- 1二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 22:26:24
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早速スレ画使われてる!コレ公式なんだよな……
- 5二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 22:28:24
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シャルルマーニュ兄×ぐだ男弟世界線 Part22|あにまん掲示板シャル兄とぐだ弟概念をとことん楽しむスレです兄弟の事を語るも良し、周囲の反応を楽しむもよし、家族妄想もするも良しな兄弟妄想スレなるべく二人の関係を尊重する気持ちでお願いします当スレのネタを用いた他所で…bbs.animanch.com23
【BL寄り注意】シャルルマーニュ兄×ぐだ男弟世界線 Part23|あにまん掲示板シャル兄とぐだ弟概念をとことん楽しむスレです兄弟の事を語るも良し、周囲の反応を楽しむもよし、家族妄想もするも良しな兄弟妄想スレなるべく二人の関係を尊重する気持ちでお願いします当スレのネタを用いた他所で…bbs.animanch.com - 8二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 22:30:39
独断と偏見の主要人物たち
シャル兄、学生兼芸能人。かっこいいが大好きな朗らか人気者。弟の立香が何よりも大切
ぐだ君、学生兼YouTuber。好奇心旺盛で元病弱な男の娘。兄のシャルルが誰よりも大好き
大帝パパ、でけえ会社の社長。次男を溺愛し長男とはバチバチ。次男の男の娘期の元凶
Sイシュママ、全てが謎のユニバースの女神様。一家で一番偉い - 9二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 22:31:09
屋敷の人たち、使用人や赤い厨房長や出稼ぎのちびノブにぬい多数。各々一家の公私を陰ながら支えている
仲間たち、保護者面したり友人だったり。たくさんの人たちが各々好きな距離感で兄弟と過ごしている。兄弟の関係を壊さず仲良しであれば誰がいてもオーケーです - 10二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 22:31:34
スレ主が適当なssを置いていますがただの保守なので気にせず適当に流してそれぞれの兄弟ライフをお楽しみいただけたらと思います
- 11二次元好きの匿名さん24/03/06(水) 22:32:34
- 12二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 08:10:00
公式の供給が強すぎて頭が動かないw
雨上がりの庭を二人で歩く。
水を含んだキンと冷えた空気が刺さるようだったが清涼でもありとても澄んだ気持ちで歩くことが出来て楽しかった。
「にぃ、枝の水が綺麗だよ」
「おう、キラキラしてて綺麗だな。でも触ると濡れるぞ」
「平気だよこれくらい、わっ、」
なんとなしに指を伸ばしたら枝のどこかに引っかかっていた何かが外れて大きく揺れた。そしてその勢いで弾ける多量の水が立香に当たってしまう。
「大丈夫か?」
慌ててハンカチを取り出し立香の顔を拭く。
とりあえず怪我などはなさそうだが。
何とも言えぬ顔で少しの間立香は固まりそして犬のように顔を振り
「楽しいね!」
「……」
なんて満面の笑みで言うものだから
「ああ。もうちょっと歩こうか」
この子は強いなあなんて思いながら微笑み返してしまうのだ。 - 13二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 12:43:39
- 14二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 20:38:11
- 15二次元好きの匿名さん24/03/07(木) 22:14:38
「知らないどこかの知らない誰かになって知らない人生を体験するのも冒険だよな」と貰った役の台本を楽しそうにめくるシャル兄を見ているのが楽しいぐだ君
- 16二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 08:33:22
ショタシャルはアンパンマン好きになってそうだなって思う
悪を挫くのではなく誰であれお腹を空かしている人にパン(自分の身)をあげるという行為に目をキラキラ輝かせてそう - 17二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 08:37:32
「オレはにぃの弟なのに頭良くないね」
✕の多い答案を手に立香は大きくうなだれる。
身体の関係であまり外で遊べない分、勉強くらいは頑張ろうと思ってはいるのだけど。あまり足りていないようだ。
こんなことでシャルルマーニュの弟であると胸を張れるだろうか。無理だ。どこに出しても恥ずかしいと今まで以上に籠もっているしかない。立香のどんよりは色濃く深刻になっていくばかりだ。
「なーに言ってんだ」
しかしそれを隣で見るシャルルマーニュの様子はけろりとしたもので
「ただの小テストだろ?これくらいの点数取ることだってあるって。むしろこういう苦手を知るためのテストなんだから、ここから頑張ればいいんだよ」
ただいつだって満点な人間でなく、己の弱さをしりそれゆえに努力を重ねる人の方こそ磨き上げられたかっこよさに輝くのだと信じているのだから。
「でもにぃのテストはいつも花丸だよ?」
「ゔっ……!」
だから自分もそうならなくちゃと思っているのに。
そうしぼむ立香にシャルルマーニュは言葉に詰まり僅かに仰け反る。
シャルルマーニュにだって見栄はある。見栄があるからこそかっこよくありたいという欲求が高く存在している。そして弟にはなるべくそんなかっこいい兄であると瞳を輝かせて見られていたいと願って努力してきているのだ。
だから、だからこそ、見せたくないかっこ悪い部分もあるというわけで……しかし、しかしそれが、今の立香に負担となっているならば……………………
「ちょっっっっっと待っててくれ」
目をそらし非常に気まずい顔をしてシャルルマーニュは一度部屋を出て立香の前から消え、しばらく時間を空けた後、
「すまん。すっげえかっこつけてた」
そう言いながら✕が多い自分の答案を大量に立香に提出したのであった。 - 18二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 11:42:28
- 19二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 11:43:51
- 20二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 13:32:48
今日霊衣開放だっけ?楽しみ〜
そんで今日の「おかえり」の満天の嬉しそうさがたまんなかった
たまにぐだ君の帰りを待つ側になったらいつもそんな声を? - 21二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 16:33:18
声がいつもよりちょっと少年っぽい?
- 22二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 19:45:26
- 23二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 19:48:52
- 24二次元好きの匿名さん24/03/08(金) 22:26:59
- 25二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 07:42:28
ショタぐだ君に「どうしても」ってお願いされて女の子服のお揃いコーデして記念撮影したりもしてたんだろうなあ
(ぐだ君の秘蔵の宝物でシャル兄が絶対NGを出しているから世に出ることはない) - 26二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 08:13:17
- 27二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 12:10:34
今回の兄の役は天才詐欺師の役だった。
初対面でも警戒心を抱かせないような人懐っこい微笑みで言葉巧みにターゲットに近付き知らず知らずに取れるだけ取って消えていく。
それがまた相手にとって破滅しない範囲なものだから騙された方も彼が消えてからも騙されたと気付かないパターンもあるという手際の良さで、悪党ながら惚れ惚れしてしまう。
「にぃはすごいねえ、すごいねえ」
本当は人を騙すなんて悪いことはいけないことだっていつも言っているのを聞いているだけに感嘆の声はいつもより多くなる。
兄は何でも出来る人だ。
何でも出来るように頑張っている人だ。
だからどんなに悪い人になっていたって、最後は惨めに追い詰められて破滅していたって自分にはかっこよく見えてしまうのだ。
なんて正直に兄に感想を伝えれば
「そっかー。あんなにかっこ悪い役をやっても立香にはかっこよく見えちゃうかー。俺のかっこよさオーラは隠しきれてないかー。俺もまだまだだなあ!」
なんて満更でもなく反省会をはじめるのだ。 - 28二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 16:34:27
- 29二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 21:34:57
- 30二次元好きの匿名さん24/03/09(土) 22:30:15
「こんな難しいことシャルにぃが決めたらいいのに。その方が皆もオレもすぐ納得するのに」ってぐだ君が思っていても「立香はどうしたい?立香が決めるんだ」で優しい微笑みで逃げることは絶対に許さないシャル兄はいるよ
- 31二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 07:42:21
兄弟もやったことありそう
— 2024年03月10日
- 32二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 09:09:25
このレスは削除されています
- 33二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 13:26:25
兄がいない日のおやつはちょっぴり多めである。
それは嬉しいけれどやっぱりあんまり嬉しくないな。と立香はいつも思ってしまう。
確かに厨房の人たちが用意してくれるお菓子は美味しい。文句なんてつけようがない。つけたいと思ったこともない。
けれどやはり、兄と食べるからこそ嬉しくて美味しいのだなと実感する。
もちろん、残すことは悪いことなのだけど。
口の中でさくさくと美味しく砕けていくクッキーは甘くもあり味気もなかった。
「……これはにぃの」
今日のちょっとだけ多い分を立香は広げたティッシュに寄せる。
「のぶ、のぶぶ」
「でもにぃのなの」
シャルルマーニュは今日は帰ってこないのだとお付きのちびノブが告げても立香は小さく首を振る。
帰りがたとえ明日でも、一緒に食べられるわけでなくても、同じクッキーを食べたかった。シケってしまって美味しくなくなるなんて、今の立香には分からない話であった。
立香はこれで強情なので一度決めたら何を言っても聞かない。ここは明日シケたクッキーをシャルルマーニュに食べてもらうしかないか。そうちびノブが思った矢先
「そっかあ。立香は優しいなあ。じゃあ遠慮なく」
「わっ」
ティッシュの上のクッキーがひょいと食べられてしまった。
「んー!美味しい!さくさくでほろほろ!今日は誰が作ったんだろ。お礼言いにいかなくちゃな」
「それにぃの!」
「うん。だからありがとう」
「…………。………………!?」
「ただいま。いやー、トラブルトラブルトラブルで今日の撮影は無理だーってことで今日はひとまず解散ってことになってさあ」
一旦帰れたのは嬉しいけどほとほと参ったぜ。なんてけらけらしているシャルルの言葉は立香には聞こえていない。ただ兄が帰って来てくれたのが嬉しくて嬉しくて。
「…………!」
泣きそうなほどに顔をくしゃめかせて勢いよくシャルルマーニュに飛びつくのだ。 - 34二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 16:16:20
スキップとローファーってアニメ見てたらチャラい演劇部の先輩がシャル兄の声でちょっと現状とかぶっているなあとにやにやしてしまった
初手無礼でひやひやしてたけど劇には真摯だし落ち込んでる人のために己の恥を提出したりといい人だった - 35二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 22:22:38
(部屋に戻ってから)
ぐだ「シャルにぃが死んだ。シャルにぃが死んだ。シャルにぃオレの目の前で死んだ。舞台が特異点の要であるなら舞台上で何かあるなんて当たり前に想定してなきゃいけないのに何をオレはぼんやりと」
シャル兄「まあまあ俺も完全に油断してたし戻ってこれたんだから今回はな?」
ぐだ「今回がアウトだったら駄目だったから駄目なのー!」
このあと滅茶苦茶宥めながら寝落とした - 36二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 23:16:53
今回の特異点でも現パロ世界線でも、シャル兄が血糊吐き出して死ぬ演技したらぐだの心臓もたないだろうなぁ
- 37二次元好きの匿名さん24/03/10(日) 23:44:15
シャル兄がはじめて死ぬ役やったのを見た時は熱出して寝込んだかもしれない
- 38二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 08:08:15
「立香おはよー!」
「シャルにぃおはよー!」
朝一番に二人は揃って飛びつくように抱き合い頬を擦り合わせ額と額を擦り付け合いまたぎゅうぎゅうと抱き締めあう。
ごくごく当たり前な二人の朝だ。
今日はなんて嬉しい日だろう。今日もなんて幸せな日だろう。その溢れる想いに心は浮き立ち身体はぽかぽかで頭もふわふわだ。
そうしてにこにことシャルルマーニュを見上げる立香にシャルルマーニュも笑顔が絶えない。
しかと立香の肩を掴んでにこやかに告げる。
「熱あるみたいだから今日の立香はベッドだぞ!」
「んぎゃう!?」
もちろん抗う術はなく、抵抗にならぬばたつきをしながらもあっという間に部屋に戻されてしまったのであった。 - 39二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 12:42:59
- 40二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 18:47:48
- 41二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 18:52:47
今日の更新分でテンションフルスロットルなんだけど!!ぐだがシャルルのヒロイン役になったんですが!!なにこれ夢?!?!
