【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅥ【season2】

[1 チグハグ君 23/07/24(月) 21:09:21]

いつも心に太陽を
時間だけはたっぷりあるから
どんな未来になるか　わからないけど
多分　なんとかなるよ

[2 チグハグ君 23/07/24(月) 21:10:33]

第1回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒です｜あにまん掲示板

第2回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅡ｜あにまん掲示板

第3回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅢ｜あにまん掲示板

第4回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅣ｜あにまん掲示板

第5回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅤ｜あにまん掲示板

第6回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅥ｜あにまん掲示板

第7回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅦ｜あにまん掲示板

第8回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅧ｜あにまん掲示板

第9回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅨ｜あにまん掲示板

第10回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅩ｜あにまん掲示板

第11回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅪ｜あにまん掲示板

第12回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒でⅫ｜あにまん掲示板

第13回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですXⅢ｜あにまん掲示板

第14回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですXⅣ｜あにまん掲示板

第15回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅩⅤ｜あにまん掲示板

[3 チグハグ君 23/07/24(月) 21:11:16]

第16回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅩⅥ｜あにまん掲示板

第17回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅩⅦ｜あにまん掲示板

第18回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅩⅧ｜あにまん掲示板

総集編

【まだ間に合う！】自分はグラスレー寮の生徒です【総集編】｜あにまん掲示板

[4 チグハグ君 23/07/24(月) 21:11:38]

season2

第1回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅠ【season2】｜あにまん掲示板

第2回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅡ【season2】｜あにまん掲示板

第3回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅢ【season2】｜あにまん掲示板

第4回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅣ【season2】｜あにまん掲示板

第5回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅤ【season2】｜あにまん掲示板

[5 チグハグ君 23/07/24(月) 21:12:35]

プロフィール
本名:ティガー・ハグラ(Tigaer・Hagler)
渾名:チグハグ
学年:2年生
学科:経営戦略科(合ってない)→パイロット科
学籍番号:LP014
性別:男
所属寮:グラスレー寮
身長:177cm
容姿:55(平均ちょい上)
髪色:青
瞳の色:青
身体能力:76(高い)
コミュ力:16(無い)→65(そこそこ頑張った)
協調性:29(ぼっち)
料理力:88
得意料理:シチュー
パイロット能力:93(凄い)
乗機:ペジュレヴァリエ

決闘成績:1勝1敗0引き分け

[6 チグハグ君 23/07/24(月) 21:13:01]

名前:ジェイソン・サダルメリク
愛称:ジェイス
学年:2年生
学科:パイロット科
性別:男
所属寮:シュネー寮(役員の家族)
一人称:「俺」
身長:164cm
容姿:113(超絶イケメン・めっちゃ女顔)
髪色:銀
瞳の色:紫
身体能力:99
コミュ力:100
協調性:93
パイロット能力:66
性格の良さ:70(善性よりだが完全な善人ではない)
備考:人形のように可愛がられてきたため、本当に信頼できる人間がおらず孤独だった。チグハグ君は初めての友達

チグハグ君の友達。とんでもないバカで頭のネジが飛んでいるが、ティガーを真っ直ぐ褒めてくれる数少ない友達の1人。ティガーからの好感度も高い

とてもバカ

[7 チグハグ君 23/07/24(月) 21:13:19]

<その他>

機体のオリジナル設定、合いそうな曲、提案お待ちしています

採用されるかは確実なことは言えませんが大いに参考になります

機体設定はスレ主の監修を得て採用されるかもしれません

[8 チグハグ君 23/07/24(月) 21:16:00]

あらすじ

迫るディランザ！腕利のエース
大切なモノ狙う黒い影、少女の笑顔を守るため
go！go!レッツゴー！

[9 チグハグ君 23/07/24(月) 21:34:25]

ニカ「ありがとうございます。あの……手当してもらって」

ベットと机、それと花瓶に少量のコスメ。年頃の女子の部屋にしてはあまりに殺風景な部屋で、ニカはサビーナから手当を受けていた

サビーナ「ニカ・ナナウラ、私たちの仲間にならないか？」

ニカ「えっ？」

突然サビーナから受けた勧誘にニカはひどく動揺していた。自身を誘拐し、閉じ込めている一派が自身を使い潰すのではなく仲間にしようとして来たことなど常識的に考えられなかった

サビーナ「君のことは見ていた。メカニックとしての技量、学校での振る舞い。共にいればここじゃなくても就学は継続できる。地球と宇宙の架け橋になる夢だって叶えられるはずだ」

サビーナの勧誘は確かに魅力的ではあった。学園でも最上位のカーストに位置する人物からの高評価、その上で就学の補助に自身の夢への理解、誰であれ魅力的すぎるほどに輝いて見えるだろう
しかしニカは、サビーナのその金の瞳の奥に違和感を感じていた
罪悪感…？恐怖……？とにかく、気丈な態度とは裏腹にサビーナはどこか小さく見えた

だが、ニカの決意は変わらない

ニカ「私、決めたんです…もう被害者のふりしていられないって。目的が正しくても手段は間違えたくありません」

ニカ「……そうじゃなきゃ、帰って来てもちゃんと向き合えないから」

ニカのその姿勢を見て、サビーナはこれ以上の勧誘が無駄であることを悟る

サビーナ「……また、振られてしまったか」

その小さな呟きはニカの耳には届かない

[10 二次元好きの匿名さん 23/07/24(月) 21:38:58]

学校サイドだ！

[11 二次元好きの匿名さん 23/07/24(月) 21:44:25]

>>7

ジョージのディランザみたいな（ベネリット製量産型モビルスーツのカスタム機はもっと見てみたい）

··という欲がちょっとある

[12 二次元好きの匿名さん 23/07/24(月) 21:50:16]

>>11

見てえよな、射撃特化ハインドリーとかとっつき近接ザウォートとか

[13 チグハグ君 23/07/24(月) 22:01:15]

サビーナ「地球のためだとしても、その意思は変わらないか？」

ニカ「…あなたもノレアや私と同じようにアーシアンなんですか？」

サビーナ「グラスレーに拾われるまではね」

もう仲間にすることは不可能だと断定したサビーナは少しだけ語気を強める。それは無自覚なモノであったが、目の前の少女が持つ大切な人を待ち続けられる心を、サビーナは心のどこかで羨んでいた

サビーナ「どうして君は、行方不明の少年が帰ってくると信じられるんだ？」

ニカ「…約束だからです」

サビーナ「約束…」

ニカ「ずっと一緒にいるって約束したから、だから私もそれを守ります。いつ彼が…ドルムが帰って来てもいいように、私は待ち続けます」

信じる強さを持つニカと持たないサビーナ、体格も地位も何もかもサビーナの方が優れているのに、心の強さは隔絶した差をつけられていた

ニカ「あなたにもいるんじゃないんですか？ずっと一緒にいたいって、信じたいって思う人が」

その言葉はサビーナの心の中の傷を深く抉る。そんな事、自分が一番わかっている、わかっているから何もできなかった自分を許せないのだ。もう何の意味もないのに、みっともなく未練を引きずり首元にかけられたネックレスを外せない自分の弱さにウンザリしすぎている

[14 二次元好きの匿名さん 23/07/24(月) 22:03:13]

>>12

後はデミギャリソン···

[15 二次元好きの匿名さん 23/07/24(月) 22:06:18]

シャディク然り、恨みが自分の感情すら引き潰している

[16 二次元好きの匿名さん 23/07/24(月) 22:13:08]

悲劇のヒロイン面してるだけじゃ何も得られんってことよ、進まなければ

[17 チグハグ君 23/07/24(月) 22:56:36]

サビーナ「いたさ…いたんだよ……だが私は選択を誤った。君の言う間違ったやり方をとった結果がこれだ」

その自嘲はあまりにも悲しげで、ニカには目の前の女性が自分よりももっと幼くて、小さな存在のように見えていた。嫌だ嫌だと現実を悲嘆し、残り滓のような希望に縋り付く、あの日のニカとそっくりだった

ニカ「きっとまだやり直せますよ」

サビーナ「dice1d3=2 (2) 」

1.もう、やり直すつもりはないよ

2.無理さ、私は最低な事を、一番言ってはいけない事を言ってしまったのだから

3.……きっとか、そんな理想だけに縋るからこうなったんだ…

[18 二次元好きの匿名さん 23/07/24(月) 23:01:17]

もう激凹モードだなサビーナ…

[19 二次元好きの匿名さん 23/07/24(月) 23:23:50]

>>16

むしろ進んだ結果（テロ+仲間に勧誘）がコレなんです

[20 二次元好きの匿名さん 23/07/24(月) 23:25:43]

まあ言っちゃいけないこと言う前にテロ巻き込みとかいうやっちゃいけないことやってんだがな！ガハハ！

[21 チグハグ君 23/07/24(月) 23:51:52]

サビーナ「だからもう、そんな物は捨て去るんだ」

サビーナ「淡い理想に縋るだけでは現実は変わらない。君も、ここから出ることも何かをなすこともできない。私はシャディクと叶えるよ、地球と宇宙のの架け橋になる夢を」

そう言い切るサビーナの目に、あるべきはずの闘志の火はない。折れ砕けたものがかろうじて陽炎のように、奥底にある火を映しているだけにすぎない
強い意志が宿っていた瞳は、その細部に弱さが漏れ出ていた

そんなサビーナをニカは少しだけ哀れに思う
きっとこの人は勘違いをしているだけなんだと、きっとまだ縁は切れていないはずだと
ニカはティガーと深い親交があるわけではない。チュチュのように助け助けられる関係でもなければ、スレッタのように志を共にするクラスメイトでもない。それでもニカはわかる
好きな人がいて、恋を知っている女の子だからこそわかる
まだサビーナとティガーを結ぶ物は切れていないんだと、切ったつもりでも、切ることはできていないんだと
そして何より…

ニカ「(地球と宇宙の架け橋になるって正直に言えば、きっと力を貸してくれるのになぁ‥)」

そんな事を心の中で呟くのだった

[22 二次元好きの匿名さん 23/07/25(火) 00:15:59]

でも色々取っ払った末の腹の底はスペーシアンが憎いだからその憎しみを捨てるか、飲み込みきるかしないとなあ

[23 二次元好きの匿名さん 23/07/25(火) 00:31:19]

その架け橋になるためのやり口がガンダムテロとかガンダム量産とかいう控えめに言ってクソ外道の所業だから絶対賛成するわけが無いんだよな

[24 チグハグ君(今夜の最後) 23/07/25(火) 01:11:08]

<もっと分かる！ワード解説>

SD(スーパーデフォルメ)

ティガーの推薦企業にして義父ジョアッキーノが重役を務める広告・製造の会社「フロッグ」が売り出している子供用のホビーロボットシリーズ

外装は強化プラスチック製で、汚れ、傷、衝撃に強く機種にもよるが、バッテリーの充電時間は5時間、充電満タン状態で37時間の連続活動が可能である

フレームが大体共通なので、公式のカスタマイズパーツも多く、組み合わせは無限大。マニアの中には初期生産ロットや限定品を何体もコレクションしているようなものもいる

ティガーが少女に渡したウォモグラヘは市販のフレームをベースとしているが、ロウジから教わったハロ由来の技術も詰め込まれ、本物さながらのホバー移動やハロのようなお話機能までついている

[25 二次元好きの匿名さん 23/07/25(火) 01:15:23]

あらかわいい

[26 二次元好きの匿名さん 23/07/25(火) 01:16:27]

LBXみたいだ

[27 二次元好きの匿名さん 23/07/25(火) 09:35:32]

というかシャディクが「御三家の誰かが後ろ盾になれば〜」とか気持ち悪いこと言ってるのに釘刺したシーンの意味が変わってくるな、自分は捨てる覚悟決めさせられたのにお前マジでこの後に及んで言ってんのかって意味で

[28 二次元好きの匿名さん 23/07/25(火) 18:51:50]

スレ主が書くサビーナってめちゃくちゃキャラ崩壊してるようで個人的には解釈一致なんだよな
本編も一通り観るとガールズ全員見た目や雰囲気とは裏腹に内面がかなり幼いように感じる
サビーナは見た目が見た目なだけに特にギャップが凄まじい

