【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅩ【season2】

[1 チグハグ君 23/10/20(金) 21:27:29]

知らないという罪と知りすぎる罠

[2 チグハグ君 23/10/20(金) 21:27:51]

第1回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒です｜あにまん掲示板

第2回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅡ｜あにまん掲示板

第3回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅢ｜あにまん掲示板

第4回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅣ｜あにまん掲示板

第5回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅤ｜あにまん掲示板

第6回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅥ｜あにまん掲示板

第7回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅦ｜あにまん掲示板

第8回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅧ｜あにまん掲示板

第9回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅨ｜あにまん掲示板

第10回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅩ｜あにまん掲示板

第11回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅪ｜あにまん掲示板

第12回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒でⅫ｜あにまん掲示板

第13回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですXⅢ｜あにまん掲示板

第14回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですXⅣ｜あにまん掲示板

第15回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅩⅤ｜あにまん掲示板

[3 チグハグ君 23/10/20(金) 21:28:40]

第16回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅩⅥ｜あにまん掲示板

第17回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅩⅦ｜あにまん掲示板

第18回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅩⅧ｜あにまん掲示板

総集編

【まだ間に合う！】自分はグラスレー寮の生徒です【総集編】｜あにまん掲示板

[4 チグハグ君 23/10/20(金) 21:29:04]

season2

第1回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅠ【season2】｜あにまん掲示板

第2回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅡ【season2】｜あにまん掲示板

第3回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅢ【season2】｜あにまん掲示板

第4回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅣ【season2】｜あにまん掲示板

第5回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅤ【season2】｜あにまん掲示板

第6回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅥ【season2】｜あにまん掲示板

第7回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅦ【season2】｜あにまん掲示板

第8回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅧ【season2】｜あにまん掲示板

第9回

【🎲】自分はグラスレー寮の生徒ですⅨ【season2】｜あにまん掲示板

[5 チグハグ君 23/10/20(金) 21:29:38]

プロフィール
本名:ティガー・ハグラ(Tigaer・Hagler)
渾名:チグハグ
学年:2年生
学科:経営戦略科(合ってない)→パイロット科
学籍番号:LP014
性別:男
所属寮:グラスレー寮
身長:177cm
容姿:55(平均ちょい上)
髪色:青
瞳の色:青
身体能力:76(高い)
コミュ力:16(無い)→65(そこそこ頑張った)
協調性:29(ぼっち)
料理力:88
得意料理:シチュー
パイロット能力:93(凄い)
乗機:ペジュレヴァリエ

決闘成績:1勝1敗0引き分け

[6 チグハグ君 23/10/20(金) 21:30:03]

名前:ジェイソン・サダルメリク
愛称:ジェイス
学年:2年生
学科:パイロット科
性別:男
所属寮:シュネー寮(役員の家族)
一人称:「俺」
身長:164cm
容姿:113(超絶イケメン・めっちゃ女顔)
髪色:銀
瞳の色:紫
身体能力:99
コミュ力:100
協調性:93
パイロット能力:66
性格の良さ:70(善性よりだが完全な善人ではない)
備考:人形のように可愛がられてきたため、本当に信頼できる人間がおらず孤独だった。チグハグ君は初めての友達

チグハグ君の友達。とんでもないバカで頭のネジが飛んでいるが、ティガーを真っ直ぐ褒めてくれる数少ない友達の1人。ティガーからの好感度も高い

とてもバカ

[7 チグハグ君 23/10/20(金) 21:30:40]

アルゴス・ジェミニィ

チグハグ君の精神が強いダメージを受けた時に現れたもう一つの人格
基本的に紳士だが、どこか憂いを帯びていてミステリアス
その言動には謎が多く、本人曰く「パーメットの揺らぎが見せた一瞬の夢」
戦闘面に関しては前に進みながら回避する攻撃的な戦闘スタイルをとっていたチグハグ君とは異なり、とにかく敵の攻撃を交わしながら的確に敵の急所を撃ち抜くカウンタースタイルへと変化している
チグハグ君との入れ替わりには「チェンジ・スイッチ・オン」という必要がある

[8 チグハグ君 23/10/20(金) 21:31:01]

アルゴノーツの仲間達

メデイア・コギタティオ
ベネリットグループ外の医療機器メーカーのご令嬢。ジェイスの許嫁であり、アルゴデッセイ号、アルゴノーツの名付け親。副艦長的なポジションでもあり、作戦立案等も担当している

マンフレート・ティピュス
アルゴデッセイ号のメイン操舵士。アスティカシアのメカニック科3年であり、操舵技術は学園トップクラス。フェンシングも得意でついた渾名は「マッハバロン」

ヨハネス・エルギノ
アルゴデッセイ号の広報担当。アスティカシアでは経営戦略科の1年生。古い縦型カメラを愛用しており、1年生ながら新聞部のエースでもある。同じ経営戦略科のリリッケのことがちょっと気になってる

エオリネ・オルフェア
アスティカシア学園経営戦略科1年生。アルゴノーツの音楽担当であり、大抵の楽器の演奏ができるが得意なのはアコーディオン

オペ子
間延びした声が特徴的なアルゴデッセイ号のブリッジクルーその1。緊張感のない雰囲気はあるが、かなりの敏腕でオペレーターとしての能力は高い。メデイアとはよき女子友達である

ポイちゃん
アルゴデッセイ号のブリッジクルーその2。オペ子からヤバ目な仕事を投げ捨てられる苦労人ポジではあるが、本人は逆境に立たされると普段の数倍のスペックを引き出せるタイプなので意外と理にかなっていたりする　

女将さん
アルゴデッセイ号のご飯担当。風体はザ・食堂のおばちゃんだが、れっきとした学生である。料理のバリエーションが豊富であり、腕前はティガーと互角かそれ以上

リップ・プロノイア
INNの女性記者。グリムイアを救ったアルゴノーツに興味を持ち、アルゴデッセイ号へ乗船。船ではみんなを見守る大人の1人として、暴走しがちなメンバーにお灸を据える役割を担っている

フローレス・パイエン
アルゴデッセイ号の船医。落ち着いた性格であり、思春期特有の悩みを抱えがちなアルゴノーツのメンバー達のメンタルケアも行っている。ちなみに三十路で恋愛経験はない

[9 チグハグ君 23/10/20(金) 21:32:12]

独立救援組織「オルレア」

ソテイラ・ヴァンサンク
オルレアのリーダーを務める赤い髪の少女。メガネがトレードマークで、その姿はどことなくスレッタ・マーキュリーを思わせるが肌は白い
愛機はガンダムのような機体「ジャンヌダルク」通称はジャネットちゃん

キング
何かにつけてスペーシアンであるティガーに反発する少年。ティガーよりも年下であり、紫の髪と褐色肌が特徴
左腕には自身の愛機「ユウヒ」を呼び出すための通信装置「ボイスコマンダー」を装着している
電波塔の件をきっかけにティガーを見る目が変わり始める

ジルド・ペロー
オルレアの副代表を務める青髭の男。忠義に厚く、ソテイラを神のように崇拝している。意外と小さな子供たちにも人気がある

ジャック・ライル
タンクトップが特徴的な筋肉質の大男。気持ちのいい性格であり、頭のいい筋肉バカである
ジェイスとはとてもソリが合う

[10 チグハグ君 23/10/20(金) 21:32:29]

<その他>

機体のオリジナル設定、合いそうな曲、提案お待ちしています

採用されるかは確実なことは言えませんが大いに参考になります

機体設定はスレ主の監修を得て採用されるかもしれません

[11 チグハグ君 23/10/20(金) 21:34:24]

あらすじ

電波塔を復旧し、全世界に音楽を届けることに成功したティガーたち
緩やかな日常が続くある日、ジェイスはティガーとサビーナのことについて悩んでいた

「ティガーとサビーナ先輩って両想い……いや、片想いか？」

[12 二次元好きの匿名さん 23/10/20(金) 21:34:40]

たて乙！マッテタヨー

[13 チグハグ君 23/10/20(金) 21:35:45]

お詫び

ホスト規制はクソ

[14 チグハグ君 23/10/20(金) 21:42:30]

マンフレート「それにしても、ティガー君の恋愛事情か、なんだか安心したよ」

ジェイス「？」

マンフレート「いや、てっきりティガー君をオルレアの…キング君だったかな？に取られて拗ねているのかと心配していたんだ」

ジェイス「なっ…お、俺ァ そんな重いやつじゃねェよ！第一ティガーの人生はティガーのもんだ確かに俺は親友だけど交友関係を縛るとかそんなの親父の二の舞三の舞だからな優秀な俺は同じ鉄は踏まねェと心に決めてんだだからティガーに俺以上の親友ができたってなんも気にしねェしそう全然気にしねェなってったて俺が1番の親友であることは疑いようのない事実だからな」

マンフレート「そういえばさっき、ティガー君がキング君をペジュレヴァリエのコックピットに案内していたね」

ジェイス「くぁwせdrftgyふじこlp！俺だってペジュレヴァリエのコックピットには入ってねェんだぞ！それなのにあのガキィィィィ！！」

マンフレート「やっぱり拗ねてるね…」

[15 チグハグ君 23/10/20(金) 23:11:08]

そんなアルゴデッセイ号での様子はいざ知らず、ティガーはペジュレヴァリエのコックピットにキングを招いていました

要件dice1d3=3 (3)

1.ユウヒの修復のついでにコンパネ類の配置を見直してみたらとティガーが提案した

2.今まで見てきた機体の中で一二を争うペジュレヴァリエの秘密をキングが知りたがった

3.もっと仲良くなりたいと考えたティガーが「お互いのMSのことを知ればもっと仲良くなれるはず！」と考えたため

[16 チグハグ君 23/10/20(金) 23:17:21]

チグハグ「(MSパイロットが互いを知るにはお互いのMSを知ることが1番だって伯父さんも言ってたし、なにより他に方法が思いつかないもん！)」

チグハグ「というわけで、これが自分の相棒ペジュレヴァリエのコックピット！どう？」

キング「dice1d3=1 (1) 」

1.なんか、思ったよりも普通だな

2.…これシートが妙に古いような

3.そのソケット、なに？

[17 チグハグ君 23/10/21(土) 07:40:35]

キング「なんか、思ったよりも普通だな」

チグハグ「普通！？え、……普通か……」

思っていたのと違う反応に少ししょげるティガー
キングは言葉を続ける

キング「いやその、宇宙から来たんだからアニメで見るようなボールを握ったりジェルに指を突っ込んだりするみたいなやつかなって思っただけ」

チグハグ「あー…アームレイカーとかを期待したのね…いや、あれは一時期流行ってすぐに廃れたからなぁ」

アームレイカー
それはMSの操縦方式の一つである。通常のスティックタイプと異なり球体状のコンソールを握り込み操作をする事でより滑らかな操縦が可能という売り文句であったが、実際は戦闘の衝撃でコンソールの保持が外れる場合が多く、急制動の多い宇宙空間での運用を全体に考えるスペーシアンからは不評であり、すぐに廃れてしまったのだ

[18 二次元好きの匿名さん 23/10/21(土) 08:51:14]

結論としてアナログに行き着きやすいよね

[19 二次元好きの匿名さん 23/10/21(土) 11:09:24]