- 42二次元好きの匿名さん24/03/11(月) 22:27:38
大帝パパ「可憐な立香には私が一番こだわりがあるとの自負があるのだが何故直に拝見する機会を得られないのだろうな」
シャル兄「立香は可憐よりカッコいいの方が似合うからじゃねえ?つか来たいならさっさと来いよ」
ぐだ「シャルにぃも丸くなったなあ」 - 43二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 07:54:41
- 44二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 12:42:00
今回の服お忍びデート用の服でもあるんだ(マイルームボイス)
いっぱい屋台練り歩こうねえ - 45二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 18:50:11
なんかえれえ礼装くださったんですけど夢ですかねこれ
- 46二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 18:54:45
- 47二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 19:51:19
バレンタインにはほぼ運命構文
CBCにはぐだ君ヒロイン礼装
なんだこの兄
なんだこの兄 - 48二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 22:20:41
今回すっごいいい話で全然頭まとまりきってないんだけど
この輝きを常時浴びているぐだ君はもう駄目だと思います
二人でずっと肩並べて共演したり反省会したり振り返り上映会とかしててほしいです - 49二次元好きの匿名さん24/03/12(火) 23:14:52
「立香ちゃんはシャルル君と結婚しないの?」
同級生の女子たちにこのような問いを投げかけられるのはよくあることだ。
同級生の特権として国民的アイドルのような人気を博しているシャルルマーニュのプライベートを聞けるのは楽しい。
「あんまり話しちゃいけないよ」と釘を刺されているらしいが、それでも話せる範囲での出来事でも嬉しい限りだった。
そしてそれをとても幸福そうに話している立香を見るのも楽しかった。
体調を崩すことが多く皆に心配されてばかりの立香だ。そんな立香だからこそ過度に心配させてはいけないといつも笑っているような子だ。そんな立香が気遣いではない心からの笑顔で語るシャルルマーニュの話なのだ。聞いている方も笑顔になってしまい、つい余計なことまで言ってしまうのだ。
「えー?オレとにぃは兄弟でもう家族だから結婚しなくていいんじゃないかなあ」
「兄弟と夫婦は違うでしょ?」
「そうだけど、」
何の話に飛んでしまったのだろう。
そんなことを言いたげに丸まる瞳に「分かってないなあ」と女子は続ける。そんな反応だからこそそんな話題を出せるというものなのだ。立香はふわふわな思考を頑張って巡らせに巡らせて
「んーーーーーーー、でもやっばりにぃはにぃがいいなあ」
「そっかあ。そうだね。シャルル君はお兄ちゃんだね」
そして出てくる結論に女子は優しく立香の頭を撫でる。それは同級生のお友達に、というよりも自分より小さな弟か妹にするようであった。
そして数年後
「はあ〜〜〜、まあ毎日毎日ちぴちぴちゃぱちゃぱにぃにぃにぃにぃと立香は本当にお兄さんが大好きだねえ。いっそ結婚する?」
「ええ……?うーん、シャルにぃはシャルにぃだから結婚の対象って感じではないかなあ。結婚する人は世界一幸せになれると思うけど!」
「ああそう」
あれから大きくなってもなお相変わらずな立香の様子に教室の片隅で女子は密かに笑みをこぼしてしまうのであった。 - 50二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 08:08:34
「……なあ。決まってから言うのもなんだけど、本当は嫌なんじゃないか?」
「ん〜?」
次の舞台のためにドレスの採寸をしている立香の背にシャルルマーニュは躊躇いがちに問う。
昔から立香は色々な事情で女子の服ばかり着ていたがそれは立香が望んだことではない。あるのは女子の服ばかりでそれを着れば主に父が喜ぶからと着用していたが、本当に着たいのはいつだって男子の服だったのだから。シャルルマーニュはそれをよく理解していたからこそ後ろめたさが生じてしまう。
しかし嫌だと言っても今更止まれはしない。だから今問うのは卑怯でかっこ悪いことは重々に承知で。それでも問わずにはいられなかった。
そんなシャルルマーニュの声に返す声は呑気なものであった。
「でもやるって決めたのはオレだから」
凛々しく声が響く。
「シャルにぃが舞台で命がけの戦いをするなら、オレもそこに立ちたい。黙って袖で見守るのも戦いだしオレと一緒にいたら守らなきゃいけない分負担になるのも分かってる。邪魔になるだけならそうした方がよっぽどいいっていうのも分かってる。だけど今回はそうしたい。同じ場所にいたい」
突然の死に胸が張り裂けたように叫びそうになった声を必死に抑えるだけなど嫌なのだ。
「連れてって。あそこにオレがいたら、絶対に役に立ってみせるから」
そんな自信なんてどこにもないのだけど。
振り返り怯えたように震えながらも強い眼差しを真っ直ぐに向ける立香の瞳をシャルルマーニュはしかと受け止め
「ああ行こう。お前がいてくれたら俺は無敵だ」
同じだけの決意を示し、隣を歩むことを騎士として誓うのだった。 - 51二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 12:42:12
ぐだ「マンドリカルド見なかった?舞台見てくれるって言ってたんだけど」
カドック「『俺には眩しすぎる』って部屋に戻ってそれっきりだな」
ぐだ「オベロンみたいなことを言う」 - 52二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 19:25:44
「今回のシラノも良かった」と添えてサメ兵士が買ったグッズをSNSにあげたことにより
「あの兄弟また軽率に限定グッズを作りやがった」と炎上しかけるも
公演前から商機を見出していたエジソンが既に生産ラインを確保していたことにより無事炎上回避となった回 - 53二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 19:55:52
- 54二次元好きの匿名さん24/03/13(水) 22:31:21
- 55二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 08:09:24
兄弟が暮らす屋敷は広い。
正直使い切れていないくらいに広い。
使用人たちが丁寧に管理してくれている。感謝もしている。皆優しくていい人たちだから大好きだ。けれどそれとは別に本当はもっと小さくていいんだよなあ。人だってもっと少なくていいんだよなあ。とは思っていたりするのだ。
しかし立場上、そうするしかないということも理解はしている。
故にまあ、この屋敷で過ごすことが許されているうちはそれに甘んじていようと思うことにしているのだ。
「にぃこっちの部屋には何かあるの」
「んー?」
小さな立香が問うてくる。
普段は電気もつけない客間のフロアだ。
その暗さに少しだけ怯えているような立香にシャルルマーニュはいたずらっぽく笑う。
「立香が悪いことしたら閉じ込める部屋」
「ええ……」
更に怯えた色を強めてくっついてくる。
「オレいい子にしてるよ?」
「本当にぃ?」
「ほんと!」
「分かってる」
必死に訴える立香にからからと笑い大げさに撫でる。
「悪い子じゃないならここにいる必要はないな」
「うん。もう行こう行こう」
やはり今は使う必要はないから用もない。
逃げたい一心でシャルルマーニュの手を強く引っ張る立香に連れられて、足早にその場を離れるのであった。 - 56二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 12:44:20
「どうせ使ってないなら一つくらい使ってもいいよね!後で片付ければいいんだし!」と空き部屋をこっそり撮影部屋にしてたぐだ君
「どう見てもええとこのええ部屋がしょうもない実験で粉まみれになってる……」と慄く視聴者
後に部屋のクリーニング代は収益から差っ引かれるようになる - 57二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 14:42:35
- 58二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 14:58:25
- 59二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 18:48:21
プレゼント持ってぐだ君待ってるシャル兄可愛い
— 2024年03月14日
- 60二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 22:18:07
皆でババ抜き大会
ポーカーフェイスに努めるも何気ない仕草でバレやすいぐだ君ブラダマンテカドックマンドリカルドなどなど
表情の豊かさで逆に翻弄しにかかるシャル兄ローランオベロンなどなど
手持ちが分かりやすいが直感と幸運の高さでドベは免れるアストルフォ
社長ギル様巌窟王あたりは意外と分かりやすそう
実況席はシェイクスピアやアンデルセンが楽しそうでうるさそう - 61二次元好きの匿名さん24/03/14(木) 22:56:32
- 62二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 02:08:30
- 63二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 03:27:18
- 64二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 08:02:16
「ほんと、俺たち人に恵まれてるよなあ」
手のひらの上で第二ボタンを転がしシャルルマーニュは淡く笑う。
その羽織る制服には全てボタンが存在していない。卒業を免罪符に全て毟り取られた後なのだ。
外に内にとあれだけ派手に活動しているシャルルマーニュなのだから当然そうもなろう。
式が終わり各クラスでの挨拶を終えると同時に我先に我先にとの大殺到だ。怪我人が出なかっただけ奇跡と言えよう。このあたりからもここの学生たちの品性の一端が垣間見える。
それでも第二ボタンだけは残された。
シャルルマーニュが死守したわけではない。
誰も彼もが「それは立香君のものだから」と口を揃えて手をつけなかったのだ。
本当は第二ボタンこそ欲しかった人もいただろうに。
つくづく自分も弟も優しいものに守られ続けた学生生活だったなと感謝は絶えない。
これからもそうであったらいいのだけど。
これからはそういうものに少しでも返礼が出来る自分であれればいいのだけど。
旅立ちの日であるからこそ思うことは多くなる。
「シャルにぃもう帰れるー?わっ、やっぱりボタン全滅。どうする?うちに電話して上着持ってきてもらう?オレの上着で帰る?」
「いいや。このまま帰ろうぜ。俺の輝かしくもかっこいい学生生活の集大成の形だからな」
とりあえず皆の要望どおりボタンは愛しの弟に渡してあげよう。
席を立ち、ボタンを握る手に力をこめてから迎えに来た立香の元へ向かうのであった。 - 65二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 12:41:15
女子「立香ちゃん卒業記念にボタンちょうだい。でも第二ボタンはシャルル君のだから駄目だよ」
ぐだ「そうなの。第二ボタンはシャルにぃが卒業した時に貰ったやつにしてたの。よく分かってたね。流石シャルにぃファンはお目が高い」
女子「なおさら貰えないね(そこまでは知らなかった)」 - 66二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 19:49:50
ぐだ「なんか思ったより早めに東京行くかも」
シャル兄「そっかあ。こんなキツキツの予定だったのにこっちの仕事手伝ってくれてありがとな?」
ぐだ「ううん。すっごく楽しかった。だから頑張れるよ」
シャル兄「そうか?なら頑張れのハグしようか?」
ぐだ「してして〜」
シャル兄「はぐ〜」
ぐだ「モンジョア〜」 - 67二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 21:12:14