[29 チグハグ君 23/07/25(火) 20:27:11]

チグハグ「──というわけで、グリムイアで出現したガンダムはレジストコード「ルブリスラド」と名付けられました」

アルゴデッセイ号内の大ブリーフィングルームでは、ティガーがグリムイアで出現したガンダムの調査情報の報告をしていた

チグハグ「このガンダムに手持ちの武装等はありません。その代わり、機体の四肢が武器としての役割を果たしていると考えられます。具体的に言いますと、腕部はマニュピレーターが高周波ブレードのような構造になっており、脚部は可変速ビームライフルが搭載されていました」

ブリーフィングルームの大きなモニターにルブリスラドの設計図面が写し出され、各部の説明がなされる
その特異な設計にメカニック班の中ではある疑問が生じていた

「質問、いいかな？」

歳不相応に無精髭を生やしたメカニックの男が手を挙げる

「この図面一通り目を通したんだけど、これだとパイロットが入るスペースほとんど無いんじゃないの？」

確かに、男の言う通りルブリスラドの図面には本来あるべきコックピットの詳細な記載がなく、想像のものが記載されていたが、それは通常のMSのサイズよりはるかに小さいさかった

チグハグ君「実は……」

ティガーの表情が曇る。脳裏にはあの時感じたイメージがよぎっていた。人としての尊厳を踏み躙るようなあのイメージが
言わない選択肢もある。知らなくていいことなんて世の中には沢山ある。これだって、その一つだ
だけど…

チグハグ「あのガンダム、ルブリスラドのパイロットは……推測ですが、四肢を切断され機体に接続されています」

知らずに殺すよりも、知って葛藤して向き合う方がはるかに有意義だとティガーは考えるのだ

[30 チグハグ君 23/07/25(火) 21:20:41]

ブリーフィングルーム全体に動揺が走る
無理もない。新手のガンダムが出たと思ったら、その中のパイロットがダルマ状態で生体パーツのように扱われているなんて言われたのだ
一学生だったメンバーが知るにはあまりに重すぎる事実だった

「仮に四肢を切断させられているとして、何でそんなことするんだ？まるで機体を大きな義手足に……あ」

先ほどの質問をした無精髭の男がハッとした顔をする

チグハグ「ご想像の通りです。ルブリスラドはその機体性質から機体の手足をパイロットの手足としてより直接的な延長線上に置くことで、性能を高めていると考えられます」

GUNDという技術はそもそも、身体拡張技術である。不具合のある人の部位を機械へと取り替え、より強い肉体へと昇華される。そういう意味ではこのガンダムは極致へと至っているとも考えられる
最も、邪悪すぎる解釈による物という前置詞がつくが

オペ子「助ける手段とかーないんですかー？」

チグハグ「サンプルの足りていない現状では、確定的なことは言えませんが…恐らく、厳しいと思います。仮に助け出せたとしても、パイロットは四肢を失っており、社会復帰は……」

その重苦しい事実にブリーフィングルームの雰囲気はどんどん沈んでいく
アルゴノーツはその目的上、人を救うことを重要視している。そんな彼らにとってそもそも救うことがほぼ不可能であるというのは、その存在理由すら揺るがす物なのだ

ジェイス「つまり、あの緑のデブガンダムに乗ってたあのガキは、まだマシってことか」

ジェイスの着眼点はまさにその通りであった
自分の命を散らす寸前まで命を捧げたあの小さな少女ですら、ルブリスラドのパイロット達に比べれば遥かにマシなのだ

エオリネ「……俺らがやらなきゃならないのって、こういう人を増やさないことなんすね」

ルブリスラドの存在は、アルゴノーツ達の対ガンダムに対する意識をより強めることになるのだった

[31 チグハグ君 23/07/25(火) 22:05:00]

─夜　格納庫

夜も深く、省電力モード運用で薄暗い格納庫で、1つのハンガーだけに明かりがともっていた。周りに人影はなく少年がたった1人で黙々と装甲を磨いては機体システムの調整を行なっていた

そのハンガーはペジュレヴァリエが格納されているハンガーである

毎日の日課である相棒の整備をティガーは今も続けていた

関節部のチェックや装甲磨き、システムの細かいアップデートを終わらせたティガーはコックピットシートに深く腰掛けていた

昔から、何か考え事があったり辛いことがあるとこうして相棒のシートに座り、愚痴や悩みを聞いてもらっていた。勿論、機械である相棒は何も言ってはくれないが、それでも悩みを打ち明けられる数作ない存在だった

親元を離れ、1人、見知らぬ世界であるアスティカシアに入学してからはその傾向がより顕著になった

そしてそれは、ハイングラからペジュレヴァリエへと姿が変わった現在も変わっていない

今日のティガーの悩み

dice1d3=1 (1)

1.ジョージ/ディランザとの戦いでの不甲斐なさ

2.やっぱり、ルブリスラドのことは黙っていた方が良かっただろうか

3.……先輩達、元気にしてるかな

[32 チグハグ君 23/07/25(火) 22:38:38]

チグハグ「……強かったな、あの人」

あの日、ジョージの駆るディランザ・タービュランスにティガーとペジュレヴァリエは手も足も出なかった

後ろに守るべき人があったから、だから本来の戦い方ができなかった、そんな言い訳は通用しない

今も昔もティガーは「誰かを守る」ために戦ってきた。それは時に見知らぬアーシアンの少女のためであったり、気になっている先輩を守りたかったからだったりするわけだが、それでも彼の根底は守ることにある

それなのに守りながら戦えない、そんなことは許されない。人を守り、敵を撃ち倒す、ティガーが繰り返し見てきたテレビの中のヒーローはそれをやっていたし、今も追いかける父もそうだった

ティガーはまだまだ誰かを守るに足る力を持ち合わせていなかった

チグハグ「……強くなりたい」

チグハグ「みんなを守れるくらい強くなりたい。自分がみんなを守れる力が……欲しい」

チグハグ「誰も悲しませない力が……！」

照明が設置された天井に手を伸ばしても答えは得られない

こんな夜には少年の悩みを聞くものなどほとんどいない

伸ばした手が虚空を掴んで力無く垂れ下がる

dice1d3=2 (2)

1.サビーナに連絡しようとするが…

2.⁇?「なァーんだ、まだ起きてんのか？」

3.アルゴスに相談してみようかと心の世界へ

[33 二次元好きの匿名さん 23/07/25(火) 23:15:41]

戦士として目覚めたか、ラル戦でのアムロを彷彿とさせる

[34 二次元好きの匿名さん 23/07/25(火) 23:16:26]

しかし短足だのデブだの散々なこと言うなジェイス

[35 チグハグ君(今夜の最後) 23/07/25(火) 23:52:58]

突然聞こえたその声を探し、辺りを見渡す
その声の主は16m下、ペジュレヴァリエの足元にいた

チグハグ「ジェイス⁉︎どうしたのこんな時間に？」

ジェイス「いやー、なんか目醒めちまってな」

─────────

─食堂

ジェイス「いやー、深夜に食うカップヌードルは格別だなァ！」

格納庫から食堂へと場所を移した2人は、仲良くカップヌードルを啜っていた。深夜に食べるこの味はいつもよりも何割か増しで美味しく感じた。背徳の味というやつだろうか

ジェイス「それにしても、よくもまァ飽きずに毎日やれるよな」

チグハグ「なにを？」

ジェイス「整備だよ、せ・い・び！お前、ずーっと夜中にやってんだろ」

チグハグ「まぁね。……習慣だし、人並みに出来るのそれくらいしかないから」

麺がほとんどなくなった茶色いスープを使い捨ての先割れスプーンがかき混ぜる。乾燥ネギやら卵フレークやらが、渦の中で泳いでいる

[36 チグハグ君(今夜の最後) 23/07/25(火) 23:53:28]

この旅を始めてから、ティガーは自身の無力さを痛感することが前よりも多くなった
自分よりもMSに精通した人間がいる。自分よりも料理が上手な人がいる。自分よりも誰かを笑顔にできる人がいる。自分よりも誰かの命を救える人がいる
自分よりも何かを上手くできる人がいることなんてとうの昔にわかりきっていた。でも、この船の中でティガーはそこそこ料理ができて、そこそこMSの操縦が上手い人間でしかなかった
自分がやろうとしたことを、同じ船で過ごす仲間はもっと高いレベルでこなしていく。自分がいなくても、この船はやっていける。自分がいなくてもアルゴノーツは人を救える
むしろ自分は人助けの才能なんてない、だから上手くできない
そう思うと、自分がとても小さな存在に思えて、伯父や先輩や友達が肯定してくれた得意なことを誇れなくなっていた

ジェイス「いや、人並みって…ティガーはMSの操縦は随一だろ？」

チグハグ「そんなことないよ……自分なんかより、ジェイスや…アルゴスの方が人を救えてる。救えない、守れない力に意味なんてないよ」

アルゴス、心の中にいる、もう1人の存在
ティガー以上に対人関係が得意で、ティガー以上に立ち回りが上手くて、ティガー以上に誰かを守るために力を振ることが得意
人に寄り添い、手を取り、守り抜く
ティガーの中のヒーロー像にピッタリの存在、それがアルゴスであった。だからティガーは自分の存在がより矮小に思えてしまう
ヒーローが放つ輝きがティガーの心に影を落とすのだ

[37 チグハグ君(今夜の最後) 23/07/25(火) 23:53:38]

ジェイス「でも俺は、ティガーの方がカッコいいと思うぜ？」

チグハグ「戦いにかっこよさとかいらないでしょ…」

ジェイス「いや必要だろ。ゼロダイバーがカッコいいのは戦い方がカッコいいからだし！」

チグハグ「…ゼロダイバーがカッコいいのは傷ついても諦めず、最後に必ず勝つからだよ……」

そんな少年の独り言はスープを飲む音にかき消される

ジェイス「あんま思い詰めんなよ？組織に必要なのはほうれん草だってメデイアもいってたしな！」

チグハグ「…わかってるよ。困ったらちゃんと頼るよ」

ジェイスは強い
みんなから任された船長の役目をきちんと果たしているし、あの少女のことも誰よりも気にかけていた。諦め気味だったティガーと違い、最初から最後まで諦めなかった
ティガーにはない強さをジェイスは持っている
いや、ティガーも昔は持っていたのかもしれない
でもそれはいつの間にか失くしてしまっていて、今更取り戻そうにも、都合よくその手に収まることなんかない

ジェイス「明日にはキャンプに着くんだろ？気合い入れないとなァ」

チグハグ「そうだね…」

少年の顔は暗い
天色の瞳には微かに曇りかけていた

[38 二次元好きの匿名さん 23/07/26(水) 11:33:52]

ヴァナディースハートの主人公のキユウはまだ不完全なGUND心臓を移植されたっぽいけど同時期にデータストームにすら適応できる人工脳作ったチグハグ君の父親って何者だよ･･･アルゴスのことと言いまだ隠されてる機能ありそうだし

[39 チグハグ君 23/07/26(水) 11:39:00]

─難民キャンプ

アルゴデッセイ号が停泊した難民キャンプは大きめのテントを中心にして、その周囲にテント未満の何かやバラック小屋(トタンや木材で作られた仮設住宅)が連なっていた
アルゴノーツの目的の一つが、このキャンプでの支援であった

中央の大きなテントのすぐ横にある、少し小さなテントの中にジェイスやフローレス、ティガーなどのアルゴノーツの主要メンバーが入っていく
テントの中は長机の上に書類が山積みになっていて、その奥の少しマシなくらいに整えられた机に1人の人物がいた

「ようこそフローレス先生、お待ちしておりました」

フローレス「こちらこそ。すぐにでも始めたいのですが…物資の運搬はどちらで？」

「それでしたら、このリスト通りに…」

テントの中の人物は朗らかな笑顔でフローレスと挨拶を交わすと、リストや書類の確認をしていた

「おや、そちらの学生さん方は…」

フローレス「えぇ、私の手伝いで」

「そうでしたか！」

男はティガー達の前に来ると腰を低くしてこちらに手を伸ばす

ブルーノ「初めまして、私はこのキャンプの運営をしているブルーノと言います。わざわざご足労をおかけします」

ジェイス「初めまして、ジェイソン・サダリメルクです。よろしくお願いします」

ジェイスはその手を取ると、にこやかに返事を返した

[40 二次元好きの匿名さん 23/07/26(水) 11:43:54]