アームレイカーって逆シャアのν-ガンダムみたいなやつか。

[20 二次元好きの匿名さん 23/10/21(土) 13:59:09]

まあ脳波コントロールとかサイコミュとかあるけど結局手動レバーとか使うしな

[21 チグハグ君 23/10/21(土) 19:39:00]

チグハグ「ほかに気になるところとかないかな？ほら、なんでも質問OKだよ！」

キング「それじゃぁ……」

キング「dice1d3=2 (2) 」

1.あそこでぴょんぴょん跳ねてるオレンジ色のアイツって操縦の補助機みたいなもんなの？

2.お前の操縦ってどうやってんの

3.ペジュレヴァリエってなんでそんな名前にしたんだ？

[22 二次元好きの匿名さん 23/10/21(土) 19:40:14]

ジェイス君…お労しや…

[23 チグハグ君 23/10/21(土) 19:53:28]

キング「お前の操縦ってジャックともソテイラ様とも違う感じがするし、どうやってんだ？」

チグハグ「どうって………」

ティガーの目が露骨に泳ぎ始める。何故なら…

チグハグ「こう、ガーッってやってドーンって感じ？」

キング「いや、擬音じゃなくてここをこうしてるとかあるだろ？」

チグハグ「いやそれが……身に染み付きすぎてて自分にとっては息をするのと同じっていうか…ほら、息の吸い方を説明するって難しいじゃん？そんな感じ……です」

彼の操縦技術は人に教えられるタイプではないのだから

[24 チグハグ君 23/10/21(土) 21:45:28]

キング「感覚派ってことか…？」

チグハグ「いや、そういうタイプじゃなくて……頑張って乗りつづけて整備し続けてたらこうなってたというか…あ、でも確かに最初からなんとなく動かし方のイメージはできていたかも。伯父さんにも褒められたんだよね」

キング「へぇー、ま、そんなに身につくまでMSを好きに乗り回せるなんてスペーシアン様様だな」

チグハグ「……そうだ！今度は君の機体を見せてよ!ユウヒ…だっけ！？」

キング「………特別だぞ」

[25 二次元好きの匿名さん 23/10/21(土) 22:35:13]

最初からイメージ出来てたっていうのもパーメットリンクが人口脳に作用してたとか？

[26 チグハグ君 23/10/21(土) 22:37:49]

今度はキングの機体を見る番である

前回の戦いから日も浅くユウヒは現在

修復度dice1d100=78 (78) %という感じである

チグハグ「dice1d3=3 (3) 」

1.この機体ってスクラップ品から作ったんだよね？凄いなぁ

2.やっぱ良い機体だなぁ

3.この機体はキングくん1人で整備してるの？

[27 二次元好きの匿名さん 23/10/22(日) 00:14:37]

まあチグハグ君のそれは常人には不可能としか言いようがないからなあ

[28 二次元好きの匿名さん 23/10/22(日) 01:00:04]

ユウヒってどんな見た目だっけ

[29 二次元好きの匿名さん 23/10/22(日) 10:29:37]

保守

[30 二次元好きの匿名さん 23/10/22(日) 10:32:56]

グエルがスタンダードを突き詰めた戦い方でティガーが再現性ない天才型なのはギャップ感じるね

[31 二次元好きの匿名さん 23/10/22(日) 10:40:28]

>>30

グエルは「機体」を動かしてる上手さ

チグハグくんのはなんか自分の体の構造を理解したアスリートが自分の体を100%使えるとかそんな理論だよな。整備ずっと続けてたから自分の体と同じくらい使えるっていう天然ガンダムみたいな

[32 チグハグ君 23/10/22(日) 18:19:48]

チグハグ「この機体はキングくん1人で整備してるの？結構特殊な形状だし、整備するにしても汎用的なMSのそれとは全然違うでしょ？いやむしろこれだと戦車とか陸上艇とかに近いのかな？この関節構造も歩行よりもホバー向きに見えるし…」

修復状態のユウヒを見てティガーは興奮して捲し立てる。元々珍兵器博覧会の側面もあった決闘が日常なアスティカシア学園にいたためビックリドッキリメカ的なMSは数多く見ているのだが、そんなティガーの目を持ってしても目の前の機体は魅力的に映っていた

キング「お前、見ただけでよくそんな熱く語れんな」

チグハグ「そりゃこんな面白いMS見せられたらそうもなるよ!これをジャンクの山から修復したんでしょ？凄いよキングくん‼︎ほとんど資料もなさそうなのにここまでMSとして成立させるなんて本当に腕がいいよ！」

キング「…元々メカいじりが得意だったし、俺の父ちゃん整備工だったからよく教えてもらってたし」

チグハグ「お父さんの影響なんだ！自分はね伯父さんの乗っている機体が初めてでそれが今の相棒の──」

キング「dice1d3=3 (3) 」

1.それもう聞いたよ

2.……時間ないからさっさと次行くぞ

3.俺が本当に凄いならコイツはもっと強くなれるはすなんんだよ……

[33 二次元好きの匿名さん 23/10/22(日) 18:28:32]

珍兵器博覧会･･･まあ確かにホズラーⅡとか常軌を逸してたけども

[34 チグハグ君 23/10/22(日) 18:52:18]

チグハグ「え、今なんて…」

キングがこぼした自虐は吐息のような小ささだったため、ティガーの耳に届く事はなかったが、目を逸らして俯くキングの様子の無意識の行動はあまり隠せてはいなかった

キング「…なんでもねぇよ。ただ、俺なんてまだまだの未熟者で井の中の蛙になるつもりは無いってだけ」

チグハグ「そっか、歳近そうなのにすっごい達観してるね」

キング「お前はどうなんだよ」

チグハグ「え、自分？」

キング「さっきから伯父さんだの父さんだの言ってるけど、お前はそこんとこどうなんだよ。まぁ、上等な学校行ってるんだしさぞ上手くこなせるんだろうがな」

チグハグ「全然だよ」

キング「…………」

チグハグ「MSの整備だってもっとできる人は学園には沢山いる。操縦が上手い人だってそうだ、自分は特別何か秀でてるわけじゃない。……自分はきっと何かが出来るんだって思ったことは何回かあったけど、その度に自信をへし折られて、戦う理由も見つけられない中途半端野郎だって分からされた」

チグハグ「父さんみたいな立派な人になりたい、伯父さんみたいなパイロットになりたい、そう願って走り続けてもちっとも進んでる気がしなし、むしろどんどん遠ざかってる気すらする…あぁ、そうだな何でもかんでも全然上手くいかないや」

[35 二次元好きの匿名さん 23/10/22(日) 20:12:20]

やはり傲慢さがあるな･･･自分の力を正しく評価しようとしていない

[36 二次元好きの匿名さん 23/10/22(日) 21:53:04]

>>35

集団戦の練習で負けてからサビーナに言われた通り大切なものを探し続けてるけど見つかってないからな…それにアルゴノーツが優秀なのは描写されてるから元より自己肯定感のないチグハグ君にとっては逆に劣等感を生む場になってる可能性もある

[37 二次元好きの匿名さん 23/10/23(月) 00:32:47]

なんというか自分の設定してるハードルがあまりにも高すぎる感じが･･･父親の方はわからないけどそのせいで伯父さんとかの周りの人を過剰に評価してしまってるような･･･

[38 二次元好きの匿名さん 23/10/23(月) 07:57:12]

保守

[39 二次元好きの匿名さん 23/10/23(月) 12:57:05]

そういやまだチグハグ君の秘密ってあんま明らかになってないな･･･だからなんか底知れなさがあるのか

[40 二次元好きの匿名さん 23/10/23(月) 13:00:42]

>>39

パーメット脳もそうだけどなによりアルゴスの存在が謎極まってる。遊戯王の王様ともう1人の僕みたいなもんか？

[41 チグハグ君 23/10/23(月) 18:20:42]

キング「……スペーシアンも悩み事とかすんだな」

チグハグ「そりゃ、人間だから悩むよ」

キング「スペーシアンってなんでも手に入るし悩みとか辛いとかねぇ毎日贅沢三昧だとばっかり思ってたけど…お前ら見てるとスペーシアンって俺達とそんなに変わんねぇんじゃねぇかって勘違いしそうになる」

チグハグ「勘違いじゃないよ。スペーシアンとアーシアン、どっちも同じ人間なんだ、ただ生まれる場所が違っただけ、ただそれだけなんだよ…」

キング「俺には大違いに思えるけど」

チグハグ「それは豊かさに違いがあるからだ。でもその違いは努力で埋めていける、自分達がやり遂げてみせる」

キング「……期待はしないでおくわ…お前らスペーシアンはすぐに約束を破って自分の利益ばかり考えっからな」

チグハグ「…期待されるように頑張るよ」

[42 チグハグ君 23/10/23(月) 21:28:28]

修復中のユウヒを見ながら2人は資材を詰めたコンテナケースの上に腰を下ろし、なんとも微妙な雰囲気になっていた
ティガーはスペーシアンを毛嫌いし、いまだに自分にも若干の棘のあるキングとの距離感を測りかねていた。
対してキングはテケテケから自分を救った英雄的なティガーと今目の前にいるウジウジしているティガーのギャップで少し混乱していた。どっちが本当の彼なのかキングはわかりかねていた

キング「…そういえば、お前らってあの船で生活してんだろ？」

居心地の悪くなったキングはアルゴデッセイ号を指差してそう言った

チグハグ「うん。あの船は僕らの家…というか寮みたいなものかな。みんなで一緒にご飯を食べて、お風呂に入って、遊んで、同じ船の中で眠る」

キング「本当に寮みたいなんだな……てかそんな大事そうな船ならなんでそんなヘンテコな名前を付けてんだ？」

チグハグ「あーそれはね…"当人"に聞いた方がいいね」

そう言い、弾かれたようにコンテナから飛び降りたティガーはキングの方へと振り返ると、入れ替わりの言葉を呟く
胸のエリシオンが光り輝いたと思うと、そこには毛先の赤のグラデーションと紅い瞳が特徴的なティガーに似た誰かが立っていた

アルゴス「呼ばれて当人のご登場だ。初めましてキング少年、私はアルゴス・ジェミニィ、ティガーの体の同居人だ」

キング「えっ……？」

なんとも情けないキングの声が小さく響いた

[43 二次元好きの匿名さん 23/10/23(月) 22:29:30]

でもチグハグ君の場合は豊かっていうかありとあらゆるものに恵まれてるっていう感じだからもう一捻り見方を変えるべきかもなあ、まあ近いうちに一つ失うから良いか！

[44 チグハグ君 23/10/24(火) 08:03:18]

キング「え、おま…え？誰ぇ…」

アルゴス「あまり気にしない方がいい、これはこういうものさ。深く考えるほど思考の坩堝に落ちていく」

キング「あ、はぁ…」

アルゴス「ところで、先程我々の船を"ヘンテコな名前"と言ってくれたそうじゃないか」

キングは焦っていた
ティガーと変わるようにいきなり目の前に現れた紅い瞳の男が発するオーラが尋常ならざる圧をキングに押し付けていたからだ
この手のオーラは似たようなものなら何度か受けたことがあるが、圧倒的な強者だと心がへし折れそうなのはこれが初めてだ