ぐだ「っていうか短縮の煽りをモロ食らってる社長のダメージが」
シャル兄「あ」
高杉「……ふっ、こういう面白い事案に巻き込まれてこそ僕ってものさ」
ぐだ「はぐはぐー」
シャル兄「サンドサンドー」 - 68二次元好きの匿名さん24/03/15(金) 22:58:52
クリスチャンとロクサーヌ衣装の兄弟仲良し話に花を咲かせたいがシラノではないからどう表現したらいいものかと頭を悩ませるファンたち
- 69二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 05:13:31
大人になって落ち着いた雰囲気を出すようになった兄弟も見てみたい
それでも距離感は変わってなさそうだけど落ち着いた分しっとりしてそう - 70二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 13:58:12
はじめて電車に乗ったのは満員電車だったと記憶している。
ぎゅうぎゅうではなかったけれど電車の隅で兄と縮こまっていたことを覚えている。
「大丈夫か?」「具合悪くなってないか?」「兄ちゃんから離れるんじゃないぞ」なんてずっと気遣われながら揺られていた覚えがある。
だから周りにどれだけ知らない大人がたくさんいて、こちらを珍しいものを見るようにちらちら見られていてもちっとも気にならなかったのだ。
強いて言うのなら揺れる電車の中で転ばないようにしているのが大変だったくらいだろうか。
支えてくれている兄も小さかったせいで危なっかしく二人で揺られていて大変だったくらいだろうか。
「吊革に掴まれた時って成長を感じたよね」
「は?……まあ、伸びたなって思ったな」
「ね。最初はちょっと爪先立ちでむしろ安定してなかったのにね」
突然の感慨に隣のカドックは不審顔を浮かべながらも同意する。
そういう細かな付き合いの良さがある故に懐かれているとはあまり分かっていない。
「俺は立香が吊革に手が届くまで育ってくれて嬉しいぞ〜」
「それほどでも〜」
「……」
こいつらまた変なところで甘々と。
故にこうしてなんとも言えぬ表情を浮かべる日が増えてしまうのだ。 - 71二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 18:24:50
シャル兄営業中
— 2024年03月16日
- 72二次元好きの匿名さん24/03/16(土) 21:57:55
ぐだ君の待ち受けは分かりやすくシャル兄がドーンより一緒に行って楽しかった海の写真とかお揃いで買ったチャームとかだったら可愛いかも
でも海の写真の隅にピンぼけシャル兄がちっちゃく写ってたりしても可愛い - 73二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 07:58:45
- 74二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 14:35:20
立香はすぐに物を失くす時期があった。
ミニカーとかキーホルダーとか拾った綺麗な石だとか。そういうちょっとした小物だ。
「大切にするね!」と笑顔で受け取ってくれたかと思ったら次に聞いた時は「なくしちゃった」と言われることがたびたびあった。
大した物ではないし、その一瞬だけでも喜んでくれたらそれでいいかと思っているところはある。
しかし本当は迷惑なんだけど断り切れなくてとりあえず受け取ってくれただけなら嫌だな。申し訳ないことをしてしまっているなと、思っているところもあり、悩ましい時期を送っていたこともあった。
こういうことは聞くに聞けないところもあるし。
どちらも得をしていないならはっきり意思を確認しあってきっぱりやめてしまうのもお互いのためとは分かっているのだけど。
そうしたシャルルマーニュ一人が幼い葛藤を巡らせていた時、答えはひょんと現れることとなる。
「わっ、」
立香お気に入りの裏庭の木の下。
一人で歩いていたら躓いてしまって、確認したら石じゃなかったそれを掘り起こして出てきた缶箱の中。
『にぃからもらったたからもの』と書かれた紙と共に「なくしちゃった」全部が入っていて。
「なんで埋める必要があるんだよ。変なの」
なんて笑いながらも少しだけ泣いて埋め直す。
元通り、ちょっと躓くくらいにしておけば埋めた場所を忘れることもないだろう。
そしてシャルルマーニュは相変わらずちょっとした物を立香にプレゼントし続ける。
時折聞いては「なくしちゃった」と返され「そっか」と再びプレゼントを送り続ける。
その地中に埋められたそれが、今はどうしているのかはシャルルマーニュは知らない。いつか覚えていたらまたこっそり掘り返すのも悪くないと思っている。
今の立香がもうすっかり忘れていて、たからものたちは本当になくしちゃった物になっていても構わないと思っている。
たとえそうであったとしても、あの頃の自分たちにはそういう輝きがあったことには変わりはないのだから。 - 75二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 23:09:46
- 76二次元好きの匿名さん24/03/17(日) 23:30:51
大帝パパ(とても得意気な顔)
シャル兄(理解も同意もしているが納得はしていない顔) - 77二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 08:08:38
まだ闇が深い夜の時間。
隣にあったぬくもりがもそりと動いて寒さがやってきたことにより立香はふと目を覚ます。
「……にぃ?」
眠気の強い目で顔を上げれば、暗い部屋で身支度をはじめていたシャルルマーニュがいた。
「俺が早く出なきゃいけないだけだから立香はまだ寝てていいぞ」
「んんぅ……」
もう起きなくてはいけない時間なのだろうか。
どうにか起きようと奮闘する立香にシャルルマーニュは優しく声をかける。よしよしと撫でるように布団の中に押しこめる。
「目覚ましはそのままにしてるから、その時に起きな」
「んー…………、いってらっしゃい」
「いってきます」
おぼろな声でもシャルルマーニュは嬉しそうに微笑み声を返し名残り惜しそうに手を放し、部屋を出る。立香もまた、シャルルマーニュがいなくなった寂しさと布団の中のぬくもりが消えていく寂しさを感じながら睡魔には抗えず再び眠りにつく。
そしてもう少し日が昇り、世界が明るくなって目覚まし時計がけたたましく鳴り響いた時、立香の朝は改めて始まるのだ。 - 78二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 12:42:26
ぐだ「最近皆(視聴者)にうちの見取り図が見たいって言われる」
シャル兄「防犯とプライバシーの問題で駄目です」 - 79二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 17:21:32
ぐだ「ここからは私の推理にはなってしまうのですが、もしかしたらこの家に住んでいる人は、クソデカい大帝の家族なんじゃないかなと思います」
マンドリ「事実……」
カドック「クソデカい大帝って重複してるだろ」 - 80二次元好きの匿名さん24/03/18(月) 22:45:56
太公望「まあ僕ほどの者となれば間取りを見ずとも敷地に仕掛けられている術細工なんて全部分かっちゃいますけどねえ!なるほど、息子さんのために緻密に丁寧に護られたいい家です。良き親の愛を感じますよ」
シャル兄「立香が身体弱くて耐性が薄かったからどうしてもな」
太公望「んん?どうしてお兄さんの方は他人事で?少々複雑に隠されていますがお兄さんの部屋にもかなり強めの守護がかけられていますよ?」
シャル兄「え!?そうだったの!?」
大帝パパ「ん゙っ!ごほん!立香がこいつの部屋によく遊びに行くから仕方無しの措置だ」
ぐだ「古式ゆかしいツンデレ仕草です」 - 81二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 08:05:29
- 82二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 12:48:25
ぐだ「本物は駄目だけどオレがザッと描く自室の間取りならいいよって許可取れたよ!まず外枠がこれくらいとするとベッドがここ、机がここ、ここがぬいゾーンでシャルにぃグッズ置き場がここであとは〜」
視聴者(この部屋、なにか変)
視聴者(まず部屋そのものがくそでけえのよ)
視聴者(俺が借りてる部屋よりでかいなこれ)
視聴者(間取り資料めっちゃありがてえ) - 83二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 19:23:28
ざっくり手描きとはいえぐだ君の部屋の間取りという超貴重資料の出現に祭りになるも
おかげで一部(人によっては全部)描き直しとなってしまったという意味でも泣きが入ってしまった薄い本界隈 - 84二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 22:12:37
立香はトラブルに巻き込まれやすい。
しかも結構にとんでもないタイプのトラブルが舞い込みやすい。
人懐っこい雰囲気で聞き上手で付き合いもいい気配り上手。
そんな立香だからこそ相談者は多い。そして立香も嫌な顔もせずにひとつひとつ丁寧に相手をしている。
故に絶えず立香を頼りにやってくる者は多く、時には掛け持ち状態になっていることも珍しくないくらいだ。
幼い頃は病弱であったために他者の助けを多く受けねばならなかった立香だ。その分だけ誰かの助けになりたいと思っているし頼られるとはりきってしまう。
しかし立香は普通の子だ。残念だけれどそこは覆しようがない。
健康体になって日々体力をつけようと努力しているとはいえ、やはり無尽蔵となるわけではない。そして己の体力に応じた予定調整が出来るほどではまだなく。そして常に立香の体力に応じたトラブル量でいてくれるわけではなく。
「きゅー」
「たまには断ることも覚えろよー?」
「はぁい……」
こうしてシャルルマーニュの膝の上でくたびれていることも珍しくないのだ。
熱を出してないだけまだマシか。
額を撫で回しながらそんなことを思っていれば、次第にぬいたちも心配げに寄ってくる。これも割りとよくある光景だ。
これだけ愛されているのだからもう少し自分を大切にすることを覚えてくれるといいのだけど。
シャルルマーニュがそう口にしたら全方位から「お前も言えたことじゃないぞ」と総ツッコミが入りそうなことを思いながらシャルルマーニュはひたすらに「もっと上手くやれたらいいのになあ」とぼやく立香を優しく撫で回し続けるのであった。 - 85二次元好きの匿名さん24/03/19(火) 23:24:52
- 86二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 09:01:06
- 87二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 13:01:05
実はシャルルマーニュがはじめてテレビに出た時の立香の反応というのはそれほどでもなかったりしたのだ。
きょとんと目を丸めて固まったまま動かず、ちょっと首を傾げているくらいだった。
それに対してシャルルマーニュ含め周囲も多くは反応せず「そんなにたくさん映ったわけでもないし小さいからまだ分かんなかったね」で済ませて終わりとなっていたのだ。
のだが、それ以来立香の言動は少しずつ変化が見られてきたのだ。
「…………」
まず無言でテレビを眺めることが増えた。
何も映していない真っ暗なテレビを覗きこむように眺めていることが増え、何か見たいのかと電源を入れると逆に「ちがう」と言わんばかりの顔をするようになった。
「にぃ、にぃ、」
やがてテレビを指して何かを訴えるように声をかけるようになり
「にぃ、にぃいたの。にぃ、」
「そうだな。兄ちゃん出てたぞ」
「にぃ!」
「がんばって次も出られるようにするからな」
数日後には兄や周囲に懸命に主張するようになり、単に強すぎる刺激の消化に時間がかかっただけなのだと理解し周囲も遅れて微笑ましい笑みをこぼすようになったのだ。 - 88二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 19:40:54
- 89二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 20:02:24
友人ズ……友人ズが公式に……!しかも同じ学校!!!
