ここだけ異能学園の掲示板 設定・情報スレIXS

  • 1二次元好きの匿名さん22/08/02(火) 19:36:30

    「ここだけ異能学園の掲示板」の設定整理・情報交換スレです

    キャラクター、世界観、その他様々な設定を自由に書き込んでください。質問、相談等もして頂いて構いません
    世界の根幹に関わるような新設定は本スレで言及してください

    ただし人を不快にさせるような表現、内容には注意しましょう

  • 2二次元好きの匿名さん22/08/02(火) 19:38:06

    (保守ミスで落ちたため建て直し)


    過去設定スレ

    No.1

    ここだけ異能学園の掲示板・設定スレ|あにまん掲示板「ここだけ異能学園の掲示板」の設定整理スレです。キャラクター、世界観、その他様々な設定を自由に書き込んでください。ただし人を不快にさせるような表現、内容には注意しましょう。次スレが必要な場合は>…bbs.animanch.com

    No.2

    ここだけ異能学園の掲示板 設定スレⅡ|あにまん掲示板「ここだけ異能学園の掲示板」の設定整理スレです。キャラクター、世界観、その他様々な設定を自由に書き込んでください。ただし人を不快にさせるような表現、内容には注意しましょう。次スレが必要な場合はが立てて…bbs.animanch.com

    No.3

    ここだけ異能学園の掲示板 設定スレⅢ|あにまん掲示板「ここだけ異能学園の掲示板」の設定整理スレです。キャラクター、世界観、その他様々な設定を自由に書き込んでください。ただし人を不快にさせるような表現、内容には注意しましょう。次スレが必要な場合は>…bbs.animanch.com

    No.4

    ここだけ異能学園の掲示板 設定・情報スレIV|あにまん掲示板「ここだけ異能学園の掲示板」の設定整理・情報交換スレですキャラクター、世界観、その他様々な設定を自由に書き込んでください。質問、相談等もして頂いて構いませんただし人を不快にさせるような表現、内容には注…bbs.animanch.com

    No.5

    ここだけ異能学園の掲示板設定・情報スレ V|あにまん掲示板「ここだけ異能学園の掲示板」の設定整理・情報交換スレですキャラクター、世界観、その他様々な設定を自由に書き込んでください。質問、相談等もして頂いて構いません世界の根幹に関わるような新設定は本スレで言及…bbs.animanch.com

    No.6

    ここだけ異能学園の掲示板設定・情報スレ Ⅵ|あにまん掲示板「ここだけ異能学園の掲示板」の設定整理・情報交換スレですキャラクター、世界観、その他様々な設定を自由に書き込んでください。質問、相談等もして頂いて構いません世界の根幹に関わるような新設定は本スレで言及…bbs.animanch.com

    No.7

    ここだけ異能学園の掲示板設定・情報スレ VII|あにまん掲示板「ここだけ異能学園の掲示板」の設定整理・情報交換スレですキャラクター、世界観、その他様々な設定を自由に書き込んでください。質問、相談等もして頂いて構いません世界の根幹に関わるような新設定は本スレで言及…bbs.animanch.com

    No.8

    ここだけ異能学園の掲示板設定・情報スレ VIII|あにまん掲示板「ここだけ異能学園の掲示板」の設定整理・情報交換スレですキャラクター、世界観、その他様々な設定を自由に書き込んでください。質問、相談等もして頂いて構いません世界の根幹に関わるような新設定は本スレで言及…bbs.animanch.com

    No.9

    ここだけ異能学園の掲示板設定・情報スレ IX|あにまん掲示板「ここだけ異能学園の掲示板」の設定整理・情報交換スレですキャラクター、世界観、その他様々な設定を自由に書き込んでください。質問、相談等もして頂いて構いません世界の根幹に関わるような新設定は本スレで言及…bbs.animanch.com
  • 3二次元好きの匿名さん22/08/02(火) 19:38:34
  • 4二次元好きの匿名さん22/08/02(火) 19:39:20
  • 5二次元好きの匿名さん22/08/02(火) 19:40:44

    保守

  • 6二次元好きの匿名さん22/08/02(火) 19:41:15

    保守

  • 7二次元好きの匿名さん22/08/02(火) 20:06:05

    ほしゅ

  • 8二次元好きの匿名さん22/08/02(火) 20:51:33

    ほっしゅ

  • 9二次元好きの匿名さん22/08/02(火) 21:00:46

    今の所SS上げられるのはここだけだから保守しなきゃね

  • 10二次元好きの匿名さん22/08/02(火) 21:19:58

    よーし保守完了
    因みにスレタイIXSは9.5を表してます。Sが1/2で、・が1少数単位
    じゃあIX・なら9.1なの?って言うとそうではなく、なんと9と1/12、IXSは9と6/12(=1/2)なんです!クソ面倒臭いですね!

  • 11二次元好きの匿名さん22/08/02(火) 21:20:20

    >>10

    あ、Wikipediaより

  • 12二次元好きの匿名さん22/08/03(水) 11:46:38

    忙しいから公開は9月になるかもしれないけど『お盆に九十九が帰省する話』を挙げるわよ、埋もれてた設定とか色々出せればいいんだけど

  • 13二次元好きの匿名さん22/08/03(水) 22:14:43

    自分もなんか書きてぇな...お盆あたりに頑張るか...

  • 14二次元好きの匿名さん22/08/05(金) 17:54:16

    (久しぶりの過疎だね)

  • 15二次元好きの匿名さん22/08/06(土) 04:22:35

    (そもそも休みのときってウチ大体過疎ってるじゃないですか。人の集まる時間帯が分からなくなるから色々としゃーないんですが...)

  • 16二次元好きの匿名さん22/08/07(日) 23:06:28

    保守
    来週の後ろくらいにイベスレ建てたい

  • 17二次元好きの匿名さん22/08/09(火) 18:51:01

    たかし更新まだかな

  • 18二次元好きの匿名さん22/08/09(火) 19:27:19

    書き貯めとかの都合もあるでしょうから、首を長ーくして裸で待つのか吉かと

  • 19二次元好きの匿名さん22/08/09(火) 19:59:36

    裸になる必要性

  • 20二次元好きの匿名さん22/08/11(木) 17:14:59

    保守

  • 21二次元好きの匿名さん22/08/13(土) 15:45:48

    ほしゅーん
    新幹線で酔った...

  • 22二次元好きの匿名さん22/08/15(月) 19:35:48

    夏休みだと意外と話題が作りにくいわね

  • 23二次元好きの匿名さん22/08/15(月) 19:57:12

    本物の学生時代の夏休みみたいですね

  • 24二次元好きの匿名さん22/08/17(水) 19:17:51

    こっちも保守
    明けないかな

  • 25二次元好きの匿名さん22/08/19(金) 21:42:21

    保守

  • 26二次元好きの匿名さん22/08/21(日) 21:24:53

    やっと夏休み()なので急いでSSを書くわよ

  • 27二次元好きの匿名さん22/08/22(月) 20:32:00

    お疲れさんです...まずはゆっくり休みましょうぜ

  • 28二次元好きの匿名さん22/08/24(水) 21:44:38

    保守

  • 29二次元好きの匿名さん22/08/27(土) 00:57:56

    保守

  • 30二次元好きの匿名さん22/08/28(日) 20:54:02

    (ったくあの糸ってのはとんでもねぇな……操られてたやつら所々骨折してたってよ……)

    ──お、帰ってきた。部長!!お疲れ様でしたっ!!たかし、治療キット持って来てくれ。一応念のためだが……あ、いや心配する必要ねぇな。なんてったって”完全自己変性”……傷だってなんだってちょちょいのちょいで直すんだ。俺らが必要するのが手間ってなもんか

    ここだけ異能学園の掲示板CLIII@夏休み|あにまん掲示板ノリと勢いで成り立っているスレなので気軽に参加してね!・校長は猫・変なのが多い・パラレルワールドたくさん・風紀委員と保健委員は良心これだけ覚えていれば大丈夫宿題は早めに済ませましょう前スレhttps:…bbs.animanch.com

    (お久しぶりです、試験的にですが以前と少し書き方を変えました。慣れなければ戻します)

  • 31二次元好きの匿名さん22/08/28(日) 21:57:25

    お待ちしておりました
    読みづらくないし多分大丈夫じゃないですかね?

  • 32二次元好きの匿名さん22/08/28(日) 22:09:41

    し、失礼します……この間依頼した町田ですけど……何かまだ聞きたいこととか……え?取り返した?……ぁありがとうございます!本当にありがとうごz……え?借りた分は立て替えておいた……すみませんすみません、何から何までありがとうございます!立て替えてもらった分は後日返しますので……はい、では報告でしたら僕はこれで……え?まだ話がある?この現行スレについて?……ははっ、ははは……

    ここだけ異能学園の掲示板CLIV@残暑|あにまん掲示板ノリと勢いで成り立っているスレなので気軽に参加してね!・校長は猫・変なのが多い・パラレルワールドたくさん・風紀委員と保健委員は良心これだけ覚えていればAll OK酷暑は過ぎ、夏休みも残り二週間前スレh…bbs.animanch.com
  • 33二次元好きの匿名さん22/08/31(水) 06:23:12