キング「あ、いや、それは…」

アルゴス「わかる、わかるよ!」

キング「え？」

アルゴス「本来はアルゴデッセイという名ではなく、私が提案した素晴らしい名前だったんだが、紆余曲折あってな…確かに私の名前を付けているヘンテコな名前だが、同時に我々アルゴノーツの象徴のような船でもある。君たちにもあるんじゃないか？大切な象徴が」

キング「…ある」

アルゴス「君にとってのそれが、我々にとってのあの船と言うことだ。君が次にすべきことはわかるよね？」

キング「ヘンテコな名前って言って、その…ごめん…なさい」

アルゴス「よくできました」

[45 二次元好きの匿名さん 23/10/24(火) 11:02:39]

保守

[46 二次元好きの匿名さん 23/10/24(火) 12:43:52]

ティガーの仲間(友達)が付けた名前だから茶々入れられるとムッとなるアルゴスにお兄ちゃん味を感じる

[47 二次元好きの匿名さん 23/10/24(火) 12:54:46]

割と名前の件引きずってたんだなアルゴス…

[48 チグハグ君 23/10/24(火) 19:43:46]

満足したのかスイッチオンの言葉と共に胸に提げたエリシオンを輝かせるとアルゴスはティガーへと戻っていた

キング「お前、ほんと何者だよ…」

チグハグ「自分は…自分かな？どこにでもいるただの人間だよ」

キング「いや、ただの人間は髪の色急に変わんないだろ…てかお前の仲間ってこれ受け入れてんのかよ…スペーシアン怖っ」

キングがまたスペーシアンへの間違った知識を覚えて始めた時、物陰が筋骨隆々の大男が顔を出した

ジャック「なんだぁさっきこっちでピカピカ光ってたが…おぉ！珍しいなチビガキが同年代、しかも宇宙のやつといるとは」

キング「うっせ！てか何度も言ってるけど俺はチビガキじゃなくてキングだ！！」

チグハグ「(この人は確か……)」

キングが大男へと殴りかかろうとし、頭を掴まれ、抱き上げられた猫のようにプランプランとしているのを横目にティガーは大男のことを思い出していた

男の名はジャック・ライル。タンクトップと日焼けした浅黒い肌が特徴的であり、オルレアではパイロットを務めているらしい
ジェイスが彼と意気投合し、一緒に食事をとっているところを見たところはあるがティガー自身は彼とほとんど面識がない。ジェイスが気にいるくらいなのだから悪い人間である事は無いはずだが、筋肉の鎧を纏う彼はティガーから見ると生物としての格が違いすぎて若干怖気付いてしまうのだ

[49 チグハグ君 23/10/24(火) 23:25:01]

ジャック「おぉ、今気づいたがお前さん確か、フロントに落ちてきた隕石をパンチ一発でブッ壊したっていう緑のMSの坊主だろ？船長の坊主がよくお前さんのことを自慢していたよ」

チグハグ「いえいえそんな、自分だけの力じゃないですよ。アルゴノーツ全員の力あってこそです」

ジャック「はははっ！こりゃぁまた気持ちのいい坊主だ！おいチビガキ！お前もこいつのこと見習えよ？俺の見立てじゃぁこいつは相当な大物になる、お前も助けられたんだ仲良くしといた方がいいぜ？」

キング「うっせぇ！俺の仲間は俺が選ぶ!ジャックの指図は受けねぇよ!」

ジャック「相変わらず口はデケェようだがそれに見合う強さがなけりゃただの張子に過ぎんぞ」

キング「俺はもう充分強い!1年前の俺と同じだと思うなよ!」

チグハグ「まぁまぁ、落ち着いて…」

2人の口論の仲裁をしつつ、いっつもこんな感じなのかとティガーは内心呆れとたからでさため息をついた

[50 二次元好きの匿名さん 23/10/25(水) 02:02:30]

おそらく与えらる限りのものを全て与えられた人間･･･

[51 二次元好きの匿名さん 23/10/25(水) 07:12:43]

保守

[52 二次元好きの匿名さん 23/10/25(水) 16:46:50]

ほ

[53 二次元好きの匿名さん 23/10/25(水) 18:12:28]

キング君の言動がホビーアニメ序盤の主人公っぽいな。無鉄砲かつ大人に歯向かうところが特に

[54 チグハグ君 23/10/25(水) 19:39:41]

2人の間をなんとか取り持とうとティガーが四苦八苦していると、突然男が格納庫上のキャットウォークに走りでてきた

「伝令!伝令!ソテイラ様から予言が発表される!」

男の乱れた呼吸の間に発せられる焦った声は格納庫にいるオルレアのメンバーの目を変えた。先程まで各々作業していた者達が一斉に男の走ってきた格納庫から続くキャットウォークの廊下に向けられていた
そんな様子をみてアルゴノーツの面々は一体なにが起ころうとしているのか現状の把握と、少し怖いくらい統率が取れている組織の様子を見て不安げに周囲を見回していた

やがて廊下からソテイラがやって来た
赤い髪を後ろで結び、マントを大袈裟に広げメガネを輝かせるその様子はある種の威圧感というか、目を奪われる存在感があった

ソテイラ「皆さん、先ほど未来を視ました。場所は荒野の難民キャンプ。大きな危機が迫っています。場所はここより南に600kmの場所に撮影されたクオキ難民キャンプです。ジルドさん、すぐに部隊の編成を」

ジルド「はっ！」

ソテイラ「皆さん、一丸となり救済を果たしましょう」

[55 二次元好きの匿名さん 23/10/25(水) 23:19:25]

これ祝福の英語の歌詞か？

[56 二次元好きの匿名さん 23/10/25(水) 23:21:23]

石ってなんだろ

[57 チグハグ君 23/10/26(木) 08:00:28]

ジェイス「あの聖女の予言ってやつ本当だと思うか？」

アルゴデッセイ号のブリッジ、船長椅子の隣に立つティガーにそんな事を聞いて来た

チグハグ「本当って…？」

ジェイス「そりゃあの聖女サマの言ってる事が本当のことなんか信じていいもんなんかって話だな。俺ァこの船の船長だ、アルゴノーツの行く先を決める責任と船員の命を預かってる、だからよく知らねェ怪しいやつの言う事を鵜呑みしていいのかって思ってんだ。リップにも注意しろって言われたしな」

ジェイスが悩んでいたのはソテイラの言葉をどう受け取り、それをどう行動に反映させるかのことだった。責任を持つ立場であるジェイスには慎重な判断が求められる。だからこそソテイラの言葉の受け取り方には人一倍気をつけているつもりだった
というのも、アルゴノーツの情報担当兼頼れる大人であるリップから忠告を受けていたのだ。曰く「この団体の組織構造はカルトのそれに近い、知らず知らずのうちに飲み込まれるから気をつけなさい」という事らしい
しかし、ジェイスの目には彼彼女らがただの善良な人間にしか見えなく、余計に判断に困っていたのだ

[58 二次元好きの匿名さん 23/10/26(木) 08:00:36]

保守

[59 二次元好きの匿名さん 23/10/26(木) 10:39:52]

小説の描写からあのレベルのシャディク達が対MS戦用の切り札として扱おうとしてたチグハグ君の操縦レベルがとんでもないという事になっとる…

[60 二次元好きの匿名さん 23/10/26(木) 20:00:22]

☆

[61 チグハグ君 23/10/26(木) 22:16:39]

チグハグ「自分は……悪い人ではない…とは思う」

その言葉にジェイスは相槌を打とうとするが、続く言葉がそれを止めた

チグハグ「だけど、完全に信用しちゃダメだと思う。本当にいい人ならガンダムになんて乗らないよ」

そう呟くティガーは昨日の夜のことを思い出していた

──────────────

チグハグ「ナナシ……？」

困惑混じりの声を上げるティガーを見て、モニター越しのカルマン・ユーリィは少し笑っていた

カルマン「正式名称じゃないけどな。X-PrGFC-＊＊＊＊ ガンドフォーマット局所的長時間使用維持検討モデル。作ったはいいが全く利点のない欠陥機故に名前はない。俺は愛称を込めてナナシって呼んでる」

チグハグ「それがソテイラさんの乗っているガンダムだって言うんですか」

カルマン「お前の言った情報と提供された画像から見て間違いないな。ナナシの特徴は機体全体でのガンドフォーマット使用が前提だった他の機体と違って必要な部位のみにガンドフォーマットを適用するってとこにある。
だがまぁ、それぞれの部位で微妙にセッティングが違うことで整備性に難があったり、同時にガンドフォーマットを使用してようやくルブリスと同程度の能力と有用性の確立が出来なかったのもあって計画ごとおじゃんになったんだけどな」

チグハグ「それって『GUNDの本来あるべき姿』に近いものなんじゃ」

カルマン「……そうかもな。だが、コイツが作られた時、ガンダムに求められたのは圧倒的な力だけだったんだ。時代が違ったらこいつも輝けたんだろうがな…」

ナナシについて語るカルマンの顔はどこか寂しそうに見えた

[62 チグハグ君 23/10/26(木) 22:47:02]

チグハグ「カルマン さんってどうしてそんなにガンダムに詳しいんですか？公的にはガンダムの資料って全部失くなってるはずですよね」

ティガーの一言にカルマンは一瞬罰の悪そうな表情をすると、一呼吸後に口を開く

カルマン「技術屋の最も恐れるのは技術の失伝だ。どれだけ優れた物であっても再現性がなければ意味がない。だから俺たち技術屋は技術が失伝しないように技術を共有したり発表したりして、この世界からその技術が消えないようにするんだ。それが例え悪魔の兵器だと言われてもな」

チグハグ「カルマン さんはガンダムを売りたいんですか？……戦争の道具として」

カルマンは大きくため息をつくと、頬杖をつき直す

カルマン「誰も彼もが戦争をしたい訳じゃないんだよ。重力に縛られて争いを繰り返したって星に手は届きやしない」

そしてティガーの瞳をまっすぐに捉えた

カルマン「俺は星の海に手の届く未来を見ている。それができるとガンダムに期待している。ティガー・ハグラ、お前はガンダムに何を見る？」

チグハグ「自分は……」

─────────────

チグハグ「悪いガンダムを倒す、ただそれだけ」

ジェイス「ん？どうしたティガー」

チグハグ「なんでもないさ」

[63 二次元好きの匿名さん 23/10/27(金) 06:01:52]

>>59

アドステラ版ベルリって言われてるくらいだからねえ

[64 二次元好きの匿名さん 23/10/27(金) 06:40:52]

やはりアルゴスもそうだけど

守りたい人ために狩るんだな。一貫してる。

こいつを思い出したよ。緑色だし

[65 二次元好きの匿名さん 23/10/27(金) 11:40:33]

>>64

チグハグ君も人間？とは断言しづらいし実質水澤悠みたいなもんよ

[66 二次元好きの匿名さん 23/10/27(金) 11:44:03]

水星の魔女の結論って一貫して兵器としてのGUND-ARMはクソやぞって感じだからね、結局全部のガンダム無くなったし

[67 二次元好きの匿名さん 23/10/27(金) 11:48:41]