- 90二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 20:05:11
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- 91二次元好きの匿名さん24/03/20(水) 22:33:57
- 92二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 08:11:33
その日シャルルマーニュは厨房にいた。
台に乗って調理スタッフの指示を聞きながらせっせと何かを作っていた。
その珍しい光景に立香は目を丸めて歩み寄る。
「にぃ何作ってるの?」
背伸びして少し目が届くくらいの身体で懸命に覗きこんで問えばにんまりと笑われる。
「出来てからのお楽しみ」
その笑顔の輝きに立香は一緒に目を輝かせる。
兄がそんな風に言うのなら間違いなく楽しみにしていいのだろう。美味しいものが出来るのだろう。何度も何度も大きく頷いた。
「だから出来るまでぬいたちと遊んでな」
「はい!」
綺麗に手を上げあっという間に厨房外へ駆けていった。
こういう時は一緒に作りたいとごねてもおかしくないお年頃だというのに。そのお利口さんに応じて絶対に美味しいものを作らねばならない。シャルルマーニュはあらためて小さな身体で大きなやる気をめらめらと燃やし
「立香ー!出来たぞー!最高にかっこよくて美味しいクッキーだぞー!」
遊び場でうきうきと待ちながら遊ぶ立香の元に待望のクッキーがやってくるのはすぐのことであった。 - 93二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 12:42:38
まだ最初のボスを倒しただけだけど
シャル兄とぐだ君は青い空が大好きって設定が大好きだから
ぐだ君が曇天の下を漠然とした沈んだ気持ちで歩いてるってだけでちょっと一緒に沈んでしまう - 94二次元好きの匿名さん24/03/21(木) 22:19:04
「立香がお世話になりました」とサリエリ先生に甘味セットを渡しに行くシャル兄
(これまた大変お世話になっているスカディ様の甘味友達で話をよく聞くので好物は把握している)
しかしフランス括りと考えるとサリエリ先生もマリー会長も天塚先輩もいてもおかしくはないのだな - 95二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 08:11:12
山の秘密基地で遊んでいたら雨が降ってきた。
最初はやわくさあさあと。次第に大きくざあざあと。今にも雷まで轟きそうなくらいだ。
「シャルにぃどうする?」
「そうだなあ」
それを眺める立香の問いに、長椅子でくつろぐシャルルマーニュはゆるく思考を回す。
基地には傘も合羽も備えてある。
お互い少々濡れた程度では何も思わないのも分かっている。
これ以上激しくなる可能性だってある。早いうちに帰宅するのもありだろう。
しかし勝手知ったるとはいえ山道は山道なのだ。
雨で暗くなっている上に足元が安定していない道を行くのは危険だろう。
しかし土砂崩れに見舞われる可能性もなくもなく。
「んー……」
冒険者とは常に危機を念頭に即決即断であるべしなのだが、だからといって浅慮も命取りであるのだ。自分一人でないならなおさらに。
「ま、もう少し様子見だな」
「はーい」
その決に立香は淀み無く了承し、シャルルマーニュが腰かける長椅子の空きスペースに腰かけ本を開く。風情というにはちょっと大きめだが雨音バックに読書というのも悪くない。
ざあざあと結界のように閉ざされた世界の中、二人は静かに二人だけの世界をくつろいでいた。 - 96二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 12:41:47
- 97二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 15:06:57
奏章Ⅱクリアしたけどやばいつらい……
エドモンと邪ンヌ…………ぐだくん…… - 98二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 15:19:05
- 99二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 15:33:37
流石に父母はもうこのスレで大帝とSイシュって固定でいいと思う
ただエドモンが物凄い立香にクソデカ感情抱いてた……保護者勢の中でもダントツよ - 100二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 15:37:31
- 101二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 20:40:51
じゃあスカサハ叔母さん枠をシャルにぃにしようそれなら多分セーフセーフ
- 102二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 21:10:51
このスレならメンタルケア役は十二勇士の誰かでもいいかもしれん
ローランなんて設定的には甥っ子だし
……ぐだ君がおじさんでローランが甥っ子なのちょっと面白いな - 103二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 21:15:05
ふふっ...ひどいんですがね?シャルにぃは死ぬ寸前でぐだに発見された瞬間ぐだに対して「あぁ...無事で...良かった...」って言って事切れてほしいんですよね...
- 104二次元好きの匿名さん24/03/22(金) 23:04:01
まあこのスレの子たちなら今まで通りに遊びに来てくれるだろうさ
しばらくは顔を出しただけでぬいの大量飛び付きにあいそうであるが
邪ンヌあたりは「弟はともかく兄はうざいわよ」なんて言いそう - 105二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 08:24:48
カドック「まさかと思うが立香の友人知人は芋かかぼちゃかくらいにしか思ってないだろうな」
シャル兄「立香の魅力が種族を問わないとは分かっちゃいるがそのあたりの分別はちゃんとついてるつもりだぞー?」
- 106二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 12:16:51
シャル兄「(たまたま見つけた立香メモリアルアルバムが恐かったから)親父の書斎に行くんじゃないぞ」
ぐだ「えー、動物ぬいと遊びたいなー」 - 107二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 22:27:57
あげ
- 108二次元好きの匿名さん24/03/23(土) 22:31:33
がっちりとテーピングしているシャルルマーニュの足を立香は優しく撫でている。収録中の事故らしい。
「痛かった?」
「全然?ちょっと着地失敗しただけ」
折れなかったのは奇跡。と言われたのは、ショックで泣くかもしれないから黙っておこう。実際シャルルマーニュ自身も落ちながら「死ぬかも」と思ったのも内緒である。
ともかく、捻挫で済んだのは幸いだ。
短期間であろうがこんなことが大騒動扱いされていくつか仕事がキャンセルになるのは申し訳ないが、しばらくは軽い仕事で療養に努めよう。
そんなのんびりモードなシャルルマーニュに対し立香はひたすら心配そうに足を撫で続ける。
「早く治るといいね」
「治るさ。兄ちゃんは強いからな」
「……うん」
こうして心配されているのも申し訳ないが悪くない。
優しさに身を委ねながらたまのゆるりとした時間を堪能していた。 - 109二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 08:20:55
「ささやかな一軒家」を見た時にそういえば昔のスレ(4スレ目)でぐだ君は自分がロイヤルな家系の子とは知らずに日本の一般家庭に預けられて育ったけどある日シャル兄が迎えに来たってネタがあったなあとなってた
ロイヤルな家の子を預かるなら都心に一軒家あるくらいにはちゃんとした家の人だよなとか思ってた - 110二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 12:45:52
「立香ちゃんの制服姿楽しみだね」
卒業間近の初等部の女子たちの一番の話題はそれだった。
病弱で小さくてか細い立香ちゃん。
いつも可愛くてひらひらでふわふわの服を着ている立香ちゃん。
それでも元気に笑って駆け回ろうとするから余計儚げに見える立香ちゃん。
最近は病気も快方に向かっていて顔色も体格も健康的になってきているけどやっぱり女の子みたいな男の子の立香ちゃん。
そんな立香ちゃんが中等部に上がって中等部の制服を着たらどんな美少女になるんだろう。女子たちは自分たちが制服を着るよりも楽しみにしている。
……実は男子たちも楽しみにしててそわそわしてるくせに何も言わないんだよ!変なの!
