢して、我慢して。大丈夫な風に見せかけて。でも本当はずっと辛くて……辛くて……でも誰にもこんな事言えないじゃないか。こんな……こんな……」
「……苦しかったな……トレーナー君。私で大丈夫なら、支えになろう」
「うう……ハヤヒデぇ……うぁぁ……」
一気に色々な感情が溢れ出してぐちゃぐちゃになる。
「大丈夫だ、大丈夫。私は置いていったりしない」
「うん……」
そのまま、俺は涙が枯れるまでハヤヒデに抱きしめられたまま泣いた。 - 130ちびハヤトレ長編22/09/22(木) 19:07:41
という訳でその5が短めなので同時投稿。辛いのが終わったとか言ってたバカはどこだあっ!(自分)
少し救いが見えてきてるのと続きはさっさと投稿するので許してください… - 131二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 19:15:18
いいね…
- 132二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 19:28:25
担当のおかげで立ち直れそうでいいね
- 133二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 19:35:02
いい…
- 134二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 19:48:39
担当に励ましてもらうのはいいぞ
- 135二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 19:56:19
- 136二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 20:00:11
- 137二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 20:01:21
- 138二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 20:11:39
かわいいぜ…
- 139二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 20:13:56
- 140二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 20:21:07
かわいい…!
- 141二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 20:22:58
タイトレはかわいいですね
- 142二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 20:25:18
- 143二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 20:27:13
タイシンの性癖なんてなんぼ砕けてもいいですからね
- 144二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 20:28:13
タイシンの性癖はもうボロボロ
- 145二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 20:28:40
この一年間を振り返ってみると本当に色々とあったなぁ…
まさか自分もトレーナーを作って創作をすることになるとは思わなかったし、このスレが無ければ担当のウマ娘が主となりやすいこのコンテンツでトレーナーに注目することもあまり無かった気がするね
だから1年前に誤字をして、それを嘆いてた初代スレ主には悪い気もするけどこのスレに会えて本当に良かった - 146二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 20:31:14
何にびっくりって飽き性の俺が創作活動1年も続けられたことよね
言うちに、ありがとう
頭サイゲに、さようなら
そして、全てのタ性破に
おめでとう - 147二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 20:32:15
タイシンは一年よく耐えたよ
まだまだ壊れるだろうけど - 148二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 20:35:27
そろそろ慣れてきたかもしれないから…
- 149二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 20:36:42
慣れてきたことによりタイトレも遠慮がなくなっていくかも試練
- 150二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 20:37:45
試練その1
タイトレっぱいをタイシンに密着させます - 151二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 20:40:47
ギリいけそうやな
- 152二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 20:47:39
試練その2
タイトレを肩車してもらいます - 153二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 20:49:46
危ない危ない…
- 154二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 20:50:00
そういやテイトレも一年かな?
今ではすっかりえっちな女の子に… - 155二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 20:52:38
本人はまだ男のつもりでいそう
だからテイオーに堕としてもらうね… - 156二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 20:54:45
女の子になったのが多すぎてそろそろまだ男のつもり組とかいう訳分からん分類出来そう
- 157二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 20:55:42
そんな…まだ男のつもりだったなんて…
- 158二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 20:57:23
- 159二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 20:58:13
ポジティブに考えよう
テイトレパパもいけると - 160二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 20:58:40
- 161二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 20:58:50
…それ普通自分でチョイスする物じゃないぞ
- 162二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 21:01:17
じゃあ9割ぐらいのトレは女の子だな!ヨシ!
- 163二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 21:03:10
- 164二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 21:03:26
侘助とドトトレの胸で女の子じゃないわけないだろ!
パチ?うん - 165二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 21:05:25
- 166二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 21:06:37
なんかこう…下手にかわいい感じの服より女の子らしいっちゃらしいチョイスなんだけど到達への経緯が納得行かないというか…
- 167二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 21:07:41
Cはあるからな…
- 168二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 21:08:36
親父がCカップあると言う事実が俺を狂わせる……
- 169二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 21:11:04
- 170二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 21:13:22
でもパチにはビックボインがあるから…
- 171二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 21:24:05
お久しぶりです。言うっちまう一周年おめでとうございます!