>>66

兵器じゃないものに昇華できるといいんだけどな

[68 二次元好きの匿名さん 23/10/27(金) 14:06:53]

というかギリシャ神話で予言っていうと酷い目に遭う予想しか出来ないんだけど･･･神の寵愛に次ぐ死因だぞ

[69 チグハグ君 23/10/27(金) 19:28:58]

会話をとぎると、目を瞑り心を落ち着かせる
目を開けばそこはもう何度もやってきている小劇場のステージ上だった

アルゴス『あの少女のこと、まだ信じきれていないのかい？』

優しい声でアルゴスが舞台袖からやって来る

ティガー「うん。いい人なのはわかるんだけど、まだ真意がわからないというか…」

アルゴス『私にはただのいい子のように見えるがな。ガンダムパイロットということで警戒したいのもわかるが、気を張り詰めすぎるのも良くないぞ』

顎をかいて難しそうな顔をするティガーにアルゴスは宥めるような優しい声で語りかける。その様子は心配性の弟とそんな弟を見守る兄のようであった

うんうん唸りながら考え込んでいたティガーであったが、あることを思い出した

チグハグ「ねぇアルゴス、ソテイラさんがあのキャンプに現れた時『未来を見る力』ってのに反応してたよね？何か心当たりがあるの？」

アルゴス「……あるにはあるが、荒唐無稽極まりないものだ。聞く価値もないよ」

チグハグ「それでも君が疑問に思うって事は何か大事なものかもしれない。アルゴス、話してくれないかな」

あくまで妄想だと避けるアルゴスにティガーは食い下がり続けた

[71 チグハグ君 23/10/28(土) 00:06:46]

アルゴス「話したいが、それを話すまでに話すべき前提が多すぎるんだ。今は、知らなくても構わないだろう」

食い下がるティガーをアルゴスはあくまで真正面からかわし続けた。それは言いたくないというよりもティガーがその情報を知る事を恐れているように見えた

チグハグ「……わかった、じゃぁ聞かないよ。それならさ、ソテイラさんのこと結構信じてるみたいだけどその理由教えて？」

ティガーから見たアルゴスというのは自身のピンチに現れる完全無欠のヒーローであり、人とどこか距離をとりたがる一匹狼的な人物であった。そのアルゴスが真意はわからないとはいえソテイラのことをよく思って肩入れしているのはティガーにとっては疑問でしかなかった

アルゴス「そんな大きな理由はないさ、君が人を信じるのと同じことだ」

アルゴスは少し俯くと、今度は天を仰いだ。黒く染まった劇場の天井からはやたらと眩しいライトの人工の光がステージ上の2人にスポットを当てている

アルゴス「だがまぁ、もし理由があるとするのなら……似ているんだ。昔、よくしてもらった人に」

アルゴスの真紅の瞳はどこか悲しげに揺れて、いつもの笑顔が無理をして貼り付けている作り物にさえ見えた

チグハグ「どこら辺が似てるの？姿？声？」

アルゴス「そうだなぁ…姿は確かに似ているな、声は…どうだろうか。だけど1番似ているのは立場だ。若くして大きな集団を統率して、世のために力を使う。誰かの為にその身を捧げる事を是とする…うん、似ているな」

どこか懐かしげに語るアルゴスは、やはり作り笑いと共にティガーに語った

[72 二次元好きの匿名さん 23/10/28(土) 08:38:40]

ほしゅ

[73 チグハグ君 23/10/28(土) 08:44:30]

チグハグ「つまりその…在り方が似てるって事？」

アルゴス『あぁ、そうだな、そうだ。多分そこが似ているんだ、そうかこの感じはそういうことか…』

ティガーの指摘にアルゴスは妙に納得したような顔になると、何度もそれを確かめるように繰り返した
自分の中で飲み込めたのか、顔を上げ、ティガーの目をまっすぐと見ると優しく語りかける

アルゴス『ティガー、確かに我々のアルゴノーツの目的はガンダム及びその生産拠点の破壊だ。だけどな、君の考えるとおりどんなものでも使いようだ。剣の一つで人間は神にも悪魔にもなれる、それはガンダムだって同じ事だ』

チグハグ「ソテイラさんを一方的に疑うなって事？」

アルゴス『そもそも彼女は使用者に過ぎないだろう？なら、彼女にガンダムを渡した者がいるはずだ。悲しみを未然に防ぐにはこの裏にある存在を突き止めなくてはならない』

チグハグ「……目の前の脅威に気を取られすぎると大事な事を見落とす…ゼロダイバー21話と一緒だ」

アルゴス『なんだ、分かっているじゃないか。なら──』

チグハグ「分かってる、自分が必ず突き止めるよ」

使命感に燃えるティガーを見て、アルゴスは少し複雑そうな表情を含ませていた

[74 二次元好きの匿名さん 23/10/28(土) 12:22:04]

でもガンダムって正統派のはずのヴァナディースですらルブリスっていうトチ狂ったやつとキャリバーンっていう最高にトチ狂ったやつっていうラインナップなんだよね･･･

[75 二次元好きの匿名さん 23/10/28(土) 15:59:03]

保守

[76 二次元好きの匿名さん 23/10/28(土) 16:05:30]

スレッタに容姿が似てるらしいからな。
きっと「姫様」を指しているんだろうな。アルゴスの言う人は。にしてもアルゴスはマジでどこから来たんだろうな

[77 二次元好きの匿名さん 23/10/28(土) 17:05:26]

ソテイラって容姿がメガネかけてるスレッタって感じっぽいし序盤の挙動不審スレッタみたいな(・ω・｀)って感じの顔なんだろうか

[78 チグハグ君 23/10/28(土) 20:53:53]

──────────

ジェイス「お、帰ってきた」

目を開けると、ジェイス船長席のジェイスが声をかけてきた

チグハグ「え、なんでわかったの？」

驚くティガーにジェイスはしたり顔で語る

ジェイス「お前の胸に提げてるペンダント？がなんかボワーって光ってたからな。アニメとか漫画だとそういう時って精神世界に行ってるとかそういうのが定番だしな!」

チグハグ「え、そんな理由…！？」

ティガーはエリシオンを手に取って見回してみるが特に光の痕跡は見受けられない。思えばアルゴスと入れ替わる時に光ったり、何故か端末の代わりにMSの起動コンソールに使える事など疑問はいくつかあったが、ティガー自身これについては何も知らないのだ
グリムイアでアルゴスに託されてから特に気にも留めていなかったが、大概これも謎のアイテムである

オペ子「ティガー君、アルゴス君と変わる時にいっつも光らせてますからね〜ピカピカ〜って」

マンフレート「あれ、結構ルーメン高いよな」

ブリッジクルーたちも口々に眩しいとか光ってるというあたり、自分がめっちゃ光る謎の首飾りをしている変な人という認識を持たれているのではないかと一抹の不安がティガーを襲う

難しい顔をしてエリシオンを手に乗せているティガー。
ジェイスはエリシオンへと手を伸ばす

ジェイス「つかこれ、どうやって光って……痛ッッッッ！！！！！！」

何かに弾かれたか電流が流れたように、ジェイスが勢いよくのけぞった

[79 二次元好きの匿名さん 23/10/29(日) 01:39:55]

保守

[80 チグハグ君 23/10/29(日) 09:54:07]

チグハグ「ジェイス！？だ、大丈夫！？」

伸びてピクピクと痙攣しているジェイスにティガーは心配そうに駆け寄る

ジェイス「……ってェ……それ触ったら静電気みたいにビリっときたぞ！」

腕をぶんぶんと振り、感覚を取り戻そうとしているジェイスの髪は逆立っており静電気的なものが流れたというのは間違い無さそうだ

メデイア「あぁ…ジェイソンさん髪がこんなに……」

ジェイス「悪ィ…あ、かっこよくしてくれよな」

メデイア「はいはい」

メデイアはどこからともなく取り出したクシやらスプレーやらでテキパキと髪を整えていく
そんな2人を感心した様子で見ていたティガーにオペ子が声を掛けてきた

オペ子「それにしても〜変わるたびに光っちゃうのは不便ですよね〜」

チグハグ「まぁ人がいるところでやると迷惑かけちゃうしね」

オペ子「それもありますけど〜もしティガーさんの入れ替わりを悪〜い人が知ってティガーさんを狙いに来たら、いい目印になっちゃいますね〜」

[81 二次元好きの匿名さん 23/10/29(日) 16:55:57]

保守

[82 二次元好きの匿名さん 23/10/29(日) 18:26:02]

どういう原理…？

[83 チグハグ君 23/10/29(日) 19:04:04]

マンフレート「外した状態で変わるってのは無理なのかな？」

自動操縦中でやることもないマンフレートは脚を組んでリラックスしていた

チグハグ「はい、エリシオンを身に付けていない状態だとアルゴスとは変われませんでした。それに何より…」

マンフレート「なにより…？」

チグハグ「これが無い状態…普通の生徒手帳を使ってペジュレヴァリエを起動すると、兵装にロックがかかって使えないんです。具体的には右腕のクリュサオルと左腕のカトブレパスそれが使用でなくて」

マンフレート「…確かどちらも集団戦や範囲攻撃を意識した兵装だよね？」

チグハグ「はい、しかも、エリシオンを使って起動した状態でも自分だと使えなくて……アルゴスに変わってもらえれば使えるんですけど。システムのバグかと思って洗い出してみたんですけど特に異常はないし、なんだシステムを書き換えても治らないし、特にその２つが使えなくて困ったこともあまり無いのでなぁなぁになってしまって」

クリュサオルとカトブレパス。それはペジュレヴァリエの左右の腕に備えられた強力無比な装備である
クリュサオルはその砲身から放つ黄金の剣の一薙ぎで多くの敵を撃退し、カトブレパスは艦隊すら制圧するほどのEMP兵器として使用することもできる対電子戦装備である。そもそものペジュレヴァリエのコンセプトである「単騎による最大限の戦果」にはこれ以上なく適した武装類であるのだが、それが使えないとなるとペジュレヴァリエはただの硬くて速いMSになってしまうのだ

ポイちゃん「なんか、作為的な感じがしません？」

悩むブリッジクルーに真に迫る疑問を投げかけたのは発射やナビゲート補助を任されているポイちゃんと呼ばれている少年であった

ポイちゃん「ペジュレヴァリエってティガー先輩の草案が元なんですよね？それなのにティガー先輩には使えなくてアルゴスさんにだけ使えるように装備にロックがかかってる。しかもそれは大多数を相手にして無力化、あるいは大量に殺せる武器…絶対意図がありますって」

しかし、ここでまたブリッジクルーの頭には疑問が浮かぶ
なぜアルゴスがわざわざペジュレヴァリエの機能を制限するような事をするのか。戦場における使用不能装備はそのままデットウェイトとなり、それは生存率にも直結してくる。ティガーと体を共有しているアルゴスがそれをするメリットが少なすぎるのだ

[84 チグハグ君 23/10/29(日) 19:07:41]