だけど私は知っている。
「立香ちゃん制服楽しみだね!」
「うん!楽しみにしてて!」
女子たちにそう言われるたびに飛び切りに笑って返す立香がもう決めてしまっていることを。
誰に言われようと誰に期待されていようと立香は進む道を決めている。余所見したことなんて一度もない。一途にその人の背中を見つめている。それに対して皆がどんな顔をするかをわくわくしてるくらいだ。
そしてそう長くない時が経ち、入学式を迎え
「立香ちゃん男の子になっちゃったのー!?」
髪をばっさりと切り落とし、男子制服姿で現れた立香に対して入学式どころじゃない悲鳴の嵐が巻き起こったのだ。 - 111二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 15:36:16
- 112二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 21:44:16
ぐだ「シャルにぃがまた全世界の初恋泥棒やってるー!オレのにぃなのに!オレのにぃなのに!」
シャル兄「(「オレのにぃ」……すっげえいい響き……)」
カドック「(こいつら絶妙に噛み合ってない時あるよな)」 - 113二次元好きの匿名さん24/03/24(日) 23:04:02
シャル兄の、すごく嬉しそうな「マスター」って呼びが、とても好きで、これを毎日聞いてるぐだ君が人の形を保っているのがすごい
- 114二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 00:07:36
ぐだの父の立場が揺るがされそうになっている大帝パパ
またしても何も知らないシャル兄 - 115二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 00:29:11
- 116二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 08:04:25
「俺と遊びたいやつこの指止まれ!」
そう言って示すシャルルマーニュの指の高さは日によって様々だ。
立香やぬいたちがどれだけ飛び跳ねても届かないくらい高く上げられ遊ばれてしまう時もあるし立香の手がちゃんと届く場所まで降ろしてくれる時もある。
それから
「俺と遊んでくれるなら、どうかこの指を握ってくれ」
騎士のように膝をついて大仰にお願いしてくる時もある。
そのどの場合も全てに立香は満面の笑みでシャルルマーニュの指を掴み、それから手を握って二人で遊びに駆けていくのだ。 - 117二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 12:41:24
「我とて雑種兄弟のことは子のように可愛がっているわ」と言いたいところだがスペースとはいえイシュタルの子なので下手な口出しが出来ない王様
- 118二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 21:52:42
ぐだ「でも巌窟王くらいの若さの人にまだ未成年とはいえオレたちみたいな大きさの男がお父さん扱いしたら失礼なんじゃないかなって」
シャル兄「年齢って繊細な問題だからなあ。こんなでかい子供がいるくらいおっさんに見えますよなんてショックな人はショックだろ」
巌窟王「…………ふっ(自分は気にしないけどお前たちのそういう気遣い心は素晴らしいものだと思うよという笑み)」 - 119二次元好きの匿名さん24/03/25(月) 23:19:12
ショタぐだ「おとーさんってよんでいい?」
巌窟王「クハハハハハ!!!いいぞ、おまえの心ゆくまでに呼ぶがいい!!」
ショタぐだ「わーい、おとーさん!」
ショタシャル「気軽に親父を増やしちゃだめだぞー?…でもダンテスのおじさんが親父だったら立香に女装をさせることもないし安心だな!」 - 120二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 08:08:38
『すぐに迎えにいくから待っててな』
雨音をバックにシャルルマーニュからの電話越しの言葉に立香は元気に「はーい!」と応えて近くのベンチに元気に座る。小さな彼には高いベンチの上でぷらぷらと足を揺らしてご機嫌にお迎えを待つ。
足止めをくらい憂鬱になりがちな雨模様でもシャルルマーニュが来てくれるならご褒美だ。心は晴れやかに鼻歌混じりにその到着を待ち続ける。
周囲に花が舞い踊っているかのようなそのご機嫌さがやたら絵になり、つい声をかけようとする見知らぬ人が「ノブノブ」とすかさず追い払われていく。
「立香おまたせ!いい子にしてたか?」
「ありがとう!いい子にしてたよ!」
そして迎えに来たシャルルマーニュに飛びつくように抱きついた。
傘はせっかくシャルルマーニュが持ってきてくれたけれど、シャルルマーニュが差している傘の中に入りたいとぎゅうぎゅう詰めこみたがって聞かないのでそれで帰ることにした。そういうエスコートも悪くないとシャルルマーニュもご機嫌顔だ。お付きのちびノブも持ってきてくれた傘を差してそんな二人の後につく。
雨は続く。まだまだやみそうにない。
けれど二人の心はいつだって晴れやかであった。 - 121二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 12:42:51
高杉「そういえば兄弟君たちとどういう関係になりたいかって考えたことなかったな。ただ面白いこと一緒にやれて寒い夜はあったまれれば良かったからさ」
ぐだ「友達でいいのでは?」
シャル兄「ってかうちのセキュリティどうやって超えてきてるんだよ。そろそろうちのベッドでも3人は狭い」
高杉「企業秘密」 - 122二次元好きの匿名さん24/03/26(火) 22:23:27
ショタぐだ君の誰でもおとーさんキャンペーン
黄飛虎パパににこやかに受け入れられて抱き上げられてる姿が違和感なく様になっていたためシャル兄が慌てて取り戻した - 123二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 08:09:42
「立香ちょっと練習相手してくれよ」
そんなシャルルマーニュからの言葉に立香は「いいよ」とすぐに了承する。この家ではよくやるやり取りであった。
「今回は何の役?」
「プロポーズする役」
「わお」
「しかも台詞なし。雰囲気だけのガチンコ勝負」
それは間違いなく重大な役の重大なシーンだろう。そこをしくじればシナリオ全てが茶番になりかねないくらいのクライマックスなのではないだろうか。
そんな役の練習相手になるなんてもう光栄極まりない。それだけでもういくらか心が舞い上がって緊張してしまう。ならば本当の相手役もそうなのではないだろうか。なにせ役とはいえあのシャルルマーニュからプロポーズされてしまうのだから。
「指輪は俺の手持ちのやつだけどサイズは、うん。大丈夫。立香にも嵌りそうだ」
「オレも何かした方がいい?恋する乙女のオーラとか出しちゃう?」
もちろんそんな演技力なんてないのだけど。
何故だがいつもより少し張り切り気味な立香にシャルルマーニュは穏やかに「いいや」と返し
「立香は立香のままで十分」
その一言を区切りに、空気は全て入れ替わった。
いつもの自室が教会になったかのような洗練さに満ち、神に祈るように膝をつき、魂に永遠を誓うかのような厳かさでただのオシャレアクセサリーである指輪が嵌められていく。
その誠実真摯な空気に立香のはしゃぐ心はあっという間もなく撃ち貫かれて静まり返る。真っ白に真っさらになってしまう。
呼吸すら忘れてしまうその空気の中、シャルルマーニュはそっと顔を上げ慈しみの笑みを浮かべ
「あっ……」
思わず声を漏らしてしまう立香に対し
「いつか立香もこんな風に誰かにプロポーズするのかなあ!やだなあ!」
「うえええええ!?」
突然の解除に立香の心は若干のパニックに陥り
「オレだってシャルにぃが本当にそんなことになったら寂しいよー!やだよー!」
「やだよなー!」
あっという間もなくいつもの二人の空気に戻り、お互い想像もつかない未来への杞憂にごねてじゃれ合うのだった。 - 124二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 12:44:32
- 125二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 19:42:31
- 126二次元好きの匿名さん24/03/27(水) 22:18:16
- 127二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 08:07:20
珍しく、本当に珍しくシャルルマーニュが熱を出した。
いかに本人や周囲が体調に配慮していたとしてもあの多忙さで毎日駆け回っていてはそんな日があるのも仕方ない。
故に本日は大人しくベッドの上なのだが
「にぃ大丈夫?何かしてほしいことない?」
その傍にはぴたりと立香が待機して手を握ってくる。
ちょっと熱を出しただけで大げさだなあ。とは思う。しかし立香からすればいつかの自分がいつもそんな風にしてもらっていたのだから熱を出した者へそうするのは当然の行いなのだ。つまりシャルルマーニュ自身が当たり前にやっていたことがただ返ってきているだけなのだ。
そう分かっていても、やはり大げさだなあ。と思ってしまうわけなのだが。
しかし少しばかりでも熱が出てしまうと気も弱くなってしまうのも確かなもので
『ずっとここにいて。一人にしないで』
と、いつかの立香のように言いたくなる気にもなってしまうわけだが
「頭下げて撫でさせて」
そう頼んでわしゃわしゃと一通り立香の頭撫でを堪能した後に
「今日は立香も自分の部屋であったかくしてゆっくり休みなさい。兄ちゃんはそれが一番嬉しい」
なんて、精一杯に強がってしまうのだ。 - 128二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 12:46:45
シャル兄主役のイベントとPU終了直後に新入生キャンペーンとしてシャル兄が駆り出されるの何度考えても人の心ぉ!なりますね……
滅茶苦茶嬉しいには嬉しいのですが - 129二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 19:10:04
- 130二次元好きの匿名さん24/03/28(木) 22:06:57
シャル兄「シャルルマーニュが君のハートに急接近!咄嗟の反応なんてさせないぞ☆」
邪ンヌ「うわっ!腹立つ!ちゃんと様になってるのが腹立つ」
カドック「そういう営業飽きるくらいしてそうだな」
シャル兄「うん。なんか自分でも驚くくらいバチぃっとキマった。探せば昔の仕事に似たようなのあるかも」
マンドリカルド「とりあえず咄嗟の反応が出来ずにここで胸を押えて絶命してる弟さんの介抱してくれませんかね」 - 131二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 08:07:39
噂の兄弟がいると聞いて楽しみにするも見かけても意外と普通の距離感で接しているな?と肩透かし気味な新入生
偶然ふとした学校的死角でテレビや動画で見るような密着距離感で接している兄弟を見かけてしまい「一応色々と考えて配慮してるつもりなんだろうけど逆にいかがわしく見えるな!?」となっている新入生 - 132二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 12:45:52
大帝パパの中の人が先日70歳になったらしく
大帝パパがFGOにくるならなるべく早い方がいいなあと切実に思った - 133二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 15:17:04
好きな惣菜発表聖騎士帝「立香の作った唐揚げ!」
好きな惣菜発表次男「にぃが作ったハンバーグ!」 - 134二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 18:55:33
- 135二次元好きの匿名さん24/03/29(金) 21:57:48
- 136二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 08:13:08
金曜日は規制早いんだった……
深夜の酷く静かな時間。控えめに、どこか怯えているかのように立香は言う。
「フレンチトースト作ろ」と。
まあちょっと小腹も空いてるし悪くないかな。
そう了承して席を立てば、ほっとしたように、どこか救われたかのような顔をする。
なんだか大げさだなあ。
そう思えど立香には立香の苦労苦悩があり不安があり恐怖がありやり過ごし方があるのだ。今回がたまたま兄とフレンチトーストを作ることであっただけなのだ。ならば何も言わずに付き合うのが兄というものだろう。
慣れた手つきで材料を取り出し調理を始める。