>>38

GUND技術以外の超技術持ってそう、DG細胞みたいな超ナノマシンとか

[41 チグハグ君 23/07/26(水) 12:15:33]

難民キャンプにおいてアルゴノーツ達がやることは多い

例えばメカニック班
電気を発電する発電機の修理、運搬用のキャリアの整備、その他生活用備品の修理・整備等、機械やそれ以外の修理・整備を行う
人が多く、使用機材も低品質なもの、古いものが多いため彼らの仕事は次から次へと舞い込んでくる

例えばブリッジ班
積み上がる難民達の要求、運搬物資等の管理のための書類作成、支援組織との取引
難民キャンプの神経系に当たる彼らは日夜舞い込んでくる要求や仕事に振り回される
とは言っても、来たばかりの学生ができることは雑用レベル、もしくはそこから一歩ステップアップして倉庫管理くらいでしかないのだが

例えばパワー班
彼らのやる事は単純明快、力仕事だ
テントやバラック小屋の建設、体調不良者の運搬、土地開墾のための力仕事に、インフラ設備設置のための基礎工事と何かと一番大変なところかもしれない

そして、医療班
書いて字の如く、彼らは医療テントに運ばれた患者の治療、手術、面倒を見ることになる
そもそも難民キャンプの成り立ち的に、ここは凄惨な一言に尽きる現場になりやすい。現在の地球はテロや紛争がそこかしこで勃発し、怪我人が絶えない
ここには紛争やテロに巻き込まれ済む場所を失った人間だけでなく、そもそも医療行為を受けられないために来るような人間もいる
ここは社会的弱者の坩堝のような場所なのだ

そんな場所に、ティガー・ハグラの姿があった

[42 二次元好きの匿名さん 23/07/26(水) 17:47:17]

スレ主さん、ごめんなさい…

外伝作品の保守を忘レッタ…

ニカ・ナナウラに幼馴染を生やすスレ【I】【season】｜あにまん掲示板

[43 チグハグ君 23/07/26(水) 19:04:57]

>>42

確認しました

保守忘れすみません

ニカ・ナナウラに幼馴染を生やすスレ【Ⅱ】【season2】｜あにまん掲示板

[44 チグハグ君 23/07/26(水) 19:43:29]

フローレス「まさか君が医療免許を持っているとは思わなかったよ」

チグハグ「とは言っても、応急手当てとかそれくらいしかできませんよ…資格だって簡易的なレスキュー用ですし」

医療用テントの中でフローレスとティガーは患者の対応に追われていた
どうやら最近、テロが多発しているようで、怪我人が多いらしい

「全く…なんでテロなんてするかなぁ…」
「対応するのも、後処理するのも同じ俺たちアーシアンなのにな」

不満の声がテントの薄い布一枚越しに聞こえる
ここはそういう声が聞こえやすいし、皆そういう気持ちをこぼさなければやっていけない場所なのだ

昔から、何も変わらない

チグハグ「……………」

不満の声はもう慣れている
そんなものに大した意味がないことも、充分理解している
でも、歳を重ねたからわかることもある
みな不安なのだ
日常をある日突然奪い取られ、日常以下の暮らしを強要される。子供の頃はわからなかった当たり前が崩れ去るという恐怖を、今のティガーはわかっていた

[45 二次元好きの匿名さん 23/07/26(水) 21:04:09]

大義の為のテロも多数のアーシアンにとっては迷惑でしか無いんだよな、結局割りを食うのは自分達なんだから

[46 二次元好きの匿名さん 23/07/26(水) 21:27:31]

そういやチグハグ君とかのパイロットマークってあるのかな

[47 チグハグ君(諸事情で今夜最後) 23/07/26(水) 21:40:45]

フローレス「…随分手慣れているね」

右半身にガラスの破片が刺さっている患者の治療をしながら、腕に火傷を負っている患者の手当てをしているティガーにフローレスが声をかける

チグハグ「…昔から、やってましたから……7年前までは」

フローレス「7年……そうか」

事情を察したフローレスはそれ以上の追求をやめた
これ以上はティガーを傷つけることにしかならない。大人であるが故に引き時は見誤らない、いや、見誤ってはいけない。アルゴノーツの子供達の心身を守ることもまた、船医である彼の勤めなのだから

だが、人の心というのは個人差が大きく、多くの人にとっての大丈夫なラインがダメな人間もいる。そしてそのラインは本人の精神状態によって大きく変わる

チグハグ「父さんなら、もっと上手くやれるのに……」

包帯を手早く巻きながら、ボソリと呟いた

[48 二次元好きの匿名さん 23/07/27(木) 01:06:10]

>>45

そう考えるとシャディク達の言い分の同胞のためとかは建前で本音は所詮恨み返しなんだろうな

[49 二次元好きの匿名さん 23/07/27(木) 05:51:39]

>>48

そもそも紛争地域の孤児にとって直接虐げてくる相手の大半はスペーシアンじゃなくて同じアーシアンだと思う

スペーシアンへの恨みは後から付いてきたもので始まりは同胞への恨みだったとしてもおかしくない

[50 二次元好きの匿名さん 23/07/27(木) 08:20:56]

>>49

なるほど、もう最早憎んでいるのは世界そのものか

[51 チグハグ君 23/07/27(木) 19:07:01]

「なんでこんなとこまでいんだよ、このスペーシアン野郎が！」

テントの布の壁越しに怒鳴り声が聞こえる

アーシアンとスペーシアンの言い争い。アスティカシアでも何回も見た、この世界の縮図

いや違う、これは…立場が逆転している

チグハグ「…ちょっと外れます」

ちょうど包帯を巻き終わったティガーはテントの外へと駆け出していく。それをフローレスは横目で見ながら止める事はなかった

────────

「また俺たちから何もかも奪おうってんだろ！」

ジェイス「はァ！？俺たちはそんなことのために来たわけじゃねェ！」

外で言い争いをしていたのは少しやつれた顔をした青年と、ジェイスであった

チグハグ「何やってんんですか！？ここはそういう場所じゃないでしょう！？」

事態を見かねたティガーは青年と男の間に割り込むと、この騒動を宥めようと双方の距離を話そうとしていた

チグハグ「ジェイス、これどういう事？」

ジェイス「dice1d3=1 (1) 」

1.わかんねェ、なんかいきなりイチャモンつけられた

2.これ(物資)そこの小屋まで運んでたら、外出た瞬間に殴られた

3.ウチのメンバーに手ェ出されたから文句言ったら…こうなった

[52 二次元好きの匿名さん 23/07/27(木) 19:30:54]

出たよ、相手はスペーシアンだから何やってもいいという歪んだ逆差別、同じ穴の狢に成り下がっているのに気づかないのは滑稽なものよなあ

[53 チグハグ君 23/07/27(木) 19:46:06]

チグハグ「……なんもしてない？」

ジェイス「俺のパイロットとしての矜持と今日の晩飯に誓ってやってない」

ジェイスの瞳は嘘をついているようには思えなかった

チグハグ「こっちはやってないと言っていますが……なんでイチャモンなんてつけたんです？」

ティガーが青年へと問いかけた

青年「dice1d3=3 (3) 」

1.スペーシアンのせいで今の俺たちの不幸があるんだ!それに文句を言って何が悪いんだ!

2.俺の街はスペーシアンの強制捜査で滅茶苦茶になったんだ!

3.お前らだって、俺たちのこと体のいい奴隷か何かだと思ってんだろ？だったら文句言わなきゃ潰されるのは俺たちじゃねぇか!

[54 二次元好きの匿名さん 23/07/27(木) 19:58:09]

これだからナショナリズムって面倒、被害者の集まりですら仲間意識と同調を強要し始めるんだから冗談じゃない

[55 二次元好きの匿名さん 23/07/27(木) 19:59:17]

>>今日の晩飯に誓って

なるほど、じゃあやってねぇな

[57 チグハグ君 23/07/27(木) 20:16:15]

青年「お前らだって、俺たちのこと体のいい奴隷か何かだと思ってんだろ？だったら文句言わなきゃ潰されるのは俺たちじゃねぇか!」

青年の主張は被差別者が支配者に向ける憎悪と、同調意識によって培われた危機意識であった
実際、その主張は当てはまるものもある
戦争シェアリングによって戦場へとされる地球、そこに住む住民は古代ローマのコロッセオで戦わされた剣闘士と何ら変わりなく、その点で言えば奴隷のようなものでもある

青年「お前らスペーシアンはみんな、宇宙で生まれて、俺たちのこと見下しながら生きてんだろ！？」

チグハグ「…生まれた場所だけで人は決まりませんよ。スペーシアンにもアーシアンにも善人と悪人がいる、それは変わらないじゃないですか」

青年「それはお前らが恵まれてるからだろ!辛い仕事、汚れ仕事なんかしないで、綺麗なフロントでさぞいい暮らしをしてんだろ！？俺たちの苦労も恐怖も知らないで…！」

チグハグ「……スペーシアンにもそういう仕事をする人はいますよ。生まれただけで最初から善人であれる訳じゃない。それに貴方達、地球の人の苦労も、全てではないですが、知っているつもりではあります」

チグハグ「……僕だって、地球生まれですから」

[58 二次元好きの匿名さん 23/07/27(木) 20:19:13]

>>54

ノレアがいい例だわな、スペーシアンとの融和を考えるニカに対してはスペーシアン以上に残酷になれる、異教徒には苛烈だが異端にはより苛烈だ

[59 二次元好きの匿名さん 23/07/27(木) 20:56:01]

チグハグくんの両親が亡くなった直後の辺りの記憶も語られるのかな

カラオケ部屋にチグハグ君追加してみた
違和感が拭えない…

[60 二次元好きの匿名さん 23/07/27(木) 21:15:23]

>>59

もしプラントクエタ事件の後にこんなクソ地獄にいたらと思うと寒気が止まらん、確実に精神崩壊するだろ

[61 チグハグ君 23/07/27(木) 21:19:15]

青年「…は？」

青年は面食らった表情で、ポカーンとしていた

チグハグ「確かに、生まれで幸せが左右される事もあるかもしれません。だけど、地球で生まれたから幸せにはなれない、宇宙で生まれたら絶対に幸せになれる、そんな決まりはありません。どんな場所にも幸せがあって、悲しみがあります」

チグハグ「僕らはその「悲しみ」と戦っているんです。だからいつか、あなたの悲しみだって無くして見せます。だから今は頼りなく見えても信じてもらえませんか？僕らを、アルゴノーツを…」

ティガーはまっすぐな瞳で青年へと語りかける

あくまで自分の敵はアーシアンではなくもっと大きなものであると、自分たちを信じてほしいと叫ぶティガーの姿に何か感じるものがあったのか、青年は文句を言いながらその場を後にした

dice1d3=1 (1)

1.膝から崩れ落ちるティガー

2.テントに戻るティガー

3.ジェイス「ティガーって、地球生まれだったのか…？」

[62 チグハグ君 23/07/27(木) 22:35:27]

青年が完全に見えなくなった頃、ティガーはいきなりガクリと膝をついた

ジェイス「お、おい！？ティガー大丈夫か！？」

ティガー「ごめんごめん、慣れないことしたから疲れちゃって……」

見ればティガーは額に大粒の汗をかいて、疲労困憊の表情が出涸らしのような笑顔に張り付いていた

元より、ティガーは他人との交渉には向いていない性格である。アルゴノーツにおいても交渉は主にジェイスやアルゴスが対応していて、ティガーは現場での対応をすることが殆どであった

ジェイス「(もしかして、あん時もこうだったのか…？)」

ジェイスの脳裏にはティガーとの出会いの記憶が蘇る。あの時、ジェイスは地球寮の生徒と喧嘩になっており、それを止めに入ったのがティガーだったのだ

ジェイスはティガーの肩を持つと、へたりこんでいるティガーを立たせる。自分よりも大きいはずの親友の背中が、頼もしいと思っていたこの背中がこの時はとても小さく感じられた

[63 二次元好きの匿名さん 23/07/27(木) 22:42:59]

しかしある程度対人恐怖症は治ったはずなんだがな･･･地球というトラウマがある環境のせいか？

[64 二次元好きの匿名さん 23/07/27(木) 22:44:37]

そういえば緊急時はともかくとして
ティガーが見知らぬ誰かの前に出て説得することってあまりないんだな
基本知り合いとかだったりアルゴスがしゃべったりしてたから

[66 チグハグ君(今夜の最後) 23/07/27(木) 23:45:02]

<もっと分かる！ワード解説>

アルゴノーツ、サリーゴー!