メデイア「ティガーさんに、大勢を傷つけられる武器を使って欲しく無い…のかも」

ポツリとメデイアが呟いた。クルーの目線がメデイアへと集中する

メデイア「これは私なりにアルゴスさんの人となりを読み取った上での事なのですが。アルゴスさんはそもそも"ティガーさんを幸せにするため"に戦っているのだと思われます。それは普段の口ぶりからもそうですが、なによりティガーさんが危機に陥った時に必ず表に出てくるというのも大きな理由です。アルゴスさんの考えるティガーさんの幸せには"ティガー・ハグラが傷つかない"というのが入っているのではないでしょうか」

マンフレート「つまり、アルゴスはティガーくんに傷ついてほしく無い、だからこそクリュサオルやカトブレパスが必要になる程の戦いにティガーくんが立ち向かわなくてもいいように、変わるための理由として制限してるってことかい？」

メデイア「あくまで、予想ですが…」

メデイアは自分の考えに完全に納得がいっていないのかまだ悩んでいる様子だが、ブリッジクルーの大半はメデイアの考えが正しいのでは無いかと考え始めていた

ジェイス「全然あると思うぜ？なんてったって、ティガーは超がつくほど優しいからな。体を間借りしてるのに文句の一つも言った事ねェだろ？そんな奴の体を借りてるんだ、傷ついてほしく無いって思うのも当然だろ」

ジェイスがメデイアの考えを補強する。彼らしい人情とかに偏った考えだが、それはそれで納得のできるものである

[86 二次元好きの匿名さん 23/10/29(日) 19:13:59]

よくよく考えたら確かにチグハグくん両腕のやつ使ってねぇな。はーーーー伏線だったとは

[87 二次元好きの匿名さん 23/10/29(日) 19:19:21]

ティガーの機体の武器ってあと何あったっけ

マルチプルウエポン
ディバイダーもどき
ビームの鞭
ワイヤーとレゴリス噴出機が全身に
あしのビームの丸鋸

あとなんかあったっけ
バルカンと鎌とライフルはあったっけ

[88 二次元好きの匿名さん 23/10/29(日) 19:44:53]

>>87

タクティカルウェポン→鎌、ハルパー、エクスキューショナーズソード、槍(これは未使用のはず)とかに変形する武器

ワイヤー→描写的にいろんなところから出てる。ビームワイヤーとしては使ってなかったはず。自由度は結構高そう

超多目的万能機動制御用補助翼付多段変形機動防楯アイギス→盾の他に背中につけてスラスターにしたり、レゴリス噴射したり、カトブレパスのEMPと連動したりすごく多機能

ビームサーキュラーキック→足の丸いところから出るビームキック。多分気円斬とか八つ裂き光輪とかを足につけてるんだと思う

クリュサオル→右腕の必殺武器っぽいやつ。ネクサスウェポンと合体していろんな武器になったりする

カトブレパス→EMP装備。描写的に電磁シールドとしても使えるっぽい

[89 二次元好きの匿名さん 23/10/29(日) 19:52:30]

戦術的にも高速機動で翻弄してから大規模兵装で一網打尽ってのが最適解っぽいしな、ビームワイヤーで風車とか咄嗟におかしいことやってたけど

[90 二次元好きの匿名さん 23/10/29(日) 21:16:43]

ペジュレヴァリエってビームライフル使ってないよな
持ってないのか持ってるけど使わないのか

[91 二次元好きの匿名さん 23/10/29(日) 21:42:26]

>>88

>>89

勘違いしてるところもあったので助かりました

ありがとうございます

[92 二次元好きの匿名さん 23/10/30(月) 00:26:11]

保守

[93 二次元好きの匿名さん 23/10/30(月) 06:46:11]

ほ

[94 二次元好きの匿名さん 23/10/30(月) 13:05:15]

ほしゅ

[95 チグハグ君 23/10/30(月) 19:39:48]

ジェイス「まァ、なんにせよティガー、困ったことあったらすぐに言えよ？困った時に助け合うのが親友ってもんだからよ」

やはり、ジェイスのこういうところは頼もしい親友そのものだ

チグハグ「ほどほどにね。ジェイスゴリ押しは得意でも頭使うのはそんな得意じゃないでしょ？そっち方面は自分でなんとかするよ」

アルゴス「おいおいひでェ言い草だな！俺はこう見えても頭の回転と地頭はあるからな、テストで赤点はほとんど取ったことねェし、気配りもできる頼れる船長だからな！みんなもそう思うだろ？」

ブリッジクルーに同意を求めるが彼らの表情はなんとも微妙なものだった

ポイちゃん「後者の方は分かりますけど…」
マンフレート「テストの方はなぁ…」
オペ子「人脈フルに使って〜過去問ゴリ押しじゃないですか〜」

ジェイス「人脈だって自分の力だ。それなら使わない手はないし、アスティカシアの先公共なら過去問さえバカな俺でもありゃなんとかなるからな!」

チグハグ「自分でバカって言っちゃったよ…」

ブリッジに小さな笑いの波が起こる

もう少しで目的地のクオキ難民キャンプだ

[96 チグハグ君 23/10/30(月) 23:00:32]

「オーライ!オーライ!そのままそのままー!」

18mの巨人が威勢のいい男の誘導に従い、手に持つコンテナを慎重に積み重ねていく。その様子は積み木で遊んでいるように見えるが、慎重さは終盤に差し掛かったジェンガのようでもある

「もう少しー!もう少しー!…はい、おっけーでーす！」

コンテナを積み終わり、男のOKのジェスチャーを確認すると、コックピットのジェイスは貯めていた息を思い切り吐き出した

ジェイス「やっぱ俺ァ この手の作業は苦手だわ」

バズーカぶっ放すだけしててェと愚痴をこぼす。左側面のモニターには、同じく荷物の積み下ろしをしているペジュレヴァリエの姿があった
なんとも器用に次々と物資を運んでいく様は人間の動きとなんら変わらないように思える。自分の操縦の腕には自信のある方のジェイスであったが、あれだけの動きは流石にできないとティガーの事を尊敬していた

チグハグ「そんな、こんなこと誰でもできるよ」

通信がつながっていたのか、ジェイスの独り言を聞いていたティガーは、照れながらも作業を続けていた
いくら全天を見渡せるコックピットとはいえ、よそ見をしながら速度を落とさず完璧に仕事をこなす様子はもはや職人芸である

ジェイス「できるわけねぇだろ……」

[97 二次元好きの匿名さん 23/10/31(火) 08:43:24]

保守

[98 二次元好きの匿名さん 23/10/31(火) 09:26:34]

器用だからなチグハグ
射出したワイヤーアンカー同士をぶつけて強引に歩行転換させるくらいには

[99 チグハグ君 23/10/31(火) 11:49:12]

ジェイスから見るとティガーはいささか…だいぶ謙遜しすぎに見えている。というか褒められるとだいたい身を引くところから始めてしまうのがティガーの悪い癖なのだ。それの影響で、ティガーの操縦技術はあまり正当には評価されていないようにも思えてしまう
それはティガーの操縦をコックピットの中で間近で見たジェイスだからこそ分かるものであり、ゆくゆくはこれを大々的に広めてティガーの名声を広めるのが彼の密かな野望のうちの一つであった

ジェイス「まずは荷物を降し終らねェとな」

新たな荷物を取ろうとカノーネブルクを方向転換させるジェイス。しかし、その太ましい脚部が先程まで積んでいたコンテナを引っ掛けてしまう
ヤバっ、とコンテナを拾おうとするがとても間に合いそうにはない。冷や汗が背中に流れる。中に入っているのは確か建材のはずだ。落としてひしゃげでもしたらキャンプの難民たちに迷惑をかけてしまう
そんな大事なコンテナに横からワイヤーが巻き付く
どんな原理なのか空中でピーンッと張ったまま形を保っているワイヤーは器用にコンテナに数回巻き付いて落下を阻止していた。そしてこれまた器用に元の場所に置き直してしまった

チグハグ「ジェイス、足元気をつけないと危ないよ」

ワイヤーの元を辿ればペジュレヴァリエが伸ばしたワイヤーを巻き取っていた
あの一瞬でコンテナの落下に気づき、細いワイヤーでキャッチした事にジェイスは目を大きくして驚いていた

ジェイス「お前、やっぱすげぇよ……」

[100 二次元好きの匿名さん 23/10/31(火) 12:51:49]

>>10

質問です

オリジナル機体の画像を貼っても大丈夫ですか？

[101 チグハグ君 23/10/31(火) 12:53:26]

>>100

はい！勿論いいですよ👍

[102 二次元好きの匿名さん 23/10/31(火) 13:02:52]

>>101

ありがとうございます

[103 二次元好きの匿名さん 23/10/31(火) 14:04:57]

ホズラーiii
頭頂高：23.2m （ブレードアンテナを除くと18.2m）
重量：52.4t

ホズラーiiを改修し、御三家の主力量産機相当まで性能を引き上げるというコンセプトの元で開発された。
フォブラー・モーティブ製の新型モビルスーツ。

主に腕部や脚部の変更による軽量化と高い機動力、
そして回転式ビームサーベルを発展させた新兵装「ビームシールド」の採用等により防御能力も向上している。地球.宇宙の両方で少数が試験運用されていると噂

[104 二次元好きの匿名さん 23/10/31(火) 14:34:29]

>>103

※ビームシールドは新兵装ゆえエネルギー消費が激しく長い時間展開出来ないこと等問題点もあり

[105 チグハグ君 23/10/31(火) 16:09:52]

>>103>>104

素敵なMSありがとうございます

[106 二次元好きの匿名さん 23/10/31(火) 17:00:37]

>>105

こちらこそありがとうございます！

[107 チグハグ君 23/10/31(火) 22:19:54]

番外編

ハロウィンナイト

[108 二次元好きの匿名さん 23/10/31(火) 23:15:58]

>>107

アス高のハロウィン楽しそうだねぇ

[109 二次元好きの匿名さん 23/11/01(水) 07:19:11]

保守

[110 二次元好きの匿名さん 23/11/01(水) 10:45:10]

>>107

読んだ。泣いた。この平穏が続けばいいのに( ；∀；)

今は地球で戦争と支援と死体処理よ

[111 二次元好きの匿名さん 23/11/01(水) 11:39:16]

こんな感じなんだろうなチグハグくんのパンプキンクッキー

[112 二次元好きの匿名さん 23/11/01(水) 19:33:12]

ほ

[113 チグハグ君 23/11/01(水) 22:33:41]

ジャック「おぉ！凄い操縦技術だな！あれに乗っているのはさっきの坊主だろ？最近の若いのはなんでとそつなくこなすもんだな!」

無い顎髭を掻くように顎に手を添えるジャックは先程までティガーを見ていた視線を足元でコンテナをえっちらほっちら運ぶキングへと移した
その視線に気づいたキングは額にシワを寄せ分かりやすく嫌そうな表情をする

キング「なんだよ、何が言いたいんだよ!言っとくけど俺には俺のペースがあるから」

ジャック「俺は何も言ってないぞ？もしかして気にしてたのか？」

キング「……っ！うるせ！筋肉ダルマは筋肉ダルマらしくさっさと運べよ!」

図星を突かれたキングは誤魔化すように歩行の速度を上げると、キングに声を上げる
そんなキングを見てジャックはどんどん上機嫌になる

ジャック「相変わらずマウスがビッグなチビガキだ。そんなんじゃ愛しのガールは振り返ってくれないぞ」

キング「…………っ！うっさい！！」

ジャックの前ではティガー達の前で見せるようなスカした雰囲気はなく、終始いじられ役に徹するキングであった

[114 二次元好きの匿名さん 23/11/01(水) 23:56:08]