酷く静かな夜は酷く静かな夜のまま作業音を響かせ甘い香りを漂わせていく。ちゃんと美味しくなってくれそうだ。
「……どんなに疲れた日でもね、甘いものを食べればそれだけで楽になれるものなんだって」
「疲れてるのか?」
「うーん……、どうなんだろ。疲れてるのかな。よく分かんない」
「そっか」
上手く言えないのか。言う気になれないのか。とにかく曖昧なままの立香にシャルルマーニュも深くは聞かない。
言えないのなら聞かれても困るだけだし言いたくないのに聞かれても困るだろう。もちろん、あの時無理にでももっとちゃんと聞いておけば。なんて事態にも十分なり得るのだからこれで正解なんて言えないのだけれども。今日は静かな夜に溶かしてしまいたい。フレンチトーストと共に飲み下しておきたい。そんな気分であった。
「スカサハさんとも食べたいなあ」
「あの人甘いの好きだっけ?」
似た顔をしたスカディなら甘いものが好きだとよく存じているが。
思わず尋ねるシャルルマーニュに立香はうーんと首を傾げる。
「どうだろう。でもスカサハさんと食べたいんだ。フレンチトーストの話してくれたの、スカサハさんによく似てる人だったから」
「そっか。なら後でアポ取ってみるか。甘いのが苦手だったら控えめにすればいいだけだ」
「うん」
立香の心がわずかにわずかにあたためられていく。きっとそういう顔をしてくれている。
そんな様子にシャルルマーニュも少しだけ安心した心持ちを得てほかほかのフレンチトーストを前にもうひとつ棚を開ける。
「ま、とりあえず今日の俺たちはとびきり甘くしていこうぜ」
「さんせーい」
そう言って取り出された蜂蜜の瓶に立香も嬉しそうに賛同の声を上げた。 - 137二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 12:46:03
フレンチトーストのトッピングって何あるかなって調べたら美味しそうなのいっぱい出てきた
二人で全部作って食べてほしい - 138二次元好きの匿名さん24/03/30(土) 22:22:06
北極いべで写真集作った時の話(7スレ目)
それは風景も人物も少しぼけている、普通であるなら真っ先に没になっているような写真であった。
しかしシャルルマーニュはそれを見た瞬間に目を奪われた。「これがいい」と思った。
シャルルマーニュはカメラについて撮る側の知識はそれほどない。基礎を少々頭に入れている程度だ。
撮られる側としてなら身体がいくらでも覚えている。
カメラを通して相手がどんな写真を撮りたいのか。自分がどんな顔してどんなポーズをすればそれに応えることが出来るのか。それを肌感覚で、爪先の先端に到るまでの全てで感じ取ることが出来る。応えることが出来る。
「なんかこれ撮った人さ、俺のこと心底かっこいいって思ってくれてるんだろうな」
そんなシャルルマーニュがその写真を見た時に何の意図も感じなかった。ただカメラを手にしていた者は自分を一心に見ていたのだろうな。という熱しか感じられなかった。
「おや、やはり分かってしまうものですか」
その熱に当てられて見とれるシャルルマーニュにカメラの持ち主であり写真の整理選別を手伝っていたゲオルギウスが声をかける。
「それを撮ったのは立香君ですよ」
「……………………へえ」
立香にカメラを持たせ使い方を教えていたゲオルギウスはその時の光景を隣で見ていたらしい。
シャルルマーニュが写真から見取ったように、その時立香は熱心に一心にシャルルマーニュを見つめていた。見とれる心そのままに、吸い込まれるようにシャッターを切った。そういう一枚がそれであった。
「やはりどれだけ熟練になろうとも一番近しい者が撮る一枚には敵いませんね」
「ああ。現場を理解してる気でいたのが恥ずかしくなってくるくらいだ」
穏やかに笑い合いながらじゃあこれが目玉の一枚になるように構成を組んで製本しようという方向で決定し、後日出来上がった本を目にして「なんでこれがこんなに大きく採用されているの!?」と悲鳴が上がったりもした。 - 139二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 08:16:36
シャル兄がいない時にぐだ君が大ごねモードに突入して
皆で「兄ー!兄がいないー!こういう時に比較的早めにこいつを宥めてくれる兄がいないー!」ってなってほしい - 140二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 13:32:11
今更永倉さんとのバレンタインネタ
永倉「お、ちょうど兄貴が主演の映画があるじゃねえか。これにするか」
ぐだ「いえ。今は永倉さんとの時間なので違うのにしましょう。せっかく永倉さんと一緒なのに兄でいっぱいになるのはもったいないですから」
永倉「そうか?別に気にしなくていいのに。それじゃあ、」
永倉「……別に何てこたあない気遣いだったのに妙に魔力があるように思わせる坊主だな」
一ちゃん「そりゃロイヤルなんて魔境でヒトタラシやってる子だよ?」 - 141二次元好きの匿名さん24/03/31(日) 22:32:06
どうしてこうなった。
マウントの上でグローブを装着しているヘクトールが何度となく内心で呻き続けている。
仕事の関係で学校に訪れた。
その帰りにちょっとした気まぐれで野球場を覗いた。
何故か生徒たちに歓迎されて囲まれた。おまけにせっかくだから投げていけという流れになった。
そしてその人だかりに野次馬しにきたシャルルマーニュが見つかりバットを持たされた。
シャルルマーニュ本人も「光栄極まりないな!」とノリノリだ。
更に場が盛り上がり人だかりが増えて最早お祭り状態だ。
どうして……。
途方に暮れながらも構えては投げるを繰り返す。
空振りだったのは最初の二球だけ。あとは先端わずかにだが掠めて転がし周囲から「惜しい」と観衆は盛り上がりその声援にシャルルマーニュも瞳を燃やしていく。……ヘクトールの方はひたすらに「どうしたもんか」と引きつっていくばかりなのだが。
さて本当に、どう落とすのが一番丸いのか。
やはりシャルルマーニュに華を持たせることだろう。
粘りに粘った彼が最後に爽快な音を立ててボールを打ち飛ばす。さぞ皆は最高潮の盛り上がりが弾けてよいお祭りになるだろう。なんと良い青春模様だろう。
観衆の中には当然堂々最前列に愛しの弟もいるわけだし?自分も生徒たちもそろそろ遊んでいられる時間も少なくなってきているわけだし?先生方もいい加減怒りにくるかもしれないし?潮時にするにはちょうど、
「━━━━━━━━」
なんて考えがよぎり出した瞬間に、シャルルマーニュがヘクトールに向けてバットを真っ直ぐに突き出し見据えてくる。
予告ホームラン。
その宣戦布告に観衆は更に盛り上がりヘクトールは一度大きく息を吐く。
どうやらこちらの腑抜けた手打ち案はお気に召さなかったようだ。
そのようなあてがわれたぬるい勝利に自分が求めるかっこよさなど微塵もない。
そんな怒りの熱に燃えた瞳で射抜かれればヘクトールとて伝搬する。とことん付き合ってやろうじゃねえの。と最後の一球に力をこめたくもなる。
緊張で静まり返る二人の空気に観衆は、最愛は、一心に祈り、
大きく振りかぶってその一球は放たれた。 - 142二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 00:12:23
- 143二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 01:04:36
- 144二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 08:01:12
ショタシャル兄のエイプリルフールいたずら嘘を本気にしたショタぐだ君が嘘と知った瞬間にショタぐだ君が大泣きしてショタシャル兄がガチ怒られされて以来エイプリルフールでも嘘禁止になった、なんてこともありそう
- 145二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 12:44:53
シャル兄「立香が応援に来てくれるのも一緒にプレイ出来るようになったのもすげえ嬉しくて楽しくて張り切っちまうな!いつかはちみつレモン持って立香の応援に行きたいぜ!」
ぐだ「応援にこられても大して活躍出来ないだろうから恥ずかしいなあ。嬉しくはあるけども」 - 146二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 13:16:24
- 147二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 19:27:16
ぐだ君のぷにぷに二の腕を堪能するシャル兄
「筋肉はー、筋肉は育成中なんですー」とちょい泣きのぐだ君 - 148二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 21:37:21
- 149二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 22:47:28
「シャルにぃ頭に桜ついてるよ」
「マジか」
そう言って立香は少しだけ背伸びしてシャルルマーニュの髪の毛についた桜の花びらを払う。
似合っていたので少々もったいない気持ちもあったが仕方ない。シャルルマーニュも立香に世話を焼かれて嬉しそうにしているのも嬉しいし。よいことをしたのだ。
「それにしてもどのあたりを歩いて花びらが?」
「シャルってばまた一人で面白いことしてた?」
「どこかに行くなら少しでも報連相があってほしいのですが」
「ああ。大したことない。大したことない。皆はなーんも気にしなくていいぞ」
「ほんとにぃ〜?」
シャルルマーニュ当人としては必要以上に語るのはかっこ悪いという意識があるものだから周囲の者たちは気が気でない。しかも気配り力が細やかに高いくせに周囲の心配だけは綺麗に見てくれないものだから……。ちょっとした変化でも神経を尖らせてしまうのにやはり何も分かってくれないのだ。
ともかく今回はこれでおしまいな話だ。
シャルルマーニュがちょっとした春を連れて弟や仲間たちのところにやってきた。それだけだ。
そして嫌なところばかり人は似てしまうように見えてしまうもので
「わあ!立香どうしたの!?滝壺ならぬ花壺にでも突っ込んできた!?」
「すごく、花まみれです……」
「んんぅ。色々ありまして……」
「立香も変なことに巻き込まれやすいからなあ。何かあったらちゃんと言えよ?」
「言える状態であったら……」
髪の毛どころか全身花びらまみれの春爛漫な立香が皆の前に現れ、皆で払ってあげる事態も起きたりするのだ。 - 150二次元好きの匿名さん24/04/01(月) 23:21:19
- 151二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 08:04:05
窓を開ければ暖かな空気が部屋の中にやってくる。
優しい風が花びらとともに髪を揺らして頬や首をくすぐる。
目の前には庭の緑が初々しく鮮やかな緑が芽生えはじめてきらきらしてる。どこからか聞こえる鳥のさえずりもいつもより幼く聞こえるくらいだ、
この季節は何度迎えてもわくわくする。
「おーい!立香ー!」
声が聞こえた下方に顔を向ければ兄がいた。
穏やかな日差しや新緑や花々に負けない輝きで笑ってこちらに手を振っている。
「一緒に遊ぼうぜ!」
「うん!今行く!」
無邪気な誘いに立香は満面の笑みを咲かせて部屋を飛び出す。わくわくを兄と共有したくて身体が跳ねてしまいそうだ。
穏やかな陽気。爽やかな風。眩しい世界。
兄の季節がやってきたのだ。 - 152二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 08:07:16
シャル兄&大帝パパ誕生日おめでとうございます
- 153二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 12:41:55
アンデルセン「ちなみに俺も今日が誕生日だ。羨ましかろう」
ぐだ「うわー!羨ましいです!おめでとうございます!」
マンドリカルド「誕生日が羨ましいとは」
カドック「まあどういう意味かは分かる」 - 154二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 20:31:29
立場上誕生日となると方々からひっきりなしにお祝いがきて対応しなきゃいけない二人に「お疲れ様」とぐだ君やSイシュママが差し入れてくれるお茶やケーキに癒やされるんだ
- 155二次元好きの匿名さん24/04/02(火) 22:21:23
シャル兄「立香が一緒にいてくれたらそれが一番のプレゼントかな」
ぐだ「いつもと変わらない。考え直し」
シャル兄「誕生日プレゼントリクエストのやり直し!?」 - 156二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 08:02:40
- 157二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 12:43:37