    やっべそういえば夏祭りスレ立てたいって言ってたの忘れてた
    すいませんでした…

  • 34二次元好きの匿名さん22/09/01(木) 12:15:46

    ある程度組み上がったからちょこちょこ投稿していくわよ

  • 35同好会の動向 九十九の帰省 22/09/01(木) 20:57:01

    ①『夏休みの予定』
    「今日も暑かったなぁ」
     放課後、西日の差し込む廊下を九十九が歩いていた。学園の事務から外出許可証の入った封筒を受け取りに行き、その後部室に向かっている所である。
     学園都市ではお盆に実家に帰省する生徒が多く、長期休みの直前になると混みあうため毎回申請から発行までが2週間ほどかかってしまう。しかしこの許可証がなければ学割はおろか、この学園では生徒達は都市の外に出ることは出来ない。異能をまだ十分に扱うことが出来ない問題児だらけの学生達の行動を把握し、学園側が緊急事態に備えるための措置である。
     九十九は汗を拭き拭きなんとか部室の前に着いた。扉を開けると室内の涼しい風が通り抜けていく。つい扉を開ける手を止め、冷気に浸る。
     「お疲れさま~……はぁ~」
     「そこに立ってないで早く入れヨ、涼しい空気が抜けちゃウ」「いやぁ、ついね」
     「お疲れ様です、それ外出許可証ですか?」「ビンゴ」
     能堂はパソコンで調べ物をしており、その脇には分厚い書籍の上にノートが開かれている。クレアはいつもと変わらずゲームをしており、今日はGT7のようだ。他には空調の音しかないため、激しいエンジンの音とノートPCのファンが部室を満たしている。
     九十九は内履きを脱いで座敷に上がり、いそいそと2人が入っているコタツに入る。同好会はこの大きなコタツ一つしかないが中身は「コタツ空間」と呼ばれる4次元空間と繋がっているため中の広さは実質無限になっている。
     九十九が封筒を鞄にしまうために一度天板の上に置く。
     「九十九さん、今年は実家に帰るんですね」
     「うん、進路報告しに帰ろうかなって」
     九十九と能堂は高等部3年であり、どちらも学園都市内にある大学への入学が決まっている。高等部の生徒は入学試験がない代わり、長期休みには学部毎にレポートなど課題が出されたり、集中講義への出席が求められる。能堂は異能教育学部こども学科に進学し保育士を目指し、九十九は経済学部に入るようだ。ちなみにクレアは高等部2年である。
     「九十九さんの実家ってどこでしたっけ?」
     「新潟県だよぉ、田んぼだらけでなーんもない田舎。能堂君の実家は東京だっけ?」
     「はい、私は忙しいので今年は帰れませんけど」
     「そうなんだ……クレア君はどっか行くのかい?」

  • 36同好会の動向 九十九の帰省 22/09/01(木) 20:57:13

    「いヤ、予定無いから部屋でゴロゴロ」
     クレアはゲーム画面を見ながら答える。
     クレアの実家はヨーロッパでは毒の異能で有名な一族だったのだが、ある依頼をきっかけにマフィアの恨みを買ってしまいクレア以外の家族は殺されてしまった。生き残ったクレアも彼らに捕まり、かなり酷い目にあったという。帰る実家の無いクレアにとって夏休みはただただ退屈な期間であるため、同好会では知り合いの先輩を保護者枠として用意しながら毎年旅行を計画していたが今年は難しそうだ。
     「ダメじゃないかクレア君……あっそうだ、ウチに来ないかい?枝豆とかスイカあるよ」
     「うーン……田舎かァ」
     「いいじゃないですか?ここと違って静かですし、何より自然に包まれた中で生活ってのもいいですよ」
     「能堂君の考えている田舎がどんなものか分からないけど……まぁ爆発騒ぎが日常茶飯事のここよりはマシかもねぇ」
     「まぁここにいたって暇だシ、いいけド」
     あっさりと承諾した。
     「んじゃあ事務に外出届出しておいてね、期間はお盆の4日間で」
     「ウィー……ア、アンダー出しちゃっタ」
     こうして九十九の実家への帰省にクレアも同行することになった。

  • 37二次元好きの匿名さん22/09/02(金) 18:35:26

    あっなんか保育士めっちゃしっくり来るわ

  • 38二次元好きの匿名さん22/09/04(日) 10:18:28

    このレスは削除されています

  • 39同好会の動向 九十九の帰省 22/09/04(日) 10:34:58

    ②夏休み、お盆より少し前
     夏休みに入っても補修や部活があるため、校舎は解放され学生が多く行きかっている。コタツ同好会はその例に漏れず……いや、今年はその例に漏れた。
     「ア、リーダー達は夏期講習カ」
     クレアは部室の扉が開いていない事で思い出した。一応、能堂と九十九はエスカレーター入学なのだが夏休みに入ると他学生と一緒に夏期講習を受ける。大学に入っても落ちこぼれないように、という高等部教師陣からの配慮ということである。
     今は午前11時であり、夏期講習は午前9時から午後2時まであるためまだ部室に二人とも来ていない。クレアはポケットの財布から部室の鍵のスペアを取り出して中に入った。
     「うェ……」
     中に入ると日差しが入って廊下よりも少し暑くなっていた。急いでカーテンを閉め、冷房を付ける。
     クレアはコタツに入るとテレビを付け始めた。この間の続きをしようとプレステ4に手を伸ばしたところ……偶然取り上げられていたあるニュースに目が留まった。
     『史上最大の殺人事件から18年──かつての遺族は今』
     事件のその後を取材する内容の映像で、事細かに内容を説明している。しかし、クレアはこのことを知っていた。なぜなら、これは日本の学生能力者なら一度は必ず学ぶ内容だからだ。
     「天瀬──智彦」
     異能を使って当時の警察や裁判官など10数名を殺害しすぐに死刑が確定したが、身体を自在に変質させる異能のために死刑が執行されないまま生きながらえている日本史上最大の異能犯罪者。クレアも社会の授業で一度話を聞いている。またこの時期になると毎回流れるニュースなので勉強の苦手なクレアでも内容は記憶している。
     映像の中ではテレビクルーが遺族のもとを取材し、当時の思いや被害者ゆかりの場所や物、当時の写真を紹介しており今なお生きている犯人への怒りをあらわにしていた。
     (……)
     クレアは少し映像を見るとすぐゲーム画面に切り替えた。こういったやり場のない怒りを見るのは苦手だった。

  • 40二次元好きの匿名さん22/09/07(水) 00:40:46

    あぶね、保守
    wktk

  • 41同好会の動向 九十九の帰省 22/09/08(木) 21:29:06

    ③お盆突入、九十九実家へ
     学園都市の中心街からやや南にある駅。ここは唯一、外部からの電車が来る駅であるため帰省シーズンになると実家に帰る生徒でごった返す。お盆が終わるとまたしかり。
     「……うっス」
     「よし、じゃあ行こうか」
     早朝、待ち合わせの時間にギリギリ間に合う形でクレアがキャリーバッグに乗って到着し、すぐに改札へ向かう。セカンドバッグを斜めにかけている九十九の後ろをクレアはそのままキャリーバッグに乗ってついていく。
     「……どこまで歩きたくないんだい、君は」
     「なんか楽しいシ、コレ」
     「めっちゃ分かる、後で乗せてよ」
     「ヤダ」

  • 42同好会の動向 九十九の帰省 22/09/08(木) 21:29:22

     異能学園から特急で東京駅に向かい、そこから新潟行きの新幹線に乗車。
     新潟駅に着くとそこから電車に乗り換え、お昼を少し回ったところで九十九の実家の最寄り駅に到着した。
     「……あつイ」
     彼らを迎えたのは息をするのも苦しいほどの熱気であった。新幹線から乗り換えるときにクレアは薄々感じていたが駅から出た瞬間、その時の比ではなかった。目の前のひび割れたアスファルトは容赦なく日光を溜めこみ、まるでホットプレートのように焼け付いている。
     10メートル先が蜃気楼で揺らいでいる悪質なサウナのようなこの空気は太平洋側の湿った空気が山脈を超えると乾燥した熱風に変わるという、悪魔の等価交換ことフェーン現象が原因である。さらに日本海側は湿気が多いためこの二つが悪魔合体を起こし、新潟の夏は蒸し暑く日陰にいても暑い。逃げ場はクーラーの効いた部屋だけである。
     クレアは今まで日本海側に来たことが無かったためにこのことを知らなかったのだ。教えてくれなかった九十九に文句の一言でも言いたいが、口を開けると熱気が口の中に入り込んでくるためにらむだけにとどめる。
     「まぁこっちは毎年こんなもんだよ。迎え来てるから行こう」
     九十九はこの熱気に慣れた顔で改札を抜けて駅を出ると、駐車場に止めてあった軽トラックから老齢の女性が出てきて九十九たちに近づいてくる。
     「……あぎゃー、お2人さんで来んの忘ってたれや」
     「じゃあ俺が荷台に乗るから。クレア君、前に乗ってね」
     「うン……異能学園から来ましタ、クレア=アヴァン=ホーンでス。よろしくお願いしまス」
     「こちらこそ、透の祖母のミチです。よう来なさったねぇ」
     クレアがうやうやしく挨拶をすると早速家に向かうため軽トラに乗る。
     ミチが運転、クレアが助手席。九十九は慣れた手つきでタイヤを踏み台にしてクレアのキャリーバッグと一緒に荷台に乗る。本来であれば危険な行為だが仕方がない。外から見えないように鞄を枕にして寝転ぶ。
     「ほんじゃ行くっけの」
     「ん、頼むれぇ」
     「……お願いしまス」
     大きくエンジンを吹かすと、3人をのせた軽トラは九十九の実家へと向かっていった。

  • 43二次元好きの匿名さん22/09/08(木) 22:11:16

    クレアちゃん人見知りか~?かわいい。おじいちゃんおばあちゃんとそれに絆される少年少女で人は強くなれる
    童心、『俺』、訛り  数え役満ってところか...

  • 44二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 17:27:19

    保守

  • 45二次元好きの匿名さん22/09/11(日) 20:35:33

    (綾小路とか地獄門とかやってた人です
    めっちゃ久々に戻ってきたけど今どんな感じの流れですか…?)

  • 46二次元好きの匿名さん22/09/12(月) 18:31:21

    >>45

    (お久しぶりじゃないですか~!