>>103

スリムな体型になったねぇ

[115 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 01:10:00]

>>103

この足…まさかバージム？しかもこれF90FF版じゃなく初出のダブルフェイクの方？

[116 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 07:32:24]

アドステラって存外にビームシールドみたいな武器無いよね、ビーム使用が主流なのに

[117 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 10:35:19]

>>115

そうです！ホズラーに合いそうな脚だと思いまして！

[118 チグハグ君 23/11/02(木) 11:22:03]

オルレアとアルゴノーツの面々が荷物の搬入作業や整備などに従事している時、リップは1人物陰に隠れて気配を消していた
アルゴデッセイ号内では数少ない大人として学生達を導いたり、よく無い方向に進みそうな時は叱って方向を正すなど頼れる大人としての地位を確立している彼女であるが、本職はINNの敏腕ジャーナリストである

リップ「(…ソテイラ・ヴァンサンク、やっぱりかなり顔が利くようね。本格的に活動を始めてから1年ほどしか経っていないはず…やっぱり彼女の持ってる予知能力に起因してる？)」

まだ若い彼女がINNのメインストリームであるネットニュースに大きく見出し付きの記事を掲載できるほどの地位を会社で築いたのは、この情報収集能力とそれを元にした推理力があったからである
欲しい情報を手に入れるため、少ない情報から対象の行動・思想を分析し何日、何十日でも張り込み必ずそれを手に入れる
この脅威的な情報への執念が彼女の大きな武器である

そんな彼女が今追っているのがオルレアの代表である少女「ソテイラ・ヴァンサンク」であった
オルレアが民間の救助団体として成立し活動を始めたのはここ1年程度の事である。その1年でオルレアは急速に組織を拡大し、地球圏にてそれなりの影響力を持つに至っているのだ。いくら難民キャンプの住民達の集まりがベースとなっているとはいえ、これ程になるには強烈なカリスマ性を持つリーダーを頭に据えるくらいしか方法がない
そして、そのリーダーがソテイラなのだ
実はリップが彼女について持っているデータは少ない。元々地球には市民ナンバーを持たない人間も多く、戸籍謄本・抄本を確認しても彼女の事については知らされていなかった。つまり、彼女は1年前に突如として世界に現れたのだ

リップ「(難民達の前に突如として現れた予知能力を持った集団をまとめるほどのカリスマ性の高い少女？出来すぎている…必ず彼女には裏があるっ！)」

[119 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 11:29:22]

裏···？

[120 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 11:30:12]

確実に厄ネタは存在してるわなあ

[121 チグハグ君 23/11/02(木) 13:00:47]

リップの隠れている木箱と布一枚挟んだ先ではこのクオキキャンプの責任者とソテイラ、それとジルドが話し合いをしている最中である
内容としても近況はどうだとか、足りない物資はとか、数日前に崖の崩落があったとか、とても怪しい内容には思えなかった
布の中切れ目から中を覗いても対面するように座っているだけで特段変わった様子もない
しかし、本質というのは一瞬に出てくるものである。リップはその一瞬を待ち続けていた

リップ「(とは言っても、そう簡単に尻尾を見せてはくれなさそうだけど)」

長い戦いになりそうだと水を一口含む。テントから外された視界に映るのは砂埃で汚れたテントとバラックの群れだ
このキャンプも例に漏れず戦争シェアリングの被害者達の寄り合いでできている。当然、そんな人間達にまともな資材などなく、こうしてボロ布で雨風を最低限凌げる程度の物で住宅を作るのだ
そこに住む人たちの服装も大概は見窄らしいもので、視界の端、リップとテントを挟んだちょうど反対側にいる男のような小綺麗な背広などありはしない

リップ「(…！キャンプ外の人間！？)」

背広の男は木箱の裏のリップの気配に気づいたのか、その場から走り去ってしまう

リップ「(私の記者としての勘が言ってる。あの男には謎に近づく鍵があると！)」

自身の記者としての勘を信じ、リップは男の追跡を開始した

[122 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 13:30:30]

>>10

デミギャリソン【救助特化仕様】

フロント管理社が自社で運用するデミギャリソンを改修した機体。

アンテナを増設したことによる通信機能の向上やコクピット周りへの医療機器の増設によって従来機より救助活動を行いやすい設計になっている。

主な活動区域は宇宙であるが地球でも稀に災害救助で派遣されることがある。

[123 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 17:48:51]

ここから物語がどう動くか

[124 チグハグ君 23/11/02(木) 20:49:29]

>>122

(いい機体ですね👍)

テントとテントの間に身を隠しながらリップは男を追う

怪しまれるのを防ぎたいのかチンタラ歩いてくれるのは幸いだが、そもそもこの場において小綺麗なスーツという適さない服装でやってくる時点で危機管理意識の低さが垣間見える

とはいえ、一連の行動が演技という可能性もあるため、一定以上の距離を保って様子を見るのが1番だ

しばらく追いかけて続け、キャンプの中心からだいぶ端まで来てしまった。もう身を隠す物陰も少なくなって来ており、これ以上の追跡はかなりの危険を孕んでいる。打ち止めの可能性を脳内で考えていると突如男が立ち止まった

携帯端末を耳に当てているところを見ると誰かと通話しているようだが、ここでは距離が離れすぎて会話の内容が聴こえない。覚悟を決めた表情をすると、テントの影に隠れ、少しずつ近づいてゆく

リップ「(あともう少し…)」

あとテント一つと迫ったところであった。ここまで来ればだいぶ聞こえてくるようになり、風の音混じりに「────は──用───」「──────ン────し──」と会話の内容が聞こえて来た

もう少し鮮明な会話が欲しい、そう思いテントの影を進もうとした時、今日1番の突風が吹き荒れた

目に入った砂が取れ、視界が明瞭になる頃にはそこに男の姿はなかった

リップが目を潰されていた数十秒、そこまで遠くに行っていないと判断したリップは服の内側のホルスターからテーザー銃を抜き、見様見真似の構えで最低限の警戒と共に先ほどまで男がいた所まで歩を進める

しかし、追跡に使えるような痕跡はなく、風に揺れるテントの布の張る音が辺りに響いていた

追跡の失敗に肩を落とし、テーザー銃を仕舞おうとしたしたその時、ザッという音と共に後ろに誰かの存在を感じた

[125 チグハグ君 23/11/02(木) 20:49:45]

リップ「………ッ！」

振り向きざまに銃を構えると、そこにいたのは背広の男ではなく緑のマフラーをした額から眉にかけて傷のある男であり、こちらに手を伸ばしていた

リップ「あ、ごめんなさい！昨日スパイ映画を見てね、ちょっと真似したくなっちゃったの、銃を向けちゃってごめんなさいね」

軽い謝罪と共にそそくさとその場を後にする
男が追ってくる様子は無かったが、リップは冷や汗が止まらなかった

リップ「(さっきの男、"掴もうとしてた"銃をッ！テーザー銃とはいえ銃を向けられて微動だにすらしていなかった、あの男は不味い…多分ただの難民なんかじゃない！)」

キャンプ強盗というものがある。難民キャンプに潜入し、資材のある場所を確認すると、MSなどを使って資材を奪っていくのだ。大抵、暴徒化した難民かテロ崩れのクズがなる事が多いのだが、あの男もその可能性がある
しかし、テログループなんかに在籍している人間が銃に対する恐怖の耐久訓練など行うはずがない。あの男からは危険な香りが漂いすぎている

子供達の良き大人であるリップにはアルゴノーツの子供達を守るべき大人の責任がある。なんとしても早くこの事を伝えなければ、そう焦るリップの上空の空はどんよりと厚い雲が覆っている
早足でテントの合間をすり抜けていくリップはある事が気になっていた

リップ「(あの男、昔どこかの資料で見た事が…ドミニコス設立当時に書かれた…)」

リップの脳の資料倉庫は緑のマフラーの男の少ない外見的情報から正解に導く資料を探し始めていた

[126 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 21:11:29]

>>124

ありがとうございます！

[127 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 22:17:46]

ここでオルコットか？まさかフォルドがなんかやらかすのかね

[128 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 22:46:27]

アルゴノーツに堂々ろついてきたことといい
この人かなりアグレッシブだよな
結局修羅場くぐってそう

[130 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 08:40:33]

>>128

ジャーナリストは大体の場合強いか死ぬかの二択だからねどっちにしろ修羅場はけいけんしてるだろう

[131 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 12:01:14]

>>128

ダブルオーでも沙慈の姉ちゃん死んだしな

[132 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 14:20:05]

>>116

後可変機とか水陸両用機もあんまいない気がする

[133 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 14:51:32]

>>132

可変機はペイルあたりが出すかなあと思ってた、あとモビルアーマーがとにかく少ないどころかいないレベル

[134 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 16:18:31]

チグハグ君のメカぐるみとか見てみたいけどその場合ハイングラになるのかペジュレヴァリエになるのか

[135 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 22:53:17]

難民キャンプにスペーシアンが襲撃してくる可能性もあるのかな？

[136 チグハグ君 23/11/03(金) 23:19:03]

時間は少し遡り、ちょうどお昼頃のこと

チグハグ「崖崩れ…ですか」

アルゴノーツのメンバー数人の他、キングやクオキキャンプの管理運営メンバーを交えての食事中の会話がこれであった

男1「そうなんだ、この近くの反りたってる崖があってね、その部分が崖崩れというか崩落したというか。とにかくキャンプに被害は無かったんだが人手不足で調査もできていなくてね」

ジェイス「なるほど、それで俺たちアルゴノーツの出番ってワケだな？」

食べかけのチリビーンズを片手に新たなワクワクの予感に胸を高鳴らせるジェイスはもうすっかり崩落した崖の調査に行く気満々である

男2「調査してくれるのはありがたいけど、気をつけてな」

メデイア「何か危険なものでもあるのでしょうか」

男2「いや、具体的にこれが危険！みたいな事はないんだけど、あそこら辺の山々は昔から『呪いの山』ってんで子供が爺さん婆さんから昔話を聞かされるんだ」

男の話で不穏な雰囲気が漂い始める
ティガーは目的の崖を見つめる。ここからは崩落箇所などはわからないが、呪いの山というにはあまりに普通の山々にしか見えなかった

メデイア「呪い…磁気異常などでしょうか…？」

空の雲行きも怪しい物になり、暑い雲がキャンプに覆い被さろうとしていた
雰囲気ではすまない嫌な実態を持った"何か"が近づいてくるような予感をティガーは感じ取っていた

[137 チグハグ君 23/11/03(金) 23:35:38]