- 158二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 20:59:43
シャル兄「いい加減立香離れをしようと決意する俺ともっと立香と遊んでいたい未練の俺がいたら立香はどうする?って聞こうと思ったけどまず未練の俺が立香を独り占めするだろうことに決意の俺が耐えられる気がしない」
ぐだ「決意のシャルにぃをどうにか説得して挟んでいただくことは……いや待ってにぃとにぃに挟まれるなんてオレの心臓持つかな」
シャルぬい「ぬー(いつも自分たちに挟まれるどころか埋もれてるのに)」 - 159二次元好きの匿名さん24/04/03(水) 23:49:01
「立香君ってあんまり特別な感じはしないよね」
「……ええ、まあ。立香は普通の子です」
打ち合わせ中、プロデューサーの何気ない言葉にシャルルマーニュは一度目を丸めてから何でもなく返す。
立香は普通の子だ。
女の子の格好ばかりさせられている男の子だけど。顔色はいつもちょっと悪そうで心配になるけれど。
普通に愛嬌良く笑い礼儀正しく挨拶をして人懐っこくしている暖かで優しい普通の子だ。
そして職業柄様々な人間を見ている者だからこそ分かる。立香はそこで止まりなのだ。
シャルルマーニュや他の子役タレントたちのようなテレビ映えする独自の輝きまでは持っていない。
けれど立香がシャルルマーニュ同様の道を選ばない限りそれでいいと思っている。
彼が彼のままでいれば周囲は彼の人柄に応じた暖かな縁の中で生きられるだろう。そのように見えているから。
そんな他意のない「普通の子」評価であるからシャルルマーニュもまた穏やかに相槌を打つ。ふわと笑って会話を続ける。
「でも、特別なものなんてなくたって、立香は自分にとって一番特別な人です」
「そっかあ」
その誇らしさすらある顔からの断言にプロデューサーはまた理解を得る。
「それは一番大変な沼だねえ」
理由なき想いこそ一番厄介なのだから。
「はい。立香にハマると大変ですよ〜?」
そういたずらっぽく笑う姿にもやはり誇らしげであるのだった。 - 160二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 08:06:09
ショタぐだ君を芸能界に誘ってくる大人より「向いてないからならない方がいいよ」と止める大人を信用していたショタシャル兄
芸能友達も並んでスポットライトに当たったら可愛いだろうなあと思えど身体が弱い子がやれる世界じゃないから安易に誘ってる大人は駄目だと思いつつ「立香ちゃんが可愛いって世界にバレて人気者になったらシャルル君が独占出来なくなっちゃうもんね」なんて言ってた
今のたまにシャル兄に引っ付いてテレビに出てるのはどう思われてるんだろう。らしいな〜とか思われてるのかな - 161二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 12:47:12
シャル兄「大衆偶像になるために殺さなきゃいけない心の数を考えたら立香にゃもったいなくて目指してほしいなんて思えないよ。立香は心のままに笑ってこそなんだから」
マンドリカルド「あんたたまにしれっとエグいこと言うよな」 - 162二次元好きの匿名さん24/04/04(木) 22:18:45
立香って一人で寝てると顔がすっげえ険しいよなあ……。
暗がりの立香の部屋にて立香と共に夜を過ごそうとやってきたシャルルマーニュが悲しげに眉を寄せる。
布団が柔らかすぎるのだろうか。枕が合わないのだろうか。ぬいがぎゅうぎゅうで息苦しいのだろうか。いやぬいがいなくても一人の夜は辛そうだった。立香は昔からいつも誰にも心配かけさせないように笑っているだけで気苦労は人一倍多い子だからなあ。
立香が寝ている時すら苦しい思いをしないために、自分に出来ることはなんだろう。
いつも悩むけれど答えなんて出てきたことはない。ただ手探りで寄り添って笑ってくれることにこわごわ安心するばかりだ。
「……………………にぃ」
そっと頭を撫でれば、漏れたような声に呼ばれた気がした。そして少しだけ表情が柔らかくなった気がした。
「……立香。俺はここにいるよ」
「……………………」
眠っていても声は届いているのだろうか。単にタイミングが重なっただけだろうか。そう見たいだけだろうか。
立香の顔から険しさが抜けて大分楽そうになった気がする。
このまま一緒に眠ったらもっと楽になってくれたらいいなあ。
そんな都合のいい願いもこめて、シャルルマーニュは今日も立香のベッドに潜り込むのであった。 - 163二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 08:04:54
お風呂で100数えてる間に寝落ちて沈むぐだ君
慌てて引き揚げるシャル兄 - 164二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 12:41:18
ぐだ「うーん、3月ずっと動いてたからくたびれモードかも。早めの5月病?」
シャル兄「なら今のうちに休んでおけば5月は元気に遊べるな」 - 165二次元好きの匿名さん24/04/05(金) 21:23:02
ショタぐだ「アキネーターさんにシャルにぃ出してもらおうとするとオレがいなくなっちゃうの。弟いますにするとシャルにぃじゃない人だしちゃうの」
ショタシャル兄「立香がいないと俺じゃないのにな」 - 166二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 08:09:47
弟の頭に卵が産みつけられたと聞いて殺虫剤を持ち込みながらオベロンへカチコむシャル兄
- 167二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 08:14:54
「立香〜」
「にぃ〜」
「「ぎゅー!」」
収録合間の休憩時間にそんな光景が繰り広げられるのはいつものことだ。
自分たちの作業の邪魔にならない場所で誰が何をしていようと興味はない。そんな慌ただしい雰囲気のスタッフたちを横に今日も兄弟は仲良しだ。
「いいなあ。シャルルん家は。まだ弟が可愛くて」
そこに休憩中の同じ子役友達が羨ましげに声を漏らす。
「うちの弟なんてもういってきますのハグさせてくれないんだぜ」
「そりゃ悲しいなあ」
むしろそれが普通なのは分かっているけれど。
分かっちゃいてもこうしていつまでも変わらず仲良しな兄弟模様を見せられると呻きたくもなる。
ちょっと前までうちもそうだったのになあ。
うちももうちょっとぎゅうぎゅうしてたかったのになあ。
でも無理にやったら本格的に嫌われるだろうしなあ。
ただ羨ましげに見るしか出来ないのが恨めしい。
そんなもんもんとしている少年に立香はきょときょとと目を丸め
「ぎゅうする?」
「駄目です」
「遠慮します」
広げられた小さな腕にガードの声が同時に上げられたのであった。 - 168二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 08:26:53
- 169二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 11:25:29
- 170二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 15:50:57
この部屋で二人はずっと仲良くお話してテレビを見てゲームをしてお菓子を食べてたまには喧嘩もしてちょっと大きめのベッドで一緒におやすみしておはようして、してたり、して……
- 171二次元好きの匿名さん24/04/06(土) 23:00:42
「この木は切らねばなりませんね。念のためにしばらく近寄らないほうがいいでしょう」
「そうなの?」
やってきた樹木医の言葉に立香は首を傾げる。
確かに最近木の皮が面白いくらいによく剥げて遊んでいたのだけど、そんなに古い木だったのだろうか。
「この木は病気になっています。切らねば時期に他に感染して庭全部が病になるでしょう」
「ええ……」
真っ直ぐに告げられる言葉にさあと青ざめる。
「病気しちゃうともう駄目なの?」
「状態にもよりますがこの木の場合はもう」
「ええ……」
そんなに気に入っていた木なのだろうか。
しかし病気は病気なのだ。
今にも泣き出しそうな立香に樹木医は対応に困りだしてきた頃、シャルルマーニュが宥めるように優しく頭を撫でる。
「大丈夫だって。立香の病気は人に感染さないし薬飲めばちゃんと治るんだから。ドクターにも良くなってきてるって昨日言われてたろ?」
「…………うん」
少々難しい事情があるようだ。
とりあえず今日は休ませたほうがいい。そう判断したシャルルマーニュは立香を連れて屋敷内へと向かい、その際に樹木医に会釈をすれば樹木医も丁寧に礼をし見送ってくれた。 - 172二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 08:10:44
- 173二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 13:10:36
大きな水たまりを見かけて喜んで飛びこもうとするショタぐだ君
今日のショタぐだ君のコーディネートが大帝パパ渾身のキメキメコーデだったため慌てて抱き上げ阻止される - 174二次元好きの匿名さん24/04/07(日) 22:49:22
なーんかしっくりこないんだよなあ。
少年シャルルマーニュを前にカメラマンはじとりとデータを睨みつける。
シャルルマーニュは年不相応なほどに聡明な子だ。こちらの要望には十二分過ぎるほど応えてくれている。おそらくこの30分ほど撮影した一枚のどれかを提出すればそのまま通るだろう。しかしそれでは自分が納得しない。そういう次元の問題だ。
そんなカメラマンの思いを察してか、シャルルマーニュは無言で待機する。こだわるか。妥協するか。それは向こうが判断することだ。
「うーーーーーーーん、」
スタジオの使用時間が思考で削れていき、
「そうだなあ」
今目の前にいるシャルルマーニュに足らぬもの。足らぬもの。
「んーーーーー…………、あ、そこの妹ちゃんちょっとお兄ちゃんの隣に立ってみない?ぬいぐるみ持ったままでいいから」
「え?」
「は?」
突然の指名に固まりつつも、立香は一度シャルルマーニュを見て隣のマネージャーを見る。少々の間の後マネージャーは頷きシャルルマーニュが手招きしたのを機に立香も頷き駆け寄っていく。
「……………………うん、なるほど」
そこにいるのが当然のようにシャルルマーニュに収まる立香の姿がカメラ越しに見えたことにより、カメラマンの中でもようやくピントがあってきた。
どこかきょとりとシャルルマーニュを見上げている妹もそれに慈愛に満ちた眼差しを向けるシャルルマーニュの姿もとてもいい。
「それじゃあメイクさん妹ちゃんにメイクしてあげて。とびっきり可愛くね」
「立香はメイクしなくても可愛くてかっこいいんですけどー?」
「もっとカメラ映え仕様になってほしいんですー」
シャルルマーニュも軽口を叩いて場を和ませて温めていく。これなら時間内に間に合いそうだ。
この妹ちゃんも意味が分かっている上でこの度胸のままでいれたら大成するかもしれないけどなあ。その時には自分も生き残れてるか分からないけど。
などと思ったことすら忘れた数年後。
再びシャルルマーニュに連れられて、今度は正式にペアとして仕事で顔を合わせたすっかり大きくなった少年に「お久しぶりです」と言われた時、それがあの時の妹ちゃんだと理解出来るまで随分と時間がかかったりしたのだった。 - 175二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 08:05:12
ぐだ「シャルぬいはシャルぬいでも甘えっ子だったり怒りっぽかったりいじけむしだったり跳ねまわってってたり個性あるよね。でも全部にシャルにぃだなあって感じるから不思議」
- 176二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 12:42:04
ぐだ「体力作りの一貫として書文先生の教室に一緒に行かないかってマンドリカルドに誘われてて」
シャル兄「いいと思うけどいきなりハードル高すぎねえ?」 - 177二次元好きの匿名さん24/04/08(月) 22:28:51
とてもとても天気が良かったので本日は急遽ぬいたちを全員洗濯することにした。
どれだけ逃げ回ろうと内部に埋め込んだGPSは正直だ。あっという間に使用人たちの人海戦術の餌食となり無事全員洗濯機へと放り込まれた。恨みがましい悲痛な叫びなど聞こえてナイナイなのだ。
そして全員綺麗に並んでぽかぽか陽気の下に吊るされ日向ぼっこである。
「おのれ……」と思う心もあれど心地いいのも確かなので複雑である。
しかもぬいたち全員にとっての愛しの兄弟が帰って来る頃には全員ふっくらほかほかだ。きっと兄弟共々宿った太陽の匂いを吸っては至福顔を浮かべてくれるだろう。そのまま安らかに眠りに落ちてくれるだろう。