     過疎です。ノリと勢いが足りん)

  • 47同好会の動向 九十九の帰省 22/09/12(月) 22:08:11


     駅のある街中を抜けて川沿いを進み、約20分経った所に九十九の実家があった。
     家の50メートル前から九十九家の敷地であり、その奥には昔の作業小屋と現代の家を融合させたような家屋が建っている。
     軽トラを止めて降りる。クレアと九十九は荷物を持って玄関に入る。石畳の玄関は幾分か涼しげだ。玄関は引き戸で入ると土間はそこそこの広さがあり、そこから30センチほど段差があって廊下に繋がっている。
     「ようこそわが家へ、ってもなんにもないけどねぇ」
     「若い子が楽しめるもんねぇけど、本当に良かったの?」
     「まァ、こういう古い家も風情があっていいですシ」
     「靴は脇に並べて置いておけばいいよ、後でこの辺り案内するし」
     「クレアちゃんに部屋用意してっから、こっち来いね」
     クレアは連れられて廊下を進み、奥にある階段を上る。2階にはいくつか部屋があり、九十九と祖父母の他にも済んでいる人がいるようであった。
     「手前が僕の部屋。そして、奥がクレア君の部屋だねぇ」
     九十九が指をさしたのは階段を上って突き当たり右にある部屋だ。中に入ると大小さまざまな道具が隅に追いやられ、布団と折り畳み机が置かれている。これだけでも十分な広さだ。他にもいくつかドアがあるが、九十九の両親の部屋だろうか。
     「普段は透ちゃんの物置らっけ、あんまり綺麗でねぇけどもこれでいっかね?」
     「全然、十分でス」
     「いがったいがった、透ちゃんがいきなり女の子連れてくるって言うからどんな子かと思ったけど……カノジョさんとかですか?」
     「いや全然」
     「部長と、部員だって言ったでしょ?婆ちゃん」
     即答である。
     「ごめんなさいね、婆ちゃんの早とちりらったね」
     ミチは畑仕事に戻るから、と階段を降りていく途中で何かを思い出したのか透に声をかけた。
     「透ちゃん、ちゃんと仏壇に参っとくんだよ。ちゃんと帰ってきたって、顔見せんさい」
     「はいはい」
     ミチはそれだけ言うとすぐにいなくなった。
     クレアは用意された部屋に入り、バッグから道具を取り出す。一応旅行の体で来ているため勉強道具はほとんどなくゲームや充電器、ノートパソコンなど遊ぶための道具と滞在する日数分、毒を抑制する薬が入っている。これらを確認するとクレアは部屋を出て九十九の部屋に入った。

  • 48二次元好きの匿名さん22/09/14(水) 21:04:49

    保守

  • 49同好会の動向 九十九の帰省22/09/15(木) 21:51:43


     「入るゾ」
     「いいよぉ」
     クレアはドアを開けて九十九の部屋に入った。8畳ほどの部屋である。
     寮の部屋にも入ったことはあるがそれに比べると実家の部屋はあまり散らかっておらず、逆に物が少ない。まぁ日ごろから住んでないので当然ではあるが。
     部屋には小学校までの教科書が入っている本棚とセットであろう学習机と、下部分におもちゃなどが詰まれている2段ベッドが目立つぐらいで他の家具はない。壁にはクローゼットもある。
     九十九が椅子から立つとベッドと学習机の間のラグに折りたたんでいた机を出し、胡坐をかいて座る。クレアもそれにならって反対側に座る。
     「思ってた数倍暑いんだけド」
     「うん、それは除湿かければ幾分か解決するよ。あとは……そっちの部屋、窓大きくて西日が入るからカーテンで遮光もしっかりしておいてねぇ」
     「あそこの部屋、物置って言ってたけどリーダーの部屋なのカ?」
     「うん。一応2階の部屋は全部僕の部屋だね」
     「エ!?……他の人の部屋ハ?」
     「階段の脇に爺ちゃんと婆ちゃんの部屋があるだけだねぇ」
     「……親ハ?」
     「……えーと、まぁ、なんというか……今はいないねぇ」
     九十九は曖昧に答える。クレアはかなりディープなことを聞いてしまったのでは、と頭の中で少し反省した。自分と同じような境遇の人間は少ないだろうと思っていたのでこう返されるとは思っていなかったのだ。
     「そ、そうなんダ……そういえば、これから何するんダ?」
     「そうだねぇ、お参りしたらどこか行こうかなぁ……近くの神社とか。県内では有名なんだよ?境内に川が流れてるから涼しいよぉ」
     時計を見ると午後2時を回った所だった。陽がさんさんと照り続け外からは音が全くしない、暑すぎて誰も外にいないのだ。冗談はよしてくれという顔をクレアは九十九に向ける。
     「まぁまぁ、車で行くから心配しないでよ」
     「MT免許、取ったんだっけカ」
     「そうそう毎晩通ってさ」
     九十九は誕生日が2月25日であったため、春先から免許を取るために学園内にある教習所へと通っていた。免許を取った後は休みの日に山の方で走っているとかいないとか。車は持っていないはずなので誰かから借りていることになる。
     「クレア君、先に車乗って待っててくれないかなぁ?エアコン点けておくから」

  • 50二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 22:18:00

    めっちゃ久々に描いた地獄門

  • 51二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 22:58:54

    久々に描いた綾小路

  • 52二次元好きの匿名さん22/09/15(木) 23:28:50

    >>49

    人の居ない夏のクソ田舎(暴言)でドライブとか最高じゃあないっすか...借りてきた猫みたいですね可愛いねぇ


    >>50  >>51

    相変わらず可愛い方と人を殺せる目付き(名実共)の方来ましたね 何故ゴキがそんなにころんとして可愛いんだ地獄門ちゃんよ...

  • 53二次元好きの匿名さん22/09/18(日) 14:06:30

    保守

  • 54二次元好きの匿名さん22/09/20(火) 21:48:03

    保守代わりにコタツ部緋鉢志乃ラフ。バランスわりー...
    気が向いたら清書する...かも知れない

  • 55同好会の動向 九十九の帰省22/09/21(水) 19:56:46

    「じゃ、行こっか」
     田舎に行けば行くほど、車の重要性は高まる。当然のように20歳以上は全員免許を持っているし家には一人一台車があるのはザラだ。九十九の家にも軽トラの他に一台ATの軽自動車がある。九十九のために安く買ったものらしく普段は遊ばせているようだ。
     九十九は先に外へ出てエンジンをかけ、車庫から出すと家に戻り仏壇へ向かった。クレアはその様子を見ながら助手席に乗る。
     (親がいないってどういうことダ?)
     クレアは車内で九十九を待つ間考えていた。あの口調からなんとなくセンシティブな内容であることは分かった。これまで家族について全く話を聞かなかったのも十分理解できる、しかし。
     (……気になるナ)
     余計に興味が湧いてきているのも事実だった。九十九はほとんど自分のことを話さないため、それらのネタを探すことも今回ついてきた理由として少しはあるのだ。
     「ごめんごめん。行こうか」
     お参りを済ませてきた九十九が運転席に乗る。ドライブにギアを入れて発進した。
     「──ねぇ、リーダー」
     「何?」
     「家族がいないって言ってたけド、あれどういうことなノ?……さっきの話ぶり返すようで悪いけド」
     「あぁいいよ別に、あんな話し方じゃ消化不良だろうしね……んーと、何から話せばいいんだろうかねぇ……」
     九十九は悩み始めた。
     快晴の空に似合わない少し曇った雰囲気の中、2人を載せた車は神社へと向かう。

  • 56二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 20:24:19

    お盆ごろくらいに書き途中で放ったらかしてたコタツ部SSが見つかったんですが...何を思ったか勝手ながら九十九くんを登場させてるんですが、上げても大丈夫でしょうか?
    駄目だったらすんません

  • 57二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 22:20:39

    このレスは削除されています

  • 58二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 22:21:31

    >>56

    ええんやで(ニッコリ)

    儂も小出しにしていたSSのペースをそろそろ上げねばなるまいて

  • 59二次元好きの匿名さん22/09/22(木) 22:52:05
  • 60同好会の動向 九十九の帰省22/09/23(金) 22:18:11


     「僕の母親とお姉さん、僕が生まれたころに亡くなってるんだ」
     信号が青に変わった所で九十九が話し始めた。
     「僕は生まれてすぐ腎臓だか肝臓だかが悪かったみたいですぐ退院出来なかったんだ。それで様子を見に来る途中で母さんと姉さんは車に轢かれて亡くなったみたい。犯人は故意にやったとか発言してたけど、結局事故当時の責任能力が認められずに無罪放免。幼い僕と父親が残されたってわけ。その頃僕たち家族はここの母方の実家で暮らしててね、父親は元々こっちじゃなくて仕事の関係で東京に住んでたんだけど、葬儀が終わってすぐに東京に戻ってったんだ。育児費は送ってくれてたんだけどなぜかこの後から来なくなっちゃって。それで気づいたころにはあいつは捕まってたんだ。……天瀬智彦って知ってるよねぇ?」
     クレアはその名前に覚えがあった。数日前、ニュースに取り上げられていたからだ。
     「天瀬って、あノ?」
     「うん、この国の戦後史上最低最悪の犯罪者さ。このころになると必ずニュースになってね……僕はそのこと知らなくてさ、初めて知ったのは小学校に上がった頃。僕のことを殺人犯の息子とか言ってくるやつがいて、それでね」
     そう語る九十九の顔はどこか悲しそうだが懐かしく思い出を語っているようにも見えた。
     「天瀬とは家を出てったきり会ってないなぁ、面会も行ってないし。まぁこっちは生まれてこの方父親とも思っていないけどね……さてと、ここが矢立神社だねぇ」
     クレアは九十九が天瀬の名前を出してから父親呼びをしなくなっていることに気づいた。今まで九十九が誰かに憎悪を向けている所を見たことが無かったうえ、軽快な話しぶりとは裏腹に予想以上の事情の重さからクレアは若干気まずい顔になる。
     「クレア君、どうしたの?……ああさっきの話のこと?事実だけどさぁ、別にクレア君が気にすることじゃないよ。天瀬の気持ちは分からないでもないけど、でも復讐に走っちゃ──ましてや異能を使って一般人に危害を加えるなんて、最低だよ」
     車の鍵をかけると、九十九は神社を案内し始めた。

  • 61二次元好きの匿名さん22/09/24(土) 11:27:21

    え...重...
    え...?おっも...隔離勢かよ...えぇ...クレアちゃん何て言えばいいんですかこれ...