AIG！！

アルゴノーツの船長の号令「アルゴノーツ、サリーゴー(sally go)」とそれに応答する隊員の掛け声「AIG」にはそれぞれ意味があります

まず、サリーゴー。これはアルゴノーツの船長であるジェイスが命令を出した後、それを実行する際のスタートの時にかける号令です。気持ちを入れるということです

これに対して、メンバーが返すのが「AIG」これは「ARGONAUTS IS GREEN」の略称であり、用は「了解」の意味です

[67 二次元好きの匿名さん 23/07/28(金) 09:52:05]

>>63

仲間内と他人じゃね…

[68 チグハグ君 23/07/28(金) 18:14:49]

ジェイスは動けなくなったティガーの肩を担いで、テントの裏、陽のあまりあたらないところに置いてあるコンテナに座らせて休ませていた
以前、ドルムが倒れた時もティガーが同じようにしていたことを覚えていたからだ

チグハグ「……ごめん、ジェイス」

ジェイス「気にすんな」

介抱されているティガーは申し訳なさそうな表情で、もう大丈夫と言ってテントに戻ろうとしてはジェイスに止められていた

チグハグ「……驚いた？」

ジェイス「？、そりゃ、まァ」

チグハグ「…だよね、地球生まれなんて一言も言ってなかったからね」

ジェイス「…あ、そっち……」

チグハグ「ジェイスは、なんとも思わないの？」

ジェイス「まァな。てか、ドルムも地球生まれだろ？俺は生まれで差別する今のクソジジイ共みてェな、時代遅れのロートル人間じゃねェよ」

チグハグ「……そうだったね……そうだった」

ジェイスの言葉を聞いて、ティガーはほんの少し安堵していた

[69 二次元好きの匿名さん 23/07/28(金) 18:27:41]

アーシアンが差別されるのは生まれっていうか経済的弱者だからってのがデカいだろうしな、宇宙に移住した段階でスペーシアン扱いだろうし

[70 二次元好きの匿名さん 23/07/28(金) 21:13:33]

ほんと仲いいなこいつら…

[71 二次元好きの匿名さん 23/07/28(金) 21:40:12]

話ずれるけど、ニカはチグハグ君とも面識あるし、サビーナからチグハグ君への思いも察してるんだよな
不正解部屋でその情報を共有した時のノレアと5号号の反応が気になる

[72 二次元好きの匿名さん 23/07/28(金) 21:42:03]

>>71

ただノレアも5号もアルゴスは知ってるけどチグハグ君がどういう人間なのかはしらんのよな

[73 二次元好きの匿名さん 23/07/28(金) 21:51:53]

>>72

5号はそもそもアルゴスって誰？って感じでノレアはあいつか･･･！って感じだと思う

[74 二次元好きの匿名さん 23/07/28(金) 21:52:47]

>>72

ノレアはフォルド経由でチグハグ君捕獲命令受けてたし、5号はランブルリングの時乱心状態のサビーナに追いかけ回されてたし、その原因が色ボケだって知ったら面白い反応しそうだなって

[75 チグハグ君 23/07/28(金) 22:30:44]

ジェイス「……なァ、アーシアン…地球の奴らってやっぱり俺たち宇宙に住んでる奴らのこと嫌いなんかな」

なんとも覇気のないジェイスはそんな疑問をティガーに投げかけた

チグハグ「…嫌いな人は多いと思うよ」

ジェイス「…っぱそうだよな」

チグハグ「でも、それが全てじゃない」

不意に否定の言葉を出したティガーにジェイスは驚く

チグハグ「確かに、地球が宇宙に搾取されてる現状は紛れもない現実だよ、でも、現実は変えられるんだ。…きっと。ジェイスが諦めなかったおかげで救えたあの子みたいに、救える人はいるはずだよ」

ジェイス「……そうだよ……そうだよなァ！！それが俺たちアルゴノーツだもんなァ！ヨッシ！！気合い入れ直して、仕事すっか！！」

ジェイス「あ、ティガーは調子良くなるまで休んでていいからな！」

ティガーの言葉を励ましと受け取ったジェイスは頬をぱんぱんと叩くと、仕事へと息巻いて戻っていった

チグハグ「……それで全ての人が救えるほど、この世界は優しくないよ」

そんなティガーの言葉を聞くものは誰もいなかった

[76 二次元好きの匿名さん 23/07/28(金) 22:57:13]

なーんか感じ変わったなあ

[77 二次元好きの匿名さん 23/07/28(金) 23:03:06]

いきなり悲観的になったな、隠してただけかもしれないが

[78 チグハグ君 23/07/28(金) 23:18:46]

それから数日の時が流れた
最初はあまり受け入れられなかったアルゴノーツ達も、その働きぶりを見た人々の心を動かしたのか、徐々に難民達に受け入れられ始め、スペーシアンとしてでなく助け合う隣人としての地位を確立していった
これには現場で働いているメンバー全員の尽力もあるが、肉体労働の傍ら、持ち前のコミュ力で難民の中でも力のある人間と親交を深めていった船長ジェイスの力もあってこそのものであった

そんなわけで、難民キャンプには珍しくほどほどな平和が数日間、続いていた

─しかし、それも長くは続かなかった

エオリネ「なんか、騒がしいっすね…」

マンフレート「なんでも、近くで戦闘があったようで怪我人が多く発生したそうだ」

エオリネ「うぇぇ…マジすか？こりゃフローレス先生とティガーさん、大変だろうなぁ」

───────────

そんなエオリネの心配は見事に的中しており、医療テントの中はパンパンに新しい怪我人が詰め込まれていた
擦り傷程度で済んでいるものや、中には腕を失っている者さえいる。昨日までが嘘のように、いきなり戦火の中の野戦病院に放り込まれたような異常な空気が空間を支配していた

ジェイス「医療キット、追加持ってきたぞ!」

そんな場面で何もしないアルゴノーツではなく、みな軽傷者の手当てをしたり、処置に使う医療キットの運搬作業を行っていた

[79 チグハグ君 23/07/28(金) 23:54:52]

ティガーもまた、この状況の対応に追われていた
アルゴノーツの中でも、簡易的とはいえ医療免許を持っているのはフローレスを除くと彼だけなので、患者の対応に追われっぱなしなのだ

チグハグ「………ごめんね」

ティガーは全身にガラスの破片が突き刺さった少年に注射を一本だけ刺すと、他の患者の対応に向かおうとした

ジェイス「ちょ、ティガー！」

そんなティガーをジェイスが止める

ジェイス「なんでこのガキの手術しねェんだ！？どう見ても死にかけじゃねェか！」

チグハグ「……だからだよ」

ジェイス「……はい？」

チグハグ「この子はもう、助からない。だったら、他の人を助けるために動かなきゃ。ここにいる怪我人はこの子だけじゃないし、使える資材だって限られてる」

その瞳は曇りきっていて、いつもの透き通るような青さはどこにもなかった

[80 チグハグ君 23/07/28(金) 23:55:05]

ジェイス「お前、ここに来てからなんかおかしいぞ？…いつものお前なら何がなんでも助けようとしてただろ！？」

チグハグ「…だから、助けようとしてるんだよ」

ジェイス「他の奴助けるために誰かを見捨てるとかお前が一番やらねェことじゃねェか！」

チグハグ「………ここはいつもとは違うんだよ、ジェイス」

ティガーはジェイスを押し退けると、他の患者の対応へと向かう
ジェイスの後ろにはベットに寝かされ、ヒューヒューとか細い息を続ける痛々しい姿の少年が残されている。他の誰も、彼の対応をしようとはしない
ジェイスもまた、対応の方法などわかないため自身の仕事に戻るしかなかった

[81 二次元好きの匿名さん 23/07/29(土) 00:09:51]

優先順位と見切りは医療における基礎中の基礎だわな

[82 二次元好きの匿名さん 23/07/29(土) 09:06:07]

>>81

でも学生にそんな事わかるわけもなく…

[83 二次元好きの匿名さん 23/07/29(土) 17:45:27]

ティガーも割とリアリストなとこあるんだな
これが今後どう影響していくか

[84 チグハグ君 23/07/29(土) 17:47:14]

結局、夜になってもテントの中が休まることはなく、怒号と哀哭が響き、たった1日で難民キャンプの様子は目に見えて悪化していた

「なんでこんな目に合わなくちゃいけないんだ…」
「俺たちは平和に暮らしていたのに…」

あちらこちらから、不満と不安な声が漏れ出ていた
その人々の中をジェイスは荷物を持って駆けて行く

「また増えたよ…」
「俺たちの飯、ちゃんとあんのかなぁ…」
「ママ、お腹すいた」

新しく来た難民を疎ましく思う声、明日の命を不安視する声、母親に縋る子供の声
聞いているだけでナーバスになりそうな言葉の中を自分の仕事のために駆ける

ジェイス「医療キット！追加分！」

そして目的地であるテントに荷物の運搬を終えると、また再び駆け出そうとする
横目に見たテントの中では、ティガーが少し疲れた笑顔でベットに泣かされた誰かの手を握っているようだった

フローレス「ちょっと待ってくれるかい、船長さん」

ジェイス「…なんすか、フローレス先生」

[85 チグハグ君 23/07/29(土) 17:47:33]

フローレス「一緒に休憩でもどうかなと思ってね。今の今まで働き詰めだったろう？休憩も必要さ」

ジェイス「えー…でも、まだ荷物が」

フローレス「ある程度見切りはついたから大丈夫さ」

ジェイス「……わかりました」

そして2人はテントを少し離れ、少し開けた場所に積まれたコンテナのところへと向かった

[86 チグハグ君 23/07/29(土) 21:51:49]

コンテナに腰掛け、マグカップに注がれたインスタントのお茶を啜りながら、ジェイスは星空を見上げた
今まで、人工の空の下で育ってきたジェイスは、この空の美しさが目に焼き付いて離れなかった。モニターに映るホログラムの光ではなく、手を伸ばせば届きそうで、無限に続いているとわかる深い夜空の闇と宝石のように輝く遠き星々
自分たちがあの星の世界からやって来た事を思うとジェイスはどこか不思議な感覚になるのだ

フローレス「船長さん、君は今のティガー君をどう思う？」

ボケーっとしているジェイスにフローレスがそんな事を聞いてきた

ジェイス「どうって、なんか、いつものティガーっぽくねェなァっては思うが」

フローレス「そうか、そう思っちゃうか」

ジェイスの反応を聞いて困ったように笑うフローレスと、それを見てよくわかっていないジェイス
フローレスは言葉を続ける

フローレス「医者ってのはね、選択の職業なんだ」

ジェイス「なんか洗うのか？」

フローレス「そっちの洗濯じゃないさ…」

ジェイス「冗談だよ先生。……まぁ、選択ってのはわかるぞこれがただの風が激ヤバの病気か？ってやつだろ？」

フローレス「それもあるが、それだけじゃない。……例えば話をしよう」

[87 チグハグ君 23/07/29(土) 21:52:25]

そう言うとフローレスは木のキューブと大小様々な大きさの石をコンテナの上へと置いた

フローレス「この石は怪我人、こっちの四角い木は医療キットということにしよう。大きな石、重症者は医療キット3つで治せる、対して小さな石、軽傷者は医療キット1つで治せる。それじゃぁ問題だ、医療キットが3つしかない状態で重傷者1名と軽傷者3名が運ばれてきた。船長くん、君ならどうする？」