そう思えば洗濯機に回された苦労など十二分に払拭出来るくらい報われた気持ちになること違いないだろう。
だからだから願うのだ。早く自分たちが乾きますようにと。たくさんたくさん太陽の香りを吸い込めますようにと。早く兄弟が帰って来ますようにと。
待ち遠しさを胸に今はただ黙って吊るされるばかりなのだ。 - 178二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 08:05:14
シャル兄「立香の入学を一番反対してた父親が授業参観やら体育祭やらの行事に一番張り切ってるの毎度毎度納得いかねえ」
大帝パパ「それはそれ。これはこれ」
ぐだ「忙しいんだから無理して来なくてもいいよ〜?」 - 179二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 12:44:06
ぐだ「夕立に襲われて帰ってきたシャルにぃの姿がまるでグラビアアイドルみたいだった(タオルを用意しながら)」
シャル兄「言い方ぁ」 - 180二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 22:13:31
大帝パパ「息子の授業参観よりも重要な案件は無い!」
- 181二次元好きの匿名さん24/04/09(火) 22:20:22
「あのねー。今日はぬいとぬーぬーしてぬーぬーだったんだよー」
「へー、そりゃ楽しそうだな」
「そうなの。ぬんぬんしてごーごーしたからぬーぬーだったの」
おもちゃの車を左右に動かしながら語る立香にシャルルマーニュはひたすらに相槌を打ち続ける。
しばらくするとぬいたちも寄ってきて何やらぬーぬー言いながら身振り手振りで何かを伝えようと懸命になっている。それにもシャルルマーニュはひたすらに相槌を打っている。
当然の話であるが端から見れば何が何やらである。
シャルル様はよく理解出来ているなあ。少しお兄さんとはいえ近い年だからフィーリングで分かるものなのだろうか。今後の立香様との意思疎通のひとつとして少しコツを聞いても大丈夫だろうか。
そう思って立香の話が途切れた時に「あの」と静かに声をかける。
「立香様は何の話をされているのか分かるのですか」
「いや全然」
「え」
まさかの回答に使用人は固まり
「立香が楽しそうだからそれでいいかなって」
「あのねー、あのねーにぃ、それでぬいがぶおおおってね、」
「おー、今度は飛ぶのかー」
おもちゃの車を持ち上げて語る立香にシャルルマーニュはひたすら笑顔で喜び続け、その姿を「なんというか、すごいなあ」と見守ることしか出来ないのであった。 - 182二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 08:08:44
シャル兄とオベロンのぐだ君へのスタンスが真逆だから本当に真剣に対面したら喧嘩になりそうだなあって思ってたけど
パパモンとも喧嘩になりそうだなあって思い
そもそもオベロンと喧嘩にならない人が少なそうだなあ?と思えてきた - 183二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 12:47:58
最近の学校の行事や式典は保護者でも人数制限があって大変だよなあ
なお影に潜むパパモンと来賓席にいる金様と邪魔にならない場所で出待ちしてそうな社長 - 184二次元好きの匿名さん24/04/10(水) 22:15:55
薄い色フィルムを巻いたグラスに水を満たしその中に魔術で生成した淡い光の玉を沈めていく。
その上に桜を浮かせれば「わあ」と立香が声を漏らす。
「本当は夜桜を見に行ければいいんだけどな」
「皆が駄目だって言うなら仕方ないねえ」
まだ寒いから風邪を引くかもしれないし。夜道は危ないし。本日はどの大人たちも二人に付き合えるほど暇はないようだし。残念ながらお留守番である。
しかし暗がりでほのかに光るグラスの上で揺れる桜を二人で肩を寄せ合い眺めるのも悪くない。
「でもやっぱり、早く大人になりたいなあ」
「見に行きたかったなあ、夜桜」
テレビで見たライトアップはそれはそれは壮大で美しかったのだから。
遊べるだけ遊ぶなら子供のうち。なんて思っていたけれど、大人になってからもやりたい遊びが山のようにあるみたいだ。
子供のうちだから出来る遊びが出来なくなるなら大人になるなんてもったいない。けれど大人になったら出来る遊びも楽しみで待ち遠しい。
そんな贅沢な板挟みに二人は小さく笑い合いながら光るグラスを眺めているのであった。 - 185二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 08:06:54
戦国妖狐おすすめされて見たらシャル兄の中の人がメインキャラで「わあ」ってなったけど何も出来ないまま好きな人が目の前で失って病んでいく展開で「わああ、」ってなってしまった
シャル兄は視聴した後ぐだ君を抱きしめにいってほしい - 186二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 12:43:30
ぐだ「オレたち二人で独立して新しい会社を立てるとして」
シャル兄「だれが一番先に俺達潰して傘下にいれるかレースが始まりそう」
ぐだ「大人の世界恐いなあ」 - 187二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 22:08:26
いつかのスレで見たシャルルとぐだの本気で喧嘩して家出をぐだがするss誰か書いて欲しい。自分で書いてはみたけど全然文才が無くてうまく書けなかったから文才ある人書いて欲しい
- 188二次元好きの匿名さん24/04/11(木) 22:22:11
「体力作りって言ってもそう難しく考えなくていいよ。公園までゆっくり散歩してベンチで一休みしてから帰るくらいで十分。立香君の家なら折りたたみ椅子を持って日向ぼっこスペース探しなんてしてもいいんじゃないかな。何事も楽しくね」
なんてドクターのおすすめどおり、今日は庭で日向ぼっこスペース探し巡りをすることにした。
春うららかなぽかぽかと髪をばっさり切った分だけ軽やかになった身体で鼻歌混じりになりそうなくらい浮かれ調子だ。髪を短くしたら自分が思っていた以上に兄と髪質が似てるかもしれないと思えるようになったのもまた気分がいい。
折りたたみ椅子も自分で持ちたかったがお付きのちびノブが「それはまだ早い」と譲ってくれなかったので残念ながら手ぶらだ。いつか自分の分くらい自分で持てるようになりたいものである。
そうしてぷらぷらとあちらを歩きこちらを歩き咲き始めた花が綺麗だなとか新芽の緑が鮮やかで綺麗だなとかどこを歩いても楽しいなと歩き回り、
「今日はここに座ろうね」
「ノブ!」
そろそろちょっと疲れてきたかも。となってきたところで折りたたみ椅子を広げて立香が座り、その膝にちびノブも座る。爽やかな風が二人の頬を撫でて心地良かった。
春の風は大好きだ。
暖かくてふわふわで大好きだ。
ちょっと冷たくても刺すような冷たさではなく優しく撫でるように通り過ぎて行くから大好きだ。
寄り添ってくれているような心地よさがある。
「お隣お邪魔してもよろしいですか?」
「どうぞどうぞ。いつだって空いてますよ」
そしてそんな春風のような暖かさと爽やかさをいつも携えているような兄の登場に、立香もまた春爛漫な笑顔を満開にさせるのだった。 - 189二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 08:00:08
兄弟も喧嘩するんだろうけど想像するの難しいよね
- 190二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 12:38:45
カドック「いつもの痴話喧嘩か?」
マンドリカルド「要約するとまあそんな感じだけど今回は空気ちょっと深刻」
ぐだ「おこ!」 - 191二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 22:25:51
- 192二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 22:26:49
ふわふわ時空
それはそのようにミスを起こさせるための訓練だった。
長時間の戦闘による心身にかかる負荷。それを耐え抜き突破するための訓練であった。
通告はされていないがその負荷を一番に圧されていたのは立香とシャルルマーニュのペアである。一番の素人であるからこそ一番に鍛えなくてはならない。それに気付かず混迷に混迷を重ね煮詰まった采配にシャルルマーニュもまた対応が追いつかなくなりつつあり投げかける言葉は届かない。
やがて
「まあ!これで駄目なら後は頼まあ!」
「え!?待ってしゃるに、シャルルマーニュ!」
イチバチの突貫と共にシャルルマーニュ、及び敵陣が一網打尽となり、本日のシュミレーションは終了し、頬を膨らませた涙目の立香にシャルルマーニュは迎えられるのであった。
「いや、あれは立香が悪いだろ」
「…………はい」
大混戦の末に自爆戦法に走ったシャルルマーニュ相手に癇癪を起こした幼児のように泣いて喚き散らす立香の首根を掴んで退散し、訓練データを改めて振り返るカドックの言葉に立香はただ縮こまるしかない。
「こうまで盲信に任せた無茶振りと保身に走った無茶振りを乱雑に繰り返していればいかにシャルルマーニュだって動けなくなるに決まっているだろ」
「はい……」
シャルルマーニュならば大丈夫。シャルルマーニュには傷付いてほしくない。大切な大切な人だから。正直今だって整理はついていない。けれどしっかり割り切らねばいずれは今回のような共倒れだ。最悪他の仲間たちまで、世界全てまで巻き込みかねない。
分かっている。
分かっているの、だが、
シャルルマーニュには、兄には、
「まあ今回は課題が分かったことを収穫として対策を考えていこう。デイビットたちのシュミレーションが終わるまでにはまとめておこうじゃないか」
冷めやらぬ混迷の中、とりあえずはキリシュタリアの言葉に従いもう一度戦闘データを振り返ることにした。 - 193二次元好きの匿名さん24/04/12(金) 22:27:19
はみでた
「あれはシャルルマーニュが悪いわね。マスターの補佐が全く出来ていなかったわ」
「素人のマスターと一緒にパニックになってりゃ世話ねえよ」
「はい……。全くその通りでございます……」
そしてサーヴァントサイドもまた、アナスタシアとカイニスからの冷ややかな視線と言葉にシャルルマーニュがひたすらに縮こまっていた。
「連携するならまだしも貴方のマスターの面倒までは見れないわよ。私のマスターは私のマスターなんだから。二人は無理よ。最優先に出来るのも私のマスターだけ。頑張って生き残りなさい」
「はい」
「そもそもてめえだって他の奴にマスター取られたかねえだろ」
「そりゃあもちろん!」
出来ることなら何がなんでも立香は自分の手で守り抜きたい。共にまた平和な世界を歩きたい。
けれど今の自分は不完全だ。ただでさえシャルルマーニュとは幻想であるというのに更におかしな状態での召喚となってしまっている。とてもじゃないが英雄だなんて言えない状態だ。
そんな自分がどこまで。暗澹とした心しかない。
「まあ何にせよ、謝るなら早い方がいいぜ。自分のサーヴァントがいざとなったら自爆する奴って思われて土壇場でビビられたらたまんないだろ」
「対策も双方話し合いながらの方がいいでしょうね。二人の精神状態も強い問題みたいだし磨り合わせながらやりましょう」
「りつ、マスター落ち着いたかなあ」
「他に二人もいるんだ。大丈夫だろ」
ともかく今は話し合いだ。うだうだするより切り替えていこう。
そう一度区切りをつけてマスターたちがいる部屋へと3人で足を向けるのであった。
- 194二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 08:50:35
うめるぜ
- 195二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 09:03:48
やっぱり喧嘩は書けなかったあ
- 196二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 09:06:20
ふわふわ時空なりに色々考えたが兄弟シャルぐだだと依存値高くて危うそう
- 197二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 10:04:02
うめうめ
- 198二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 10:07:48
埋め埋め
- 199二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 10:11:09
うめめ
- 200二次元好きの匿名さん24/04/13(土) 10:16:53
うめた