<もっと分かる！ワード解説>

グリムイアの占い老婆

ジェイスとメデイアがグリムイアの裏路地で遭遇した占い師の老婆。とてつもなく怪しい雰囲気を醸し出しているが、占いをするだけで特に危害を加える事はなかった

ジェイスが船長であることを知っていたり、メデイアとの会話がどこかおかしかったりと謎が多い

その中でも彼女が残した最後の占い

「天より降りし光の巨人、地と天、七色の光で繋ぎ、宙の天蓋を超え、新たな時代を告げん」

これは一体どんなことを意味するのだろうか

[138 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 08:00:55]

保守

[139 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 13:51:22]

保守

[140 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 19:47:39]

そういえば空の天蓋ってなんだろうなクワゼロ？

[141 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 21:53:33]

山に何かある？

[142 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 21:55:32]

パーメットの鉱脈とかかな？

[143 チグハグ君 23/11/04(土) 23:54:02]

─同時刻　クオキキャンプ上空15000m

分厚い積乱雲の上、一面の雲の大地の続く青と白の世界に、雲の白さに負けない色をした船が一隻。雲に影を落とし、悠々と空を飛んでいた

<こちらブリッジ。前方120,000に未確認の機影複数確認。サイズは18m級、大気圏突入直後から手荒な歓迎だ>

外から見るのとは違い、船の中はサイレンが鳴り響き、船員たちはこなれた様子で多種多様な装置を起動してはタッチ方式のパネルを操作していく

「この高度、なるほどバッタか」

船後方の格納庫ではブラウンカラーで塗られたMSに無骨な移動用ハンガーが接続され、船の中心座標上にある円形の発進サイロに固定される

コックピットではパイロットが機体のシステムを立ち上げていく。ヘルメットのコックピットには中央コンソールの機体の状態図が反射している

<SSの発艦を確認。続いてVM、SGの発艦プロセス開始。リアゲートオープン。フィックスハンガー展開>

白い船の後部、蓋のような装甲が3方向から稼働し収納されると露出したサイロからハンガーとそれに固定されたMSが船外へと移動していく

伸び切ると、ジリリとサイレンが鳴り三発式の発進灯が赤く点灯する

<フィックスハンガー展開確認。周囲にオブジェクト反応なし。VM発艦を許可、タイミングをパイロットへ譲渡>

「コピー。アイハブコントロール。ヤズウェリート、バーナーオン」

発進灯が全て青に変わると同時にハンガーの拘束から解き放たれたMSは物理法則に従い船の斜め後方へと落下していく

ある程度距離を取るとスラスターを蒸し、あっという間に船を追い越していく。戦闘機のパイロットのような頭部のゴーグルアイは爛々と橙色に輝いている

[144 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 00:12:43]

おお！またかっこいいのが！

[145 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 10:08:25]

保守

[146 チグハグ君 23/11/05(日) 11:28:45]

反動推進式エンジンに支えられた鋼鉄の躰は分厚い雲を切り裂き、作戦空域へと向かう
こんな空ではモニター越しの飛行はほとんど行えないため、パイロットはモニターに表示された計器類を頼りに空を飛ぶことになる

『こちらSS。目標をレーダーに確認。総数10』

先に発進し、情報収集と索敵を行なっていた機体から情報が共有される。モニターには赤い点で示された目標の光が10個輝いていた

「確認した。いつも通り俺とハンスは前衛、カシオは引き続き索敵」

『『コピー』』

左へと機体を傾け、敵影に対して回り込むように接近していくヤズウェリートの前の雲が盛り上がっていく
ヤズウェリートが回避をとると同時に先程までいた場所に青い閃光が走る

「目標確認。アンスールだ」

触覚のようなY字のシェルユニットが血のような赤に光輝く。アンバランスな大きさの脚はまさしくバッタのそれだ。集団で行動する性質を持つこの機体の特性はモニターに映る赤い光点全てがガンダムであることを示していた

呪われたガンダムが1機、ルブリスアンスール
口を象徴とするルーン文字を名に持つ群生相型ガンダムである

[147 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 11:58:18]

ヤズウェリートはどことなくザウォートの意匠が垣間見えるが……

[148 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 12:25:15]

>>147

というかAC系列よね

[149 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 17:46:47]

保守

[150 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 21:04:36]

ガンダムが10！？なんだそのバーゲンセールみたいな量は

[151 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 01:16:50]

☆

[152 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 07:30:45]

>>147

名前からして発展機なんかな

[153 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 10:17:39]

保守

[155 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 15:48:00]

この前の四肢切断ガンダムとどこが違うんだろうか

[156 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 16:51:57]

>>155

>>146と比べればわかるが全然違う

名前も前のがルブリスラドで今回はルブリスアンスールだから

[157 チグハグ君 23/11/06(月) 22:48:45]

お知らせ

スレ主は学会に行っているので明日まで書き込みが難しいです
質問とか要望、出して欲しいMSの募集や武装の要望も受付中です

[158 二次元好きの匿名さん 23/11/07(火) 08:34:17]

保守

[159 二次元好きの匿名さん 23/11/07(火) 09:22:28]

学会とは大変な･･･無理なさらずリアル最優先でお願いします

[160 二次元好きの匿名さん 23/11/07(火) 14:41:18]

接点欠片も無いけど4号がティガーのこと知ってたらどうなったんだろうか、GUND-ARM繋がりからスレッタに何でも持ってるとか言ってたけどその上を行く恵まれっぷりだし

[161 二次元好きの匿名さん 23/11/07(火) 17:12:59]

>>160

チグハグ君が恵まれてる……？

(無脳症で人間としての脳機能が存在していない)(父親を目の前でテロリストに殺される)(母親もぶっ壊れてメンタルケアも受けていない)(悩みを吐き出せたのは記憶喪失の時でそのことを覚えていない)(片思いしてるサビーナや自分を救ってくれたシャディクはテロリスト)

[162 二次元好きの匿名さん 23/11/07(火) 22:05:49]

>>161

･･･だいぶ酷い境遇だったな･･････まあ今は友達もいるし、生まれてこなかったはずなのに生きていれるのは間違いなく幸運だと思うわ、エリクトとかあんなだし

[163 二次元好きの匿名さん 23/11/07(火) 23:14:02]

今更なんだけどさチグハグ君のサビーナさんへの愛情って結構重いよね？片思いにしてはあのアルゴスが「こんなこと言いたくなかった」って言うくらいにはチグ→サビの矢印が大きいってことだろうし
それに、あれだけ大事にして毎日整備し続けていたハイングラの遺体とも言える廃棄部品でネックレスを作って「自分にそうしてくれたようにサビーナ先輩を守ってくれますように」って思いが込められてるし。もしかしたらハイングラはチグハグ君とサビーナさん限定の縁結びの神様なのかもしれない

[164 二次元好きの匿名さん 23/11/08(水) 07:38:20]

保守

[165 二次元好きの匿名さん 23/11/08(水) 12:52:25]

エリクトと同じガンダム作品の新人類ポジションなんだろうか

[166 二次元好きの匿名さん 23/11/08(水) 17:38:39]

保守

[167 チグハグ君 23/11/08(水) 20:18:44]

上空15000メートルの積乱雲の中、戦いの火蓋が切って落とされた

dice1d3=2 (2)

1.ヤズウェリートは手に持つビームガンを連射しながら高度を上げていく

2.アンスールが飛びかかってきたかと思ったら脚先端にエネルギーが溜まっている

3.引き撃ちでアンスールと一定の距離を保つヤズウェリート

[168 二次元好きの匿名さん 23/11/08(水) 21:12:30]

始まったか

[169 チグハグ君 23/11/08(水) 21:48:07]

対面するヤズウェリートとアンスール
雷鳴轟く暗い雲の中でも分かるほどの閃光がアンスールの足元に光っていた
やがて2機の間を雷が駆けると、それを合図にアンスールは脚を高く掲げ、ヤズウェリートを狙い振り下ろす
アンスールの巨大な脚部に備えられたピストンが作動すると、足先に溜まっていた光がビームの槍となり、ヤズウェリートを貫かんと飛翔する
それを予感していたかのように回避するヤズウェリートであったが、彼がつい先程までいた場所は全ての雲が蒸発し、暗い雲の先から青空が差し込んでいた

これこそがアンスールの最大の必殺武器であり、特徴でもある「アヴァドリア光波推進脚」そこから放たれる致命の一撃「サイファー・パイル・バンカー」である

アンスールはその機能のほとんどを脚部に依存している。巨大な機体を支え、高速で飛翔する事を可能とするアヴァドリア光波推進脚は片方だけで通常のMSの総推進力を上回り、余剰エネルギーを使っての攻撃は格闘にしろビーム攻撃にしろ高い威力を誇る
反面、上半身は脚部に搭載できないシェルユニットの量を稼ぐために使用されたり、腕に関しては指関節が親指以外の4本が一体化しており、マニュピレーターとしての機能を捨て、姿勢制御用のフィンの役割と非常時の格闘兵装として役割のみにとどめられている
そんなこの機体は空中戦に特化しており、大きな脚部と相まってバッタの呼称がとても似合う機体なのだ

[170 二次元好きの匿名さん 23/11/09(木) 00:38:31]

かなり人体から乖離した機構だ、パイロット(生体CPU)の状態は推して知るべしか

[171 二次元好きの匿名さん 23/11/09(木) 04:22:03]

ほしゅ

[172 二次元好きの匿名さん 23/11/09(木) 07:54:53]

保守

[173 二次元好きの匿名さん 23/11/09(木) 14:43:57]

どんどん出てくるオックスアースと議会連合の悪行･･･
まあやってない方がおかしいとすら言えるけど

[174 チグハグ君 23/11/09(木) 18:16:58]

「やはり威力は凄まじいものがあるな……」

ヤズウェリートに目立った損傷はなく、先ほどのアンスールの攻撃で大気がプラズマ化し、多少スラスターの制御が難しくなっている程度だ
そしてこの勝負はもう決着がついている

「だが、威力だけだ」

とある世界には「当たらなければどうということはない」という言葉がある。何を当たり前の事と言われるかもしれないが、こと戦いの場においてこれは強者の鉄則なのだ。わざわざ強力な攻撃を盾で受けるくらいなのなら回避してしまった方が機体への負荷が少なくなり、回避と同時に攻撃を与えれば隙が無くなる
そしてヤズウェリートとそのパイロットもそれは同じである
ヤズウェリートの左腕の武装ラックから伸びるケーブルはアンスールの胴体へと深々と刺さっている

「Gクラッシャー、送電開始」

ケーブルに電流が走り、それはケーブルの先─アンスールへと襲いかかる。高電圧の電流を流されたアンスールは内側から破壊され、数秒後には全ての光源から光を失った
対ガンダム用の電撃攻撃用装備「Gクラッシャー」アンカーを打ち込んだ相手に高電圧の電流を流し、内部の機械を破壊する事を目的とした特殊兵装。「相手を行動不能にすれば勝ち」という戦場の勝利条件には最適のガンダム狩り用の最新武器である

[175 二次元好きの匿名さん 23/11/09(木) 20:55:38]

アス高の決闘では間違いなく使用できないな･･･

[176 チグハグ君 23/11/09(木) 22:01:46]