ジェイス「そりゃ、大怪我してる奴に…あ、でもそうすると他のやつが治せない…」

フローレス「そうだね。私ならこの場合、医療キット3つを軽傷者それぞれに使用する。何故だかわかるかい？」

ジェイス「…たくさん助けて方がいいから？」

フローレス「それも一理あるね。だけど、大事なのは治療した後のことなんだ」

ジェイス「後？」

フローレス「軽傷者は比較的すぐに傷が治るけど、重傷者はそうはいかないだろう？そうなると、治るまでの長い期間ベットは他の患者が使用できないし、手当のためにリソースを割かなければならない。結果として、医療キット3つ以上のリソースが必要になるんだ」

ジェイス「だけどそれは怪我が軽いやつもそうじゃねェんですか？」

フローレス「勿論、軽傷者にも医療キット以上のリソースは必要だ、でも、重傷者の完治に至るまでに必要な総量に比べれば軽傷者3人分は少ないんだ。ここは物資が限られている。助けられる人の数は決まってるし、時には患者を見捨てなければならない時もある。私達は命の選択をし続け、時に助けを求める声を払いのけなければならないこともある、というわけだ」

ジェイス「命の…選択………」

[88 チグハグ君 23/07/29(土) 21:53:22]

フローレス「ティガー君も同じ事をしているんだ。本当は彼が誰よりもここにいる人全員を助けたいと思っているはずだ。だけど、全員は助けられない事もわかっているから、心が張り裂けそうになりながら助ける命を選択しなければならない。だから、いつもと様子が違っているように見えるんじゃないかな？」

ジェイス「俺、そんな事知らなかった…」

フローレス「本当は、知らなくてもよかった事だからね……ティガー君は言っていたよ『一度助けたら、その命とは死ぬまで向き合い続けなきゃならない。それが人を助けるってこと』だとね…ほんと、子供なのか時折怪しくなる物言いだよ。大人の面目丸潰れだ」

ジェイス「……俺、ちょっと行ってきます」

そう言うとジェイスは勢いよく立ち上がり、テントの方へと駆けて言った
残されたフローレスはカップを煽ると、星空に向かってため息をつく

フローレス「いい友達を持ってるね」

[89 二次元好きの匿名さん 23/07/29(土) 22:03:34]

他人のために動くのが生きがいなチグハグ君からすれば本当に苦痛だな…

[90 二次元好きの匿名さん 23/07/29(土) 23:06:55]

なんというかな、チグハグ君は情緒が成長する時に自立を求められたから強烈な欲が持てていないのかもしれない

[91 チグハグ君(今夜の最後) 23/07/29(土) 23:35:06]

ジェイス「ティガ……あれ？」

テントへと戻ったジェイスであったが、そこにティガーの姿はなかった。一応、テントの中を歩き回って探してみるが、そこにいるのは手当をされ流されている傷病者達で、あの天色の髪はどこにも見当たらない
そこでふと気づく、もしかしたらあのガラスまみれだった少年のところにいるかもしれないと
そう思えば善は急げ、あの少年が泣かされていたはずのベットに向かう───そこに少年の姿はなかった
昼間、目の回るような忙しさの時には確かにいたはずの少年はベットからいなくなり、代わりに頭に包帯を巻かれた中年の男が横たわっていた

ティガーへの手がかりがなく、困り果てたジェイスであったが、彼の耳に何か違和感が飛び込んでくる
よく知っている声が啜り泣いているような、そんな違和感が
自身の感じ取った違和感に従うように、テントを出て裏手の方に回ると、確かに誰かの啜り泣く声が聞こえてきた

「───んで────んだ───」

テントの角からちらりと覗き見る

「な…んで、自分の、力じゃ…誰も救えないんだ……」

そこにいたのは、顔をぐしゃぐしゃに歪め、天色の瞳から大粒の涙を流すティガーの姿であった

[92 二次元好きの匿名さん 23/07/30(日) 00:05:50]

>>89

それもそれで不健全だなあ

[93 二次元好きの匿名さん 23/07/30(日) 00:17:53]

グリムイアとか少女の事件があってもなお誰も救えないとか言い始めるのは最早病気じゃないか？

[94 二次元好きの匿名さん 23/07/30(日) 01:11:32]

>>93

チグハグ君本人の力だけじゃないしね…

アルゴスやみんなとうまいこと頑張って

タイミングもよかったからこそうまくいってたからね

ましてや目の前で死にかけてる人がいるのに

選別するなんて気が狂うだろさ…

修羅場潜ってるとはいえまだ学生だしね

今改めてどうにもできない壁に当たって無力感を味わったんだな…

[95 二次元好きの匿名さん 23/07/30(日) 01:23:51]

そりゃ全能の神じゃないんだから救えない存在の方が多かろうよ、ここまで来ても一人でなんとかしなきゃと思い始めるあたりチグハグ君が行くべきは病院だったのかもな

[96 二次元好きの匿名さん 23/07/30(日) 05:22:15]

>>90

>情緒が成長する時に自立を求められた

この部分はガールズにも当てはまる気がする

結果進んだ方向は完全に真逆だが

[97 二次元好きの匿名さん 23/07/30(日) 10:22:52]

>>95

だって自分のせいで父親が死んでいくのを目の前で見てたし…しかも10歳で

[98 二次元好きの匿名さん 23/07/30(日) 11:05:10]

>>97

元はと言えばテロリストのせいなんだがなあ、それでアーシアンを恨む方向に行かなかったのが異常とも言える、まあその分シャディクの真相が分かった時の心境が楽しみではあるが

[99 二次元好きの匿名さん 23/07/30(日) 11:14:39]

>>98

恨まずに済んだのはチュチュの親が助けてくれたからだしな。チュチュも元戦争孤児らしいしそういう子を助けてくれる人に助けてもらったからアーシアンにだっていい人はいるって思えたわけだし

逆を言えばスペーシアンもクソは多いけどクソだけの人間じゃないし、ちゃんといい奴もいるし

[100 チグハグ君 23/07/30(日) 19:53:51]

(諸事情で明後日まで書き込みが難しいです。ごめんなさい)

[101 二次元好きの匿名さん 23/07/31(月) 05:00:27]

保守

[102 二次元好きの匿名さん 23/07/31(月) 10:27:48]

保守

[103 二次元好きの匿名さん 23/07/31(月) 13:20:46]

もしかして我々が知らなかっただけでチグハグ君内心めっちゃ貪欲な奴なのでは？全てを救えるほど力がないのは自覚をしているがそれでも全てを救いたいって火野映司なんだよな

[104 二次元好きの匿名さん 23/07/31(月) 16:04:24]

>>103

たぶんアホほど強欲な上に傲慢だぞ、ノレアとかダルマガンダムに狙われた時も自分がやられる想定を欠片もしていない、強者ゆえに傲慢だ

[105 二次元好きの匿名さん 23/07/31(月) 21:16:56]

>>103

大半の人間は保身に手一杯な上それすらも叶わないからな

[106 二次元好きの匿名さん 23/08/01(火) 00:36:26]

保守

[107 二次元好きの匿名さん 23/08/01(火) 04:56:54]

保守

[108 二次元好きの匿名さん 23/08/01(火) 07:00:22]

保守

[109 二次元好きの匿名さん 23/08/01(火) 12:29:04]

ほ

[110 二次元好きの匿名さん 23/08/01(火) 17:04:21]

>>104

でもレネ達の集団戦とか今回のジョージ戦とか普通に負けたりするんよね

技量は高いがまだ経験が足らんから戦いにおいて見落とすことも多いんだろうか

[111 二次元好きの匿名さん 23/08/01(火) 18:27:16]

>>110

集団戦もディランザ戦も全部「自分ひとり」で戦おうとしてるから負けてるんだよね。アルゴスがある程度対処できていたのを見るとアルゴスに変わってもらうのが最優先だったのにそれすらしてないし

空中殺法と攻めの戦い方が持ち味なのにそれを封印した防衛戦やってるからなぁ

[112 二次元好きの匿名さん 23/08/01(火) 20:04:48]

>>110

個人的にはチグハグ君の戦闘で相手を明確に害するっていう感情を出してないってのが気になる所、戦う場面において攻撃の選択はあったけど「ブチのめしてやる！」っていう殺意の入った攻撃をしてないのが枷の一つになってると思う

[113 二次元好きの匿名さん 23/08/02(水) 04:41:08]

保守

[114 二次元好きの匿名さん 23/08/02(水) 10:11:53]

>>112

技量以前に戦いの原動力である戦意が欠けてるってことか･･･

[115 チグハグ君 23/08/02(水) 12:25:04]

(住んでいるところのwifiが死んでるので書き込まずごめんなさい)(1週間くらいはこんな事態が想定されます。ご迷惑おかけします)

────────────────

チグハグ「な…んで、自分の、力じゃ…誰も救えないんだ……」

テントの陰に隠れていたティガーを見つけたジェイス

でも、ティガーは小さく縮こまって涙を流していて…

dice1d3=2 (2)

1.友達が泣いてるんだ帰るわけにはいかねェ！

2.今行ってもダメだよな…ちょっと待つか

3.……こういう時は、美味いもんだな！(何かを取りに駆けていく)

[116 チグハグ君 23/08/02(水) 12:38:29]

ジェイス「(男には隠れて泣きたい時もあるよな…ちょっと待つか)」

ジェイスは男心の美徳の分かる男である

男は弱さを隠し、強く振る舞うが、たまには1人で泣きたい時もある、そういう生き物だということもしっかり理解している(参考文献:愛読の漫画)

だから、無闇矢鱈と親友の涙を暴くような真似はせず、彼が満足するまで待ち続ける事にした

待ち時間dice1d120=113 (113) 分

[117 二次元好きの匿名さん 23/08/02(水) 14:21:07]

待っっっっってましたぁ！

[118 チグハグ君 23/08/02(水) 18:28:51]

それから約2時間弱、ジェイスは待ち続けた

もう時計は次の日を跨いでいて、辺りは電気もほとんど消えており、中央のテントに先ほどから人が出入りしている程度だろうか

ティガーの嗚咽が啜り泣く声に変わり始めた頃、遂にティガーの前へとその姿を現した

ジェイス「よっ！元気してっか？」

チグハグ「ジェイス！？」

いきなり現れたジェイスにティガーは座っていたコンテナからずり落ちそうなほどに驚いていた

チグハグ「な、なんでここに…？もう、夜遅いよ？」

ジェイス「お前こそ、なーんでこの時間にこんなとこいんだ？」

チグハグ「……ちょっと涼んでただけ」

ジェイス「じゃァ、俺も涼もっかなぁー」

ジェイスはティガーの隣に座り込んだ

チグハグ「dice1d3=2 (2) 」

1.……あ、そろそろ相棒の整備いかなくちゃ

2.…ここに来たこと、後悔してる？

3.………………………

[119 二次元好きの匿名さん 23/08/02(水) 18:55:45]

一番良いの引いたな

[120 二次元好きの匿名さん 23/08/02(水) 19:44:11]

ここでも他人の心配か…

[121 チグハグ君 23/08/02(水) 21:08:45]

ジェイス「後悔……？何に対してだよ」

チグハグ「…ここに……地球に来たこと」

ジェイス「…………」

チグハグ「本当は知らなくても良かったんだ、宙の上にいればここのことなんて知らなくて良かったし、我慢なんてさせる必要もなかった。この旅だって全然順調じゃなかったし…きっとみんな、来て後悔してるに決まってる…」

ジェイス「俺は……来て良かったと思ってるよ」

チグハグ「えっ…？」

ジェイス「確かに、ここの奴らにはあの白インコより口が悪りィし、ガキんちょ助けようとしたらオッサンに絡まれるし、花火見ようと思ったら隕石降ってくるしな、この旅は最悪だ」