  • 62二次元好きの匿名さん22/09/26(月) 21:49:35

    今このタイミングで保守したらややこしそうだからしておこう

  • 63同好会の動向 九十九の帰省22/09/27(火) 08:51:41


     「ここが矢立神社。ここいらじゃあ有名な神社でね、豊穣の神様を祀ってるんだ。米どころ新潟にはピッタリの神様ってワケ」
     境内に入ると九十九が説明を始めた。九十九自身も数年間神社に行ってなかったようなので、ところどころ変わった部分があると話す。
     「結構新しくなってるねぇ、砂利がコンクリで埋められてるよ」
     「……へェ」
     境内は木陰が多いせいか涼しい風が入り、枝が静かに揺れている。
     「こっちは本当の入り口じゃないんだけど。一の鳥居には川があってねぇ、深さは足首ぐらいしかないけど入れるんだよ」
     「そうなんダ」
     クレアの心中は神社どころではなかった。自分の過去と同じかそれ以上に爆弾であった。
     九十九の父親は大犯罪者で今も生きている。とうの昔に絶縁したと言うものの、簡単に繋がりを絶てられるものではない。それは血筋である。誰も、生まれの父親や母親を変えることは出来ない。
     血筋というのは異能において最も重要視される要素の一つで、過去には血統を選別することでより優れた異能を持った子供を産むという因習を行っていた一族もある。顔やクセは変えることは出来るが異能だけは変えることができない。簡単に繋がりを絶てない、というのはこういう要素も含んでいる。
     (それニ……)
     父親も母親も姉すらも生まれた頃にはいなかったというのがクレアにとって衝撃的であった。クレアも家族を失っているがまだ物心ついた時には生きており、ほんのわずかな間ではあるが一緒に出かけたり遊んだりして家族の情を育んだ。その思い出すら九十九にはない。両親の愛情を与えられずに育ってきたのだ。
     なのに。「まぁそんなこともあるよね」という風に話せるのか。九十九と出会って数年経ったが、クレアは少し恐怖していた。
     ……神社の川は冷たくて心地よかった。

  • 64同好会の動向 九十九の帰省22/09/27(火) 22:20:34


     「なんだココ、道の駅?」
     「みたいだねぇ。こんな施設、前は無かったけど……ここには幽霊ホテルとか言われてた廃虚ホテルが建っててさぁ」
     「何そレ、神社の近くなのに良いのそういうノ」
     「まぁ幽霊には宗教もクソもないからいいでしょ、そういうのがあってもさ。他にも色々あるんだよねぇ肝試しスポット」
     「行ってみないカ?ここに居るうちニ」

     「……この温泉饅頭、美味イ」
     「でしょう?ちょっと塩味が効いてるのがミソなんだよねぇ」
     「……中身は餡子だロ?」

     神社もあらかた回り、門前町の名物もたいらげて2人は家に戻った。しかし、来た道と違う。
     「こっちの方が早イ……とカ?」
     「いや、ちょっと寄っておきたいところがあってね……」
     九十九の顔はどこか楽しそうで、何かを待ちきれないような表情である。
     大きな道から住宅街に入ると、速度を大きく落として辺りをきょろきょろと見渡しながら運転する。
     「いやぁ……かなり変わってるねぇ……こんなとこに家は無かったし……」
     突き当りから一つ手前を曲がると見慣れた光景だったようで、一気にある家の前に付く。
     「こコ……何?」
     目の前には一般的な家があり、入り口の門は固く閉ざされ、手入れがされていないのか壁にはツタが伸びている。
     「あれ……そんな……」
     「?」
     「表札が……無い」
     よく見ると、門の隣に黒く四角い凹みがある。ここに表札が入るのだが、取り外されている。ということは、この家は売り家だろうか。
     「誰か住んでたノ?」
     「うん、知り合いがね。僕が異能学園に行く前……小5に上がるころまで遊んでたんだ。唯一の友達だったよ……爺ちゃんたちに確認してみるかなぁ」
     寂しい顔をしながらそう話すと、すぐに車を発進させて家に戻った。

  • 65同好会の動向 九十九の帰省22/09/29(木) 17:11:00


     その日の夕食。ご飯とみそ汁の盛られた茶碗の他に今日は九十九が好きだというゴーヤチャンプルーと枝豆が並んでいる。
     「美味しいでス」
     「あら~いがった、帰ってく時に枝豆持ってくといっけね」
     「ゆでるの面倒だしクレア君やらなそうだなぁ」
     「透がゆでれば良いねっか」
     「いやそうなるんらろもさ」

     九十九とその祖父母、そしてクレアと夕飯を囲む。すっかり暮れた外ではまだ蝉が鳴いている。
     「そういえば枝豆ってあんまり食べたことないナ」
     「そりゃあ、外じゃ酒のつまみだからさ。こっちじゃ夕飯前のおやつみたいに食ってるけど」
     「美味いもんは作ったとこで食うのが一番らっけな、好きなだけ食ってけ」
     九十九の祖父、道雄は酒で赤くなった顔でクレアに笑って話しかける。
     「……婆ちゃん、そういえばなんだけどさぁ」
     「何ら?」
     「いやぁ、今日神社の帰りに円山の家行ったら表札が無くって。何か知らない?引っ越したとか」
     円山というのはさっきの家に住んでいたという九十九の知り合いだろう。
     苗字を聞いた瞬間、九十九の祖父母は互いに顔を合わせた。視線で会話をしている。
     「……んー、どうらったかなぁ。円山さんちは在郷の人でも無ぇし、どっかに引っ越したんでねぇろっか」
     「そっか、残念らなぁ。久しぶりに会おうと思ったんらろも」

  • 66二次元好きの匿名さん22/09/30(金) 09:10:56

    いやぁ、何があるんでしょうね円山さんちは。こういうホラー未満の空気好き
    ゴーヤチャンプルもなぁ...日本酒に合うぞぉ...

  • 67同好会の動向 九十九の帰省22/10/02(日) 21:41:12


     風呂上がり。クレアが九十九の部屋に入ってきた。パソコンで何か作業しているようだった。
     「なんだいクレア君。そっちもクーラーあるだろう?」
     「うン……そうなんだけド……暇だシ、思ったより何にも無くっテ」
     「まぁ田舎ってこんなもんさ。また明日になったら色々なところに連れていくよ。海と山、どっちがいい?」
     「海‼」
     即答であった。
     「海ね、了解!……でもビーチは思ったより汚いかもだから、あんまり期待しないでね」
     「え……汚いって?」
     「うーん、簡単に言うと日本海側は太平洋側と違って浜に戻ってくる海流なんだ。だからゴミが良く流れ着くし、他にも浜が黒っぽくて地味だし。僕はあんまり行ったことないね」
     「そっカ……」
     「まぁ飽きたら水族館も魚市場もあるしそこ寄ろうよ」
     浜焼きや珍しい海産物が売りだそうだ。
     クレアはふとパソコンの画面に目をやる。すると、あるニュースサイトの記事が映っている。
     「リーダー、この画面の……」
     「あぁ、これか。夕飯の時に婆ちゃん達に円山の話をしたでしょ。んで、2人とも知らないとか言ってたけど……あれ嘘だと思う。2人とも嘘つくの苦手だからさ……俺に話したくないことでもあったのかもしれないと思って」
     「それデ、この記事を見つけたト」
     「ビンゴ」
     内容は中学生がいじめを苦に首を吊ったというもので、今から4年前のものだ。
     遺体が発見された場所はすぐ近くであり、当時の学生の年齢と九十九の年齢は一致している。
     「この学生ガ、円山なノ?」
     「どうだろう……僕以外とはあんまり」
     「そういえばなんで円山とは仲がいいんダ?評判悪かったんだロ?」
     「円山は小3の頃だったかなぁ、ウチの学校に転校してきたんだ」

  • 68二次元好きの匿名さん22/10/03(月) 20:23:46

    ──ったく、女の子にお金使うのもいい加減しなさいよ……化学部にはこの件話してあるから使った資料は全部焼却処分ね。あんた、まさかメモ取ってたりとかする?あるならそれも回収。自分のやったことがどれだけ危険なことだったか考えなよ……んで、ここからは余談だけど……誰に貢いでたのさ?もしかしたらその娘が現行スレとグルってこともあるから教えてよ

    ここだけ異能学園の掲示板CLV@天秤座の季節|あにまん掲示板ノリと勢いで成り立っているスレなので気軽に参加してね☆・校長は猫・変なのが多い・パラレルワールドたくさん・風紀委員と保健委員は良心これだけ覚えていればダイジョーVなんかこの学校でマトモに星座見えたこと…bbs.animanch.com
  • 69二次元好きの匿名さん22/10/04(火) 09:13:22

    久々のたかしじゃないですか~ 現行スレはどこへ向かうのか...