それでSSを書いてきたのですが、6レスほどお借りしますね - 172二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 21:24:35
どうぞー
- 173二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 21:24:48
ここはトレセン学園。ウマ娘たちがそれぞれの夢や目標をレースに抱き、しのぎを削り、そして勝利を、栄光をつかむために駆ける場所。
そしてそれはウマ娘たちだけではなく、その走りを支える人々も集う。
それはウマ娘とともに二人三脚を歩むトレーナーはもちろんのこと、たくさん食べるウマ娘たちにご飯を提供する厨房、走るために重要な蹄鉄職人、ライブのためのダンストレーナー、一般的な共用も必要であり一般教員や養護教員も揃っている。
そして、ここにも一人、ウマ娘のためにその学園に足を踏み入れる人影、いやウマ娘の影が一つ……
「ふふ、いつ来てもここは活気があっていいですね」
「あら、ロブトレさんじゃないですか!お久しぶりですね。イギリスからまた戻ってきたんですね」
「ええ、お久しぶりですね、たづなさん。やはりイギリスでのデザイナーコンテストに参加してきましたよ。こちら、イギリス土産です」
そう朗らかに笑顔を浮かべ、たづなさんと話しているウマ娘……
彼女こそがかつてゼンノロブロイとともにトゥインクルシリーズを駆け抜け、そして秋シニア三冠という偉業を成し遂げたトレーナー……
そして現在は勝負服デザイナーでもある。
トレセン学園は10年前、とある異変が発生した。
それはトレーナーのウマ娘化現象である。
トレセン学園においても異常事態であり、特に一番最初にウマ娘となったトレーナーはその足を折り、精神が摩耗するほどに追い込まれたことすらあった。
その際には担当ウマ娘の支えもあり、無事に復帰することはできた。
しかし、その後もトレーナーたちがウマ娘化する減少は止まらず、むしろ加速していった。
原因は様々で、三女神によるものもあれば、薬や実験によってなるもの、原因不明でいつの間にかなっていたもの……
そのどれにも共通していることが、それを防ぐ手立てが存在しないことであった。 - 174二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 21:25:05
多くのトレーナーたちは全く異なる姿になり、困惑するもの、ウマソウルに強く影響を受けるもの、逆にすぐに順応したり、病や老いの苦しみから開放されたものと、様々であった。
ただ、どのトレーナーも今までと異なる姿になっても自身の担当ウマ娘のことが第一であり、トレーナーとウマ娘、二人でこの異常事態を乗り越えていったのである。
その異常事態が起きてから10年が経過した。
今も時折ウマ娘になるトレーナーはいるが、かつてほどではなく、また多くのトレーナーや理事長たちの働きによって例えウマ娘となってしまっても、すぐに対応できサポートも万全となった。
また、そのトレーナーたちにもウマ娘となってから違う道を歩めるようにも整備がなされている。
それは、トレーナーからウマ娘としてレースに生きる道を選んだ人たちが複数現れ、そういった対応も必要になったからである。
そして、ウマ娘としてレース以外にも、違う道を進んでいる人もまた、いたのであった。
その一人が、ゼンノロブロイ担当トレーナーである。
元々トレーナーになる以前からデザイナーの夢を抱いており、ウマ娘化現象、そしてそれからの出来事により、改めてデザイナーの夢を追いかけるようになった。
ゼンノロブロイとともにイギリス留学した際にイギリスのデザイナーと意気投合、その後はデザイナーとしての修行を重ねることになった。
帰国後もトレーナー業をしながら勝負服を作り続け、ロブロイがトゥインクルシリーズを引退するとともにロブトレもトレセン学園を去り、デザイナーとして独立したのであった。
- 175二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 21:25:30
「ロブトレさん、本日はどのような用事でトレセン学園にいらっしゃったのですか?」
「ええ、トレセン学園のウマ娘から勝負服デザインの依頼と、実際に走っている姿の観察などもありますが、今回は……ふふ、既にたづなさんは分かっていますよね」
「はい、すでに聞いていますし、“彼女”はすでに始めていますからね。いつものグラウンドですよ」
「ありがとうございます、たづなさん。では私は行きますね」
「はい、では頑張ってくださいね、トレーナーさん」
たづなさんに一礼をして学園の敷地内へと入っていく。
途中で色んなウマ娘たちから声をかけられる。