チグハグ「ならなんで」

ジェイス「でも俺にとってはそれだけじゃァ無かったさ。グリムイアで見た花火は綺麗だったし、あのガキんちょも笑顔にできた、地球の飯はウメェし、空気もいい匂いがする」

ジェイス「それに、俺ァ、この星空が好きだ。この景色を知れただけで来た意味があるってもんよ」

そう言ってニコッと笑って見せるジェイス

チグハグ「…自分も好きだよ、この宙」

ジェイス「やっぱな！」

[122 チグハグ君 23/08/02(水) 23:02:01]

その後も2人の会話は続いた

エオリネの演奏で踊ったサンバが結構楽しかったこと

アルゴデッセイ号が家のように思えてきていること

リップとメデイアの2人に叱られて廊下に立たされたこと

男子達で深夜にポーカー大会をしたこと

その後に夜食の焼きおにぎりを食べながら騒いでいたら、またリップに怒られたこと

アルゴノーツとしての日々はまだそこまで経っていない。だが、同じ船で旅をし、同じ釜の飯を食っていれば自ずと信頼関係というものは出来上がるものなのだ

今やアルゴデッセイ号は一つの寮のようなものになっていた

チグハグ「dice1d3=1 (1) 」

1.でも驚いたよ。ジェイスとメデイアさんがあんなに仲が良いなんて

2.…アスティカシアの皆んなは今頃何してんのかなぁ

3.それにしてもアルゴノーツかぁ…なんだか凄いよね

[123 二次元好きの匿名さん 23/08/03(木) 01:03:55]

ほんと仲いいなお前ら…(泣)

[124 二次元好きの匿名さん 23/08/03(木) 06:01:20]

学園抜け出した後の方が学園生活エンジョイしてるみたいに見える

[125 二次元好きの匿名さん 23/08/03(木) 14:21:27]

>>124

あの学園じゃね…

[126 二次元好きの匿名さん 23/08/03(木) 18:45:31]

>>124

危険思想のテロリストがインフラ牛耳ってるような学園だぞ

[127 チグハグ君 23/08/03(木) 21:40:06]

ジェイス「そんな驚くか？」

チグハグ「驚くよ。だってジェイス、お世辞にも女性の扱い上手そうには見えないし……身長170ないしw」

ジェイス「あー！今言っちゃいけないこと言いやがったなこの野郎！！」

頬杖をついたジェイスであったが、コンプレックスの一つを刺激されたことで、勢いよく首を上げてはティガーの肩を掴みぐわんぐわんと前後に譲り始めた。とはいえ、表情に怒りの感情は見えず、ただ戯れているだけのようである

チグハグ「ちょ、ジェイス、ギブギブ!首もげちゃうよー！」

ジェイス「ふーんだ、後10回はやってやる！」

チグハグ「あー！もげるー！」

───────────

一通り騒いだ後、ジェイスとティガーは再び星空を眺めていた
男というのは実に単純明快で、悲しいことがあっても新しい楽しいことがあればそれにすぐ切り替えられる事がほとんどだ
その証拠に泣き腫らしたティガーの目の腫れと涙の後も乾いてなくなっていた

ジェイス「ちょっとは元気出ただろ？」

チグハグ「……まぁね」

[128 チグハグ君 23/08/03(木) 21:40:21]

ジェイス「まァ、なんだお前はそっちの顔のが似合ってるわ」

チグハグ「…口説いてる？キモw」

ジェイス「ちげーよ！」

ジェイス「dice1d3=2 (2) 」

1.………あんま抱え込むなよ

2.第一、お前好きなやついんだろ？

3.ほら、もう遅いから寝るぞ!寝る!

[129 二次元好きの匿名さん 23/08/03(木) 21:50:43]

チグハグ君本当に前と変わったなぁ

[130 二次元好きの匿名さん 23/08/03(木) 21:52:10]

恋バナとは学生らしいじゃないか･･･まあその好きな人はとんでもないことにやってるんだがなあ

[131 二次元好きの匿名さん 23/08/03(木) 21:59:43]

>>130

グラスレー選んだスレ主が悪い（こじつけ）

[132 チグハグ君 23/08/03(木) 22:19:48]

ジェイス「第一、お前好きなやついんだろ？グラスレー寮のサビー……」

チグハグ「違う違う違うからぁ！！」

ジェイスがその名を言う前にティガーは全力でそれを否定した

ジェイス「何が違ェんだよ？お前わかりやすいくらい顔真っ赤にすんじゃねェか」

チグハグ「だってそれは…サビーナ先輩は好きってより憧れだから！」

ジェイス「憧れの延長線上で好きになることもあんだろ」

チグハグ「いや…確かに漫画とかだと定番だけどさ」

ジェイス「それにお前この前言ってたじゃねェか『先輩にネックレスやっと渡せたんだけど、その時に先輩が笑ってくれてさぁー』って」

チグハグ「あ！いやそれはだから……ﾁｶﾞ、ﾁｶﾞｲﾏｽ」

痛いところをつかれたティガーは顔を真っ赤にし、モジモジしながら両手の人差し指をツンツンさせていた

[133 チグハグ君 23/08/03(木) 22:19:59]

ジェイス「……じゃぁ、お前はサビーナ先輩が他の男に取られてもいいわけ？」

チグハグ「えっ…」

ジェイス「見てくれだけでも上物の女だ、欲しがる男は沢山いるだろ。それこそ、俺はそう言う奴らなんてごまんと見てきたからな」

チグハグ「…………😨」

ジェイス「dice1d3=3 (3) 」

1.…そんな心配そうな顔すんなら、恋愛の大先輩の俺がアドバイスしてやろうか？

2.なんか、スマン

3.……いやもうその顔が答えだろ

[134 二次元好きの匿名さん 23/08/03(木) 23:40:27]

おうおう男子の会話だ

[135 チグハグ君 23/08/04(金) 00:09:55]

ジェイス「……いや、もうその顔が答えだろ」

青ざめた顔で虚空を見つめるティガーをジェイスは少し呆れながらも見守っていた。いくら戦闘面でティガーが強くても、対人という場では絶対にジェイスには勝てないのだ

ジェイス「はい、ティガー、私のサビーナ先輩が他の男に寝取られてどう思った？」

チグハグ「胸が…苦しくなった」

ジェイス「うん、恋だな紛れもなく」

チグハグ「いや、でも…」

ジェイス「でもじゃない。どうせ、その次には『自分には不釣り合いすぎる』って言うつもりだろ？」

チグハグ「………………」

ジェイス「だァー！わかってねェなァ！好きなもんは好きでいいんだよ!1人の女のことを心から好きだと叫べないでどうすんだよ」

チグハグ「…自分には合わないよ」

[136 チグハグ君 23/08/04(金) 00:10:45]

ジェイス「合う合わねぇじゃねェんだよこういうのは。好きだと思うこと、それが一番だ！声に出さなくたっていい、世界中の誰よりもその女のことが好きだと思えるようになりゃいいんだよ」

チグハグ「……ジェイスはそうなの？」

ジェイス「あたぼうよ。それに俺だけじゃねェ、ドルムだってそうだ……まぁ、アイツはちょっとドが過ぎてるが。ともかく、好きなもんは好きって言うんだよ。それに、お前なら大丈夫、料理もできて気遣いもできて、誰かのために頑張れる、こんないい男逃す女はいねェさ！」

チグハグ「そうかな…」

ジェイス「俺が保証する」

チチグハグ「……じゃぁ、信じてみるよ」

ジェイス「じゃァ、今すぐ電話だ。ジャストナウ」

チグハグ「いや、今、夜中だよ!？」

[137 二次元好きの匿名さん 23/08/04(金) 00:17:12]

ジェイスくんマジ天使(;´Д⊂)

[138 チグハグ君 23/08/04(金) 00:19:09]

>>135

私の→愛しの

[139 二次元好きの匿名さん 23/08/04(金) 00:35:44]

アルゴスの記憶をチグハグ君は見れないんだろうか、アルゴスが意図的に隠してるだけか？

[140 二次元好きの匿名さん 23/08/04(金) 01:21:34]

>>139

知ったらチグハグ君間違いなくへこみそうだしなアルゴス君はそういうのから遠ざけたいと思ってう

[141 二次元好きの匿名さん 23/08/04(金) 06:59:47]

>>140

今回の電話にしてもアルゴスが許すかどうか

[142 二次元好きの匿名さん 23/08/04(金) 08:05:18]

>>140

凹むだけで済んだら良いがな･･･

[143 二次元好きの匿名さん 23/08/04(金) 18:59:16]

チグハグ君がアルゴス君の記憶どこまで共有してるかわからないからな
もしシャディク達との接触の部分知らなかったら超気まずいぞ

[144 チグハグ君 23/08/04(金) 22:34:24]

チグハグ「流石に夜中は不味いよ…」

ジェイス「dice1d3=2 (2) 」

1.それもそうか

2.いや、ジサ？ってやつであっち夕方くらいだったろ確か

3.いけるいける！俺の勘を信じろ!

[145 チグハグ君 23/08/04(金) 23:08:05]

チグハグ「…………」

ジェイス「…って、ちょいちょいちょいちょい！逃げんなコンニャロ！」

ジェイスから思わぬ反論が来たことにより、その場から逃げ出そうとするティガーであったが、身体能力はジェイスの方が上なので普通に捕まった

チグハグ「やめっ…やめるんだジェイスッ！」

ジェイス「なんでだよ、別に電話なんてしても何か減るもんじゃないだろ？」

チグハグ「いや、それはそうなんだけどさ」

ティガーがこれ以上何か言い訳をする前に、懐から端末を奪い去ると、サビーナへと電話をかけてしまった

なんとも鮮やかな手捌きである　

チグハグ「あぁっ！何すんだよ！？」

ジェイス「こーでもしねェと、一生電話なんてしねェだろ？」

───────────

その頃、学園にいるサビーナは通話の連絡が表示されている画面を見つめていた

サビーナは電話に…dice1d2=1 (1)

1.出る

2.出ない

[146 二次元好きの匿名さん 23/08/04(金) 23:09:48]

そうか･･･出るか･･･

[147 チグハグ君 23/08/04(金) 23:29:05]

ジェイス「ほら、出たぞ」

そう言うとジェイスは端末をティガーへと放り投げる

チグハグ「え、あ、…………もし、もし…」

サビーナ『………もしもし、ティガーか？』

チグハグ「………！そうです！ティガー・ハグラです！お久しぶりです！」

イヤイヤ電話に出たティガーであったが、サビーナの声を電話越しに聞いた瞬間に一気に表情があかるくなり、自然に口角が上がっていた

サビーナ『……そうだな、元気にしていたか？』

チグハグ「はい！おかげさまでそこそこ元気です!サビーナ先輩の方はどうですか？」

サビーナ『私も体調に問題はない。……それにしても、どうして連絡をしてきたんだ？』

チグハグ「あ、いやぁ〜……それはぁ……」ﾁﾗｯ

ジェイス「dice1d3=2 (2) 」

1.声が聞きたかったとかって言っとけ

2.ピューピュー(視線逸らし)

3.(何も考えていなかった時の顔)

[148 二次元好きの匿名さん 23/08/04(金) 23:35:17]

頑張れティガークン…

[149 チグハグ君 23/08/04(金) 23:44:00]

チグハグ「(ちょっ…！ジェイス、裏切ったな…！)」

頼りにしていたジェイスが使い物にならないことに軽く絶望したティガーであったが、電話越しのサビーナにこちらの状況がわかるわけもなく、ただひたすらにのぴっきらない返事で誤魔化し続けるしかなかった

チグハグ「dice1d3=2 (2) 」

1.あー、えーと…最近、会えてないなぁって…そう思いまして…

2.そ、それよりも！そっちの方はどうですか？しばらく顔を出していないので…先輩達元気にやってますか？

3.えー……星空を見ていたら、ちょっと寂しくなって……とか？

[150 二次元好きの匿名さん 23/08/04(金) 23:46:05]

体調は問題ないだろうな、体調はな

[151 チグハグ君 23/08/05(土) 09:14:12]

サビーナ『………あぁ、シャディク達にも何も問題は起きていない』

チグハグ「そう、ですか…よかったぁ…」

サビーナ『…今、どこにいるんだ？』

チグハグ「今、ですか？地球の難民キャンプ…ですかね？」

サビーナ『…！？どうしてそんなところに？』

チグハグ「………父さんの背中を追いかけてたらこんなとこまで…」

サビーナ『父親の…？』

チグハグ「父さん、医者は医者でも色んな紛争地域や難民キャンプを回って治療にあたる人だったんです」

サビーナ『国境なき医師というやつか』

チグハグ「まぁ、そんなところです。自分も小さい頃から怪我をしたり困っている人を助ける父さんの姿をずっと見続けて、色んな紛争地域や難民キャンプを渡り歩いてたんです。だからこういうのにも慣れてるので大丈夫です…本当ですよ？全然平気です」

サビーナ『…そうか、でも、あまり無理はするなよ』

[152 チグハグ君 23/08/05(土) 09:15:35]

チグハグ「はい………あと、最後にひとつ」

サビーナ『？』

チグハグ「先輩も辛いこととか悲しいこととかあったら言ってくださいね。頼りないかもしれませんけれど、絶対、力になってみせます」

サビーナ『…………その時はお願いするよ』

サビーナ『…さようなら』

チグハグ「はい、さようならです……また電話してもいいですか？」

サビーナ『…あぁ、いつでも』

そして通話は終了した

[153 二次元好きの匿名さん 23/08/05(土) 09:17:19]

そういえばチグハグ達の旅の目標ってなんだっけ
人助けとガンダムの討伐？

[154 二次元好きの匿名さん 23/08/05(土) 09:23:15]

>>153

大目的はこの世界から悲しみを無くすこと

その手段としての小目的がガンダムの根絶と紛争地域への支援って感じじゃない？

[155 二次元好きの匿名さん 23/08/05(土) 09:55:23]

>>154

thanks.