「さて、後は大人しく調べさせてくれればいいんだが」

ヤズウェリートが近づくと突如として光を失っていたはずのアンスールのシェルユニットが激しく赤く点滅し始める
そしてその数秒後に激しい閃光と共に爆発した
何故ガンダムに関する具体的な情報が得られにくいのかの答えがここにある。ガンダム達は一定レベルの機体破損を認識すると機密情報保護のためか自爆を行うのだ
ガンダムを構成する部品が粉々になって落下していく

『こちらSS、隊長、コードレッドです』

「コードレッド！？カテゴリーは？」

『推定カテゴリーP、かなりの大物です』

偵察機から送られてきた情報には確かに一際大きな影が写っている
更に事態は悪化していく

『こちらSG！未確認のターゲット確認!急激に高度を落としています!』

もう1機からは追加の未確認オブジェクト発見の報告が入る。ただ不可解なのは自らの持ち味であろう空中戦を捨て地上に向かって高度を落としているということだ
この下にあるのは荒野と山々だけであり、降りる意味も特には…

「待て、あそこには最近難民キャンプが出来ていたはず…まさか！」

ヤズウェリートは機体を反転させると敵機を追いかけ高度を落とし地表へと向かう。積乱雲を抜ければ荒野に作られたクオキ難民キャンプが視界へと入った

[177 二次元好きの匿名さん 23/11/09(木) 22:05:51]

あー難民キャンプに偽装してガンダム隠してたっていう

[178 チグハグ君 23/11/09(木) 22:53:20]

空の上でガンダムが暴れていることなど知る由もないアルゴノーツの子供達は崩落現場とされる崖を目指してちょっとした冒険に繰り出していた
とは言っても冒険の旅路を阻むのはワクワクするような仕掛けがたっぷりなダンジョンでもなければ、ゲームに出てくるような個性的なモンスターでもなく、そこそこの傾斜の砂利の斜面である

今回、崩落現場の調査に来たのはティガー、ジェイス、メデイア、キング、それと噂を聞きつけたヨハネスの5人である。ティガー、ジェイス、キングのある程度身体能力の高い者たちはいいが、メデイアやヨハネスなどの運動があまり得意ではない者はおぶられたり、励まされたりしながら山道を進んでいた

チグハグ「それにしてもメデイアさん凄いですね。地図を一回見ただけで全部覚えるなんて」

列の最後尾につきヨハネスをサポートしながら登っているティガーが声をかける

ジェイス「なんか瞬間記憶？的な感じのやつらしいぜ？漫画みたいでカッコいいよなー！」

答えたのはメデイアではなく彼女をおぶっているジェイスであった。彼は身内や近しい者が褒められると自分のように喜ぶのである

ヨハネス「記者としては…羨まし…い…限りです……」

この中で1番年下のヨハネスは息も絶え絶えになりながら、山を登っていた

[179 二次元好きの匿名さん 23/11/10(金) 02:30:28]

保守

[180 二次元好きの匿名さん 23/11/10(金) 08:27:07]

ほ

[181 二次元好きの匿名さん 23/11/10(金) 14:43:03]

アーシアンの居住地にガンダム隠してあってスペーシアンに攻められるって展開が本編の2期予想スレで話されてた気がするな、しかもそれがチュチュの実家の所だとか

[182 二次元好きの匿名さん 23/11/10(金) 18:40:13]

>>181

これは果たしてそうなのか…なんか人を襲おうとしてない？

[184 チグハグ君 23/11/11(土) 07:55:14]

ジェイス「んにしても特に呪いっぽいのはねェな。なんか拍子抜けだわ」

チグハグ「何もないに越した事はないよ。それにほら、ちょっとしたピクニックだと思ってさ……ピクニックにしては曇り空だけど」

出発直後あたりまではワクワクに胸をときめかせていたジェイスであったが、あまりに順調かつ何の刺激もない旅に少し飽きが来ていた

チグハグ「あーそれならさ、なんか話をしようよ！どうしてこの山が呪いの山って呼ばれてるのかとかさ」

ヨハネス「それなら…ﾊｧﾊｧ……出発前に幾らか調べておきました」

ジェイス「お！さっすが我らアルゴーノーツの誇る敏腕記者!」

面白そうな雰囲気を感じジェイスの機嫌が瞬く間に回復していく

ヨハネス「呪いの山、あの人達が言っていた通り立ち入りを咎められているのはこの辺りに伝わる伝承が理由らしいです。曰く「この山には巨人が出る」とか」

チグハグ「巨人…？」

ヨハネス「小高い丘よりも大きな巨人が襲いにくる、そういう伝承があるらしいです。もっとも小さな子供に危ない場所を教える寓話のような者だと思いますが」

ジェイス「巨人なぁ…MSと間違えたんじゃねぇの？」

ヨハネス「それは無さそうです。少し調べただけでもこの手の話は紀元前からある訳ですし、やっぱり旋風とかそういう物を巨人に例えたんじゃないですかね？」

[185 チグハグ君 23/11/11(土) 11:45:58]

それからはジェイスとヨハネスがあーでもないこーでもないと議論を戦わせていた
山間部なら霧によって視界が限られた状態で山肌の影を巨人と見間違える事もあるや巨人自体は多少背の大きい人間を誇張して伝えた結果それが何代にも語り継がれ誇大化していったなど、半ば民俗学の世界にも思える内容だ

チグハグ「……アルゴス？」

そんな2人を見て笑みを浮かべていたティガーは突然何かを感じ取ったのか首からかけているエリシオンを見つめた

キング「あの赤いやつがなんかあったのか？」

チグハグ「いや、なんか…アルゴスがなんか寂しそうにしてる感じがしたというか…根拠はないんだけど」

キング「なんだそれ」

なんとなくと返すティガーであったが、1番疑問なのは彼自身なのだ
何故、言葉すら交わさずアルゴスの感情を感じたような気がしたのか。自分を助けてくれるヒーローであり、相談に乗ってくれる隣人である彼のことをティガーはよく知らない。まさか入れ替わりしすぎると人格が混ざるなんてSFみたいな事が…とも考えるが、現実的にあり得ないだろうとすぐにその思考は放棄される
なんとなくの違和感と理由のない焦燥感がティガーの胸を支配していた

[186 二次元好きの匿名さん 23/11/11(土) 16:02:06]

君の出自自体結構なSFだけどな

[187 チグハグ君 23/11/11(土) 21:40:36]

たわいもない事を喋りながら斜面を登り切ると、そこに現れたのは崩落した崖であった

ジェイス「これが例の崖か」

メデイア「確かに被害はありませんが、地滑りがあった場合を考えると怖いですね」

各々が崖の調査を始めた

dice1d3=2 (2)

1.崩落した瓦礫の上に登っていたジェイスが穴に落ちる

2.変な隙間のようなものを瓦礫の中に発見するティガー

3.キング「…あれ、洞窟じゃないのか？」

[188 二次元好きの匿名さん 23/11/11(土) 21:48:06]

1の選択肢面白そうだったな･･･

[189 二次元好きの匿名さん 23/11/12(日) 00:50:52]

保守

[190 チグハグ君 23/11/12(日) 09:42:28]

チグハグ「ん？なんだこれ…」

崩落した瓦礫付近を調べていたティガーは瓦礫の中に隙間のような物があることに気づいた
瓦礫を退かそうとしていると他のメンバーも集まってきた

チグハグ「よっさ！」ジェイス「ほいさ！」チグハグ「よっさ！」ジェイス「ほいさ！」

5人の中でも身体能力がズバ抜けているティガーとジェイスの2人の協力により瞬く間に瓦礫が撤去されていく

キング「なぁ、もうあの2人だけでいいんじゃないか？」

ヨハネス「まぁそれは思いますけど、協力して困難に立ち向かうのがアルゴノーツなので」

メデイア「お二人だけに任せるわけにはいかないのです」

細腕のメデイアとヨハネスが汗を流しながら瓦礫の撤去をしているのを見て、キングもまた瓦礫の撤去に精を出す

5人の協力により瞬く間に瓦礫が撤去され…

ジェイス「ティガーが見つけた隙間って…」

ヨハネス「洞窟だったんですね」

高さ1.5mほどの洞窟の入り口がその姿を表した

[191 二次元好きの匿名さん 23/11/12(日) 11:32:19]

…ガンダムの隠し場所とかじゃないよな…？

[192 チグハグ君 23/11/12(日) 16:00:28]

チグハグ「……どうする？」

ジェイス「そりゃ勿論入るだろ!」

意気揚々と洞窟の中に入ろうとするジェイスの襟をメデイアが掴んで止める

メデイア「洞窟内の構造もわかっていません。崩落でもしたら大変なことになります」

あまりにも妥当すぎる指摘に流石のジェイスも引かざるを得なかった

ヨハネス「…いや、構造的には大丈夫そうですよ」

そう言うとヨハネスは自分の端末を見せる
アルゴノーツの通信端末は基本的にアスティカシアで使われている生徒手帳をそのまま流用しているが、個々人の用途に合わせて「カバー」を付け替えて性能を変化させている。例えばヨハネスの端末はソナーのような機能が追加されており、これにより地形や形状を画面で確認できるようになっている
計測の結果、構造的に不安な箇所はとりあえず見つからなかったため入ってみることとなった

[193 チグハグ君 23/11/12(日) 16:02:38]

暗い洞窟を端末のライトが照らす
そして洞窟の壁を照らした時、彼らはあるものを発見した

ヨハネス「これって…」

キング「人？」

メデイア「違います、人の周りを何かが覆ってる…？」

ジェイス「おいおいこれってよォ！」

ティガー「………巨人？」

[194 二次元好きの匿名さん 23/11/12(日) 17:47:17]

随分原始的だな

[195 チグハグ君 23/11/12(日) 18:14:25]

チグハグ「これ壁画……だよね？」

ヨハネス「えぇこの形状タッシリ・ナジェールのものに酷似してます。でもこことはかなり離れています、関連性があったとは…」

ヨハネスが自身の知識から類似のものを出してくるが、形状の微妙な差異などから関連性があると断定することができずにいた

キング「……そのタッシリなんとかって何年前の物なんだ？」

なんとか推察しようと頭を悩ませるヨハネスにキングが声をかける

ヨハネス「1万から8千年前くらいの大昔ですけれど…何か気になることでも？」

キング「こういうのの類似とかなんとかって全然わからないけど、これが描かれた時代がわかればわかるもんなんじゃないのか？その場所と遠いのも…人間って昔はいろんなところを転々としてたって歴史の先生が言ってたし」

ヨハネス「確かに……でも年代測定用の機器なんて…」

妙案ではあったが、それをやるためには機材が足りない。またもやヨハネスは頭を抱える

メデイア「私が」

そんな時、メデイアが手を挙げる

メデイア「私なら測定、できます」

[196 チグハグ君 23/11/12(日) 18:20:34]

次スレ

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[197 二次元好きの匿名さん 23/11/12(日) 18:44:16]

これか

[198 二次元好きの匿名さん 23/11/12(日) 19:33:58]

うめ

[199 二次元好きの匿名さん 23/11/12(日) 20:06:06]

タッシリ・ナジェールはアフリカ北部のサハラ砂漠にある山脈なのか

[200 二次元好きの匿名さん 23/11/12(日) 20:09:27]

そういやアルゴスも姫様とか古風な言い回しをしてたし……やはり古代の文明と関係があるのか？