    便乗して貼り忘れを貼っとこう


    画像ver


    文書ver

    異能学園新入・転入手続届   ※は自由記載

    ふりがな:   性別:

    氏名:   生年月日: 月 日

    所属: 等部/学部 学年 学科/学部

    ※前学校:

    寮: 等部/学部 科寮

    その他:


    異能欄

    ふりがな:

    異能名:

    ※異能力: 性 系 能力

    ※異能詳細:

  • 70二次元好きの匿名さん22/10/05(水) 21:49:52


     「アイツとは最初、家が近いからって理由で遊ぶようになったんだ。一緒に林入ったりとか、川行ったりとか。山越えて海行ったり、色々行ったねぇ」
     「結構仲いいじゃン。家で遊んだりはしなかったノ?」
     「その後、親から僕と遊ぶなって怒られてたらしくってさ。家で勉強ばっかさせられてたみたいなんだけど、たまに家から抜け出して遊んでたんだ。ウチにも人は呼べなかったから家に上がったり上げたりすることはなかったねぇ。異能学園に入ってからも度々実家に帰ってはいたんだけど2人で会う機会がなくて、一昨年の年末に帰った時は表札があったんだけど……思えばあの時人が住んでるような感じはしなかったなぁ」
     九十九は視線をパソコンに戻す。
     「でモ、爺ちゃん婆ちゃん達が嘘ついてたとして円山が自殺したってのは少し端折りすぎじゃないカ?元々ここには転校してきたっていうなラ、またどこかに行ったってのも考えられるシ……」
     「うん、クレア君の言うとおりだ。杞憂かもしれない」
     机をトントンと指で叩く。九十九が考え事をしていると行う癖だ。
     「明日さ、海以外にも寄りたい所があるんだけどいいかな?」
     「うン、いいヨ」
     「ありがとう……じゃあこれからどうする?色々この部屋にはあるけど……」
     九十九は二段ベッドの二段目をシングとして使用し、一段目にはおもちゃが大量に保管してある。カード、ベイ、プラレール、ロボットがガラガラと音を立てて崩れてくる。
     「こんなにおもちゃあるのに遊べなかったっテ、ちょっと勿体ないナ」
     「僕は飽き性だから、たくさん買ってもらってたんだ」
     クレアにとっては見たことないおもちゃばかりで、解説半分遊び半分で夜は更けていった。
     「……そういえばなんだけド」
     「うん?何だい?」

  • 71二次元好きの匿名さん22/10/05(水) 21:50:12

     「同好会って今年で解散なのカ?」
     「その件か」
     現在、コタツ同好会は3年生の九十九と能堂、そして2年生のクレアが在籍しており、来年度はクレアだけになる。同好会は2人以上の在籍が設立・維持の絶対条件であるが、「学園イチの危険集団」という噂が独り歩きしているためかだれも入会希望者が来ていない。そうなれば来年度の初めにはあの部屋を元の持ち主である生徒会に明け渡さなくてはならない。
     「クレア君はどうしたいの?」
     「……うーン……来年まではあの部屋に居たいかナ」
     「どうしよっかなぁ……コタツ部にでもかけあってあの部屋ごと同好会と合併しちゃうとか」
     「生徒会の隣なんて嫌がると思うゾ」
     「そうだよねぇ……まぁ部員のアテはいるけど、クレア君は知らない人だから嫌だろう?」
     「多分部室に行かなくなるナ」
     「うーん、それじゃ本末転倒だ」

  • 72二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 00:53:18

    おぉうマジか...
    なんか色々寂しいな...夏の夜そういうとこある

  • 73二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 21:26:47

    朝蔵くん「俺なんか1人なのに何故か設立申請通ったし大丈夫…あれ?大丈夫なのか?」

  • 74二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 22:08:38

    >>73

    実質活動は一人でも、名前借りたりとかまぁ色々抜け道はありそう

  • 75二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 22:11:46

    >>73

    設備の問題とか?コタツは確実に電気食うだろうし

  • 76二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 22:37:11

    ここのコタツ電気で動くんだ…

  • 77二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 22:39:52

    普段はガバガバ運営だけど問題児認定されてると厳しくなるとかかもしれない

  • 78二次元好きの匿名さん22/10/07(金) 22:53:51

    分からない 俺たちは雰囲気でコタツを動かしている
    ついでに言うと「同好会」と「愛好会」の違いも分からない 宗明くんちゃんは生きているのか...

  • 79二次元好きの匿名さん22/10/08(土) 20:56:18

    生きてるよ お話考えてるけど内容も書くスケジュールもガバガバだからあらすじ風にして短く済ませるかもしれない

  • 80同好会の動向 九十九の帰省22/10/08(土) 20:57:30


     次の日。九十九とクレアの二人は朝食を食べるとすぐに海へ向かった。
     既に日差しが肌に突き刺さるような暑さだ。九十九は既に家の前に車を出している。
     「じゃあ、行くよぉ」
     村中を出ると川沿いの道に出て、海へ向かう。最後に一つ山を越えると港に出た。
     窓から入ってくる匂いも段々と塩辛くなっていく。
     「すっゲ、本当に海ダ」
     「学園でも見てるじゃないか」
     港町に到着するも、まだ店は開いていない。準備中のようだ。
     「じゃあ、先に海行くかい?灯台とかあるけど」
     「そうするカ」
     二人は車を降りて浜に向かう。
     「……本当に砂が黒イ……ってか岩ばっかだナ」
     「そうだねぇ」
     既に何人か海で遊んでおり、せっかくなので九十九たちも水着になった。
     「何するヨ」
     「よくわかんないけど、とりあえずあそこの岩まで競争ってのは?」
     九十九が指をさしたのは40メートルくらい遠くにある岩だった。
     「えー、真面目に泳ぐのかヨ……」
     「だって海で一回しか遊んだことないし」
     「海有り県民の恥がヨ……」
     クレアは布地の多いフリル水着を着ており、やや泳ぎには向いてないように見える。
     二人は九十九が引いた線に並ぶ。
     「よーい、ドン!」
     両者譲らない激しいデッドヒート。シャチもかくやという勢いで一直線に岩へと向かい、身体全体で大きくうねりながら水中を駆けていく。
     しかし、途中でクレアの水着がはだけてしまい大幅なロス。九十九が勝利した。
     「くっソ、アタシが早すぎてこの水着じゃ耐えられなかったカ」
     「マグネットコーティングでもしておく?」
     その後は乾くまで用意したパラソルの下で休み、増えてきた海水浴客の間を縫いながらそそくさと車へと戻っていった。
     「人増えてきたから混まないうちにお昼にする?」「そうだナ」

  • 81二次元好きの匿名さん22/10/09(日) 19:05:47

    異能学園進入・転入手続届
    ふりがな:へんり みりか  性別:女
    氏名:辺梨 ミリカ  生年月日:9月6日
    所属: 高等部 1学年 異能研究学科
    寮: 高等部 異能研究科寮
    その他:■■■■■■■■。■■■は■■■こそ■■の範疇と見られるが■■な傾向あり。■■■■■は■■■が持つ■■であり、■■■にコントロール■■■■■■。


    異能欄
    ふりがな:■■■
    異能名:「■■」
    ※異能力:■■系能力
    ※異能詳細:■■■■■の■■■■■■■を■■し■■させる能力。
    ■■と■■■■■■■を対象に■■可能。
    ■■■■■■を■■■■■■■■■■の■■を■■■■■、といった芸当が可能。

  • 82二次元好きの匿名さん22/10/09(日) 19:49:03

    わあ~闇が深そうな子だ

  • 83二次元好きの匿名さん22/10/10(月) 18:03:36

    うおぅ...隔離勢に新面か一般編入ヤバい異能者かはたまた未だ見ぬオカルトの輩か...
    また風紀委員に波乱か...?

  • 84二次元好きの匿名さん22/10/10(月) 18:07:26

    転校生ちゃんがピンチに陥ってくれたら簡単に情報解禁できるので気になる人は気軽に絡んでくれると嬉しいです…

  • 85二次元好きの匿名さん22/10/12(水) 19:55:01

    保守

  • 86同好会の動向 九十九の帰省22/10/12(水) 22:10:37


     水着から服に着替えて道沿いの商店街を歩く。すぐそこの港で採れた海産物が目玉で店舗の前を歩くと浜焼きのいいにおいと潮の香りが漂っている。
     「ホタテもいいナ……でもイカも美味そウ……」
     「道端で食べなくても、食堂に入れば刺身丼もあるよぉ」
     クレアは涎があふれるほど食欲にあふれているが、あれこれと目移りして決断し切れていない。
     「だめダ、選べなイ……リーダーはおすすめの店とかはあるのカ?」
     「さぁ……僕は浜焼きしか食ったことないから」
     「やはり刺身丼しカ……新潟まで来て美味しいお米を食べずに帰るのは勿体ないカ……‼」
     「ウチでも腹いっぱい食ってるけどね」
     お昼は刺身丼に決定、クレアはコシヒカリに勝てなかった。
     「いらっしゃいませー」
     中に入るとより魚の臭いが漂っている。下の店舗では魚を売り、店舗ではその場で魚を調理するためだ。
     「クレア君はどうする?」
     「うーン……ホタテ丼にしようかナ」
     写真には、どんぶりの中央にホタテがたくさん盛られ、その周りに刺身が並べられている。
     「そんなにホタテが食べたいのかい?」
     「あの甘さと食感がヤミツキになル……リーダーハ?」
     「僕はカニ丼かなぁ」
     こちらはカニしかないが、まるでかき氷のように山盛りで盛られている。九十九はカニが大好物なのだ。
     「そっちも似たようなもんじゃン」
     「まぁそうなんだけど」

     10数分後、注文した料理が運ばれてくる。丼もの以外にも、付け合わせでバイ貝の煮つけやエビの味噌汁が盆に載っている。
     「写真よりも量多いじゃン」
     「今がかきいれ時だからねぇ、サービスじゃないかな……いただきます」
     「いただきまス」
     「……やっぱり蟹はいいねぇ、この弾力と風味がたまらない」
     「酢とかかけないんダ」
     「蟹本来の味が消えちゃうからね、あと酸っぱいし」