なんというか果てのない目標だな…

学校とかどうすんだろ

[156 二次元好きの匿名さん 23/08/05(土) 16:07:21]

ほ

[157 二次元好きの匿名さん 23/08/05(土) 16:09:40]

というかチグハグくん地味に過去語られてるな。小さい頃から手当てとかしてたんか。どうりで手慣れてるわけだ

[158 チグハグ君 23/08/05(土) 17:36:51]

サビーナ「辛いことか……」

ポツリと呟くサビーナの顔は暗い
久しぶりに聞いた、もう懐かしく感じる声に嬉しい気持ちがあるはずなのにそれでもその嬉しさは表情からは読み取れない

サビーナ「そんなもの、私には無いさ」

罪悪感が含まれているかのようなジトッとした声で見つめる先は、視界の端まで続いていく無機質な扉のうちの一つ
「TIGAER・HAGLER」と書かれたネームプレートが提げられたグラスレー寮の1人部屋のひとつであった

[159 チグハグ君 23/08/05(土) 19:48:39]

エナオ「よかったの、シャディク？」

ベネリットグループ本社フロントに用意されたグラスレー社の社長室ではシャディクとエナオが淡々と事務処理をこなしていた

エナオ「サビーナ、まだ引きずっているように見えたけど」

シャディク「これは彼女の意思だ。なら、俺がとやかく言う筋合いはないよ」

2人の話題は仲間であるサビーナのことについてであった
彼女はティガーがアルゴスとなり、自分達に忠告を言い渡してきたあの日からどこか上の空といった様子で、業務にも些細なミスが目立つようになっていたし、気丈に振る舞っているつもりでもどこか覇気が抜けていた

とはいえ最近はいつも通りに戻り始めて、逆に心配されるくらいであった
シャディクとしても負い目がないわけでは無いが、それはそれ、これはこれである。自分たちの目標のためにはいかなる犠牲をも飲み込まなくてはならない。例えそれが仲間の思い人だとしてもだ

エナオ「それで次の仕事が彼の部屋の物色だなんて女心がわかってないわね」

シャディク「流石に俺が行ったら怪しすぎるだろ？」

エナオ「サビーナでも充分すぎるくらい怪しいと思うわ」

[160 二次元好きの匿名さん 23/08/05(土) 21:56:34]

人選んんんんんん

[161 チグハグ君 23/08/05(土) 22:38:27]

サビーナ「ここが、ティガーの部屋か」

サビーナの一番最初の感想は「思ったよりも物が少ない」だった。この歳の男というのはものを集積したがる傾向にあるものだとサビーナは考えていた。だから、ティガーもハロのパーツや趣味のコレクションで部屋が埋め尽くされているものとばかり思っていたが、実際の部屋は物の数自体が少なかった
もっともこれはアルゴスが出航に合わせてアルゴデッセイ号に荷物を運び出していたからであり、ぬいぐるみのクマや話し相手に買った小さなサボテン、幼少期から遊んでいたMSのフィギュアや勉強に必要な教科書等は全てアルゴデッセイ号の自室に詰め込まれているのだ

そんなどこか寂しい部屋を物色していると、窓際に設置された机の上にあるものを見つけた
それは記憶媒体装置。俗に言うUSBというやつであった
ご丁寧に「超重要」と書かれたそれを是非とも見てくださいと言わんばかりに、机にはそれを読み込み表示する用のタブレットまで置かれていた

サビーナは若干躊躇いつつも、そのUSBをポートへと差し込む。画面に映ったのはこれまた「超重要」と書かれたフォルダがひとつ
そのフォルダをクリックすると複数のファイルが表示される。試しに一つを開いてみればそこにあったのは、多数の線で描画された人形の物体

サビーナ「これは…MSの設計図……？」

ベギルペンデとどこか似た作りをしたその設計図には製作者名として「TIGAER」の文字が記され、殴り書きのような文字で「RE:BUILD」と書かれていた

[162 チグハグ君 23/08/05(土) 23:56:05]

サビーナ「ベギルペンデ……リビルド」

その名前がついた設計図は計4枚。それぞれの設計図にはメイジー、イリーシャ、レネ、エナオの名前が記載されており、4機とも細部であったり、武装が異なっていた　

その他にもシャディク用と思われるミカエリスの強化案も書かれており、こちらは既存のMSの形からはかなり逸脱したものとなっていた
自由な発想という点では純メカニックではないティガーらしい発想とも言えるのかもしれない

そしてサビーナは自身の名前が書かれたファイルを発見する。「サプライズ用」と銘打たれたそのファイルを少し躊躇いつつも開く
そこに書かれていたのはこれまでのファイルのMSのどれとも違う全く新しい姿のMSであった
備考欄には「サビーナ先輩へのプレゼント用」と書かれており、まさかMS1機をプレゼントするつもりだったのかと、少しだけ苦笑いが込み上げてきた

サビーナ「ラフ…トゥーリア…私のための、MS…」

サビーナはそのデータを持ち帰ると、ティガーの部屋を後にした

[163 二次元好きの匿名さん 23/08/06(日) 01:22:57]

みんなの期待の改造案をこっそり考えてたのかなさすがメカニック適正高いだけはある

[164 二次元好きの匿名さん 23/08/06(日) 01:30:26]

海水浴のイラストです。
謎時空です。

いつも楽しませていただいております
どうかお体に気をつけてお過ごしください

[165 二次元好きの匿名さん 23/08/06(日) 02:46:38]

>>164

あれ？なんか奥MSで泳いでる人いない？

[166 二次元好きの匿名さん 23/08/06(日) 07:26:43]

>>164

ちゃんとドルム君が金槌だからMS乗ってるw

[167 二次元好きの匿名さん 23/08/06(日) 13:25:45]

>>166

てことはニカもあの中かぁ…(遠い目)

[168 チグハグ君 23/08/06(日) 20:13:44]

>>164

(わー！！素晴らしいですっ！！こんな幸せな世界もいいかもしれませんね)(まぁ、この世界では無理そうですが)

─地球

電話の後、ティガーはジェイスと別れ医療テントの隣にある仮眠テントで体を横にし、眠りの園へ行こうと必死に目を瞑っていた

夜になっても熱気の消えない難民キャンプであったが、人間目を瞑っていればいつかは眠りにつくもので、気づけばいつのまにか夢の中へと旅立っていた

───────────

アルゴス『随分早い再会だね』

チグハグ「えっ！？アルゴス、なん……あ、そうか」

次に目を覚ますと、妙に既視感のある場所にティガーは立っていた。そして舞台袖からやって来たアルゴスを見て初めて、自分が再び心の中へと来てしまったことを悟ったのだった

チグハグ「でもなんでいきなり……？」

アルゴス『もしかしたら、君が強いストレスを受けると私と君の境界線が曖昧になって、ここに来るのかもしれないね』

チグハグ「ストレス…？いや、僕はなんともないけど」

アルゴス『…あくまで仮説さ。でも、ストレスを抱え込みすぎるのはダメだからね』

チグハグ「……わかってる」

[169 チグハグ君(今夜の最後) 23/08/06(日) 22:42:27]

<もっと分かる！ワード解説>

チグハグ君のパーソナルカラー

チグハグ君のパーソナルカラーといえば緑と黒ですが、これは元々伯父であるヌーベ・ハグラの使用していたハイングラのカラーをそのまま拝借したものです

なので緑と黒のパーソナルカラーは元はティガーではなくヌーベのパーソナルカラーで、彼は今別の色を使っているわけです

ちなみに、ペジュレヴァリエは緑の色がハイングラやベギルシャスーに比べ濃くなっていますが、これはチグハグ君が「相棒もたまにはイメチェンしたいよね」という思いと、サビーナ達のベギルペンデを見てもうちょい落ち着いた大人の色にしたいと思ったのが主な理由です

ちなみに、ジェイスのパーソナルカラーはオレンジで、彼の愛機カノーネブルクはオレンジをベースとしたカラーリングが施されています

[170 二次元好きの匿名さん 23/08/06(日) 23:18:50]

おじさん譲りか…濃くなったのも一人立ちというか成長した感じがしていいな

[171 二次元好きの匿名さん 23/08/07(月) 07:32:31]

そういえばスレミオもドルニカもチグサビ全員に共通して物質的な繋がり的なアイテムを所持してるんだな

スレミオ→クール&ホッツさん

ドルニカ→ゴミ山で見つけた一対のイヤリング

チグサビ→ハイングラの廃材から作ったネックレス

[172 チグハグ君 23/08/07(月) 12:32:01]

俯いて声を窄めるティガーにアルゴスは困ったように微笑むと、頭に手を置くとわしゃわしゃと髪をかき撫でる

チグハグ「ちょ、アルゴス…！」

アルゴス『嘘つく悪い子はこうだ』

チグハグ「嘘なんてついてないって」

アルゴス『私は君の心の中にいるんだ、君の心の些細な変化にすら気づける。今の君は、責任を感じてストレスが過負荷状態だ』

そう言われると、ティガーもそれ以上は反論できなかった

アルゴス『背負わなくていい、なんて無配慮な言葉は言わない。でも、たまには他の人に頼ってみてもいいんじゃないかな？』

チグハグ「……それじゃぁ、他の人に迷惑かける」

アルゴス『ジェイス君やマンフレート君達は君のお願いを迷惑だとは思わないと思うけどな』

チグハグ「なんか違うんだよ、友達が困ってるのを助けるのはいい、でも、助けられるってなんか違うっていうか…」

頑なに姿勢を崩さないティガーに流石のアルゴスも頭を抱える

アルゴス『……もし、1人では勝てない敵が現れたらどうするんだい？それでも、1人で戦うのかい？』

チグハグ「その時は……もしそうなっても絶対に勝つ、今度こそ誰も失わせない……それに、ペジュレヴァリエに、相棒に乗っている時はハロやアルゴスだって一緒でしょ？」

あくまでティガーは1人で戦うと言う主張を崩すつもりはないようであった

[173 二次元好きの匿名さん 23/08/07(月) 12:35:03]

それは傲慢だよ

[174 チグハグ君 23/08/07(月) 20:48:18]