私が勝負服を手掛けた子だったり、デザイナーとしての私に憧れている子、またはウマ娘化したトレーナーからも声をかけられる。
以前はトレーナーとして話しかけられることが多かったが、今はデザイナーとして見られることが多くなった。
だが、今回はデザイナーとしてだけではなく……
「ロブロイ、おまたせしました」
「あ、トレーナーさん、お久しぶりです」
グラウンドにたどり着くと、ちょうど走り終えてきたのは大きめのメガネを掛けた大きく成長した女性……
私の英雄、ロブロイの姿でした。
ロブロイはトゥインクルシリーズを卒業後は小説家になりました。
かつて彼女自身がその世界に入り込み、英雄になるという夢を得たきっかけでもある物語を、今度はロブロイからみんなに届けたい、と考えてのことであった。
トゥインクルシリーズで走ってきた経験から、色んなウマ娘たちの物語を書いている。それはファンタジーであったり、SFものであったり、伝記ノベルであったりと、多種多様である。
ロブロイ自身色んな本を読んできたこともあり、初めての人でも読みやすく、それでいて深く考えられるものもあり、多くの人々に愛されている。
「ふふ、先月からより仕上がっていますね」
「はい、ドリームトロフィーも来月ですからね」
「ええ、なので私も今月からは遠くに行くことはせず、一緒にトレーニングをしていきますよ」
「トレーナーさんがついてくれるとやっぱり心強いですね」
- 176二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 21:25:53
そして小説家だけではなく、ドリームトロフィーリーグでも今なお走り続けているのです。
トゥインクルシリーズを卒業したウマ娘たちによるレースであり、年に二回行われている。
全盛期から劣るとはいえ、今まで活躍してきたウマ娘たちが多く参戦しており、ファンの人々には夢のようなレースも行われる。
そんなレースに向けてロブロイはトレーニングに勤しんでいるのであった。
「でも、ここにいるとあの頃を思い出しますね」
「ふふ、そうですね……ここであなたと出会い、そして三年間を過ごして……」
「はい、あの時に───さんがトレーナーさんだったからここまで走れたんですよ」
「ええ、私も、あなたと一緒に物語を紡いだからこそ、今の私がいます」
今日はトレセン学園のグラウンドを借りることができたため、ここでトレーニングをしている。
他のトレーニング場も使っているが、やはりここの設備は他と比べて充実しているのが感じられる。
そして同時にここで過ごしてきた思い出もまた……
「あの頃と比べると本当に大きく成長しましたよね、ロブロイ」
「はい、でも以前の───さん程までは大きくなりませんでしたよ」
「ふふ、流石に成人した男性でしたからね。ロブロイには負けられませんよ」
「ですが、そんな───さんも、ウマ娘化してからは身長は伸びませんでしたね。今では、ほら」
「きゃっ!もう、ロブロイは……ふふ、でもこうしてあなたの腕の中で抱かれると、とても落ち着きますね」
「私もですよ、───さん……あなたの熱が、あなたの言葉が、私に安らぎをくれるんですよ……」
初めて出会ったときと全く異なる私達。
高身長の男性であった私は、小柄なウマ娘の少女に……
小柄で内気であった彼女は、大きく落ち着いた女性に……
まるで、かつてのときとは逆になったかのようにも感じられる。
だけど、あの頃から変わらないものもあり、今なお私の彼女を思う想いは強く、より深くなっている。
- 177二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 21:26:57
「あの頃はこんなにも長く付き合うことになるとは思っていませんでしたね」
「はい、トレーナーさんではなく、───、って呼んでいる時間の方がもう長くなったのですよね」
「ふふ、そうですね。今ではそちらの呼び方のほうが慣れてしまいましたね」
「ずっとトレーナーさん呼びだと周りからも不思議に思われますからね。ですが……」
そっと、私の手を優しく絡める。
それに応えるように私も絡め返す。
これまでも何度も行ってきた動作、そしてそれはこれからも何度も行う繋がり……
「───は、これまでも、これからも、ずっとずっと、私のトレーナーさんですよ」
「ええ、そしてあなたもずっと私の英雄です。ロブロイ」
そっと二人の影が重なる。
夕焼けの柔らかな光が私達の左薬指に光を灯す。
それは今の私達のあり方であり、これからも続く未来を指し示すかのように……
これまでも、これからも、物語は続いていく。
だってウマ娘の人生は一遍の物語であるのだから……。
以上、ロブトレとロブロイの10年後でした。
言うっちまう一周年おめでとうございます!