  • 87二次元好きの匿名さん22/10/13(木) 21:33:47

    俺の中のオールマイトが九十九んに「君はいい酒呑みになれる」って言ってる

  • 88同好会の動向 九十九の帰省22/10/13(木) 21:54:52


     お昼も食べ終わり、運動がてら水族館も回った二人は車に乗り込んでいた。
     木漏れ日の差す狭い峠道を走っている。ここはどうやら先ほどの川沿いの道よりも早いようだ。
     「そういえバ、どこか寄りたいとか言ってたじゃン」
     「そうだね、じゃあ行こうか」
     そこからさらに10分後。家から五キロほど離れたところにある神社に到着した。
     「ここも神社なんだナ」
     「昔からの住宅地なら意外とあるよ、あとはお地蔵さんとかも多いねぇ」
     小さなお堂の後ろに回ると、数メートルほど高くなっている丘がある。
     木々の間に細い獣道があり、そこをなんとかくぐる陽に抜けると少し広い空間に入った。
     「なんダ……こコ」
     「いやぁ、そのままだったか」
     木と木に竹の棒がかけられて屋根になっており、地面には汚れたビニールシートが敷いてある。その上には銀色の四角い缶箱が置いてある。
     九十九はその箱をすぐに開け、中にあるノートを取り出した。表紙にはところどころかすれた字で「ぼう険ノート」と書いてある。
     「なんダ、そレ?」
     「これは円山と書いたノートだよ。懐かしいなぁ……あいつとはよく外で遊んだって言ったでしょ?」
     「うン」
     「外じゃあ林以外にも、隣町とか海とか、とにかく考えつく限りの所に行った。その冒険をここに書いてたんだ……そしてここは二人の活動拠点、秘密基地ってところだね」
     「秘密基地って本当に存在するんダ……てか意外としっかり作られてるナ」
     「屋根はなぜか元々あったんだけど、誰かがほったらかしにしたんだろうね……だから僕らが占領してたんだ」
     ぺらぺらとページをめくると、拙い文字で色々と書きこまれている。
     「”9月21日 排水溝のぼう検”」
     「それね。さっき来た道を奥に進むと橋があってさ、その下から行けたんだ。薄暗いし、しゃがまないとだし……何より臭いし。最悪だったよ」
     「”7月3日 新山のぼう険”」
     「それは昨日、神社行く途中にあった小さい山あっただろう?あそこは道がかなり入り組んでて、そこを自転車で走ったんだよ。下るときは結構気持ちよかったね」
     他にもいくつも冒険の記録が残されている。途中、あみだくじや土俵など遊びで使われるような落書きもあった。
     しかし、ノートの残り4分の1を過ぎたところで白紙になっている。

  • 89同好会の動向 九十九の帰省22/10/13(木) 21:55:04

     「飽きタ?」
     「いや……その頃、僕は異能学園に転校したんだ。それで僕と遊ばなくなったからここに……」
     九十九の動きが止まる。ノートの後ろから1ページ。そこに数行の文章が記されている。
     「”九十九 ウツロ荘へ向かう”……」
     すぐ下には年と日にちが記載されてあり、それは例の事件が起きる3日前であった。
     二人は悪寒に包まれる。
     「ウツロ荘……ってどコ?」
     「……この近くにある心霊スポットさ。昔事件があったとか言っていたけど」
     九十九はノートの入っていた缶箱の中身をもう一度見る。何かを探しているようだ。
     「……リーダー?」
     「無い……待ってるって……そういう……いやでもそんなこと……」
     九十九がブツブツと話しながら考えている。
     「いやいや……それもありえない……うーむ……」
     「おイ」
     クレアが九十九の肩を掴む。
     「どうしたんダ?」
     「……いやごめん。ちょっと取り乱してた」
     「何かまずいことでもあっタ?」
     「うん……嫌な予感が当たったかもしれない」

  • 90二次元好きの匿名さん22/10/16(日) 13:08:22

    おっホラーかな
    ホラーはご飯によく合う

  • 91同好会の動向 九十九の帰省22/10/18(火) 21:18:56


     その日の夜。二人は九十九の部屋に集まっていた。
     「デ……嫌な予感ってなんだヨ」
     あの書き込みを見てから九十九は切ない表情になっていた。あまり口を開かず、クレアに何も教えてくれなかったのだ。
     「今ちょっと頭が混乱しててね……話がまとまらないや」
     「円山がウツロ荘で亡くなったことカ?」
     「それもそう……この間の記事には載ってなかったけど、今回の件であそこにほぼ間違いない」
     九十九はベッド下の物置から何かを探し始めた。
     「何してるんダ?」
     「いや……探し物があるんだ。もしかしたらこっちに無いかと思って」
     「何をだヨ」
     「パンダのソフビ。昔円山と祭りに行ったときにくじで当てたんだ、不細工な奴でね……やっぱり無いか」
     「それがどうしたノ?」
     「あのソフビは秘密基地に置いてあったものでさ……僕が居なくなる前にウツロ荘での肝試しで使おうって話になってたんだよ」
     「エ……でもここにないってことハ」
     「……秘密基地にもなかった。ってことは円山が持ち出したのかもしれない」
     「ひぇッ……」
     クレアは身震いした。廃虚やお化け屋敷は得意だがこういった話には弱い。
     「とりあえず、明日の夜ウツロ荘へ向かおう。爺ちゃんたちには祭りに行くって嘘ついてね」
     「行くなって言われてるノ?」
     「うん、あそこは家主不明のままで立ち入り禁止だからね。それにきな臭い噂もあって地元の人はあまり近寄らない」
     「噂っテ?」
     「僕がまだこっちにいた頃かな、あそこでホームレスの遺体が見つかったんだ。廃虚って言っても屋根もあって雨風は防げるからホームレスが住んでたって不思議ではないさ……どうやらそこで自殺したみたいだ。それからあそこは自殺の名所みたいになってねぇ」
     「それがいわくつきできな臭イ、ト」
     「うん。まぁ僕はそういうの良く分からないけど、そういう人たちにとってひきつけられる何かがあるのかもしれないね」

  • 92二次元好きの匿名さん22/10/21(金) 09:33:08

    保守

  • 93二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 07:55:43

    保守&ハロウィン前祝いに
    語尾に星が瞬くタイプのギャルこと村野なずはとコタツ部勧誘員の敬語女子こと緋鉢志乃

  • 94二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 07:57:16

    おまけ
    このあと手が滑って後頭部から落ちましたとさ めでたしめでたし

  • 95同好会の動向 九十九の帰省22/10/23(日) 22:01:27


     次の日。午前中から二人でホームセンターに出かけてウツロ荘巡りの準備を始めた。
     「買ったらそのまま車に乗せておこう。怪しまれると厄介だ」
     「じゃあ車で向かうのカ?」
     「いやぁ、車で行くと危ないでしょ。エンジンかからなくなるとかあるあるだし」
     「……まぁあるあるだけどそれは映画とかの”お約束”ってやつだロ」
     「あと最悪の場合、車内よりも外の方が動きやすいし」
     「それは分かル」
     ヘルメットや懐中電灯を買い物かごに入れていく。
     「能堂くん連れてきたら大騒ぎだろうなぁ、今」
     「まぁこっちに参加しないで畑の手伝いとかしてるよナ」
     同好会内でホラーが最も苦手なのはクレアではなく能堂である。つい先日、夏にちなんで夜のホラー映画鑑賞会を九十九と能堂の相部屋でやったところ、能堂は二人のさらに後方から自分と同じ大きさのぬいぐるみを抱きながら観ていた。
     「チャッキーみたいに人形とかぬいぐるみが襲ってくるやつじゃなくて良かったねぇ」
     「まぁぬいぐるみぶん投げてこっちにくっついてくるよナ……チャッキーはシリーズによって色違うからどうだロ」
     とりあえず今度、夏休みが終わる直前にまたやろうという話になった。
     「自転車はこっちで用意しておくから、後は夜を待つだけだねぇ」
     「それまで何すル?」
     「まぁ……家でゴロゴロしてようかなぁ……そういえばテレビの部屋に昔のゲームあるけどやるかい?点くかどうかは分からないけど」
     「やってみる価値はありそうだナ」

  • 96二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 22:02:42

    かわいか……

  • 97二次元好きの匿名さん22/10/23(日) 23:38:01

    かわいい...ビックリドッキリ系かな

  • 98同好会の動向 九十九の帰省22/10/24(月) 22:15:45


     そして夜。
     「祭りに行ってくるよ」
     「なにで行くんけ?あそこら道封鎖してっけ車じゃ行けんろ?」
     「自転車で行くて、道は分かってっけ大丈夫らろ」
     「クレアちゃんおいてくんじゃねぇぞ」
     「了解了解」
     ウツロ荘の方向は祭りのある矢立神社とは真逆である。最初に二人は神社の方向に進み、後から道を引き返すことにした。
     「どうしてこんな回りくどいことするんだヨ」
     「一応ね、一応」
     この時間は祭りがあるとはいえ往来する車が少ない。遠くからかすかに蝉の音が聞こえてくる。
     クレアはウツロ荘へ向かう中、九十九の話を思い出していた。

     「ウツロ荘ってのはあだ名みたいなもので、本当は田代荘っていうんだ」
     「”タシロ荘”……ってことカ?」
     「そう。誰かが表札にいたずらしてウツロって読めるようにしたとか、風化してそう読めるようになったとか言われてるねぇ」
     「……デ、なんで肝試しスポットになったんダ?」
     「ウツロ荘には井戸があってねぇ、そこに人が落っこちて亡くなったっていう噂があったみたい……でも今はさっき話したホームレスの話が実際に起きてるから……」
     住宅街から雑木林の道に入る。少し進むと昨日の昼に行った神社があり、その先にはウツロ荘がある。
     「そういえば近いんだよナ、秘密基地とウツロ荘。夜じゃなくても行くことってなかったのカ?」
     「それが意外と無くってねぇ。円山がいつも嫌がるんだ、怖いからやめとこって……まぁあの事件の後だからしょうがないけど」
     「その事件っていつ頃あったんダ?」
     「昨日話したかもだけど、二人で秘密基地作ってちょっとしたらかなぁ。遊ぼうと思ったらあの辺封鎖されてて怖かったねぇ」
     自転車の疾走する音が雑木林の中に吸い込まれていく。湿った土の匂いがだんだんと漂ってくる。
     「よし、ここで止めよう」
     二人は自転車を並んで止めると、ヘルメットや懐中電灯をカゴから取り出し始めた。
     「パンダの人形を取ってくるんだよナ……」
     「うん、ソフビのやつね。……まぁあるという保証はないんだけど」

  • 99二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 20:01:17

    一度真逆に行くのなんか怖いな...しかも途中神社だし...田代だし...