アルゴス『ハロに私も…か。だけどねティガー、それはずっと続くわけじゃないんだ』

チグハグ「そりゃ、パーツが経年劣化したらちゃんと取り替えるよ。ハロだって毎年新パーツが出てるし、ペジュレヴァリエだって拡張性はまだ……」

アルゴス『違うんだ』

あーだこーだと捲し立てるティガーにアルゴスは困った笑顔で答えた

チグハグ「違うって……？」

アルゴス『私は、君とずっと一緒にはいることができない』

チグハグ「なんで！？もっと沢山話したいこと沢山あるのに！？やだよ!まだ一緒にやりたいこと沢山…！」

物憂げな顔をするアルゴスの肩を掴むとティガー

アルゴス『そんなすぐに消える訳じゃないさ。ただ、私は永遠の存在ではないということだ』

チグハグ「そりゃ、人はいつか死んじゃうしさ、それくらいは……わかるよ」

アルゴス『いや………そうじゃないんだ。そういうお別れじゃない。私とお別れするのは、きっと些細な、ふとした瞬間なんだ』

アルゴス『私は、この世界の見ている夢、パーメットが見せた夢幻のような存在なんだ』

アルゴス『夢はいつか醒めてしまう。その時が、お別れの時だ』

[175 二次元好きの匿名さん 23/08/07(月) 21:18:15]

ますます何者よ

[176 チグハグ君 23/08/07(月) 21:28:22]

チグハグ「夢……？なら、ずっと夢を見るよ!夢を見続けたら、いなくならないんだよね！？」

ちょっと怖いくらいにグイグイ来るティガーにアルゴスは動じることなく優しく受け止め続けていた

アルゴス『そうじゃないんだよ、ティガー』

チグハグ「そうじゃないって…夢は夢でしょ！？」

アルゴス『なんというかな…説明が難しいのさ。私という夢から醒めるということは、言い換えればそうだな…大人になる、いや新しい自分になる…だろうか。ともかく、悪いことではないさ』

チグハグ「悪いよ!誰かを失って変わるくらいなら、一生このままでいいよ!」

アルゴス『………それでも、喪失から得ることも』

チグハグ「無いよ！！そんなもの！！！」

アルゴス『……………』

チグハグ「父さんが死んで、母さんがおかしくなって、それで得たものなんて何も無いよ！！失ったら何も無いじゃ無いか！！」

[177 二次元好きの匿名さん 23/08/07(月) 21:51:33]

父親の死と母さんの変化はティガーくんのターニングポイントなんだな…大事な人を失うことは、傷つくことは悲しいだけだと感じたからここまでお人好しになったのかね
アルゴスくんが悲しみのない世界を作りたいというのも納得できるかもな。それがティガーの幸せだから

[178 チグハグ君 23/08/07(月) 22:46:15]

アルゴス『すまない、無配慮が過ぎた…』

あまりにも血気迫る声で叫ぶディガーにアルゴスも退いてしまった

チグハグ「あっ……こっちこそごめん…」

そんなアルゴスを見てティガーも頭が冷えたのか、申し訳なさそうに謝る

アルゴス『とにかく、いつか私とはお別れしなくてはならないという事だけは肝に銘じておいてくれ』

チグハグ「そんな未来が来ないように頑張るよ」

アルゴス『……そうか、あまり無理をしないようにな』

依然として姿勢を崩すことのないティガーにアルゴスはまたもや苦笑いを浮かべる
そしてまたティガーの頭を乱雑に掻き撫でる

アルゴス『君はもう少し、誰かを頼ってもいいんだよ』

そんなアルゴスの呟きはティガー耳には届いていなかった

[179 二次元好きの匿名さん 23/08/08(火) 07:58:45]

今を変えるじゃなくて今あるものを守るだから戦闘スタンスもあんまり攻撃的ではないのか、でもチグハグ君の真髄はイカレマニューバによる翻弄からの四肢切りだと思うんだがな

[180 二次元好きの匿名さん 23/08/08(火) 12:26:33]

喪失から得られるものなんてないというのはそうなんだけど、チグハグ君の場合は喪失したことで得るものもあるってことを認めたくないようにも思える

[181 チグハグ君 23/08/08(火) 18:47:32]

翌朝、まだ朝日が顔を出す前
ティガーは難民キャンプから少し離れた森の近くにいた
その手にはスコップが握られ、まだ気温も高くないというのに額からは大粒の汗を流していた

普段宇宙で暮らしているティガーにとって、こう言った作業はあまり慣れないものだ。土の山を掘り返して目の前の穴を埋めるという単純なこの作業も見た目以上の疲労感があり、土を掘るスピードも少しずつではあるがスローペースとなっていく
とは言ってもそれは肉体的な疲労のみが原因ではないのだが…

チグハグ「……やっぱこういうのは慣れないな」

俯く視線の先にあるのは、天板に少し被さるくらいに土がかけられた歪な形の棺桶であった
その中は──語らずともわかるものであろう
つまりティガーは誰も起きていない日の出前からこうして死者を弔う為の墓を作っていたのだ。陽が昇れば、他の患者の対応にあたるため、墓を作ってあげられる時間などない。だから、他に参列者がいなくても1人で弔うことにしたのだ
棺の中で目を閉じる少年の手を最後まで握っていたのは自分なのだから

[182 チグハグ君 23/08/08(火) 20:14:59]

空が紫色へと染まって行き、朝日がその兆しを見せ始めた頃、それなりに大きく、深く掘られた穴は元の通り、なんの変哲もない地面へと戻っていた

穴を埋め終えると、行き着く間も無く拳大の石がたくさん入ったバケツを抱え、一つ一つ丁寧に積み上げていく
小高く積まれた石の山の中央には端材でできた十字架が立てられ、これが墓であることを最低限他社へと示す役割となっていた
その小さな墓に花を一つ手向ける。ティガーには花言葉に関しての知識はほとんどないが、この小さな花弁の白い花はきっといい意味を持っているだろうと、そう願うように思っていた

墓を作り終え、最低限の死者への弔いも済んだ頃、ティガーは異変に気づく
どうにも、難民キャンプが騒がしい様子であった

[183 チグハグ君 23/08/08(火) 21:49:43]

バケツとスコップを持って急いでキャンプの方に戻ってみれば、先ほどまでティガーのいた場所とは真反対、南の方に多くの人が集まっていた

人混みをかき分けながら進むティガー。そんな時、肩を誰かに掴まれた。振り返ればそこにはジェイスとメデイアの姿があった

チグハグ「2人ともどうしたのこんな朝早くに？」

ジェイス「お前も大概だよ…まァ 、用はあれだ」

チグハグ「あれって、この人混みができてる理由？」

メデイア「実は、先程無線連絡が入ったんです『すぐに難民キャンプの人間を避難させろ』って」

チグハグ「ここにいる人達を！？一体何時間かかると思って……てか、誰ですそんな連絡してきたの、どうせイタズラですよ」

メデイア「そうなんですけど、その電話してきた方が20分以内にそちらに到着すると…」

メデイアがそう言い切る前に、地平線から朝日に照らされてゆらゆらと揺れ動く影が見え始める。それはティガー達、難民キャンプのある方角へと一直線へと突き進んで、あっという間にキャンプへと横付けしてきた

それは中型のホバーモービルと呼ばれるタイプの車両で、旧時代の空母のような見た目をしていた
やがてその中から、1人の巨人が姿を現した
朝日を反射し、角度によって紫に見える紫銀の装甲を見に纏ったその美しい姿に誰もが息を呑む
だが、アルゴノーツである3人だけは身体の各所から露出する巨大なシェルユニットの存在に顔を引き攣らせていた

チグハグ「ガン……ダム……？」

[184 チグハグ君 23/08/08(火) 22:21:34]

ジェイス「ガンダムって…」

親友の無意識のつぶやきにジェイスの顔が強張る。つい先日も未確認のガンダムと戦ったばかりだというのに、今度は難民キャンプの避難を要求するガンダムが出て来たのだ
しかもそれが非武装の自分たちの目の前にいる。どう考えても状況はよろしくなかった

ジェイス「どうする！？俺のカノーネブルクとティガーのペジュレヴァリエ、オートで射出するか！？」

メデイア「それはダメですジェイソンさん。あちら側の真意がわからない以上、MSを出して悪戯に刺激しては余計に被害を拡大させるだけです」

MSを動員しようとするジェイスをメデイアが止める。相手の目的が曖昧でその真意がわからない以上、迂闊に行動に移すことはできない
ジェイス達は悩んでいた

『あーあー、テステス、私(わたくし)の声、聞こえておりますか？』

そんな悩みをぶち壊すような声がガンダムから聞こえて来た

[185 チグハグ君 23/08/08(火) 22:38:19]

メデイア「わた…くし？」

ジェイス「なんか変な喋り方だな…」

突然聞こえた時代錯誤レベルの喋り方に一同は困惑を隠せずにいた。無理もないいきなり強面のガンダムが現れたと思ったら所謂中世の貴族の女性のような喋り方をして来たのだから。この時代において、そんな喋り方をするのは創作の中の人物くらいなものである

ホバーモービルの上に立つ、朝焼けに照らされキラキラと輝く紫銀の巨人に恐れを抱く人が少しだけ減っていた

『あーあー、聞こえております？聞こえておりますわよね？それでは…』

『初めまして皆様方！私の名はソテイラ・ヴァンサンク』

『皆様を助けに参りましたわ!』

[186 二次元好きの匿名さん 23/08/08(火) 22:43:34]

新手のガンダムが！？
敵ではないのか！？

[187 二次元好きの匿名さん 23/08/08(火) 23:22:29]

いそうでいなかったお嬢様キャラが…

[188 チグハグ君(今夜の最後) 23/08/08(火) 23:30:20]

<もっと分かる！ワード解説>

タイトル下の英語

各話のはじめor終わりに出しているサブタイトルですが、水星サブタイトルの法則から逸脱している部分が英語の部分です

意外と大事な要素とか、その回の需要な要素とかもあるので一度見返すと面白いかもしれませんね

[189 二次元好きの匿名さん 23/08/09(水) 06:53:04]

ガンダムなんかに乗ってる時点で信用できねぇ

[190 二次元好きの匿名さん 23/08/09(水) 07:11:40]

>>189

でも助けに来たって言ってるし…

[191 二次元好きの匿名さん 23/08/09(水) 08:07:22]

>>188

第13話「絶叫」

英文:scream→絶叫

第14話「▷さいしょからはじめる」

英文:disappointing! The adventure book is gone!!→

ざんねん！冒険の書は消えてしまった!

第15話「悲しみの敵」

英文:argonauts→アルゴノーツ

第16話「アルゴノーツ、サリーゴー！」

英文:argonauts is green→了解(多分昔の特撮ドラマキャプテンスカーレットのSIGと同じノリだと思う)

第17話「マイ・ダディ」

英文:I won't e ever leave you. I love you→私はあなたのそばであなたを愛し続ける

第18話「朝焼けの巨人」

英文:she came with GUND-ARM→彼女はガンダムでやって来た

[192 チグハグ君 23/08/09(水) 09:52:49]

<もっと分かる！ワード解説>

ケツァル

アルゴデッセイ号に搭載されたSFS(サブフライトシステム)

地上ではアイギスを使っても長時間の飛行は難しいペジュレヴァリエと、そもそも飛行に適していないカノーネブルクを長距離に運搬するためにガリバーズフロンティアパイオニリングでティックバランをベースに開発された

とはいえ、アルゴノーツの性質上自ら戦地に赴く事は少ないのでもっぱらアルゴノーツメンバーの便利な足として使われることの方が多い

メイン操縦士はアルゴデッセイ号のメイン操舵士であるマンフレート・ティピュスが担当している

格納庫は船艇の第二格納庫にあり、エレベーターによって第一格納庫のカタパルトからも発進が可能である

[193 二次元好きの匿名さん 23/08/09(水) 10:11:23]

MS2機に戦艦にサブフライトシステム、ちょっとMSが少ないけど主人公陣営としてみればオーソドックスかつ王道な構成だな

[195 チグハグ君 23/08/09(水) 11:53:55]

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅦ【season2】｜あにまん掲示板

[196 二次元好きの匿名さん 23/08/09(水) 14:41:38]

うめ

[197 二次元好きの匿名さん 23/08/09(水) 20:20:52]

うめ