ここまで長く続くとは、最初のうちは思ってもいませんでした。
それで今回の周年記念として、ロブトレの10年後を書かせていただきました。
ロブトレは10年後はデザイナーに、ロブロイは小説家になっています。それと同時にドリームトロフィーでは今までのようなウマ娘とトレーナーの関係でもあります。
また、二人は卒業後に同棲を始めており、小さな一軒家で暮らしていますね。それもあり、ロブロイはトレーナーの事を本名で呼ぶようになっています。そしてその指にはきっと光り輝く宝石が飾られているでしょう。
では、ここまでの長文を読んでくださりありがとうございました。
ここがあったからこそ、私もSSを書こうとしましたし、たくさんの素敵なSSやイラストと出会えました。
ここにいる皆さんに感謝を、ありがとうございました!!
- 178二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 21:34:46
おお…素晴らしく尊い…
- 179二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 21:35:39ゼンノロブロイ担当トレーナー - 言うっちまうスレ @ ウィキ【9/30更新】概念1 「初めまして、私はゼンノロブロイのトレーナーです。先輩方、若輩者ですが、どうかよろしくお願いしますね」 「次はこの衣装のデザインですね、お任せください、すぐに作りますよ」 「ロブロイ……私の、...w.atwiki.jp
また、ロブトレのページにロブトレを使ってくださったSSも改めて載せました。
感想を言うタイミングがなくて申し訳ありません。どの方もロブトレを使ってくださりありがとうございます!
ちびハヤトレさんも長編は大変ですが、ハヤヒデとソラヒデ、三人の関係とこれから少しずつ過去と向き合っていくのがとても楽しみで、応援しています!
改めて、ロブトレを使ってくださりありがとうございました
- 180二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 21:41:01
いい… とてもいい…
- 181二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 21:44:21
あー…こういう、未来でどうなったかみたいなのすごくすき…
いえいえ、こちらこそ結構大事な話に勝手に使わせてもらってすみません。長編は書くのは概ね終わりかけてるのであとは投稿を待って頂ければ…!
- 182二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 21:44:52
やっぱりこの二人は尊いなあ…
- 183二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 21:51:12
あのクソボケもなんやかんやしっかりとブラ付けてんだよな……
- 184二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 21:52:24
- 185二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 21:54:42
かわいいぜ…
- 186二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 21:56:35
かわいい…
- 187二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 21:57:41
このレスは削除されています
- 188二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 21:58:10
サスガダァ…
- 189二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 21:59:01
ロブトレssはほんと暖かくて好き…
タイトレもかわいいね… - 190二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 21:59:18
次スレ立てます
- 191二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 22:01:06
ロブトレさんのSSはキラキラしてて暖かくて本当に大好き、最近来た方は長編も凄いから是非wikiから見て…
笑顔のタイトレに溶けタイシンも可愛いですね、笑顔との差が凄い… - 192二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 22:01:54
たのんだ
- 193二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 22:03:08
- 194二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 22:03:40
- 195二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 22:04:14
立て乙メカ
- 196二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 22:04:24
たておつ
- 197二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 22:04:39
立ておっつ
- 198二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 22:05:02
乙デース
- 199二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 22:05:03
メカ~
- 200二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 22:05:09
お酒