  • 100同好会の動向 九十九の帰省22/10/26(水) 21:36:48


     ウツロ荘の入り口には自治体の看板が立てられていた。
     「えーっト……”こちらの住居施設の持ち主様がいらっしゃいましたらこちらにご連絡ください”……電話番号ダ」
     「それ、隣町の市役所の番号だねぇ。厳密には隣町なんだよココ」
     その後ろにはポールに縛られたトラ柄の紐が道をふさいでいる。
     「こレ……警察に捕まったりとカ……ないよナ」
     「警察の人だってこんな不気味なところ来たくは無いから大丈夫さ」
     ロープをまたいで奥に進む。高い木々に見下ろされながら土の道を進んでいくと木造アパートのような建物が現れた。
     「ここガ……」
     「うん、ウツロ荘だね。思ったより立派だなぁ」
     建物は全体的に劣化しており、窓が割れている部屋も見える。
     クレアは玄関脇にかけられている表札を見る。
     「ア……確かにウツロ荘ダ」
     「じゃあ入ろうか」
     玄関は破壊されており、雨風が入りっぱなしになっているからか床が少し濡れている。
     「オ、お邪魔しまース……」
     入るとすぐ手前に二階への階段があり、その隣には地下への階段がある。
     「地下なんてあるんダ……」
     「とりあえず一階から見ていこう」
     玄関は建物の右端であるため、左に伸びる廊下を進んでいく。
     「右側は住人の住む部屋で、左側は……食堂かな。キッチンみたいなのもある」
     「落書きばっかだナ……ゴミも落ちてるし」
     「気を付けてね、ガラスの破片が落ちてるかもしれない」
     二人で食堂の探索を始めた。机と厨房があったであろうスペース以外にはほとんどものが無く、すぐに終わったのだが。
     「リ、リーダー……」
     「何さ」
     「何カ……音……聞こえなイ……?」
     「気のせいだって、古い建物だからラップ現象とかその辺でしょ」

  • 101同好会の動向 九十九の帰省22/10/26(水) 21:36:58

    次に、奥の部屋から順に探していった。ほとんどの部屋は畳と備え付けだったのだろう棚以外何もものが無く、押し入れにも布団などは入っていなかった。
     「やけにさっぱりしてるねぇ」
     「井戸の話が本当にあって、それで皆出てったとカ……」
     「だったら何でこの建物は放置されたんだろう」
     「井戸に落ちたのが大家さんデ、誰も管理者が居なくなったとカ」
     「管理者が全くの独り身で管理してたってのは、時代的には無いだろうけど」
     「じゃア……なんだヨ」
     「もし亡くなったのが大家さんなら、その遺族はここからすぐに逃げたかった……とか」
     妄想が更なる妄想を掻き立て、内容が段々とエスカレートしていく。

  • 102二次元好きの匿名さん22/10/26(水) 22:04:15

    思ったより大きそうだな、一軒家くらいかと。『荘』なんだからよく考えると当たり前だけど...
    地下室は座敷牢とかかなぁ...

  • 103二次元好きの匿名さん22/10/28(金) 15:06:05

    鳥鳴 さえ(とりなき さえ)
    鳥の声を出せる異能の子
    自分でモノマネをするよりコトドリや九官鳥の声を異能で出したほうが完成度が高いとか

  • 104二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 19:04:20

    和む...かわいい...コピー能力コピーやめろ

  • 105二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 21:55:36

    ”宝来かぐや”……あー、あいつか……「彼氏作る気がない」とかいっつも言ってるくせにねぇ……。

    たかし君、どした?あぁ、かぐやの事?あいつさ、異性が嗅ぐと興奮してなんでも言うを聞くようになるフェロモンを首筋から出すことが出来るんだよ、一種の洗脳みたいなもんだね。だから町田は服とかバッグとか現行スレとか買って貢いで金欠になって……って感じだね

    ここだけ異能学園の掲示板CLVI@学期末|あにまん掲示板ノリと勢いで成り立っているスレなので気軽に参加してくれエ・校長は猫・変なのが多い・パラレルワールドたくさん・風紀委員と保健委員は良心これだけ覚えていれば問題ない……はずだぜエ文化祭、ハロウィン、楽しみ…bbs.animanch.com
  • 106二次元好きの匿名さん22/10/30(日) 22:01:51

    この間も似たような事件があってさ、かぐやの彼氏を名乗る男同士で数十人規模の乱闘騒ぎになったりとかしてさぁ。

    本人にも生徒会が注意してるらしいけど、この調子だと男癖は治ってないみたいだな……はぁ。

    …………まぁとりあえず町田君、君はかぐやさんとのお付き合いをもう一度考え直した方がいい。(本当は彼女と接しないようにするのが理想なんだけど)清くまっとうに、彼女に恥ずかしくない振る舞いと現行スレをするんだ。いいね?

    ここだけ異能学園の掲示板CLVII@ハロハロウィンウィン|あにまん掲示板ノリと勢いで成り立っているスレなので気軽に参加してね!・校長は猫・変なのが多い・パラレルワールドたくさん・風紀委員と保健委員は良心これだけ覚えていれば問題なし!うちは毎日ハロウィンみたいなもんだけどね…bbs.animanch.com
  • 107同好会の動向 九十九の帰省22/10/31(月) 22:59:19


     一階の調査が終わって、二人は玄関前に来ていた。
     「結局、何も無かったナ」
     「どうする?地下か二階」
     九十九は両手の人差し指でそれぞれ上と下を指している。
     「地下が怪しいと思うのデ……まずは二階かラ」
     「おっ、好きなものは最後に食べるタイプだねぇ」
     二人は階段を昇る。一階と同様に廊下の左右に部屋が分かれており、二階の場合は両方とも居住部屋になっている。
     床はところどころ穴が開いており、一足踏み出す度にきしむ音がする。
     「危ないからここは一人で見てくるよ」
     「うン……早く戻ってきてネ」
     九十九が一人で二階の部屋を探索し、クレアは階段を登ったところで待つことにした。
     
     (無いな……)
     九十九は昨日のことを思い出していた。
     (秘密基地にはパンダは無かった……誰かに持ってかれたとか全然ありえるんだけど)
     九十九は幽霊というものを信じていない。なぜなら、幽霊よりも怖いのは人間だからだ。
     火の無い所に煙は立たないというように、幽霊が生まれてしまうような憎しみを生み出すのは他ならぬ人間だ。
     (でも、パンダ以外は綺麗にそのままだった。ノートだってあの時からほとんど汚れが付いてなかったし)
     二階は一階と違い、布団や箪笥など家具が多く残されていた。
     (二階は危険だから人が来なかったのかな……やけに生活感がある)
     そう九十九が考えていると、ある物を発見した。「ゴミ袋……?」
     それはよく見る、自治体の名前が書かれた指定ゴミ袋だった。中にはカップめん容器やティッシュなどが詰まっている。容器の日付は2年前のもので比較的最近だ、
     (こんな所まで捨てに来る人が……?いや、捨てに来るならちゃんとしたゴミ袋でなくてもいいだろう)
     結局、二階にもパンダは無かった。

  • 108同好会の動向 九十九の帰省22/10/31(月) 22:59:31

    「てことは地下か……あいつも嫌なところに隠すなぁ」
     引き返そうと廊下を戻ると、ふと背中から視線を感じた。察知した瞬間、九十九は素早く振り向くも当然誰もいない。二階には九十九とクレアの二人しかいない。それは部屋をくまなく捜索した九十九には分かっている。
     一応、異能学園にも幽霊を操る生徒は在籍している。しかし、それは超自然的なものを異能によって具現化させたものを操っているのであり人間の意志が介在している。つまり、どんなにその存在が不思議であっても、完全に独立しているものではないため能力者を制圧すれば問題はない。
     (嫌だねぇ、幽霊の方がマシだと思っちゃうなんて)
     すぐに九十九はクレアと合流し、地下へと向かうことにした。

  • 109二次元好きの匿名さん22/11/01(火) 19:54:57

    誰なのか、はたまた何なのか...霊とは元は幽霊・ゴーストではなくアニミズム的な神魂を表す字ですが、亡霊とはよく言ったものだなぁ...

  • 110同好会の動向 九十九の帰省22/11/01(火) 20:54:47


     「じゃあ地下に行こうかクレア君」
     「うっス……」
     二人は階段を下る。地下の階段は石で出来ており、地面と靴の擦れる音が響いている。
     「結構広イ……?」
     「そうだね、結構……おっと」
     「うワッ!」
     うワッ!…うワッ!……うワッ!………
     「なんだヨ、ビビらせんなヨ」
     クレアの驚いた声が地下中に響く。
     地下の地面は少し湿っていて、所々に小さな水たまりが出来ている。
     「ここは何をする部屋だったんだろうねぇ」
     「さァ……創作だと秘密の拷問部屋とか、牢屋とか……」
     「金庫とか備蓄用の蔵ってのも考えられるねぇ」
     辺りは一面真っ暗で、手持ちのライトだけが視界を確保している。
     二人で足元を照らしながら歩いていると、九十九が何かに気づく。
     「おや、あれは……」
     「ナ、なんだヨ」
     
     「あった」

  • 111同好会の動向 九十九の帰省22/11/01(火) 20:54:58

     「エ、本当ニ!?」
     九十九が照らす先にはあったのはパンダのソフビ人形だった。
     ふとその人形の真上を照らすと、フックのようなものが天井にくっついており、そこから細い糸が垂れていた。
     「何、コレ」
     クレアは絶句している。
     「こんな糸で首を吊れるとは思えないけど……ここが例の場所だと思うよ」
     「無理無理無理、帰ろうッテ!もう見つけたじゃんソレ!もういいじゃン!」
     「そうだねぇ、見つけたし回収して帰ろうか」
     九十九がひょいとパンダの人形を拾う。しかし、人形の後ろを見るとしっぽが付いていない。
     「おかしいな。尻尾はついてたんだけど」
     既に階段まで戻っていったクレアが振り向く。
     「まさか……この部屋中探せっテ……?」
     「いやいや、そこまではしないさ。本体が見つかればそれでいいし」
     クレアはホッとした顔をして階段を昇って行った。
     九十九は人形の尻尾が嵌っていた穴から、中に入っていた紙を取り出した。
     それは綺麗に折りたたまれている。
     (何だこれ?メモかな)
     九十九が不思議そうに思って紙を開く。
     
     ”九十九 すまん”
     小さな紙にはそれだけが書かれていた。裏には何も書かれていない。
     九十九は一瞬固まるが、すぐに紙をポケットに入れるとクレアのもとへ戻っていった。

  • 112同好会の動向 九十九の帰省22/11/02(水) 22:25:25


     一階に戻った二人は最後にウツロ荘の裏にある井戸を見て帰ることにした。
     井戸は普通の井戸で、腐った匂いがしたが水面を照らしても不可解なものはなかった。
     「……そういえば地下の部屋サ、なんか消臭剤?芳香剤が置いてあったんだけド」
     帰り道、クレアが九十九に話しかけた。
     「部屋の隅にサ、山積みで置かれてテ。そんなに臭かったかアソコ?」
     「うん……まぁ井戸は臭かったけど、地下は臭くなかったねぇ」
     「あれは臭かっタ、多分水が腐ってたナ」
     九十九の自転車カゴにはあのパンダ人形が入っている。
     「……ソレ、どうすんダ?曰くつきみたいなもんだロ」
     「うーん……まぁ明日基地に戻しておくかなぁ」
     「そっカ」
     「クレア君、帰りは明後日だからまた明日どこか行くかい?」
     「どうしよっかなァ……なーんか面白い所でもあればいいけド……」
     「なら国道沿いのゲーセンに行くかい?古いところでさ、サンドイッチの自販機とかあるんだよ」
     「何そレ面白そウ」

     「ただいまー……」
     「ただいマ」
     「おーお帰り、結構遅かったねぇ」
     二人が玄関に入ると祖母のミチが部屋から出てきた。

  • 113同好会の動向 九十九の帰省22/11/02(水) 22:25:38

     「あれ婆ちゃん、テレビ部屋で待ってたの」
     「そりゃそうでねっけ、電気だけつけて人が居ねかったら勿体ねぇねっか」
     「そりゃそうか」
     「んで、祭りはどうらった?クレアちゃん」
     「エ?アー……」
     クレアはいきなりのことに少し戸惑った。
     「クレア君ってば、射的とかサメ釣りばっかしてたけど何ももらえなかったんだよねぇ」
     「アーそうそウ!もう素寒貧で帰ってきましタ……ハイ」
     九十九がフォローを入れると、クレアがそれに反応を返した。
     「あぎゃー、そりゃ不運だったねぇ。タコ焼きとか食べれなかったのかい?」
     「あァ……まァ……リーダーのやつ貰っタ……のデ」
     「リーダーってのは俺の事ね」
     「そうらったっか、いやいがったいがった、お疲れ様。んじゃ後は頼むっけね」
     「あい」
     そう言うと、ミチは寝室に入った。
     「とりあえず、無事でよかったってことで。今日はもう寝ますか」
     「そうだナ」
     二人は拳を突き合わせて静かにお互いの無事を喜んだ。

  • 114二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 11:17:53

    冒険者スレという既に落ちたエミュスレから来たものです、移住は可能でしょうか
    能力としては持っている本が話せたりそこから炎などを出せることをメインに学生としてやっていきたいのですが……(流れを切ってしまってすみません)

  • 115二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 13:08:34

    >>114

    異能学園はパラレルワールド設定があるから全然可能ですよ

  • 116二次元好きの匿名さん22/11/04(金) 17:02:28

    >>115

    ありがとうございます……!迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、よろしくお願いいたします

  • 117同好会の動向 九十九の帰省22/11/05(土) 21:31:25


     次の日、九十九は約束通りクレアを昔ながらのゲームセンターに連れて行った。
     ピンボールやダーツなどアナログなゲームが多く、クレアは終始興奮していた。
     自販機から出てくるサンドイッチも、なんてことの無い普通のサンドイッチなのだが特別美味しく感じられた。
     その後、二人は近くのラーメン屋へと向かった。
     「……なんだコレ」
     出てきたのは固形の脂が中身を隠すように覆いつくしているラーメンだった。
     「この辺りは工場ばっかりでよく出前を取るんだ。作業しながらでも暖かい状態で食べられるように油で蓋をするって言う知恵だねぇ」
     「カレーラーメンってのもあるゾ」
     「それもこの辺りでは有名だね、まぁどっちも美味しいからかけあわせたくなったんだろうね」
     「……そういう問題?」
     
     こうして最終日は過ぎていき、二人は次の日の早朝の電車で帰っていった。
     「んじゃまたね、次は年末にでも来るんらろっか?」
     「んーどうだろ。暇だったら帰ってくるさ」
     「そうしろそうしろ、心配はしてねぇから」
     「では、色々とありがとうございましタ」
     「こちらこそありがとうございました、透ちゃんがお友達連れてくるなんて全くながったもんらすけ」
     電車に乗って一時間、新幹線に乗り換えて東京へ向かう。
     「どうだったクレア君」
     「うン、まぁ楽しかっタ。海にも肝試しにも行けたし」
     「そりゃあ良かった……正直、僕の暗い話ばかりで嫌になっていたかと思ったんだ……クレア君もおんなじような境遇だからトラウマを刺激……ってあれ?」
     九十九が顔を向けると、クレアは爆睡していた。
     座席にもたれかかると段々とまぶたが重くなっていく。
     (……僕もかなり疲れてたんだなぁ、そんな感じはしなかったけれども)
     視界が暗くなっていき、二人は終点の東京に着くまで起きることはなかった。

  • 118同好会の動向 九十九の帰省22/11/05(土) 21:31:39

    小学校も終わって夕暮れ時、二人の小学生が自転車を止めて神社裏へと向かう。
     神社の裏には放置された竹林があり、その中に秘密基地が隠されている。これは二人だけの秘密だ。
     秘密基地に入ると、赤い服を着た少年が口を開く。
     「すっごいパトカー止まってたよな、この間」
     「うん」
     白い服を着た少年はそれにうなずいた。
     先週、神社近くの廃虚でホームレスの遺体が発見された。この事件は新聞にも取り上げられ、警察は事件性があると見て調査しているようだ。
     「ここの秘密基地、ばれなきゃいいんだけど……てかどうするよ、”肝試しの大ぼう険”」
     「……うん」
     二人は事件が起きる数日前に廃虚での肝試しを企画していた。といっても、子供だけで夜は出歩けないので夕方に行うのだが。
     「こないだまで警察がうろうろしてたけどさ、今ならいないぜ。だからさ、これを廃虚ん中に置いてきて……」
     「いや、そのこと……なんだけどさ」
     赤服の少年の言葉を白服の少年が遮る。
     「なんだよ」
     「やっぱりさ、やめておかない?人の家に勝手に入るなんて良くないよ」
     「誰もいなから廃虚なんだろ……行こうよ、ねぇ」
     白服の少年は渋っていた。
     「何で嫌なんだよ。幽霊が怖いの?いるわけないじゃん幽霊なんて」
     「……僕、見たんだよ」
     「え!?幽霊?」
     「……うん、まぁ」
     「すっげ!俺も見たい見たい!」
     「駄目だよ……見ても気分のいいもんじゃないし」
     結局、白服の少年がどうしても折れないので肝試しはまた今度ということになった。
     しかし、その後赤服の少年はとある事情で遠くへと引っ越したため肝試しは今でも保留されたままだ。
     
     おわり

  • 119二次元好きの匿名さん22/11/06(日) 16:03:48

    うおぉう...真相は井戸の底か地下か二階の闇の中か...
    お疲れさんでした。めっちゃ面白かったです

  • 120二次元好きの匿名さん22/11/08(火) 22:07:17

    保守

  • 121二次元好きの匿名さん22/11/10(木) 22:31:42

    保守

  • 122二次元好きの匿名さん22/11/12(土) 22:31:13

    保守 年末がもうすぐそこなの怖すぎる

  • 123二次元好きの匿名さん22/11/15(火) 07:09:09

    わかりみ
    この前まで夏だったのに…

  • 124二次元好きの匿名さん22/11/17(木) 15:23:13

    保守

  • 125二次元好きの匿名さん22/11/20(日) 06:54:32

    保守

  • 126二次元好きの匿名さん22/11/22(火) 21:18:35

    保守

オススメ

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